JP2806172B2 - 乗員拘束装置の制御装置 - Google Patents

乗員拘束装置の制御装置

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JP2806172B2
JP2806172B2 JP4258453A JP25845392A JP2806172B2 JP 2806172 B2 JP2806172 B2 JP 2806172B2 JP 4258453 A JP4258453 A JP 4258453A JP 25845392 A JP25845392 A JP 25845392A JP 2806172 B2 JP2806172 B2 JP 2806172B2
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博明 大林
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敦史 一ツ松
幸夫 橋本
寛規 ▲吉▼川
利美 山ノ井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衝突時に乗員を拘束し
て保護する乗員拘束装置の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エアーバックやシートベルトなどの乗員
拘束装置の作動を制御する制御装置が知られている(例
えば、特開昭63−503531号公報参照)。この種
の制御装置では、減速度センサーにより検出された車両
の減速度を積分し、積分値が予め設定したスレッショル
ドレベルに達したら乗員拘束装置を作動させている。
【0003】ところで、車両の衝突には種々の形態があ
るが、衝突時に発生する衝撃、すなわち減速度Gに注目
すると図24(a)に示すように3種類に大別される。
1つは軽微な衝突であり、衝突後の減速度Gは曲線に
示すようなピーク値が低いサイン波形に近い特性を示
す。このような衝突に対しては乗員拘束装置を作動させ
る必要はない。他の1つは減速度Gが曲線に示すよう
にピーク値が高いサイン波形に近い特性を示す衝突であ
り、乗員拘束装置を確実に作動させて乗員を保護しなけ
ればならない。残る1つは減速度Gが曲線に示すよう
に衝突直後は余り大きくないが、その後、大きな反力が
発生して減速度Gが増加する。このような衝突の場合に
も乗員拘束装置を作動させて乗員を保護しなければなら
ない。
【0004】しかし、曲線と曲線の衝突では、衝突
直後のしばらくの間、減速度Gが共に低い値を示すの
で、図24(b)に示すように減速度の積分値SGも共
に低い値を示す。従って、乗員拘束装置を作動させるべ
きタイミングにおいて減速度の積分値SGに基づいて両
者を正確に区別し、乗員拘束装置の作動の要否を的確に
判断することは困難である。
【0005】このような問題を解決するために、図24
(b)に示すように、減速度の積分値SGが一定の範囲
SG1〜SG2にとどまる時間t0に基づいて、上述し
た曲線に示す衝突と曲線に示す衝突とを正確に区別
するようにした乗員拘束装置の制御装置が提案されてい
る。曲線に示す衝突の場合は、曲線に示す衝突の場
合に比べて減速度の積分値SGがゆっくりと増加するの
で、積分値SGが一定の範囲SG1〜SG2にとどまる
時間t0は長い。そこで、この制御装置では、時間t0
が予め設定した時間を超えたら上述した曲線に示す衝
突であると判断して、乗員拘束装置の作動の要否の判断
基準であるスレッショルドレベルを下げ、乗員拘束装置
を確実に作動させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た後者の乗員拘束装置の制御装置では、減速度の積分値
SGが一定の範囲内にとどまる時間を計測するために、
ソフトウエアまたはハードウエアのカウンターが必要と
なり、ソフトウエアカウンターを用いる場合はマイクロ
コンピュータの負担が増加し、ハードウエアカウンター
を用いる場合はコストがかかるという問題がある。
【0007】本発明の目的は、マイクロコンピュータに
負担をかけたり、カウンターを用いたりすることなく、
乗員拘束装置の作動の要否を的確に判断する乗員拘束装
置の制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】クレーム対応図である図
1に対応づけて請求項1の発明を説明すると、請求項1
の発明は、車両の減速度を検出する減速度検出手段10
0と、検出された減速度を積分する積分手段101と、
この積分手段101で積分された減速度の積分値が予め
設定された基準値を超えると乗員拘束装置102の作動
を決定する作動決定手段103と、減速度検出手段10
0で検出された減速度の2階微分値を算出する微分値算
出手段104と、算出された減速度の2階微分値に応じ
て作動決定手段103の基準値を変更する変更手段10
5とを備え、これにより、上記目的を達成する。クレー
ム対応図である図3に対応づけて請求項2の発明を説明
すると、請求項2の発明は、車両の減速度を検出する減
速度検出手段100と、検出された減速度が予め設定さ
れた基準値を超えると乗員拘束装置102の作動を決定
する作動決定手段108と、減速度検出手段100で検
出された減速度の2階微分値を算出する微分値算出手段
104と、算出された減速度の2階微分値に応じて作動
決定手段108の基準値を変更する変更手段109とを
備え、これにより、上記目的を達成する。クレーム対応
図である図1に対応づけて請求項3の発明を説明する
と、請求項3の発明は、車両の減速度を検出する減速度
検出手段100と、減速度検出手段100によって検出
された減速度から積分しきい値を減算した値を積分する
積分手段101Aと、この積分手段101Aで積分され
た減速度の積分値が予め設定された基準値を超えると乗
員拘束装置102の作動を決定する作動決定手段103
Aと、減速度検出手段100で検出された減速度の2階
微分値を算出する微分値算出手段104Aと、微分値算
出手段104Aによって算出された減速度の2階微分値
に応じて積分手段101Aの積分しきい値を変更する変
更手段105Aとを備え、これにより、上記目的を達成
する。クレーム対応図である図2に対応づけて請求項4
の発明を説明すると、請求項4の発明は、車両の減速度
を検出する減速度検出手段100と、減速度が予め設定
された基準値を超えているか否かを判定する判定手段1
06と、減速度検出手段100で検出された減速度の2
階微分値を算出する微分値算出手段104と、微分値算
出手段104で算出された減速度の2階微分値が正で、
且つ判定手段106で減速度の積分値が基準値を超えた
と判定されると、乗員拘束装置102の作動を決定する
作動決定手段107とを備え、これにより、上記目的を
達成する。請求項5の発明は、上述した請求項1〜4の
いずれかの項に記載の乗員拘束装置の制御装置に、減速
度検出手段100により検出された減速度に基づいて乗
員拘束装置102を作動させる時点を決定する作動時点
決定手段110と、決定された作動時点において作動決
定手段103,103A,107,108により乗員拘
束装置102の作動が決定されると、乗員拘束装置10
2を駆動して作動させる駆動手段111とを備え、これ
により、上記目的を達成する。
【0009】
【作用】請求項1の乗員拘束装置の制御装置では、減速
度の2階微分値に応じて乗員拘束装置102の作動の要
否を判断する基準値を変更し、減速度の積分値がこの基
準値を超えたら乗員拘束装置102の作動を決定する。
請求項2の乗員拘束装置の制御装置では、減速度の2階
微分値に応じて乗員拘束装置102の作動の要否を判断
する基準値を変更し、減速度がこの基準値を超えたら乗
員拘束装置102の作動を決定する。請求項3の乗員拘
束装置の制御装置では、減速度の2階微分値に応じて減
速度を積分する際の積分しきい値を変更し、減速度から
この積分しきい値を減算した値の積分値が基準値を超え
たら乗員拘束装置102の作動を決定する。請求項4の
乗員拘束装置の制御装置では、減速度の2階微分値が正
で、且つ減速度の積分値が基準値を超えたと判定される
と、乗員拘束装置102の作動を決定する。請求項5の
乗員拘束装置の制御装置では、減速度に基づいて決定さ
れた乗員拘束装置102の作動時点において、上述した
各作動決定手段103,103A,107,108によ
り乗員拘束装置102の作動が決定されると、駆動手段
111により乗員拘束装置102を作動させる。
【0010】
【実施例】
−第1の実施例− 次に、本発明の第1の実施例を説明する。この第1の実
施例では、車両の減速度Gの積分値SGと予め設定され
たスレッショルドレベルTHとを比較して乗員拘束装置
の作動の要否を決定する基本的な制御システムに対し
て、判断基準であるスレッショルドレベルTHを減速度
Gの微分値G’に応じて変化させ、より的確に作動の要
否を決定する。つまり、減速度Gの微分値G’が正であ
れば、今後さらに減速度Gが増加して衝突の衝撃が大き
くなると考えられるので、スレッショルドレベルTHを
低くして乗員拘束装置を作動しやすくする。逆に、減速
度Gの微分値G’が負であれば、今後、減速度Gが減少
し、乗員拘束装置を作動させなければならないほどの大
きな衝撃にならないと考えられるので、スレッショルド
レベルTHを高くして乗員拘束装置を作動しにくくす
る。
【0011】図4は第1の実施例の構成を示す。図にお
いて、減速度センサー1は車室内のフロアトンネル部な
どに設けられて車両の減速度Gを検出し、制御回路2お
よび作動タイミング決定回路3へ供給する。制御回路2
は、マイクロコンピュータ(以下、CPUと呼ぶ)2a
およびその周辺部品から構成され、後述する制御プログ
ラムを実行して乗員拘束装置6の作動の要否を決定す
る。この制御回路2は、減速度センサー1からの減速度
信号Gをディジタル信号に変換するA/D変換器2b
や、データを記憶するRAM2cなどを備えている。作
動タイミング決定回路3は減速度信号Gに基づいて乗員
拘束装置6を作動させるべきタイミングを決定し、作動
タイミング信号をAND回路4に出力する。AND回路
4は、作動タイミング決定回路3から作動タイミング信
号が供給され、且つ制御回路2からの作動指令信号が供
給されたときに、駆動回路5へ起動信号を出力する。駆
動回路5は、AND回路4からの起動信号に従って乗員
拘束装置6を駆動して作動させる。
【0012】なお、以下の各実施例では、乗員拘束装置
6としてステアリングホイールのセンターパット内に納
められたエアーバックモジュールを例に上げて説明す
る。このエアーバックモジュールはエアーバックを膨張
展開させるための展開装置(以下、インフレータと呼
ぶ)や、そのインフレータを起動する電気着火装置(以
下、スクイブと呼ぶ)などから構成される。駆動回路5
は不図示のバッテリーまたは補助電源からスクイブに電
力を供給し、インフレータを起動してエアーバックを膨
張展開させる。以下の各実施例では乗員拘束装置6とし
て運転席乗員を保護するエアーバックを例に上げて説明
するが、助手席または後部座席の乗員を保護するために
設けられたエアーバックや、あるいはシートベルトなど
の乗員拘束装置に対しても本発明を応用することができ
る。
【0013】図5は作動タイミング決定回路3の詳細を
示す。LPF3aは減速度信号Gに含まれる車体振動な
どのノイズ成分を除去するローパスフィルタであり、H
PF3bは加速度センサー1のオフセット誤差を除去す
るハイパスフィルタである。積分回路3cは両フィルタ
3a,3bを通過した減速度信号Gを積分し、積分信号
vを算出する。比較回路3dは積分信号vを予め設定さ
れた値v1と比較し、積分信号vが設定値v1を超えた
ら作動タイミング信号を出力する。
【0014】ここで、減速度信号Gを積分した積分信号
vは速度変化、すなわち衝突開始時点の車両の速度と現
時点の車両の速度との差であり、車両と乗員との相対速
度信号vを示す。衝突前には車両と乗員は同じ速度で動
いており、両者の相対速度は0である。衝突によって車
両は減速するが、乗員は慣性効果によって衝突後もほぼ
衝突時点の速度で動き続け、車両と乗員との間に相対速
度vが生じる。このとき、衝突により減速する車両を基
準に考えると、乗員は車両に対して衝突前の着座位置か
ら前の方に移動し、前のめりになる。
【0015】一般に、エアーバックなどの乗員拘束装置
6には、作動させてから実際にその動作が完了するまで
の装置固有の遅延時間がある。衝突時にエアーバック
(6)を膨張展開させて乗員を最も効果的に保護するた
めには、エアーバック(6)が完全に膨張展開した時点
で衝突によって車両の前方に移動してきた乗員がエアー
バック(6)と接するように、インフレータの着火タイ
ミング、すなわちエアーバック(6)を作動させるタイ
ミングを決定すればよい。この作動タイミングは、乗員
の着座位置とエアーバック(6)との距離、および上述
したエアーバック(6)の遅延時間を考慮して決定され
る。例えば、エアーバック(6)の遅延時間を30ms
とし、着座している運転席乗員と完全に膨張展開したエ
アーバック(6)との距離を4インチとすると、乗員の
移動距離が4インチになる30ms前のタイミングでエ
アーバック(6)を作動させればよい。しかし、移動距
離が4インチになる時刻は各衝突形態で異なり、予め算
出できないので、これらの作動タイミングは車両と乗員
との相対速度vに基づいて決定する。つまり、相対速度
vが予め設定された値v1を超えるタイミングを乗員拘
束装置6を作動させるタイミングとし、作動タイミング
決定回路3から作動タイミング信号を出力させる。
【0016】図6は、第1の実施例の制御プログラムを
示すフローチャートである。このフローチャートによ
り、エアーバック(6)の作動の要否の決定手順を説明
する。CPU2aは例えば10msごとにこの制御プロ
グラムを実行する。まずステップS1において減速度セ
ンサー1により車両の減速度Gを検出し、A/D変換器
2bによりディジタル値に変換する。続くステップS2
で図7に示すサブルーチンを実行して減速度Gの微分値
G’を算出する。図7のステップS11において、今回
検出された減速度Gから前回検出時の減速度Gpを減算
し、これを減速度の微分値G’とする。さらにステップ
S12で前回の減速度Gpを今回の減速度Gで更新し、
図6に示すプログラムへリターンする。
【0017】図6のステップS3において減速度の微分
値G’が負か否かを判別し、負であればステップS4へ
進んで現在のスレッショルドレベルTHを例えば2倍
し、負でなければTHを変更せずステップS5へ進む。
なお、減速度の微分値G’が負になったときのスレッシ
ョルドレベルTHの増加量は、実車によるテストあるい
はシュミレーションにより最適な値を設定すればよい。
ステップS5で減速度の積分値SGに今回検出された減
速度Gを加算して減速度の積分を行ない、続くステップ
S6で積分値SGが上記ステップで決定したスレッショ
ルドレベルTHよりも大きいか否かを判別する。減速度
の積分値SGがスレッショルドレベルTHよりも大きけ
れば、ステップS7へ進み、減速度の積分値SGがスレ
ッショルドレベルTH以下であればそのままプログラム
の実行を終了する。ステップS7では、AND回路4へ
エアーバック(6)の作動指令信号を出力するととも
に、減速度の積分値SGをリセットする。
【0018】次に、図24に示す曲線との衝突の場
合を例に上げて第1実施例の制御装置の動作を説明す
る。図8(a)は図24の曲線とに相当する衝突の
場合の車両の減速度Gを示し、図8(b)は減速度Gの
微分値G’を示し、図8(c)は減速度Gの積分値SG
とスレッショルドレベルTHを示す。なお、図8(c)
に示す時刻t3は作動タイミング決定回路3で決定され
た作動タイミングである。曲線の衝突では、時刻t1
まで減速度Gが増加し、それ以後は減速度Gが減少す
る。この結果、時刻t1までは減速度の微分値G’が正
となり、それ以後は微分値G’が負となる。制御回路2
は、減速度の微分値G’が負になる時刻t1において、
スレッショルドレベルTHを2倍のTH2に設定する。
しかし、減速度の積分値SGがこのスレッショルドレベ
ルTH2を超えないので、制御回路2はAND回路4へ
作動指令信号を出力しない。一方、作動タイミング決定
回路3は、上述したように車両と乗員との相対速度vが
設定値v1を超える時刻t3において作動タイミング信
号をAND回路4へ出力する。ところがこのとき、AN
D回路4に制御回路2から作動指令信号が供給されてい
ないので、AND回路4は駆動回路5へ起動信号を出力
しない。すなわち、曲線の衝突の場合には、作動タイ
ミング決定回路3で決定された作動タイミングt3にお
いて、減速度の積分値SGがスレッショルドレベルTH
より小さく、エアーバック(6)を作動させない。
【0019】一方、曲線の衝突では、時刻t2まで減
速度Gが増加し、それ以後は減速度Gが減少する。この
結果、時刻t2までは減速度の微分値G’が正となり、
それ以後は微分値G’が負となる。制御回路2は、減速
度の微分値G’が負になる時刻t2においてスレッショ
ルドレベルTHを2倍のTH2に設定する。ところが、
時刻t2以前に減速度の積分値SGがスレッショルドレ
ベルTHを超えるので、その時点で制御回路2はAND
回路4へ作動指令信号を出力する。一方、作動タイミン
グ決定回路3は時刻t3においてAND回路4へ作動タ
イミング信号を出力する。このとき、AND回路4には
制御回路2から作動指令信号も供給されており、AND
回路4は駆動回路5へ起動信号を出力する。すなわち、
曲線の衝突の場合には、作動タイミングt3において
減速度の積分値SGがスレッショルドレベルTHを超え
ており、駆動回路5によりエアーバック(6)を膨張展
開させる。
【0020】このように、減速度Gの微分値G’が負に
なると乗員拘束装置を作動しにくくするためにスレッシ
ョルドレベルTHを大きくし、作動タイミングにおいて
減速度Gの積分値SGがスレッショルドレベルTHを超
えていたらエアーバック(6)を作動させるようにした
ので、カウンターを設けたりマイクロコンピュータに負
担をかけずに制御装置を構成でき、種々の衝突形態に対
してエアーバック(6)の作動の要否を的確に判断で
き、最適なタイミングでエアーバック(6)を作動させ
ることができる。
【0021】なお、上述した第1の実施例では減速度G
の一階微分値G’に応じて積分値SGのスレッショルド
レベルTHを変え、積分値SGがこのスレッショルドレ
ベルTHを超えたらエアーバック(6)の作動を決定し
たが、減速度Gの2階微分値G”に応じて積分値SGの
スレッショルドレベルTHを変え、減速度Gの積分値S
GがスレッショルドレベルTHを超えたらエアーバック
(6)の作動を決定するようにしてもよい。
【0022】−第2の実施例− 上述した第1の実施例では、減速度Gの微分値G’に応
じて減速度Gの積分値SGのスレッショルドレベルTH
を変化させたが、減速度Gの微分値G’に応じて減速度
Gの積分しきい値を変化させるようにした第2の実施例
を説明する。この第2の実施例では、減速度Gの微分値
G’が正であれば、今後さらに減速度Gが増加して衝突
の衝撃が大きくなると考えられるので、積分しきい値を
小さくする。積分しきい値を小さくすると減速度Gの積
分値SGは大きくなり、乗員拘束装置が作動しやすくな
る。逆に、減速度Gの微分値G’が負であれば、今後、
減速度Gが減少し、乗員拘束装置を作動させなければな
らないほどの大きな衝撃にならないと考えられるので、
積分しきい値を大きくする。積分しきい値を大きくする
と減速度Gの積分値SGは小さくなり、乗員拘束装置が
作動しにくくなる。次に、検出された減速度Gから積分
しきい値を減算して積分し、積分値SGと予め設定され
たスレッショルドレベルTHとを比較して乗員拘束装置
の作動の要否を決定する。なお、この第2の実施例の構
成は図4,5に示す第1の実施例の構成と同様であり、
図示およびその説明を省略する。
【0023】図9は、第2の実施例の制御プログラムを
示すフローチャートである。このフローチャートによ
り、エアーバック(6)の作動の要否の決定手順を説明
する。CPU2aは例えば10msごとにこの制御プロ
グラムを実行する。まずステップS21において減速度
センサー1により車両の減速度Gを検出し、A/D変換
器2bによりディジタル値に変換する。続くステップS
22で図7に示すサブルーチンを実行し、上述したよう
に減速度Gの微分値G’を算出する。
【0024】ステップS23において減速度の微分値
G’が負か否かを判別し、負であればステップS24へ
進んで現在の積分しきい値OFFに例えば5を加算し、
微分値G’が負でなければステップS25へ進む。な
お、減速度の微分値G’が負になったときの積分しきい
値OFFの増加量は、実機によるテストあるいはシュミ
レーションにより最適な値を設定すればよい。ステップ
S25で、今回検出された減速度Gから積分しきい値O
FFを減算した値を減速度の積分値SGに加算して減速
度の積分を行ない、続くステップS26で積分値SGが
予め設定したスレッショルドレベルTHよりも大きいか
否かを判別する。減速度の積分値SGがスレッショルド
レベルTHよりも大きければ、ステップS27へ進み、
減速度の積分値SGがスレッショルドレベルTH以下で
あればそのままプログラムの実行を終了する。ステップ
S27では、AND回路4へエアーバック(6)の作動
指令信号を出力するとともに、減速度の積分値SGをリ
セットする。
【0025】次に、図24に示す曲線との衝突の場
合を例に上げて第2実施例の制御装置の動作を説明す
る。図10(a)は図24の曲線とに相当する衝突
の場合の車両の減速度Gおよび積分しきい値OFFを示
し、図10(b)は減速度Gの微分値G’を示し、図1
0(c)は減速度Gの積分値SGとスレッショルドレベ
ルTHを示す。なお、図10(c)に示す時刻t3は作
動タイミング決定回路3で決定された作動タイミングで
ある。曲線の衝突では、時刻t1まで減速度Gが増加
し、それ以後は減速度Gが減少する。この結果、時刻t
1までは減速度の微分値G’が正となり、それ以後は微
分値G’が負となる。制御回路2は、減速度の微分値
G’が負になる時刻t1において、積分しきい値OFF
に5を加算し、積分しきい値を大きくする。これによっ
て減速度の積分値SGは小さくなり、積分値SGがスレ
ッショルドレベルTHを超えないので、制御回路2はA
ND回路4へ作動指令信号を出力しない。一方、作動タ
イミング決定回路3は、上述したように車両と乗員との
相対速度vが設定値v1を超える時刻t3において作動
タイミング信号をAND回路4へ出力する。ところがこ
のとき、AND回路4に制御回路2から作動指令信号が
供給されていないので、AND回路4は駆動回路5へ起
動信号を出力しない。すなわち、曲線の衝突の場合に
は、作動タイミング決定回路3で決定された作動タイミ
ングt3において、減速度の積分値SGがスレッショル
ドレベルTHよりも小さく、エアーバック(6)を作動
させない。
【0026】一方、曲線の衝突では、時刻t2まで減
速度Gが増加し、それ以後は減速度Gが減少する。この
結果、時刻t2までは減速度の微分値G’が正となり、
それ以後は微分値G’が負となる。制御回路2は、減速
度の微分値G’が負になる時刻t2において積分しきい
値OFFに5を加算し、積分しきい値OFFを大きくす
る。ところが、時刻t2以前に減速度の積分値SGがス
レッショルドレベルTHを超えるので、その時点で制御
回路2はAND回路4へ作動指令信号を出力する。一
方、作動タイミング決定回路3は時刻t3においてAN
D回路4へ作動タイミング信号を出力する。このとき、
AND回路4には制御回路2から作動指令信号も供給さ
れており、AND回路4は駆動回路5へ起動信号を出力
する。すなわち、曲線の衝突の場合には、作動タイミ
ングt3において減速度の積分値SGがスレッショルド
レベルTHを超えており、駆動回路5によりエアーバッ
ク(6)を膨張展開させる。
【0027】このように、減速度Gの微分値G’が負に
なると乗員拘束装置を作動しにくくするために積分しき
い値OFFを大きくし、作動タイミングにおいてその積
分しきい値OFFを減算して積分された減速度Gの積分
値SGがスレッショルドレベルTHを超えたらエアーバ
ック(6)を作動させるようにしたので、カウンターを
設けたりマイクロコンピュータに負担をかけずに制御装
置を構成でき、種々の衝突形態に対してエアーバック
(6)の作動の要否を的確に判断でき、最適なタイミン
グでエアーバック(6)を作動させることができる。
【0028】−第3の実施例− 次に、減速度Gの微分値G’による判断と、減速度Gの
積分値SGによる判断とに基づいて乗員拘束装置を作動
の要否を決定する第3の実施例を説明する。この第3の
実施例では、減速度Gの微分値G’が正で、且つ減速度
Gの積分値SGがスレッショルドレベルTHよりも大き
ければ、乗員拘束装置の作動を決定する。なお、この第
3の実施例の構成は図4,5に示す第1の実施例の構成
と同様であり、図示およびその説明を省略する。
【0029】図11は、第3の実施例の制御プログラム
を示すフローチャートである。このフローチャートによ
り、エアーバック(6)の作動の要否の決定手順を説明
する。CPU2aは例えば10msごとにこの制御プロ
グラムを実行する。まずステップS31において減速度
センサー1により車両の減速度Gを検出し、A/D変換
器2bによりディジタル値に変換する。続くステップS
32で図12に示すサブルーチンを実行し、まず車両の
減速度の微分値G’に基づくエアーバック(6)の作動
の要否の第1の判断を行なう。
【0030】図12のステップS41において、図7に
示すサブルーチンを実行して上述したように減速度Gの
微分値G’を算出する。次にステップS42で減速度の
微分値G’が負か否かを判別し、負であればステップS
43へ進んでフラグFaをリセットし、負でなければス
テップS44へ進んでフラグFaをセットする。
【0031】次に、図11のプログラムへリターンして
ステップS33で図13に示すサブルーチンを実行し、
車両の減速度の積分値SGに基づくエアーバック(6)
の作動の要否の第2の判断を行なう。図13のステップ
S51において、減速度の積分値SGに今回検出された
車両の減速度Gを加算して積分を行ない、続くステップ
S51で、減速度の積分値SGがスレッショルドレベル
THよりも大きいか否かを判別する。積分値SGがスレ
ッショルドレベルTHよりも大きければステップS53
へ進んでフラグFbをセットし、積分値SGがスレッシ
ョルドレベルTH以下であればステップS54へ進んで
フラグFbをリセットする。その後、図11のプログラ
ムへリターンする。
【0032】リターン後の図11のステップS34で、
上述したフラグFaとFbとの論理積を演算し、演算結
果をフラグFに設定する。続くステップS35でフラグ
Fがセットされているか否かを判別し、セットされてい
ればステップS36へ進み、そうでなければプログラム
の実行を終了する。ステップS36では、AND回路4
へ作動指令信号を出力するとともに、積分値SG、フラ
グF,Fa,Fbをリセットしてプログラムの実行を終
了する。
【0033】次に、図24に示す曲線との衝突の場
合を例に上げて第3実施例の制御装置の動作を説明す
る。図14(a)は図24の曲線とに相当する衝突
の場合の車両の減速度Gを示し、図14(b)は減速度
Gの微分値G’を示し、図14(c)は減速度Gの積分
値SGとスレッショルドレベルを示す。なお、図14
(c)に示す時刻t3は作動タイミング決定回路3で決
定された作動タイミングである。曲線の衝突では、時
刻t1まで減速度Gが増加し、それ以後は減速度Gが減
少する。この結果、時刻t1までは減速度の微分値G’
が正となり、それ以後は微分値G’が負となる。制御回
路2は、微分値G’が負になる時刻t1でそれまでセッ
トされていたフラグFaをリセットし、積分値SGがス
レッショルドレベルTHを超える時刻t4でフラグFb
をセットする。しかし、両フラグFa,Fbが同時にセ
ットされることがないので、両フラグの論理積の演算結
果を設定したフラグFはリセットされたままとなり、制
御回路2はAND回路4へ作動指令信号を出力しない。
一方、作動タイミング決定回路3は、上述したように車
両と乗員との相対速度vが設定値v1を超える時刻t3
において作動タイミング信号をAND回路4へ出力す
る。ところがこのとき、AND回路4に制御回路2から
作動指令信号が供給されていないので、AND回路4は
駆動回路5へ起動信号を出力しない。すなわち、曲線
の衝突の場合には、作動タイミング決定回路3で決定さ
れた作動タイミングt3において、減速度の積分値SG
がスレッショルドレベルTHを超えていても減速度の微
分値G’が負であるため、エアーバック(6)を作動さ
せない。
【0034】一方、曲線の衝突では、時刻t2まで減
速度Gが増加し、それ以後は減速度Gが減少する。この
結果、時刻t2までは減速度の微分値G’が正となり、
それ以後は微分値G’が負となる。制御回路2は、微分
値G’が負になる時刻t2でそれまでセットされていた
フラグFaをリセットし、また積分値SGがスレッショ
ルドレベルTHを超える時刻t5でフラグFbをセット
する。つまり、時刻t5から時刻t2までの間、両フラ
グFa,Fbがともにセットされるので、両フラグF
a,Fbの論理積の演算結果を設定したフラグFもセッ
トされ、制御回路2はAND回路4へ作動指令信号を出
力する。一方、作動タイミング決定回路3は時刻t3に
おいてAND回路4へ作動タイミング信号を出力する。
このとき、AND回路4には制御回路2から作動指令信
号も供給されており、AND回路4は駆動回路5へ起動
信号を出力する。すなわち、曲線の衝突の場合には、
作動タイミングt3において減速度の微分値G’が正で
あり、且つ減速度の積分値SGがスレッショルドレベル
THを超えているので、駆動回路5によりエアーバック
(6)を膨張展開させる。
【0035】このように、作動タイミングにおいて、減
速度Gの微分値G’が正で、且つ減速度Gの積分値SG
がスレッショルドレベルTHよりも大きければ、エアー
バック(6)を作動させるようにしたので、カウンター
を設けたりマイクロコンピュータに負担をかけずに制御
装置を構成でき、種々の衝突形態に対してエアーバック
(6)の作動の要否を的確に判断でき、最適なタイミン
グでエアーバック(6)を作動させることができる。
【0036】−第4の実施例− 次に、第4の実施例を説明する。この第4の実施例で
は、車両の減速度Gと予め設定されたスレッショルドレ
ベルTHとを比較して乗員拘束装置の作動の要否を決定
する基本的な制御システムに対して、判断基準であるス
レッショルドレベルTHを減速度Gの2階微分値G”に
応じて変化させ、より的確に作動の要否を決定する。つ
まり、減速度Gの2階微分値G”が正であれば、今後、
減速度Gが加速度的に増加して衝突の衝撃が大きくなる
と考えられるので、スレッショルドレベルTHを小さく
して乗員拘束装置を作動しやすくする。逆に、減速度G
の2階微分値G”が負であれば、今後、減速度Gが減少
し、乗員拘束装置を作動させなければならないほどの大
きな衝撃にならないと考えられるので、スレッショルド
レベルを大きくして乗員拘束装置を作動しにくくする。
なお、この第4の実施例の構成は図4,5に示す第1の
実施例の構成と同様であり、図示およびその説明を省略
する。
【0037】図15は、第4の実施例の制御プログラム
を示すフローチャートである。このフローチャートによ
り、エアーバック(6)の作動の要否の決定手順を説明
する。CPU2aは例えば10msごとにこの制御プロ
グラムを実行する。まずステップS61において減速度
センサー1により車両の減速度Gを検出し、A/D変換
器2bによりディジタル値に変換する。続くステップS
62で図16に示すサブルーチンを実行して減速度Gの
2階微分値G”を算出する。図16のステップS71に
おいて、今回検出された減速度Gから前回検出時の減速
度Gpを減算し、これを減速度の微分値G’とする。さ
らにステップS72で、算出された今回の微分値G’か
ら前回の微分値Gp’を減算し、これを減速度Gの2階
微分値G”とする。次にステップS73で、前回の微分
値Gp’を今回算出された微分値G’で更新し、続くス
テップS74で、前回の減速度Gpを今回検出された減
速度Gで更新する。その後、図15に示すプログラムへ
リターンする。
【0038】図15のステップS63において減速度の
2階微分値G”が負か否かを判別し、負であればステッ
プS64へ進んでスレッショルドレベルTHを予め設定
されている値CTHの2倍に設定し、負でなければステ
ップS65へ進んでスレッショルドレベルTHに設定値
CTHを設定する。なお、スレッショルドレベルの設定
値CTH、および減速度の2階微分値G”が負になった
ときのスレッショルドレベルTHの増加量は、実機によ
るテストあるいはシュミレーションにより最適な値を設
定すればよい。ステップS66で減速度Gが上記ステッ
プで決定したスレッショルドレベルTHよりも大きいか
否かを判別し、減速度GがスレッショルドレベルTHよ
りも大きければステップS67へ進み、減速度Gがスレ
ッショルドレベルTH以下であればそのままプログラム
の実行を終了する。ステップS67では、AND回路4
へエアーバック(6)の作動指令信号を出力する。
【0039】次に、図24に示す曲線との衝突の場
合を例に上げて第4の実施例の制御装置の動作を説明す
る。図17(a)は図24の曲線とに相当する衝突
の場合の車両の減速度GおよびスレッショルドレベルT
Hを示し、図17(b)は減速度Gの微分値G’を示
し、図17(c)は減速度Gの2階微分値G”を示す。
なお、図17(a)に示す時刻t10は作動タイミング
決定回路3で決定された作動タイミングである。曲線
の衝突では、時刻t6において減速度の微分値G’が減
少傾向に転じ、時刻t7でふたたび増加傾向に転ずる。
この結果、減速度の2階微分値G”は時刻t6まで正と
なり、時刻t6から時刻t7まで負となり、時刻t7以
降ふたたび正となる。制御回路2は、減速度の2階微分
値G”が負になる時刻t6から時刻t7まで、スレッシ
ョルドレベルTHを予め設定された値CTHの2倍に設
定する。しかし、減速度Gがこのスレッショルドレベル
2×CTHを超えないので、制御回路2はAND回路4
へ作動指令信号を出力しない。一方、作動タイミング決
定回路3は、上述したように車両と乗員との相対速度v
が設定値v1を超える時刻t10において作動タイミン
グ信号をAND回路4へ出力する。ところがこのとき、
AND回路4に制御回路2から作動指令信号が供給され
ていないので、AND回路4は駆動回路5へ起動信号を
出力しない。すなわち、曲線の衝突の場合には、作動
タイミング決定回路3で決定された作動タイミングt1
0において減速度Gがスレッショルドレベル2×CTH
よりも小さく、エアーバック(6)を作動させない。
【0040】一方、曲線の衝突では、時刻t8で減速
度の微分値G’が減少傾向に転じ、時刻t9でふたたび
増加傾向に転じる。この結果、時刻t8までは減速度の
2階微分値G”が正となり、時刻t8から時刻t9まで
負となり、時刻t9以降ふたたび正となる。制御回路2
は、減速度の2階微分値G”が負になる時刻t8から時
刻t9までスレッショルドレベルTHを2倍のCTHに
設定する。ところが、時刻t8以前に減速度Gがスレッ
ショルドレベル2×CTHを超えるので、その時点で制
御回路2はAND回路4へ作動指令信号を出力する。一
方、作動タイミング決定回路3は時刻t10においてA
ND回路4へ作動タイミング信号を出力する。このと
き、AND回路4には制御回路2から作動指令信号も供
給されており、AND回路4は駆動回路5へ起動信号を
出力する。すなわち、曲線の衝突の場合には、作動タ
イミングt10において減速度Gがスレッショルドレベ
ルCTHを超えており、駆動回路5によりエアーバック
(6)を膨張展開させる。
【0041】このように、減速度Gの2階微分値G”が
負になると乗員拘束装置を作動しにくくするためにスレ
ッショルドレベルTHを大きくし、作動タイミングにお
いて減速度GがスレッショルドレベルTHを超えていた
らエアーバック(6)を作動させるようにしたので、カ
ウンターを設けたりマイクロコンピュータに負担をかけ
ずに制御装置を構成でき、種々の衝突形態に対してエア
ーバック(6)の作動の要否を的確に判断でき、最適な
タイミングでエアーバック(6)を作動させることがで
きる。
【0042】−第5の実施例− 上述した第4の実施例では、減速度Gの2階微分値G”
に応じて減速度GのスレッショルドレベルTHを変化さ
せたが、減速度Gの2階微分値G”に応じて減速度Gの
積分しきい値を変化させるようにした第5の実施例を説
明する。この第5の実施例では、減速度Gの2階微分値
G”が正であれば、今後さらに減速度Gが増加して衝突
の衝撃が大きくなると考えられるので、積分しきい値を
小さくする。積分しきい値を小さくすると減速度Gの積
分値SGは大きくなり、乗員拘束装置が作動しやすくな
る。逆に、減速度Gの2階微分値G”が負であれば、今
後、減速度Gが減少し、乗員拘束装置を作動させなけれ
ばならないほどの大きな衝撃にならないと考えられるの
で、積分しきい値を大きくする。積分しきい値を大きく
すると減速度Gの積分値SGは小さくなり、乗員拘束装
置が作動しにくくなる。次に、減速度Gから積分しきい
値を減算して積分し、積分値SGと予め設定されたスレ
ッショルドレベルTHとを比較して乗員拘束装置の作動
の要否を決定する。なお、この第5の実施例の構成は図
4,5に示す第1の実施例の構成と同様であり、図示お
よびその説明を省略する。
【0043】図18は、第2の実施例の制御プログラム
を示すフローチャートである。このフローチャートによ
り、エアーバック(6)の作動の要否の決定手順を説明
する。CPU2aは例えば10msごとにこの制御プロ
グラムを実行する。まずステップS81において減速度
センサー1により車両の減速度Gを検出し、A/D変換
器2bによりディジタル値に変換する。続くステップS
82で図16に示すサブルーチンを実行し、上述したよ
うに減速度Gの2階微分値G”を算出する。
【0044】ステップS83において減速度の2階微分
値G”が負か否かを判別し、負であればステップS84
へ進み、そうでなければステップS85へ進む。ステッ
プS84では、積分しきい値OFFに、予め設定された
値COFFに例えば5を加算した値を設定し、一方、ス
テップS85では、積分しきい値OFFに予め設定され
た値COFFをそのまま設定する。なお、減速度の2階
微分値G”が負になったときの積分しきい値OFFに対
する加算量は、実機によるテストあるいはシュミレーシ
ョンにより最適な値を設定すればよい。ステップS86
で、今回検出された減速度Gから積分しきい値OFFを
減算した値を減速度の積分値SGに加算して減速度の積
分を行ない、続くステップS87で積分値SGが予め設
定したスレッショルドレベルTHよりも大きいか否かを
判別する。減速度の積分値SGがスレッショルドレベル
THよりも大きければ、ステップS88へ進み、減速度
の積分値SGがスレッショルドレベルTH以下であれば
そのままプログラムの実行を終了する。ステップS88
では、AND回路4へエアーバック(6)の作動指令信
号を出力するとともに、減速度の積分値SGをリセット
する。
【0045】次に、図24に示す曲線との衝突の場
合を例に上げて第5実施例の制御装置の動作を説明す
る。図19(a)は図24の曲線とに相当する衝突
の場合の車両の減速度Gおよび積分しきい値OFFを示
し、図19(b)は減速度Gの微分値G’を示し、図1
9(c)は減速度Gの2階微分値G”を示し、図19
(d)は減速度Gの積分値SGとスレッショルドレベル
THを示す。なお、図10(d)に示す時刻t10は作
動タイミング決定回路3で決定された作動タイミングで
ある。曲線の衝突では、時刻t6で減速度Gの微分値
G’が減少傾向に転じ、時刻t7でふたたび増加傾向に
転じる。この結果、時刻t6までは減速度の2階微分値
G”が正となり、時刻t6から時刻t7まで負となり、
時刻t7以降ふたたび正となる。制御回路2は、減速度
の2階微分値G”が負になる時刻t6から時刻t7ま
で、積分しきい値OFFに5を加算して積分しきい値を
大きくする。この結果、減速度の積分値SGは小さくな
り、積分値SGがスレッショルドレベルTHを超えない
ので、制御回路2はAND回路4へ作動指令信号を出力
しない。一方、作動タイミング決定回路3は、上述した
ように車両と乗員との相対速度vが設定値v1を超える
時刻t10において作動タイミング信号をAND回路4
へ出力する。ところがこのとき、AND回路4に制御回
路2から作動指令信号が供給されていないので、AND
回路4は駆動回路5へ起動信号を出力しない。すなわ
ち、曲線の衝突の場合には、作動タイミング決定回路
3で決定された作動タイミングt10において、減速度
の積分値SGがスレッショルドレベルTHよりも小さ
く、エアーバック(6)を作動させない。
【0046】一方、曲線の衝突では、時刻t8で減速
度の微分値G’が減少傾向に転じ、時刻t9でふたたび
増加傾向に転じる。この結果、時刻t8までは減速度の
2階微分値G”が正となり、時刻t8から時刻t9まで
負となり、時刻t9以降ふたたび正となる。制御回路2
は、減速度の2階微分値G”が負になる時刻t8から時
刻9まで、積分しきい値OFFに5を加算して積分しき
い値OFFを大きくする。ところが、時刻t8以前に減
速度の積分値SGがスレッショルドレベルTHを超える
ので、その時点で制御回路2はAND回路4へ作動指令
信号を出力する。一方、作動タイミング決定回路3は時
刻t10においてAND回路4へ作動タイミング信号を
出力する。このとき、AND回路4には制御回路2から
作動指令信号も供給されており、AND回路4は駆動回
路5へ起動信号を出力する。すなわち、曲線の衝突の
場合には、作動タイミングt10において減速度の積分
値SGがスレッショルドレベルTHを超えており、駆動
回路5によりエアーバック(6)を膨張展開させる。
【0047】このように、減速度Gの2階微分値G”が
負になると乗員拘束装置を作動しにくくするために積分
しきい値OFFを大きくし、作動タイミングにおいてそ
の積分しきい値OFFを減算して積分された減速度Gの
積分値SGがスレッショルドレベルTHを超えたらエア
ーバック(6)を作動させるようにしたので、カウンタ
ーを設けたりマイクロコンピュータに負担をかけずに制
御装置を構成でき、種々の衝突形態に対してエアーバッ
ク(6)の作動の要否を的確に判断でき、最適なタイミ
ングでエアーバック(6)を作動させることができる。
【0048】−第6の実施例− 次に、減速度Gによる判断と、減速度Gの2階微分値
G”による判断とに基づいて乗員拘束装置の作動の要否
を決定する第6の実施例を説明する。この第3の実施例
では、減速度Gの2階微分値G”が負で、且つ減速度G
がスレッショルドレベルTHよりも大きければ、乗員拘
束装置の作動を決定する。なお、この第3の実施例の構
成は図4,5に示す第1の実施例の構成と同様であり、
図示およびその説明を省略する。
【0049】図20は、第6の実施例の制御プログラム
を示すフローチャートである。このフローチャートによ
り、エアーバック(6)の作動の要否の決定手順を説明
する。CPU2aは例えば10msごとにこの制御プロ
グラムを実行する。まずステップS91において減速度
センサー1により車両の減速度Gを検出し、A/D変換
器2bによりディジタル値に変換する。続くステップS
92で図21に示すサブルーチンを実行し、まず車両の
減速度の2階微分値G”に基づくエアーバック(6)の
作動の要否の第1の判断を行なう。
【0050】図21のステップS101において、図1
6に示すサブルーチンを実行して上述したように減速度
Gの2階微分値G”を算出する。次にステップS102
で減速度の2階微分値G”が負か否かを判別し、負であ
ればステップS103へ進んでフラグFaをリセット
し、負でなければステップS104へ進んでフラグFa
をセットする。
【0051】次に、図20のプログラムへリターンして
ステップS93で図22に示すサブルーチンを実行し、
車両の減速度Gに基づくエアーバック(6)の作動の要
否の第2の判断を行なう。図22のステップS111に
おいて、今回検出された車両の減速度Gがスレッショル
ドレベルTHよりも大きいか否かを判別し、減速度Gが
スレッショルドレベルTHよりも大きければステップS
112へ進んでフラグFbをセットし、減速度Gがスレ
ッショルドレベルTH以下であればステップS113へ
進んでフラグFbをリセットする。その後、図20のプ
ログラムへリターンする。
【0052】リターン後のステップS94で、上述した
フラグFaとFbとの論理積を演算し、演算結果をフラ
グFに設定する。続くステップS95でフラグFがセッ
トされているか否かを判別し、セットされていればステ
ップS96へ進み、そうでなければプログラムの実行を
終了する。ステップS96では、AND回路4へ作動指
令信号を出力するとともに、積分値SG、フラグF,F
a,Fbをリセットしてプログラムの実行を終了する。
【0053】次に、図24に示す曲線との衝突の場
合を例に上げて第6実施例の制御装置の動作を説明す
る。図23(a)は図24の曲線とに相当する衝突
の場合の車両の減速度GおよびスレッショルドレベルT
Hを示し、図23(b)は減速度Gの微分値G’を示
し、図23(c)は減速度Gの2階微分値G”を示す。
なお、図23(a)に示すt10は作動タイミング決定
回路3で決定された作動タイミングである。曲線の衝
突では、時刻t6で減速度Gの微分値G’が減少傾向に
転じ、時刻t7でふたたび増加傾向に転じる。この結
果、時刻t6までは減速度の2階微分値G”が正とな
り、時刻t6から時刻t7まで負となり、時刻t7以降
ふたたび正となる。制御回路2は、減速度の2階微分値
G”が正となる時刻t6までと時刻t7以降にフラグF
aをセットし、減速度GがスレッショルドレベルTHを
超える時刻t11から時刻t12までフラグFbをセッ
トする。しかし、両フラグFa,Fbが同時にセットさ
れることがないので、両フラグの論理積の演算結果を設
定したフラグFはリセットされたままとなり、制御回路
2はAND回路4へ作動指令信号を出力しない。
【0054】一方、作動タイミング決定回路3は、上述
したように車両と乗員との相対速度vが設定値v1を超
える時刻t10において作動タイミング信号をAND回
路4へ出力する。ところがこのとき、AND回路4に制
御回路2から作動指令信号が供給されていないので、A
ND回路4は駆動回路5へ起動信号を出力しない。すな
わち、曲線の衝突の場合には、作動タイミング決定回
路3で決定された作動タイミングt10において、減速
度GがスレッショルドレベルTHを超えていても減速度
の2階微分値G”が負であるため、エアーバック(6)
を作動させない。
【0055】一方、曲線の衝突では、時刻t8で減速
度の微分値G’が減少傾向に転じ、時刻t9でふたたび
増加傾向に転じる。この結果、時刻t8までは減速度の
2階微分値G”が正となり、時刻t8から時刻t9まで
負となり、時刻t9以降ふあたたび正となる。制御回路
2は、減速度の2階微分値G”が正となる時刻t8まで
と時刻t9以降にフラグFaをセットし、減速度Gがス
レッショルドレベルTHを超える時刻t13以降フラグ
Fbをセットする。つまり、時刻t13から時刻t8ま
での間、両フラグFa,Fbがともにセットされるの
で、両フラグFa,Fbの論理積の演算結果を設定した
フラグFもセットされ、制御回路2は時刻t13から時
刻t8までの間、AND回路4へ作動指令信号を出力す
る。一方、作動タイミング決定回路3は時刻t10にお
いてAND回路4へ作動タイミング信号を出力する。こ
のとき、AND回路4には制御回路2から作動指令信号
も供給されており、AND回路4は駆動回路5へ起動信
号を出力する。すなわち、曲線の衝突の場合には、作
動タイミングt10において減速度の2階微分値G”が
正であり、且つ減速度GがスレッショルドレベルTHを
超えているので、駆動回路5によりエアーバック(6)
を膨張展開させる。
【0056】このように、作動タイミングにおいて、減
速度Gの2階微分値G”が正で、且つ減速度Gがスレッ
ショルドレベルTHよりも大きければ、エアーバック
(6)を作動させるようにしたので、カウンターを設け
たりマイクロコンピュータに負担をかけずに制御装置を
構成でき、種々の衝突形態に対してエアーバック(6)
の作動の要否を的確に判断でき、最適なタイミングでエ
アーバック(6)を作動させることができる。
【0057】なお、作動タイミング決定回路は上述した
実施例に限定されず、マイクロコンピュータを用いて作
動タイミングを算出するようにしてもよい。
【0058】以上の実施例の構成において、減速度セン
サー1が減速度検出手段を、制御回路2が積分手段,作
動決定手段,微分値算出手段,変更手段および判定手段
を、作動タイミング決定回路3が作動時点決定手段を、
AND回路4および駆動回路5が駆動手段をそれぞれ構
成する。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、減速度の2階微分値に応じて乗員拘束装置の作動
の要否を判断する基準値を変更し、減速度の積分値がこ
の基準値を超えたら乗員拘束装置の作動を決定するよう
にしたので、カウンターを設けたりマイクロコンピュー
タに負担をかけずに制御装置を構成でき、種々の衝突形
態に対して乗員拘束装置の作動の要否を的確に判断でき
る。請求項2の発明によれば、減速度の2階微分値に応
じて乗員拘束装置の作動の要否を判断する基準値を変更
し、減速度がこの基準値を超えたら乗員拘束装置の作動
を決定するようにしたので、カウンターを設けたりマイ
クロコンピュータに負担をかけずに制御装置を構成で
き、種々の衝突形態に対して乗員拘束装置の作動の要否
を的確に判断できる。請求項3の発明によれば、減速度
の2階微分値に応じて減速度を積分する際の積分しきい
