JP2842085B2 - 乗員拘束装置の制御装置 - Google Patents

乗員拘束装置の制御装置

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JP2842085B2
JP2842085B2 JP4258457A JP25845792A JP2842085B2 JP 2842085 B2 JP2842085 B2 JP 2842085B2 JP 4258457 A JP4258457 A JP 4258457A JP 25845792 A JP25845792 A JP 25845792A JP 2842085 B2 JP2842085 B2 JP 2842085B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衝突時に乗員を拘束し
て保護する乗員拘束装置の制御装置に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】エアーバックやシートベルト
などの乗員拘束装置の作動を制御する制御装置が知られ
ている(例えば、特開昭63−503531号公報参
照)。この制御装置は、減速度センサーにより車両の減
速度を検出し、減速度がしきい値を超えたらその超過分
を積分し、積分値が所定値に達したら乗員拘束装置を作
動させるものである。なお、種々の衝突形態に対して乗
員拘束装置を的確に作動させるために、積分しきい値を
積分値に応じて変化させている。
【0003】しかしながら、上述した乗員拘束装置の制
御装置では、積分しきい値を種々の衝突形態に応じてき
め細かく調整しなければならず、調整が煩雑で時間がか
かるという問題がある。
【0004】本発明の目的は、簡単な調整でどのような
形態の衝突に対しても乗員拘束装置の作動の要否を的確
に決定できる乗員拘束装置の制御装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】クレーム対応図である図
1(a)に対応づけて請求項1の発明を説明すると、請
求項1の発明は、車両の減速度を1または複数の所定減
速度を境界にして複数の領域に区分し、各領域ごとに重
みを設定する重み設定手段100と、車両の減速度を検
出する減速度検出手段101と、重み設定手段100で
設定された各領域ごとの重みの中から、減速度検出手段
101で検出された減速度に対応する領域の重みを抽出
する重み抽出手段102と、この重み抽出手段102で
抽出された重みを積分する積分手段103と、この積分
手段103の積分値が予め定められた第1のしきい値を
超えたら乗員拘束装置104の作動を決定し、前記積分
値が第1のしきい値以下であれば不作動を決定する作動
の要否決定手段105と、この作動の要否決定手段10
5によって作動が決定されると乗員拘束装置104を作
動させる駆動制御手段106とを備え、これにより上記
目的を達成する。クレーム対応図である図1(b)に対
応づけて請求項2の発明を説明すると、請求項2の発明
は、車両の減速度を1または複数の所定減速度を境界に
して複数の領域に区分し、各領域ごとに重みを設定する
重み設定手段200と、車両の減速度を検出する減速度
検出手段201と、この減速度検出手段201により検
出された減速度を積分する第1の積分手段202と、重
み設定手段200で設定された各領域ごとの重みの中か
ら、減速度検出手段201で検出された減速度に対応す
る領域の重みを抽出する重み抽出手段203と、この重
み抽出手段203で抽出された重みを積分する第2の積
分手段204と、第1の積分手段202の積分値が予め
定められた第2のしきい値を超え、且つ第2の積分手段
204の積分値が予め定められた第3のしきい値を超え
たら乗員拘束装置205の作動を決定し、第1の積分手
段202の積分値が第2のしきい値以下、または第2の
積分手段204の積分値が第3のしきい値以下であれば
不作動を決定する作動の要否決定手段206と、この作
動の要否決定手段206によって作動が決定されると乗
員拘束装置205を作動させる駆動制御手段207とを
備え、これにより上記目的を達成する。クレーム対応図
である図1(a)に対応づけて請求項3の発明を説明す
ると、請求項3の発明は、車両の衝突を検出する衝突検
出手段300と、この衝突検出手段300で衝突が検出
された時点からの経過時間を測定する計時手段301
と、車両の減速度および衝突後の経過時間による二次元
平面を複数の領域に区分し、各領域ごとに重みを設定す
る重み設定手段302と、車両の減速度を検出する減速
度検出手段303と、重み設定手段302で設定された
各領域ごとの重みの中から、減速度検出手段303で検
出された減速度と計時手段301で測定された経過時間
とに対応する領域の重みを抽出する重み抽出手段304
と、この重み抽出手段304で抽出された重みによって
減速度検出手段303で検出された減速度に重み付けを
