JP2841950B2 - エコー消去器 - Google Patents

エコー消去器

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JP2841950B2
JP2841950B2 JP21257991A JP21257991A JP2841950B2 JP 2841950 B2 JP2841950 B2 JP 2841950B2 JP 21257991 A JP21257991 A JP 21257991A JP 21257991 A JP21257991 A JP 21257991A JP 2841950 B2 JP2841950 B2 JP 2841950B2
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伸一 小池
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Nippon Electric Co Ltd
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4線式回路を2線式回
路に変換するためのハイブリッド結合回路において発生
するエコーを抑圧するためのエコー消去器に関し、特に
2線式メタリック加入者線を用いた双方向ディジタル伝
送方式に用いられるエコー消去器に関する。
【0002】
【従来の技術】エコー消去器を用いた2線式加入者線伝
送方式が、従来から知られている。このようなエコー消
去器では非巡回型(トランスバーサル型)フィルタを備
えており、非巡回型フィルタのタップ数が有限であるた
め、エコー波形が時間的に長継続した際には、タップ長
に対応する時間より先のエコー部分を消去できなくなっ
てしまう。言い換えると、時間的に長いインパルス応答
を有するエコー波形を充分に消去するためには、多数の
タップ数を必要とすることになる。
【0003】このような時間的に長く継続するエコー波
形は、ベースバンド方式の2線式加入者線伝送におい
て、ハイブリッド回路の一部である変成器の低域遮断特
性に起因して発生することが一般に知られている。
【0004】ところで、低域遮断特性に起因するエコー
波形の代表的な例として、負の指数関数形のいわゆる
「長い裾引き」波形が知られており、このようなエコー
波形の場合、タップ数N(Nは正整数)の非巡回型フィ
ルタによっては、その主要部分は消去できるが、時間t
>N・T(Tはディジタルデータのシンボル間隔)の場
合である「裾」の部分はエコー消去器のタップ外となり
消去できず、残留エコーを充分小さくすることができな
い。
【0005】上述のような非巡回型フィルタのタップ外
に長く継続するエコー波形を、この非巡回型フィルタに
巡回型フィルタを継続接続することによって消去するよ
うにしたエコー消去器の構成とその適応制御法が、特開
昭63−214024号公報及び特開平02−2903
37号公報に記載されている。これは、実際の応用場面
では、前述のエコー波形に関わる低域遮断特性は設計値
として知られているから、適切な固定値を内部減衰係数
として与えることにより、エコーの「裾」を近似して、
大部分を消去することが可能であるという考えに基づく
ものである。
【0006】図3に特開昭63−214024号公報に
記載されているエコー消去器の構成を一部書き直して示
す。この構成では、非巡回型フィルタ500に、シフト
レジスタ31を介して巡回型フィルタ300が継続され
ており、非巡回型フィルタ500の出力と巡回型フィル
タ300の出力とを加算器21により加算して得られる
出力をエコーレプリカとする。
【0007】この従来のエコー消去器では、乗算器1
1,12と加算器22とシフトレジスタ32とから成る
第1の巡回型フィルタ300の外部タップ重み係数CI
の乗算器11は、多くのビット数で表現されるアナログ
量同士の掛算を行う必要がある。また、内部減衰係数γ
を制御するため、乗算器13と加算器23とシフトレジ
スタ33とから成る第2の巡回型フィルタ400も必要
となる。
【0008】図4は特開平02−290337号公報に
記載されている消去器の構成を書き直して示したもので
ある。この構成では、非巡回型フィルタ500がシフト
レジスタ31及び乗算器11′を介して巡回型フィルタ
600に縦続接続されており、非巡回型フィルタ500
の出力と巡回型フィルタ600の出力とを加算器21に
より加算して得られる出力をエコーレプリカとする。
【0009】この従来のエコー消去器では、巡回型フィ
ルタ600の外部タップ重み係数の乗算器11′の位置
を変えることにより、アナログ量同士の乗算器は不要と
なり、より簡単な回路で実現できる。即ち例えば送信符
号が+1又は−1の値をとる場合、この外部タップ重み
係数乗算器11′は単なる加減算器でよい。また内部減
衰係数の制御法を改善したことにより第2の巡回型フィ
ルタも不要となっている。なお非巡回型フィルタ500
は図3と同一である。
【0010】本発明の目的は、実用上充分なエコー抑圧
を保ちつつ、巡回型フィルタの外部タップ重み係数及び
非巡回型フィルタと巡回型フィルタとの間のシフトレジ
スタを省くことができ、また固定内部減衰係数を適切に
選ぶことにより、巡回型フィルタにおいて内部減衰係数
を掛けるための乗算器も簡単化できるエコー消去器を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、一次の巡回型
フィルタを非巡回型フィルタに縦続接続して成る、2線
双方向ディジタルデータ伝送に用いられるエコー消去器
であって、前記巡回型フィルタは、第1の加算器と、固
定値の減衰係数を乗算する乗算器と、1データシンボル
間隔の遅延を与えるシフトレジスタとから成り、前記第
1の加算器の出力に前記減衰係数を乗じた結果を前記シ
フトレジスタに入力し、前記シフトレジスタの出力を前
記巡回型フィルタの出力とすると同時に前記第1の加算
器の第2の入力として帰還するように構成され、一方、
複数個のタップ重み係数が適応制御される前期非巡回型
フィルタの最終タップにおいて、タップ重み係数乗算器
の出力を前記第1の加算器の第1の入力とするように成
し、前記非巡回型フィルタには送信符号を入力し、前記
非巡回型フィルタの出力と前記巡回型フィルタの前記出
力とを第2の加算器により加算して得られる出力をエコ
ーレプリカとすることを特徴とする。
【0012】
【実施例】図1は本発明による固定減衰係数(図中γf
で示す)を有する一次巡回型フィルタを非巡回型フィル
タに縦続接続して成るエコー消去器を示す。
【0013】一次巡回型フィルタ100は、第一の加算
器22′と、固定値の減衰係数を乗算する乗算器12′
と、1データシンボル間隔の遅延を与えるシフトレジス
タ32′とから成り、第1の加算器22′の出力に乗算
器12′で固定減衰係数を乗じた結果をシフトレジスタ
32′に入力し、このシフトレジスタの出力を一次巡回
型フィルタの出力とすると同時に、第1の加算器22′
の第2の入力として帰還するように構成する。
【0014】一方、複数個のタップ重み係数が適応制御
される非巡回型フィルタ200の最終タップにおいて、
タップ重み係数乗算器10の出力4を、一次巡回型フィ
ルタ100の第1の加算器22′の第1の入力とするよ
うに成し、非巡回型フィルタ200には送信符号1を入
力し、非巡回型フィルタ200の出力3と一次巡回型フ
ィルタ100の出力5とを第2の加算器21により加算
して得られる出力をエコーレプリカ6とする。
【0015】以上の構成では、図3及び図4に示した外
部タップ重み係数は、非巡回型フイルタ200の最終タ
ップ重み係数CN-1 を代用することにより省略でき、ま
た図3及び図4に示したシフトレジスタ31もシフトレ
ジスタ32′が兼ねることにより省略できる。
【0016】そこで本発明のエコー消去器の巡回型フィ
ルタ100により、エコー波形の「裾」を実用上充分に
抑圧できることを実例により示そう。先ずエコーのイン
パルス応答をサンプル値系で{hk ,k=0,1,・・
・}とする。非巡回型フィルタ200のタップ重み係数
の収束値は、
【0017】
【数1】
【0018】となる。さてエコー波形に関し一次低域遮
断特性を仮定すれば、
【0019】
【数2】
【0020】であり、図3及び図4に示す巡回型フィル
タの場合は、内部減衰係数γと外部タップ重み係数CI
の収束値は、
【0021】
【数3】
【0022】となるので、エコー波形の「裾」も含めて
エコーは完全に消去できる。
【0023】一方、本発明による図1の巡回型フィルタ
100で固定の内部減衰係数の値を
【0024】
【数4】
【0025】とする。ここでエコー波形の「裾」の部分
につき、
【0026】
【数5】
【0027】を仮定する。これは実際上近似的に成り立
つ。したがって、巡回型フィルタに関わる残留エコー
(電力)εI は、CN-1 の収束値がhN-1 となることか
ら、
【0028】
【数6】
【0029】と計算される。実例として一次低域遮断周
波数をデータシンボル速度の1/200とすると、
【0030】
【数7】
【0031】で、またγf =31/32とする。hN
−0.011761とし、符号「電力」は
【0032】
【数8】
【0033】とする。したがって、 εI =1.2945×10-7=−68.9dB となる。この残留エコーは実用上充分小さい値と言え
る。
【0034】次に本発明のエコー消去器の計算器シミュ
レーション結果を図2に示す。この例では前記のパラメ
ータに加え、全2重通信(ダブルトーク)を仮定してい
る。対向局からの受信信号の影響で残留エコーは−59
dB程度に劣化しているが、実用上充分に小さく抑えら
れている。
【0035】本発明では巡回型フィルタの内部減衰係数
を固定としたが、構成の複雑さを増すことを犠牲に適応
制御することを排除するものではない。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、実用上充分なエコー抑
圧を保ちつつ、巡回型フィルタの外部タップ重み係数及
び非巡回型フィルタと巡回型フィルタとの間のシフトレ
ジスタを省くことができる。また、固定内部減衰係数を
適切に選ぶことにより、巡回型フィルタにおいて内部減
衰係数を掛けるための乗算器も簡単化できる。例えば前
記のγf =31/32=1−2-5では乗算器の代わりに
桁ずらし回路と減算器でよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエコー消去器の構成図である。
【図2】エコー消去器の計算器シミュレーション結果を
示す図である。
【図3】従来技術によるエコー消去器の第1の構成例を
示す図である。
【図4】従来技術によるエコー消去器の第2の構成例を
示す図である。
【符号の説明】
1 非巡回型フィルタの入力 3 非巡回型フィルタの出力 4 巡回型フィルタの入力 5 巡回型フィルタの出力 6 エコーレプリカ 10〜13,11′,12′ 乗算器 21〜23,22′ 加算器 31〜33,32′ シフトレジスタ 100 巡回型フィルタ 200 非巡回型フィルタ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一次の巡回型フィルタを非巡回型フィルタ
    に縦続接続して成る、2線双方向ディジタルデータ伝送
    に用いられるエコー消去器であって、 前記巡回型フィルタは、第1の加算器と、固定値の減衰
    係数を乗算する乗算器と、1データシンボル間隔の遅延
    を与えるシフトレジスタとから成り、前記第1の加算器
    の出力に前記減衰係数を乗じた結果を前記シフトレジス
    タに入力し、前記シフトレジスタの出力を前記巡回型フ
    ィルタの出力とすると同時に前記第1の加算器の第2の
    入力として帰還するように構成され、一方、複数個のタ
    ップ重み係数が適応制御される前期非巡回型フィルタの
    最終タップにおいて、タップ重み係数乗算器の出力を前
    記第1の加算器の第1の入力とするように成し、前記非
    巡回型フィルタには送信符号を入力し、前記非巡回型フ
    ィルタの出力と前記巡回型フィルタの前記出力とを第2
    の加算器により加算して得られる出力をエコーレプリカ
    とすることを特徴とするエコー消去器。
JP21257991A 1991-08-26 1991-08-26 エコー消去器 Expired - Lifetime JP2841950B2 (ja)

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JPH0555958A JPH0555958A (ja) 1993-03-05
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