JP2838739B2 - 複合金属板の製造装置 - Google Patents

複合金属板の製造装置

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JP2838739B2
JP2838739B2 JP3293780A JP29378091A JP2838739B2 JP 2838739 B2 JP2838739 B2 JP 2838739B2 JP 3293780 A JP3293780 A JP 3293780A JP 29378091 A JP29378091 A JP 29378091A JP 2838739 B2 JP2838739 B2 JP 2838739B2
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heating
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尚 吉村
明人 岡崎
忠夫 切山
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F5/00Elements specially adapted for movement
    • F28F5/02Rotary drums or rollers

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  • Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数の金属板を加熱手段
により連続的に加熱し、連続的に圧着ロール間に送り込
んで接合する複合金属板の製造装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】複合金属板の製造方法には原理的に多様
のものがあるが、その一つに重ね圧延法といわれるもの
がある。これは金属板を重ね合わせて圧延機に送り込み
強圧下を加えて接合するものである。この方法は素材は
加熱せず冷間で行なうか、比較的低い加熱温度、いわゆ
る温間で行なうのが一般的である。本発明者等はこれに
対し加熱手段を中心に新たな装置を開発し、従来よりず
っと高温に加熱することにより小さな圧下率で圧着を行
なうことができ、材質的にも優れた特徴を有する複合金
属板が製造できることを見出した(特開平2−3076
87号)。
【0003】これは図3に示すように素材の金属板1、
2それぞれに通電ロール11,12を設け、通電ロール
間に電流を流しつつ素材の金属板が重なるように圧着ロ
ール4間に送り込むことにより複合金属板5を製造する
ものである。電源21は低周波の交流電源、直流電源等
いずれも使用できる。電流は一方の通電ロール11から
一方の素材の金属板1を通り、圧着ロール4の部分を経
て他方の素材の金属板2を通り他方の通電ロール12に
至る。すなわち各素材の金属板1、2における電流値は
同一である。このため電気抵抗の低い方の金属は発熱が
小さいので、加熱が不足する場合には補助加熱用の通電
ロール14を設け、電源23により電流を流して熱を補
給する。圧着ロール4は図3においてはワークロール4
Aとバックアップロール4Bを各2本有する4段のもの
を示しているが、これに限らず2段でも、4段以上の多
段でもよい。
【0004】図4は上記と同様の原理で3枚の金属板
1、2、3により複合金属板5を製造する装置である。
通電ロール11、12、13とさらに金属板1には補助
加熱用通電ロール16が設けられ、電源21、22、2
5がそれぞれ接続されている。これにより各金属板1、
2、3は加熱されつつ圧着ロール4に送り込まれる。
【0005】この方法は電源としては商用周波数のもの
で済むので高周波加熱などに比べて電気設備の費用が著
しく安いこと、また圧着装置には通電機構を有しないの
でこの部分の設計が容易である等の特徴を有している。
また、この装置は板幅方向の加熱温度の均一性も良く温
度調節も容易であるので酸化防止のためのガスシールド
手段を講ずれば十分に高い温度に加熱して接合を行なう
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記通
電加熱による複合金属板の製造装置においては作業中圧
着ロールが熱のため変形してロール幅中心部が膨張する
サーマルクラウンが生ずるという問題が生じた。このた
め圧着された金属板の幅中央部は端部より大きな圧下を
受け、中伸びが発生することになる。
【0007】これは上記装置においては従来の重ね圧延
法より高温に加熱することにより生じた問題であるが、
さらにロールの部分は加熱電源により充電されており、
漏電のおそれがあるため一般の熱間圧延で行なわれるよ
うな水掛け冷却ができない。またさらにロールの周囲に
水分を用いたり、水蒸気を発生させること自体、ガスシ
ールド雰囲気の露点を上昇させ酸化防止に悪影響を及ぼ