行う重み付け手段305と、この重み付け手段305で
重み付けされた減速度を積分する積分手段306と、こ
の積分手段306の積分値が予め定められた第4のしき
い値を超えたら乗員拘束装置307の作動を決定し、積
分値が第4のしきい値以下であれば不作動を決定する作
動の要否決定手段308と、この作動の要否決定手段3
08によって作動が決定されると乗員拘束装置307を
作動させる駆動制御手段309とを備え、これにより上
記目的を達成する。
【0006】
【作用】請求項1の乗員拘束装置の制御装置では、減速
度の領域ごとに設定された重みの中から、検出された減
速度に対応する領域の重みを抽出して積分し、その積分
値が第1のしきい値を超えたら乗員拘束装置の作動を決
定し、前記積分値が第1のしきい値以下であれば不作動
を決定する。請求項2の乗員拘束装置の制御装置では、
検出された減速度を積分するとともに、減速度の領域ご
とに設定された重みの中から、検出された減速度に対応
する領域の重みを抽出して積分し、減速度の積分値が第
2のしきい値を超え、且つ重みの積分値が第3のしきい
値を超えたら乗員拘束装置の作動を決定し、減速度の積
分値が第2のしきい値以下、または重みの積分値が第3
のしきい値以下であれば不作動を決定する。請求項3の
乗員拘束装置の制御装置では、減速度および衝突後の経
過時間による二次元平面の領域ごとに設定された重みの
中から、検出された減速度と衝突後の経過時間とに対応
する領域の重みを抽出して減速度に重み付けを行い、重
み付けされた減速度の積分値が第4のしきい値を超えた
ら乗員拘束装置の作動を決定し、前記積分値が第4のし
きい値以下であれば不作動を決定する。
【0007】
【実施例】
−第1の実施例− 図2〜8により、本発明の第1の実施例を説明する。図
2は第1の実施例の構成を示す。図において、減速度セ
ンサー1は車室内のフロアトンネル部に設けられ、車両
の減速度gを検出して制御回路2へ出力する。制御回路
2はマイクロコンピュータおよびその周辺部品から構成
され、後述する制御プログラムを実行して乗員拘束装置
の作動を制御する。この制御回路2は、乗員拘束装置の
作動の要否を決定する要否決定部2aと、作動タイミン
グを決定する作動タイミング決定部2bと、作動の要否
決定部2aから作動決定信号が供給され、且つ作動タイ
ミング決定部2bから作動タイミング信号が供給される
と、駆動回路3へ作動信号を出力するAND回路2cと
を備える。
【0008】駆動回路3は、制御回路2の作動信号に従
って電源4からエアーバックモジュール5の電気着火装
置5a(以下、スクイブと呼ぶ)に通電し、エアーバッ
クモジュール5の膨張展開装置(以下、インフレータと
呼ぶ)を作動させる。このエアーバックモジュール5は
不図示のステアリングホイールのセンターパッド内に納
められ、衝突時に膨張展開して運転席乗員を保護する。
【0009】なお、この実施例では乗員拘束装置として
運転席乗員を保護するエアーバックを例に上げて説明す
るが、助手席または後部座席の乗員を保護するエアーバ
ックまたはシートベルトなどの乗員拘束装置に対しても
本発明を応用することができる。
【0010】次に、第1の実施例の作動の要否の決定方
法について説明する。図3は3つの異なる衝突形態にお
ける車両の減速度gを示す。それらの1つは、衝突後の
減速度gは曲線に示すようなピーク値が低いサイン波
形に近い特性を示す。このような衝突に対しては乗員拘
束装置を作動させる必要がなく、以下ではこのような形
態の衝突を非作動衝突と呼ぶ。他の1つは、曲線に示
すようにピーク値が高いサイン波形に近い特性を示す。
このような衝突に対しては、乗員拘束装置を確実に作動
させて乗員を保護しなければならない。以下では、この
ような衝突を高速衝突と呼ぶ。
【0011】残る1つは、衝突時の減速度gが曲線に
示すように衝突直後は比較的小さく、振動的であるが、
その後、減速度gが急激に増加する波形となることがあ
る。このような衝突の場合にも、乗員拘束装置を作動さ
せて乗員を保護しなければならない。以下では、このよ
うな形態の衝突を低速衝突と呼ぶ。
【0012】ところで、非作動衝突と低速衝突で
は、衝突後のしばらくの間、減速度gが共に低い値を示
すので、減速度gに基づいて両者を正確に区別すること
は困難である。そこで第1の実施例では、以下に述べる
手順で乗員拘束装置を作動させなければならない衝突
と、作動させる必要がない衝突とを区別し、乗員拘束装
置の作動の要否を的確に決定する。まず、図4(a)に
示すように、所定の減速度G1,G2によって減速度g
の大きさを3つの領域に区分し、各領域に対して次のよ
うに重みKを設定する。 領域1・・・0<g≦G1・・・・重みK=K1 ・・・(1) 領域2・・・G1<g≦G2・・・重みK=K2 ・・・(2) 領域3・・・G2<g・・・・・・重みK=K3 ・・・(3) ここで、K1〜K3は領域1〜3の重みとし、K1=K
3>K2とする。
