JP2838800B2 - 減感作剤 - Google Patents

減感作剤

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JP2838800B2
JP2838800B2 JP1228085A JP22808589A JP2838800B2 JP 2838800 B2 JP2838800 B2 JP 2838800B2 JP 1228085 A JP1228085 A JP 1228085A JP 22808589 A JP22808589 A JP 22808589A JP 2838800 B2 JP2838800 B2 JP 2838800B2
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • A61K39/35Allergens
    • A61K39/36Allergens from pollen
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/08Antiallergic agents

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、減感作剤に関する。更に詳細には、新規ス
ギ花粉アレルゲン、とりわけ、部分アミノ酸配列として
そのN末端から順に、Ala−Ile−Asn−Ile−Phe−Asn−
の配列を有している花粉アレルゲンと糖質とを共有結合
せしめた減感作剤に関する。
〈従来の技術〉 スギ花粉症は、スギの開花時に飛散する花粉によって
引き起こされるアレルギー症である。
近年、我国においては、スギの植林面積の増大につれ
て、スギ花粉症患者数は漸増しており、季節的な発症と
はいえ公衆衛生上無視できない状態になっている。
従来、スギ花粉症の治療法としては、ステロイドホル
モンやクロモグリク酸ナトリウムなどの投与が行なわれ
てきたが、これらはいずれも対症療法であって、単に患
者の症状を一時的に和げるにすぎない。
一方、スギ花粉症の原因物質であるスギ花粉アレルゲ
ンを投与して減感作し、スギ花粉症を根治しようとする
試みが行なわれている。
しかしながら、、この減感作療法では、スギ花粉アレ
ルゲンによるアナフィラキシーの危険が伴うだけでな
く、この危険を回避しようとしてアレルゲンを少量ずつ
投与することを必須とし、その治療期間は約3年もの長
期に亙る欠点がある。
また、スギ花粉アレルゲンは、ガラス容器、金属器具
などに極めて吸着され易く、減感作に際して、スギ花粉
アレルゲンを一定量ずつ投与することが極めて困難であ
り、その取扱いに細心の注意を必要としている。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明者等は、スギ花粉症の予防または治療を目的と
して、スギ花粉アルレゲンの改質に着目し、新しい減感
作剤の確立をめざして鋭意研究し、既に、特開平1−15
6926号公報でスギ花粉アレルゲンと糖質とを共有結合せ
しめた減感作剤を出願した。
しかしながら、この減感作剤は、大部分の患者の症状
を和らげることが判明したものの、一部になおこの減感
作剤で減感作し難い患者のいることが判明した。
そこで、スギ花粉に含まれるアレルゲン自体について
更に研究を続け、新規アレルゲンの検索と、このアレル
ゲンと糖質とを結合せしめた減感作剤の確立をめざして
鋭意研究を続けてきた。
〈課題を解決するための手段〉 本発明は上記課題を解決するためになされたものであ
って、新規スギ花粉アレルゲン、とりわけ、部分アミノ
酸配列としてそのN末端から順に、Ala−Ile−Asn−Ile
−Phe−Asn−の配列を有している花粉アレルゲンが花粉
中に少量存在することを見いだし、この新規花粉アレル
ゲンが、特開平1−156926号公報で開示した部分アミノ
