JP2843732B2 - スロットマシン - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ゲームの開始に先立っ
てメダルを投入するメダル投入式のスロットマシンに関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】スロットマシンは複数のリール等を収納
した本体と、これに開閉自在に設けられた前扉とからな
り、前扉は金属製のフレームと、これに嵌めこまれた透
明な表示用パネル及び半透明な化粧用パネルとから構成
されている。化粧用パネルには、例えば着色もしくは装
飾が施された半透明なプラスチック板が用いられてい
る。この化粧用パネルの装飾効果を高めるために、その
背後には例えば蛍光灯が配置され、照明されている。

【０００３】このようなスロットマシンでは、ゲームの
開始に先立って、例えばメダル投入口から１〜３枚の範
囲でメダルが投入される。この後、スタートレバーが操
作されると、種々のシンボルが記された複数のリールが
回転される。これら各リールの回転がストップボタンの
操作もしくは所定時間の経過により停止されると、前記
表示用パネルに形成されたリール表示窓に、前記シンボ
ルがそれぞれ表示される。これらシンボルの組み合わせ
が入賞役であると、入賞役に応じた枚数のメダルが本体
内から、前扉の下側にあるメダル受皿に払い出される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のスロットマシンでは、化粧用パネルを通過した
蛍光灯からの光がメダル受皿に届かないため、室内照明
の暗い場所に設置されると、前記メダル受皿内が暗くな
り、遊技者が払い出されたメダルを視認しずらいという
問題があった。この問題を解決するために、メダル受皿
を照明する照明光源を本体もしくは前扉に取り付ければ
よいが、この方法によれば照明光源及びその設置スペー
スが必要となり、製造コストが高くなったり、スロット
マシンが大型化するという他の問題が生じる。

【０００５】本発明はこのような従来技術の欠点を解決
するためになされたもので、本体を大型化することな
く、しかもコストをかけずにメダル受皿内を照明できる
ようにしたスロットマシンを提供することを目的とす
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項１記載の発明では、化粧用パネルを裏面側から
照明する内部光源からの光を、メダル受皿に導くライト
ガイドを設けたものである。また請求項２記載の発明で
は、スロットマシンの装飾効果を増進するために、前記
ライトガイドを着色している。

【０００７】

【実施例】図４は本発明を適用したスロットマシンを示
すものである。このスロットマシン２は、リールユニッ
ト等を収納する本体３と、この本体３に開閉自在に設け
られた前扉４とから構成されている。この前扉４は金属
製のフレーム５と、このフレーム５にそれぞれ設けられ
た表示用パネル６，化粧用パネル７とからなる。この化
粧用パネル７には、着色もしくは装飾が施された半透明
なプラスチック板が用いられており、本体３の内部は外
側から見えないようにしている。また化粧用パネル７の
背後には、装飾効果を増すために、例えば蛍光灯８（図
１参照）が配置されている。

【０００８】表示用パネル６には、第１〜第３リール１
０〜１２を観察するためのリール表示窓１３や、入賞時
の配当メダル数が表示される払出しカウンタ表示窓１４
が設けられている。また前記フレーム５にはメダル投入
口２０が設けられており、ゲームの開始時に１〜３枚の
範囲でメダル２１が投入される。メダル投入後にスター
トレバー２２の操作が可能となる。スタートレバー２２
が操作されると、各リール１０〜１２は一斉に回転され
る。各リール１０〜１２が所定の回転数に達すると、ス
トップボタン２３〜２５の操作が可能となる。これらス
トップボタン２３〜２５がそれぞれ操作されると、その
操作タイミングに応じて、各リール１０〜１２の回転は
ぞれぞれ停止される。

【０００９】各リール１０〜１２には種々のシンボル例
えば「７」，「ＢＡＲ」，「チェリー」等が記されてお
り、これらシンボルが前記リール表示窓１３に表示され
る。このリール表示窓１３には、メダル投入枚数に応じ
て入賞判定時に有効化される入賞ラインが複数記されて
おり、有効化された入賞ライン上に並んだ前記シンボル
の組み合わせが入賞である場合には、周知のホッパー装
置（図示省略）が駆動し、メダル払出口２６から入賞役
に応じた枚数のメダル２１がメダル受皿２７内に払い出
される。

