JP2845151B2 - 写真感光材料現像装置 - Google Patents

写真感光材料現像装置

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JP2845151B2
JP2845151B2 JP7027970A JP2797095A JP2845151B2 JP 2845151 B2 JP2845151 B2 JP 2845151B2 JP 7027970 A JP7027970 A JP 7027970A JP 2797095 A JP2797095 A JP 2797095A JP 2845151 B2 JP2845151 B2 JP 2845151B2
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純司 山田
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Noritsu Koki Co Ltd
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    • G03D3/08Liquid processing apparatus involving immersion; Washing apparatus involving immersion having progressive mechanical movement of exposed material
    • G03D3/13Liquid processing apparatus involving immersion; Washing apparatus involving immersion having progressive mechanical movement of exposed material for long films or prints in the shape of strips, e.g. fed by roller assembly
    • G03D3/132Liquid processing apparatus involving immersion; Washing apparatus involving immersion having progressive mechanical movement of exposed material for long films or prints in the shape of strips, e.g. fed by roller assembly fed by roller assembly
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真感光材料を現像処
理するための複数の処理タンクと、それら各処理タンク
内に各別に着脱自在に取り付けられる複数のラック部
と、前記複数の処理タンクを経由して、前記写真感光材
料を順次搬送する搬送手段が備えられ、前記各ラック部
に、前記写真感光材料の両横端縁部の夫々を各別に支持
し且つ案内する一対の搬送ガイドと、それら一対の搬送
ガイド間の幅を変更するガイド幅変更手段が設けられ、
前記各ガイド幅変更手段の夫々に連係されて、それらを
一括駆動する一括駆動部材が、前記処理タンク側に設け
られ、前記各ラック部に備えさせた前記ガイド幅変更手
段の入力部が、前記ラック部の前記処理タンクへの着脱
に伴って、前記一括駆動部材に対して断続されるように
構成された写真感光材料現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる写真感光材料現像装置は、撮影済
みのフィルムや露光済の印画紙等の写真感光材料を、搬
送手段によって、各種処理液を各別に充填した複数の処
理タンクを順次経由して搬送して、現像処理するもので
ある。処理タンク内には、写真感光材料の両横端縁部の
それぞれを各別に支持し案内する一対の搬送ガイドを設
けたラック部を設けてあり、写真感光材料は、その両横
端縁部の夫々が一対の搬送ガイドにより各別に支持され
且つ案内されて搬送される。写真感光材料は、その種類
によって横幅が異なるので、一対の搬送ガイド間の幅を
搬送すべき写真感光材料の横幅に適合した幅に調整する
ために、ラック部には、一対の搬送ガイド間の幅を変更
するためのガイド幅変更手段を設けてある。そして、処
理タンク内に装着した全てのラック部の一対の搬送ガイ
ド間の幅を、搬送すべき写真感光材料の横幅に適合した
同一の幅に調整する。ところで、ラック部は、点検及び
調整等のために、処理タンク内から取り出す必要がある
ので、ラック部は処理タンク内に着脱自在に取り付けら
れるように構成してある。従って、各ラック部のガイド
幅変更手段の夫々に連係させて、それらを一括駆動する
一括駆動部材を、処理タンク側に設け、各ラック部に備
えさせたガイド幅変更手段の入力部を、ラック部の処理
タンクへの着脱に伴って、一括駆動部材に対して断続さ
せるように構成してある。
【0003】従来では、ラック部の処理タンクへの装着
に伴って、入力部は一括駆動部材のいずれの位置ででも
連係するように構成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は、ラック部を処理タンク内から取り出して、ガイド幅
変更手段の点検や調整をした場合には、一対の搬送ガイ
ド間の幅が変更されている場合がある。従って、ラック
部を処理タンク内に装着する際には、一対の搬送ガイド
間の幅を、処理タンク内に装着された儘の他のラック部
の一対の搬送ガイド間の幅と同一に調整する必要があ
り、その調整作業が面倒であるという問題があった。
又、前記調整作業を忘れて、ラック部を処理タンク内に
装着した場合には、写真感光材料の横端縁部が搬送ガイ
ドから外れたり、一対の搬送ガイド間に詰まったりし
て、写真感光材料を円滑に搬送することができないとい
った問題があった。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、ラック部を処理タンク内に装着
する際に、そのラック部の一対の搬送ガイド間の幅を適
正な幅に調整するための作業が不要で、しかも、写真感
光材料を円滑に搬送することができる写真感光材料現像
