JP2839317B2 - エンジンマウント装置 - Google Patents

エンジンマウント装置

Info

Publication number
JP2839317B2
JP2839317B2 JP2490990A JP2490990A JP2839317B2 JP 2839317 B2 JP2839317 B2 JP 2839317B2 JP 2490990 A JP2490990 A JP 2490990A JP 2490990 A JP2490990 A JP 2490990A JP 2839317 B2 JP2839317 B2 JP 2839317B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
orifice
engine
fluid
upper chamber
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2490990A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03229033A (ja
Inventor
英俊 新谷
隆文 寺本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Matsuda KK
Original Assignee
Matsuda KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsuda KK filed Critical Matsuda KK
Priority to JP2490990A priority Critical patent/JP2839317B2/ja
Publication of JPH03229033A publication Critical patent/JPH03229033A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2839317B2 publication Critical patent/JP2839317B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車のエンジンを車体に取付けるための
エンジンマウント装置に関し、特に非圧縮性流体を用い
たエンジンマウント装置に関する。
〔従来技術〕
近年、自動車においては、走行性能の向上だけでなく
車室内の快適性・静粛性の向上が求められている。車室
内の快適性・静粛性を低下させる振動・騒音の種々の発
生要因のうちの主要因の1つであるエンジンを車体に取
付けるためのエンジンマウント装置においては、従来か
ら緩衝部材としてゴム製のマウント部材が用いられてい
るが、低周波領域から中高周波領域に亙る振動に対して
所定の振動減衰特性を得るには限界があるため、最近で
は、非圧縮性流体とオリフィスを用いて最適な振動減衰
特性を得るように構成した液体封入式のエンジンマウン
ト装置が実用化されている。
更に、上記液体封入式のエンジンマウント装置の構造
を簡単化するとともに種々の走行状態に応じた振動減衰
制御を容易に実現するために、例えば特開昭63−1833号
公報には非圧縮性流体として磁場を介して粘度を調整し
得る磁性流体を用いたエンジンマウント装置が提案さ
れ、特開昭63−158834号公報には非圧縮性流体として電
場を介して粘度を調整し得るER流体を用いたエンジンマ
ウント装置が提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記各公報に記載されているように、磁性流体として
は磁性物質からなる粒子を水を溶媒として分散したもの
が用いられ、ER流体としては誘電性物質からなる粒子を
水を溶媒として分散したものが用いられ、磁性流体又は
ER流体はエンジンマウント装置内にオリフィスを有する
隔壁部材により区画されたエンジン側の大容積の上室と
車体側の小容積の下室とに封入される。
ところで、上記各公報に記載のエンジンマウント装置
においては、上室と下室とを連通するオリフィスの上室
側の開口部は鉛直上向きに形成されているため、エンジ
ンが運転状態でなくエンジンマウント装置に振動が入力
されない状態では、上室側の磁性流体又はER流体の粒子
がオリフィスを介して下室に流入して沈澱し、この下室
に沈澱した粒子はエンジンが運転された状態でも下室か
ら上室に還流されにくいため、長期間の間に下室に蓄積
されていくことから、磁性流体又はER流体としての性能
が低下し所定の振動減衰特性が得られなくなるという問
題がある。
本発明の目的は、磁性流体又はER流体の性能低下を防
止し得るエンジンマウント装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
第1請求項に係るエンジンマウント装置は、磁性流体
が封入された上室と下室とを有し、上室と下室とをオリ
フィスで連通するとともにオリフィスに磁場を発生させ
る磁場発生手段であって磁場の強さを調節可能な磁場発
生手段とを備えたエンジンマウント装置において、上記
オリフィスの上室側の開口部が水平方向或いは水平方向
よりも下向きになるように形成されたものである。
第2請求項に係るエンジンマウント装置は、ER流体が
封入された上室と下室とを有し、上室と下室とをオリフ
ィスで連通するとともにオリフィスに電場を発生させる
電場発生手段であって電場の強さを調節可能な電場発生
手段とを備えたエンジンマウント装置において、上記オ
リフィスの上室側の開口部が水平方向或いは水平方向よ
りも下向きになるように形成されたものである。
〔作用〕
第1請求項に係るエンジンマウント装置においては、
オリフィスの上室側の開口部が水平方向或いは水平方向
よりも下向きになるように形成されているので、エンジ
ンが停止したときに磁性粒子がオリフィスを介して下室
に流入せず上室の底部に沈澱し、また上室の底部に沈澱
した磁性粒子はエンジンの運転時にエンジンマウント装
置に入力される振動により分散浮上するので、磁性流体
の性能が低下することはない。
第2請求項に係るエンジンマウント装置においては、
第1請求項と同様に、エンジン停止状態のときにER流体
の粒子が下室へ流入せず、ER流体の性能が低下すること
がない。
〔発明の効果〕
第1請求項に係るエンジンマウント装置によれば、以
上〔作用〕の項で説明したように、磁性粒子が下室へ流
入するのを防止して磁性流体の性能低下を防止すること
が出来る。
第2請求項に係るエンジンマウント装置によれば、第
1請求項と同様に、ER流体の粒子が下室へ流入するのを
防止してER流体の性能低下を防止することが出来る。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について図面に基いて説明す
る。
本実施例のエンジンマウント装置10は、第1図に示す
ように自動車のエンジンを車体に取付けるためのエンジ
ン側の複数のブラケットのうち主たる振動伝達経路をな
すブラケット2が連結されるエンジンマウント装置10に
本発明を適用したものである。
上記エンジンマウント装置10の下部には皿状の下壁部
材11が設けられ、下壁部材11には筒状の側壁部材12がそ
の下部に形成された環状溝部12aで下壁部材11の上部に
形成された環状鍔部11aに外嵌固着されて設けられ、側
壁部材12の上部には上方に拡開状の側壁部12bが形成さ
れ、側壁部材12には凹部13aを有するゴム製のマウント
部材13が側壁部12bの内周面に固着され且つ側壁部材12
から上方に突出して設けられ、マウント部材13には振動
伝達のためのキャプ部14aを有する取付金具14がキャプ
部14aを凹部13aに内嵌固着するとともにマウント部材13