すというこの装置特有の問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するものであって、複数の金属板に設けられた加熱手段
と、前記複数の金属板が重なって連続的に送り込まれる
圧着ロールとを有する複合金属板の製造装置において、
前記圧着ロールはロール幅全体に長さを有する1以上の
中空部に封入された気液2相の熱媒体と、外部から水を
供給・循環させる冷却水路とを有するものであって、前
記中空部は圧着ロール表面から一定の距離を置いて圧着
ロール円周方向に複数個並んだ円筒状のものであり、円
筒状の中空部と圧着ロールの表面との間のロール肉厚が
最も薄い部分の長さをd(mm)、圧着ロールにかかる
べき圧延圧力をP(kg/平方ミリメートル)とすると
き、数1の条件を満たすことを特徴とするものである。
【0009】
【数2】
【0010】
【作用】本発明においては圧着ロールの内部に冷却手段
を講ずることによりロールの熱変形の問題を解決する。
ここでこのような対策の対象となるのは図3、図4に示
したような4段圧延機などバックアップロール4Bを有
する圧延機では加熱した金属板に直接接触するワークロ
ール4Aのみでよい。
【0011】 ロールの内部を水冷する手段としてはロー
ルの内部に空洞を設けここに外部から水を送給して冷却
するものが考えられる。しかしながらロール自体の熱か
らの保護だけが目的ならこれでも十分であるが、この方
法ではロール幅方向の冷却の度合いを一定にするのが困
難である。したがって本発明が課題としているロールの
表面形状の安定化の目的には不十分であることが判明し
た。
【0012】 一方、ロールの幅方向の温度分布の均一化
に着目した技術として特開昭57−164931号公報
のものがある。これは薄板の連続焼鈍炉に用いるロール
に関するものであるが、内部を中空にしこの中に溶融塩
や熱媒油を封入し、自然循環させるかまたは内部に回転
翼などを設けて強制循環させるものである。このロール
は幅方向の温度分布を均一化する目的は果たすが、ロー
ルそのものを冷却することは全く考慮されていない。
【0013】 本発明の複合金属板の製造工程においては
通電加熱により発生した素材金属板の熱の大部分は圧着
ロールの所に持ち込まれる。したがって圧着ロールに何
らかの冷却手段を設けないと温度上昇が著しくロールの
耐久性の問題や圧着後の製品に別の冷却手段を設ける必
要性が生ずる。このため上記特開昭57−164931
号公報の技術は適用できない。
【0014】 このようなことから圧着ロールの適切な冷
却手段について種々検討した結果、ロール内に封入され
た気液2相の熱媒体が循環することによりロール幅方向
の温度分布を均一化すると共に、ロール内部に冷却水通
路を有する圧着ロールを使用するのが良いことが判明し
た。
【0015】 この圧着ロールにおいてはロール表面近く
のロール胴長に亘って中空部を設け、この中に水等の熱
媒体をロールが加熱されたとき気液2相になるような圧
力条件で封入する。さらにこれよりロール内部に冷却水
通路を設けロール端部の回転ジョイントを通じて水を循
環させる。
【0016】 ロール表面から熱が入ってくると、入熱が
大きい部分においては熱媒は激しく蒸発し、潜熱に変え
ると共に蒸気は他の部分に容易に移動する。蒸気は比較
的温度の低い部分に移動すれば液相に戻って熱を放出す
るので温度分布が均等化される。一方ロールの中心に近
い部分では外部からの水の供給により水冷もされている
のでロール全体として温度上昇は抑制される。
【0017】 熱媒体を封入する中空部は種々の形態のも
のが用いられうるが、特に好ましいものとしてロール幅
全体に長さを有する円筒状の中空部を、圧着ロール表面
から一定の距離を置いて圧着ロール円周方向に複数個並
べたものがある。このように細長い中空部を複数個設け
ることによって、ロール円周全体にわたる大きな円環状
の中空部を設けるよりもロールの強度の低下が少なくで
きる。このため中空部を比較的ロール表面の近くに設け
ることが可能で、均熱効果を大きくできる。
【0018】 図5は圧着ロールのロール軸に直角な断面
の一部を示すが、この図に示すように円筒状の中空部4
1と圧着ロール40の表面との間のロール肉厚が最も薄
い部分の長さをd(mm)とすると、圧延圧力P(kg
/平方ミリメートル)によりΔd(μm)だけ変形する
ことになる。ロールの変形は板形状の悪化を招くが約3
μmまでは許される。本発明者等は中空部の径を約12
mmとして有限要素法により解析したところ、数3を満
足すればロールの変形は上記許容範囲に入ることが判明
した。したがって圧着ロールにかかる圧延圧力に基づ
き、前記dの寸法を許容される範囲でなるべく小さくす
れば圧延ロールの均熱効果を大きくできる。たとえばP
が20kg/平方ミリメートルのときdは7mm以上、
Pが40kg/平方ミリメートル以上のときdは10m