酸配列としてそのN末端から順に、Asp−Asn−Pro−Ile
−Asp−Ser−の配列を有している花粉アレルゲンの約1/
50乃至1/5量混在していることを見いだし、更に、この
新規アレルゲンと糖質とを共有結合しせけた減感作剤が
本目的を満足することを見いだし、本発明を完成した。
本発明で言うスギ花粉アレルゲンは、ニッポンスギ
(オモテスギ、ウラスギ)の花粉から調製されるアレル
ゲンで、その構造が、部分アミノ酸配列として、そのN
末端から順に、Ala−Ile−Asn−Ile−Phe−Asn−の配列
を有し、更に望ましくは、N末端から順に、Ala−Ile−
Asn−Ile−Phe−Asn−Val−Glu−Lys−Tyr−の配列を有
しているアレルゲンが好適である。
本発明で言う糖質とは、例えば、澱粉、アミロース、
デキストラアン、ポリシュクロース、プルラン、エルシ
ナン、カードラン、アラビアガム、トラガントガム、グ
アーガム、ザンタンガム、カラギーナン、ペクチン、セ
ルロース、グルコマンナン、キトーサン、リポポリサッ
カライドなどの各種単純若しくは複合多糖類、これら多
糖類誘導体、またはこれら多糖類の部分加水分解物など
が自由に利用でき、その平均分子量は、通常500〜10,00
0,000、とりわけ、10,000〜1,000,000の範囲のものが望
ましい。
なかでも、プルラン、エルシナンまたはこれらの部分
加水分解物などのマルトトリオース残基を繰り返し単位
とする水溶性中性多糖類の使用は、スギ花粉アレルゲン
と共有重結させることにより、スギ花粉アレルゲンによ
るアナフィラキシーを防止できるとともに、より効果の
高いスギ花粉症減感作剤を容易に製造できるので好都合
である。
また、大腸菌、サルモネラ菌、セラチア菌などの微生
物由来のリポポリサッカライドなどの複合多糖類または
これらの部分加水分解物の使用は、スギ花粉アレルゲン
と共有結合させることにより、粘膜などへの結合性が優
れていることから、経皮、経粘皮型減感作剤として好都
合である。
本発明で言う共有結合方法は、スギ花粉アレルゲンと
糖質とが共有結合し得る各種の方法を採用でき、例えば
ジアゾ法、ペプチド法、アルキル化法、架橋法、アミド
結合法、過沃素酸酸化法、S−S結合法などがある。
ジアゾ法としては、例えばp−アミノベンジル基、p
−アミノベンゾイル基、m−アミノベンジル基、m−ア
ミノベンゾイル基、m−アミノアニソール基、m−アミ
ノベンジルオキシメチル基、3−(p−アミノフェノキ
シ)−2−ヒドロキシプロピオニル基、3−(p−アミ
ノ−m−メチルアニリノ)−5−クロロトリアジニル基
などの芳香族アミノ基を公知の方法によって導入して得
た活性化糖質とスギ花粉アレルゲンとを反応させればよ
い。
ペプチド法としては、例えば、カルボキシル基を有す
る糖質を例えばアジド、酸クロリド、カルボジイミド、
イソシアナートなどの誘導体とした糖質カルボナート、
臭化シアン活性化糖質などの活性化糖質とスギ花粉アレ
ルゲンとを反応させればよい。
アルキル化法としては、例えば、クロロアセチル基、
ブロモアセチル基、ヨードアセチル基、ハロゲン化トリ
アジニル基などを導入した糖質ハロゲン化アルキル誘導
体とスギ花粉アレルゲンとを反応させればよい。
架橋法としては、スギ花粉アレルゲンと糖質との共存
下に、例えば、グルタルアルデヒド、グリオキザール、
サクシンアルデヒド、ヘキサメチレンジイソシアナー
ト、トルエン−2,4−ジイソシアナート、ビスアゾベン
ジジン、N,N′−エチレンビスマレインイミドなどの架
橋試薬を反応させればよい。
アミド結合法としては、例えば、アミノ基を有する糖
質を、例えば、ブロモアセチルブロマイド、クロロブチ
リルクロライド、フルオロプロピオニルフルオライド、
ヨードバレリルアオダイドなどのハロアシルハライドと
反応せて得られる活性化糖質とスギ花粉アレルゲンとを
反応させればよい。
反応時のスギ花粉アレルゲンと糖質との重量比は、通
常は1:0.001〜1,000、望ましくは、1:0.01〜100から選
ばれる。
反応条件は、生成するスギ花粉アレルゲン糖質結合物
がスギ花粉アレルゲン本来のイムノグロブリンGおよび
イムノグロブリンM抗体産生能を実質的に低下せしめる
ことなく、アナフィラキシーおよびアレルキーを惹起す
るイムノグロブリンE抗体産生能を著減し得る条件であ
ればよく、通常は温度約0〜100℃、pH約3〜12で約0.1
〜50時間の範囲が選ばれる。
このようにして生成したスギ花粉アレルゲン糖質結合
物を、通常、例えば濾過、洗浄、遠心分離、塩析、透
析、吸脱着、ゲル濾過、イオン交換クロマトグラフィ
ー、アフィニティクロマトグラフィー、電気泳動などの
方法で分離精製した後、濃縮して溶液状またはシラップ
状で採取するか、更に乾燥し粉末状で採取してスギ花粉
症に対する減感作剤を得る。
本減感作剤は、そのままで、または必要に応じて、例
えば安定剤、防腐剤、アジュバント、賦形剤などを添加
し、スギ花粉症の予防剤、治療剤などとして有利に利用
できる。
このようにして製造される減感作剤は、従来使用され
ているスギ花粉アレルゲンの場合と比較して、該アレル
ゲンに特異的なイムノグロブリンG、イムノグロブリン
M抗体産生を著しく増大し、一方、アレルギーやアナフ
ィラキシーを惹起する該アレルゲンに特異的なイムノグ
ロブリンE抗体産生を著しく低減できる。また、スギ花
粉症患者に投与して、該アレルゲンに特異的なイムノグ
ロブリンE抗体量を著減させることもできる。
更に、本発明の減感作剤は、スギ花粉アレルゲンと比
較してガラス容器、金属器具などへの吸着損失もなく、
安定性良好であり、また、アナフィラキシーの恐れなく
投与でき、更に、減感作に要する時間も約1/3〜1/200に
短縮できるなどの長所を有している。
本発明の減感作剤は、例えば、凍結乾燥注射剤、溶液
注射剤などの注射剤として製造され、皮内、皮下、筋肉
内、腹腔内などに成人1回当り約0.01〜100,000ngの範
囲から選ばれる量を、毎週1〜2回程度約1〜12ヶ月間
投与することによって減感作の目的を達成することがで
きる。
更に、本発明の減感作剤は、例えば、トローチ、舌下
錠、点眼剤、鼻腔内噴霧剤、パップ剤、クリーム剤、ロ
ーション剤などの経皮、経粘皮薬としても製造され、そ
の投与量、投与頻度などを適宜選択することにより、そ
の減感作の目的を有利に達成することができる。
この局所投与方法の場合には、本発明の減感作剤がス
ギ花粉症患者の組織に結合しているイムノグロブリンE
とアレルゲンとの結合を阻止することもできることか
ら、その作用は、投与された局所で即効性であり、患者
の苦痛を直ちに和らげることができる。
また、本発明の減感作剤は、スギ花粉症の予防剤、治
療剤のみならず、ヒノキ花粉症の予防剤、治療剤として
も有利に使用できる。
更に、本減感作剤は、先願特開平1−156926号公報で
開示されている減感作剤と併用することにより、適応患
者を広げることも有利に実施できる。
以下、本発明を実験により詳細に説明する。
実験I−1 スギ花粉アレルゲンの調製 千葉県産のスギ(オモテスギ)から採取したスギ花粉
に、重量で約15倍量の0.125Mの炭酸水素ナトリウム水溶
液(pH8.0)を加え、4℃でゆっくり1時間撹拌抽出し
た後、遠心分離して上清を得た。残渣を同様に再度抽出
し遠心分離した。これらの上清を硫安塩析(80%飽和)
し、塩析物を透析、濾過し、濾液をDEAE−セファデック
スカラムにかけ、非吸着画分を採取し、これを、CM−セ
ファデックスカラムにかけ、リン酸塩緩衝液(pH7.0)
で溶出し、次いで、Mono Sカラムにかけ、トリス塩酸緩
衝液(pH7.0)存在下、塩化ナトリウム濃度勾配で分離
溶出してヒト花粉症患者のイムノグロブリンE抗体およ
