JP2842240B2 - バルブゲート式金型装置 - Google Patents

バルブゲート式金型装置

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JP2842240B2 JP6191671A JP19167194A JP2842240B2 JP 2842240 B2 JP2842240 B2 JP 2842240B2 JP 6191671 A JP6191671 A JP 6191671A JP 19167194 A JP19167194 A JP 19167194A JP 2842240 B2 JP2842240 B2 JP 2842240B2
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂の射出成形に用い
られるバルブゲート式金型装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂の射出成形に用いられるホ
ットランナー金型装置は、キャビティへの樹脂の充填を
容易にし、しかも、無駄なランナーの排出を防止して成
形効率を高めるため、ゲート近傍までの樹脂を溶融状態
に保持するようにしている。一方、キャビティ内に充填
された樹脂は、製品として取り出すために冷却固化され
るようになっている。したがって、ゲートには開閉装置
が設けられ、キャビティは樹脂が固化する温度、ランナ
ーは樹脂の溶融温度となるように、微小な距離のゲート
を挟んで100℃以上の温度差を発生させるようになっ
ている。
【0003】上記ゲートの開閉装置の一つとして、バル
ブゲート方式が知られている。このバルブゲート方式
は、ゲートを機械的に開閉するものであり、このバルブ
ゲート方式を採用した金型装置としては、例えば、特開
平5−177664号に示される構造のものがある。図
2に、このバルブゲート式金型装置1を示す。
【0004】このバルブゲート式金型装置1は、キャビ
ティ2を内部に形成する複数の金型3a・3bと、キャ
ビティ2へのゲート4を有する固定側金型3aに埋め込
まれ内部がゲート4に同軸的に繋がる筒状のノズル本体
5と、このノズル本体5に内蔵されたヒーター6と、ノ
ズル本体5内にゲート4と同軸的にかつその軸方向への
移動可能に設けられゲート4に嵌合してこのゲート4を
開閉するバルブ7とを備えている。
【0005】また、ノズル本体5のゲート4側の先端部
と固定側金型3aのテーパ状の収納孔8との間に、ゲー
ト4に連通するテーパ状間隙9を形成し、テーパ状間隙
9の中間部にその周方向に沿ってテーパ状間隙9を塞ぐ
シール部10を設けている。このシール部1としては、
安価なメタルOリングあるいは樹脂製Oリングが用いら
れる。
【0006】上記バルブゲート式金型装置1によれば、
ノズル本体5の先端部と固定側金型3aの収納孔8との
間に形成されたテーパ状間隙9の中間部にシール部10
を設けたことによって、該テーパ状間隙9がゲート4側
の樹脂層11とシール部10を挟んで反対側の空気層1
2とに分割される。特に、幅の広い空気層12が設けら
れることによって、ノズル本体5と固定側金型3aとの
間で十分な断熱を図ることができるという効果を奏す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たバルブゲート式金型装置1であると、シール部10は
Oリングによって形成されているために、テーパ状間隙
9に流入する樹脂の樹脂圧に耐えて樹脂層11側の樹脂
が空気層12側に漏洩しないように保持することが困難
であるという問題点があった。また、メタルOリングに
おいて密封性を向上しようとすると、該メタルOリング
とノズル本体5および固定側金型3aとの接触圧力が高
まって伝熱抵抗が低減し、ノズル本体5の熱がメタルO
リングを通して、固定側金型3aに伝播してしまうこと
が考えられる。
【0008】特に、テーパ状間隙9の中間部に設けられ
るシール部10によってノズル本体5の冷却が行われる
と、ノズル本体5の先端部における半径方向の温度バラ
ンスが不均一となって、ゲート4における樹脂温度の制
御性が低下してしまうことが考えられる。また、樹脂製
Oリングでは、メタルOリングと比較して熱伝導性が低
く、ノズル本体5が冷却されてしまうことを回避するこ
とはできるものの、大きな樹脂圧に対応し切れない欠点
がある他、耐熱性にも劣るため、頻繁な保守作業が必要
となってしまう不都合がある。
【0009】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
のであって、ノズル本体から固定側金型への伝熱を抑制
するとともに、テーパ状間隙に流入する樹脂を外部に漏
れないように保持して、ゲートにおける温度制御をより
的確に実施することができるバルブゲート式金型装置を
提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、相互に組み合わせられてキャビティを形
成する複数の金型と、該金型のうちキャビティに開口す
るゲートを有する固定側金型内に設けられキャビティに
溶融樹脂を流入させるバルブ手段とを具備し、該バルブ
手段が、内部流路を前記ゲートに同軸に配する筒状のノ
ズル本体と、このノズル本体内に設けられ前記ゲート内
に進退させられて該ゲートを開閉するバルブピンと、前
記ノズル本体に取り付けられるヒーターとからなるとと
もに、前記ノズル本体の先端面と前記固定側金型との間
に、前記ゲートおよび前記内部流路に連通する樹脂断熱
用間隙が設けられてなり、該樹脂断熱用間隙の外周部
に、ノズル本体の先端外周および固定側金型に嵌合状態
に配されて前記樹脂断熱用間隙を閉塞するとともに、該
樹脂断熱用間隙に臨む内周面が袋状に形成されてなるシ
ールリングが設けられているバルブゲート式金型装置を
提案している。
【0011】また、上記バルブゲート式金型装置におい
て、シールリングがノズル本体および固定側金型より熱
伝導率の小さい材質よりなる構成とすれば効果的であ
り、さらに、シールリングとノズル本体との間およびシ
ールリングと固定側金型との間に空気断熱用間隙が設け
られている構成としてもよい。
【0012】
【作用】本発明に係るバルブゲート式金型装置によれ
ば、複数の金型を組み合わせて形成されたキャビティ内
に、バルブ手段の作動によって溶融樹脂が充填される。
バルブ手段は、ヒーターによって内部流路に配されてい
る樹脂を溶融状態に保持しつつゲートを通してキャビテ
ィ内に流入させる。そして、その後に、バルブピンをゲ
ートに向けて移動させてゲートを閉塞し、キャビティと
ノズル本体の内部流路とを完全に遮断する。
【0013】この場合に、ノズル本体を出た溶融樹脂
は、ノズル本体と固定側金型との間に形成されている樹
脂断熱用間隙内にも導入される。この樹脂断熱用間隙
は、その外周をシールリングによって閉塞されているの
で、該樹脂断熱用間隙に導入された溶融樹脂はシールリ
ングによって堰止められ、該樹脂断熱用間隙内に充填さ
れることになる。
【0014】ここで、シールリングは、樹脂断熱用間隙
に臨む内周面が袋状に形成されているので、溶融樹脂
は、該シールリングの内部に溜まるようにして堰止めら
れることになり、シールリングとノズル本体あるいはシ
ールリングと固定側金型との接触部からの漏洩が防止さ
れることになる。そして、ノズル本体の先端部全域に亙
って形成される樹脂断熱用間隙内に充填された樹脂によ
って、ノズル本体と固定側金型とが確実かつ均一に断熱
され、ゲートにおける温度制御を的確に行えるようにな
る。
【0015】また、上記バルブゲート式金型装置におい
て、シールリングがノズル本体および固定側金型より熱
伝導率の小さい材質よりなる構成とすれば、シールリン
グを通してのノズル本体から固定側金型への伝熱が低減
され、ノズル本体と固定側金型とをより確実に断熱する
ことが可能となる。さらに、シールリングとノズル本体
との間およびシールリングと固定側金型との間に空気断
熱用間隙が設けられている構成とすれば、ノズル本体か
らシールリングを通して固定側金型へ伝播する熱量を大
幅に低減することが可能となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係るバルブゲート式金型装置
の一実施例について図1を参照して説明する。本実施例
に係るバルブゲート式金型装置20は、図1に示すよう
に、相互に組み合わせられてキャビティ21を形成する
固定側金型22および可動側金型23と、キャビティ2
1に開口するゲート24を有する固定側金型22内に設
けられるバルブ手段25とを具備している。
【0017】該バルブ手段25は、内部流路26を前記
ゲート24に同軸に配する円筒状のノズル本体27と、
このノズル本体27内に設けられ前記ゲート24内に進
退させられて該ゲート24を開閉するバルブピン28
と、前記ノズル本体27に取り付けられるヒーター29
とから構成されている。前記ノズル本体27は、その先
端面27aが先端に向かって漸次縮径するテーパ凸面状
に形成されており、その最先端に前記内部流路26に連
通する射出口30が開口している。
【0018】また、固定側金型22には、ゲート24の
内側周囲にテーパ凹面状の収納孔31が形成されてい
る。そして、この収納孔31内に前記ノズル本体27の
先端面27aが軸線方向にテーパ状間隙32(樹脂断熱
用間隙)を空けて収納状態に配されるようになってい
る。これらの点において、本実施例のバルブゲート式金
型装置20は、従来例とほぼ共通している。
【0019】しかし、本実施例のバルブゲート式金型装
置20では、このテーパ状間隙32の外周部に該テーパ
状間隙32を閉塞する金属製のシールリング33が設け
られている点において、従来例と相違している。このシ
ールリング33は、例えば、円筒状に形成される外筒部
33aと、該外筒部33aの内側に同心に形成される内
筒部33bと、これら外筒部33aおよび内筒部33b
を一端において全周に亙って連結する連結リング部33
cとから略コ字状断面を有する環状に形成されている。
【0020】そして、シールリング33は、前記内筒部
33bの内径寸法が前記ノズル本体27の先端面27a
に隣接する外周円筒面27bの外形寸法よりも略同等か
若干小さい寸法に形成されており、焼嵌めされることに
よって、ノズル本体27に一体的に取り付けられるよう
になっている。また、内筒部33bの内周面の長手方向
の中央位置近傍には、周方向に沿ってリング状溝34が
形成されている。したがって、シールリング33は、ノ
ズル本体27の外周円筒面27bに焼嵌めされた状態
で、リング状溝34の溝底をノズル本体27の外周円筒
面27bから離間させてリング状の間隙35(空気断熱
用間隙)を形成し、僅かに、内筒部33bの長手方向の
両端部における狭い面積で接触するようになっている。
【0021】また、前記固定側金型22の収納孔31の
外周縁には、前記シールリング33の外筒部33aに外
嵌状態に配される段部36が設けられている。この段部
36は、外筒部33aの先端部に、例えば、1mm程度
の僅かな嵌合長さをもって外嵌し、該外筒部33aが外
方に広がらないように支持するようになっている。そし
て、この段部36に隣接する固定側金型22の内壁37
は、前記シールリング33の外筒部33aの半径方向外
方に間隔を空けて配置されており、該内壁37と外筒部
33aの外壁との間にも間隙35(空気段熱用間隙)を
形成するようになっている。
【0022】このように構成されたシールリング33
は、ノズル本体27の外周円筒面27bに焼嵌めされ、
かつ、固定側金型22の段部36に嵌合状態に配される
ことによって、略コ字状断面に形成された内面側を前記
テーパ状間隙32に臨ませるようにして、該テーパ状間
隙32の外周部を全周に亙って閉塞するようになってい
る。
【0023】ここで、本実施例において、シールリング
33は、例えば、インコネル、ステンレス鋼等の熱伝導
率の比較的小さい金属材料により構成されている。一
方、ノズル本体27は、例えば、合金工具鋼鋼材(SK
D材)等のシールリング33よりも十分に熱伝導率の高
い金属材料によって構成されている。これにより、ノズ
ル本体27の熱がシールリング33を介して固定側金型
22に伝播することが抑制されるようになっている。
【0024】また、前記バルブピン28は、ノズル本体
27の図示上部に配されるガイドブッシュ38によって
軸線方向、すなわち、図の上下方向のみに直線移動可能
に支持されている。また、該バルブピン28の先端は、
前記ノズル本体27先端の射出口30に嵌合状態に配さ
れており、樹脂の流動により半径方向に振動しないよう
に保持されている。図中符号39は、射出口30の周囲
に複数箇所設けられ、ノズル本体27内の内部流路26
とノズル本体27先端のテーパ状間隙32とを連通状態
として、バルブピン28を支持しつつ樹脂の流動を促進
するための流通溝である。
【0025】このバルブピン28は、樹脂の射出に際し
ては、図に示す位置に配置されて、射出口30における
樹脂の流動を可能とし、射出終了後には、ゲート24内
まで下降させられて、該ゲート24を閉塞することによ
り、キャビティ21への樹脂の流動を停止しかつ、キャ
ビティ21と内部流路26とを遮断するようになってい
る。
【0026】また、前記ヒーター29は、前記ノズル本
体27の外周面に巻回状態に配置されることによってノ
ズル本体27を樹脂の溶融する温度まで加熱するととも
に、ヒーターカバー21により被覆状態とされて外部へ
の放熱を抑制されている。図中符号41は、ノズル本体
27の先端温度を検出するための温度センサである。
【0027】このように構成されたバルブゲート式金型
装置20の作用について、以下に説明する。成形に際し
て、固定側金型22と可動側金型23とが型締めされ、
キャビティ21が形成された状態で、図示しない射出成
形機からランナー40を介してノズル本体27内に溶融
樹脂が供給されると、樹脂はノズル本体27の内部流路
26内においてヒーター29による加熱によって溶融状
態に保持されつつ流動して、ノズル本体27先端の射出
口30からゲート24を通してキャビティ21内に充填
される。この場合に、バルブピン28は、ゲート24か
ら上方に後退させられていて、ゲート24を開放状態と
している。
【0028】そして、樹脂がキャビティ21に充填され
た状態で、バルブピン28が下降してゲート24内に嵌
合することにより、ゲート24が閉塞されてノズル本体
27の内部流路26とキャビティ21とが遮断されるこ
とになる。このとき、ノズル本体27の先端面27aと
固定側金型22の収納孔31との間に形成されたテーパ
状間隙32内には、溶融樹脂が充填されて樹脂断熱層が
形成される。
【0029】樹脂断熱層は、高温状態のノズル本体27
と、低温状態の固定側金型22との間に配されるため、
半溶融状態となるが、ノズル本体27あるいは固定側金
型22等を構成している金属材料と比較して十分に熱伝
導率が小さいので、ノズル本体27と固定側金型22と
が確実に断熱されることになる。また、このテーパ状間
隙32の外周部を閉塞しているシールリング33も、ノ
ズル本体27等と比較して十分に熱伝導率の小さいイン
コネル等の金属材料によって構成されているので、該シ
ールリング33を通した伝熱も抑制されることになる。
【0030】さらに、本実施例のシールリング33は、
ノズル本体27との接触面積および固定側金型22との
接触面積を極力小さくするように配慮されているので、
伝熱抵抗を増大させて、ノズル本体27からの放熱を抑
制することが可能となる。また、シールリング33とノ
ズル本体27との間およびシールリング33と固定側金
型22との間には、間隙35が形成されているので、該
間隙35に介在させられる空気層によって、断熱効果が
高められることになる。
【0031】また、本実施例のシールリング33は、テ
ーパ状間隙32の外周部に配置されており、ノズル本体
27の先端面27a全域に亙って樹脂断熱層を形成する
ようになっているので、ノズル本体27の先端部におけ
る温度分布が半径方向に沿って均一に、あるいは、滑ら
かに変化するように設定することが可能となる。これに
より、ノズル本体27の内部流路26の樹脂を円滑に流
動させることができ、ゲート24における温度制御を的
確に行うことが可能となる。さらに、シールリング33
が、テーパ状間隙32に臨む内面を袋状に形成されてい
るので、テーパ状間隙32に流入した樹脂が確実に封止
され、外部への漏洩を防止することが可能となる。
【0032】このように、本実施例に係るバルブゲート
式金型装置20によれば、テーパ状間隙32の中間位置
に配される従来のメタルOリング等と比較して、ノズル
本体27からの放熱を抑制し、ノズル本体27の先端部
における温度バランスを均一に設定し、テーパ状間隙3
2の樹脂を確実に封止することができる。これにより、
ゲート24における温度制御を的確に実施し得て、ノズ
ル本体2の内部流路26内の樹脂を溶融状態に保持する
とともにキャビティ21内の樹脂を冷却固化し、高品質
の製品を連続的に成形することができる。
【0033】なお、本実施例においては、シールリング
33の材質として、インコネル、ステンレス鋼等を例に
挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、樹
脂圧に耐え得る程度の強度を有し、かつ、熱伝導率の十
分に小さい材料であれば、任意のものを選定することが
可能である。また、セラミックス製のシールリング33
