JP2841722B2 - スピーカ装置 - Google Patents

スピーカ装置

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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はテレビジョン受像機をはじめとして、自動車
用などの、各種音響機器に利用されるスピーカユニット
の振動板前面に音導管を備えたスピーカ装置に関するも
のである。
従来の技術 近年、スピーカユニットを装着したバッフル板の面積
より小さい矩形状の開口部を有する音導管を用いたスピ
ーカ装置が多く利用されている。
第6図は上記従来のスピーカ装置の斜視図を示すもの
である。第6図において、1はハイジングでバッフル板
2と上下二個所に反射板3を有している。また、ハウジ
ング1の天面および底面と反射板3の間二個所に吸音材
4を配置し、カバー5を低周波溶着やネジ止めによって
ハウジング1に固着して音導管6を構成していると同時
に開口部7が形成されている。この開口部7の面積はバ
ッフル板2の面積よりも小さなものになっており、さら
に前記バッフル板2の後面に、スピーカユニット8が装
着され、キャビネット9が嵌合結合されていた。
以上のように構成されたスピーカ装置について以下そ
の動作について説明する。
まず、スピーカユニット8に入力信号が印加されると
振動板が振動して音波が音導管6の内部の音路10を通っ
て開口部7から放射されるのである。しかし、開口部7
で音響インピーダンスが大きく変化しているために音波
の一部は反射して音路10に戻ってきて、定在波をつくっ
てしまうのでピークディップの激しい乱れた再生音圧周
波数特性になってしまう。しかしながら、音導管6の内
部に配置した吸音材4は、この反射波を吸収し、定在波
の発生を抑えて平坦な再生音圧周波数特性をつくりだ
す。つまり、前記吸音材4はこの種のスピーカ装置の再
生原理絵重要な役割を果しているのである。また、反射
板3は、振動板から放出された音が吸音材4に直接吸収
されないように作用している。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来の構成では、吸音材4をハウ
ジング1の内部に配置した後でハウジング1とカバー5
を低周波溶着または、ネジ止めのいずれかの方法で固着
されている。これらの固着の方法では、それぞれに種々
の課題がある。まず低周波溶着でハウジング1とカバー
5を固着する場合、低周波溶着機が必要になってくる。
この低周波溶着機は非常に高価なもので設備償却費が高
くつく。また低周波溶着工程は、ハウジング1とカバー
5のセッティングと溶着後の製品の取り出しを含めて、
30秒以上の時間を要する。つまり、低周波溶着機の生産
数が制限されてしまうという課題もあった。さらに、低
周波溶着するためにはハウジング1とカバー5を固定す
る治具が必要なので、この治具の製作期間分生産開始ま
でに要する期間が長くなり、この治具の製作費やメンテ
ナンス費が製品コストを高いものにしている。その上、
ハウジング1とカバー5が完全に溶着されていないと、
カバー5がハウジング1や反射板3と部分的に接触して
ビリツキと称する異常音が発生するという品質上の問題
もあった。
また、一方、ハウジング1とカバー5をネジ止めで固
着する場合、ハウジング1とカバー5の間に発泡ウレタ
ンや不織布等からなるクッション材を介在してカバー5
がハウジング1と直接接触しないようにしている。この
クッション材はビリツキの発生を抑えるために不可欠な
ものである。しかし、この場合、クッション材をハウジ
ング1やカバー5に貼付けて挟装するのであるがこの貼
付け作業に多くの工数を要し、クッション材の材料費も
必要なので、非常に高くついていた。また、大きな面積
を有するカバー5をネジ固定するには、20個所程度ネジ
止めしなければならなくなり、工数がかかり製品コスト
を押し上げるという大きな課題があった。
以上をまとめると、低周波溶着の場合、生産数が制限
され、設備と治具の償却費やメンテナンス費用が製品コ
ストを高くし、その上、品質上の課題もあった。ネジ止
めの場合、クッション材に係る費用や多数個所ネジ打ち
をしなければならないので工数が多くなりコスト高にな
るという問題があった。
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、高価な
接費が不要で、しかも、クッション材も必要としないの
で、工数が少なく、安価で品質的にも優れたスピーカ装
置を提供するものである。
課題を解決するための手段 これらの課題を解決するために本発明のスピーカ装置
は、樹脂の射出成形などによりバッフル板と反射板と音
導管を一体で成形し、しかも前記音導管の天面および底
面と反射板との間に吸音材挿入箱を設けて吸音材を配置
し、前記吸音挿入箱の蓋になるカバーには、音導管に引
掛けて仮固定するツメを設けて音導管に仮固定可能と
し、さらに、前記カバーの外周部と吸音材挿入箱が接触
する部分には、カバーの外周部を押し上げる方向のリブ
を多数個設け、その上、カバーの外周部と吸音材挿入箱
の周辺の境界部に接着剤などにを塗布してカバーを固着
し、前記バッフル板の後面にスピーカユニットを装着
し、キャビネットを嵌合結合した構成を有している。
作用 以上の構成にすることにより、音導管に設けた吸音材
挿入箱とカバーは、多数個設けたリブの部分だけが強く
当たることになり、他の部分は完全に離れた状態になる
のでビリツキと称される異常音が発生することはない。
また、カバーに設けたツメによって音導管と結合し、前
記カバーの外周部に接着剤を塗布して固着することから
従来例で説明したような高価な設備や治具を必要とせ
ず、クッション材も不要になるので極めて安価に仕上げ
ることができる。
実施例 以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら
説明する。第1図は本発明の一実施例におけるスピーカ
装置の部分分解斜視図である。第1図において、バッフ
ル板11と反射板12と音導管13は樹脂により一体成形され
ており、音導管13の天面および底面と反射板12の間に吸
音材挿入箱14を設け、吸音材15を挿入配置する。さらに
吸音材挿入箱145の蓋になるカバー16は、ツメ17を設け
て、吸音材挿入箱14の中に備えた引掛孔18に嵌合して音
導管13に仮固定する。また、吸音材挿入箱14の周辺には
三角形状のリブ19を多数個設けておいて、カバー16の外
周部を押し上げる。そして、仮固定したカバー16の外周
部と吸音材挿入箱14の周辺の境界にホットメルト接着剤
20を塗布してカバー16を完全に固着する(図中、上側の
吸音材挿入箱14はカバー16を固定する前の状態を示し、
下側はカバー16を固着した状態を示す)。また、一方バ
ッフル板11の後面にはスピーカユニット21を装着し、キ
ャビネット22を嵌合結合した構成にする。つぎに、カバ
ー16が吸音材挿入箱14に結合された状態について説明を
加える。第2図は吸音材挿入箱14にカバー16が固定され
た状態を示す部分斜視図である。第2図において、三角
形状のリブ19はカバー16の外周部を押し上げており、カ
バー16の外周部と吸音材挿入箱14の周辺部はリブ19以外
の場所では完全に離れた状態になっている。第3図は吸
音材挿入箱14にカバー16が固定された状態を示す部分断
面図である。第3図においても同様に、三角形状のリブ
19がカバー16の外周部を押し上げて接触しないように働
いている。また、吸音材挿入箱14の周辺部を高くしてお
くと、ホットメルト接着剤20が外側へ流れ出るのを防止
し、接着剤塗布位置の規制もできるので有用である。さ
らに、カバー16の外周部の材厚を薄くしたほうがよい。
以上のように構成されたスピーカ装置の動作は、従来
例と同じく、吸音材15はその吸音効果により音導管13内
部に定在波ができるのを抑制し、反射板12はスピーカユ
ニット21の振動板前面から放出された音が直接吸音材15
に吸収されるのを防いでいる。また、リブ19がカバー16
の外周部を押し上げて吸音材挿入箱14に接触しないよう
に働いているので、ビリツキと称される異常音が発生す
ることはない。さらにホットメルト接着剤20は音導管13
内の気密性を確保し、ゴム系接着剤に比べ硬いのでカバ
ー16の固定性に優れた働きをし、硬化時間も早いのでこ
の種の接着に極めて有効に作用している。
以上のように本実施例によれば、吸音材挿入箱14の周
辺にカバー16の外周部を押し上げる三角形状のリブ19を
設けることにより、クッション材が不要で、しかも、低
周波溶着機のような大型かつ高価な設備を利用すること
なく、異常音発生のない品質に優れ、その上、工数が少
なく安価に生産することができる。
つぎに、リブ19の配置について説明を加える。
前記実施例で説明した三角形状のリブ19の場合、カバ
ー16のツメ17と隣りのツメ17のほぼ中間に位置する方
が、カバー16を仮固定する作業性がよい。また、前記実
施例では三角形状のリブ19を吸音材挿入箱145の周辺部
に設けたが、カバー16の外周部に設けてもよい。この状
態を第4図に示す。第4図は三角形状のリブ23をカバー
16の外周部に設け、吸音材挿入箱14に固着した状態を示
す部分断面図である。このリブ23がカバー16の外周部を
押し上げて吸音材挿入箱14と接触するのを防いでいる。
前記実施例では三角形状のリブ23がカバー16と吸音材
挿入箱14を分離させているが、他のリブ形状であっても
よい。
このリブ形状について図を用いて説明する。
第5図はカバー16の外周部に凸状のリブ24を設けた斜
視図である。この凸状のリブ24も同様に吸音材挿入箱14
と分離させるように作用する。このリブ24の位置はツメ
17を避けた近傍にあることが望ましい。
また、この凸状のリブ24の代わりに棒状のピンであっ
てもよいことは言うまでもない。
なお、実施例では、密閉型キャビネットの図を描いた
が、バスレフ型や他の再生方式であっても同様である。
また、高音再生用のスピーカユニットを付加したもので
あってもよい。
発明の効果 以上のように、本発明は、吸音材挿入箱の蓋になるカ
バーを音導管と引掛けて仮固定するツメを設け、このカ
バーと吸音材挿入箱が接触する部分にカバーを押し上げ
る方向のリブを具備することにより、クッション材が不
要で、しかも低周波溶着機のような高価な設備を必要と
しないので、安価に品質を優れたスピーカ装置を実現で
きるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例におけるスピーカ装置の分解
斜視図、第2図は同スピーカ装置のカバーが固定された
状態を示す部分斜視図、第3図は同断面図、第4図は本
発明の他の実施例におけるスピーカ装置のカバーが固定
された状態を示す要部の断面図、第5図は本発明のもう
1つの実施例におけるスピーカ装置のカバーの斜視図、
第6図は従来のスピーカ装置の斜視図である。 11……バッフル板、12……反射板、13……音導管、14…
…吸音材挿入箱、15……吸音材、16……カバー、17……
ツメ、18……引掛孔、19……リブ、20……ホットメルト
接着剤。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂の成形によりバッフル板と反射板と音
    導管を一体で形成し、しかも前記音導管の天面および底
    面と反射板との間に吸音材挿入箱を設け、前記吸音材挿
    入箱の蓋になるカバーには音導管と引掛けて仮固定する
    ツメを設け、さらに前記カバーが吸音材挿入箱と接触す
    る部分にカバーを押し上げる方向のリブを設け、カバー
    の外周部と吸音材挿入箱の周縁部に接着剤を施して結合
    するとともにバッフル板の後面にスピーカユニットを取
    付けたスピーカ装置。
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