JP2839403B2 - 金属線材巻取り用スプール - Google Patents

金属線材巻取り用スプール

Info

Publication number
JP2839403B2
JP2839403B2 JP4007814A JP781492A JP2839403B2 JP 2839403 B2 JP2839403 B2 JP 2839403B2 JP 4007814 A JP4007814 A JP 4007814A JP 781492 A JP781492 A JP 781492A JP 2839403 B2 JP2839403 B2 JP 2839403B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
slot
spool
flange
winding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4007814A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05193838A (ja
Inventor
栄一 福田
悟 倉又
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NITSUTETSU YOSETSU KOGYO KK
Original Assignee
NITSUTETSU YOSETSU KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NITSUTETSU YOSETSU KOGYO KK filed Critical NITSUTETSU YOSETSU KOGYO KK
Priority to JP4007814A priority Critical patent/JP2839403B2/ja
Publication of JPH05193838A publication Critical patent/JPH05193838A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2839403B2 publication Critical patent/JP2839403B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Storage Of Web-Like Or Filamentary Materials (AREA)
  • Winding, Rewinding, Material Storage Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、溶接用ワイヤなどの
金属線材の先端部をスプールに固定して金属線材を巻き
取る金属線材巻取り用スプールに関する。
【0002】
【従来の技術】溶接ワイヤなど比較的小径かつ長尺(た
とえば、直径が2.0 mm 以下、長さが1000 m以
上)の金属線材はスプールに自動的に巻き取って、運
搬、処理などを容易にしている。
【0003】このような金属線材巻取り用スプールは、
図3に示すように、円筒状の胴体2および胴体2の両側
に設けられたフランジ6とからなっている。そして、胴
体2には、円周方向に延びるとともにフランジ側面7に
沿って開口する溝孔10が設けられている。線材9をス
プール1に巻き取るには、まず線材9の先端部を溝孔1
0に差し込み、折り曲げてスプール1に固定する。つい
で、スプール1を回転させ、線材9を複数層に巻き取
る。
【0004】線材をスプールに規則正しく、コンパクト
に巻き取るには、左右に隣り合う線材どうしが密着する
とともに、上層の線材が下層の隣り合う線材の間に形成
される溝にはまり合う、いわゆる整列巻きであることが
必要である。また、整列巻きのためには、最初の1巻き
分の線材が溝孔のある側のフランジ側面に密着するよう
にして、巻取りを開始しなければならない。
【0005】上記整列巻き状態で線材をスプールに巻き
取る方法として、特公平3−40649号公報で開示さ
れた「線材の先端部をスプールに係止する巻き取り方
法」がある。この方法では、側壁(フランジ)に接する
スプール端縁部の胴周面に、一辺が側壁に接して開口す
るとともに、巻付き方向側に次第に狭まるV字形開口を
有する係止孔(溝孔)を設ける。この係止孔内に先端部
をあらかじめ折り曲げた線材を差し込んで引っ張ること
により、この係止孔の特に前記V字形開口部に線材をか
み込ませると同時に、線材屈曲部をこの係止孔に引っ掛
けて係止する。ついで、スプールを回転して線材を巻き
取る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】線材を自動的に巻き取
る場合では、線材先端部の折曲げ機構の点から線材の先
端部を胴体内周面に沿い胴軸方向に90゜折り曲げて、
溝孔に引っ掛けることが行われている。また、スプール
を安くするために、従来の木製に代わってポリプロピレ
ンなどのプラスチック製スプールが用いられてきてい
る。このような場合、上記従来技術では次のような問題
があった。
【0007】線材の先端部を挿入しやすくするために、
溝孔の幅は線材径よりも大きくなっている。たとえば、
線材径が1.2 mm である場合、溝孔の幅は2.0 mm
である。したがって、図4(a)および(b)に示すよ
うに溝孔21の幅が線材径に対して大きすぎるために、
線材9の折り曲げ部が前記溝孔21のV字形部22にか
み込む前に、巻取り開始の引張力によって折り曲げ部が
溝孔21内で開くことがあった。このように折り曲げ部
が開くと、線材9の巻き始めの部分はフランジ側面7か
ら離れてスプール1に巻き取られ、整列巻き状態で巻き
取ることはできない。
【0008】また、プラスチック製スプールでは、折り
曲げ部が溝孔21の胴体側の側面23に沿って滑らずに
図5(a)および(b)に示すようにV字形部22にか
み込む前に側面23に食い込むことがあった。この場合
も、線材の巻き始めの部分はフランジ側面7から離れて
スプール1に巻き取られ、整列巻き状態で巻き取ること
はできない。
【0009】上記いずれの場合も、従来では巻き直しあ
るいは人手によって木片などで線材の巻き始めの部分を
フランジ側面に押し付けていた。したがって、線材の巻
取りを完全に自動化することは困難であった。
【0010】この発明は、線材を整列巻き状態で自動的
に巻き取ることができる金属線材巻取り用スプールを提
供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の金属線材巻取
り用スプールは、円筒状の胴体および胴体の両側に設け
られたフランジを備え、前記胴体の円周方向に延びると
ともにフランジ側面に沿って開口する溝孔をもった金属
線材巻取り用スプールにおいて、前記溝孔の胴体側側面
がフランジ側面に向かって傾斜している。そして、溝孔
の胴体外周面での胴軸方向の幅(W)がW=線材径+
(0.3〜1.0) mm であり、胴体内周面での胴軸方
向の幅(w)がw=線材径+(0.2〜0.6) mm と
なっている。
【0012】線材径に対する溝孔幅Wの余裕の大きさ
(0.3〜1.0) mm は、線材径が大きくなるほど大
きくする。線材径の範囲は、大体において0.8〜2.
4 mmである。溝孔幅wの余裕の大きさ(0.2〜0.
6) mm についても同様である。これら溝孔幅の余裕の
大きさが小さすぎると、線材先端部の挿入が困難とな
り、逆に大きすぎると巻き始めの部分がフランジ側面に
密着しない。
【0013】溝孔側面は胴体外周面から内周面に至るま
で傾斜するようにしてもよい。または、途中までを傾斜
させ、残りの部分はフランジ側面と平行となるようにし
てもよい。また、溝孔の胴体外周面に沿った形状は、長
方形または従来技術のように先端部にV字形部を設けた
形状であってもよい。
【0014】
【作用】溝孔の胴体側側面がフランジ側に向かって傾斜
しているので、線材の先端部は傾斜面に沿いフランジ側
面に向かうように案内されて挿入される。また、溝孔の
胴体外周面での胴軸方向の幅が線材径よりも大きくなっ
ている。したがって、線材先端部はフランジ側面に寄る
ようにして溝孔に容易に挿入される。
【0015】溝孔の胴体内周面での胴軸方向の幅は線材
径に対して僅かに大きい。したがって、折り曲げ部は胴
体内周面側で拘束されて折り曲げ部が溝孔内で開くこと
はなく、また線材の巻き始めの部分はフランジ側面に密
着する。
【0016】
【実施例】図1は、この発明の第1の実施例を示してい
る。この実施例は溶接用ワイヤ巻取り用スプールであ
る。
【0017】スプールはポリプロピレンで作られてお
り、円筒状の胴体2および胴体2の両側に設けられたフ
ランジ6を備えている。胴体2の外径は148 mm であ
り、厚みは3.2 mm である。胴体2には、これの円周
方向に延びるとともにフランジ側面7に沿って開口する
溝孔11をもっている。溝孔11の胴体外周面3に沿っ
た形状は長方形となっており、長さは10 mm である。
溝孔11の胴体側の側面12はフランジ側面7に向かっ
て傾斜している。溝孔11の胴体外周面3での胴軸方向
の幅Wは、W=1.2 mm +0.8 mm =2.0 mm で
ある。なお、溶接用ワイヤの直径は1.2 mm である。
また、胴体内周面4での胴軸方向の幅wは、w=1.2
mm +0.2=1.4 mm である。
【0018】ここで、上記スプールに溶接ワイヤを巻き
取った例を説明する。まず、溶接ワイヤの先端部(長さ
30 mm )を溝孔に挿入し、自動折り曲げ機により胴軸
方向に沿って直角に折り曲げた。ついで、駆動装置によ
りスプールを回転駆動し、長さ約2270 mの溶接用ワ
イヤを51層に巻き取った。その結果、巻き始めから終
りまで自動的に整列巻き状態で巻き取ることができた。
【0019】図2は、この発明の第2の実施例を示して
いる。この実施例も溶接用ワイヤ巻取り用スプールであ
る。
【0020】スプールの材料および寸法は、上記第1の
実施例と同じである。溝孔14は胴体外周面3に沿った
形状は長方形となっており、長さは13 mm である。溝
孔14の胴体側の側面15はフランジ側面7に向かって
傾斜し、さらに側面15に続く面はフランジ側面7に平
行な平行部16となっている。平行部16を設けること
により、溝孔14の下部の変形が防止される。溝孔11
の胴体外周面3での胴軸方向の幅Wは、W=1.2 mm
+0.8 mm =2.0 mm である。また、平行部の幅w
は、w=1.2 mm +0.2=1.4 mm であり、高さ
hは1.0 mmである。
【0021】上記スプールに溶接ワイヤを巻き取った例
を説明すると、上記実施例1と同様な方法で、長さ約2
270 mの溶接用ワイヤを51層に巻き取った。その結
果、実施例1と同様に巻き始めから終りまで自動的に整
列巻き状態で巻き取ることができた。
【0022】
【発明の効果】この発明のスプールによれば、線材の先
端部は傾斜面に沿いフランジ側面に向かうように案内さ
れて挿入され、また線材先端部はフランジ側面に寄るよ
うにして溝孔に容易に挿入される。さらに、折り曲げ部
は胴体内周面側で拘束されて折り曲げ部が溝孔内で開く
ことはなく、また線材の巻き始めの部分はフランジ側面
に密着する。したがって、線材を巻き始めから巻き終り
まで整列巻き状態で自動的に巻き取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すもので、スプールの溝
孔を含む部分の断面図である。
【図2】この発明の他の実施例を示すもので、スプール
の溝孔を含む部分の断面図である。
【図3】線材が巻き始められた時のスプールの斜視図で
ある。
【図4】図4(a)は従来技術において、線材の折り曲
げ部が溝孔内で開いた状態を示す断面図である。図4
(b)は図4(a)の平面図であって、線材の巻き始め
の部分がフランジ側面から離れた状態を示している。
【図5】図5(a)は従来技術において、線材の折り曲
げ部が溝孔の側面に食い込んだ状態を示す断面図であ
る。図5(b)は図5(a)の平面図であって、線材の
巻き始めの部分がフランジ側面から離れた状態を示して
いる。
【符号の説明】
1 スプール 11 溝孔 2 胴体 12 溝孔側面 6 フランジ 14 溝孔 7 フランジ側面 15 溝孔側面 9 線材 21 溝孔 10 溝孔 23 溝孔側面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 75/00 - 75/32 B21C 47/28 B23K 9/12,9/133