【００１０】前記メダル受皿２７は、本体３に設けられ
ている。このフレーム５の下端部には、前記蛍光灯８か
らの光を導き、前記メダル受皿２７を照明する照明機構
２８が設けられている。この照明機構２８は図３に示す
ように、フレーム５の下端部に長手方向に沿って、帯状
に突出された一対の導光板３０，３１で構成されてい
る。これらの導光板３０，３１は例えばアクリル樹脂を
図２に示すような形状にしたものであり、その各下面３
０ａ，３１ａが拡散面になっている。また導光板３０，
３１の一端面３０ｂ，３１ｂはそれぞれ円弧状に整形さ
れ、更に例えば緑色に着色されている。なお、この実施
例では端面３０ｂ，３１ｂを緑色に着色したが、無色も
しくは他の色に着色してもよい。また導光板の端面３０
ｂ，３１ｂを着色したが、導光板３０，３１の全体を着
色してもよい。

【００１１】このような導光板３０，３１では、前記蛍
光灯８からの光が導光板３０，３１の各上面３０ｃ，３
１ｃから入射すると、前記拡散面で乱反射される。この
乱反射した光は上面３０ｃ，３１ｃで内部に反射され
る。これら内部に反射された光は、更に内部反射を繰り
返し、端面３０ｂ，３１ｂを含む導光板３０，３１の端
面に導かれ、これら端面から外部に放出される。

【００１２】また導光板３０，３１はビス３２を介し
て、金属製の支持部材３３に段違いに固着されている。
このため、図中一点鎖線で示す蛍光灯８からの光を効率
良く受光することができる。前記支持部材３３は図１に
示すように、フレーム５の下端部内側に溶接されてい
る。

【００１３】このように構成されたスロットマシン２の
作用について説明する。スロットマシン２の電源がＯＮ
されると、蛍光灯８が点灯され、化粧用パネル７，導光
板３０，３１等が照明される。化粧用パネル７に照らさ
れた一部の光は、化粧用パネル７を透過し、外部に導か
れる。また導光板３０，３１に照らされた光は、各上面
３０ｃ，３１ｃから内部に入射し、拡散面で反射され
る。この拡散面で反射された光の大部分は、内部反射を
繰り返し、端面３０ｂ，３１ｂに導かれる。

【００１４】前記端面３０ｂ，３１ｂに導かれた光は、
ここで緑色に着色されて外部に放出され、メダル受皿２
７を上方から照明する。これにより、メダル受皿２７内
は明るくなる。更にメダル受皿２７内を照明した光は、
メダル受皿２７内のメダル２１に反射されるので、遊技
者はメダル２１を容易に観察することができる。またメ
ダル受皿２７が緑色に照明されるので、スロットマシン
２に装飾効果を持たせることができる。

【００１５】上記実施例ではライトガイドとして、平面
から入射した光を端面に導く導光板３０，３１を用いた
が、端面から端面に光を導くファイバーを使用しても同
様な効果を得ることができる。また導光板３０，３１の
材質にアクリル樹脂を用いたが、本発明では平面から入
射した光を端面に導く他の合成樹脂や、ガラス等を用い
ても同様な効果を得ることができる。更に、上記実施例
では導光板３０，３１の各下面に拡散面を形成したが、
この拡散面を形成せずに、導光板３０，３１の各下面に
拡散面を形成した反射部材を取り付けても同様な効果を
得ることができる。

【００１６】

【発明の効果】上述したように、本発明のスロットマシ
ンでは内部光源からの光を導くライトガイドを設けた簡
単な構成でメダル受皿を照明するから、スロットマシン
を大型化せず、しかも製造コストを大幅に引き上げるこ
となく、メダル受皿内を明るくすることができる。また
ライトガイドを着色したので、着色光により照明される
メダル受皿には、装飾効果が付与されるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】スロットマシンの部分断面図である。

【図２】ライトガイドを一部破断して示す斜視図であ
る。

【図３】スロットマシンの要部外観図である。

【図４】スロットマシン全体の外観図である。

【符号の説明】

２ スロットマシン ６ 表示用パネル ７ 化粧用パネル ８ 蛍光灯 １０〜１２ リール ２１ メダル ２７ メダル受皿 ３０，３１ 導光板

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 スロットマシンの前面に組み込まれた化
   粧用パネルを裏面側から内部光源で照明するようにした
   スロットマシンにおいて、 前記内部光源からの光の一部をライトガイドに入射さ
   せ、払出しメダルを貯留するメダル受皿を前記ライトガ
   イドから射出する光で照明するようにしたことを特徴と
   するスロットマシン。
2. 【請求項２】 前記ライトガイドは着色されていること
   を特徴とする請求項１記載のスロットマシン。