JP2841955B2 - 超臨界ヘリウム冷却装置およびその運転方法 - Google Patents

超臨界ヘリウム冷却装置およびその運転方法

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JP2841955B2 JP22142891A JP22142891A JP2841955B2 JP 2841955 B2 JP2841955 B2 JP 2841955B2 JP 22142891 A JP22142891 A JP 22142891A JP 22142891 A JP22142891 A JP 22142891A JP 2841955 B2 JP2841955 B2 JP 2841955B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強制冷却型超伝導マグ
ネット等を用いた極低温分野での冷却に好適な超臨界ヘ
リウム冷却装置およびその運転方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ヘリウム冷凍装置の代表的被冷却体とし
て超伝導マグネット(以下「SCM」と呼ぶ。)がある
が、核融合実験装置の大型化によってSCMも大きくな
り、このため耐電圧を大きくとれ、剛性の大きいSCM
が必要となり、このようなSCMに適用できるものとし
て、例えば、ケーブルインコンジットタイプの超電導線
を用いたSCMがある。このタイプのSCMでは、ケー
ブル内を通しての超臨界ヘリウムでの強制冷却が必須と
なってくる。超臨界ヘリウムでの強制冷却は、基本的に
超臨界ヘリウムの温度上昇を伴う顕熱で熱負荷を吸収す
るために、SCM側で許容する上限温度にもよるが、一
般的に液体ヘリウムの潜熱によって熱負荷を吸収し、気
化したヘリウムガス分を液体ヘリウムで補給する浸漬冷
却と比較して、循環させるヘリウムガスを多く必要とす
る。
【0003】超臨界ヘリウムを用いた強制冷却では、ヘ
リウム冷凍機とは別に、専用の超臨界ヘリウム循環ポン
プを組み込み超臨界ヘリウムを循環させる場合もある
が、比較的流量が少ない場合には、ヘリウム冷凍機の液
化ラインから、ヘリウムガスの圧力,温度を調節して直
接、被冷却体に超臨界ヘリウムとして送ることが多い。
【0004】従来技術の一例を図4を用いて説明する。
図4において、1は圧縮機、2は高圧ライン、3は低圧
戻りライン、10はコールドボックス、11a〜11f
は熱交換器、12は入口弁、13a,13bは膨張ター
ビン、14は第1のJT弁、16は第2のJT弁、17
a,17bは極低温冷媒移送管、18は液体ヘリウム容
器、23は熱交換器、30は被冷却体(詳細図示省略)
を内臓したクライオスタットである。
【0005】次に、上記のように構成された従来例の動
作について説明する。圧縮機1で、例えば、16〜18
atmに圧縮された高圧ヘリウムガスは、高圧ヘリウム
ライン2からコールドボッククス10へ供給され、第1
の熱交換器11aで液体窒素および戻りの低圧ヘリウム
と熱交換し、さらに第2の熱交換器11bで冷却された
後、膨張タービンラインと液化ラインに分岐される。膨
張タービンラインに分岐された高圧ヘリウムガスは、入
口弁12を通り第1の膨張タービン13aで断熱膨張仕
事をし温度降下して第4の熱交換器11dに入り、第4
の熱交換器11dを出た膨張タービンラインのヘリウム
ガスは、第2の膨張タービン13bで低圧までさらに断
熱膨張仕事をし温度降下して低圧戻りラインに合流す
る。
【0006】一方、液化ラインに分岐した高圧ヘリウム
ガスは、第3〜第6の熱交換器11c〜11fによって
戻りの低圧ガスと熱交換して冷却された後、第1のJT
弁14で、例えば、8〜10atmに断熱膨張させて超
臨界ヘリウム(ここでは、臨界圧以上のヘリウムガスを
いう。)とし、液体ヘリウム容器18内の熱交換器23
で冷却して、極低温冷媒移送管17aを介してクライオ
スタット30に供給し、被冷却体を冷却する。被冷却体
を冷却し圧力損失で、例えば、6〜8atmとなった超
臨界ヘリウムは、極低温冷媒移送管17bを介してコー
ルドボックス10内に戻され、第2のJT弁16で断熱
膨張させ、一部が液体ヘリウムとなって液体ヘリウム容
器18に貯液され、熱交換器23の寒冷源として利用さ
れる。第2のJT弁16で断熱膨張した残りのヘリウム
ガスは、液体ヘリウム容器18で気化した低温ヘリウム
ガスと一緒になって低圧戻りライン3通って熱交換器1
1a〜11fによって寒冷回収されて圧縮機1の吸入側
へ戻る。
【0007】このようなヘリウム冷凍装置については、
例えば、神鋼技報第41巻(1991)第3号138頁
に記載のものが知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、装置
の効率的な運転について配慮されておらず、被冷却体を
冷却した後のヘリウムガスの圧力によって、該ヘリウム
ガスを液化させるときの効率や被冷却体を冷却する効率
等が変化するという問題があった。
【0009】すなわち、従来用いられた膨張弁は、等エ
ンタルピー膨張を生じさせるものであり、寒冷の発生が
十分ではない。そのため、ヘリウムガスの圧力が変化す
るとそれによって寒冷発生効率がさらに変わり、十分な
寒冷を得ることができないという問題があった。また、
超臨界ヘリウムによる被冷却体の冷却においては、操作
圧力によって同一温度差,同一流量においても超臨界ヘ
リウムの吸収可能な熱量が大幅に変わる。例えば、被冷
却体入口温度4.5K,出口温度4.8Kの時、被冷却
体入口で10atm、出口で8atmの場合は、0.1
7W/(g/s)であり、被冷却体入口で8atm、出
口で6atmの場合は、0.34W/(g/s)であ
る。一般に被冷却体の運転圧力は、圧力が高いと同じ流
量当りの吸収熱量が小さくなり、またクエンチ時の圧力
上昇が高くなる。一方、圧力が低いと流動の不安定性が
生じるなどの問題があり、それぞれのシステムで総合的
に選定する必要があった。
【0010】本発明の目的は、効率の良い運転を行なう
ことのできる超臨界ヘリウム冷却装置およびその運転方
法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、リウムガスを圧縮・循環させる圧縮機
と、該圧縮機からの高圧ヘリウムガスを、液体ヘリウム
容器からの戻りの低圧ヘリウムガスと熱交換させ前記高
圧ヘリウムガスを冷却する熱交換器と、前記高圧ヘリウ
ムガスの一部から分岐して前記戻りの低圧ヘリウムガス
と合流するラインに設けられ前記高圧ヘリウムガスを断
熱膨張させて寒冷を発生する膨張機と、前記高圧ヘリウ
ムガスの分岐した残りの高圧ヘリウムガスをさらに低温
に冷却する手段と、該手段によって冷却されたヘリウム
ガスを前記液体ヘリウム容器内の液体ヘリウムと熱交換
させて冷却する冷却手段と、該冷却手段によって冷却さ
れたヘリウムガスによって冷却される被冷却体と、該被
冷却体を冷却した後のヘリウムガスを断熱膨張させ、一
部が液化されたヘリウムガスを発生する膨張タービン
と、該膨張タービンからの液体ヘリウムおよびヘリウム
ガスを前記液体ヘリウム容器に供給する供給路とが設け
られる。
【0012】
【作用】膨張弁は等エンタルピー膨張を生じさせるもの
であり、膨張タービンは理想的には等エントロピー膨張
を行なうものである。これらは共に断熱膨張であるが、
等エンタルピー膨張を行なう膨張弁の前後ではエンタル
ピーは同じであり、等エントロピー膨張を行なう膨張タ
ービンの前後では、膨張タービンにおいてエネルギーが
とりだされ、出口側のエンタルピーが入口側のそれより
減少し、寒冷を発生する。このため、被冷却体の後の流
路に膨張タービンを設けることにより、被冷却体を冷却
したヘリウムガスの圧力が変動しても膨張弁に比べ、冷
却効率を高くとれる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1により説明す
る。本図において、図4と同符号のものは同一部材を示
し、説明を省略する。本図が図4と異なる点は、高圧ラ
イン2の熱交換器11fの後流側に設けられた膨張弁1
4の代わりに膨張タービン31aを設け、膨張タービン
31aを挟んで弁32aおよび33aを設け、これら弁
32a,33aおよび膨張タービン31aをバイパスす
るバイパス弁34aを設けた点と、これらの低温側に熱
交換器11gを設けた点と、クライオスタット30から
液体ヘリウム容器18への戻しのラインに設けた膨張弁
16の代わりに膨張タービン31bを設け、膨張タービ
ン31bを挟んで弁32bおよび33bを設け、これら
弁32b,33bおよび膨張タービン31bをバイパス
するバイパス弁34bを設けた点と、クライオスタット
30のヘリウム循環流路の出入口側にクッションタンク
35aおよび35bを設けた点と、クライオスタット3
0内のヘリウム循環流路出口部に温度計40および圧力
計41を設け、これら温度計40および圧力計41から
の信号を制御装置42に入力し、制御装置42からの出
力で膨張タービン31bおよびバイパス弁34bを制御
