JP2839403B2 - 金属線材巻取り用スプール - Google Patents
金属線材巻取り用スプールInfo
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Description
金属線材の先端部をスプールに固定して金属線材を巻き
取る金属線材巻取り用スプールに関する。
とえば、直径が2.0 mm 以下、長さが1000 m以
上)の金属線材はスプールに自動的に巻き取って、運
搬、処理などを容易にしている。
図3に示すように、円筒状の胴体2および胴体2の両側
に設けられたフランジ6とからなっている。そして、胴
体2には、円周方向に延びるとともにフランジ側面7に
沿って開口する溝孔10が設けられている。線材9をス
プール1に巻き取るには、まず線材9の先端部を溝孔1
0に差し込み、折り曲げてスプール1に固定する。つい
で、スプール1を回転させ、線材9を複数層に巻き取
る。
に巻き取るには、左右に隣り合う線材どうしが密着する
とともに、上層の線材が下層の隣り合う線材の間に形成
される溝にはまり合う、いわゆる整列巻きであることが
必要である。また、整列巻きのためには、最初の1巻き
分の線材が溝孔のある側のフランジ側面に密着するよう
にして、巻取りを開始しなければならない。
取る方法として、特公平3−40649号公報で開示さ
れた「線材の先端部をスプールに係止する巻き取り方
法」がある。この方法では、側壁(フランジ)に接する
スプール端縁部の胴周面に、一辺が側壁に接して開口す
るとともに、巻付き方向側に次第に狭まるV字形開口を
有する係止孔(溝孔)を設ける。この係止孔内に先端部
をあらかじめ折り曲げた線材を差し込んで引っ張ること
により、この係止孔の特に前記V字形開口部に線材をか
み込ませると同時に、線材屈曲部をこの係止孔に引っ掛
けて係止する。ついで、スプールを回転して線材を巻き
取る。
る場合では、線材先端部の折曲げ機構の点から線材の先
端部を胴体内周面に沿い胴軸方向に90゜折り曲げて、
溝孔に引っ掛けることが行われている。また、スプール
を安くするために、従来の木製に代わってポリプロピレ
ンなどのプラスチック製スプールが用いられてきてい
る。このような場合、上記従来技術では次のような問題
があった。
溝孔の幅は線材径よりも大きくなっている。たとえば、
線材径が1.2 mm である場合、溝孔の幅は2.0 mm
である。したがって、図4(a)および(b)に示すよ
うに溝孔21の幅が線材径に対して大きすぎるために、
線材9の折り曲げ部が前記溝孔21のV字形部22にか
み込む前に、巻取り開始の引張力によって折り曲げ部が
溝孔21内で開くことがあった。このように折り曲げ部
が開くと、線材9の巻き始めの部分はフランジ側面7か
ら離れてスプール1に巻き取られ、整列巻き状態で巻き
取ることはできない。
曲げ部が溝孔21の胴体側の側面23に沿って滑らずに
図5(a)および(b)に示すようにV字形部22にか
み込む前に側面23に食い込むことがあった。この場合
も、線材の巻き始めの部分はフランジ側面7から離れて
スプール1に巻き取られ、整列巻き状態で巻き取ること
はできない。
るいは人手によって木片などで線材の巻き始めの部分を
フランジ側面に押し付けていた。したがって、線材の巻
取りを完全に自動化することは困難であった。
に巻き取ることができる金属線材巻取り用スプールを提
供するものである。
り用スプールは、円筒状の胴体および胴体の両側に設け
られたフランジを備え、前記胴体の円周方向に延びると
ともにフランジ側面に沿って開口する溝孔をもった金属
線材巻取り用スプールにおいて、前記溝孔の胴体側側面
がフランジ側面に向かって傾斜している。そして、溝孔
の胴体外周面での胴軸方向の幅(W)がW=線材径+
(0.3〜1.0) mm であり、胴体内周面での胴軸方
向の幅(w)がw=線材径+(0.2〜0.6) mm と
なっている。
(0.3〜1.0) mm は、線材径が大きくなるほど大
きくする。線材径の範囲は、大体において0.8〜2.
4 mmである。溝孔幅wの余裕の大きさ(0.2〜0.
6) mm についても同様である。これら溝孔幅の余裕の
大きさが小さすぎると、線材先端部の挿入が困難とな
り、逆に大きすぎると巻き始めの部分がフランジ側面に
密着しない。
で傾斜するようにしてもよい。または、途中までを傾斜
させ、残りの部分はフランジ側面と平行となるようにし
てもよい。また、溝孔の胴体外周面に沿った形状は、長
方形または従来技術のように先端部にV字形部を設けた
形状であってもよい。
しているので、線材の先端部は傾斜面に沿いフランジ側
面に向かうように案内されて挿入される。また、溝孔の
胴体外周面での胴軸方向の幅が線材径よりも大きくなっ
ている。したがって、線材先端部はフランジ側面に寄る
ようにして溝孔に容易に挿入される。
径に対して僅かに大きい。したがって、折り曲げ部は胴
体内周面側で拘束されて折り曲げ部が溝孔内で開くこと
はなく、また線材の巻き始めの部分はフランジ側面に密
着する。
る。この実施例は溶接用ワイヤ巻取り用スプールであ
る。
り、円筒状の胴体2および胴体2の両側に設けられたフ
ランジ6を備えている。胴体2の外径は148 mm であ
り、厚みは3.2 mm である。胴体2には、これの円周
方向に延びるとともにフランジ側面7に沿って開口する
溝孔11をもっている。溝孔11の胴体外周面3に沿っ
た形状は長方形となっており、長さは10 mm である。
溝孔11の胴体側の側面12はフランジ側面7に向かっ
て傾斜している。溝孔11の胴体外周面3での胴軸方向
の幅Wは、W=1.2 mm +0.8 mm =2.0 mm で
ある。なお、溶接用ワイヤの直径は1.2 mm である。
また、胴体内周面4での胴軸方向の幅wは、w=1.2
mm +0.2=1.4 mm である。
取った例を説明する。まず、溶接ワイヤの先端部(長さ
30 mm )を溝孔に挿入し、自動折り曲げ機により胴軸
方向に沿って直角に折り曲げた。ついで、駆動装置によ
りスプールを回転駆動し、長さ約2270 mの溶接用ワ
イヤを51層に巻き取った。その結果、巻き始めから終
りまで自動的に整列巻き状態で巻き取ることができた。
いる。この実施例も溶接用ワイヤ巻取り用スプールであ
る。
実施例と同じである。溝孔14は胴体外周面3に沿った
形状は長方形となっており、長さは13 mm である。溝
孔14の胴体側の側面15はフランジ側面7に向かって
傾斜し、さらに側面15に続く面はフランジ側面7に平
行な平行部16となっている。平行部16を設けること
により、溝孔14の下部の変形が防止される。溝孔11
の胴体外周面3での胴軸方向の幅Wは、W=1.2 mm
+0.8 mm =2.0 mm である。また、平行部の幅w
は、w=1.2 mm +0.2=1.4 mm であり、高さ
hは1.0 mmである。
を説明すると、上記実施例1と同様な方法で、長さ約2
270 mの溶接用ワイヤを51層に巻き取った。その結
果、実施例1と同様に巻き始めから終りまで自動的に整
列巻き状態で巻き取ることができた。
端部は傾斜面に沿いフランジ側面に向かうように案内さ
れて挿入され、また線材先端部はフランジ側面に寄るよ
うにして溝孔に容易に挿入される。さらに、折り曲げ部
は胴体内周面側で拘束されて折り曲げ部が溝孔内で開く
ことはなく、また線材の巻き始めの部分はフランジ側面
に密着する。したがって、線材を巻き始めから巻き終り
まで整列巻き状態で自動的に巻き取ることができる。
孔を含む部分の断面図である。
の溝孔を含む部分の断面図である。
ある。
げ部が溝孔内で開いた状態を示す断面図である。図4
(b)は図4(a)の平面図であって、線材の巻き始め
の部分がフランジ側面から離れた状態を示している。
げ部が溝孔の側面に食い込んだ状態を示す断面図であ
る。図5(b)は図5(a)の平面図であって、線材の
巻き始めの部分がフランジ側面から離れた状態を示して
いる。
Claims (1)
- 【請求項1】 円筒状の胴体および胴体の両側に設けら
れたフランジを備え、前記胴体の円周方向に延びるとと
もにフランジ側面に沿って開口する溝孔をもった金属線
材巻取り用スプールにおいて、前記溝孔の胴体側側面が
フランジ側面に向かって傾斜し、溝孔の胴体外周面での
胴軸方向の幅(W)がW=線材径+(0.3〜1.0)
mm 、胴体内周面での胴軸方向の幅(w)がw=線材径
+(0.2〜0.6) mm であることを特徴とする金属
線材巻取り用スプール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4007814A JP2839403B2 (ja) | 1992-01-20 | 1992-01-20 | 金属線材巻取り用スプール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4007814A JP2839403B2 (ja) | 1992-01-20 | 1992-01-20 | 金属線材巻取り用スプール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05193838A JPH05193838A (ja) | 1993-08-03 |
JP2839403B2 true JP2839403B2 (ja) | 1998-12-16 |
Family
ID=11676067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4007814A Expired - Fee Related JP2839403B2 (ja) | 1992-01-20 | 1992-01-20 | 金属線材巻取り用スプール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2839403B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
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CN106395493B (zh) * | 2016-11-30 | 2022-12-09 | 国网山东省电力公司龙口市供电公司 | 一种电力线缆卷绕装置 |
-
1992
- 1992-01-20 JP JP4007814A patent/JP2839403B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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