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による写真感光材
料現像装置の第1の特徴構成は、前記ラック部の前記処
理タンクへの装着に伴って、前記入力部の前記一括駆動
部材に対する連係位置が設定適正連係位置になるよう
に、前記入力部と前記一括駆動部材の相対位置を自動調
整する自動調整手段が設けられている点にある。
【0007】第2の特徴構成は、前記自動調整手段は、
前記ラック部の前記処理タンクへの装着に伴って、前記
入力部を前記設定適正連係位置に対応する位置に案内す
る入力部案内手段を備えて構成されている点にある。
【0008】第3の特徴構成は、前記入力部案内手段
が、前記一括駆動部材側に設けられている点にある。
【0009】第4の特徴構成は、前記一括駆動部材及び
前記入力部が、前記処理タンクの並設方向に沿って往復
直線移動自在に設けられ、前記ガイド幅変更手段は、前
記入力部の往復直線移動を前記一対の搬送ガイドの接近
及び離間移動に変換するように構成され、前記一括駆動
部材における前記設定適正連係位置に対応する位置に、
凹部が設けられ、前記入力部に、前記凹部と着脱自在に
係合する凸部が設けられ、前記入力部案内手段は、前記
凹部に連なる状態で、前記一括駆動部材の前記凹部にお
ける前記並設方向両側に設けられた案内面にて構成さ
れ、前記ラック部の前記処理タンクへの装着に伴って、
前記凸部が前記案内面に接当して案内されて、前記凹部
に係合するように構成されている点にある。
【0010】第5の特徴構成は、前記入力部案内手段
が、前記処理タンク側に設けられている点にある。
【0011】第6の特徴構成は、前記ラック部が、その
自重によって前記処理タンクに装着されるように構成さ
れ、前記入力部案内手段が、前記ラック部の自重によっ
て、前記入力部を案内するように構成されている点にあ
る。
【0012】第7の特徴構成は、前記自動調整手段は、
前記ラック部の前記処理タンクへの装着に伴って、前記
一対の搬送ガイドを前記設定適正連係位置に対応する位
置に案内するガイド案内手段を備えて構成されている点
にある。
【0013】第8の特徴構成は、前記一対の搬送ガイド
の幅を検出する幅検出手段と、前記一括駆動部材を駆動
するアクチュエータが設けられ、前記自動調整手段は、
前記幅検出手段の検出情報に基づいて、前記幅が前記設
定適正連係位置に対応する幅になるように、前記アクチ
ュエータを作動させる制御手段にて構成されている点に
ある。
【0014】
【作用】第1の特徴構成によれば、ラック部を処理タン
クに装着するに伴って、自動調整手段により、入力部の
一括駆動部材に対する連係位置が設定適性連係位置にな
るように、入力部と一括駆動部材の相対位置が自動調整
されて、入力部が前記設定適性連係位置で一括駆動部材
に連係される。つまり、一対の搬送ガイド間の幅が、入
力部と一括駆動部材とが前記設定適性連係位置にて連係
したときに対応する幅になる。前記設定適正連係位置
は、例えば、各ラック部の連結部材が設定適正連係位置
にて一括駆動部材と連係すると、それら連係された全ラ
ック部間で、一対の搬送ガイド間の幅が同一となる位置
に設定する。
【0015】第2の特徴構成によれば、ラック部を処理
タンクに装着するに伴って、入力部は、入力部案内手段
によって、前記設定適性連係位置に対応する位置に案内
されて、前記設定適性連係位置で一括駆動部材に連係さ
れる。つまり、入力部案内手段は、各入力部に対して1
台ずつ設けて、一つの入力部のみを案内するように構成
すればよい。従って、入力部案内手段にて入力部を案内
するための駆動力が、小さくて済む。
【0016】第3の特徴構成によれば、入力部を連係す
る一括駆動部材そのものに、入力部案内手段を設けるの
で、入力部を前記設定適性連係位置に対応する位置に案
内すべく、入力部案内手段を設けるときの、設置位置精
度が高くなる。従って、入力部を前記設定適性連係位置
に対応する位置に案内する案内位置精度が一層高くなる
とともに、各ラック部間での前記案内位置精度のバラツ
キが一層小さくなる。
【0017】第4の特徴構成による作用は、以下の通り
である。一括駆動部材が往復直線移動すると、それに連
係された入力部材も一括駆動部材と一体的に往復直線移
動する。そして、ガイド幅変更手段により、入力部材の
往復直線移動が一対の搬送ガイドの接近及び離間移動に
変換されて、一対の搬送ガイド間の幅が調整される。処
理タンクから取り出したラック部は、点検や調整等によ
り、入力部の位置が前記設定適性連係位置に対応する位
置から前記並設方向にずれている場合がある。そして、
ラック部をそのままの状態で処理タンクに装着すると、
それに伴って、入力部の凸部は、一括駆動部材の案内面
に接当し、前記並設方向に沿って凹部側に案内されて、
凹部に係合される。従って、入力部は前記設定適性連係
位置で一括駆動部材に連係される。つまり、入力部案内
手段は、入力部を前記並設方向に沿って直線移動させる
ような前記案内面の如き簡単な構成にて構成することが
できる。
【0018】ちなみに、往復直線移動や回動する一括駆
動部材の駆動力を、入力部を回動させることで伝動し、
ガイド幅変更手段は、入力部の回動作動を一対の搬送ガ
イドの接近及び離間移動に変換するように構成する場合
が想定される。しかしながら、この場合、入力部を前記
設定適性連係位置にて一括駆動部材に連係させるために
は、入力部案内手段を、ラック部の処理タンクへの装着
に伴って、入力部を回動させるように構成する必要があ
るので、構成が複雑なものとなる。
【0019】第5の特徴構成によれば、入力部案内手段
は、処理タンク側に設けるので、一括駆動部材は単に入
力部との連係を考慮するだけでよい。従って、一括駆動
部材の強度はそれほど強くする必要がなく、一括駆動部
材は小型で軽量なものとすることができる。
【0020】第6の特徴構成によれば、入力部案内手段
は、ラック部の自重にて、入力部を案内するので、入力
部を案内するための駆動力が不要となる。
【0021】第7の特徴構成によれば、ラック部を処理
タンクへ装着すると、ガイド案内手段によって、ガイド
幅変更手段を介することなく、一対の搬送ガイドそのも
のが前記設定適正位置に対応する位置に案内されて、一
対のガイド間の幅が他のラック部の一対のガイド間の幅
と同一に調整される。
【0022】第8の特徴構成によれば、ラック部を処理
