JP2840674B2 - 血管凝固止血装置 - Google Patents

血管凝固止血装置

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JP2840674B2 JP1140192A JP14019289A JP2840674B2 JP 2840674 B2 JP2840674 B2 JP 2840674B2 JP 1140192 A JP1140192 A JP 1140192A JP 14019289 A JP14019289 A JP 14019289A JP 2840674 B2 JP2840674 B2 JP 2840674B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は脳神経外科、整形外科や一般外科の手術時の
血管からの出血を止めるための血管凝固止血装置に関す
るものである。
〔従来の技術及びその問題点〕
従来から用いられている双極型の血管凝固止血装置は
高周波電流によるもので、使用する周波数が0.5〜3MHz
の範囲の高周波発生によるスパークギャップ式のものが
多く使用されている。この双極型の電極は活動および不
活動電極の両方が手で保持する摂子の両端に設けられて
おり、摂子の先端で挟まれた生体組織だけに通電し、患
者への電気的侵襲が凝固させたい局部に限定され、他の
組織に傷害を与えないで血管からの出血を完全に止める
ことができる。すなわち、止血作用は高周波電流が生体
組織に流れることによる局部加熱でもって血管が凝固す
ることによって行われる。
ところが、従来から用いられている摂子の材質はステ
ンレス製のものがほとんどであり、最近では軽量で、耐
蝕性をもったチタン製のものも作られている。これら金
属製の摂子は熱伝導率が大きく、熱が伝わり易い傾向が
ある。そのため局部的に加熱された血管の熱が逆に金属
製摂子に伝熱し、該摂子の先端が使用するにつれ徐々に
高温となり、摂子先端の双方の金属と血管との間で焦げ
付きを起こし、血管の一部が摂子先端に付着した状態と
なる。この付着力が血管同士の凝固力よりも大きいもの
となる結果、血管を凝固した後、摂子先端を開く際に、
血管の凝固部分までもが剥離して取り去られてしまうこ
とが多く、血管は再び開いてしまい止血に失敗するとい
う不都合があった。しかも当接部分(電極)表面に焦げ
付いた付着物を次回の使用に備えて、削り落として清浄
にしておく必要があり、その削り落とし、研磨による摂
子の先端の形状変化、精度の低下等も大きな問題であっ
た。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するため、最も有効な手段として、
摂子先端の挟持部を生体が焦げ付いたり付着することの
ない熱伝導性の低い電気絶縁性焼結体たとえばジルコニ
ア等を配設するとともにこの絶縁性焼結体より導電性接
着材で形成した電極を露出せしめて構成することによ
り、温度の上昇を回避し、血管からの熱を摂子先端に伝
わるのを防ぎ、確実な止血作用をもたらすものである。
〔実施例〕
以下、本発明実施例を図によって説明する。
第1図は双極型の血管凝固止血装置の全体構成を示
し、1は血管を挟持し凝固させて止血するための摂子
で、この摂子1の先端Aは第2図にて拡大して示すよう
にステンレス鋼、チタンなどの金属製の血管挟持部材1
0,10の一対から成り、また該血管挟持部材10,10の内側
面、即ち実際に血管Bに接する当接部10a,10aは電気絶
縁性の焼結体で構成してあり、この当接部10a,10aには
導電性接着材を用いて構成された露出電極10bが露出せ
しめてある。また、2は高周波電流を発生させるための
電源装置で、この電源装置2はフットスイッチ3を足で
踏むことによってコード4が接続された摂子1への通電
をON,OFFさせるようになっている。なお、導電性接着材
としては藤倉化成(株)製の導電性樹脂 ドータイト″
(商標)を用いた。これは導電性フィラーに高純度の銀
粉を、樹脂には耐熱性の優れたエポキシ樹脂を使用して
おり、100%固形分の無溶剤型・一液性の接着剤であ
り、主な性状は、第1表の通りのものを用いた。
ところで、上記血管挟持部材10,10には絶縁性の当接
部10a,10aが導電性接着剤でもって取付けられるが、こ
の当接部10a,10aは電気絶縁性のジルコニアなどの焼結
体(セラミックス)で構成され、これらの焼結体は大き
な耐蝕性を備え、かつ非常に硬度の大きい材質である。
たとえばジルコニア焼結体の熱伝導率は20℃で0.009c
al・cm/cm2・sec・℃であり、ステンレス鋼0.039cal・c
m/cm2・sec・℃、チタンの0.04cal・cm/cm2・sec・℃よ
りもはるかに小さい値となっており、これら金属材料に
比較して伝熱性は小さい。したがって、露出電極10b,10
bから血管に高周波電流が流れることによって発生した
熱は焼結体から成る当接部10a,10aを伝わって放熱する
度合がきわめて小さいものとなるため焼灼された血管の
一部組織が当接部10a,10aの表面に焦げ付くことがな
い。
この場合、ジルコニア焼結体から成る絶縁性の当接部
10aに小穴を穿設し、該小穴中に前記導電性接着剤が充
填され当接部10aが血管挟持部材10の先端に接着固定さ
れると同時に表面側の小穴から露出することによって形
成された露出電極10b、10bの電極面積が当接部10aの面
積にしめる割合が60%以上ではセラミックより成る当接
部10aの機械強度が小さいものとなり、一方5%以下で
は良好なる焼灼止血作用が得られないことが試用実験で
確認された。
またその効果を高めるために局部的に温度が上昇する
事をさけ、できるだけ絶縁性焼結体よりなる当接部10a,
10aに多数分散させた状態で小穴をあけ、露出電極10b,1
0bを多数露出させ血管と接触せしめる必要がある。この
小穴に露出電極を容易に露出せしめる方法として、露出
電極10b,10b自身の材質を導電性の接着材を使用するこ
とにより当接部10a,10aを血管挟持部材10,10に固定する
ことも同時に達成することができ、非常に生産性の高い
ものとなる。
また当接部10a,10aの表面は焦げ付いた付着物の剥離
容易性を考慮すれば、面粗度が1Rsより優れた鏡面状に
研磨されていることが必要である。また、ジルコニアセ
ラミックの硬度はビッカース硬度1250Kg/mm2以上でステ
ンレス鋼、チタンなどの金属材料により比較にならない
ほど高硬度であるからこのような焼結体製の当接部10a,
10aに血管の一部組織が強固に焦げ付いたような場合で
も、ナイフの刃先等でこさぐことによって当接表面を傷
付けることなく付着物を簡単にかき落とすことができ
た。
〔発明の効果〕
叙上のように本発明による摂子を備えた双極型の血管
凝固止血装置によれば、次のような効果を奏する。
手術時における止血操作を確実に行うことができるた
め、手術時間を大幅に短縮することができる。
出血量を減少させることができ、患者に対して手術浸
襲を軽減できる。
摂子先端に焦げ付いた付着物を削り落とす手間がはぶ
けるだけでなく、万一付着したような場合でも容易にか
き落すことができ、しかも高硬度であるため形状が変化
する恐れがなく高い精度を長期間に亘って維持すること
ができる。
導電性の接着材を電極として用いることにより複雑な
電極の形状を容易に成型することが可能となり、非常に
生産性に富んでいる。
オートクレーブ滅菌時に金属とセラミックの熱膨張係
数の違いによって発生する熱応力が接着材を用いること
により、その接着材層でもって吸収することができるた
め当接部を構成するセラミックの破損を防ぐなど長期の
使用に耐え、ガス滅菌法によらずにオートクレーブ滅菌
を行うことができ、その結果滅菌時間の大幅な短縮が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る血管凝固止血装置の全体構成を示
した図、第2図は第1図におけるA部の拡大斜視図であ
る。 1:摂子、2:電源装置、3:フットスイッチ 4:コード、10:血管挟持部材、10a:当接部 10b:露出電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61B 17/39 - 17/39 330

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源装置から2本の摂子の一方より他方へ
    高周波電流が流れるように成し、両摂子間に挟持した血
    管を焼灼して止血する双極型の止血装置において、上記
    摂子の少なくとも血管と接触する血管挟持部に熱伝導率
    の低い電気絶縁性焼結体を配設するとともに該電気絶縁
    性焼結体の表面に血管挟持部の当接部面積の5%〜60%
    露出した露出電極を有し、かつ該露出電極が導電性接着
    材で形成されていることを特徴とする血管凝固止血装
    置。
JP1140192A 1989-05-31 1989-05-31 血管凝固止血装置 Expired - Fee Related JP2840674B2 (ja)

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US07/530,994 US5151102A (en) 1989-05-31 1990-05-31 Blood vessel coagulation/stanching device
DE4017626A DE4017626A1 (de) 1989-05-31 1990-05-31 Blutgefaesskoagulations-/-blutstillungs-einrichtung

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US5713895A (en) * 1994-12-30 1998-02-03 Valleylab Inc Partially coated electrodes
GB2452554B (en) * 2007-09-08 2012-02-15 Abdal Hameed Al-Dulaimi Haemostatic device in skin surgery

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