m以上が許容範囲ということになる。
【0019】
【数3】
【0020】なお、この圧着ロールは漏電のおそれのた
めロールに水掛け冷却ができない前述の通電加熱による
複合金属板の製造装置に適用した場合その利益は特に大
きいが、誘導加熱等加熱手段が異なる場合でも用いうる
ことは当然である。
【0021】
【実施例】図1および図2は本発明の複合金属板の製造
装置における圧着ロールの実施例で、図1はロール軸に
平行な断面図、図2はロール軸に直角な断面図を示して
いる。
【0022】 ロール40の表面近傍にはほぼロール幅全
体に長さを有する円筒状の熱媒用中空部41が複数設け
られており、これに熱媒42として水が封入されてそれ
ぞれ密閉されている。一方ロール40の中心部にもこれ
らとは別に水冷用中空部43が設けられており、回転ジ
ョイント44により冷却水給水口45、排水口46が結
合されている。
【0023】 この例においては熱媒用中空部41は複数
がそれぞれ密閉されて設けられているのでロールの回転
によって上部になっても下部になっても気相と液相とを
同様に共存させることができる。したがってロールへの
熱源が上部にある下ロールでも下部にある上ロールでも
同様にロールの均熱化を達成できる。
【0024】 このロールを4段の圧着用圧延機のワーク
ロールに使用したところ、単なる内部水冷のロールを使
用した場合に比べて製品複合金属の幅中央部の伸び(中
伸び)がなく、板形状が非常に良好になった。
【0025】
【発明の効果】本発明装置によれば加熱により高温にな
った金属板を圧着ロールに送り込んで圧着する装置にお
いてロール幅全体に長さを有する中空部に気液2層の熱
媒体を封入したロールを用いたので、熱媒体の気化熱と
発生した蒸気の循環、凝縮によりロール幅方向全体にわ
たって温度を均一化できる。またロール内部を外部から
の水の供給により水冷しているのでロール全体を適正な
温度に冷却できる。 これによりサーマルクラウンの発
生を抑制し、製品の形状を良好にすると共に、ロール温
度を適正に保って圧着された複合金属板の冷却を制御
し、材質特性の良い製品を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置における圧着ロールの実施例のロ
ール軸に平行な断面図
【図2】本発明の装置における圧着ロールの実施例のロ
ール軸に直角な断面図
【図3】本発明の複合金属板の製造装置の例を示す説明
【図4】本発明の複合金属板の製造装置の例を示す説明
【図5】本発明の装置における圧着ロールの変形量を説
明するロール軸に直角な一部断面図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−244410(JP,A) 特開 平1−186291(JP,A) 特公 昭52−25387(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 20/04 B21B 27/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の金属板に設けられた加熱手段と、
    前記複数の金属板が重なって連続的に送り込まれる圧着
    ロールとを有する複合金属板の製造装置において、前記
    圧着ロールはロール幅全体に長さを有する1以上の中空
    部に封入された気液2相の熱媒体と、外部から水を供給
    ・循環させる冷却水路とを有するものであって、前記中
    空部は圧着ロール表面から一定の距離を置いて圧着ロー
    ル円周方向に複数個並んだ円筒状のものであり、円筒状
    の中空部と圧着ロールの表面との間のロール肉厚が最も
    薄い部分の長さをd(mm)、圧着ロールにかかるべき
    圧延圧力をP(kg/平方ミリメートル)とするとき、
    数1の条件を満たすことを特徴とする複合金属板の製造
    装置。【数1】
JP3293780A 1991-10-15 1991-10-15 複合金属板の製造装置 Expired - Lifetime JP2838739B2 (ja)

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JPH05104262A JPH05104262A (ja) 1993-04-27
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JP3908635B2 (ja) 2002-09-18 2007-04-25 株式会社神戸製鋼所 熱交換機構およびそれを備えたローター
KR100698738B1 (ko) * 2005-12-23 2007-03-23 재단법인 포항산업과학연구원 냉각 롤러 테이블의 구동롤러 장치

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