び抗スギ花粉アレルゲンマウス抗体と強い親和性を示す
精製スギ花粉アレルゲン液を、原料のスギ花粉に対し
て、固形物当り約0.001%の収率で得た。
なお、本発明のアレルゲンの調製方法において、Mono
Sカラムからの分離溶出に際し、先頭の特開平1−1569
26号公報で開示したスギ花粉アレルゲンが塩化ナトリウ
ム濃度約0.25Mで溶出されたのに対し、本発明のアレル
ゲンは、塩化ナトリウム濃度約0.40Mで溶出され、その
収量は先願アレルゲンの約1/20であった。
本品を、SDS−PAGEで測定したところ、分子量約40,00
0±5,000で、等電点は約9.5附近であった。
本品を用いて、ザ・ジャーナル・オブ・バイオロジカ
ル・ケミストリー(The Journal of Biological Chemis
try)、第256巻、第7990〜7997頁(1981年)の記載に準
じて、気相プロテイン シークエンサーにより分解し、
高速液体クロマトグラフィーで同定して、部分アミノ酸
配列を調べたところ、そのN末端から順に、アラニン−
イソロイシン−アスパラギン−イソロイシン−フェニル
アラニン−アスパラギン−バリン−グルタミン酸−リジ
ン−チロシン−の配列を有していることが判明した。こ
の配列を構成するアミノ酸残基はいずれも光学異性体L
体であって、本明細書では、Ala−Ile−Asn−Ile−Phe
−Asn−Val−Glu−Lys−Tyr−と省略記号で示すことも
ある。
実験I−2 スギ花粉アレルゲンとプルランとの共有結
合物の調製 プルラン(平均分子量200,000)の2w/v%水溶液100mL
に1.7w/v%塩化シアヌルアセトン溶液2mLを加え、氷水
中で5℃以下に保つと共に5%炭酸ナトリウム水溶液で
pHを7.0に保ちつつ2時間反応させた後、そのpHを保ち
つつ4℃の水で一夜透析して活性化プルラン液を得た。
この活性化プルラン液30mLに実験I−1の方法で得た精
製スギ花粉アレルゲン液40mL(mL当り約1mgのアレルゲ
ンを含む)を加え、撹拌しつつpH7.0、37℃に5時間保
ち、次いで、5℃で一夜放置し、これにグリシン6gを加
えて撹拌しつつ10時間保った。これを0.01M酢酸緩衝液
(pH5.0)で透析し、次いでCM−セファデックスカラム
にかけ、その非吸着画分を精密濾過してアレルゲンプル
ラン共有結合物を得た。
収率は、アレルゲン蛋白質当り約60%であった。
本品は、スギ花粉アレルゲンの場合とは違って、ガラ
ス容器、金属器具への吸着損失もなく、安定性良好で取
扱い容易である。
実験I−3 動物への投与テスト 実験I−3−1 予防剤テスト マウス(BALB/C、10〜12週令、メス、1群6匹)を用
いて、実験I−2の方法で得たアレルゲンプルラン共有
結合物をアレルゲンとして1μg含有した生理食塩水0.
2mLを毎週1回、3週に亙って腹腔内投与し、その1週
間後に、実験I−1の方法で得たスギ花粉アレルゲン1
μgとアジュバントとして水酸化アルミニウム4mgとの
混合物を含有する生理食塩水0.2mLと同様に投与した。
スギ花粉アレルゲンに特異的なイムノグロブリンG,イ
ムノグロブリンM抗体量およびイムノグロブリンE抗体
量は、アレルゲンと水酸化アルミニウム混合物の投与直
前と投与終了1週間経過後に採血して測定した。
対照として、アレルゲンプルラン共有結合物の代り
に、実験I−1の方法で調製したスギ花粉アレルゲン1
μgと実験I−2で用いたプルラン40μgとの混合物を
使用した以外は同様に行った。
なお、イムノグロブリンG、イムノグロブリンM抗体
量は、ザ・ジャーナル・オブ・バイオケミストリー(Th
e Journal of Biochemistry)、第92巻、第1413〜1424
頁(1982年)に報告されている酵素免疫吸着測定法(EI
A)による抗体価で、イムノグロブリンE抗体量は、ラ
イフ・サイエンス(Life Science)、第8巻、パートI
I、第813〜820頁(1969年)に報告されているPCA反応に
よる抗体価で比較した。結果は第1表に示す。
第1表の結果から明らかなように、本発明のスギ花粉ア
レルゲンとプルランとの共有結合物は、それらの単なる
混合物とは違って、スギ花粉症を予防する減感作剤とし
て好適である。
実験I−3−2 治療剤テスト マウス(BALB/C、10〜12週令、メス、1群6匹)を用
いて、実験I−1の方法で得たスギ花粉アレルゲン1μ
gとアジュバントとして水酸化アルミニウム4mgとの混
合物を含有する生理食塩水0.2mLを毎週1回、3週に亙
って腹腔内投与し、その2週間後に、実験I−2の方法
で得たアレルゲンプルラン共有結合物をアレルゲンとし
て1μg含有した生理食塩水0.2mLを毎週3回、3週に
亙って同様に投与した。
更に、イムノグロブリンE抗体産生の再誘導をアレル
ゲン水酸化アルミニウム混合物で同様に行った。
イムノグロブリンG、イムノグロブリンM抗体量およ
びイムノグロブリンE抗体量は、アレルゲンプルラン共
有結合物投与直前と投与終了1週間経過後、更にイムノ
グロブリンE抗体再誘導1週間経過後に採血して測定し
た。
対照実験は、実験I−3−1の場合と同様に、アレル
ゲンプルラン共有結合物の代りにスギ花粉アレルゲンと
プルランとの混合物を使用した。結果は第2表に示す。
第2表の結果から明らかなように、本発明のスギ花粉
アレルゲンとプルランとの共有結合物は、それらの単な
る混合物とは違って、スギ花粉症を治療する減感作剤と
して好適である。
また、アレルゲン水酸化アルミニウム混合物の投与に
より予め感作させ、イムノグロブリンE産生の認められ
たモルモット、ラットまたはマウスを用いて、上記のア
レルゲンプルラン共有結合物を含有する生理食塩水を口
腔内、鼻腔内、皮内または皮下に投与し、その1時間後
にスギ花粉アレルゲンを口腔内、鼻腔内、皮内または皮
下に投与したところ、本来起こるべきアレルギー反応は
観察されなかった。
以上述べてきたように、本発明のスギ花粉アレルゲン
と糖質との共有結合物は、アナフィラキシーの恐れもな
く、高い減感作効果を発揮するので、スギ花粉症を予防
または治療するための減感作剤として好適である。
実験II−1 スギ花粉アレルゲンとリポポリサッカライ
ドとの共有結合物の調製 大腸菌由来のリポポリサッカライド10mgを含む10mMリ
ン酸カルシウム溶液1mLに、100mM過沃素酸ナトリウム60
μLを加え、室温で20分間反応させリポポリサッカライ
ドの糖鎖を開裂させた後、4℃の1M−グリシン塩酸緩衝
液(pH4.4)で一夜透析し、過剰量の過沃素酸ナトリウ
ムを除去し、これに0.1M−炭酸水素ナトリウム緩衝液を
加えてpHを約9.5に調整した。
又、リン酸緩衝液(pH9.5)1mLに、実験I−1の方法
で得た精製スギ花粉アレルゲン10mgを溶解し、これに上
記のリポポリサッカライド溶液を混合し、シッフ塩基
(Schiff base)を形成させた。
更に、水素化硼素ナトリウムを加えて複合体の形成反
応を完了させ、次いでセファデックスG−100カラムに
かけ、アレルゲンリポポリサッカライド共有結合物を含
有する画分を採取し、その画分を精密濾過してアレルゲ
ンリポポリサッカライド共有結合物を得た。
収率は、アレルゲン蛋白質当り約40%であった。
本品は、スギ花粉アレルゲンの場合とは違って、ガラ
ス容器などへの吸着損失などもなく、安定性良好で取扱
い容易である。
実験II−2 動物への投与テスト 治療剤テスト マウス(BALB/C、10〜12週令、メス、1群6匹)を用
いて、実験II−1の方法で得たアレルゲンリポポリサッ
カライド共有結合物をアレルゲンとして10μg含有した
生理食塩水1mLをマウスに毎週3回、3週に亙って経口
投与し、次いでその投与1週間経過後に採血してスギ花
