JP2845477B2 - 酸化物超電導コイルの製造方法 - Google Patents

酸化物超電導コイルの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は酸化物超電導コイルの製造方法に関するもの
である。
(従来の技術) 従来酸化物超電導体による超電導コイルは、次のよう
に製造されている。即ち、酸化物超電導体粉末をシース
材、例えばAgパイプに充填し、これを引抜き、圧延し
て、細線又は極細線としたのち、この線材をコイルに巻
き、数〜数百時間の熱処理を施し、超電導コイルを製造
している。
しかし、この方法では超電導体の結晶の配向がなされ
ず、高い臨界電流密度が得られない。
(発明により解決しようとする課題) 従来技術に鑑み、高い臨界電流密度を有する酸化物超
電導体の線材を用いた超電導コイルを製造することを目
的とする。
(発明による課題の解決手段) 線材をコイル化し、これに中間の熱処理を施し、コイ
ルのまゝ常温で等方加圧処理、例えば冷間静水圧加圧処
理(CIP処理)を施して線材の長さ方向と直角に結晶の
c軸を形成させたのち、熱処理を施すことを特徴とす
る。
又、巻枠に線材を巻いてコイル化することを特徴とす
る。
(作用) 線材の長さ方向と直角に結晶のc軸が形成されるの
で、線材の軸心方向に臨界電流密度Jcの大きなコイルが
得られる。
(実施例) 一般に第3図に示すように、粉末を板状に焼結した
板、即ちバルクの超電導体に於て、熱処理後一軸加圧を
施し、さらに熱処理を施すと、一軸加圧方向と平行なc
軸が配向することがしられている。第4図及び第5図で
これをさらに詳細に説明すると、直方体状をなす結晶A
のa軸及びb軸に平行でc軸と直交する方向に電流が良
く流れる。即ちこの方向で臨界電流密度Jcが高くなる。
本発明はこの原理をコイル製造に応用したものである。
本発明方法は、まず1)酸化物超電導体粉末1をAgパ
イプ等のシース材2(第2図)に充填し、これを引抜
き、圧延して線材3をつくる。
2)この線材3を熱処理温度に耐える巻き枠4、たとえ
ばアルミナセラミックスに巻いてコイル5を形成する
(第1図)。
3)これを所定の熱処理時間の約半分の時間熱処理を施
す。
4)次に2〜4tf/cm2の圧力PでCIP処理(冷間静水圧処
理)する。
5)CIP処理したコイルにさらに熱処理を施す。
さて、第1図のごとく巻き枠4に線材を巻いた状態で
CIP処理をすると、圧力Pが四方からかかるが、巻き枠
4の上下のフランジ部4aにかゝる圧力は、フランジ部4a
に吸収されてコイル5の線材には作用しない。したがっ
て、第1図の左右方向に作用する圧力Pのみがコイル5
の線材5aに作用する。その結果、この圧力方向と直交す
るc軸は線材の長さ方向に対し直角に形成される。した
がって第6図の如く、臨界電流密度Jcは線材5aの線材長
さ方向に大となる。
なお以上の実施例では、線材を巻枠4に巻いてコイル
状にし、この状態でCIP処理をした。しかし、巻枠4の
上下にイフランジ部4aがなくてもよく、何れにせよ線材
長さに対し直角にc軸が形成されればよく、フランジ部
付巻枠に巻くことに限定するものではない。
(効果) 線材をコイル化し、これにCIP処理を施すことによっ
て、線材の長手方向と直角方向にc軸を発生させること
ができる。この結果として、コイルの長さ方向にJcが大
となり、高いJcを有する酸化物超電導コイルを得ること
が可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の製法説明図。 第2図は第1図中の線材の縦断面を示す。 第3図はバルクの斜視図。 第4図は第3図バルク内の結晶構造とJcとの関係図。 第5図はバルク内の加圧方向とc軸の関係説明図。 第6図はコイル内の線材とJcとの関係説明図。 図において; 1……酸化物超電導体粉末 2……シース材、3……線材 4……巻枠、4a……フランジ部 5……コイル、5a……線材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】線材をコイル化し、これに中間の熱処理を
    施し、コイルのまゝ常温で等方加圧処理を施して線材の
    長さ方向と直角に結晶のc軸を形成させたのち、熱処理
    を施すことを特徴とする酸化物超電導コイルの製造方
    法。
  2. 【請求項2】巻枠に線材を巻いてコイル化することを特
    徴とする請求項1記載の酸化物超電導コイルの製造方
    法。
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