タンクへ装着すると、制御手段は、ガイド幅検出手段の
検出情報に基づいて、一対のガイド間の幅が前記設定適
正位置に対応する幅になるように、アクチュエータによ
り一括駆動部材を駆動する。この際、タンク内から取り
出さずに装着した儘のラック部の入力部は、一括駆動部
材に連係された儘であるので、これらタンク内から取り
出さずに装着した儘のラック部の入力部も、一括駆動部
材により駆動される。
【0023】
【発明の効果】第1の特徴構成によれば、点検や調整等
のために処理タンク内から取り出したラック部を、その
ラック部の一対の搬送ガイド間の幅を処理タンク内に装
着されたままの他のラック部の一対の搬送ガイド間の幅
と同一に調整することなく、処理タンク内に装着して
も、そのラック部の一対の搬送ガイド間の幅は、自動的
に、処理タンク内に装着されたままの他のラック部の一
対の搬送ガイド間の幅と同一に調整される。又、写真感
光材料現像装置の組み立て等において、全てのラック部
を処理タンク内に装着する場合でも、一対の搬送ガイド
間の幅を調整することなく装着しても、装着された全て
のラック部間において、一対の搬送ガイド間の幅は同一
となる。従って、ラック部を処理タンク内に装着する際
に、そのラック部の一対の搬送ガイド間の幅を適正な幅
に調整するための作業が不要となり、しかも、一対の搬
送ガイド間の幅を適正な幅に調整することなく、ラック
部を処理タンクに装着しても、全てのラック部間におい
て、一対の搬送ガイド間の幅は同一となって、写真感光
材料を円滑に搬送することができるようになった。
【0024】第2の特徴構成によれば、入力部を案内す
るために必要とする駆動力が小さくて済むので、例え
ば、その駆動力を手動力から得る場合、ラック部を楽に
処理タンク内に装着することができる。また、前記駆動
力をアクチュエータから得る場合は、アクチュエータと
しては、出力が小さい小型で低価格のものを使用するこ
とができる。
【0025】第3の特徴構成によれば、入力部を前記設
定適性連係位置に対応する位置に案内する案内位置精度
が一層高くなるので、一対の搬送ガイド間の幅の調整精
度が一層高くなり、又、各ラック部間での前記案内位置
のバラツキが一層小さくなるので、各ラック部間での一
対の搬送ガイド間の幅のバラツキが一層小さくなり、そ
の結果、写真感光材料を一層円滑に搬送することができ
るようになった。
【0026】第4の特徴構成によれば、入力部を前記案
内面の如き簡単な構成にて構成することができるので、
本発明を低コストで実施することができるようになっ
た。
【0027】第5の特徴構成によれば、一括駆動部材が
小型で軽量になるので、一括駆動部材を駆動するための
駆動力が小さくて済むので、一括駆動部材を駆動するア
クチュエータとしては、出力が小さい小型で低価格のも
のを使用することができる。
【0028】第6の特徴構成によれば、入力部を案内す
るための駆動力が不要となるので、極めて楽にラック部
を処理タンク内に装着することができる。又、入力部を
案内するためのアクチュエータも不要である。
【0029】第7の特徴構成によれば、ラック部の処理
タンクへの装着に伴って、一対のガイド間の幅が、入力
部と一括駆動部材との連係に伴って駆動されるガイド幅
変更手段を介することなく、直接調整されるので、その
幅の調整精度が一層高くなり、その結果、ラック部間に
おける一対の搬送ガイド間の幅のバラツキが一層小さく
なるので、写真感光材料を一層円滑に搬送することがで
きるようになった。
【0030】第8の特徴構成によれば、ラック部の処理
タンクへの装着に伴って、処理タンクへ装着するラック
部の一対の搬送ガイド間の幅を調整するのと並行して、
タンク内から取り出さずに装着した儘のラック部の一対
の搬送ガイド間の幅も調整されるので、これを利用し
て、処理タンクへ装着するラック部の一対の搬送ガイド
間の幅を調整するのと並行して、全ラック部の一対の搬
送ガイド間の幅を、次に搬送すべき写真感光材料の横幅
に適合した幅に調整することができるので、一対の搬送
ガイド間の幅の調整作業を簡略化することができるよう
になった。
【0031】
【実施例】以下、本発明を写真感光材料の一例としての
フィルムを現像処理する場合に適用した実施例につい
て、図面に基づいて説明する。図1に示すように、写真
感光材料現像装置は、フィルムホルダhを装着する装填
部Lと、フィルムホルダhから引き出したフィルムfを
現像処理する現像処理部Dと、写真感光材料現像装置の
各種制御を司る制御部Cを主な構成要素として構成して
ある。そして、フィルムホルダhから引き出されたフィ
ルムfは、現像処理部Dにて、現像処理並びに乾燥され
た後、装置外部に排出される。
【0032】以下、装填部Lについて説明を加える。図
1に示すように、装填部Lには、フィルムホルダhから
フィルムfの引き出しが完了すると、フィルムfの終端
を切断するカッタkと、フィルムホルダhから引き出さ
れたフィルムfの横幅を検出するフィルム幅検出センサ
sと、フィルムfをフィルムホルダhから引き出して現
像処理部Dに送り出す引出ローラrを設けてある。
【0033】次に、現像処理部Dの全体概略構成につい
て説明を加える。図1及び図2に示すように、現像処理
部Dには、フィルムfの現像から安定化までの一連の現
像処理を行う各種処理液を充填した7槽の処理タンク1
と、フィルムfの搬送方向終端に位置し、現像処理後の
フィルムfを乾燥処理する1槽の処理タンク1との8槽
の処理タンクを直線状に一列に並べて備えてある。又、
それら各処理タンク1内に各別に着脱自在に取り付けら
れる8個のラック部Rと、8槽の処理タンク1を経由し
てフィルムfを順次搬送する搬送手段Tを備えてある。
ラック部Rは、処理タンク1の上部開口部から処理タン
ク1内に挿入して、ラック部R自体の自重によって処理
タンク1に装着されるように構成してある。図3ないし
図5にも示すように、各ラック部Rに、フィルムfの両
横端縁部の夫々を各別に支持し且つ案内する一対の搬送
ガイド2と、それら一対の搬送ガイド2間の幅を変更す
るガイド幅変更手段3を設けてある。又、各ガイド幅変
更手段3の夫々に連係されて、それらを一括駆動する一
括駆動部材4を処理タンク1側に設け、各ラック部Rに
備えさせたガイド幅変更手段3の入力部として機能する
連結部材31が、ラック部Rの処理タンク1への着脱に
