JP2838245B2 - カラー画像の輪郭強調方法 - Google Patents

カラー画像の輪郭強調方法

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JP2838245B2 JP4147642A JP14764292A JP2838245B2 JP 2838245 B2 JP2838245 B2 JP 2838245B2 JP 4147642 A JP4147642 A JP 4147642A JP 14764292 A JP14764292 A JP 14764292A JP 2838245 B2 JP2838245 B2 JP 2838245B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、印刷製版用カラース
キャナ等におけるカラー画像の輪郭強調方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】印刷製版用のカラースキャナ等におい
て、複製画像の鮮鋭度向上の目的で、走査によって読み
取られた画像の輪郭を強調することが行われている。こ
の輪郭強調の原理を説明すると、以下のとおりである。
【0003】原画から光学的走査によって色分解された
画像信号SB,SG,SRが読み取られる。ここで、SBは原
画のB(青)成分、SGはG(緑)成分、SRはR(赤)
成分の画像信号である。この際、原画は多数の画素D
x,yとして画像信号SB(SG,SR)に変換される。画像
信号SB(SG,SR)は、各画素Dx,yにおける原画のB
(G,R)成分の濃淡を表わしている。例えば、画像信
号SB(SG,SR)が8ビットで構成されていれば、25
6階調の濃淡トーンを表わすことができる。
【0004】図13に、画素の一部分を示す。図におい
て、中央の画素D22を注目画素と呼び、その画像信号S
Gをシャープ信号S22とする。なお、画素D22に対して
は、画像信号SB,SRも得られるが、ここではSGに注目
して説明を進める。
【0005】注目画素D22に対し、D00からD44まで2
5画素の全て(D22を除く24画素とする場合もある)
を周囲領域と呼ぶ。この周囲領域の各画像信号SGを平
均(単純平均、加重平均何れでもよい)した信号を、ア
ンシャープ信号U22とする。
【0006】輪郭強調は、上記のようにして各注目画素
ごとに得られたシャープ信号Sx,yおよびアンシャープ
信号Ux,yを用いて行われる。例えば、図14の100
に示すような濃淡を有する原画のシャープ信号Sは、2
00のようになる。また、アンシャープ信号Uは、30
0に示すように輪郭部302がなだらかになった信号と
して得られる。次に、シャープ信号Sからアンシャープ
信号Uを減算してその差信号(S−U)を求め、これに
強調係数kを乗じて400に示すような強調信号を得
る。さらにこの強調信号k・(S−U)をシャープ信号
Gに加算し、500に示すような信号を得る。信号5
00は、原画100に対して輪郭部502の濃度差が大
きくなっている。このようにして、輪郭強調が施され
る。
【0007】なお、B成分、R成分の画像信号SB,SR
に対しても同様にして輪郭強調が施される。
【0008】ところで、原画としてよく用いられるカラ
ー印画紙(写真)は、Y(イエロー)、M(マゼン
タ)、C(シアン)の3色の粒子を発色させることによ
り、色を表現している。しかし、図16に拡大して示す
ように、各色ともに完全に均一な発色を行うのではな
く、発色しやすい領域とそうでない領域とが存在する。
このため、例えば均一なシアン色を印画したとしても、
拡大するとむらが生じた状態となっている。これを、ス
キャナで読み取ると、その画像信号にノイズが生じるこ
ととなる(粒状性と呼ぶ)。
【0009】上記のような輪郭強調作用は、画像信号に
含まれるこのようなノイズ成分にも同様に働き、好まし
くないノイズ等も強調される。そこで、シャープ信号S
とアンシャープ信号Uの差である(S−U)の絶対値
が、所定のしきい値(強調しきい値)より小さい場合に
は、強調信号k・(S−U)を0またはほぼ0とするよ
うにしている(ノイズの強調を抑えるという意味でグレ
イニネス抑制という)。これをグラフで表わしたのが、
図15Aである。差信号(S−U)の絶対値がしきい値
Tより小さい領域Qにおいては、強調信号k・(S−
U)が0となっている。このようにすれば、ノイズ成分
のような小さな濃度変化部分に対しては、輪郭強調が作
