JP2841838B2 - スピーカ装置 - Google Patents

スピーカ装置

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JP2841838B2 JP30194290A JP30194290A JP2841838B2 JP 2841838 B2 JP2841838 B2 JP 2841838B2 JP 30194290 A JP30194290 A JP 30194290A JP 30194290 A JP30194290 A JP 30194290A JP 2841838 B2 JP2841838 B2 JP 2841838B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はテレビジョン受像機をはじめとして、自動車
用などの各種音響機器に利用されるスピーカユニットの
振動板前面に音導管を備えたスピーカ装置に関するもの
である。
従来の技術 近年、スピーカユニットを装着したバッフル板の面積
より小さい矩形状の開口部を有する音導管を用いたスピ
ーカ装置が多く利用されている。
第8図は上記従来のスピーカ装置の部分分解斜視図を
示すものである。第8図において1はハウジングで、バ
ッフル板2と上下二個所に反射板3を有している。ハウ
ジング1の周縁部はL形状で、この部分にクッション材
4を貼付けている。また、ハウジング1の天面および底
面と反射板3の間の二個所に吸音材5を配置し、ネジ6
によってカバー7をハウジング1に固定して音導管8を
構成すると同時に開口部9が形成されている。この開口
部9の面積はバッフル板2の面積よりも小さなものにな
っており、さらに前記バッフル板2の後面にスピーカユ
ニット10が装着され、キャビネット11が結合されてい
た。
以上のように構成されたスピーカ装置について以下そ
の動作について説明する。
まず、スピーカユニット10に入力信号が印加されると
振動板が振動して音波が音導管8の内部を通って開口部
9から放射されるのである。しかし、開口部9で音響イ
ンピーダンスが大きく変化しているために音波の一部は
反射して音響管8の内部に戻ってきて定在波をつくって
しまうのでピークデップの激しい乱れた再生音圧周波数
特性になってしまう。しかしながら、音導管8の内部に
配置した吸音在5は、この反射波を吸収し、定在波の発
生を抑えて平坦な再生音圧周波数特性をつくりだす。つ
まり、前記吸音材5はこの種のスピーカ装置の再生原理
上重要な役割を果しているのである。また、反射板3
は、振動板から放出された音が吸音材5に直接吸収され
ないようにしている。
つぎに、他の従来例について図を用いて説明する。第
9図は他の従来のスピーカ装置の斜視図である。第9図
においてカバー7がハウジング1に低周波溶着によって
固着されて音導管8を構成していると同時に開口部9が
形成されている。つまり、前記従来例との違いは、クッ
ション材4とネジ6を無くして、代わりに、カバー7を
ハウジング1に溶着しただけである。
つぎに、他の従来例の動作であるが、この動作は、前
記従来例で説明したものと同じであるため省略する。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来の構成では、ハウジング1と
カバー7の間に発泡ウレタンや不織布等からなるクッシ
ョン材4を介在挾装してカバー7がハウジング1と直接
接触しないようにしてネジ止め固定している。クッショ
ン材4はカバー7がハウジング1と部分的に接触してビ
リツキと称する異常音の発生を抑えるために不可欠なも
のである。しかし、クッション材4をハウジング1に貼
付ける作業に工数を要し、しかもクッション材4の材料
費も必要なので製品コストを押し上げるという大きな課
題があった。
また一方、カバー7をハウジング1に低周波溶着する
場合においては、低周波溶着機が必要になってくる。大
きな面積のカバー7を溶着する大型の低周波溶着機は非
常に効果なものなので設備償却費が高くつく。さらに低
周波溶着工程は、ハウジング1とカバー7のセッティン
グと溶着後の製品の取り出しを含めて、30秒以上の時間
を要する。つまり、低周波溶着機の能力で生産数が制限
されてしまうという課題もあった。また、低周波溶着す
るためにはハウジング1とカバー7を保持する治具が必
要なため、この治具の製作期間分生産開始までに要する
時間が長くなり、この治具の製作費やメンテナンス費用
が製品コストを高いものにしている。その上、ハウジン
グ1とカバー7が完全に溶着されていないと、部分的に
接触してビリツキが発生するという品質上の問題もあっ
た。
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、クッシ
ョン材を必要としないので工数が少なく、しかも高価な
設備が不要で、安価で品質的にも優れたスピーカ装置を
提供するものである。
課題を解決するための手段 この目的を達成するために本発明のスピーカ装置は、
ハウジングまたはカバーのいずれか一方の周縁部にいく
つかの切り欠きを有する凸状の嵌入部を設け、他方の周
縁部には凹状の嵌挿部を設け、さらに前記嵌挿部には凹
部の両壁を結合するいくつかの壁と嵌入部をはさみ込む
いくつかの突起を対向に具備して、切り欠きと壁を合致
させてハウジングとカバーを嵌合結合してネジ止めする
ことにより音導管を形成した構成を有している。
作 用 以上の構成にすることにより、凹部の内側に設けた突
起が嵌挿部の凸部を保持することになり、他の部分は完
全に離れた状態になるので振動してもビリツキと称され
る異常音が発生することはない。また、嵌挿部の凹部の
両壁を結合する壁は凹部が外側に開くのを抑止し、突起
の間隔を保つように働く。つまり、突起部が嵌入部の凸
部を一定の圧力ではさみつけることになる。さらに、凹
部の両壁を結合する壁は、凹部の両壁の間隔を一定に保
つように作用するので、適当なピッチで設けることによ
り、ソリと称される変形によって凹部の両壁間隔が狭く
なって凸部と接触するようなこともなくなりビリツキを
防止できる。このことから、従来例で説明したようなク
ッション材が不要になるので安価に仕上げることができ
る。また、低周波溶着工法を採用しなくてもよいので高
価な設備や治具を必要とせず投資も少なくてすむ。
実施例 以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら
説明する。第1図は本発明の一実施例における部分分解
斜視図である。第1図において、ハウジング12はバッフ
ル板13と上下二個所に反射板14を有しており、ハウジン
グ12の周縁部にはいくつかの切り欠き15を備えた凸状の
嵌入部16を設けてある。また、カバー17の周縁部には凹
状の嵌挿部18を設け、この嵌挿部18には凹部の両壁を結
合するいくつかの壁19を備えると共に、嵌入部16をはさ
み込む突起20をいくつか設けてある。さらに、ハウジン
グ12の天面および底面と反射板14の間二個所に吸音材21
を配置し、ハウジング12の嵌入部16とカバー17の嵌挿部
18を嵌合し、ネジ22で固定して音導管23を構成する。ま
た、前記バッフル板13の後面にスピーカユニット24を装
着し、キャビネット25を結合してスピーカ装置を構成す
る。つぎに、ハウジング12の嵌入部16とカバー17の嵌挿
部18について少し詳しく説明する。第2図は、前記ハウ
ジング12の嵌入部16とその周辺を示す部分拡大斜視図で
ある。同図において、15は切り欠きで、16は嵌入部であ
る。第3図はカバー17の嵌挿部18とその周辺を示す部分
拡大斜視図である。第3図において、凹部の両壁を結合
する壁19は凹部の端面26より少し奥から設けてある。ま
た、突起20は半円弧形状で、二つが対向するよう上下一
対で配置し、前記壁19の近傍の両脇に設けられている。
嵌入部16と嵌挿部18の結合は壁19と切り欠き15を合致さ
せ、突起20が嵌入部16を上下からはさみ込んで嵌合させ
る。第4図は前記ハウジング12とカバー17を嵌合してネ
ジ22で音導管23と開口部27を構成したスピーカ装置の斜
視図である。
以上のように構成されたスピーカ装置の動作は、従来
例と同じく、吸音材21はその吸音効果により音導管23内
部に定在波ができるのを抑制し、反射板14はスピーカユ
ニット24の振動板前面から放出された音が直接吸音材21
に吸収されるのを防いで、音を開口部27へ導いている。
また、嵌挿部18に設けた凹部の両壁を結合する壁19は、
凹部の間隔を一定に保つように働き、対向する上下一対
の突起20の間隔が保たれる。この突起20が凸状の嵌挿部
16を上下からはさみつけているので、他の部分は完全に
離れた状態になり振動してもビリツキと称される異常音
が発生することはない。さらに、前記壁19を25mm〜50mm
程度毎に設けることにより、ソリと称される変形によっ
て凹状の嵌挿部18の両壁間隔が狭くなることが防止で
き、凸状の嵌入部16と接触してビリツキが起ることも無
い。その上、嵌合部は凹凸のはめ込みになっているので
完全ではないがある程度の気密性を確保することができ
る。
以上のように本実施例によれば、ハウジング12の周縁
部に切り欠き15を有する凸状の嵌入部16を設け、カバー
17の周縁部には凹状の嵌挿部18と両壁を結合する壁19と
対向する突起20を設けてハウジング12と嵌合結合するこ
とにより、クッション材が不要で、しかも、低周波溶着
機のような大型かつ高価な設備を利用することなく、異
常音発生のない品質に優れた製品を安価に生産すること
ができる。
つぎに、嵌入部16と切り欠き15および嵌挿部18の壁19
と突起20について説明を加える。
まず、嵌入部16と切り欠き15についてであるが、第5
図はその拡大斜視図である。同図において、切り欠き15
の先端部の幅W1を根本の幅W2よりも大きくし、(W1
W2)先端部に丸み28を設けた構造にした方が嵌合に良
い。また、切り欠き15の深さを嵌合面からdだけ浅くし
ておくと、気密性が向上する。第6図は嵌入部16の断面
形状を示すものである。同図において嵌入部16の両側面
には先端が細くなるよう勾配を設け、先端部に丸み29を
備えた方が良い。
第7図は嵌挿部18の断面図である。同図において19は
凹部の両壁を結合する壁で、20は突起である。突起20は
その断面が半円弧形状で、先端も半円弧形状にし、凹部
の入口に丸み30を設けると嵌合によい。また、対向する
突起20には、入口が広がる向きに勾配を設け、この勾配
は嵌入部16の凸部を勾配と同一にする。さらに、対向す
る突起20の間隔は、前記嵌入部16の凸部の厚さより僅か
小さくしておく。また一方、嵌挿部18の凹部の両壁の高
さは、内壁の高さhを大きくすると吸音材21が嵌合部に
噛み込むのを防止できるので有用である。
なお、実施例ではハウジング側に凸状の嵌入部を設
け、カバー側に凹状の嵌挿部を設けたが、反対に、ハウ
ジング側に凹状の嵌挿部を備え、カバー側に凸状の嵌入
部を具備してもよい。
また、実施例では、密閉型キャビネットの図を描いた
が、バスレフ型や他の再生方式であってもよく、キャビ
ネットを結合しなくても同様の効果がある。さらに高温
再生用のスピーカユニットを付加したものであってもよ
い。
発明の効果 以上のように本発明は、凸状の嵌入部と切り込みを設
けたハウジングと凹状の嵌挿部と凹部の両壁を結合する
壁と前記嵌入部をはさみ込む突起を備えたカバーを嵌合
結合して音導管を構成することにより、クッション材が
不要で、しかも低周波溶着機のような高価な設備を必要
としないので、安価に品質の優れたスピーカ装置を実現
できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例におけるスピーカ装置の部分
分解斜視図、第2図は同スピーカ装置の嵌入部の斜視
図、第3図は同スピーカ装置の嵌挿部の斜視図、第4図
は同スピーカ装置の斜視図、第5図はより有効な嵌入部
の斜視図、第6図は本発明の一実施例におけるスピーカ
装置の嵌入部の断面図、第7図は同スピーカ装置の嵌挿
部の断面図、第8図は従来のスピーカ装置の部分分解斜
視図、第9図は他の従来のスピーカ装置の斜視図であ
る。 12……ハウジング、15……切り欠き、16……嵌入部、17
……カバー、18……嵌挿部、19……壁、20……突起。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04R 1/34 310 H04R 1/28 310

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂の成形によりバッフル板と反射板とを
    有するハウジングと、このハウジングに結合されるカバ
    ーと、このハウジングのバッフル板の後面に取付けられ
    るスピーカユニットと、前記ハウジングとカバーで構成
    する音導管内に配置される吸音材とからなり、上記ハウ
    ジングまたはカバーのいずれか一方の周縁部には、いく
    つかの切り欠きを有する凸状の嵌入部を設け、他方の周
    縁部には凹状の嵌挿部を備え、この嵌挿部に凹部の両壁
    を結合するいくつかの壁と嵌入部をはさみ込むいくつか
    の突起を対向して設け、切り欠きと壁を合致させてハウ
    ジングとカバーを嵌合結合したスピーカ装置。
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