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の胴体および胴体の両側に設けら
    れたフランジを備え、前記胴体の円周方向に延びるとと
    もにフランジ側面に沿って開口する溝孔をもった金属線
    材巻取り用スプールにおいて、前記溝孔の胴体側側面が
    フランジ側面に向かって傾斜し、溝孔の胴体外周面での
    胴軸方向の幅(W)がW=線材径+(0.3〜1.0)
    mm 、胴体内周面での胴軸方向の幅(w)がw=線材径
    +(0.2〜0.6) mm であることを特徴とする金属
    線材巻取り用スプール。
JP4007814A 1992-01-20 1992-01-20 金属線材巻取り用スプール Expired - Fee Related JP2839403B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4007814A JP2839403B2 (ja) 1992-01-20 1992-01-20 金属線材巻取り用スプール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4007814A JP2839403B2 (ja) 1992-01-20 1992-01-20 金属線材巻取り用スプール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05193838A JPH05193838A (ja) 1993-08-03
JP2839403B2 true JP2839403B2 (ja) 1998-12-16

Family

ID=11676067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4007814A Expired - Fee Related JP2839403B2 (ja) 1992-01-20 1992-01-20 金属線材巻取り用スプール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2839403B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITVI20080074A1 (it) * 2008-03-28 2009-09-29 Gimax S R L Rocchetto per macchina automatica di ribobinatura a spire accostate
JP2010063428A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Ygk:Kk 長尺体用スプール
US8746608B2 (en) 2011-12-27 2014-06-10 Lincoln Global, Inc. Hook slot to retain a wire within a spool
CN104444610B (zh) * 2014-09-05 2017-01-25 台州市新大陆电子科技有限公司 一种绕丝盘以及钢筋捆扎机
CN104525618A (zh) * 2014-10-27 2015-04-22 无锡市得力手机械有限公司 一种干式拉丝机用吊丝机
CN106395493B (zh) * 2016-11-30 2022-12-09 国网山东省电力公司龙口市供电公司 一种电力线缆卷绕装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05193838A (ja) 1993-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003047140A (ja) 予め曲げたストラップを備える低プロフィールケーブルタイ
JP2839403B2 (ja) 金属線材巻取り用スプール
US20030075639A1 (en) Molded fiber and plastic tubes
JP2003175904A (ja) 鉄筋結束機及びこれに用いられるリール
JP2606624Y2 (ja) ケーブル用ブッシュ
JP3640535B2 (ja) スプールへの溶接用細径ワイヤ始端部の係止構造および係止方法
JP2556548Y2 (ja) 金属線材巻取り用スプール
JPH0340649B2 (ja)
JP2564051Y2 (ja) 巻取軸に巻き取られる撓性体の取付構造
JPH0524641B2 (ja)
JPH0577175U (ja) 金属線材巻取り用スプール
JPH045633B2 (ja)
JPH0543010Y2 (ja)
JP4134258B1 (ja) 溝付ボンディングワイヤ用スプール
JPH11124278A (ja) 細径溶接ワイヤ巻取り用スプールおよびスプール巻構造
JPS6141726Y2 (ja)
JPS6136996Y2 (ja)
JPH0610568Y2 (ja) 成形ハ−ネス
JPH0686513A (ja) 線材巻取装置
JP2564449Y2 (ja) 巻取り用リール
EP0342372A2 (en) Spool, cartridge and method for fastening a photographic film
JPS6137674A (ja) スプ−ル及びスプ−ルへの線材の巻終わり端掛止方法
JPH0753045Y2 (ja) 光ケーブルの構造
JPS5841020Y2 (ja) 溶接ワイヤ用スプ−ル
JPH0419764Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071016

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081016

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091016

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101016

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees