JP2839946B2 - Icカードリーダライタのインターロック機構 - Google Patents

Icカードリーダライタのインターロック機構

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JP2839946B2
JP2839946B2 JP2231384A JP23138490A JP2839946B2 JP 2839946 B2 JP2839946 B2 JP 2839946B2 JP 2231384 A JP2231384 A JP 2231384A JP 23138490 A JP23138490 A JP 23138490A JP 2839946 B2 JP2839946 B2 JP 2839946B2
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武彦 金子
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  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、カード等に半導体集積回路(IC)を組込
み、記憶および演算機能を保持させたICカードとの間で
情報の受渡しを行うICカードリーダライタに係わり、特
にICカードリーダライタ内の適性位置に配置されたICカ
ードをロックし、さらにICカードとの間で情報の受渡し
が完了した状態にある時のみICカードを取出し可能に構
成したインターロック機構に関する。
[従来の技術] カード等に半導体集積回路(IC)を組込み、記憶およ
び演算機能を保持させたICカードをカードホルダに収容
し、ICカードとの間で情報の受渡しを行うICカードリー
ダライタが知られている。
このようなICカードリーダライタにおいては、カード
ホルダ内の適性位置に配置されたICカードとの間で情報
の受渡しが完了した後、ICカードを取出し操作するイジ
ェクトレバーはインターロック手段によりロックされる
よう構成されていた。
この種のインターロック手段は、例えば特開平1−21
9973号公報により公知である。
すなわち、第5図に示されるように長手方向に移動可
能にイジェクトレバー10先端に設けられた係止片12と対
向する位置に、ソレノイド14の励磁で進退移動する作動
杆16を備えた駆動源を配設し、この駆動源と前記イジェ
クトレバー係止片12との間に揺動可能なロックレバー18
が配設される。
すなわち、中央をピン20で係支されたロックレバー18
の一端は前記駆動源としてのソレノイド14により進退駆
動される作動杆16に係止されると共にその他端は時計回
りにばねで付勢され、無励磁の場合にこのロックレバー
18をイジェクトレバー10の移動が可能な状態となるよう
退避位置に揺動するよう構成されている。
従って、ICカード22との間で情報の受渡しが実行中の
場合は、駆動源が励磁状態となり前記作動杆16の引込み
作用により前記ロックレバー18をばね24の付勢力に抗し
て反時計廻りに揺動させる。これによりロックレバー18
の他端はイジェクトレバー10の係止片12と対接し、この
イジェクトレバー10の押込みによる移動が前記ロックレ
バー18との当接により阻止されて、イジェクトレバー10
の押込み操作が不能となり、リーダライタの誤操作によ
るICカードの排出を防止することができる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、このようなインターロック機構は、構
成部品が少なく簡単なものである反面、動作の信頼性が
乏しくなる難点を有していた。
すなわち、ICカードリーダライタ本体に強い振動や衝
撃力が加わった場合やイジェクトレバーを強力に押圧し
た場合には、その作用力がソレノイドの吸着力と反対方
向に働く構造となっており、これに起因するロックの自
然解除の防止を図るため、ソレノイドに過大な電流を流
し吸着力を強力にしてこれに対応していた。従って、ソ
レノイドに係る消費電力が多くなり、さらに前記イジェ
クトレバーに過大な力を加えた場合、ロックレバーが外
れるか、またはインターロック機構が破損する難点を有
していた。
そこで、本発明の目的は、ICカード側縁に形成された
切欠にロックレバーの係合突起を弾力的に回動付勢され
るロック解除レバーを介して押圧係合し、前記ロックレ
バーの係合突起が係合状態にあるときは、イジェクトレ
バー先端に回動可能に係支された操作レバーの係止部が
イジェクトレバーを押込み操作した際、ロック解除レバ
ーの係止部に係合可能な状態となりICカードとの間で情
報の受渡しが実行中の場合は、駆動源を起動させて駆動
レバーを介して操作レバーを回動させることにより、こ
の操作レバーの係止部と前記ロック解除レバーとの係合
関係が不能な状態となるよう構成することにより、誤操
作による前記イジェクトレバーの押込み操作にもかかわ
らず前記ロックレバーとICカードとの係合状態はそのま
ま保持され、インターロック動作をより確実にして信頼
性の向上を図ることのできるICカードリーダライタのイ
ンターロック機構を提供するにある。
[課題を解決するための手段] 前記の目的を達成するため、カード挿入口から挿入さ
れるICカードのカードホルダに収納して該ICカードとの
間で情報の受渡しを行う本発明のICカードリーダライタ
においては、 ICカード側縁に形成された切欠に係合すべく先端に係
合突起を備え前記カードホルダの一側部に回動可能に係
支したロックレバーと、一端に係止部を有しかつその中
央をカードホルダの他側上部に回動可能に係支したロッ
ク解除レバーと、前記ロックレバーの先端近傍と前記ロ
ック解除レバーの他端とを回動可能に連結するリンクレ
バーと、前記ロックレバーの係合突起を前記ICカードの
切欠部弾力的に押圧係合すべく前記ロック解除レバーの
係止部近傍に係止してこれを回動付勢する付勢手段と、
さらに、前記カードホルダ他側縁部のシャーシ上にあっ
て長手方向に案内部を形成しかつこの案内部と平行に係
止部を立設したサブシャーシと、一端を駆動源に接続し
て前記サブシャーシに回動可能に係支され他端に当接部
を備えた駆動レバーと、前記サブシャーシに摺動可能に
案内係止され外方に向けて弾力的に付勢されるイジェク
トレバーと、このイジェクトレバーの先端に回動可能に
係支され一端に係止部を有すると共にその他端に案内ピ
ンを有し前記係止部および前記案内ピンを前記ロック解
除レバーの係止部および前記駆動レバーの当接部にそれ
ぞれ弾力的に押圧付勢する操作レバーと、前記カードホ
ルダ上に摺動可能に設けられICカードの人為的な挿入動
作によりICカードの先端に係合してICカードと共に所定
位置まで移動し復帰弾力を保持するスライド板とで構成
し、ICカードとの間で情報の受渡しが実行中は前記駆動
源の起動による駆動レバーの回動動作で操作レバーと前
記ロック解除レバーとの係合を解除してイジェクトレバ
ーの操作を不能な状態にさせることを特徴とする。
[作用] 本発明に係るICカードリーダライタのインターロック
機構によれば、 ICカード側縁に形成された切欠にロックレバーの係合
突起を弾力的に回動付勢されるロック解除レバーを介し
て押圧係合し、前記ロックレバーの係合突起が係合状態
にあるときは、イジェクトレバー先端に回動可能に係支
された操作レバーの係止部がイジェクトレバーを押込み
操作した際、ロック解除レバーの係止部に係合可能な状
態となりICカードとの間で情報の受渡しが実行中の場合
は、駆動源を起動させて駆動レバーを介して操作レバー
を回動させることにより、この操作レバーの係止部と前
記ロック解除レバーとの係合関係が不能な状態を構成
し、この状態で誤操作によるイジェクトレバーが押込み
操作されてもロック解除レバーは作動せず、また操作レ
バーの案内ピンはサブシャーシの係止部に係止するた
め、操作レバーの回動動作が規制されてこの操作レバー
とロック解除レバーとの解除状態が維持され、これによ
り前記ロックレバーとICカードとの係合状態はそのまま
保持され、インターロック動作をより確実にして信頼性
の向上を図ることができる。
[実施例] 次に、本発明に係るICカードリーダライタのインター
ロック機構の一実施例につき添付図面を参照しながら以
下詳細に説明する。
なお、説明の便宜上第5図に示す従来の構造と同一部
分については同一参照符号を付し、その詳細な説明を省
略する。
第1図は本発明の一実施例を示し、ICカード装着前の
状態を示すICカードリーダライタの平面図である。
さらに、第2図乃至第4図はICカードリーダライタの
インターロック機構の分解組立図を示し、これらを併せ
て参照しながら以下詳細に説明する。
第1図において、参照符号26はカードホルダを示し、
このカードホルダ26は箱体を形成したシャーシ25の底部
上面に固定されている。そしてこのカードホルダ26の一
側部(左側)上面には適正な状態で挿入されたICカード
22を係合保持するロックレバー28が回動可能に設けられ
ている。
すなわち、このロックレバー28はその一端がピン30に
より回動可能に係支されると共に、その他端にはICカー
ド22の側縁に形成されて切欠に係合可能な係合突起32が
設けられている。さらに、この係合突起32に対しこれと
角度位置を異にして前記カードホルダの側面に当接して
ロックレバー28の回動範囲を規制するための当接片34が
突設され、この当接片34の近傍上面にはピン36が立設し
ている。
一方、前記カードホルダ26の他側部(右側)上面には
ロック解除レバー38がピン40を介して回動可能に係止さ
れている。
このロック解除レバー38の一端にはその一部を下方に
折曲した係止42が形成されると共に、その近傍にはばね
を係止するフック38aが設けられ、その他端には貫通ピ
ン穴46が穿設されている。そして、フック38aには後述
するサブシャーシ50先端のフック50aに係止した引張り
ばね45によりロック解除レバー38を時計廻りに付勢して
いる。
このように、カードホルダ26の両側部に配設されたロ
ックレバー28のピン36とロック解除レバー38のピン穴46
は、それぞれリンクレバー48の両側に設けられたピン穴
36aおよび係合ピン46aにそれぞれ回動可能に連結してい
る。
また、カードホルダ26右側面にはシャーシ25の底部上
面に長手方向に案内部51を形成したサブシャーシ50が4
個の段付きカラー64を介して小ねじ50bで固定され、こ
のカラー64の段付き部によりサブシャーシ50の下面とシ
ャーシ25の底面との間に空間が形成される[第1図
(b)および第3図参照]。
そして、このサブシャーシ50の下面とシャーシ25底面
との間に形成された空間にはイジェクトレバー52が介挿
され、このイジェクトレバー52はサブシャーシ50に長手
方向に摺動可能に係止される。
すなわち、このイジェクトレバー52はこのレバー52の
長手方向に直列に形成された一対の長穴52bにサブシャ
ーシ50を支持する段付きカラー64の小径部を挿通係合さ
せると共に、サブシャーシ50と段付きカラー64の段付き
部との間に摺動可能に挟持される。
さらに、イジェクトレバー52の端部はL字形に折曲形
成され、その折曲部52cに操作ボタン52dが設けられる。
このイジェクトレバー52は一端がサブシャーシ50端部
のフック50aに係止した引張りばね45の他端にイジェク
トレバー52のフック52aを係止して、これを常時外方に
弾力的に付勢している。
さらに、イジェクトレバー52の先端上面にはピン58を
立設して、操作レバー56を回動可能に係支している。
そして、この操作レバー56の一端にはロック解除レバ
ー38の係止部42に係止する係止部60が形成され、その他
端には案内ピン62が下方に向けて植設されている。
また、イジェクトレバー52は、一端に形成された折曲
部52cが、このレバー52の押込み動作でシャーシ25の前
面に形成された段付部100に当接するよう構成され、こ
の段部との当接によりイジェクトレバー52の押込み量を
規制している。
尚、この場合、イジェクトレバー52が押込み操作され
て折曲部52cと段付き部100とが当接した状態では、イジ
ェクトレバー52に形成された長穴52b端部はこれと挿通
係合している段付きカラー64の小径段部に対し若干隙間
を形成してこれらが当接しないよう構成されている。
一方、サブシャーシ50の先端には駆動源としてのソレ
ノイド14が配設され、このソレノイド14には作動杆16が
ソレノイド14の励磁により軸方向に進退移動可能に設け
られている。
そして、ソレノイド14の近傍には駆動レバー68がサブ
シャーシ50に設けられたピン70に回動可能に係支されて
いる。
この駆動レバー68は、この一端に作動杆16のピン72を
挿通する長穴68aが形成されると共に、その他端には回
動動作により操作レバー56の案内ピン62に当接可能な当
接部74が形成されている。
また、サブシャーシ50の上面にはその一部を折曲して
案内部51の内方にこれと平行に立設した係止部としての
ガイド76が形成されている[第1図(a)および第3図
参照]。
この場合、操作レバー56を支持するピン58にはトーシ
ョンばね78が装着され、このトーションばね78により操
作レバー56を反時計廻りに付勢している。すなわち、こ
のトーションばね78の各出力端78a,78bは操作レバー56
およびイジェクトレバー52の係止部56a,52eにそれぞれ
係止している。
従って、このトーションばね78は操作レバー56を反時
計廻りに付勢させ、この操作レバー56の両端に設けられ
た係止部60および案内ピン62を、それぞれロック解除レ
バー38の係止部42と駆動レバー68の当接部74とをトーシ
ョンばね78の付勢力により同時に弾力的に押圧してい
る。
以上説明したように、インターロック機構は、第3図
および第4図に示すように2つの組立ユニットから構成
される。
すなわち、第3図に示すように、イジェクトレバー5
2、ソレノイド14、駆動レバー68、操作レバー56はサブ
シャーシ50に組込まれ、また第4図に示すようにロック
レバー28、リンクレバー48、ロック解除レバー38および
スライド板80はカードホルダ26上面に固定され保護蓋板
26a上に組込まれる。
従って、このような組立ユニットを構成することによ
り外部組立が可能で組立が容易となり、組立工数を大幅
に削減することができる。
なお、第2図乃至第4図に示す分解組立図において、
第2図に示すねじ穴位置W、X、Y、Zは第4図に示す
保護蓋板26aの取付け穴位置W′、X′、Y′、Z′
に、また第2図に示すねじ穴位置a、b、c、dは第3
図に示す段付きカラー64の固定位置a′、b′、c′、
d′にそれぞれ対応する。
最後に、シャーシ25の前面に操作パネル102を挿着し
て組立が完了する。
以上のようにしてインターロック機構が構成される。
次に、ICカードとの間で情報の受渡しが完了した際、
カードホルダ内に収納されているICカードを外部に排出
する機構につき説明する。
すなわち、カードホルダ26上には、保護蓋板26aが設
けられ、この蓋板26aに若干突出形成された3個の座面8
2上にはスライド板80が摺動自在に設けらている。スラ
イド板80は操作パネル102の挿入口104より人為的にICカ
ードが挿入されるとスライド板80先端の係止部94がICカ
ード22の先端に係合して、このICカード22と共にカード
ホルダ26内の所定位置まで移動する。
そして、このスライド板80はこのスライド板80のフッ
ク80aと蓋板26aのフック88にそれぞれ引張りばね90を係
止させてスライド板80に復帰弾力を保持させている。
すなわち、このスライド板80はカードホルダ26上面に
固定される保護蓋板26a上の3箇所の座面82に摺動可能
に支持され、各座面82の中央に植設された3個のフラン
ジ付きのピン84はスライド板80に形成された3箇所の長
穴86にそれぞれ挿通係合する。なお保護蓋板26aに形成
される座面82の高さはその上面に配置されるリンクレバ
ー48の板厚と略同等の高さに形成される。
また、このスライド板80の上部側面には下向きに折曲
形成された板状の操作レバー92が取付けられ、この操作
レバー92の垂下した下端部はシャーシ底部に形成された
穴を通してシャーシ25の底部裏面に固定された基板(図
示せず)上の検出スイッチ106(リミットスイッチ)の
操作部108に対向する。
さらに、このスライド板80の先端に形成された係止部
94はICカードの人為的な挿入動作によりICカードの先端
に係合して移動するが、その移動量は、カードホルダ26
の先端に立設したストッパ96との当接により規制され、
ICカード22のストローク端が決められる。
このように、ICカード22がスライド板80と共に移動
し、カードホルダ26内の適正な位置に収納された状態を
検出スイッチ106により検出することができる。
次に、ICカードリーダライタのインターロック機構の
動作に付き以下詳細に説明する。
すなわち、操作パネル102の挿入口104から人為的に適
正な状態で挿入されたICカードはスライド板80と共に移
動し、カードホルダ26内の所定位置に収納される。
この場合、ICカード22の側縁に形成された切欠はロッ
クレバー28先端の係止突起32に弾力的に押圧係止し、IC
カード22は適正な状態で位置決めされる。
このように位置決めされたICカード22の入・出力コイ
ル(図示せず)はカードホルダ底部に設けられたヘッド
コアー108と受信コイル110にそれぞれ適正に対応し、電
力とデータ信号の供給が実行される。このようにICカー
ドとの間で情報の受渡し中はソレノイド14の作動杆16は
励磁により吸引され、これにより駆動レバー68は反時計
廻りに回動する。
この駆動レバー68の回動により駆動レバー68の当接部
74は操作レバー56の案内ピン62に当接し、この操作レバ
ー56をトーションばねの付勢力に抗して時計廻りに回動
させる。
この操作レバー58の回動動作により、操作レバー56の
係止部60とロック解除レバー38の係止部42との係合が解
除され、同時に操作レバー56の案内ピン62はサブシャー
シ50のガイド76の入力側に位置する。
しかるに、誤ってイジェクトレバー52が押込み操作さ
れても、ICカード22の切欠に係合しているロックレバー
28は回動すること無くICカード22はそのまま適正な状態
で保持される。
このようにロックレバー28側とこれを操作するイジェ
クトレバー52側とは機構的に切離される構造となってい
るため、外部からの振動や衝撃による影響が回避され
る。
次に、ICカード22との間で情報の受渡しが完了すると
ソレノイド14が解磁されて作動杆72が突出し、駆動レバ
ー68を時計廻りに回動すると操作レバー56はトーション
ばね78の付勢力により反時計廻りに回動し、この操作レ
バー56の係止部60はロック解除レバー38の係止部42に係
合する。
この状態で、イジェクトレバー52を押込み操作する
と、ロックレバー28はロック解除レバー38、リンクレバ
ー48を介してICカード22の切欠との係合が解除される。
従って、ICカード22はスライド板80の復帰弾力の作用
で外部に排出される。
[発明の効果] 前述した実施例から明らかなように、本発明のICカー
ドリーダライタのインターロック機構によれば、ICカー
ド側縁に形成された切欠にロックレバーの係合突起を弾
力的に回動付勢されるロック解除レバーを介して押圧係
合し、前記ロックレバーの係合突起が係合状態にあると
きは、イジェクトレバー先端に回動可能に係止された操
作レバーの係止部がイジェクトレバーを押込み操作した
際、ロック解除レバーの係止部に係合可能な状態となり
ICカードとの間で情報の受渡しが実行中の場合は、駆動
源を起動させて駆動レバーを介して操作レバーを回動さ
せることにより、この操作レバーの係止部と前記ロック
解除レバーとの係合関係が不能な状態となるよう構成す
ることにより、この状態で誤操作によりイジェクトレバ
ーが押込み操作されてもロック解除レバーは作動せず、
また操作レバーの案内ピンはサブシャーシの係止部に係
止するため、操作レバーの回動動作が規制されてこの操
作レバーとロック解除レバーとの解除状態が維持され、
ICカードの係合状態はそのまま保持される。
また、ICカードを位置決め保持するロックレバー側と
これを操作するイジェクトレバー側とは切離し構造とな
っているため、インターロック機構が直接震動や衝撃の
影響を受けることがなく、イジェクトレバーに過大な押
圧力が作用しても内部の機構には影響を及ぼすことが無
く、これによりインターロック動作が確実になり、ICカ
ードリーダライタにおけるICカードとの情報の受渡しの
信頼性を一段と向上させることができる。
さらに、ソレノイドによって作動する駆動レバーには
直接外力が作用することがなく、ソレノイドの保持電流
を少なくして消費電力を削減することができる。
以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本
発明の前述の実施例に限定されることなく、本発明の精
神を逸脱しない範囲内において種々の設計変更をなし得
ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明の一実施例であって、ICカード装
着前の状態を示すICカードリーダライタの平面図、第1
図(b)は第1図(a)のA部の部分断面図、第2図は
シャーシの分解組立図、第3図および第4図はインター
ロック機構の分解組立図、第5図は従来のICカードリー
ダライタのインターロック機構を示す平面図である。 10,52……イジェクトレバー 12……係止片 14……駆動源(ソレノイド) 16……作動杆、18……ロックレバー 20……ピン 22……ICカード、24……ばね 26……カードホルダ 28……ロックレバー 30,36,40,40a,70,72……ピン 32……係合突起、34……当接片 36a,46……ピン穴 38……ロック解除レバー 38a……フック、42……係止部 45……引張りばね 48……リンクレバー 50……サブシャーシ 50a,50c,52a,52e,80a,88……フック 51……案内部 52……イジェクトレバー 52b……長穴、52c……折曲部 54……引張りばね、56……操作レバー 58……ピン、60……係止部 62……案内ピン、64……段付きカラー 68……駆動レバー、68a……長穴 74……当接部、76……係止部(ガイド) 78……トーションばね 80……スライド板、82……座面 86……長穴、90……引張りばね 92……操作レバー、94……係止部 96……ストッパ、100……段付部 102……操作パネル、104……挿入口 106……検出スイッチ(リミットスイッチ) 108……ヘッドコア、110……受信コイル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カード挿入口から挿入されるICカードをカ
    ードホルダに収納して該ICカードとの間で情報の受渡し
    を行うICカードリーダライタにおいて、 ICカード側縁に形成された切欠に係合すべく先端に係合
    突起を備え前記カードホルダの一側部に回動可能に係支
    したロックレバーと、一端に係止部を有しかつその中央
    をカードホルダの他側上部に回動可能に係支したロック
    解除レバーと、前記ロックレバーの先端近傍と前記ロッ
    ク解除レバーの他端とを回動可能に連結するリンクレバ
    ーと、前記ロックレバーの係合突起を前記ICカードの切
    欠部に弾力的に押圧係合すべく前記ロック解除レバーの
    係止部近傍に係止してこれを回動付勢する付勢手段と、
    さらに、前記カードホルダ他側縁部のシャーシ上にあっ
    て長手方向に案内部を形成しかつこの案内部と平行に係
    止部を立設したサブシャーシと、一端を駆動源に接続し
    かつ前記サブシャーシに回動可能に係支され他端に当接
    部を備えた駆動レバーと、前記サブシャーシに摺動可能
    に案内係止され外方に向けて弾力的に付勢されるイジェ
    クトレバーと、このイジェクトレバーの先端に回動可能
    に係支され一端に係止部を有すると共に他端に案内ピン
    を有し前記係止部および前記案内ピンを前記ロック解除
    レバーの係止部および前記駆動レバーの当接部にそれぞ
    れ弾力的に押圧付勢する操作レバーと、前記カードホル
    ダ上に摺動可能に設けられICカードの人為的な挿入動作
    によりICカードの先端に係合してICカードと共に所定位
    置まで移動し復帰弾力を保持するスライド板とで構成
    し、ICカードとの間で情報の受渡しが実行中は前記駆動
    源の起動による駆動レバーの回動動作で操作レバーと前
    記ロック解除レバーとの係合を解除してイジェクトレバ
    ーの操作を不能な状態にさせることを特徴とするICカー
    ドリーダライタのインターロック機構。
JP2231384A 1990-08-31 1990-08-31 Icカードリーダライタのインターロック機構 Expired - Lifetime JP2839946B2 (ja)

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