値を変更し、減速度からこの積分しきい値を減算した値
の積分値が基準値を超えたら乗員拘束装置の作動を決定
するようにしたので、カウンターを設けたりマイクロコ
ンピュータに負担をかけずに制御装置を構成でき、種々
の衝突形態に対して乗員拘束装置の作動の要否を的確に
判断できる。請求項4の発明によれば、減速度の2階微
分値が正で且つ減速度の積分値が基準値を超えたと判定
されると、乗員拘束装置の作動を決定するようにしたの
で、カウンターを設けたりマイクロコンピュータに負担
をかけずに制御装置を構成でき、種々の衝突形態に対し
て乗員拘束装置の作動の要否を的確に判断できる。請求
項5の発明によれば、減速度に基づいて決定された乗員
拘束装置の作動時点において、作動決定手段により乗員
拘束装置の作動が決定されると、駆動手段により乗員拘
束装置を作動させるようにしたので、最適なタイミング
で乗員拘束装置を作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クレーム対応図。
【図2】クレーム対応図。
【図3】クレーム対応図。
【図4】第1の実施例の構成を示すブロック図。
【図5】作動タイミング決定回路の詳細を示すブロック
図。
【図6】第1の実施例の作動の要否決定プログラムを示
すフローチャート。
【図7】微分値算出サブルーチンを示すフローチャー
ト。
【図8】第1の実施例の動作を説明する図。
【図9】第2の実施例の作動の要否決定プログラムを示
すフローチャート。
【図10】第2の実施例の動作を説明する図。
【図11】第3の実施例の作動の要否決定プログラムを
示すフローチャート。
【図12】微分値による判断ルーチンを示すフローチャ
ート。
【図13】積分値により判断ルーチンを示すフローチャ
ート。
【図14】第3の実施例の動作を説明する図。
【図15】第4の実施例の作動の要否決定プログラムを
示すフローチャート。
【図16】2階微分値算出サブルーチンを示すフローチ
ャート。
【図17】第4の実施例の動作を説明する図。
【図18】第5の実施例の作動の要否決定プログラムを
示すフローチャート。
【図19】第5の実施例の動作を説明する図。
【図20】第6の実施例の作動の要否決定プログラムを
示すフローチャート。
【図21】2階微分値による判断ルーチンを示すフロー
チャート。
【図22】減速度による判断ルーチンを示すフローチャ
ート。
【図23】第6の実施例の動作を説明する図。
【図24】3つの衝突形態を説明する図。
【符号の説明】
1 減速度センサー 2 制御回路 2a マイクロコンピュータ(CPU) 2b A/D変換器 2c RAM 3 作動タイミング決定回路 4 AND回路 5 駆動回路 6,102 乗員拘束装置 100 減速度検出手段 101,101A 積分手段 103,103A,107,108 作動決定手段 104,104A 微分値算出手段 105,105A,109 変更手段 106 判定手段 110 作動時点決定手段 111 駆動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 眞 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 一ツ松 敦史 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 橋本 幸夫 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 ▲吉▼川 寛規 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 山ノ井 利美 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−288767(JP,A) 特開 平5−60777(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 21/00 - 21/32 G01P 15/00 B60R 22/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の減速度を検出する減速度検出手段
    と、 検出された前記減速度を積分する積分手段と、 この積分手段で積分された前記減速度の積分値が予め設
    定された基準値を超えると乗員拘束装置の作動を決定す
    る作動決定手段と、 前記減速度検出手段で検出された前記減速度の2階微分
    値を算出する微分値算出手段と、 算出された前記減速度の2階微分値に応じて前記作動決
    定手段の前記基準値を変更する変更手段とを備えること
    を特徴とする乗員拘束装置の制御装置。
  2. 【請求項2】 車両の減速度を検出する減速度検出手段
    と、 検出された前記減速度が予め設定された基準値を超える
    と乗員拘束装置の作動を決定する作動決定手段と、 前記減速度検出手段で検出された前記減速度の2階微分
    値を算出する微分値算出手段と、 算出された前記減速度の2階微分値に応じて前記作動決
    定手段の前記基準値を変更する変更手段とを備えること
    を特徴とする乗員拘束装置の制御装置。
  3. 【請求項3】 車両の減速度を検出する減速度検出手段
    と、 前記減速度検出手段によって検出された前記減速度から
    積分しきい値を減算した値を積分する積分手段と、 この積分手段で積分された前記減速度の積分値が予め設
    定された基準値を超えると、乗員拘束装置の作動を決定
    する作動決定手段と、 前記減速度検出手段で検出された前記減速度の2階微分
    値を算出する微分値算出手段と、 前記微分値算出手段によって算出された前記減速度の2
    階微分値に応じて前記積分手段の前記積分しきい値を変
    更する変更手段とを備えることを特徴とする乗員拘束装
    置の制御装置。
  4. 【請求項4】 車両の減速度を検出する減速度検出手段
    と、 前記減速度が予め設定された基準値を超えているか否か
    を判定する判定手段と、 前記減速度検出手段で検出された前記減速度の2階微分
    値を算出する微分値算出手段と、 前記微分値算出手段で算出された前記減速度の2階微分
    値が正で、且つ前記判定手段で前記減速度の積分値が前
    記基準値を超えたと判定されると、前記乗員拘束装置の
    作動を決定する作動決定手段とを備えることを特徴とす
    る乗員拘束装置の制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかの項に記載の乗
    員拘束装置の制御装置において、 前記減速度検出手段により検出された減速度に基づいて
    前記乗員拘束装置を作動させる時点を決定する作動時点
    決定手段と、 決定された前記作動時点において前記作動決定手段によ
    り前記乗員拘束装置の作動が決定されると、前記乗員拘
    束装置を駆動して作動させる駆動手段とを備えることを
    特徴とする乗員拘束装置の制御装置。
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