用せず、上記のような問題は解決される。このとき、強
調信号k・(S−U)を0とするかわりに、0に近い値
とするようにしてもよい。
【0010】なお、グレイニネス抑制は、差信号(S−
U)と強調信号k・(S−U)との関係を、図15Bや
図15Cに示すように設定して行う場合もある。この場
合にも、上記と同じように、ノイズ成分に対する輪郭強
調を排除することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の輪郭強調方法においては、次のような問題
点があった。
【0012】グレイニネス抑制の強調しきい値を大きく
すると、ノイズに対する輪郭強調を確実に防ぐことがで
きるが、本来の画像の輪郭を強調できなくなるおそれが
ある。一方、グレイニネス抑制の強調しきい値を小さく
すると、本来の輪郭を確実に強調できるが、ノイズに対
しても輪郭強調を施してしまうおそれがある。
【0013】この発明は、上記のような問題点を解決し
て、本来の画像の輪郭を確実に強調すると共に、ノイズ
に対する輪郭強調を確実に防ぐことのできる輪郭強調方
法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1のカラー画像の
輪郭強調方法は、注目画素における各構成色の画像信号
のうち少なくとも2以上について等濃度方向を算出し、
得られた各等濃度方向の相関度を算出するとともに、前
記相関度に基づいて、前記強調しきい値を変化させるこ
とを特徴としている。
【0015】請求項2のカラー画像の輪郭強調方法は、
注目画素における各構成色の画像信号のうち少なくとも
2以上について濃度最大勾配方向を算出し、得られた各
濃度最大勾配方向の相関度を算出するとともに、前記相
関度に基づいて、前記強調しきい値を変化させることを
特徴としている。
【0016】
【作用】画像の輪郭においては、各構成色の画像信号の
濃度が、同じ位置において変化する。したがって、画像
の輪郭においては、各構成色の画像信号の等濃度方向が
ほぼ一致する。これに対して、粒状性等によるノイズに
おいては、各構成色の画像信号の等濃度方向が一致しな
い。したがって、各構成色の画像信号の等濃度方向につ
いて相関度を算出し、これに基づいて強調しきい値を変
化させれば、ノイズを排除しつつ輪郭部を強調すること
ができる。
【0017】なお、等濃度方向に代えて、濃度最大勾配
方向の相関度により、強調しきい値を変化させてもよ
い。
【0018】
【実施例】この発明の一実施例によるカラー画像の輪郭
強調方法の原理を説明する。図4に、原画から読み取っ
たG成分の画像信号(濃度データ)の一例を示す。な
お、図において、各マス目は画素を表わし、数値の大き
いものほどG成分の濃度が高いことを示す。また、G成
分の濃度を高さで表わして、濃度データを表現すると、
図5のようになる(なお、図5は図4のデータとは対応
していない)。図において、濃度の落込んでいる部分4
0Gが、画像の輪郭部分である。なお、41Gで示す部
分は、本来G成分が均一であるべき部分であるが、ノイ
ズにより凹凸が生じている。これは、原画であるカラー
印画紙の発色粒子が、図16に示すように、均一ではな
いからである。
【0019】図6、図7に、図5の画素に対応するB成
分、R成分の濃度データを示す。この図においても、濃
度の落込んでいる部分40B、40Gが、画像の輪郭部
分である。また、図5同様に、ノイズによって平坦であ
るべき部分に凹凸が生じている。ところで、図16から
も明らかなように、カラー印画紙の発色粒子のむらは、
色ごとに異なった分布となっている。したがって、図6
の平坦部41Bと図5の平坦部41Gと図7の平坦部4
1Rの凹凸は一致しない。
【0020】ところで、これらの濃度データに関し、各
構成色(B、G、R)ごとに等濃度曲線を描くことが可
能である。図17に、ある部分の等濃度曲線(同じ濃度
を結んだ曲線)を示す。ここで、注目画素mを通る等濃
度曲線603の接線方向を等濃度方向と呼ぶ。また、濃
度勾配が最大となる方向(矢印62参照)を濃度最大勾
配方向と呼ぶ。なお、等濃度方向と濃度最大勾配方向は
垂直に交わる。
【0021】濃度最大勾配方向θは、次のようにして求
められる。図8に示すように、注目画素mの周囲にある
4つの画素の濃度をA〜Dとしたとき、 θ=tan-1(A-B)/(C-D)・・・・・(1) で求められる。
【0022】このようにして、濃度最大勾配方向θが算
出されると、等濃度方向ψは ψ'=θ+π/2・・・・・・・・・(2) ψ=ψ'.modπ・・・・・・・・・(2') で求められる。(2')式は、等濃度方向ψを0〜πに制限
するためである。
【0023】図5において、注目画素のG成分濃度をM
Gとすると、この注目画素の等濃度方向は矢印68Gの
方向となる。また、同じ注目画素において、B成分に関
する等濃度方向は図6の矢印68B方向となり、R成分
に関する等濃度方向は図7の矢印68R方向となる。こ
のように、本来画像濃度が平坦であるべき部分において
は、粒状性によるノイズの影響で、各色G、B、Rの等
濃度方向が一致しない。 次に、画像の輪郭部分にある
注目画素について、上記と同様に等濃度方向を示すと、
図5、6、7の矢印64G、64B、64Rに示すよう
になる。図から明らかなように、各色G、B、Rとも、
等濃度方向がほぼ等しくなる。
【0024】すなわち、画像の輪郭部分においては、注
目画素における各構成色G、B、Rの等濃度方向がほぼ
等しくなり、輪郭部分でない部分ではこれらの等濃度方
向が異なることとなる。この発明においては、このよう
な関係に着目し、各構成色の等濃度方向が一致している
度合い(相関度)が高い場合には、画像の輪郭であると
判断して、強調しきい値を小さくするようにしている。
これにより、画像の輪郭を確実に強調することができ
る。一方、各構成色の等濃度方向の相関度が低い場合に
は、画像の輪郭でないと判断し、強調しきい値を大きく
するようにしている。これにより、粒状性等に基づくノ
イズを強調することを防ぐことができる。図1および図
2に、この発明の一実施例による輪郭強調方法を用いた
輪郭強調回路のブロック図を示す。図1において、画像
読取装置2は、原稿の各構成色ごとの濃淡を電気信号に
変換して、画素毎の多階調の画像信号として出力するも
のである。具体的には、ドラムスキャナーや平面走査型
スキャナー等を用いる。画像読取装置2からの画像信号
は、各構成色B、G、Rごとに、画像メモリ4B、4
G、4Rに与えられ、濃度データとして記憶される。
【0025】例えば、画像メモリ4Bには、図4に示す
ように、原稿の各画素に対応するB成分の濃度データが
記憶される。この実施例においては、主走査方向に対し
ては、全画素のデータを記憶し、副走査方向に対して
は、特定の画素数、例えば32画素分のデータを記憶す
るようにしている。画像メモリ4G、4Rにも同様にし
て濃度データが記憶される。
【0026】画像メモリ4Bからは、注目画素の濃度デ
ータが読み出され、シャープ信号Sとして、図2の減算
回路35の加算入力に与えられる。また、アンシャープ
信号演算回路34には、注目画素の周囲の周囲画素(図
13のD00〜D44参照)の濃度データが順次与えられ
る。アンシャープ信号演算回路34は、周囲画素の濃度
データの平均値を算出し、アンシャープ信号Uとして出
力する。このアンシャープ信号Uは、減算回路35の減
算入力に与えられる。
【0027】減算回路35は、シャープ信号Sからアン
シャープ信号Uを減算し、差信号(S−U)を出力す
る。不感帯処理回路36は、この差信号(S−U)と強
調しきい値とを比較し、差信号(S−U)の絶対値の方
が大きい場合には、そのまま差信号(S−U)を出力す
る。差信号(S−U)の絶対値の方が小さい場合には、
0を出力する。k倍回路37は、不感帯処理回路36の
出力をk倍して、強調信号k・(S−U)として加算回
路38に与える。また、加算回路38のもう一方の入力
には、シャープ信号Sが与えられている。したがって、
加算回路38からは、輪郭強調が施された信号S+k・
(S−U)が得られる(図14参照)。
【0028】図2には、B成分の濃度データに関する輪
郭強調回路を示しているが、R成分、G成分についても
同様の回路が設けられている。
【0029】ところで、不感帯処理回路36には不感帯
制御信号が入力されており、これに基づいて強調しきい
値が変化されるようになっている。不感帯制御信号を生
成する回路を図1に示す。
【0030】図において、等濃度方向演算回路8Bは、
画像メモリ4Bから濃度データを読み出し、等濃度方向
を演算する。図3に、等濃度方向演算回路8のブロック
図を示す。各ラッチ42,44,46,48には、注目画素mの周
囲の画素の濃度データA,B,C,Dが保持される。減
算回路50は、A−Bの演算を行い結果を出力する。減
算回路52は、C−Dの演算を行い結果を出力する。両
演算結果は、ROM56に与えられる。
【0031】ROM56は、A−B、C−Dに対応する