の上端面に固着されて設けられ、マウント部材13の下端
と下壁部材11の間には空間20が形成されている。
上記エンジンマウント装置10は、下壁部材11に設けら
れたネジ部11bで車体1のサブフレーム3にナット4に
より固定され、エンジンのブラケット2は、取付金具14
に設けられたボルト15とナット5により固定されて取付
けられるようになっている。尚、符号16はマウント部材
13に内装されたストッパ部材である。
次に、上記空間20について説明する。
上記空間20は、金属部材からなる第1隔壁部材21と可
撓性弾性部材からなる第2隔壁部材22により、上段の大
容積の上室23と中段の小容積の下室24と下段の空気室25
とに区画されている。
上記第1隔壁部材21は、下壁部材11の環状鍔部11aと
側壁部材12の環状溝部12aの間に形成された隙間部26に
挿着固定された環状支持部材27の上端に固着され、第2
隔壁部材22はその周縁部で隙間部26に挿着固定されてい
る。
また、側壁部材12と第1隔壁部材21の間には、上室23
と下室24とを連通する環状のオリフィス40を形成する環
状オリフィス部材41が装着され、第1隔壁部材21には上
室23と下室24とを連通するオリフィス42を形成する2つ
のオリフィス部材43が装着されている。各オリフィス部
材43の下部外周側には、オリフィス42に磁場を形成する
ためのコイル44が巻装されたボビン部材45が第1隔壁部
材21に固着して設けられ、コイル44は電圧供給装置(図
示略)に接続され、電圧供給装置から供給される制御さ
れた励磁電流によりオリフィス42の磁場の強さが調節さ
れるようになっている。尚、オリフィス42には上下方向
の磁場が形成されるが、磁場の方向はオリフィス42と直
交方向でもよく、要はオリフィス42に制御された磁場を
発生できればよい。
上記環状オリフィス部材41の上室23側の端部は、オリ
フィス40の開口部40aが鉛直下向きになるように折曲状
に形成され、各オリフィス部材43の上室23側の端部は、
オリフィス42の開口部42aが鉛直下向きになるように折
曲状に形成されている。
上記上室23と下室24には、水を溶媒としてフェライト
粒子30aを分散させた磁性流体30が封入され、空気室25
には空気が封入され、空気室25の下部にはヒータ31が下
壁部材11に固定されて設けられている。尚、上記ヒータ
31は、エンジンの始動後の所定時間の間通電されるよう
になっている。
このように構成されたエンジンマウント装置10の作用
について説明する。
エンジンの運転停止したときには、上室23に封入され
た磁性流体30のフェライト粒子30aは下方に沈澱してい
くが、オリフィス40・42の開口部40a・42aが鉛直下向き
に形成されているので、下降するフェライト粒子30aは
オリフィス40・42内に侵入することなく第1隔壁部材21
の上面に沈澱する。
また、下室24に封入された磁性流体30のフェライト粒
子30aは第2隔壁部材22の上面に沈澱する。但し、第2
隔壁部材22に沈澱するフェライト粒子30aの量は、下室2
4に封入される磁性流体30が少量であるので少ない。
一方、エンジンが運転されたときには、エンジンマウ
ント装置10に入力される振動により上室23に封入された
磁性流体30が振動するため、第1隔壁部材21に沈澱した
フェライト粒子30aは均一に分散して浮上する。また、
エンジンの始動後の所定時間のヒータ31に通電して加熱
するので、第2隔壁部材22に沈澱したフェライト粒子30
aは、対流により均一に分散される。また、第2隔壁部
材22の熱膨張の変形によっても沈澱粒子の剥離が促進さ
れる。
このようにエンジンマウント装置10においては、沈澱
したフェライト粒子30aは均一に分散されるため磁性流
体30の性能低下を防止することが出来る。加えて、エン
ジンの運転状態や自動車の走行状態に応じて励磁電流を
制御し、コイル44による磁場の強さを調節すると減衰係
数が大きくなりまた磁場の強さを弱くすると減衰係数が
小さくなる。
尚、上記ヒータ31に代えて空気室25に加圧エアを断続
的に供給することにより、第2隔壁部材22に沈澱したフ
ェライト粒子30aを分散するようにしてもよい。
尚、上記実施例の変形例として、磁性流体30に代え
て、例えば水を溶媒としてケイ酸及び有機物などの誘電
体を分散剤で分散したものからなるER流体を上室23と下
室24に封入し、コイル44に代えてオリフィス42に電界を
発生させる電極を設け、エンジンの運転状態や自動車の
走行状態に応じて電圧を制御するように構成してもよ
い。
この場合、前回の強さを強くするとオリフィス42を通
過するER流体の粘度が高くなって減衰係数が大きくな
り、また電解を弱くするとオリフィス42を通過するER流
体の粘度が低くなって減衰係数が小さくなる。
<変形例> 本変形例のエンジンマウント装置10Aは、第2図に示
すように第1壁壁部材21の上面に電歪振動子50が装着さ
れ、電歪振動子50には所定の周波数の交流電圧が印加可
能になっている。このように電歪振動子50を設けること
により、上室23に沈澱したフェライト粒子30aをより効
率よく分散させることが出来る。尚、上記実施例と同様
な部材には同一符号を付して説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
第1図・第2図は本発明の実施例に係るもので、第1図
はエンジンマウント装置の断面図、第2図は変形例に係
るエンジンマウント装置の断面図である。 10・10A……エンジンマウント装置、23……上室、24…
…下室、40・42……オリフィス、40a・42a……開口部、
44……コイル。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性流体が封入された上室と下室とを有
    し、上室と下室とをオリフィスで連通するとともにオリ
    フィスに磁場を発生させる磁場発生手段であって磁場の
    強さを調節可能な磁場発生手段とを備えたエンジンマウ
    ント装置において、 上記オリフィスの上室側の開口部が水平方向或いは水平
    方向よりも下向きになるように形成されていることを特
    徴とするエンジンマウント装置。
  2. 【請求項2】ER流体が封入された上室と下室とを有し、
    上室と下室とをオリフィスで連通するとともにオリフィ
    スに電場を発生させる電場発生手段であって電場の強さ
    を調節可能な電場発生手段とを備えたエンジンマウント
    装置において、 上記オリフィスの上室側の開口部が水平方向或いは水平
    方向よりも下向きになるように形成されていることを特
    徴とするエンジンマウント装置。
JP2490990A 1990-02-02 1990-02-02 エンジンマウント装置 Expired - Fee Related JP2839317B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2490990A JP2839317B2 (ja) 1990-02-02 1990-02-02 エンジンマウント装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2490990A JP2839317B2 (ja) 1990-02-02 1990-02-02 エンジンマウント装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03229033A JPH03229033A (ja) 1991-10-11
JP2839317B2 true JP2839317B2 (ja) 1998-12-16