粉アレルゲンに特異なイムノグロブリンA、イムノグロ
ブリンG抗体量およびイムノグロブリンE抗体量を測定
した。
対照実験は、アレルゲンリポポリサッカライド共有結
合物の代わりに、アレルゲンとリポポリサッカライドと
の混合物を使用した以外は、同様に行った。なお、イム
ノグロブリンAおよびイムノグロブリンG抗体量は、ジ
ャーナル・オブ・イムノロジカル・メソッズ(Journal
of Immunological Methods)、第6巻、第355〜362頁
(1975年)に報告されているEIA法による抗体価で、イ
ムノグロブリンE抗体量は、実験I−3−1で用いたPC
A反応による抗体価で比較した。結果は、第3表に示
す。
第3表の結果から明らかなように、本発明のアレルゲ
ンリポポリサッカライド共有結合物は、それらの単なる
混合物とは違って、スギ花粉症を予防または治療する減
感作剤として好適である。
また、アレルゲン水酸化アルミニウム混合物の投与に
より予め感作させ、イムノグロブリンE産生の認められ
たマウスを用いて、上記のアレルゲンリポポリサッカラ
イド共有結合物を含有する生理食塩水を口腔内および鼻
腔内に噴霧し、その30分後にスギ花粉アレルゲンを口腔
内および鼻腔内の噴霧したところ、本来起こるべきアレ
ルギー反応は観察されなかった。
一般に、アレルゲンリポポリサッカライド共有結合物
などのスギ花粉アレルゲンと複合多糖類との共有結合物
は、アレルゲンプルラン共有結合物などのスギ花粉アレ
ルゲンと単純多糖類との共有結合物の場合と比較して、
粘膜結合性に優れ、局所に止どまる時間が長いことか
ら、粘膜での吸収率が高く経口、経鼻腔など経皮、経粘
皮型の減感作剤としてより優れた効果を発揮する。
以下、本発明の実施例を述べる。
実施例1 (1) スギ花粉アレルゲンの調製 秋田県産のスギ(ウラスギ)から採取したスギ花粉を
用いて、実験I−1の方法に準じて、精製スギ花粉アレ
ルゲン液を調製し、原料のスギ花粉に対して、固形物当
り約0.001%の収率で得た。本品をSDS−PAGEで測定した
ところ、分子量約40,000±5,000で、等電点は約9.5付近
であった。
また、本品を用いて、実験I−1の方法に準じて、部
分アミノ酸配列を調べたところ、そのN末端から10番目
までのアミノ酸配列が、実験I−1で述べたオモテスギ
由来の花粉アレルゲンの部分アミノ酸配列と同一結果を
得た。
(2) 減感作剤 プルラン(平均分子量約140,000)5gを水400mLに溶解
し、1N−水酸化ナトリウム液でpHを10.7とした後、この
pHを保ちつつ臭化シアン3gを徐々に加え、1時間反応さ
せた。次いで1N−塩酸でpHを5.0にした後、このpHを保
ちつつ冷水で透析して活性化プルラン液を調製した。
この活性化プルラン液に、(1)の方法で調製したウ
ラスギ由来の花粉アレルゲン液200mLを加えて室温下で2
4時間反応させた。反応後、反応液の3倍量のアセトン
を加えて沈澱物を採取し、これを0.01M酢酸緩衝液(pH
5.0)に溶解し、遠心分離して不溶物を除去し、上清をC
M−セファデックスカラムにかけその非吸着画分を精密
濾過し、アンプル詰めして、アレルゲンプルラン共有結
合物を含有する液状減感作剤を得た。
収率は、アレルゲン蛋白質当り約70%であった。
本品は、アナフィラキシーの恐れもなく、高い減感作
効果を発揮するのでスギ花粉症の予防剤、治療剤として
好適である。
また、本品は、スギ花粉アレルゲンの場合とは違っ
て、ガラス容器、金属器具への吸着損失もなく、安定性
良好で取扱い容易である。
実施例2 プルラン部分加水分解物(平均分子量約10,000)52g
をジメチルホルムアミド110mLに加温しつつ溶解し、次
いで室温に冷却してこれに10mLのピリジンを加え、撹拌
しつつ、4−ニトロベンゾイルクロリド1.0gを添加し、
室温下で17時間保った。これに2倍容量のn−プロピル
アルコールを加え沈澱物を採取し、ジメチルホルムアミ
トに溶解した。この操作を3回繰り返して得た沈澱を5w
/v%ハイドロサルファイトナトリウム水溶液100mLに溶
解して80℃に30分間保った後、活性炭で脱色し、2倍容
量のn−プロピルアルコールで沈澱したものを水に溶解
して、一夜水道水で透析した。この溶液を2℃以下に冷
却し、撹拌しつつ塩酸を最終濃度約0.1Nになるように加
えて、次に亜硝酸ナトリウムを約1w/v%になるように加
え、その後30分間反応させ、次いで2℃以下の蒸留水で
2時間透析して活性化プルラン部分加水分解物を得た。
この活性化プルラン部分加水分解物溶液に実験I−1
の方法で得たオモテスギ由来の花粉アレルゲン液20mLを
加え、炭酸ナトリウム水溶液でpH8.5として4℃に保
ち、撹拌しつつ2時間結合反応させた後、実施例1と同
様に精製し、アンプル詰めしてアレルゲンプルラン部分
加水分解物共有結合物を含有する液状減感作剤を得た。
収率は、アレルゲン蛋白質当り約60%であった。
本品は、実施例1の場合と同様にスギ花粉症の予防
剤、治療剤として好適であり、カラス容器、金属器具へ
の吸着損失もなく、安定性良好でその取扱いも容易であ
る。
実施例3 エルシナン(平均分子量約200,000)10gを200mL蒸留
水中に加温しつつ溶解し、次いで室温まで冷却して、こ
れにヘキサメチレンジアミン5gを添加し、1N−水酸化ナ
トリウム液でpHを11.0とした。これを氷水中20℃以下に
保つとともにpHを維持しつつ臭化シアン5gを添加し、撹
拌しながら30分間反応させ、続いて4℃の蒸留水で1時
間透析して活性化エルシナン溶液とした。
この活性化エルシナン溶液に25w/v%グルタルアルデ
ヒド液2mLと実験I−1の方法で調製したオモテスギ由
来のスギ花粉アレルゲン液60mLを加え、更に1M酢酸緩衝
液(pH5.0)を10mL添加し、4℃で24時間撹拌しつつ結
合反応させ、次いでグリシンを濃度1Mになるように添加
し、室温で24時間保ち、更に遠心分離し、上清をゲル濾
過してアルゲンエルシナン共有結合物の画分を採取し
た。これを濃縮し、精密濾過し、ビン詰、凍結乾燥し、
キャップシールしてアレルゲンエルシナン共有結合物を
含有する固状減感作剤を得た。
収率は、アレルゲン蛋白質当り約50%であった。
本品は、実施例1の場合と同様にスギ花粉症の予防
剤、治療剤として好適であり、その取扱いも容易であ
る。
実施例4 1w/v%カルボキシメチルセルロース(平均分子量約2
0,000)水溶液200mLに1−エチル−3−(3−ジメチル
アミノプロピル)カルボジイミド−メチオジド2gを添加
し、1N−塩酸でpHを4.0に維持して撹拌しつつ室温下で
2時間反応させた後、蒸留水で一夜透析し、活性化カル
ボシメチルセルロース溶液を調製した。
この活性化カルボキシメチルセルロース溶液に、実施
例1(1)の方法で調製したウラスギ由来の花粉アレル
ゲン液50mLを添加し、pHを4.5に維持して撹拌しつつ室
温下で一夜反応させた後、実施例3と同様に精製し、ア
ンプル詰めしてアレルゲンカルボキシメチルセルロース
共有結合物を含有する液状減感作剤を得た。
収率は、アレルゲン蛋白質当り約30%であった。
本品は、アレルゲンプルラン共有結合物、アレルゲン
エルシナン共有結合物の場合よりもスギ花粉アレルゲン
に特異的なイムノグロブリンG、イムノグロブリンM抗
体産生量がやや劣るものの、該アレルゲンに特異的なイ
ムノグロブリンE抗体の産生はなく、スギ花粉症の予防
剤、治療剤として使用しうるものであり、その取扱いも
容易である。
実施例5 サルモネラ菌由来のリポポリサッカライド100mgを約
4℃の50%飽和酢酸ナトリウム25mLに加え、0.5N−水酸
化ナトリウムを用いてpH9.0とし、これにブロモアセチ
ルブロマイド20μLと無水ジオキサン1mLとの混合溶液
(pH約8.5)を徐々に添加した。次いで、6N−塩酸を用
いてpH約4.5に調製し、4℃の水で5日間透析し、活性
化リポポリサッカライド溶液を調製した。
この活性化リポポリサッカライド溶液に、実施例1
(1)の方法で調製したウラスギ由来の花粉アレルゲン
液40mLを添加し、pHを4.5に維持して撹拌しつつ、25℃
で2日間反応させた後、実施例3と同様に精製し、アン
プル詰してアレルゲンリポポリサッカライド共有結合物
を含有する液状減感作剤を得た。
収率は、アレルゲン蛋白質当り約35%であった。
本品は、スギ花粉症の予防剤、治療剤として好適であ
り、その取扱いも容易である。
また、糖質としてリポポリサッカライドを使用する本
品は、粘膜結合性に優れ局所に止どまる時間が長いこと
から、粘膜での吸収が高く経口径鼻腔などの経皮、経粘
皮型減感作剤としてより優れた効果を発揮する。
〈発明の効果〉 上記したことから明らかなように、本発明の新規スギ
花粉アレルゲン、とりわけ、部分アミノ酸配列としてそ
のN末端から順に、Ala−Ile−Asn−Ile−Phe−Asn−の
配列を有している花粉アレルゲンと糖質とを共有結合せ
しめた減感作剤は、スギ花粉アレルゲンの場合と比較し
て、スギ花粉アレルゲンに特異的なイムノグロブリン
G、イムノグロブリンM抗体産生を著しく増大するとと
もに、アレルギーやアナフィラキシーを惹起する該アレ
ルゲンに特異的なイムノグロブリンE抗体産生を著しく
低減できるので、アナフィラキシーの恐れなく投与で
き、減感作に要する期間も約1/3〜1/200に短縮できる。
また、本発明の減感作剤は、スギ花粉症患者の組織に
結合しているイムノグロブリンEと花粉アレルゲンとの
抗原抗体反応を阻止し、患者の局所での苦痛を即効的に
和らげることができることから、経皮、経粘皮薬などの
局所投与剤としても有利に利用できる。
更に、本発明の減感作剤は、ガラス容器、金属器具な
どへの吸着損失もなく、スギ花粉アレルゲンと比較して
安定性良好であり、取扱いも容易でその工業的意義は大
きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 39/36 CA(STN) MEDLINE(STN) BIOTECHABS(STN)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】部分アミノ酸配列としてそのN末端から順
    に、Ala−Ile−Asn−Ile−Phe−Asn−の配列を有してい
    るスギ花粉アレルゲンと糖質とを共有結合せしめた減感
    作剤。
  2. 【請求項2】スギ花粉アレルゲンの部分アミノ酸配列
    が、そのN末端から順に、Ala−Ile−Asn−Ile−Phe−A
    sn−Val−Glu−Lys−Tyr−の配列を有していることを特
    徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の減感作剤。
  3. 【請求項3】スギ花粉アレルゲンが、ニッポンスギの花
    粉から調製したものであることを特徴とする特許請求の
    範囲第(1)項または第(2)項記載の減感作剤。
  4. 【請求項4】糖質が、マルトトリオースを繰り返し単位
    とする多糖類またはリポポリサッカライドであることを
    特徴とする特許請求の範囲第(1)項、第(2)項また
    は第(3)項記載の減感作剤。
  5. 【請求項5】減感作剤が、スギ花粉症治療のための減感
    作剤であることを特徴とする特許請求の範囲第(1)
    項、第(2)項、第(3)項または第(4)項記載の減
    感作剤。
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