JP2839064B2 - シールドセグメント継手部の補強構造 - Google Patents

シールドセグメント継手部の補強構造

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JP2839064B2
JP2839064B2 JP5156629A JP15662993A JP2839064B2 JP 2839064 B2 JP2839064 B2 JP 2839064B2 JP 5156629 A JP5156629 A JP 5156629A JP 15662993 A JP15662993 A JP 15662993A JP 2839064 B2 JP2839064 B2 JP 2839064B2
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joint
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joint bolt
reinforcing
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宗男 吉村
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Kajima Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シールドセグメント継
手部の補強構造に関する。
【0002】
【従来の技術】シールドセグメントにおいては、図8及
び図9に示すように、セグメント1C、1Cの円周方向
の連結は、セグメント1C、1Cの対向する端部に半径
方向内方に開口する継手ボックス2、2を形成し、これ
ら継手ボックス2、2を複数(図示の例では2本)の継
手ボルト3、3aで連結して行っている。また、軸方向
の連結は、前記継手ボルト3、3aに直交する継手ボル
ト5で行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のセグメント1C
の鉄筋は、セグメント1C自体の強度から計算して配筋
されており、セグメント1C内の継手ボルト3、3a、
5による力は計算されていなかった。
【0004】図8において、セグメント1Cの接合面1
aとワッシャ4との間の無筋コンクリート部分Aは、継
手ボルト3、3aによる引張力を受ける。また、軸方向
の相隣るセグメントとの無筋コンクリート部分B(図
2)は、継手ボルト5による剪断力を受ける。そして、
これるの部分A、Bの受け持つ引張力、剪断力が大きい
と、ワッシャ4から伝達される圧力によりクラックが発
生し、最終的に破壊に至る。
【0005】また、例えば、実開昭50ー29424号
公報や特開平2ー132294号公報に見られるよう
に、継手ボルトの周囲に補強鉄筋を施したものが提案さ
れている。これによれば、補強鉄筋がワッシャ等から伝
達される圧力に対抗しクラックの発生をある程度抑止す
るが、単に継手ボルトの周囲に補強鉄筋を施しただけで
は、継手ボルトによる大きな引張力及び剪断力に対抗す
ることは出来ず、クラックが発生し、破壊に至ることに
なる。
【0006】本発明は、上述の問題点に鑑みなされたも
ので、その目的とするところは、継手ボルトによる大き
な引張力及び剪断力に対して対抗し、クラックが発生
し、破壊するのを確実に防止し得るシールドセグメント
継手部の補強構造を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のシールドセグメ
ント継手部の補強構造によれば、セグメントの接合面側
の継手ボルト用の継手ボックスを囲み接合面側が閉じた
複数のU字状の引張補強鉄筋を継手ボルトが挿入される
継手ボルト孔と平行に配置し、またセグメントの端面側
の継手ボルトが挿入される継手ボルト孔に直交して該継
手ボルト孔を囲みセグメントの内周側が閉じた複数のU
字状の剪断補強鉄筋を配置してある。また本発明のシー
ルドセグメント継手部の補強構造によれば、セグメント
の継手ボックスを囲み接合面側が閉じた複数のU字状の
引張補強鉄筋を継手ボルトが挿通される継手ボルト孔の
側部と平行で接合面側に向って外周方向から内周方向に
向って傾斜して配置し、それぞれの引張補強鉄筋の接合
面側に配置したものの傾斜角は大きく、中心側に配置し
たものの傾斜角は小さくしてある。なお、本明細書にお
いて、セグメントの接合面とは円周方向の面を意味し、
端面とはトンネルの軸線方向のセグメントの面を意味
し、そして内周面とはトンネルの中心部側のセグメント
の面を意味している。
【0008】
【作用】接合面側が閉じた複数のU字状の引張補強鉄筋
が、セグメントの接合面側の継手ボックスを囲み継手ボ
ルトと平行に配置され、またセグメントの内周側が閉じ
た複数のU字状の剪断補強鉄筋が、セグメントの端面側
の継手ボルトに直交して該継手ボルトの挿入孔を囲んで
配置されているので、引張補強鉄筋が継手ボルトの引張
力に対してセグメントを補強し、また剪断補強鉄筋が剪
断力に対してセグメントや継手ボルトを補強する。また
接合面側が閉じた複数のU字状の引張補強鉄筋が、セグ
メントの継手ボックスを囲み、セグメントの継手ボルト
に対して中心側が小さく、接合面側が大きく傾斜して設
けたので、引張力と剪断力との両方に対してセグメント
や継手ボルトを補強することができる。特に土圧に対し
て剪断力が生じやくす外周側が大きく傾斜しているの
で、剪断力を充分に受持つことができる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0010】図1及び図2において、セグメント1に
は、複数の横筋K1、縦筋K2及び連結筋K3が、継手
ボックス2及び2aの部分を除いて配筋されている。こ
れらのボックス2及び2aには、接合面1a及び端面1
bに向けて継手ボルト孔6、7及び8がそれぞれ穿設さ
れている。そして、図8及び図9に示すものと同様に、
これらの継手ボルト孔6、7及び8に継手ボルトを挿入
し、セグメントを組み立てる。
【0011】前記の継手ボックス2を囲み、複数(図示
の例では2本)の接合面1a側が閉じる図3に示すよう
なU字状の引張補強鉄筋10が、それぞれ継手ボルト孔
6、7に平行に上下2段に配筋されている。
【0012】また、図4にも示すように、継手ボルト孔
8の軸線に直交し、複数(図示の例では2本)の半径方
向内方が閉じる剪断補強鉄筋11が、継手ボルト孔8を
囲むように配筋されている。また、図示の例では、この
剪断補強鉄筋11は継手ボルト孔6、7の部分にも配筋
されている。
【0013】次に、図8をも参照して作用について説明
する。
【0014】継手ボルト孔6、7及び8に、図8及び図
9に示す場合と同様に、継手ボルト3、3a及び5を挿
入してセグメントを組み立てる。
【0015】継手ボックス2のワッシャ4とセグメント
の接合面1aとの間の無筋コンクリート部分Aから内方
にかけて、2本の引張補強鉄筋10が配筋されているの
で、無筋コンクリート部分Aの引張強度が増強する。そ
の際、引張補強鉄筋10は、継手ボルト孔6、7と平行
に、したがって継手ボルト3、3aと平行に配筋されて
いるので、より確実に継手ボルト3、3aの引張力に対
抗し、無筋コンクリート部分Aの引張強度を増強する。
【0016】また、継手ボックス2のワッシャ4とセグ
メントの端面1bとの間の無筋コンクリート部分Bにお
いては、同様にして剪断補強鉄筋11により、剪断力に
対して強度を増強する。その際、剪断補強鉄筋11は、
継手ボルト孔8に直行して、したがって継手ボルト5に
直行して配筋されているので、より確実に継手ボルト5
の剪断力に対抗し、無筋コンクリート部分Bの剪断強度
を増強する。
【0017】図5は、本発明の別の実施例を示し、セグ
メント1Aの継手ボックス2を囲みそれぞれ継手ボルト
孔6、7の側部に対してセグメント1Aの端部側に向っ
て外周方向から内周方向に傾斜する複数(図示の例では
3本)の内周側が閉じた引張補強鉄筋10A、10B、
10Cを配筋した例である。図示の通り、その傾斜角は
接合面側が大で、セグメントの中心側が小である。
【0018】図6は、本発明のさらに別の実施例を示
し、セグメント1Bの継手ボックス2を囲み、複数の接
合面1a側が閉じ対向する側が内方にU字状に折れ曲が
った図7に示すような引張補強鉄筋10Dを配筋した例
である。
【0019】
【考案の効果】本発明によれば、継手ボックスのワッシ
ャとセグメントの接合面との間の無筋コンクリート部分
から内方にかけて、引張補強鉄筋が配筋されているの
で、無筋コンクリート部分の引張強度が増強する。その
際、引張補強鉄筋は、継手ボルト孔と平行に、したがっ
て継手ボルトと平行に配筋されているので、より確実に
継手ボルトの引張力に対抗し、無筋コンクリート部分の
引張強度を増強する。
【0020】また、継手ボックスのワッシャとセグメン
トの端面との間の無筋コンクリート部分においては、同
様にして剪断補強鉄筋により、剪断力に対して強度を増
強する。その際、剪断補強鉄筋は、継手ボルト孔に直交
して、したがって継手ボルトに直交して配筋されている
ので、土圧により継手ボルトに剪断力が作用しても、よ
り確実に継手ボルトの剪断力に対抗し、無筋コンクリー
ト部分の剪断強度を増強する。
【0021】これにより、無筋コンクリート部分におけ
るクラックの発生を抑止して破壊を防止することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すセグメントの正面断面
図。
【図2】図1の円周方向断面図。
【図3】図2の引張補強鉄筋を示す平面図。
【図4】剪断補強鉄筋を示す斜視図。
【図5】本発明の別の実施例を示す正面断面図。
【図6】本発明のされに別の実施例を示す円周方向断面
図。
【図7】図6の引張補強鉄筋を示す平面図。
【図8】従来のセグメント継手部を示す正面断面図。
【図9】図8のX−X線矢視断面図
【符号の説明】
A、B・・・無筋コンクリート部分 K1・・・横筋 K2・・・縦筋 K3・・・連結筋 1、1A、1B、1C・・・セグメント 1a・・・接合面 1b・・・端面 2、2a・・・継手ボックス 3、3a、5・・・ 継手ボルト 4・・・ワッシャ 6、7、8・・・継手ボルト孔 10、10A、10B、10C、10D・・・引張補強
鉄筋 11・・・剪断補強鉄筋

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セグメントの接合面側の継手ボルト用の
    継手ボックスを囲み接合面側が閉じた複数のU字状の引
    張補強鉄筋を継手ボルトが挿入される継手ボルト孔と平
    行に配置し、またセグメントの端面側の継手ボルトが挿
    入される継手ボルト孔に直交して該継手ボルト孔を囲み
    セグメントの内周側が閉じた複数のU字状の剪断補強鉄
    筋を配置したことを特徴とするシールドセグメント継手
    部の補強構造。
  2. 【請求項2】 セグメントの継手ボックスを囲み接合面
    側が閉じた複数のU字状の引張補強鉄筋を継手ボルトが
    挿通される継手ボルト孔の側部と平行で接合面側に向っ
    て外周方向から内周方向に向って傾斜して配置し、それ
    ぞれの引張補強鉄筋の接合面側に配置したものの傾斜角
    は大きく、中心側に配置したものの傾斜角は小さくした
    ことを特徴とするシールドセグメントの継手部の補強構
    造。
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JPH0711896A JPH0711896A (ja) 1995-01-13
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JPS5029424U (ja) * 1973-07-10 1975-04-03
JPH07109160B2 (ja) * 1988-11-14 1995-11-22 純一 都築 大口径コンクリートセグメントの継手構造

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JPH0711896A (ja) 1995-01-13

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