するようにした点である。なお、この場合、膨張タービ
ン31bの後流側に設けた弁33bは、膨張弁である。
【0014】膨張タービン31bは、この場合、ノズル
からのヘリウムガスの吐出量を調整可能な可変容量式の
ものとなっている。制御装置42は、膨張タービン31
bに入るヘリウムガス圧力および温度によって、一番効
率良く寒冷を発生させられるノズルからのヘリウムガス
の吐出量を調整するもので、ヘリウムガスの圧力および
温度とノズル開口量との関係は、予め実験等によって求
めておき、その関係を制御装置に記憶させておくことに
より、制御することができる。また、制御装置42は、
ヘリウムガスの圧力によって、バイパス弁34bを制御
してヘリウムガスの圧力を一定に制御することができ
る。
【0015】このように構成された装置においては、高
圧ライン2で膨張タービンラインと液化ラインに分岐さ
れ、液化ラインに分岐され熱交換器11cないし11f
によって冷却された高圧ヘリウムガス(この場合、16
〜18atm)は、第1の膨張タービン31aで8〜1
0atmに断熱膨張して寒冷を発生し、熱交換器11g
でさらに冷却され超臨界ヘリウムとして熱交換器23で
冷却(この場合、4.5Kに冷却)されて、クッション
タンク35aおよび極低温冷媒移送管17aを介してク
ライオスタット30に供給され、被冷却体を冷却する。
被冷却体を冷却し圧力損失を受けて、例えば、6〜8a
tmとなった超臨界ヘリウムは、極低温冷媒移送管17
bおよびクッションタンク35bを介して第2の膨張タ
ービン31bで断熱膨張して寒冷を発生し、さらに、膨
張弁である弁33bによって断熱膨張し、一部が液体ヘ
リウムとなり液体ヘリウム容器18に貯液される。液体
ヘリウム容器18に貯液された液体ヘリウムは、熱交換
器23の寒冷源として利用される。弁33bで断熱膨張
した残りのヘリウムガスは、液体ヘリウム容器18内で
気化した低温ヘリウムガスと一緒になって低圧戻りライ
ン3通って熱交換器11a〜11fによって寒冷回収さ
れて圧縮機1の吸入側へ戻る。液体ヘリウム容器18内
の圧力は、例えば、1.2atmである。
【0016】また、クライオスタット30内の負荷の変
動によって、クライオスタット30内のヘリウム循環流
路の超臨界ヘリウムの圧力が変動する場合、例えば、負
荷が大きくなって圧力が上昇する場合、ヘリウムガスの
吸収熱量が小さくなり十分な冷却ができなくなるので、
制御装置42は圧力計41からの信号を受けて、バイパ
ス弁34bを開方向に制御し循環流路内の圧力が一定に
なるように制御する。
【0017】また、クライオスタット30内の被冷却体
の運転の変更により負荷が変わる場合、例えば、負荷が
大きくなる場合には、冷却能力を上げるためにクライオ
スタット30内に流れるヘリウムガスの圧力を少し下げ
た運転となる。このため、膨張タービン31bでは入口
圧力が変わるため、寒冷発生効率が最適な状態から変わ
ってしまい寒冷発生効率の低下が生じてしまう。そのた
め、制御装置42によって、膨張タービン31bに入っ
て来るヘリウムガスの圧力および温度から、膨張タービ
ン31bを最適な効率で運転できるノズルの開口率に制
御する。
【0018】本実施例によれば、膨張タービン31a,
31bを用いて寒冷を発生させているので、弁による断
熱膨張よりも効率が高くなり、多少の圧力変動に対して
も効率の良い運転を行なうことができるという効果があ
る。
【0019】また、膨張タービン31bとして可変容量
型を用いているので、被冷却体の負荷変更による圧力,
温度に応じて膨張タービンの容量を変えて運転できる。
これにより膨張タービンの効率を高く維持できるという
効果がある。
【0020】また、膨張タービン31bと並列にバイパ
ス弁34bを設置しているので、膨張タービン31bと
パラレルに超臨界ヘリウムを流すことができる。これに
より、被冷却体の負荷変動による圧力に応じてバイパス
量を調整して圧力を一定にして運転でき、被冷却体を安
定して冷却できる。また、バイパス量を調整することに
より、膨張タービン31bでの寒冷発生量の調整ができ
る。さらに、急激な圧力変動に対しては、膨張タービン
31b側の流れを停止し、バイパス弁34b側の流れだ
けにし、安全に膨張タービン31bを停止することがで
きる。
【0021】また、液体ヘリウム容器18内の熱交換器
23の前流側の高圧ラインにも膨張タービン31aが設
けてあるので、効率の良い寒冷発生を行なうことができ
る。また、膨張タービン31a側においてもバイパス弁
34aが並列に設置してあるので、バイパス量を調整す
ることにより、膨張タービン31aでの寒冷発生量の調
整ができる。さらに、急激な圧力変動に対しては、膨張
タービン31a側の流れを停止し、バイパス弁34a側
の流れだけにし、安全に膨張タービン31aを停止する
ことができる。
【0022】さらに、被冷却体が収納されたクライオス
タット30の前後にクッションタンク35a,35bが
設けてあるので、急激な圧力変動に対しても圧力の変動
を緩和し、膨張タービンの安全な運転・停止を可能と
し、全体の信頼性を高めることが可能となる。
【0023】以上、本一実施例では、液体ヘリウム容器
18内の熱交換器23の前流側の高圧ラインにも膨張タ
ービン31aを設けたが、ここは膨張弁でも良い。ま
た、膨張タービン31bの後流側の弁33bはこの場
合、膨張弁であったが、膨張タービン31bでヘリウム
ガスを液化し、弁33bは弁32bと同じ単なる開閉弁
にしても良い。
【0024】次に、図2によって本発明の第2の実施例
を説明する。図2において、図1と同符号は同一部材を
示し、説明を省略する。また、コールドボックス10の
常温側は図1と同じで図示を省略し、極低温部分のみを
示した。本図が図1と異なる点は、液体ヘリウム容器1
8内およびクライオスタット30内を超臨界ヘリウムの
循環流路が2度通る点である。
【0025】この場合、膨張タービン31aを出たヘリ
ウムガスは、熱交換器23aで冷却され極低温冷媒移送
管17aを介してクライオスタット30内に入り、被冷
却体を冷却した後、極低温冷媒移送管17bを介して再
び液体ヘリウム容器18内に戻り、熱交換器23bで冷
却された後、極低温冷媒移送管17cを介して再びクラ
イオスタット30内に入り、被冷却体を冷却した後、極
低温冷媒移送管17dを介して膨張タービン31bに送
られる。以下、前記一実施例と同様である。
【0026】本第2の実施例によれば、前記一実施例と
同様の効果があるとともに、被冷却体を2度冷却ができ
るので、より効果的な冷却が可能となる。なお、本構成
は、被冷却体における圧力損失が比較的小さいときに有
効である。
【0027】次に、図3によって本発明の第3の実施例
を説明する。
【0028】図3において、図1と同符号は同一部材を
示し、説明を省略する。また、コールドボックス10の
常温側は図1と同じで図示を省略し、極低温部分のみを
示した。本図が図1と異なる点は、膨張タービン31a
の変わりに膨張弁14を設けた点と膨張弁14を出たヘ
リウムガスが、第1の液体ヘリウム容器18c内に送ら
れ、熱交換器23cで冷却された後、さらに第2の液体
ヘリウム容器18dに送られ、熱交換器23dで冷却さ
れる点と、クライオスタット30を出たヘリウムガスが
膨張タービン31cおよび31bによって2段に連続し
て断熱膨張させられるようになっている点と、第2の液
体ヘリウム容器は減圧ポンプ36によって大気圧以下、
例えば、0.8atmに減圧している点と、液体ヘリウ
ム容器18d内の圧力が一定になるように、制御装置4
4によって圧力計43からの信号を受けて減圧ポンプ3
6を制御するようにした点である。液体ヘリウム容器1
8c内の圧力は、例えば、1.2atmである。液体ヘ
リウム容器18dへの液体ヘリウムの供給は、膨張弁3
7を介して液体ヘリウム容器18cから供給され、液体
ヘリウム容器18d内で気化したヘリウムガスは、減圧
ポンプ36で昇圧され、低圧戻りライン3へ送られる。
また、膨張タービン31cの前後には弁32cおよび3
3cを設け、バイパス弁34cを有しこれらをバイパス
するラインを併設してある。
【0029】このように構成した装置は、被冷却体にお
ける運転温度が低いときに有効であり、前記一実施例と
同様の効果がある。また、膨張タービン31b,31c
は、直列に配置してあるが、膨張比,流量に応じてそれ
ぞれを台数を適宜増やしたり並列に配置して構成して
も、同様の機能・効果を有することはいうまでもない。
【0030】なお、以上各実施例においては、膨張ター
ビン,液体ヘリウム容器等は、コールドボックス内に設
置されているが、コールドボックスの外に別置しても、
同様の機能・効果を有することはいうまでもない。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、超臨界ヘリウム冷却装
置において効率の良い運転を行なうことができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である超臨界ヘリウム冷却装
置を示すフロー図である。
【図2】本発明の第2の実施例である超臨界ヘリウム冷
却装置を示すフロー図である。
【図3】本発明の第2の実施例である超臨界ヘリウム冷
却装置を示すフロー図である。
【図4】従来の超臨界ヘリウム冷却装置を示すフロー図
である。
【符号の説明】
1……圧縮機、11a〜11g…熱交換器、13a,1
3b……膨張タービン、18,18c,18d……液体
ヘリウム容器、23,23a〜23d……熱交換器、3
0……クライオスタット、31b……膨張タービン、3
4b……バイパス弁、40……温度計、41……圧力
計、42……制御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−293567(JP,A) 特開 平1−269875(JP,A) 特開 昭49−78953(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25B 9/06 F25B 9/02

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘリウムガスを圧縮・循環させる圧縮機
    と、該圧縮機からの高圧ヘリウムガスを、液体ヘリウム
    容器からの戻りの低圧ヘリウムガスと熱交換させ前記高
    圧ヘリウムガスを冷却する熱交換器と、前記高圧ヘリウ
    ムガスの一部から分岐して前記戻りの低圧ヘリウムガス
    と合流するラインに設けられ前記高圧ヘリウムガスを断
    熱膨張させて寒冷を発生る膨張機と、前記高圧ヘリウ
    ムガスの分岐した残りの高圧ヘリウムガスをさらに低温
    に冷却する手段と、該手段によって冷却されたヘリウム
    ガスを前記液体ヘリウム容器内の液体ヘリウムと熱交換
    させて冷却する冷却手段と、該冷却手段によって冷却さ
    れたヘリウムガスによって冷却される被冷却体と、該被
    冷却体を冷却した後のヘリウムガスを断熱膨張させ、一
    部が液化されたヘリウムガスを発生する膨張タービン
    該膨張タービンからの液体ヘリウムおよびヘリウム
    ガスを前記液体ヘリウム容器に供給する供給路とからな
    ことを特徴とする超臨界ヘリウム冷却装置。
  2. 【請求項2】前記膨張タービンのノズルを可変容量式と
    した請求項1記載の超臨界ヘリウム冷却装置。
  3. 【請求項3】前記膨張タービンの前後に弁を設け、前記
    膨張タービンおよび前記弁をバイパスさせてバイパス弁
    を設けた請求項1または2記載の超臨界ヘリウム冷却装
    置。
  4. 【請求項4】前記膨張タービンの後流に膨張弁を設けた
    請求項1または2記載の超臨界ヘリウム冷却装置。
  5. 【請求項5】前記膨張タービンを2段設けた請求項1記
    載の超臨界ヘリウム冷却装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の超臨界ヘリウム冷却装置に
    おいて、前記膨張タービンを可変容量式ノズルを有した
    ものとし、前記被冷却体を冷却した後のヘリウムガスの
    圧力および温度によって前記膨張タービンのノズルを制
    御する制御手段を設けたことを特徴とする超臨界ヘリウ
    ム冷却装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載の超臨界ヘリウム冷却装置に
    おいて、バイパス弁を有し前記膨張タービンをバイパス
    するバイパスラインを設け、前記被冷却体を冷却した後
    のヘリウムガスの圧力によって前記バイパス弁を制御す
    る制御手段を設けたことを特徴とする超臨界ヘリウム冷
    却装置。
  8. 【請求項8】請求項1記載の超臨界ヘリウム冷却装置の
    運転方法において、前記膨張タービンを可変容量式ノズ
    ルを有したものとし、前記被冷却体を冷却した後のヘリ
    ウムガスの圧力および温度によって前記膨張タービンの
    ノズルを制御することを特徴とする超臨界ヘリウム冷却
    装置の運転方法。
  9. 【請求項9】請求項1記載の超臨界ヘリウム冷却装置の
    運転方法において、バイパス弁を有し前記膨張タービン
    をバイパスするバイパスラインを有したものとし、前記
    被冷却体を冷却した後のヘリウムガスの圧力によって前
    記バイパス弁を制御することを特徴とする超臨界ヘリウ
    ム冷却装置の運転方法。
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