JP2969228B2 - 血管凝固止血装置 - Google Patents

血管凝固止血装置

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JP2969228B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は脳外科、耳鼻科や一般外科の手術時の血管か
らの出血を止めるための血管凝固止血装置に関するもの
である。
〔従来の技術及びその問題点〕
従来から用いられている双極型の血管凝固止血装置は
高周波電流によるもので、使用する周波数が0.5〜3MHz
の範囲の高周波発生によるスパークギャップ式のものが
多く使用されている。この双極型の電極は活動および不
活動電極の両方が手で保持する摂子の両端に設けられて
おり、摂子の先端で挟まれた生体組織だけに通電し、患
者への電気的侵襲が凝固させたい局部に限定され、他の
組織に損害を与えないで血管からの出血を完全に止める
ことができる。すなわち、止血作用は高周波電流が生体
組織に流れることによる局部加熱でもって血管が凝固す
ることによって行われる。
ところが、従来から用いられている摂子の材質はステ
ンレス製のものがほとんどであり、最近では軽量で、耐
蝕性をもったチタン製のものも作られている。それら金
属製の摂子は熱伝導率が大きく、熱が伝わり易い傾向が
ある。そのため局部的に加熱された血管の熱が逆に金属
製摂子に伝熱し、該摂子の先端が使用するに伴って徐々
に高温となり、双方の摂子先端の金属と血管との間で焦
げ付きを起こし、血管の一部が摂子先端に付着した状態
となる。この付着力が血管同士の凝固力よりも大きいも
のとなる結果、血管を凝固した後、摂子先端を開く際
に、血管の凝固部分までもが剥離して取り去られてしま
うことが多く、血管は再び開いてしまい止血に失敗する
という不都合があった。しかも当接部分(電極)表面に
焦げ付いた付着物を次回の使用に備えて、削り落として
清浄にしておく必要があり、その削り落し、研磨作業に
よる摂子先端の形状変化、精度の低下等も大きな問題で
あった。
これらの問題に対して表面を部分的にフライパン等で
使用されているテフロンをコーティングした物が試作さ
れ、こげつきもなく良好な結果が得られた。しかし、こ
れらのコーティング層は耐久性に問題があり、複数回使
用すると除々にはがれを生じるという不具合が生じた。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するため、最も有効な手段として、
摂子先端の挟持部を生体が焦げ付いたり付着することの
ないテフロンを配設することであるが、前述のごとく普
通にコーティングしたのでは容易にはがれを生じてしま
う。このためアルミニウムまたはアルミニウム合金の表
面を多孔板の硬質アルミニウムに転換したものを用い、
その多孔質の組織の微細孔中にテフロンを含浸させるこ
とにより、表面は鋼よりも硬く、又耐摩耗性に優れたも
のを得る事ができる。これらの表面加工はタフラム加工
と一般に呼ばれている。
この技術を用いてアルミニウム,又はアルミニウム合
金の表面を強化し、表面に酸化アルミニウムの多孔性の
皮膜をつくりその微細孔にテフロンを含浸させる事によ
り耐摩耗性の大変優れたテフロンのコーティングを得る
事ができ、長期にわたって使用する事が可能となる。
〔実施例〕
以下本発明実施例を図によって説明する。
第1図は双極型の血管凝固止血装置の全体構成を示
し、1は血管を挟持し凝固させて止血するための摂子
で、この摂子1の先端Aは第2図にて拡大して示すよう
にアルミニウムの金属製の止血挟持部10の一対から成
り、全体はタフラム加工がなされており表面は酸化アル
ミニウム(アルマイト皮膜)とテフロン皮膜で覆われて
おり、耐電圧が500〜800Vと電気絶縁性が大変良好であ
る。該血管挟持部10,10の内側面、即ち実際に血管Bに
接する当接部材10a,10aはタフラム加工を施さない部分
で構成された露出電極10bが露出せしめてある。また2
は高周波電流を発生させるための電源装置で、この電源
装置2はフットスイッチ3を足踏操作することによって
コード4が接続された摂子1への通電をON,OFFさせるよ
うになっている。なおタフラム加工についての特徴を示
すと次のとおりとなる。
表面が非常に硬くなる。他材料との比較を行うと第1
表のようになる。
耐摩耗性が優れている。他材料との比較を行うとテー
パー摩耗試験による耐摩耗試験結果を第2表に示す。
高温、超低温にもタフラム加工品は−200℃から200℃
まで安定した特性が得らえる。
電気絶縁性がよく、膜厚に応じて、耐電圧を増すこと
が可能であり、耐電圧は500〜800Vと大変高い。
微細孔(ポアー)中にはテフロンが含浸しているため
にテフロンが容易にはがれおちる事がない。第3図にテ
フロンが含侵された酸化アルミニウム皮膜(アルマイト
皮膜)を拡大断面図を示す。5はテフロン皮膜でアルマ
イト皮膜6の上と孔(ポア)7の中に含浸されている。
アルマイト皮膜6はアルミニウム母材8の上に形成され
ている。
テフロン皮膜5の作成方法は,アルミニウム母材8を
処理溶液に含浸させる事により,まず表面にアルマイト
皮膜6の多孔性の皮膜をつくり,さらにその微細孔7に
テフロンを含浸させることにより得られる。
しかし処理溶液に含浸されなかった部分はアルミニウ
ム母材のまま表面が残ることとなり,意図的に母材の表
面を露出せしめるためには表面を油性の塗料等でマスキ
ングして処理溶液に接しないようにすればよく,非常に
簡単である。
この方法を利用して,第2図に示すような血管挟持部
10の内側面,即ち実際に血管Bに接する当接部材10a,10
aはタフラム加工を施さない部分で構成された10bが露出
せしめてある。この露出電極をできるだけ細かく分散さ
せる事により熱分布の不連続を作り,血管の表面が摂子
の挟持部に焦げつくことが無くなる。
又、当接部(電極)表面に焦げついた付着物を次回の
使用に備えて、削り落として清浄にしておく必要があ
り、その削り落とし、研摩による摂子先端の形状変化、
精度の低下等も大きな問題であったが、タフラム加工の
ため金属材料よりもはるかに高硬度であり、耐摩耗性に
優れているために充分に研摩に耐えることができ容易に
精度の低下する事もなかった。
〔発明の効果〕
叙上のような本発明による摂子を備えた双極型の血管
凝固止血装置によれば、次のような効果を奏する。
手術時における止血操作を確実に行うことができるた
め、手術時間を大幅に短縮することが可能である。
止血作業が確実で早いために、出血量を減少させる事
ができ、患者に対して手術浸襲を軽減できる。
テフロンがコーティングされているために付着物が焦
げつきにくいだけでんなく,摂子先端に焦げついた付着
物を削り落とす様な場合でも高硬度であるために、形状
が変化するおそれがなくピンセットの先の高い精度を長
く維持できる。
タフラム加工は形状が複雑であっても溶液に含浸する
ことによって容易に行う事ができ、又マスキングする事
によって加工を回避する事も可能で非常に生産性に優れ
ている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る血管凝固止血装置の全体構成を示
した図、第2図は第1図におけるA部の拡大斜視図であ
る。第3図はタフラ0ム加工を施した部分の拡大断面斜
視図である。 1:摂子、2:電源装置、3:フットスイッチ、4:コード、5:
テフロン皮膜、6:アルマイト皮膜、7:孔(ポアー)、8:
アルミニウム母材、10:血管挟持部材、10a:当接部、10
b:露出電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61B 17/39 320 A61B 17/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源装置から2本の摂子の一方より他方へ
    高周波電流が流れるように成し、両摂子間に挟持した血
    管を焼灼凝固して止血する双極型の凝固装置において、
    上記摂子の少なくとも血管と接触する血管挟持部の地域
    をアルミニウムまたはアルミニウム合金で構成し、この
    血管挟持部の表面を微細孔を有うする多孔性の酸化アル
    ミニウム層となし,その微細孔中に四弗化樹脂を含浸塗
    布するとともに該表面と同一平面に地金を一部露出させ
    た複数個のを露出せしめた電極部を具備したことを特徴
    とする血管止血凝固装置。
JP2339329A 1990-11-30 1990-11-30 血管凝固止血装置 Expired - Lifetime JP2969228B2 (ja)

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