【0013】次に、図4(b)に示すように、各衝突形
態における減速度gに応じて重みKを時間積分する。 S=∫Kdt ・・・(4) そして、各衝突形態の重みKの積分値Sに対して、乗員
拘束装置を作動させなければならない衝突と、作動させ
る必要がない衝突とを明確に区別するためのしきい値T
HLを設け、積分値Sがしきい値Kを超えたら乗員拘束
装置の作動を決定する。
【0014】次に、乗員拘束装置の作動タイミングの決
定方法について説明する。一般に、エアーバックなどの
乗員拘束装置には、作動させてから実際にその動作が完
了するまでの装置固有の作動遅延時間がある。衝突時に
エアーバックを膨張展開させて乗員を最も効果的に保護
するためには、エアーバックが完全に膨張展開した直後
に、衝突によって前のめりになり、車両の前方に移動し
てきた乗員とエアーバックとが接するように、スクイブ
5aの着火タイミング、すなわちエアーバックモジュー
ル5の作動タイミングを決定すればよい。
【0015】この作動タイミングは、乗員の着座位置と
エアーバックとの距離および上述したエアーバックの作
動遅延時間を考慮して決定される。例えば、エアーバッ
クの作動遅延時間を30msとし、着座している運転席
乗員と完全に膨張展開したエアーバックとの距離を4イ
ンチとすると、衝突によって乗員が4インチ移動する3
0ms前のタイミングでエアーバックモジュール5を作
動させれば最も効率がよい。
【0016】ところで、衝突前は、車両に搭乗している
乗員は車両と同じ速度で移動しており、両者の間の相対
速度は0である。車両が障害物に衝突すると、車両の速
度は急激に低下するが、乗員の速度はほぼ衝突前の速度
のままであり、この結果、車両と乗員との間に相対速度
が発生する。上述した衝突後の乗員の移動距離は、この
衝突後の車両と乗員との間の相対速度を積分したもので
ある。車両が高速で衝突した場合には相対速度が大きく
なり、乗員は短時間で4インチ移動する。反対に、低速
で衝突した場合には相対速度が小さくなり、乗員は比較
的ゆっくりと移動する。
【0017】このように、乗員拘束装置の作動タイミン
グを衝突後の車両と乗員との相対速度に基づいて決定す
ることができる。この相対速度vは、上述したように衝
突後の車両の急激な減速によって発生するものであり、
車両の減速度gを積分して求められる。具体的には、図
5に示すように相対速度vが予め設定された値V1を超
えるタイミングでエアーバックモジュール5を作動させ
る。車両が高速で衝突した場合には、車両の減速度gが
大きいので相対速度vが早く増加し、相対速度vがすぐ
に設定値V1を超える。反対に低速で衝突した場合に
は、減速度gが小さいので相対速度vが比較的ゆっくり
と増加し、設定値V1を超えるのに時間がかかる。
【0018】ところが、この方法で作動タイミングを決
定すると誤差が発生する。図5に示す黒点は、各衝突形
態において衝突後に乗員が4インチ移動する30ms前
のタイミングを示す。理想的には、各衝突形態における
黒点が設定値V1上に並ばなければならない。そこで、
上述した作動の要否の決定方法と同様な手法を用いて、
より正確な作動タイミングを決定する。まず、図3に示
すように、所定の減速度G3によって減速度gの大きさ
を2つの領域に分割し、各領域に対して次のように重み
Kを設定する。 領域4・・・0<g≦G3・・・重みK4 ・・・(5) 領域5・・・G3<g・・・・・重みK5 ・・・(6) ここで、K4,K5は領域4,5の重みとし、K5>K
4とする。
【0019】次に、各衝突形態における減速度gに、対
応する領域の重みKで重み付けを行って積分する。 v=∫(K×g)dt ・・・(7) 図6は(7)式による演算結果を示す。図から明らかな
ように、衝突後の乗員が4インチ移動する30ms前の
タイミングを示す黒点は、設定値V1上に並び、各衝突
形態に対して正確な作動タイミングが演算される。な
お、この作動タイミングの決定方法における減速度gの
領域分割方法および各領域の重みKは、上記実施例に限
定されない。
【0020】図7,8は、制御回路2で実行される制御
プログラム例を示すフローチャートである。これらのフ
ローチャートにより、第1の実施例の作動の要否の決定
動作を説明する。制御回路2は所定の時間間隔でこの制
御プログラムを実行する。ステップS1で減速度センサ
ー1により検出された車両の減速度gを読み込み、続く
ステップS2で図8に示すサブルーチンを実行し、減速
度gに対応する重みKをメモリから抽出する。なお、減
速度gに対応する重みKは、制御回路2に内蔵される不
図示のメモリに予め記憶されているものとする。
【0021】図8のステップS11で今回検出された減
速度gが所定値G2より大きいか否かを判別し、大きけ
ればステップS12へ進み、そうでなければステップS
13へ進む。ステップS12では、メモリから定数K3
を抽出して重みKに設定する。一方、ステップS13で
は、減速度gが所定値G1より大きいか否かを判別し、
大きければステップS14へ進み、そうでなければステ
ップS15へ進む。ステップS14ではメモリから定数
K2を抽出して重みKに設定し、ステップS15ではメ
モリから定数K1を抽出して重みKに設定する。減速度
gに応じて重みKを設定したら図7に示すプログラムへ
リターンする。
【0022】図7のステップS3で、次式により減速度
gに対して設定された重みKを積分する。 S=S+K ・・・(8) ここで、Sは重みKの積分値である。次にステップS4
において、重みKの積分値Sがしきい値THLよりも大
きいか否かを判別し、大きければステップS5へ進み、
そうでなければプログラムの実行を終了する。ステップ
S5では、AND回路2cへ作動決定信号を出力する。
【0023】この制御プログラムを実行した結果、作動
の要否決定部2aからAND回路2cへ乗員拘束装置の
作動決定信号が出力され、且つ、作動タイミング決定部
2bからAND回路2cへ作動タイミング信号が出力さ
れると、AND回路2cは駆動回路3へ作動信号を出力
する。作動信号を受信した駆動回路3はエアーバックモ
ジュール5のスクイブ5aに通電し、インフレータに着
火してエアーバックを膨張展開させる。これによって、
エアーバックが膨張展開した直後に、衝突にともなって
車両の前方へ移動してきた乗員とエアーバックとが接触
し、乗員が衝突の衝撃から確実に保護される。
【0024】このように、車両の減速度の大きさを複数
の領域に区分し、各領域ごとに重みを設定する。そし
て、それらの重みの中から検出された減速度に対応する
領域の重みを抽出して積分し、積分値がしきい値を超え
たら乗員拘束装置の作動を決定するようにしたので、簡
単な調整で様々な形態の衝突に対して作動の要否を的確
に決定できる。また、車両の減速度の大きさを複数の領
域に区分し、各領域ごとに設定された重みの中から減速
度に対応する領域の重みを抽出し、その減速度に重み付
けを行って積分する。そして、その積分値が設定値を超
えるタイミングを乗員拘束装置の作動タイミングとし、
上述した作動の要否決定部で乗員拘束装置の作動が決定
されたときは、その作動タイミングで乗員拘束装置を作
動させるようにしたので、最適なタイミングで乗員拘束
装置を作動させることができる。
【0025】−第2の実施例− 次に、本発明の第2の実施例を説明する。この第2の実
施例では、上述した第1の実施例と同様に車両の減速度
gの大きさを複数の領域に区分し、各領域ごとに重みを
設定する。さらに、それらの重みの中から減速度gに対
応した領域の重みを抽出し、その減速度gに重み付けを
行って積分する。そして、その積分値がしきい値THL
1を超えたら、乗員拘束装置の作動を決定する。なお、
この第2の実施例の構成は図2に示す第1の実施例の構
成と同様であり、説明を省略する。
【0026】図9は、第2の実施例の制御プログラムを
示すフローチャートである。このフローチャートによ
り、第2の実施例の作動の要否の決定動作を説明する。
なお、図7に示すプログラムと同様な処理を行うステッ
プに対しては、同一のステップ番号を付して相違点を中
心に説明する。制御回路2は所定の時間間隔でこの制御
プログラムを実行する。ステップS1で車両の減速度g
を読み込み、続くステップS2で図8に示すサブルーチ
ンを実行して減速度gに対応する重みKをメモリから抽
出する。ステップS31で、次式により抽出された重み
Kで減速度gに重み付けを行い、重み付けされた減速度
gを積分する。 S1=S1+K×g ・・・(9) ここで、S1は重み付けされた減速度gの積分値であ
る。
【0027】次にステップS41において、重み付けさ
れた減速度gの積分値S1がしきい値THL1よりも大
きいか否かを判別し、大きければステップS5へ進み、
そうでなければプログラムの実行を終了する。ステップ
S5では、AND回路2cへ作動決定信号を出力する。
なお、しきい値THL1は、乗員拘束装置を作動させな
ければならない衝突と、作動させる必要がない衝突とを
確実に区別するためのしきい値であり、実験などにより
最適な値を設定すればよい。
【0028】この制御プログラムを実行した結果、作動
の要否決定部2aからAND回路2cへ乗員拘束装置の
作動決定信号が出力され、且つ、作動タイミング決定部
2bからAND回路2cへ作動タイミング信号が出力さ
れると、AND回路2cは駆動回路3へ作動信号を出力
する。作動信号を受信した駆動回路3はエアーバックモ
ジュール5のスクイブ5aに通電し、インフレータに着
火してエアーバックを膨張展開させる。これによって、
エアーバックが膨張展開した直後に、衝突にともなって
車両の前方へ移動してきた乗員とエアーバックとが接触
し、乗員が衝突の衝撃から確実に保護される。
【0029】このように、車両の減速度の大きさを複数
の領域に区分し、各領域ごとに重みを設定する。そし
て、それらの重みの中から検出された減速度に対応する
