JP2843707B2 - Isdn回線のd・eビット照合装置 - Google Patents

Isdn回線のd・eビット照合装置

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JP2843707B2
JP2843707B2 JP4098306A JP9830692A JP2843707B2 JP 2843707 B2 JP2843707 B2 JP 2843707B2 JP 4098306 A JP4098306 A JP 4098306A JP 9830692 A JP9830692 A JP 9830692A JP 2843707 B2 JP2843707 B2 JP 2843707B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はISDNに係わり、特
に、基本インタフェースのR線上およびT線上を伝送さ
れる規定フレームに組込まれたパルス信号におけるT線
上のDビットがR線上のEビットに正しく複写されてい
るか否かを照合するISDN回線のD・Eビット照合装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】多数かつ多重のデジタルデータを高速で
かつ能率よく伝送する通信システムとしてISDN(サ
ービス総合デジタル網)が採用されている。このISD
Nにおいては、電話会社の局内に設置されたISDN交
換機がデータ回線を介して例えば企業内に配設されたD
SU(回線終端装置)に接続され、このDSU(回線終
端装置)に例えば電話機,テレックス,パーソナルコン
ピュータ,ファクシミリ等の多数の端末が接続される。
【0003】そして、DSU(回線終端装置)と各端末
との間のインタフェースは、[2B+D]の基本インタ
フェースで構成されている。基本インタフェースの線路
は、前述した[2B+D]のチャネル情報に加えて、D
SUとの間で同期や付加制御用の信号を転送するため
に、物理的なインタフェース速度として192 kbpsの伝送
速度を有している。実際には、これらの信号は、図7に
示すように、250 μs毎に周期的に繰返される48ビット
のフレームに組込まれて送受信される。なお、Dチャネ
ルの伝送速度は16kbpsである。
【0004】図7の上段のフレームが、DSU(回線終
端装置)から各端末方向へ送信されるR線上のフレーム
構成を示し、図7の下段のフレームが逆に各端末からD
SU(回線終端装置)方向へ送信されるT線上のフレー
ム構成を示す。なお、この各フレームに組込まれたデジ
タルのパルス信号は100%AMI(Alternate MarkIn
version)符号に変換されている。そして、図7におい
て、太い実線が各ビットデータの取得る値である。
【0005】各フレームの先頭には(+)極性の[0]
値のフレーム同期ビットFが配設されてる。その後に、
DCバランス用ビットLが配設され、次にBチャネルの
実際のデータB1 が続く。そして、T線上のビットデー
タにおいては、各データB1,B2 ,B1 ,B2 相互間
にDビットが配設されている。したがって、1フレーム
には合計4個のDビットが所定位置に配設されている。
一方、R線上のビットデータにおいては、各データB1
,B2 ,B1 ,B2 相互間にEビットが配設されてい
る。したがって、1フレームには合計4個のEビットが
配設されている。
【0006】このDビットおよびEビットはDチャネル
・アクセス競合制御のために設けられたものであり、端
末が複数のDビットを含むパルス信号をT線上を介して
DSUへ送出すると、DSUは受信したパルス信号に含
まれる同一の値を有するE(エコー)ビットを有するパ
ルス信号をR線上へ送出する。したがって、R線上およ
びT線上の各パルス信号を同時に観察した場合には、T
線線上の各DビットはR線上において、1データB1 分
遅延して、Eビットとして現れる。したがって、各Dビ
ットと各Eビットは等しい筈である。
【0007】このような、基本インタフェースを有する
ISDNを新規に構築した場合や点検保守時に、T線上
の各DビットがR線上に各E(エコー)ビットとして正
しく複写されていることを確認する必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来、このT
線上のDビットとR線上のEビットが一致しているか否
かを簡単に調べる試験装置がなかった。よって、T線
上,R線上のDビットおよびEビットの値を確認するた
めに、信号線にオシロスコープやロジックアナライザ等
を接続して操作者が各信号線を伝送されるパルス信号の
波形を観察して、信号波形のなかからDビットおよびE
ビットを特定して、これらが一致しているか否かを判断
していた。
【0009】したがって、多大の手間と費用が必要であ
った。また、オシロスコープに表示されたパルス信号波
形から、DビットおよびEビットを特定して、一致,不
一致を判断することはISDNに対する高度な知識と測
定に関する熟練した技術が必要であった。
【0010】また、端末とDSUとが停止状態にある場
合や、停止状態から起動状態へ移行する起動動作期間中
や、また起動状態から停止状態へ移行する停止動作期間
中においては、当然ながらT線上の各DビットがR線上
の各Eビットに正しく反映されない。したがって、この
ような通常の起動状態以外で、たとえD・Eビットが一
致していなくても、必ずしも異常ではない。しかし、こ
のような信号回線の状態を正確に把握しないで、D・E
ビット照合をすると、実際に故障でないのに、故障と判
断する懸念があ。
【0011】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、D・Eビット照合回路を設け、かつ信号回
線が正常に起動状態を維持している期間のみその照合結
果を有効な照合結果とすることによって、D・Eビット
照合を自動的にかつ高い精度で実行でき、ビット不一致
等の異常発生時における原因究明と、それに続く補修作
業の作業能率を大幅に向上できるISDN回線のD・E
ビット照合装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に本発明のISDN回線のD・Eビット照合装置におい
ては、ISDN回線のT線上を伝送される基本インタフ
ェースの規定フレームに組込まれたAMI符号化された
パルス信号におけるDビットのみを抽出してDビットが
連続するDビットデータ信号を出力するDビット抽出回
路と、ISDN回線のR線上を伝送される基本インタフ
ェースの規定フレームに組込まれたAMI符号化された
パルス信号におけるEビットのみを抽出してEビットが
連続するEビットデータ信号を出力するEビット抽出回
路と、T線上およびR線上を伝送されるINFOから前
記ISDN回線の起動,停止状態等の状態を検出する起
動/停止状態検出回路と、Dビット抽出回路から出力さ
れたDビットデータ信号における所定時間遅延された各
ビットデータとEビット抽出回路から出力されたEビッ
トデータ信号の各ビットデータとが一致するか否かを検
出するビット照合回路と、このビット照合回路が不一致
を検出した時刻から起動/停止状態検出回路が起動状態
を所定時間継続して検出した後にD・Eビット不一致と
判断するD・Eビット不一致判断手段とを備えている。
【0013】
【作用】このように構成されたISDN回線のD・Eビ
ット照合装置によれば、T線上を伝送される基本インタ
フェースの規定フレームに組込まれたパルス信号に含ま
れる各Dビットは、Dビット抽出回路によって抽出され
てDビットが連続するDビットデータ信号に変換され
る。同様に、R線上を伝送される基本インタフェースに
含まれる各Eビットは、Eビット抽出回路によって抽出
されてEビットが連続するEビットデータ信号に変換さ
れる。そして、そして、Dビットデータ信号の各ビッド
データとEビットデータ信号の各ビットデータはビット
照合回路でもって照合され、一致,不一致が検出され
る。
【0014】一方、起動/停止状態検出回路は、T線上
およびR線上を送受信される各パルス信号に含まれる各
INFOを検出して、この検出された各INFOの組合
わせによって、T線およびR線からなる信号回線が、停
止状態(R線INFO0,T線INFO0)であるのか