伴って、一括駆動部材4に対して断続されるように構成
してある。
【0034】更に、図3ないし図5にも示すように、ラ
ック部Rの処理タンク1への装着に伴って、連結部材3
1の一括駆動部材4に対する連係位置が設定適正連係位
置になるように、連結部材31と一括駆動部材4の相対
位置を自動調整する自動調整手段Aを設けてある。自動
調整手段Aは、ラック部Rの処理タンク1への装着に伴
って、連結部材31を前記設定適正連係位置に対応する
位置に案内する入力部案内手段Gを備えて構成してあ
り、その入力部案内手段Gを、一括駆動部材4側に設け
てある。
【0035】又、ガイド幅変更用モータM1と、そのガ
イド幅変更用モータM1の駆動力を伝動して一括駆動部
材4を駆動するためのガイド幅変更用伝動機構8を設け
てある。
【0036】尚、各処理タンク1は、深さやフィルムf
の搬送方向の長さは異なる場合があるが、フィルムfの
幅方向の長さは同じになるように形成してある。各処理
タンク1に装着するラック部Rは、処理タンク1の大き
さに応じて大きさが異なるものの基本構成は同一であ
る。
【0037】以下、図3ないし図6に基づいて、現像処
理部Dを構成する各構成部分について説明を加える。先
ず、ラック部Rについて説明する。先ず、ラック部Rの
枠体5について説明する。枠体5は、平行状態で対向す
る一対の側壁51と、底壁52と、上壁53とにより、
フィルムfの搬送方向視の形状が略矩形枠状になるよう
に形成してある。又、側壁51夫々に、外方に向かって
横向き姿勢で突出する位置決めピン54を固着してあ
る。この位置決めピン54は、ラック部Rを処理タンク
1に装着する際に、処理タンク1の側壁の上縁部に形成
した切欠部11に係合し、もって、ラック部Rが処理タ
ンク1に対して適正な位置に位置決めされて装着される
ように構成してある。又、後述するが、ガイド幅変更手
段3の連結部材31を処理タンク1の並設方向(即ち、
フィルムfの搬送方向に相当する)に往復移動自在に支
持するための下向きの突条部55を形成してある。
【0038】次に、ラック部Rに設けたガイド幅変更手
段3について説明する。ガイド幅変更手段3は、ラック
ギア部31aを備えた連結部材31と、枠体5の底壁5
2と上壁53に回動自在に軸支された回動軸32と、そ
の回動軸32に固着され、且つ、ラックギア部31aと
噛合するピニオンギア33と、回動軸32に固着された
一対のベベルギア34と、一対の側壁51に回動自在に
夫々軸支され、且つ、互いに逆方向の雄ネジ部35a,
35bを夫々備えた一対の送りネジ軸35と、送りネジ
軸35の一端部に夫々固着され、且つ、ベベルギア34
に夫々噛合する一対のベベルギア36と、雄ネジ部35
aと夫々螺合する一対のナット37aと、雄ネジ部35
bと夫々螺合する一対のナット37bを備えて構成して
ある。又、回動軸32の上端部には、回動軸32を手動
にて回動するためのつまみ38を固着してある。
【0039】連結部材31について説明を加える。連結
部材31には、長尺状の案内溝31bと、その案内溝3
1bに平行な長尺状の案内孔31cと、連結部材31の
外側に面した側壁部に位置する突起部31dを形成して
ある。そして、連結部材31を、その案内孔31cに回
動軸32を挿通し、且つ、その案内溝31bに突条部5
5を係合させた状態で、設けてある。もって、連結部材
31を、突条部55及び回動軸32の案内で前記並設方
向に往復移動自在に支持して設けてある。一対の搬送ガ
イド2のうちの一方を一対のナット37aに固着し、他
方を一対のナット37bに固着してある。
【0040】つまり、連結部材31を往復直線移動させ
ると、ラックギア部31aとピニオンギア33との伝動
作用により、回動軸32が回動し、回動軸32が回動す
ると、ベベルギア34とベベルギア36との伝動作用に
より、一対の送りネジ軸35夫々が回動し、送りネジ軸
35が回動すると、雄ネジ部35aとナット37aとの
伝動作用、及び、雄ネジ部35bとナット37bとの伝
動作用により、一対の搬送ガイド2を互いに接近移動さ
せたり、離間移動させたりして、一対の搬送ガイド2間
の幅を調整するように構成してある。
【0041】更に、ラック部Rには、搬送手段Tを構成
するローラ6と、搬送用伝動機構7の一部を設けてあ
る。これらローラ6と、搬送用伝動機構7の一部につい
ては後述する。
【0042】以下、図3ないし図6に基づいて、一括駆
動部材4について説明を加える。一括駆動部材4は、処
理タンク1の並設方向の全長にわたる長尺状の板状に形
成してある。そして、一括駆動部材4を、その長手方向
を前記並設方向に沿わせた状態で、前記並設方向に往復
直線移動自在に処理タンク1側に支持して設けてある。
一括駆動部材4には、各ラックR部の連結部材31を各
別に着脱自在に係合させるための連結用切欠部41を、
連結部材31と一括駆動部材4との設定適正連係位置に
対応する位置に位置させて形成してある。尚、設定適正
連係位置とは、各ラック部Rの連結部材31が各連結用
切欠部41に係合すると、全ラック部R間で、一対の搬
送ガイド2の幅が同一となる位置に相当する。
【0043】又、一括駆動部材4における前記設定適正
連係位置に対応する位置に位置させて、連結部材31の
突起部31dが着脱自在に係合する位置決め用切欠部4
2を、連結用切欠部41に連なる状態で形成してある。
又、位置決め用切欠部42における前記並設方向両側夫
々に、位置決め用切欠部42に近づくほど下方に位置す
る傾斜面43aを備えた案内板43を、位置決め用切欠
部42に連なる状態で設けてある。
【0044】つまり、ラック部Rを処理タンク1の上部
開口部から処理タンク1内に挿入すると、図6(イ)に
示すように、ラック部Rの自重によって、連結部材31
の突起部31dが案内板43の傾斜面43aに接当して
図中の矢印方向に案内されて、図6(ロ)に示すよう
に、位置決め用切欠部42に係合するように構成してあ
る。従って、一括駆動部材4の位置決め用切欠部42が
凹部として機能し、連結部材31の突起部31dが凸部
として機能し、又、案内板43の傾斜面43aが案内面
として機能する。又、入力部案内手段Gを、案内面とし
て機能する傾斜面43aにて構成してある。更に、その
入力部案内手段Gを、ラック部Rの自重によって、連結
部材31を案内するように構成してある。
【0045】以下、図2及び図3に基づいて、ガイド幅
変更用伝動機構8について説明を加える。ガイド幅変更
用伝動機構8は、ガイド幅変更用モータM1の出力軸に
連結されて過負荷による各部品の損傷を防止するフリク
ションユニット81と、そのフリクションユニット81
と同軸に回動するウォーム82と、そのウォーム82と
噛合するウォームホイール83と、そのウォームホイー
ル83と同軸に回動するピニオンギア84と、一括駆動
部材4の一端部に形成されて、ピニオンギア84と噛合
するラックギア部85とから構成してある。つまり、ガ
イド幅変更用モータM1を正方向回転並びに逆方向回転
させることにより、一括駆動部材4を前記並設方向に往
復直線移動させるように構成してある。そして一括駆動
部材4が往復直線移動すると、一括駆動部材4に連係さ
れている連結部材31が往復直線移動し、その往復直線
移動がガイド幅変更手段3によって、一対の搬送ガイド
2の接近及び離間移動に変換されて、一対の搬送ガイド
2間の幅が変更されるのである。
【0046】以下、図2、図4及び図5に基づいて、搬
送手段Tについて説明する。搬送手段Tは、搬送用モー
タM2と、その搬送用モータM2の駆動力を伝動する搬
送用伝動機構7と、その搬送用伝動機構7によって回動
されるローラ6とから構成してある。前述のように、ロ
ーラ6と搬送用伝動機構7の一部は、ラック部Rに設け
てあり、搬送用伝動機構7の残部は、処理タンク1側に
設けてある。ローラ6は、上下方向に並べて設けた一対
の搬送用ローラ61と、上側の搬送用ローラ61の両横
夫々、及び、下側の搬送用ローラ61の両横夫々及び下
側に夫々押圧して設けた5個の押圧ローラ62とから構
成してある。搬送用ローラ61は、ローラシャフト61
aと、そのローラシャフト61aの中央に固着されたロ
ーラ61bと、ローラシャフト61aの一端部に固着し
たローラ用ギア61cからなり、ローラシャフト61a
を、一対の搬送ガイド2に形成した孔に摺動自在に挿通
した状態で、枠体5の一対の側壁51に回動自在に軸支
してある。又、同様に、押圧ローラ62は、ローラシャ
フト62aと、そのローラシャフト62aの中央に固着
されたローラ62bとからなり、ローラシャフト62a
を、一対の搬送ガイド2に形成した孔に摺動自在に挿通
した状態で、枠体5の一対の側壁51に回動自在に軸支
してある。
【0047】搬送用伝動機構7における処理タンク1側
に設けた部分は、前記並設方向に沿って位置させた状態
で処理タンク1側に回動自在に軸支され、且つ、搬送用
モータM2にギア連結された駆動シャフト71と、各処
理タンク1に対応させて駆動シャフト71に設けたウォ
ーム72とから構成してある。搬送用伝動機構7におけ
るラックR側に設けた部分は、ウォーム72と噛合する
ウォームホイール73と、そのウォームホイール73と
同軸に回動し且つ上側の搬送用ローラ61のローラ用ギ
ア61cと噛合する第1ギア74と、上側の搬送用ロー
ラ61のローラ用ギア61cの回動作動を下側の搬送用
ローラ61のローラ用ギア61cに伝動するように互い
に噛合している第2ギア75及び第3ギア76とから構
成してある。尚、上側のローラ61bと下側のローラ6
1b夫々の周速度が等しくなるように、各ギアのギア比
を設定してある。
【0048】次に、搬送ガイド2について説明を加え
る。図3に示すように、搬送ガイド2の内方側の面に
は、フィルムfの横端縁部を支持し且つ案内する略U字
状のフィルム案内溝21を設けてある。フィルム案内溝
21のフィルムfの入口部21i及び出口部21oは、
隣接するラック部Rのフィルム案内溝21の出口部21
o及び入口部21iの夫々と極めて近接して位置するよ
うにしてあり、フィルムfが各ラック部Rの一対の搬送
ガイド2により案内されて円滑に搬送されるように構成
してある。
【0049】つまり、搬送用モータM2を正方向に回転
させると、その回転作動が搬送用伝動機構7における処
理タンク1側の部分、及び、搬送用伝動機構7における
ラックR側の部分により伝導されて、上側の搬送用ロー
ラ61、及び、下側の搬送用ローラ61が正方向に回転
する。すると、両横端縁部が各別に両側のフィルム案内
溝21に支持され、且つ、押圧ローラ62夫々により上
側及び下側の搬送用ローラ61に押圧されたフィルム
は、フィルム案内溝21に案内されて、各処理タンク1
を順次経由して搬送されるのである。
【0050】次に、上述のように構成した写真感光材料
現像装置において、ラック部Rの点検及び調整等のため
に、ラック部Rを処理タンク1に装着したり、処理タン
ク1から取り出したりする場合の手順について説明す
る。ラック部Rを処理タンク1から取り出す場合は、ラ
ック部Rの枠体5の上壁53等を手で把持して、ラック
部Rを上方に持ち上げて、処理タンク1から取り出す。
それに伴って、ラック部Rの連結部材31が一括駆動部
材4の連結用切欠部41から離脱して、連結部材31と
一括駆動部材4との連係が断たれるのである。並行し
て、ラックRのウォームホイール73が、駆動シャフト
71のウォーム72から離脱して、搬送用伝動機構7に
おける処理タンク1側の部分とラックR側の部分との連
結が断たれるのである。取り出したラック部Rは、つま
み38を回してガイド幅変更手段3の点検及び調整等を
行う。従って、一対の搬送ガイド2間の幅が処理タンク
1に装着していたときと異なっている場合がある。
【0051】ラック部Rを処理タンク1に装着するとき
は、ラック部Rの枠体5の上壁53等を手で把持して、
ラック部Rを処理タンク1の上部開口部から、例えば、
連結部材31の突起部31dが一括駆動部材4の案内板
43の傾斜面43aに近接する程度の位置まで処理タン
ク1内に挿入して、手を離す。すると、図6に示すよう
に、ラック部Rは自重によって更に落下しながら、傾斜
面43aに接当した突起部31dが傾斜面43aに案内
されることによって、連結部材31が連結用切欠部41
側に移動して、突起部31dが位置決め用切欠部42に
係合するとともに、連結部材31が連結用切欠部41に
係合して、連結部材31が設定適正連係位置にて一括駆
動部材4に連結されるのである。並行して、枠体5の位
置決めピン54が処理タンク1の上縁部の切欠部11に
係合して、ラック部Rが処理タンク1に対して適正な位
置に位置決めされて固定される。又、並行して、ラック
部Rのウォームホイール73が、駆動シャフト71のウ
ォーム72に噛合して、搬送用伝動機構7における処理
タンク1側の部分とラック部R側の部分とが連結される
のである。
【0052】次に、上述のように構成した写真感光材料
現像装置の概略作動について説明する。先ず、装填部L
に先端出しをしてあるフィルムホルダhを装着する。制
御部Cは、搬送用モータM2を作動させて、引出ローラ
rにより、フィルムホルダhからフィルムfを引き出
す。引き出されたフィルムfの横幅がフィルム幅検出セ
ンサsにより検出され、その検出情報は制御部Cに伝え
らる。制御部Cは、フィルム幅検出センサsの検出情報
に基づいて、搬送すべきフィルムfの幅に適合するよう
に、ガイド幅変更用モータM1を作動させて、一対の搬
送ガイド2間の幅を調整する。
【0053】〔別実施例〕次に別実施例を列記する。 図7及び図8に示すように、連結部材31におけ
る、前記並設方向両側の側壁31eの下側部分を、下側
ほど互いに近接するような傾斜状に形成して、連結部材
31の下側部分を下向き山形形状に形成してもよい。こ
の場合、ラック部Rの処理タンク1への装着に伴って、
図8(イ)に示すように、連結部材31の傾斜状の側壁
31eが一括駆動部材4における連結用切欠部41の前
記並設方向側の縁部41aに接当して図中の矢印方向に
案内されて、図8(ロ)に示すように、連結部材31が
連結用切欠部41に係合される。従って、連結用切欠部
41の縁部41aが、入力部案内手段Gとして機能す
る。つまり、この場合は、上記実施例のように、案内板
43を設ける必要がないので、構造が簡単になる。但
し、連結部材31の直線移動可能距離は、連結部材31
の前記並設方向の長さ以内に限定される。
【0054】 上記実施例では、入力部案内手段G
を、一括駆動部材4側に設ける場合について例示した
が、これに代えて、処理タンク1側に設けてもよい。こ
の場合、例えば、図9及び図10に示すように、屈曲形
成した2本の丸棒91を、処理タンク1の側壁に固着す
る。この場合、2本の丸棒91が下側ほど前記並設方向
に沿って近接する状態で対向する部分と、その部分の下
方に連なって、2本の丸棒91が互いに平行に対向する
部分とからなる案内用間隙91aを設ける。つまり、ラ
ック部Rの処理タンク1への装着に伴って、連結部材3
1は、案内用間隙91aを通過することにより、図10
(イ)に示すように、図中の矢印方向に前記設定適性連
係位置に案内され、案内用間隙91aを通過した後、図
10(ロ)に示すように、一括駆動部材4の連結用切欠
部41に係合されるように構成してある。従って、2本
の丸棒91により形成される案内用間隙91aが、入力
部案内手段Gとして機能する。
【0055】 自動調整手段Aの具体構成は、上記実
施例において示した構成の他にも、種々の構成が可能で
ある。例えば、ラック部Rの処理タンク1への装着に伴
って、一対の搬送ガイド2を前記設定適正連係位置に対
応する位置に案内するガイド案内手段を備えて構成して
もよい。ガイド案内手段としては、例えば、搬送ガイド
2の両側端縁部に接当して搬送ガイド2を前記設定適正
連係位置に対応する位置に案内するガイドを、処理タン
ク1の側壁内面に設けて構成してもよい。
【0056】 自動調整手段Aの具体構成は、上記実
施例において示した構成の他にも、種々の構成が可能で
ある。例えば、一対の搬送ガイド2の幅を検出する幅検
出手段と、一括駆動部材4を駆動するアクチュエータを
設け、自動調整手段Aは、幅検出手段の検出情報に基づ
いて、前記幅が前記設定適正連係位置に対応する幅にな
るように、アクチュエータを作動させる制御手段にて構
成してもよい。この場合、図11に示すように、一括駆
動部材4の連結用切欠部41の前記並設方向両端部夫々
に、連結部材31が前記設定適正連係位置に対応する位
置にないときに、ラック部Rの処理タンク1への装着に
伴って、連結部材31によって押圧される板バネ92
と、その板バネ92が押圧されることに伴ってオン信号
を発するリミットスイッチ93を設ける。そして、リミ
ットスイッチ93を、連結部材31の位置を検出するこ
とに基づいて一対の搬送ガイド2の幅を検出する前記幅
検出手段として機能させ、ガイド幅変更用モータM1を
前記アクチュエータとして機能させ、又、制御部Cを前
記制御手段として機能させる。つまり、ラック部Rの処
理タンク1への装着に伴って、連結部材31が前記設定
適正連係位置に対応する位置にないと、板バネ92を押
圧し、それに伴って、リミットスイッチ93からオン信
号が出力されるので、制御部Cは、2つのリミットスイ
ッチからの信号に基づいて、ガイド幅変更用モータM1
を作動させて、いずれのリミットスイッチ93からもオ
ン信号が出力されない位置に一括駆動部材4を移動させ
る。従って、連結部材31が一括駆動部材4の連結用切
欠部41に係合される。又、前記幅検出手段としては、
連結部材31の位置を検出することに基づいて一対の搬
送ガイド2の幅を検出するリミットスイッチ93に代え
て、一対の搬送ガイド2の幅そのものを検出するような
センサを設けてもよい。
【0057】 上記実施例では、一括駆動部材4に、
連結部材31を係合させるための連結用切欠部41を形
成して、連結部材31と一括駆動部材4とを前記設定適
正連係位置のみで連係させるようにし、自動調整手段A
により、ラック部Rの処理タンク1への装着に伴って、
連結部材31を連結用切欠部41(即ち、前記設定適正
連係位置に対応する位置)に案内して、前記設定適正連
係位置にて連係するように構成する場合について例示し
た。これに代えて、連結部材31と一括駆動部材4とを
前記設定適正連係位置に限定せずにいずれの位置におい
ても連係可能に構成し、ラック部Rの処理タンク1への
装着に伴って、自動調整手段Aにより、連結部材31を
前記設定適正連係位置に対応する位置に案内して、前記
設定適正連係位置にて連係するようにするように構成し
てもよい。この場合、例えば、一括駆動部材4には、連
結用切欠部41を設けずに、それに代えて、ラックギア
部を設け、連結部材31には、突起部31dを設けず
に、それに代えて、一括駆動部材4のラックギア部に噛
合するラックギア部を設ける。そして、連結部材31と
一括駆動部材4とが、互いのラックギア部の噛合によっ
て、いずれの位置においても連係するようにする。又、
自動調整手段Aとしては、図9及び図10に示す別実施
例のような、処理タンク1側に設けた案内用間隙91a
を適用することができる。
【0058】 上記実施例では、フィルムfの現像処
理にフィルムfの乾燥処理も含ませて、現像処理部Dに
乾燥処理用の処理タンク1を設けて、その乾燥処理用の
処理タンク1にも現像処理用の処理タンク1に設けたラ
ック部Rと同様の構成のラック部Rを設け、それら現像
処理用及び乾燥処理用の全てのラック部Rを一括駆動部
材4で駆動する場合について例示した。これに代えて、
フィルムfを乾燥処理する乾燥処理部を現像処理部Dと
は別体に設けてもよい。但し、現像処理部Dに乾燥処理
を含ませて、上記実施例のように構成とした方が、装置
の構成が簡略となって好ましい。
【0059】 上記実施例では、本発明を、フィルム
を現像処理する写真感光材料現像装置に適用する場合に
ついて例示したが、これに代えて、印画紙を現像処理す
る写真感光材料現像装置に適用してもよい。以下、図1
2及び図13に基づいて、印画紙を現像処理する写真感
光材料現像装置に適用した場合について説明する。図1
2に示すように、写真感光材料現像装置は、印画紙pを
ロール状に収納しているマガジンmから印画紙pを引き
出した後、露光装置eにてフィルムfの画像を露光する
露光部Eと、その露光部Eにて露光された印画紙pを現
像処理する現像処理部Dと、その現像処理部Dにて現像
処理された印画紙pを乾燥処理する乾燥処理部Hと、そ
の乾燥処理部Hにて乾燥処理された印画紙pを1枚分の
画像情報を含む大きさに切断して排出するカット部Sを
主な構成要素として構成してある。
【0060】現像処理部Dには、印画紙pを現像処理す
るための各種処理液を充填した複数の処理タンク1と、
それら各処理タンク内に各別に着脱自在に取り付けられ
る複数のラック部Rを設けてある。乾燥処理部Hには、
そのケーシング内部に着脱自在に取り付けられるラック
部R’を設けてある。そして、現像処理部Dの複数のラ
ック部R及び乾燥処理部Hのラック部R’を経由して印
画紙pを順次搬送する搬送手段Tを設けてある。搬送手
段Tは、上記実施例と同様に構成してある。
【0061】図13に示すように、本別実施例における
ラック部Rは、一対の搬送ガイド20が上記実施例の一
対の搬送ガイド2と異なる以外は、上記実施例における
ラック部Rと同様に構成してある。
【0062】そして、上記実施例と同様に、各ガイド幅
変更手段3の夫々に連係されて、それらを一括駆動する
一括駆動部材4を処理タンク1側に設け、各ラック部R
に備えさせたガイド幅変更手段3の入力部として機能す
る連結部材31が、ラック部Rの処理タンク1への着脱
に伴って、一括駆動部材4に対して断続されるように構
成してある。更に、上記実施例と同様に、ラック部Rの
処理タンク1への装着に伴って、連結部材31の一括駆
動部材4に対する連係位置が設定適正連係位置になるよ
うに、連結部材31と一括駆動部材4の相対位置を自動
調整する自動調整手段Aを設けてある。自動調整手段A
は、ラック部Rの処理タンク1への装着に伴って、連結
部材31を前記設定適正連係位置に対応する位置に案内
する入力部案内手段Gを備えて構成してあり、その入力
部案内手段Gを、一括駆動部材4側に設けてある。
【0063】ラック部Rの搬送ガイド20は、印画紙p
の横端縁部を支持し且つ案内する一対のレール部材20
1を連結板202で連結して構成してある。ガイド幅変
更手段3を構成する一対のナット37aを一方の搬送ガ
イド20の連結板202に固着し、一対のナット37b
を他方の搬送ガイド20の連結板202に固着してあ
る。
【0064】ガイド幅変更用モータM1の駆動力を伝動
して一括駆動部材4を駆動するためのガイド幅変更用伝
動機構8は、上記実施例においてピニオンギア84と噛
合するラックギア部85を一括駆動部材4の一端部に形
成したのに代えて、ピニオンギア84と噛合するラック
ギア86を一括駆動部材4の一端部に固着した以外は、
上記実施例と同様に構成してある。
【0065】次に、乾燥処理部Hのラック部R’につい
て説明を加える。ラック部R’は、ガイド幅変更手段3
0が現像処理部Dのラック部Rのガイド幅変更手段3と
異なる以外は、現像処理部Dのラック部Rと同様に構成
してある。ガイド幅変更手段30がガイド幅変更手段3
と異なる点は、以下の通りである。ガイド幅変更手段3
0には、ガイド幅変更手段3における連結部材31とピ
ニオンギア33に代えて、一端縁に凸状片302を備え
且つその端縁に対向する端縁にラックギア部303を備
えた連結部材301と、回動軸32に固着したベベルギ
ア304と、一端部にラックギア部303と噛合するピ
ニオンギア304を備え他端部にベベルギア304と噛
合するベベルギア305を備えた連結軸306を設けて
ある。連結部材301は、図示しないが、ラック部R’
の枠体5に往復直線移動自在に支持して設けてある。
【0066】そして、ラック部Rの一対の搬送ガイド2
0間の幅変更と同期させた状態で、ラック部R’の一対
の搬送ガイド20間の幅を変更するように、ガイド幅変
更用伝動機構8と連結部材301とを伝動連結する同期
伝動機構10を設けてある。同期伝動機構10は、ガイ
ド幅変更用伝動機構8のピニオンギア84と同軸に回動
するピニオンギア101と、そのピニオンギア101と
噛合し、且つ、連結部材301の凸状片302に着脱自
在に係合する凹部103を備えたラックギア102とか
ら構成してある。ラックギア102は、図示しないが、
乾燥処理部Hのケーシングに往復直線移動自在に支持し
て設けてある。つまり、ガイド幅変更用モータM1を正
方向回転並びに逆方向回転させることにより、ラックギ
ア102を往復直線移動させるように構成してある。そ
して、ラックギア102が往復直線移動すると、ラック
ギア102に連係されている連結部材301が往復直線
移動し、その往復直線移動がガイド幅変更手段30によ
って、一対の搬送ガイド20の接近及び離間移動に変換
されて、一対の搬送ガイド20間の幅が変更されるので
ある。
【0067】従って、ラック部R’の乾燥処理部Hへの
着脱に伴って、連結部材301が同期伝動機構10に対
して断続されるように構成してある。又、ラック部R’
を乾燥処理部Hに装着すると、ラックギア102の凹部
103に連結部材301の凸状片302が係合して、ラ
ック部R’の一対の搬送ガイド20間の幅がラック部R
の一対の搬送ガイド20間の幅と同一になるように構成
してある。
【0068】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】写真感光材料現像装置の全体構成を示す概略縦
断正面図
【図2】写真感光材料現像装置の現像処理部の全体構成
を示す概略平面図
【図3】写真感光材料現像装置のガイド幅変更手段を示
す分解斜視図
【図4】写真感光材料現像装置の現像処理部の縦断側面
【図5】写真感光材料現像装置の現像処理部の横断平面
【図6】写真感光材料現像装置の入力部案内手段の作用
を説明する部分正面図
【図7】別実施例における写真感光材料現像装置の入力
部案内手段を示す分解斜視図
【図8】別実施例における写真感光材料現像装置の入力
部案内手段の作用を説明する部分正面図
【図9】別実施例における写真感光材料現像装置の入力
部案内手段を示す分解斜視図
【図10】別実施例における写真感光材料現像装置の入
力部案内手段の作用を説明する部分正面図
【図11】別実施例における写真感光材料現像装置の自
動調整手段の作用を説明する部分正面図
【図12】別実施例における写真感光材料現像装置の全
体構成を示す概略縦断正面図
【図13】別実施例における写真感光材料現像装置のガ
イド幅変更手段及び同期伝動機構を示す分解斜視図
【符号の説明】 1 処理タンク 2,20 搬送ガイド 3 ガイド幅変更手段 4 一括駆動部材 31 入力部 42 凹部 31d 凸部 43a 案内面 93 幅検出手段 f 写真感光材料 A 自動調整手段 C 制御手段 G 入力部案内手段 M1 アクチュエータ R ラック部 T 搬送手段

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真感光材料(f)を現像処理するため
    の複数の処理タンク(1)と、 それら各処理タンク(1)内に各別に着脱自在に取り付
    けられる複数のラック部(R)と、 前記複数の処理タンク(1)を経由して、前記写真感光
    材料(f)を順次搬送する搬送手段(T)が備えられ、 前記各ラック部(R)に、前記写真感光材料(f)の両
    横端縁部の夫々を各別に支持し且つ案内する一対の搬送
    ガイド(2),(20)と、それら一対の搬送ガイド
    (2),(20)間の幅を変更するガイド幅変更手段
    (3)が設けられ、前記各ガイド幅変更手段(3)の夫
    々に連係されて、それらを一括駆動する一括駆動部材
    (4)が、前記処理タンク(1)側に設けられ、 前記各ラック部(R)に備えさせた前記ガイド幅変更手
    段(3)の入力部(31)が、前記ラック部(R)の前
    記処理タンク(1)への着脱に伴って、前記一括駆動部
    材(4)に対して断続されるように構成された写真感光
    材料現像装置であって、 前記ラック部(R)の前記処理タンク(1)への装着に
    伴って、前記入力部(31)の前記一括駆動部材(4)
    に対する連係位置が設定適正連係位置になるように、前
    記入力部(31)と前記一括駆動部材(4)の相対位置
    を自動調整する自動調整手段(A)が設けられている写
    真感光材料現像装置。
  2. 【請求項2】 前記自動調整手段(A)は、前記ラック
    部(R)の前記処理タンク(1)への装着に伴って、前
    記入力部(31)を前記設定適正連係位置に対応する位
    置に案内する入力部案内手段(G)を備えて構成されて
    いる請求項1記載の写真感光材料現像装置。
  3. 【請求項3】 前記入力部案内手段(G)が、前記一括
    駆動部材(4)側に設けられている請求項2記載の写真
    感光材料現像装置。
  4. 【請求項4】 前記一括駆動部材(4)及び前記入力部
    (31)が、前記処理タンク(1)の並設方向に沿って
    往復直線移動自在に設けられ、 前記ガイド幅変更手段(3)は、前記入力部(31)の
    往復直線移動を前記一対の搬送ガイド(2),(20)
    の接近及び離間移動に変換するように構成され、 前記一括駆動部材(4)における前記設定適正連係位置
    に対応する位置に、凹部(42)が設けられ、 前記入力部(31)に、前記凹部(42)と着脱自在に
    係合する凸部(31d)が設けられ、 前記入力部案内手段(G)は、前記凹部(42)に連な
    る状態で、前記一括駆動部材(4)の前記凹部(42)
    における前記並設方向両側に設けられた案内面(43
    a)にて構成され、 前記ラック部(R)の前記処理タンク(1)への装着に
    伴って、前記凸部(31d)が前記案内面(43a)に
    接当して案内されて、前記凹部(42)に係合するよう
    に構成されている請求項3記載の写真感光材料現像装
    置。
  5. 【請求項5】 前記入力部案内手段(G)が、前記処理
    タンク(1)側に設けられている請求項2記載の写真感
    光材料現像装置。
  6. 【請求項6】 前記ラック部(R)が、その自重によっ
    て前記処理タンク(1)に装着されるように構成され、 前記入力部案内手段(G)が、前記ラック部(R)の自
    重によって、前記入力部(31)を案内するように構成
    されている請求項2、3、4又は5記載の写真感光材料
    現像装置。
  7. 【請求項7】 前記自動調整手段(A)は、前記ラック
    部(R)の前記処理タンク(1)への装着に伴って、前
    記一対の搬送ガイド(2),(20)を前記設定適正連
    係位置に対応する位置に案内するガイド案内手段を備え
    て構成されている請求項1記載の写真感光材料現像装
    置。
  8. 【請求項8】 前記一対の搬送ガイド(2),(20)
    の幅を検出する幅検出手段(93)と、 前記一括駆動部材(3)を駆動するアクチュエータ(M
    1)が設けられ、 前記自動調整手段(A)は、前記幅検出手段(93)の
    検出情報に基づいて、前記幅が前記設定適正連係位置に
    対応する幅になるように、前記アクチュエータ(M1)
    を作動させる制御手段(C)にて構成されている請求項
    1記載の写真感光材料現像装置。
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