領域の重みを抽出し、その重みで減速度に重み付けを行
って積分し、積分値がしきい値THL1を超えたら乗員
拘束装置の作動を決定するようにしたので、簡単な調整
でどのような形態の衝突に対しても作動の要否を的確に
決定できる。
【0030】−第3の実施例− 本発明の第3の実施例を説明する。この第3の実施例で
は、車両の減速度の大きさを複数の領域に区分し、各領
域ごとに重みを設定する。そして、検出された減速度g
に対応する領域の重みKを抽出して積分するとともに、
減速度gを積分する。そして、減速度gの積分値がその
しきい値THL2を超え、且つ重みKの積分値がそのし
きい値THL3を超えたら、乗員拘束装置の作動を決定
する。なお、この第3の実施例の構成は図2に示す第1
の実施例の構成と同様であり、説明を省略する。
【0031】図10は、第3の実施例の制御プログラム
を示すフローチャートである。このフローチャートによ
り、第3の実施例の作動の要否の決定動作を説明する。
なお、図7に示すプログラムと同様な処理を行うステッ
プに対しては、同一のステップ番号を付して相違点を中
心に説明する。制御回路2は所定の時間間隔でこの制御
プログラムを実行する。ステップS1で車両の減速度g
を読み込み、続くステップS2で図8に示すサブルーチ
ンを実行して減速度gに対応する重みKをメモリから抽
出する。ステップS3で、上述した(8)式により減速
度gに対して抽出された重みKを積分する。さらに続く
ステップS32で、次式により減速度gを積分する。 S2=S2+g ・・・(10) ここで、S2は減速度gの積分値である。
【0032】次にステップS42において、減速度gの
積分値S2がしきい値THL2よりも大きいか否かを判
別し、大きければステップS43へ進み、そうでなけれ
ばプログラムの実行を終了する。ステップS43では、
重みKの積分値Sがしきい値THL3よりも大きいか否
かを判別し、大きければステップS5へ進み、そうでな
ければプログラムの実行を終了する。ステップS5では
AND回路2cへ作動決定信号を出力する。なお、しき
い値THL2およびTHL3は、乗員拘束装置を作動さ
せなければならない衝突と、作動させる必要がない衝突
とを確実に区別するためのしきい値であり、実験などに
より最適な値を設定すればよい。
【0033】この制御プログラムを実行した結果、作動
の要否決定部2aからAND回路2cへ乗員拘束装置の
作動決定信号が出力され、且つ、作動タイミング決定部
2bからAND回路2cへ作動タイミング信号が出力さ
れると、AND回路2cは駆動回路3へ作動信号を出力
する。作動信号を受信した駆動回路3はエアーバックモ
ジュール5のスクイブ5aに通電し、インフレータに着
火してエアーバックを膨張展開させる。これによって、
エアーバックが膨張展開した直後に、衝突にともなって
車両の前方へ移動してきた乗員とエアーバックとが接触
し、乗員が衝突の衝撃から確実に保護される。
【0034】このように、車両の減速度の大きさを複数
の領域に区分し、各区分ごとに重みを設定し、検出され
た減速度gに対応する領域の重みKを抽出して積分する
とともに、減速度gを積分する。そして、減速度gの積
分値がしきい値THL2を超え、且つ重みKの積分値が
しきい値THL3を超えたら、乗員拘束装置の作動を決
定するようにしたので、簡単な調整でどのような形態の
衝突に対しても作動の要否を的確に決定できる。
【0035】−第4の実施例− 上述した第1〜第3の実施例では、車両の減速度gをそ
の大きさによって区分し、各区分ごとに重みを設定した
が、減速度と衝突後の経過時間とによって構成される二
次元平面を複数の領域に区分し、各領域ごとに重みを設
定するようにした第4の実施例を説明する。なお、この
第3の実施例の構成は図2に示す第1の実施例の構成と
同様であり、説明を省略する。図11は重みKの設定例
を示す。ここで、tは衝突後の経過時間とし、T11,
T12を時間軸を区分するための定数、G11,G12
を減速度gの軸を区分するための定数として、車両の減
速度gと衝突後の経過時間tとの二次元平面を次のよう
に区分し、各領域ごとに重みKを設定する。 領域11・・g<G11,1≦t<T11・・・・K=K11・・(11) 領域12・・g<G11,T11≦t<T12・・K=K12・・(12) 領域13・・g<G11,T12≦t・・・・・・K=K13・・(13) 領域14・・G11≦g<G12,1≦t<T11・・・・K=K21 ・・・(14) 領域15・・G11≦g<G12,T11≦t<T12・・K=K22 ・・・(15) 領域16・・G11≦g<G12,T12≦t・・・・・・K=K23 ・・・(16) 領域17・・G12≦g,1≦t<T11・・・・K=K31・・(17) 領域18・・G12≦g,T11≦t<T12・・K=K32・・(18) 領域19・・G12≦g,T12≦t・・・・・・K=K33・・(19) ここで、K11〜K33は各領域ごとの重みKであり、