Family

ID=12151304

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2490990A Expired - Fee Related JP2839317B2 (ja) 1990-02-02 1990-02-02 エンジンマウント装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2839317B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101612374B1 (ko) * 2015-05-06 2016-04-27 현대자동차주식회사 액티브마운트

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03229033A (ja) 1991-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4693455A (en) Two-chamber motor support with hydraulic damping
JPH04358916A (ja) ストラットサスペンションの上部取付構造
US4491304A (en) Fluid-filled engine mount device
JPH1038020A (ja) 制振器
US11215260B2 (en) Variable stiffness vibration damping device
JP3658874B2 (ja) 制振器
JPH0681978B2 (ja) 内外筒型流体封入式パワーユニットマウント
JP2839317B2 (ja) エンジンマウント装置
US5020978A (en) Apparatus and method for reducing vehicular fuel pump noise
JP2001153175A (ja) 能動型吸振装置
JP2539895B2 (ja) 弾性軸受
JP2986586B2 (ja) 流体封入式マウント
JPS58170935A (ja) 液体封入型インシユレ−タ
JP2839320B2 (ja) エンジンマウント装置
JP2839318B2 (ja) エンジンマウント装置
JP2004232706A (ja) 液体封入式防振装置
JPH09257093A (ja) 流体封入式マウント装置
JPH03229032A (ja) エンジンマウント装置
KR20040029216A (ko) 차량의 반 능동 마운트 장치
JP2000033823A (ja) 油圧式ハイブリッドマウント装置
JP3700556B2 (ja) 空気圧式能動型防振装置
KR100255609B1 (ko) 자동차의 액체봉입형 마운팅장치
JP3231108B2 (ja) 液体封入防振マウント
JPH0599263A (ja) 自己伸縮型マウント
JP3040836B2 (ja) 防振装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees