JP2843537B2 - 栽培兼包装容器 - Google Patents

栽培兼包装容器

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JP2843537B2
JP2843537B2 JP7325424A JP32542495A JP2843537B2 JP 2843537 B2 JP2843537 B2 JP 2843537B2 JP 7325424 A JP7325424 A JP 7325424A JP 32542495 A JP32542495 A JP 32542495A JP 2843537 B2 JP2843537 B2 JP 2843537B2
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    • Y02P60/216

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  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
  • Hydroponics (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、栽培兼包装容器、
より詳しくは、かいわれ大根等の芽物野菜を栽培するた
めの栽培容器であるとともに出荷用の包装容器も兼ねた
栽培兼包装容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、多数の栽培室が区画に別れて
形成された栽培容器を用いて、上記各区画の底部に、育
成中に必要な水や液肥等の栽培液を保持する保水機能を
有する発泡ウレタンマット等からなる培地を敷き込み、
この培地に種子を蒔いて、かいわれ大根等の芽物野菜を
発芽、育成させる栽培が行われている。
【0003】そして、かいわれ大根等の芽物野菜は、生
育するに従って上記培地に根が絡むために、出荷時には
生育したかいわれ大根の茎部分を単に束掴みして引き抜
くだけで、栽培室内のかいわれ大根が一纏まりとなって
取り出され、この纏まりを消費の一単位としての包装容
器に入れることで、出荷されて販売され、消費者に供さ
れるようになっている。
【0004】上述のような栽培容器から包装容器への芽
物野菜の移し替えは、かつては人手により行われていた
が、現在では人件費を節約してコストを低減するため
に、機械的な装置を用いて行われるようになってきてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、育成し終わったかいわれ大根等の芽物野
菜を栽培容器から取り出して出荷用の包装容器に移し替
えるための、人手や、あるいは機械的な装置が必要とな
るために、依然として単価の上昇を招いてしまってい
る。
【0006】
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、根絡みした培地の部分が消費者の目に触れること
のない栽培兼包装容器を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1による本発明の栽培兼包装容器は、内部
が見えない色に着色されている底面部と、この底面部に
穿設されている過剰となる栽培液を排出するとともに空
気の流通を許容する通水孔と、上記底面部から立設され
た下部が内部が見えない色に着色されていてその他の部
分が透明である側壁部と、上記底面部に敷設された培地
とを備え、芽物野菜を育成させる栽培容器であって、消
費の一単位としての包装容器を兼ねたものである。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1から図4は本発明の一実施形
態を示したものであり、図1は栽培兼包装容器を示す斜
視図、図2は複数の遮光部が一体に連結された栽培兼包
装容器用遮光体を示す斜視図、図3は栽培兼包装容器に
栽培兼包装容器用遮光体を挿入して栽培液を与えている
状態を示す断面図、図4は芽物野菜が成長した栽培兼包
装容器に出荷するために蓋を取り付ける様子を示す側面
図である。
【0014】この栽培兼包装容器1は、図1に示すよう
に、面取りされた略正方形の底面部2から側壁部3を一
体に立設する形状となるように、例えば合成樹脂により
成型されていて、この側壁部3の上端部には後述する蓋
7(図4参照)を取り付けるための嵌合フランジ4が周
設されている。そして、該栽培兼包装容器1の上部は、
種子を蒔き水や液肥等の栽培液を与えるための開口部と
なっている。
【0015】上記底面部2には、例えば円形をなす通水
孔5が、単数、もしくは複数(図示の例では2つ)穿設
されていて、栽培液9(図3参照)が過剰に供給された
際にその過剰分を排出することにより、常に栽培液9を
適切な量に保つためのものである。
【0016】さらに、この通水孔5は、空気の流通を許
容することにより、芽物野菜8(図4参照)の成長を促
すとともに根ぐされを防止するようになっている。
【0017】上述した栽培兼包装容器1は、そのまま出
荷されて消費者に供されるものであるために、透明な素
材で形成されることが望ましい。これは、透明な容器は
内部が見えるために、消費者に安心感を与えることがで
きるためである。
【0018】また、根絡みしている基部は見栄えがあま
り良くないとも考えられるので、栽培兼包装容器の底面
部および側壁部の下側部分のみを内部が見えない色に着
色して、その他の部分を透明とすることも可能である。
【0019】そして、このような栽培兼包装容器1の底
面部2には、例えば発泡ウレタンマット等で構成された
培地6が敷き込まれるようになっている。
【0020】続いて、かいわれ大根等の芽物野菜8を栽
培する際に、上述のような栽培兼包装容器1、特に上記
透明に形成された栽培兼包装容器1と組み合わせて用い
る遮光体について、図2を参照して説明する。
【0021】図2に示すように、この栽培兼包装容器用
遮光体11は、水平面内の断面形状が略正方形をなす筒
状の複数の遮光部13を平面部12により水密となるよ
うに一体的に連結してなり、例えば合成樹脂により成型
されている。また、遮光部13は、その上下両端が上部
側開口部13aおよび下部側開口部13bとなって双方
とも開口している。そして、この栽培兼包装容器用遮光
体11は、遮光部13および平面部12が略遮光性の素
材で形成され、かつ表面における光の反射率が低くなる
ように、例えば黒色に着色されている。
【0022】次に、上述のような栽培兼包装容器1を用
いてかいわれ大根等の芽物野菜8を栽培する方法につい
て説明する。
【0023】栽培兼包装容器1の底面部2に培地6を敷
いた後に、上記図2の各遮光部13の配列に対応するよ
うに栽培兼包装容器1を2次元的に並べて、各栽培兼包
装容器1に栽培兼包装容器用遮光体11の遮光部13を
それぞれ挿入する。そして、各栽培兼包装容器1に均等
になるように適切な量の種子を蒔く。
【0024】なお、上記順序としては、栽培兼包装容器
1を2次元的に並べた後に培地6を敷いてもよいし、予
め種子を埋め込んだ培地6を栽培兼包装容器1の底面部
2に敷くようにしてもよい。
【0025】そして、図3に示すように、栽培液9を各
栽培兼包装容器1に適量散布すると、散布された栽培液
9は、遮光部13の上部側開口部13aから入り、一部
は下部側開口部13bからそのまま栽培兼包装容器1の
底面部2に滴下され、他の一部は遮光部13の内壁面を
伝って下部側開口部13bの周縁部から栽培兼包装容器
1の底面部2に落ち、あるいは栽培兼包装容器1の側壁
部3内面の下部を伝って底面部2に溜まる。
【0026】このようにして栽培兼包装容器1の側壁部
3は、下部を除いては栽培液9が付着することはなく、
その後水分の蒸発等により白くなることもない。また、
遮光部13同士は平面部12により隙間なく一体的に連
結されているために、遮光部13同士の間から栽培液9
が侵入することもない。
【0027】そして、必要以上に栽培液9が供給された
場合には、余分な量の栽培液9が通水孔5から該栽培兼
包装容器1の外部に排出されるために、常に適切な液量
に保たれる。
【0028】さらに、種子が発芽して成長する際には、
光は遮光部13の上部側開口部13aを通って入射して
下部側開口部13bを介して種子に照射されるために、
ほぼ真上からの光のみとなって、発芽した芽物野菜8が
側方に曲折して成長することはない。しかも、この栽培
兼包装容器用遮光体11は黒色に着色されているため
に、遮光部13の内部で光が反射することはほとんどな
く、反射光により側方から光が照射されるということは
ない。
【0029】また、芽物野菜8が育成する過程において
は、上記通水孔5を介して外部との空気の流通が行われ
るために、根に必要な空気が供給されて、根ぐされをお
こすことはない。
【0030】そして、芽物野菜8が出荷可能なまでに成
長した場合には、図4に示すように、栽培兼包装容器1
の嵌合フランジ4に蓋7を嵌合させて取り付けるか、あ
るいは栽培兼包装容器1の上部を透明なシート部材でシ
ールすれば、消費の一単位としての芽物野菜8を包装す
る容器として、そのまま出荷することができる。
【0031】また、1グループの栽培兼包装容器1によ
る芽物野菜8の栽培が終了したら、上記栽培兼包装容器
用遮光体11は、一旦洗浄を行った後に、次のグループ
の栽培兼包装容器1による芽物野菜8の栽培に引き続い
て用いることができる。
【0032】このときに、栽培兼包装容器用遮光体11
を撥水性を備えた素材で形成し、あるいは表面に撥水加
工を施すようにすれば、栽培が終了した後の洗浄がより
容易になって良い。
【0033】なお、栽培液9を与える方法としては、上
述では上方から散布することにより行ったが、これに限
るものではなく、栽培液9のプールに栽培兼包装容器1
の下部を浸すようにしてもよい。こうすれば、通水孔5
から栽培兼包装容器1内に栽培液9が入り、培地6に浸
透して補給することができる。この方法を用いた場合に
は、栽培兼包装容器1の側壁部3に栽培液9が付着する
ことはないために、栽培兼包装容器用遮光体11は遮光
性のみを満たせばよく、必ずしも防水性を満たす必要は
ない。
【0034】また、上記通水孔5の数や大きさは、栽培
する芽物野菜8の種類に応じて、すなわち、かいわれ大
根であるかもやしである三つ葉であるか等に応じて、適
切なものを選ぶとよい。さらに、同一種類の芽物野菜8
であっても、栽培する季節によって成長するに要する時
間が異なるために、こうした季節やその他の栽培条件に
合わせて選択するようにしても良い。
【0035】なお、側壁部3に、栽培兼包装容器1の長
手方向となる縦方向のリブを複数設けて、該側壁部3の
補強を行えば、栽培兼包装容器の強度を増して、栽培を
行うときから消費者の手に至るまでの経路における破損
に対する耐性を高めることができてよい。
【0036】このような実施形態によれば、従来行われ
ていたような栽培容器から包装容器への移し替え作業が
不要となるために、コストを低減して廉価な芽物野菜を
消費者に提供することができる。さらに、透明な栽培兼
包装容器を用いて栽培を行う際に、栽培液が栽培兼包装
容器の側壁部に付着することがないために、白く残って
見た目が損なわれることはなく、しかも、光が側方から
当たることはないために、芽物野菜が上方へ成長するの
を円滑に促すことができる。そして、栽培兼包装容器の
底面部および側壁部の下側部分を内部が見えない色に着
色することにより、根絡みした培地の部分が消費者の目
に触れることはなくなる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明の栽培兼包装
容器によれば、根絡みした培地の部分が消費者の目に触
れるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の栽培兼包装容器を示す斜
視図。
【図2】上記実施形態において、複数の遮光部が一体に
連結された栽培兼包装容器用遮光体を示す斜視図。
【図3】上記実施形態の栽培兼包装容器に栽培兼包装容
器用遮光体を挿入して栽培液を与えている状態を示す断
面図。
【図4】上記実施形態において、芽物野菜が成長した栽
培兼包装容器に出荷するために蓋を取り付ける様子を示
す側面図。
【符号の説明】
1…栽培兼包装容器 2…底面部 3…側壁部 4…嵌合フランジ 5…通水孔 6…培地 11…栽培兼包装容器用遮光体 12…平面部 13…遮光部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部が見えない色に着色されている底面
    部と、 この底面部に穿設されている、過剰となる栽培液を排出
    するとともに空気の流通を許容する通水孔と、 上記底面部から立設された、下部が内部が見えない色に
    着色されていて、その他の部分が透明である側壁部と、 上記底面部に敷設された培地と、 を備え、 芽物野菜を育成させる栽培容器であって、消費の一単位
    としての包装容器を兼ねたことを特徴とする栽培兼包装
    容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6158529A (ja) * 1984-08-30 1986-03-25 赤松化成工業株式会社 小野菜の水耕栽培出荷方法
JPH09117227A (ja) * 1995-10-25 1997-05-06 克巳 ▲高▼橋 栽培兼包装容器および栽培兼包装容器を用いる栽培方法

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