制御回路2の不図示のメモリに予め記憶されている。こ
の第4の実施例では、図12に示すように領域13の重
みK13と領域22の重みK22を他の領域の重みより
も低い値に設定する。
【0036】車両の衝突が検出されると、制御回路2
は、検出された車両の減速度gおよび衝突後の経過時間
tに対応する領域の重みKをメモリから抽出し、減速度
gに重み付けを行って次式により積分する。 S3=∫(K×g) ・・・(20) ここで、S3は重み付けされた減速度の積分値である。
図13は、上述した非作動衝突および低速衝突の場
合の上記(20)式による積分結果を示す。乗員拘束装
置を作動させなければならない衝突と、作動させる必要
がない衝突とを確実に区別するためのしきい値THL4
を設け、積分値S3がこのしきい値THL4を超えたら
乗員拘束装置の作動を決定する。
【0037】図14〜16は、第4の実施例の制御プロ
グラムを示すフローチャートである。これらのフローチ
ャートにより、第4の実施例の作動の要否決定動作を説
明する。制御回路2は所定の時間間隔で図14に示すプ
ログラムを実行する。ステップS1で車両の減速度gを
読み込み、続くステップS21で図15,16に示すサ
ブルーチンを実行して減速度gおよび衝突後の経過時間
tに対応する領域の重みKを抽出する。
【0038】図15のステップS61で減速度gが予め
設定された値G13より大きいか否かを判別し、大きけ
ればステップS63へ進み、そうでなければステップS
62へ進む。つまり、ステップS61〜S62は衝突の
終了を検出するステップであり、減速度gが設定値G1
3以下のときは衝突が終了したと判断して、ステップS
62で衝突後の経過時間を計時するタイマTをクリヤす
る。ステップS63においてタイマTが0か否かを判別
し、0であればステップS64へ進み、そうでなければ
ステップS66へ進む。ステップS64では減速度gが
予め設定された値G14より大きいか否かを判別し、大
きければステップS65へ進み、そうでなければ図14
に示すプログラムへリターンする。つまり、ステップS
63〜S65は衝突の開始を検出するステップであり、
減速度gが設定値G14よりも大きいときは衝突が発生
したと判断して、ステップS65でタイマTに1を設定
する。
【0039】上記ステップにおいて衝突の発生が確認さ
れると、ステップS66でタイマTの現在値が時間T1
2よりも大きいか否か、すなわち衝突してからT12時
間を経過したか否かを判別し、T12時間を経過してい
ればステップS67へ進み、そうでなければ図16のス
テップS72へ進む。ステップS67では、減速度gが
設定値G12よりも大きいか否かを判別し、大きければ
ステップS68へ進み、そうでなければステップS69
へ進む。ステップS68では、上記(19)式により重
みKにK33を設定する。一方、ステップS69では、
減速度gが設定値G11よりも大きいか否かを判別し、
大きければステップS70へ進み、そうでなければステ
ップS71へ進む。ステップS70では上記(16)式
により重みKにK23を設定し、ステップS71では上
記(13)式により重みKにK13を設定して図14に
示すプログラムへリターンする。
【0040】図16のステップS72において、タイマ
Tの現在値が時間T11よりも大きいか否か、すなわち
衝突してからT11時間を経過したか否かを判別し、T
11時間を経過していればステップS73へ進み、そう
でなければステップS78へ進む。ステップS73で
は、減速度gが設定値G12よりも大きいか否かを判別
し、大きければステップS74へ進み、そうでなければ
ステップS75へ進む。ステップS74では、上記(1
8)式によって重みKにK32を設定する。一方、ステ
ップS75では、減速度gが設定値G11よりも大きい
か否かを判別し、大きければステップS76へ進み、そ
うでなければステップS77へ進む。ステップS76で
は上記(15)式により重みKにK22を設定し、ステ
ップS77では上記(12)式により重みKにK12を
設定して図14に示すプログラムへリターンする。
【0041】ステップS78では、タイマTの現在値が
1よりも大きいか否かを判別し、大きければステップS
79へ進み、そうでなければ図14に示すプログラムへ
リターンする。ステップS79では、減速度gが設定値
G12よりも大きいか否かを判別し、大きければステッ
プS80へ進み、そうでなければステップS81へ進
む。ステップS80では、上記(17)式により重みK
にK31を設定する。一方、ステップS81では減速度
gが設定値G11よりも大きいか否かを判別し、大きけ
ればステップS82へ進み、そうでなければステップS
83へ進む。ステップS82では上記(14)式により
重みKにK21を設定し、ステップS83では上記(1
1)式により重みKにK11を設定して図14に示すプ
ログラムへリターンする。
【0042】リターン後の図14のステップS33で、
次式により抽出された重みKで減速度gに重み付けを行
い、重み付けされた減速度gを積分する。 S3=S3+K×g ・・(20’) 次にステップS44において、重み付けされた減速度g
の積分値S3がしきい値THL4よりも大きいか否かを
判別し、大きければステップS5へ進み、そうでなけれ
ばプログラムの実行を終了する。ステップS5では、A
ND回路2cへ作動決定信号を出力する。
【0043】この制御プログラムを実行した結果、作動
の要否決定部2aからAND回路2cへ乗員拘束装置の
作動決定信号が出力され、且つ、作動タイミング決定部
2bからAND回路2cへ作動タイミング信号が出力さ
れると、AND回路2cは駆動回路3へ作動信号を出力
する。作動信号を受信した駆動回路3はエアーバックモ
ジュール5のスクイブ5aに通電し、インフレータに着
火してエアーバックを膨張展開させる。これによって、
エアーバックが膨張展開した直後に、衝突にともなって
車両の前方へ移動してきた乗員とエアーバックとが接触
し、乗員が衝突の衝撃から確実に保護される。
【0044】このように、車両の減速度および衝突後の
経過時間により構成される二次元平面を複数の領域に区
分し、各領域ごとに重みを設定する。そして、検出され
た減速度gに対応する領域の重みを抽出し、減速度gに
重み付けを行って積分し、積分値がしきい値THL4を
超えたら乗員拘束装置の作動を決定するようにしたの
で、簡単な調整でどのような形態の衝突に対しても作動
の要否を的確に決定できる。
【0045】なお、領域の分割方法および重みの設定方
法は上述した各実施例に限定されない。
【0046】以上の実施例の構成において、減速度セン
サー1が減速度検出手段を、制御回路2が重み設定手
段、重み抽出手段、積分手段、第1の積分手段、第2の
積分手段、作動の要否決定手段、重み付け手段、衝突検
出手段および計時手段を、AND回路2cおよび駆動回
路3が駆動制御手段を、エアーバックモジュール5が乗
員拘束装置をそれぞれ構成する。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、減速度の領域ごとに設定された重みの中から、検
出された減速度に対応する領域の重みを抽出して積分
し、その積分値が第1のしきい値を超えたら乗員拘束装
置の作動を決定し、前記積分値が第1のしきい値以下で
あれば不作動を決定するようにしたので、簡単な調整で
どのような形態の衝突に対しても作動の要否を的確に決
定できる。請求項2の発明によれば、検出された減速度
を積分するとともに、減速度の領域ごとに設定された重
みの中から、検出された減速度に対応する領域の重みを
抽出して積分し、減速度の積分値が第2のしきい値を超
え、且つ重みの積分値が第3のしきい値を超えたら乗員
拘束装置の作動を決定し、減速度の積分値が第2のしき
い値以下、または重みの積分値が第3のしきい値以下で
あれば不作動を決定するようにしたので、簡単な調整で
どのような形態の衝突に対しても作動の要否を的確に決
定できる。請求項3の発明によれば、減速度および衝突
後の経過時間による二次元平面の領域ごとに設定された
重みの中から、検出された減速度と衝突後の経過時間と
に対応する領域の重みを抽出して減速度に重み付けを行
い、重み付けされた減速度の積分値が第4のしきい値を
超えたら乗員拘束装置の作動を決定し、前記積分値が第
4のしきい値以下であれば不作動を決定するようにした
ので、簡単な調整でどのような形態の衝突に対しても作
動の要否を的確に決定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クレーム対応図。
【図2】第1の実施例の構成を示すブロック図。
【図3】3つの衝突形態における車両の減速度を示す
図。
【図4】減速度の大きさを複数の領域に区分し、各領域
ごとに重みを設定する例を示す図。
【図5】作動タイミングの決定方法を説明する図。
【図6】作動タイミングの修正方法を説明する図。
【図7】第1の実施例の制御プログラムを示すフローチ
ャート。
【図8】重み抽出ルーチンを示すフローチャート。
【図9】第2の実施例の制御プログラムを示すフローチ
ャート。
【図10】第3の実施例の制御プログラムを示すフロー
チャート。
【図11】第4の実施例の領域区分を説明する図。
【図12】第4の実施例の減速度の重み付けを説明する
図。
【図13】重み付けされた減速度の積分結果を示す図。
【図14】第4の実施例の制御プログラムを示すフロー
チャート。
【図15】重み抽出ルーチンを示すフローチャート。
【図16】重み抽出ルーチンを示すフローチャート。
【符号の説明】
1 減速度センサー 2 制御回路 2a 作動の要否決定部 2b 作動タイミング決定部 2c AND回路 3 駆動回路 4 電源 5 エアーバックモジュール 5a 電気着火装置(スクイブ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福住 周三 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 ▲吉▼川 寛規 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 大林 博明 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 山ノ井 利美 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 一ツ松 敦史 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 橋本 幸夫 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−253441(JP,A) 特開 平4−252757(JP,A) 特開 平4−176746(JP,A) 特開 平3−114944(JP,A) 特開 平3−121951(JP,A) 特開 平4−131556(JP,A) 特表 平4−503339(JP,A) 特表 昭63−503531(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 21/32

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の減速度を1または複数の所定減速度
    を境界にして複数の領域に区分し、各領域ごとに重みを
    設定する重み設定手段と、 前記車両の減速度を検出する減速度検出手段と、 前記重み設定手段で設定された前記各領域ごとの前記重
    みの中から、前記減速度検出手段で検出された前記減速
    度に対応する領域の重みを抽出する重み抽出手段と、 この重み抽出手段で抽出された前記重みを積分する積分
    手段と、 この積分手段の積分値が予め定められた第1のしきい値
    を超えたら乗員拘束装置の作動を決定し、前記積分値が
    前記第1のしきい値以下であれば不作動を決定する作動
    の要否決定手段と、 この作動の要否決定手段によって作動が決定されると前
    記乗員拘束装置を作動させる駆動制御手段とを備えるこ
    とを特徴とする乗員拘束装置の制御装置。
  2. 【請求項2】車両の減速度を1または複数の所定減速度
    を境界にして複数の領域に区分し、各領域ごとに重みを
    設定する重み設定手段と、 前記車両の減速度を検出する減速度検出手段と、この減速度検出手段により検出された前記減速度を積分
    する第1の積分手段と、 前記重み設定手段で設定された前記各領域ごとの前記重
    みの中から、前記減速度検出手段で検出された前記減速
    度に対応する領域の重みを抽出する重み抽出手段と、 この重み抽出手段で抽出された前記重みを積分する第2
    の積分手段と、 前記第1の積分手段の積分値が予め定められた第2のし
    きい値を超え、且つ前記第2の積分手段の積分値が予め
    定められた第3のしきい値を超えたら乗員拘束装置の作
    動を決定し、前記第1の積分手段の積分値が前記第2の
    しきい値以下、または前記第2の積分手段の前記積分値
    が前記第3のしきい値以下であれば不作動 を決定する作
    動の要否決定手段と、 この作動の要否決定手段によって作動が決定されると前
    記乗員拘束装置を作動させる駆動制御手段とを備えるこ
    とを特徴とする乗員拘束装置の制御装置。
  3. 【請求項3】車両の衝突を検出する衝突検出手段と、 この衝突検出手段で衝突が検出された時点からの経過時
    間を測定する計時手段と、 前記車両の減速度および衝突後の経過時間による二次元
    平面を複数の領域に区分し、各領域ごとに重みを設定す
    る重み設定手段と、 前記車両の減速度を検出する減速度検出手段と、 前記重み設定手段で設定された前記各領域ごとの前記重
    みの中から、前記減速度検出手段で検出された前記減速
    と前記計時手段で測定された経過時間とに対応する領
    域の重みを抽出する重み抽出手段と、 この重み抽出手段で抽出された前記重みによって前記減
    速度検出手段で検出された前記減速度に重み付けを行う
    重み付け手段と、 この重み付け手段で重み付けされた前記減速度を積分す
    る積分手段と、 この積分手段の積分値が予め定められた第4のしきい値
    を超えたら乗員拘束装置の作動を決定し、前記積分値が
    前記第4のしきい値以下であれば不作動を決定する作動
    の要否決定手段と、 この作動の要否決定手段によって作動が決定されると前
    記乗員拘束装置を作動させる駆動制御手段とを備えるこ
    とを特徴とする乗員拘束装置の制御装置。
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