起動状態(R線INFO4,T線INFO3)であるか
またはそれ以外の起動動作期間中,または停止動作期間
中であるのかが判断される。
【0015】そして、前記ビット照合回路が不一致を検
出した場合には、直ちにD・Eビット不一致と判断する
のではなく、信号回線が通常の起動状態(R線INFO
4,T線INFO3)を所定時間継続してから、正式に
D・Eビット不一致と判断している。すなわち、上述し
た正常な起動状態以外に不一致を検出したとしてもその
不一致情報は正しい情報であることが保証されないから
である。
【0016】さらに、不一致を検出してから直ぐに停止
動作期間に移行した場合においても、その不一致情報は
正確であるとは言えない。よって、正常な起動状態が所
定時間以上継続することを、不一致と判断する場合の条
件としている。
【0017】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。
【0018】図2は実施例の診断装置が組込まれたIS
DN全体を示す模式図である。例えば電話会社の電話局
内に設置されたISDN交換機1にデータ回線を介して
複数のDSU(回線終端装置)2が接続されている。そ
して、各DSU2には信号回線3を介して多数の端末4
が接続されている。DSU2と各端末4との情報授受は
前述した[2B+D]構成の基本インタフェースに基づ
いて実行される。
【0019】ISDN交換機1にはデジタルのDSU2
の他に既存のアナログ回線5、および専用のDSU6を
介してこのISDN全体の動作を監視制御するコンピュ
ータからなるセンタ装置7が接続されている。
【0020】そして、本発明の実施例のD・Eビット照
合装置8が組込まれた診断装置9が試験対象となる信号
回線3に必要に応じて接続される。また、この診断装置
9は専用のDSU10を介してISDN交換機1に接続
されている。よって、診断装置9の診断結果は試験対象
の信号線3を介さずに、ISDN交換機1を介してセン
タ装置7へ直接送信することが可能である。逆に、セン
タ装置7から診断装置9を直接遠隔操作することも可能
である。
【0021】図1は診断装置9内に組込まれたD・Eビ
ット照合装置8の概略構成を示すブロック図である。
【0022】DUS2と各端末4とを接続する信号回線
3を構成するR線3およびT線3bにはそれぞれ同期検
出回路11a,11bおよびEビット抽出回路12a,
Dビット抽出回路12aが接続されている。
【0023】R線2a上を伝送されるAMI符号化され
た図7の上段に示した規定フレーム(48ビット,250 μ
s,192 kbps)に組込まれたデジタルのパルス信号は同
期検出回路11aへ入力される。この同期検出回路11
aは1フレーム内に含まれるバイオレーション位置を検
出して、このバイオレーション位置からフレーム同期用
ビットFを検出して、このフレーム同期用ビットFに同
期する同期信号をEビット抽出回路12aへ送出する。
【0024】Eビット抽出回路12aにおいては、図7
の上段のパルス信号に示すように、フレーム同期用ビッ
トFから何ビット目に各Eビットが存在するのかが既知
である。よって、この1フレーム(250 μs)に含まれ
る4つの各Eビット(パルス幅T0 =5.2 μs)を特定
することが可能である。従って、カウンタ等を用いて4
個のEビットのみを抽出することが可能である。そし
て、図3(a)に示すように、抽出した4個のEビット
を例えば、62.5μsのR線クロック信号aに同期して出
力する。
【0025】その結果、Eビット抽出回路12aから抽
出された各Eビットが連続するEビットデータ信号bが
出力される。従って、この場合に各ビットデータのパル
ス幅T1 は62.5μsとなる。なお、R線クロック信号a
は実際のR線3a上の図7の下段に示すパルス信号から
再生された再生クロック信号を(1/12)に分周した
クロック信号を用いている。
【0026】同様に、T線3b上のパルス信号における
1フレームのフレーム同期用ビットFは同期検出回路1
1bにて検出される。そして、同期検出回路11bはフ
レーム同期用ビットFに同期する同期検出信号をDビッ
ト抽出回路12aへ送出する。Dビット抽出回路12b
は、T線3b上の図7の下段に示すパルス信号における
Dビットのみを抽出して、図3(a)に示すように、T
線クロック信号cに同期させてDビットデータ信号dを
出力する。
【0027】なお、DSU2がR線3aへ送出するパル
ス信号のクロックタイミングと端末4がT線3bへ送出
するパルス信号のクロック信号のクロックタイミングと
は、信号回線3を信号が伝播する時間が存在するので、
当然一致しない。通常は、T線3b上のクロックはR線
上のクロックに対して微小時間遅れる。従って、この各
パルス信号から再生して分周したT線クロック信号cは
同じく再生されたR線クロック信号aに対して微小時間
ΔTだけ遅延する。
【0028】したがって、図3(c)に示すように、E
ビット抽出回路12aから出力されるEビットデータ信
号bのパルスの立上り(立下り)タイミングはDビット
抽出回路12bから出力されDビットデータ信号dのパ
ルスの立上り(立下り)タイミングより同じく微小時間
ΔTだけ遅れる。
【0029】Eビット抽出回路12aから出力されたE
ビットデータ信号bおよびDビット抽出回路12bから
出力されたDビットデータ信号dはビット照合回路13
へ入力する。なお、R線クロック信号aおよひT線クロ
ック信号cも同時にビット照合回路13へ入力される。
【0030】ビット照合回路13は図4に示すように構
成されている。Eビット抽出回路12aから出力された
Eビットデータ信号bはバッファ回路14を介してJK
フリップフロップ15aのJ端子へ入力されると共に、
インバータ16aにて信号レベルが反転されてK端子へ
入力される。さらに、入力されたR線クロック信号aは
バッファ回路14を介して前記JKフリップフロップ1
5aのクロック端子へ入力される。よって、このJKフ
リップフロップ15aはR線クロック信号aのクロック
の立上に同期して、Eビットデータ信号bを構成する各
ビットデータEa,Eb,Ec,Ed,Ef,Eg,…
…を順次、次のD型フリップフロップ17aのD端子へ
送出する。
【0031】同様に、Dビット抽出回路12bから出力
されたDビットデータ信号dはバッファ回路14を介し
てJKフリップフロップ15bのJ端子へ入力されると
共に、インバータ16bを介してK端子へ入力される。
また、T線クロック信号cはバッファ回路14を介して
JKフリップフロップ15aのクロック端子へ入力され
る。JKフリップフロップ15bからT線クロック信号
cに同期して出力されるDビットデータ信号dを構成す
る各ビットデータDa,Db,Dc,Dd,Df,D
g,……は、順次、次のD型フリップフロップ17bの
D端子へ印加される。
【0032】また、入力された各クロック信号a,cは
ゲート回路18a,18bによって外部から入力された
クロック切替信号eによっていずれか一方のクロック信
号が選択されて、選択クロック信号fとしてD型フリッ
プフロップ17a,17bのクロック端子へ印加され
る。よって、各D型フリップフロップ17a,17bは
選択クロック信号fに同期してそれぞれ各ビッドータE
a,Eb,……、Da,Db,……を内部に取込んで出
力する。そして、D型フリップフロップ17aから出力
される各ビットデータEa,Eb,……は排他的論理和
回路19の一方の入力端子へ入力される。
【0033】他方のD型フリップフロップ17bから出
力される各ビットデータDa,Db,……は直列接続さ
れた3つのD型フリップフロップ20,21,22で3
クロック周期分遅延されてデータセレクタ23のC3 端
子へ印加される。また、各D型フリップフロップ17
b,20,21の各出力信号もデータセレクタ23のC
0 ,C1 ,C2 端子へ入力される。このデータセレクタ
23(HC153)は制御端子A,Bの信号状態が図示
するように[H,L]に設定されていれば、C1端子に
印加されているデータをそのまま出力端子Yから出力す
る機能を有する。したがって、データセレクタ23か
ら、D型フリップフロップ20の出力データgがそのま
ま前記排他的論理和回路19の他方の入力端子へ入力さ
れる。
【0034】排他的論理和回路19はD型フリップフロ
ップ17aの出力データとデータセレクタ23の出力デ
ータgが不一致の場合、Hレベルの不一致信号をアンド
ゲート24の一端へ入力する。アンドゲート24の他方
の入力端子にはインバータ26にて信号が反転された選
択クロック信号f´が入力されている。よって、アンド
ゲート24から選択クロック信号f´の立上りに同期し
てクロック周期T1 と同一周期を有する不一致信号hが
次のD型フリップフロップで構成された出力ラッチ回路
25のクロック端子へ印加される。D端子はHレベルに
維持されているので、反転出力端子からLレベルの不一
致信号iが出力される。そして、このビット照合回路1
3から出力された不一致信号iは図1に示す次の照合結
果処理部29へ送出される。
【0035】なお、出力ラッチ回路25から一旦出力さ
れた不一致信号iは、例えば外部の照合結果処理部29
からオアゲート27,28を介してクリア信号jが入力
されない限りクリアされない。
【0036】図5は、クロック切替信号eによって、T
線クロック信号cを選択クロック信号fに選択した場合
における各部の動作を示すタイムチャートである。入力
されたEビットデータ信号bの各ビットデータEa,E
b,Ec,Ed,Ef,Eg,…はD型フリップフロッ
プ17aでもって1クロック周期T1 分だけ遅延されて
排他的論理和回路19へ入力される。他方、入力された
Dビットデータ信号dの各ビットデータDa,Db,D
c,Dd,Df,Dg,…はD型フリップフロップ17
a,20でもって2クロック周期(2T1 )分だけ遅延
されて排他的論理和回路19へ入力される。
【0037】したがって、R線3a上の各Eビットの各
ビットデータEa,Eb,Ec,Ed,……は1クロッ
ク周期T1 分遅延された、すなわちT線3b上の1クロ
ック周期T1 先に出力された各ビットデータDn,D
a,Db,Dc,…と照合されることになる。前記1ク
ロック周期T1 は図7におけるパルス信号のクロックに
対して12倍の長さを有しているので、1クロック周期
分遅延させたビットデータが比較照合すべきビットデー
タとなる。
【0038】そして、この実施例においては、図3
(c)に示すように、微小時間ΔTだけ遅いT線クロッ
ク信号fを選択クロック信号fに使用しているので、確
実に両方のビッドテータが該当周期に入った状態で比較
対照できる。よって、誤った照合結果を出力することが
未然に防止される。
【0039】さらに、R線3a,T線3bには、図1に
示すように、R起動/停止状態検出回路30が接続され
ている。この起動/停止状態検出回路30は、DSU2
と端末4との間で送受信されるR線3a上およびT線3
b上の各パルス信号に含まれる各INFOを検出する。
【0040】そして、この検出された各INFOの組合
わせによって、 (a) T線3aおよびR線3bからなる信号回線3が、D
SU2および端末4が通信を行っていない停止状態(R
線INFO0,T線INFO0) (b) 信号回線3が、DSU2および端末4が通信を行っ
ている起動状態(R線INFO4,T線INFO3) (c) 停止状態から起動状態へ移行する起動動作期間中 (d) 起動状態から停止状態へ移行する停止動作期間中 の大きく別けて、4つの状態を区別して把握できる。そ
して、起動状態を示すR線がINFO4で、T線がIN
FO3である状態が通常のデジタル信号を送受信してい
る状態である。そして、この通常のデジタル信号相互間
にDビットがEビットに複写されることが要求される。
【0041】したがって、この起動/停止状態検出回路
30はR線3aおよびT線3bの各INFO情報kを照
合結果処理部29へ送出する。
【0042】照合結果処理部29は、例えばマイクロコ
ンピュータで構成されており、ビット照合回路13から
送出された不一致信号iと起動/停止状態検出部30か
ら出力されたINFO情報kに従って、最終的なD・E
ビット不一致情報mを時計回路31から読出した発生時
刻と共に診断装置9本体へ送出し、かつ表示部32へ表
示する。
【0043】具体的には、記憶部内に4つのレジスタR
0 ,R1 ,R2 ,R3 を直列接続してなるシフトレジス
タが形成されており、このシフトレジスタの値を判断し
ている。そして、電源が投入されると、図6に示す流れ
図を実行する。
【0044】流れ図が開始されると、先ずP(プログラ
ムステップ)1において、各レジスタR0 〜R3 の各デ
ータD0 ,D1 ,D2 ,D3 をそれぞれクリアする。ま
た、ビット照合回路13へクリア信号jを送出する。そ
して、1秒間経過するのを待つ(P2)。1秒間が経過
すると、起動/停止状態検出回路30から出力されてい
るINFO情報kのR線3a,T線3bの各INFOを
読取る(P3)。そして、R線がINFO4でかつT線
がINFO3の場合(P4)は、信号回線3は正常に起
動状態を維持しているので、最終のレジスタR3 のデー
タD3 を調べる。そして、[1]でなければ、正常であ
るので、各レジスタR0 ,R1 ,R2 の各D0 ,D1
2 をそれぞれR1 ,R2 ,R3 へシフトする(P
6)。
【0045】次に、ビット照合回路13の一致,不一致
を示す照合データを読取って(P7)先頭のレジスタR
0 へ設定する(P8)。なお、照合データがLレベルの
不一致信号iの場合、レジスタR0 のデータD0 を1と
し、照合データがHレベルの場合、一致しているので、
レジスタR0 のデータD0 を0とする。そして、P2へ
戻り、次の1秒経過を待つ。
【0046】そして、P4において、R線3aおよひT
線3bの各INFOか[R線4.T線3]の組合せ以外
の組合せであった場合には、信号回線3は正常な起動状
態でないので、今回の測定を中止し、P1へ戻り各レジ
スタR0 〜R3 のデータD0〜D3 をクリアする。
【0047】また、P5において、レジスタR3 のデー
タD3 が[1]の場合は、この[1]の不一致情報を先
頭のレジスタR0 に書込んでから所定時間である4秒を
経過したにもかかわらず、P4において、信号回線3は
正常な起動状態を継続していたので、この不一致情報
は、信号回線3の状態変化に起因して発生したのででは
なく、正しい意味において、D・Eビット不一致が発生
したとみなせる。
【0048】よって、照合の不一致情報mを発生時刻と
ともに記憶部に記憶し(P9)、表示部32に表示し、
かつ診断装置9本体へ送出する。そして、P1へ戻り、
各レジスタR0 〜R3 をクリアするとともに、ビット照
合回路13へクリア信号jを送出して、出力ラッチ回路
25を元の状態にクリアする。
【0049】このように構成されたINDS回線のD・
Eビット照合装置8であれば、図7におけるR線3a
上,T線3b上における規定フレームに組込まれたパル
ス信号における各Eビットおよび各Dビットはそれぞれ
Eビット抽出回路12aおよびDビット抽出回路12b
でもって抽出され、Eビットデータ信号b.Dビットデ
ータ信号dに変換される。そして、Eビットデータ信号
bの各ビットテータEa,Eb,Ec,Ed……は、1
クロック周期T1 だけ遅延された、Dビットデータ信号
bの各ビットテータDn,Da,Db,Dc,………と
比較照合される。そして、不一致の場合に不一致信号i
が出力される。
【0050】さらに、起動/停止状態検出回路30は信
号回線3が正常な起動状態であるか否かを示すINFO
情報kを出力する。
【0051】そして、照合結果処理部29においては、
ビット照合回路13から不一致信号iが入力すると、直
ちにD・Eビット不一致情報mを出力するではなくて、
(a) 現在、信号回線3が正常な起動状態であること、
(b) 不一致信号iが入力してから(a) の状態が4秒の所
定時間経過していること、の2つの条件を満足した時点
で初めてD・Eビット不一致情報mを出力する。
【0052】このように、信号回線3が正常な起動状態
を一定時間以上継続している過程で発生した照合不一致
を真のD・Eビット不一致とすることによって、信号回
線3が停止状態や停止動作期間中や起動動作期間中であ
ることに起因して生じるビットの不一致を、本来のD・
Eビット不一致と誤認することを未然に防止できる。
【0053】このように、T線3b,R線3a上におけ
るD・Eビット照合が自動的に実行されるので、従来に
おける信号線のパルス波形を観察する手法に比較して、
検出作業能率を大幅に向上できる。また、ISDNや測
定装置に不慣れな操作者であっても、簡単にかつ誤りな
く確実にD・Eビット照合作業を実施できる。その結
果、その照合結果を用いた信号回線上の異常原因究明を
短時間で行うことができ、それに基づく補修作業の作業
能率も向上できる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明のISDN回
線のD・Eビット照合装置によれば、R線上のバルス信
号における各EビットがT線上のパルス信号における所
定時間遅延された各Dビットに一致するか否かを検出す
るビット照合回路を設け、かつ不一致が発生した場合に
信号回線が正常に起動状態を維持している期間のみその
不一致情報を有効な情報としている。したがって、D・
Eビット照合を自動的にかつ高い精度で簡単に実行で
き、照合不一致等の異常発生時における原因究明と、そ
れに続く補修作業の作業能率を大幅に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係わるISDN回線のD
・Eビット照合装置の概略構成を示すブロック図、
【図2】 実施例装置が組込まれたISDN全体を示す
模式図、
【図3】 実施例装置の各ビット抽出回路の出力信号お
よび各出力信号相互間のタイミング差を示す図、
【図4】 実施例装置のビット照合回路を示すブロック
図、
【図5】 同ビット照合回路の動作を示すタイムチャー
ト、
【図6】 照合結果処理部の動作を示す流れ図、
【図7】 R線上およびT線上を伝送される各パルス信
号のフレーム構成を示す図、
【符号の説明】
1…ISDN交換機、2…DSU(回線終端装置)、3
…信号回線、3a…R線、3b…T線、4…端末、8…
D・Eビット照合装置、9…診断装置、12a…Eビッ
ト抽出回路、12b…Dビット抽出回路、13…ビット
照合回路、29…照合結果処理部、30…起動/停止状
態検出回路、31…時計回路、32…表示部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−240937(JP,A) 特開 平4−237234(JP,A) 特開 平3−99552(JP,A) 特開 昭63−227247(JP,A) 特開 昭62−200858(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04M 11/00 - 11/10 H04M 1/24 H04M 3/22 - 3/36 H04L 12/02 - 12/26 H04L 29/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ISDN回線のT線上を伝送される基本
    インタフェースの規定フレームに組込まれたAMI符号
    化されたパルス信号におけるDビットのみを抽出してD
    ビットが連続するDビットデータ信号を出力するDビッ
    ト抽出回路(12b) と、前記ISDN回線のR線上を伝送
    される基本インタフェースの規定フレームに組込まれた
    AMI符号化されたパルス信号におけるEビットのみを
    抽出してEビットが連続するEビットデータ信号を出力
    するEビット抽出回路(12a) と、前記T線上およびR線
    上を伝送されるINFOから前記ISDN回線の起動,
    停止状態等の状態を検出する起動/停止状態検出回路(3
    0)と、前記Dビット抽出回路から出力されたDビットデ
    ータ信号における所定時間遅延された各ビットデータと
    前記Eビット抽出回路から出力されたEビットデータ信
    号の各ビットデータとが一致するか否かを検出するビッ
    ト照合回路(13)と、このビット照合回路が不一致を検出
    した時刻から前記起動/停止状態検出回路が起動状態を
    所定時間継続して検出した後にD・Eビット不一致と判
    断するD・Eビット不一致判断手段(29)とを備えたIS
    DN回線のD・Eビット照合装置。
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