を使用することとしてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係るバル
ブゲート式金型装置は、キャビティを形成する複数の金
型と、ゲートを有する固定側金型内に設けられるバルブ
手段とを具備し、バルブ手段が、内部流路をゲートに同
軸に配する筒状のノズル本体と、その内部に設けられゲ
ート内に進退させられてこれを開閉するバルブピンと、
ノズル本体に取り付けられるヒーターとからなり、ノズ
ル本体の先端面と固定側金型との間に樹脂断熱用間隙を
設け、その外周部にノズル本体の先端外周および固定側
金型に嵌合され内周面が袋状に形成されてなる金属製の
シールリングを設けたので、シールリングによって樹脂
圧を確実に受け止めて樹脂断熱用間隙内に樹脂を封止す
るので、樹脂を漏洩させることなく、ノズル本体と固定
側金型との断熱を確実に実施することができるという効
果を奏する。
【0035】また、ノズル本体の先端面全域に亙って樹
脂断熱用間隙を形成し、その内部に樹脂を充填するの
で、半径方向の途中位置にシール部材を配置する従来例
と比較して、半径方向に沿う樹脂の温度バランスを均一
あるいは滑らかに変化するように設定することができ
る。したがって、内部流路内における樹脂の流動を円滑
に実施し得て、高品質の製品をキャビティ内において製
造することができる。
【0036】さらに、上記バルブゲート式金型装置にお
いて、シールリングがノズル本体および固定側金型より
熱伝導率の小さい材質よりなることとすれば、上記効果
に加えて、シールリングを介したノズル本体からの放熱
を抑制することができ、高い断熱効果を得ることができ
るという効果を奏する。
【0037】また、これに加えて、シールリングとノズ
ル本体との間およびシールリングと固定側金型との間に
空気断熱用間隙を設けることとすれば、ノズル本体、シ
ールリング、固定側金型の相互間における伝熱抵抗を増
大させて、さらに断熱効果を高めることができるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバルブゲート式金型装置の一実施
例を示す縦断面図である。
【図2】従来のバルブゲート式金型装置を示す縦断面図
である。
【符号の説明】
20 バルブゲート式金型装置 21 キャビティ 22 固定側金型(金型) 23 可動側金型(金型) 24 ゲート 25 バルブ手段 26 内部流路 27 ノズル本体 28 バルブピン 29 ヒーター 32 テーパ状間隙(樹脂断熱用間隙) 33 シールリング 35 間隙(空気断熱用間隙)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/26 - 45/44 B29C 45/73

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に組み合わせられてキャビティを形
    成する複数の金型と、該金型のうちキャビティに開口す
    るゲートを有する固定側金型内に設けられキャビティに
    溶融樹脂を流入させるバルブ手段とを具備し、 該バルブ手段が、内部流路を前記ゲートに同軸に配する
    筒状のノズル本体と、このノズル本体内に設けられ前記
    ゲート内に進退させられて該ゲートを開閉するバルブピ
    ンと、前記ノズル本体に取り付けられるヒーターとから
    なるとともに、 前記ノズル本体の先端面と前記固定側金型との間に、前
    記ゲートおよび前記内部流路に連通する樹脂断熱用間隙
    が設けられてなり、 該樹脂断熱用間隙の外周部に、ノズル本体の先端外周お
    よび固定側金型に嵌合状態に配されて前記樹脂断熱用間
    隙を閉塞するとともに、該樹脂断熱用間隙に臨む内周面
    が袋状に形成されてなるシールリングが設けられている
    ことを特徴とするバルブゲート式金型装置。
  2. 【請求項2】 シールリングがノズル本体および固定側
    金型より熱伝導率の小さい材質よりなることを特徴とす
    る請求項1記載のバルブゲート式金型装置。
  3. 【請求項3】 シールリングとノズル本体との間および
    シールリングと固定側金型との間に空気断熱用間隙が設
    けられていることを特徴とする請求項1または請求項2
    記載のバルブゲート式金型装置。
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