JPH09170834A - ヘリウム冷凍システム - Google Patents
ヘリウム冷凍システムInfo
- Publication number
- JPH09170834A JPH09170834A JP33218095A JP33218095A JPH09170834A JP H09170834 A JPH09170834 A JP H09170834A JP 33218095 A JP33218095 A JP 33218095A JP 33218095 A JP33218095 A JP 33218095A JP H09170834 A JPH09170834 A JP H09170834A
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- liquid helium
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Abstract
(57)【要約】
【課題】システム効率が高く、負荷変動に効率良く対応
できるるHe冷凍システムを提供する。 【解決手段】冷却段階で生成した超臨界Heと、超臨界
He循環ポンプで昇圧させた超臨界Heとを合流させて
供給し、戻りの一部を液化用膨張タービンに導入する。 【効果】超臨界He循環ポンプの流量を減らせるととも
に、液化用膨張タービンで寒冷発生させるためシステム
効率が向上する。又、負荷の増減に対応し液化用膨張タ
ービンの寒冷発生量が増減するとともに、大幅に負荷が
減少した場合には超臨界He循環ポンプを停止した運転
も可能となり、負荷変動に効率良く対応できる。
できるるHe冷凍システムを提供する。 【解決手段】冷却段階で生成した超臨界Heと、超臨界
He循環ポンプで昇圧させた超臨界Heとを合流させて
供給し、戻りの一部を液化用膨張タービンに導入する。 【効果】超臨界He循環ポンプの流量を減らせるととも
に、液化用膨張タービンで寒冷発生させるためシステム
効率が向上する。又、負荷の増減に対応し液化用膨張タ
ービンの寒冷発生量が増減するとともに、大幅に負荷が
減少した場合には超臨界He循環ポンプを停止した運転
も可能となり、負荷変動に効率良く対応できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超臨界ヘリウムで冷
却される被冷却体を有するヘリウム冷凍システムに関す
る。
却される被冷却体を有するヘリウム冷凍システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ヘリウム冷凍システムの代表的な被冷却
体として超電導マグネット(以下、SCM)があり、冷
却方式としては液体ヘリウム(以下、LHe)による浸
漬冷却,超臨界ヘリウム(以下、SHe)による強制冷
却などがあるが、SCMが大形化した場合には機構的に
高い剛性がとれる等によりSHe冷却が必須とされてい
る。 SHe冷却は、LHe冷却に比較し単位流量当り
の冷却能力が非常に小さいため大流量を供給する必要が
あり、極低温で作動するSHe循環ポンプを含むSHe
循環装置を設ける方式が知られている。この場合、SH
e循環ポンプの動力は最終的にヘリウム冷凍システムの
冷凍負荷となる。
体として超電導マグネット(以下、SCM)があり、冷
却方式としては液体ヘリウム(以下、LHe)による浸
漬冷却,超臨界ヘリウム(以下、SHe)による強制冷
却などがあるが、SCMが大形化した場合には機構的に
高い剛性がとれる等によりSHe冷却が必須とされてい
る。 SHe冷却は、LHe冷却に比較し単位流量当り
の冷却能力が非常に小さいため大流量を供給する必要が
あり、極低温で作動するSHe循環ポンプを含むSHe
循環装置を設ける方式が知られている。この場合、SH
e循環ポンプの動力は最終的にヘリウム冷凍システムの
冷凍負荷となる。
【0003】一般的にヘリウム(以下、He)冷凍機は
冷凍出力の数百倍の動力を必要とするため、システム効
率の向上は最も重要な検討課題の1つである。又、SC
M等の被冷却体は運転モードによる負荷変動があり、こ
の負荷変動に効率良く対応するヘリウム冷凍システムが
必要である。
冷凍出力の数百倍の動力を必要とするため、システム効
率の向上は最も重要な検討課題の1つである。又、SC
M等の被冷却体は運転モードによる負荷変動があり、こ
の負荷変動に効率良く対応するヘリウム冷凍システムが
必要である。
【0004】この種の従来技術として、例えば、特開平
5-223373などがある。
5-223373などがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、SH
e循環ポンプのみでSHeを被冷却体に供給しているた
め、SHe循環ポンプが大容量となりSHe循環ポンプ
の動力で生じる冷凍負荷が大きく、He冷凍システムの
効率が低下するという問題があった。さらに、被冷却体
の負荷変動により生じるSHe循環ラインの圧力変動等
を有効に吸収する手段を有さず、又、SHe系の負荷が
大幅に低下した場合でもSHe循環ポンプを運転せざる
を得ないため、負荷変動に効率良く対応できないという
問題があった。
e循環ポンプのみでSHeを被冷却体に供給しているた
め、SHe循環ポンプが大容量となりSHe循環ポンプ
の動力で生じる冷凍負荷が大きく、He冷凍システムの
効率が低下するという問題があった。さらに、被冷却体
の負荷変動により生じるSHe循環ラインの圧力変動等
を有効に吸収する手段を有さず、又、SHe系の負荷が
大幅に低下した場合でもSHe循環ポンプを運転せざる
を得ないため、負荷変動に効率良く対応できないという
問題があった。
【0006】本発明の目的は、システム効率が高く、負
荷変動にも効率良く対応できるHe冷凍システムを提供
することにある。
荷変動にも効率良く対応できるHe冷凍システムを提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、冷却段階で生成したSHeをSHe循環ポンプの
吐出側に合流させるラインを設け、被冷却体からのSH
e戻りラインに分岐ラインを設け、この分岐ラインを液
化用膨張タービンに導入するように構成した。
めに、冷却段階で生成したSHeをSHe循環ポンプの
吐出側に合流させるラインを設け、被冷却体からのSH
e戻りラインに分岐ラインを設け、この分岐ラインを液
化用膨張タービンに導入するように構成した。
【0008】冷却段階で生成したSHeは、SHe循環
ポンプで昇圧されたSHeと合流して被冷却体に供給さ
れ、被冷却体から戻ったSHeの冷却段階で生成したS
He流量に相当する分は分岐ラインで液化用膨張タービ
ンで寒冷を発生して液化に至る。これにより、SHe循
環ポンプで昇圧しなければならないSHe流量を低減で
きるとともに、分岐ラインから抜き出すSHeを液化用
膨張タービンで寒冷発生せしめ液化率を高めることがで
きるため、システム効率が向上する。
ポンプで昇圧されたSHeと合流して被冷却体に供給さ
れ、被冷却体から戻ったSHeの冷却段階で生成したS
He流量に相当する分は分岐ラインで液化用膨張タービ
ンで寒冷を発生して液化に至る。これにより、SHe循
環ポンプで昇圧しなければならないSHe流量を低減で
きるとともに、分岐ラインから抜き出すSHeを液化用
膨張タービンで寒冷発生せしめ液化率を高めることがで
きるため、システム効率が向上する。
【0009】負荷変動によって生じるSHe循環ライン
の圧力変動は、分岐ラインから抜き出すSHe流量の調
整で容易に吸収できるとともに、負荷増大に生じる圧力
上昇と温度上昇は、液化用膨張タービンでの寒冷発生量
を大きくする方向に作用するため、負荷変動に効率良く
対応できる。
の圧力変動は、分岐ラインから抜き出すSHe流量の調
整で容易に吸収できるとともに、負荷増大に生じる圧力
上昇と温度上昇は、液化用膨張タービンでの寒冷発生量
を大きくする方向に作用するため、負荷変動に効率良く
対応できる。
【0010】さらに、SHe系の負荷が大幅に低下する
運転モード時には、SHe循環ポンプを停止し冷却段階
で生成したSHeのみで被冷却体を冷却することができ
るため、大幅な負荷変動にも効率良く対応できる。
運転モード時には、SHe循環ポンプを停止し冷却段階
で生成したSHeのみで被冷却体を冷却することができ
るため、大幅な負荷変動にも効率良く対応できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1に
より説明する。He冷凍システムは予冷段階I,冷却段
階II,SHe循環装置III及び被冷却体IVを含む。
より説明する。He冷凍システムは予冷段階I,冷却段
階II,SHe循環装置III及び被冷却体IVを含む。
【0012】予冷段階Iは、圧縮機によってガスを圧縮
し、熱交換器でその圧縮ガスを冷却するように既知の方
法で構成され、圧縮ガスは熱交換及び仕事の遂行によっ
て、予冷温度の高圧ヘリウムガス流を生成する。冷却段
階IIは予冷段階Iから供給された予冷温度の高圧ヘリウ
ムガス流を冷却し、臨界圧力以上で液化ガス温度近くの
SHeを生成する役割をし、複数の熱交換器1,2と膨
張タービン3を含む。SHe循環装置IIは、極低温でS
Heを循環供給する役割を有し、SHe循環ポンプ11,
SHe熱交換器12,13,14及びLHe容器15,16を含
む。
し、熱交換器でその圧縮ガスを冷却するように既知の方
法で構成され、圧縮ガスは熱交換及び仕事の遂行によっ
て、予冷温度の高圧ヘリウムガス流を生成する。冷却段
階IIは予冷段階Iから供給された予冷温度の高圧ヘリウ
ムガス流を冷却し、臨界圧力以上で液化ガス温度近くの
SHeを生成する役割をし、複数の熱交換器1,2と膨
張タービン3を含む。SHe循環装置IIは、極低温でS
Heを循環供給する役割を有し、SHe循環ポンプ11,
SHe熱交換器12,13,14及びLHe容器15,16を含
む。
【0013】予冷段階Iで予冷温度に冷却された高圧ヘ
リウムガス流は、第1の熱交換器1で低圧ヘリウムガス
流と熱交換・冷却されて、膨張タービン入口弁4を通り
膨張タービン3で臨界圧力以上の中間圧力まで膨張し、
且つこのプロセスで冷却される。膨張タービン3を出た
中間圧力のヘリウムガス流は、第2の熱交換器2で極低
温の低圧ヘリウムガス流と熱交換・冷却されて、SHe
となる。冷却段階IIで生成したSHeは、第1のLHe
容器15のLHeと第1のSHe熱交換器12で熱交換・冷
却されてSHe循環ポンプ11で昇圧されたSHeと合流
し、合流したSHeは第2のSHe熱交換器13で第2の
LHe容器16のLHeと熱交換・冷却されて、SHe供
給ライン18を通り被冷却体IVに供給される。被冷却体IV
を冷却したSHeは、SHe戻りライン19を通りSHe
循環装置IIIに戻り、一部は分岐ラン20に分流し、残り
は第3のSHe熱交換器14で第2のLHe容器16のLH
eと熱交換・冷却されてSHe循環ポンプ11に戻る。分
岐ライン20に分流したSHeは、液化用膨張タービン入
口弁31を通り液化用膨張タービン32で液化圧力まで膨張
し且つこのプロセスでLHeを生成する。液化用膨張タ
ービン32を出たHeは、LHe貯槽40に導入されて気液
分離され、極低温GHeは冷却段階IIに戻る。第2のL
He容器16で必要なLHeは第1のLHe容器15から供
給され、第2のLHe容器16の極低温GHeは第2のL
He容器の圧力を下げ、温度を下げるために設けた低温
圧縮機21で大気圧力近辺まで昇圧されて、第1のLHe
容器15の極低温GHeと合流して冷却段階IIに戻る。第
1のLHe容器15で必要なLHeは、LHe貯槽40から
LHeライン41を通り供給される。
リウムガス流は、第1の熱交換器1で低圧ヘリウムガス
流と熱交換・冷却されて、膨張タービン入口弁4を通り
膨張タービン3で臨界圧力以上の中間圧力まで膨張し、
且つこのプロセスで冷却される。膨張タービン3を出た
中間圧力のヘリウムガス流は、第2の熱交換器2で極低
温の低圧ヘリウムガス流と熱交換・冷却されて、SHe
となる。冷却段階IIで生成したSHeは、第1のLHe
容器15のLHeと第1のSHe熱交換器12で熱交換・冷
却されてSHe循環ポンプ11で昇圧されたSHeと合流
し、合流したSHeは第2のSHe熱交換器13で第2の
LHe容器16のLHeと熱交換・冷却されて、SHe供
給ライン18を通り被冷却体IVに供給される。被冷却体IV
を冷却したSHeは、SHe戻りライン19を通りSHe
循環装置IIIに戻り、一部は分岐ラン20に分流し、残り
は第3のSHe熱交換器14で第2のLHe容器16のLH
eと熱交換・冷却されてSHe循環ポンプ11に戻る。分
岐ライン20に分流したSHeは、液化用膨張タービン入
口弁31を通り液化用膨張タービン32で液化圧力まで膨張
し且つこのプロセスでLHeを生成する。液化用膨張タ
ービン32を出たHeは、LHe貯槽40に導入されて気液
分離され、極低温GHeは冷却段階IIに戻る。第2のL
He容器16で必要なLHeは第1のLHe容器15から供
給され、第2のLHe容器16の極低温GHeは第2のL
He容器の圧力を下げ、温度を下げるために設けた低温
圧縮機21で大気圧力近辺まで昇圧されて、第1のLHe
容器15の極低温GHeと合流して冷却段階IIに戻る。第
1のLHe容器15で必要なLHeは、LHe貯槽40から
LHeライン41を通り供給される。
【0014】膨張タービンバイパスライン5は膨張ター
ビン3の故障時等に使用するバイパス流路を形成し、同
様に液化用膨張タービンバイパスライン33は、液化用膨
張タービン32のバイパス流路を形成している。同様に低
温圧縮機バイパスライン22は低温圧縮機21の故障時、又
は第2のLHe容器16で発生する極低温GHeが異常増
大した時等に使用される。第1のSHeバイパスライン
23は、SHe循環ポンプ11の単独試験時等で使用するた
めに設けられ、第2のSHeバイパスライン34は、LH
e貯槽40への単独液化時等に使用するために設けられて
いる。
ビン3の故障時等に使用するバイパス流路を形成し、同
様に液化用膨張タービンバイパスライン33は、液化用膨
張タービン32のバイパス流路を形成している。同様に低
温圧縮機バイパスライン22は低温圧縮機21の故障時、又
は第2のLHe容器16で発生する極低温GHeが異常増
大した時等に使用される。第1のSHeバイパスライン
23は、SHe循環ポンプ11の単独試験時等で使用するた
めに設けられ、第2のSHeバイパスライン34は、LH
e貯槽40への単独液化時等に使用するために設けられて
いる。
【0015】以上、詳細に説明したように、本実施例に
よれば冷却段階で生成したSHeとSHe循環ポンプで
昇圧したSHeとを合流させて被冷却体に供給するため
SHe循環ポンプで昇圧しなければならないSHe流量
を低減できるとともに、被冷却体から戻ったSHeの一
部を分岐ラインで液化用膨張タービンに導入し、液化用
膨張タービンで寒冷発生せしめ液化率を高めることがで
きるため、システム効率が向上するという効果がある。
さらに、被冷却体の負荷増減に対応し液化用膨張タービ
ンの寒冷発生量が増減するとともに、大幅に負荷が減少
した時にはSHe循環ポンプを停止し冷却段階で生成し
たSHeで被冷却体を冷却することができるため、広範
囲の負荷変動に効率良く対応できるという効果がある。
よれば冷却段階で生成したSHeとSHe循環ポンプで
昇圧したSHeとを合流させて被冷却体に供給するため
SHe循環ポンプで昇圧しなければならないSHe流量
を低減できるとともに、被冷却体から戻ったSHeの一
部を分岐ラインで液化用膨張タービンに導入し、液化用
膨張タービンで寒冷発生せしめ液化率を高めることがで
きるため、システム効率が向上するという効果がある。
さらに、被冷却体の負荷増減に対応し液化用膨張タービ
ンの寒冷発生量が増減するとともに、大幅に負荷が減少
した時にはSHe循環ポンプを停止し冷却段階で生成し
たSHeで被冷却体を冷却することができるため、広範
囲の負荷変動に効率良く対応できるという効果がある。
【0016】さらに又、SHe循環ポンプ故障時にも冷
却段階で生成したSHeを被冷却体に供給できるため、
システムの信頼性が向上するという効果がある。
却段階で生成したSHeを被冷却体に供給できるため、
システムの信頼性が向上するという効果がある。
【0017】冷却段階の膨張タービン及び/又は液化用
膨張タービンを可変ノズル式とすることにより、さらに
効率良く負荷変動に対応できるHe冷凍システムとする
ことができる。
膨張タービンを可変ノズル式とすることにより、さらに
効率良く負荷変動に対応できるHe冷凍システムとする
ことができる。
【0018】又、液化用膨張タービン出口を第1のLH
e容器に接続し、LHe貯槽と第1のLHe容器とを接
続したLHeラインを設け、LHeラインの流れ方向を
切り替られるようにすることもできる。この切り替え
は、例えばLHe貯槽と第1のLHe容器との極低温G
He出口に各々、弁を設けることにより可能となる。
e容器に接続し、LHe貯槽と第1のLHe容器とを接
続したLHeラインを設け、LHeラインの流れ方向を
切り替られるようにすることもできる。この切り替え
は、例えばLHe貯槽と第1のLHe容器との極低温G
He出口に各々、弁を設けることにより可能となる。
【0019】さらに又、液化用膨張タービン出口を第1
のLHe容器に接続し、LHe貯槽を無くしたHe冷凍
システムを構成することもできる。
のLHe容器に接続し、LHe貯槽を無くしたHe冷凍
システムを構成することもできる。
【0020】さらに又、冷却段階の膨張タービン等の回
転機器を複数台で構成し、システムの信頼性を改善する
ことも可能であり、又、LHe容器を第2のLHe容器
のみとし、低温圧縮機を無くするHe冷凍システムも可
能であり、これらは本発明を制限するものではない。
転機器を複数台で構成し、システムの信頼性を改善する
ことも可能であり、又、LHe容器を第2のLHe容器
のみとし、低温圧縮機を無くするHe冷凍システムも可
能であり、これらは本発明を制限するものではない。
【0021】
【発明の効果】冷却段階で生成した超臨界ヘリウムと超
臨界ヘリウム循環ポンプで昇圧した超臨界ヘリウムとを
合流させて被冷却体に供給するため超臨界ヘリウム循環
ポンプの流量を低減できるとともに、被冷却体から戻っ
た超臨界ヘリウムの一部を分岐ラインで液化用膨張ター
ビンに導入し液化用膨張タービンで寒冷発生せしめ液化
率を高めることができるため、システム効率の良いヘリ
ウム冷凍システムとなるという効果がある。さらに、被
冷却体の負荷増減に対応し液化用膨張タービンの寒冷発
生量が増減するとともに、大幅に負荷が減少した時には
超臨界ヘリウム循環ポンプを停止し、冷却段階で生成し
た超臨界ヘリウムで被冷却体を冷却することができるた
め、負荷変動に効率良く対応できるヘリウム冷凍システ
ムを実現できる効果がある。
臨界ヘリウム循環ポンプで昇圧した超臨界ヘリウムとを
合流させて被冷却体に供給するため超臨界ヘリウム循環
ポンプの流量を低減できるとともに、被冷却体から戻っ
た超臨界ヘリウムの一部を分岐ラインで液化用膨張ター
ビンに導入し液化用膨張タービンで寒冷発生せしめ液化
率を高めることができるため、システム効率の良いヘリ
ウム冷凍システムとなるという効果がある。さらに、被
冷却体の負荷増減に対応し液化用膨張タービンの寒冷発
生量が増減するとともに、大幅に負荷が減少した時には
超臨界ヘリウム循環ポンプを停止し、冷却段階で生成し
た超臨界ヘリウムで被冷却体を冷却することができるた
め、負荷変動に効率良く対応できるヘリウム冷凍システ
ムを実現できる効果がある。
【図1】本発明の一実施例を示す系統図である。
I…予冷段階、II…冷却段階、III…超臨界ヘリウム循
環装置、IV…被冷却体、3…膨張タービン、11…超臨界
ヘリウム循環ポンプ、15…第1の液体ヘリウム容器、16
…第2の液体ヘリウム容器、20…分岐ライン、21…低温
圧縮機、32…液化用膨張タービン。
環装置、IV…被冷却体、3…膨張タービン、11…超臨界
ヘリウム循環ポンプ、15…第1の液体ヘリウム容器、16
…第2の液体ヘリウム容器、20…分岐ライン、21…低温
圧縮機、32…液化用膨張タービン。
Claims (6)
- 【請求項1】予冷温度で高圧ヘリウムガス流を作る予冷
段階と、その高圧ヘリウムガス流を冷却し臨界圧力以上
で液化ガス温度近くの超臨界ヘリウムを生成するため複
数の熱交換器と膨張タービンを含む冷却段階と、超臨界
ヘリウム循環ポンプと超臨界ヘリウム熱交換器と液体ヘ
リウム容器とを含む超臨界ヘリウム循環装置と、上記超
臨界ヘリウム循環装置から供給される超臨界ヘリウムで
冷却される被冷却体を有するヘリウム冷凍システムにお
いて、上記冷却段階で生成した超臨界ヘリウムを上記超
臨界ヘリウム循環ポンプの吐出側に合流させるラインを
設け、上記被冷却体からの超臨界ヘリウム戻りラインに
分岐ラインを設け、上記分岐ラインを液化用膨張タービ
ンに導入するように構成したことを特徴とするヘリウム
冷凍システム。 - 【請求項2】冷却段階の膨張タービンと液化用膨張ター
ビンとに各々、バイパスラインを設けたことを特徴とす
る請求項1記載のヘリウム冷凍システム。 - 【請求項3】冷却段階の膨張タービン及び/又は液化用
膨張タービンを可変ノズル式としたことを特徴とする請
求項1又は2記載のヘリウム冷凍システム。 - 【請求項4】液体ヘリウム貯槽を設け、液化用膨張ター
ビンの出口を液体ヘリウム貯槽に接続し、液体ヘリウム
貯槽で気液分離した液体ヘリウムを超臨界ヘリウム循環
装置の液体ヘリウム容器に供給するように構成したこと
を特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載のヘリウム
冷凍システム。 - 【請求項5】液体ヘリウム貯槽を設け、液化用膨張ター
ビンの出口を超臨界ヘリウム循環装置の液体ヘリウム容
器に接続し、上記液体ヘリウム貯槽と上記液体ヘリウム
容器とを接続した液体ヘリウムラインを設け、上記液体
ヘリウムラインの流れ方向を切り替えられるように構成
したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の
ヘリウム冷凍システム。 - 【請求項6】超臨界ヘリウム循環装置に低温圧縮機を設
け、液体ヘリウム容器を比較的温度の高い第1の液体ヘ
リウム容器と比較的温度の低い第2の液体ヘリウム容器
とに分け、上記第1の液体ヘリウム容器から上記第2の
液体ヘリウム容器に液体ヘリウムを供給し、上記第2の
液体ヘリウム容器の極低温ガスヘリウムを上記低温圧縮
機に導入し、冷却段階で生成した超臨界ヘリウムを上記
第1の液体ヘリウム容器の液体ヘリウムと熱交換冷却さ
せた後、超臨界ヘリウム循環ポンプの吐出側に合流させ
たことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載のヘ
リウム冷凍システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33218095A JPH09170834A (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | ヘリウム冷凍システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33218095A JPH09170834A (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | ヘリウム冷凍システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09170834A true JPH09170834A (ja) | 1997-06-30 |
Family
ID=18252068
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33218095A Pending JPH09170834A (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | ヘリウム冷凍システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09170834A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2775518A1 (fr) * | 1998-03-02 | 1999-09-03 | Air Liquide | Procede et installation de production frigorifique a partir d'un cycle thermique d'un fluide a bas point d'ebullition |
WO2009024705A3 (fr) * | 2007-08-03 | 2009-05-14 | Air Liquide | Procédé de réfrigération d'un fluide, par exemple d'hélium, destiné à alimenter un consommateur de fluide, ainsi qu'à une installation correspondante |
CN102425876A (zh) * | 2011-11-30 | 2012-04-25 | 上海至纯洁净系统科技股份有限公司 | 一种氦气循环冷却系统 |
JP2013522577A (ja) * | 2010-03-23 | 2013-06-13 | レール・リキード−ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード | パルス負荷を備えた冷却方法及び装置 |
-
1995
- 1995-12-20 JP JP33218095A patent/JPH09170834A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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