(1)、(2)、(2')式の演算を行った結果をテーブルとして
記憶している。したがって、A−B、C−Dに対応する
等濃度方向ψBを出力する。
【0032】図1において、出力されたB成分の等濃度
方向ψBは、角度差検出回路28BG、28BRに与えられ
る。同様にして、等濃度方向演算回路8Gからは、G成
分の等濃度方向ψGが出力されて角度差検出回路28B
G、28GRに与えられる。さらに、等濃度方向演算回路
8Rからは、R成分の等濃度方向ψRが出力されて角度
差検出回路28GR、28BRに与えられる。
【0033】角度差検出回路28BGは、ψBとψGの角度
差を演算し、ψBGとして相関度決定回路29に与える。
以下にその演算工程を示す。
【0034】まず、 Δψ=ψB−ψG を求める。次に、負数およびπ以上の値を排除するた
め、 Δψ'=Δψ.modπ を算出する。なお、ここで、「X.modπ」は、Xをπ
で割った時の余りを表わす。さらに、0〜π/2までの値
とするため、Δψ'が、π/2以下の場合には、 ψBG=Δψ' とし、Δψ'が、π/2より大きい場合には、 ψBG=π−Δψ' とする。このようにして、ψBGを算出する。
【0035】同様にして、角度差検出回路28GRは、ψ
GとψRの角度差を演算し、ψGRとして相関度決定回路2
9に与える。さらに、角度差検出回路28BRは、ψB
ψRの角度差を演算し、ψBRとして相関度決定回路29
に与える。
【0036】このようにして演算された角度差ψBG
GRBRは、相関度決定回路29に与えられ、下式に基
づいて相関度REが算出される。
【0037】RE=MAX(ψBGGRBR) これにより、ψBGGRBRのうち、最も大きいものが
相関度REとして選択される。ψBGGRBRはとも
に、0〜π/2までの値であるから、相関度REも0〜π
/2までの範囲をとる。なお、相関度REは、ψBGGR,
ψBRの平均値としてもよく、あるいは最小値を選択する
ようにしてもよい。
【0038】このようにして算出された相関度REは、
図9に示すような入出力特性を持つ非線形変換回路31
により、適切な値(0〜64)とされて、不感帯制御信
号Fとして出力される。
【0039】なお、図10に示すように、上記演算を各
ψB、ψG、ψRについて予め行い、演算結果をROMに
テーブルとして記憶しておき、これを読み出すようにし
てもよい。
【0040】また、相関度REは、画像のエッジ部にお
いて小さな値を示すので、相関度REを特定の値(例え
ばπ/10)と比較することにより、エッジの抽出が可能
である。
【0041】上記のようにして演算された不感帯制御信
号Fは、図2の不感帯処理回路36に与えられる。不感
帯処理回路36及びk倍回路37は、図11に示すよう
な入出力特性を有している。すなわち、不感帯制御信号
Fが大きい場合には不感帯の幅(すなわち強調しきい
値)を大きくし、小さい場合には不感帯の幅を小さくし
ている。
【0042】以上のようにして、ノイズ成分の影響を受
けることなく、画像の輪郭を確実に強調することができ
る。
【0043】例えば、この発明によれば、図12に示す
ような濃度差の小さい輪郭80であっても強調を行うこ
とができ、同時に粒状性等によるノイズの強調を防止す
ることができる。
【0044】なお、不感帯処理回路36とk倍回路37
とを一つにまとめて、ROMによって構成してもよい。
すなわち、差信号(S−U)および不感帯制御信号Fと
強調信号k・(S−U)との関係を予め算出し、差信号
(S−U)および不感帯制御信号Fをアドレスとして、
対応する強調信号k・(S−U)をデータとして記憶し
ておく。これを読み出して、強調信号k・(S−U)を
迅速に得ることができる。
【0045】なお、上記実施例においては、差信号(S
−U)と強調信号k・(S−U)を、図15Aに示すよ
うな関係に設定している。しかし、図15B、Cに示す
ような関係に設定してもよい。
【0046】また、上記実施例では、構成色R、G、B
の3色について、等濃度方向を比較しているが、任意の
2色について等濃度方向を比較するようにしてもよい。
【0047】さらに、上記実施例では、R、G、Bの成
分について等濃度方向の比較を行っているが、Y、M、
C、Kの成分について比較を行うようにしてもよい。
【0048】また、上記実施例においては等濃度方向を
比較するようにしている。しかし、等濃度方向と濃度最
大勾配方向が垂直に交わることを考慮して、濃度最大勾
配方向を比較して相関度REを算出するようにしてもよ
い。
【0049】
【発明の効果】請求項1、2のカラー画像の輪郭強調方
法は、注目画素における各構成色の画像信号のうち少な
くとも2以上について等濃度方向(濃度最大勾配方向)
を算出し、得られた各等濃度方向(濃度最大勾配方向)
の相関度を算出するとともに、前記相関度に基づいて、
前記強調しきい値を変化させることを特徴としている。
したがって、粒状性等のノイズを強調することなく、画
像の輪郭を確実に強調することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による輪郭強調方法を用い
た輪郭強調回路を示すブロック図であり、不感帯制御信
号Fを生成する部分を示すものである。
【図2】この発明の一実施例による輪郭強調方法を用い
た輪郭強調回路を示すブロック図であり、輪郭強調を行
う部分を示すものである。
【図3】等濃度方向演算回路8の詳細を示す図である。
【図4】画像メモリ4Bに記憶された各画素の濃度デー
タの一例を示す図である。
【図5】G成分の濃度データを模式的に表わした図であ
る。
【図6】B成分の濃度データを模式的に表わした図であ
る。
【図7】R成分の濃度データを模式的に表わした図であ
る。
【図8】注目画素mとその周囲の画素を示す図である。
【図9】非線形変換回路31の入出力特性を示す図であ
る。
【図10】角度差検出回路、相関度決定回路、非線形変
換回路をROMによって構成した例を示す図である。
【図11】不感帯処理回路36及びk倍回路37の入出
力特性を示す図である。
【図12】輪郭の濃度差が小さい場合の濃度データを模
式的に表わした図である。
【図13】注目画素と周辺画素を説明するための図であ
る。
【図14】輪郭強調の原理を説明するための波形図であ
る。
【図15】差信号(S−U)と強調信号k・(S−U)
との関係を示す図である。
【図16】印画紙の発色粒子のむらを示す図である。
【図17】等濃度方向および濃度最大勾配方向を説明す
るための図である。
【符号の説明】
4B、4G、4R・・・画像メモリ 8B、8G、8R・・・等濃度方向演算回路 28BG、28GR、28BR・・・角度差検出回路 29・・・相関度決定回路 36・・・不感帯処理回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 1/40 - 1/409 H04N 1/46 H04N 1/60

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原画の画像を複数の構成色に色分解して読
    み取り、注目画素の画像信号をシャープ信号とすると共
    に、前記注目画素の周囲領域の画像信号を平均してアン
    シャープ信号を求め、 前記シャープ信号からアンシャープ信号を減算して差信
    号を求め、 この差信号に強調係数を乗算して強調信号を求め、 この強調信号を前記シャープ信号に加算して強調済の画
    像信号とするカラー画像の輪郭強調方法であって、 前記差信号の絶対値が強調しきい値より小さい時には前
    記強調信号を0またはほぼ0とするカラー画像の輪郭強
    調方法において、 注目画素における各構成色の画像信号のうち少なくとも
    2以上について等濃度方向を算出し、得られた各等濃度
    方向の相関度を算出するとともに、前記相関度に基づい
    て、前記強調しきい値を変化させることを特徴とするカ
    ラー画像の輪郭強調方法。
  2. 【請求項2】原画の画像を読み取り、注目画素の画像信
    号をシャープ信号とすると共に、前記注目画素の周囲領
    域の画像信号を平均してアンシャープ信号を求め、 前記シャープ信号からアンシャープ信号を減算して差信
    号を求め、 この差信号に強調係数を乗算して強調信号を求め、 この強調信号を前記シャープ信号に加算して強調済の画
    像信号とするカラー画像の輪郭強調方法であって、 前記差信号の絶対値が強調しきい値より小さい時には前
    記強調信号を0またはほぼ0とするカラー画像の輪郭強
    調方法において、 注目画素における各構成色の画像信号のうち少なくとも
    2以上について濃度最大勾配方向を算出し、得られた各
    濃度最大勾配方向の相関度を算出するとともに、前記相
    関度に基づいて、前記強調しきい値を変化させることを
    特徴とするカラー画像の輪郭強調方法。
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