JPH11284860A - 画像処理方法、画像処理装置および画像処理プログラムを記録したコンピュ―タ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

画像処理方法、画像処理装置および画像処理プログラムを記録したコンピュ―タ読み取り可能な記録媒体

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JPH11284860A
JPH11284860A JP11020525A JP2052599A JPH11284860A JP H11284860 A JPH11284860 A JP H11284860A JP 11020525 A JP11020525 A JP 11020525A JP 2052599 A JP2052599 A JP 2052599A JP H11284860 A JPH11284860 A JP H11284860A
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Japan
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data
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JP11020525A
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English (en)
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Shoichi Nomura
庄一 野村
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被写体個々のコントラストや階調再現を維持
しつつ、明部や暗部の飽和をなくす覆い焼き画像処理を
実現可能な画像処理方法、画像処理装置および画像処理
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体を実現する。 【解決手段】 読み取り手段で読み取られた原画像を縮
小して輝度に関するデータを取得し、この輝度に関する
データの出現頻度のまとまりからヒストグラムを複数の
ブロックに分割し、この複数のブロックの少なくとも一
つに応じて覆い焼きマスクを作成し、この覆い焼きマス
クと原画像の対応する画素で加算を行う画像処理手段2
00を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、覆い焼きが可能な
画像処理方法、画像処理装置、画像処理プログラムを記
録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、特
に、画像読み取り手段で読み取った画像データに対して
電子的に覆い焼き画像処理を行える画像処理方法、画像
処理装置画像処理プログラムを記録したコンピュータ読
み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】輝度差が大きい状況で撮影されたフィル
ム(ネガフィルム,ポジフィルム)を現像し、印画紙に
プリントする場合、明るい部分が一様に白くとんだ状態
(白とび)になったり、暗い部分が一様に黒くつぶれた
状態(黒つぶれ)になることがある。
【0003】このような白とびや黒つぶれといった問題
を解決するために、「覆い焼き」や「焼き込み」といっ
た手法が用いられることがある。
【0004】これら覆い焼きや焼き込み(尚、本願明細
書では、これらを総称して「覆い焼き」と言う)は、た
とえばネガフィルムからのプリントの場合では、中間的
な濃度の領域には通常の露光を与え、プリントで白くと
びそうな領域に穴あき遮蔽板を使って選択的に長時間露
光を与えたり、プリント上で黒くつぶれそうな領域に遮
蔽板を使って選択的に露光時間を短くすることにより、
個々の被写体のコントラストや階調を維持しつつ、か
つ、明部・暗部で飽和することのないプリントを得るも
のである。なお、ポジフィルムからのプリントの場合
は、逆の作用よって、飽和のないプリントを得ることが
できる。
【0005】なお、電子的な画像処理を用いる場合にお
いても、最終的なプリントで同様な白とびや黒つぶれの
問題があり、原画像のダイナミックレンジを圧縮するこ
とでとびやつぶれを解消する方式(特開平9−1820
93号公報記載)や、原画像から覆い焼き用のマスクを
作成して覆い焼き画像処理を実行してとびやつぶれを解
消する方式(特開平9−18704号公報記載)などが
提案されてきている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平9−18209
3号公報記載のダイナミックレンジを圧縮する方式で
は、ダイナミックレンジを全体に圧縮するために、個々
の被写体のコントラストや階調再現ができなくなるとい
う不具合が発生する。
【0007】また、特開平9−18704号公報記載の
覆い焼きマスクを作成して覆い焼きを実行する方式で
は、原画像をローパスフィルタ処理し、この後階調圧縮
LUTで階調を圧縮した覆い焼きマスクを、原画像と合
成しているので、特開平9−182093号公報記載の
方式と同様に、やはり本来の覆い焼きの効果は得られて
いないことになる。
【0008】また、電子的な画像処理において、ソフト
フォーカスを実現する場合がある。この場合には、撮影
の際にソフトフィルタを使用して得られるような光が滲
んだ状態のソフトフォーカス画像を得るには、撮影時輝
度(エネルギー量E)相当の数値同士でマスク画像を重
ね合せる必要がある。
【0009】一方、一般のプリントシステムにおいて
は、十分な階調再現域と画像処理精度を確保するために
は、画像データを濃度やL*といった高輝度領域を圧縮
した単位径で扱うことが好ましい。
【0010】このため、好ましいソフトフォーカス画像
を得るためには、濃度またはL*をEに変換→合成処理
→Eを濃度またはL*に変換、といった余分な処理が必
要になるため、処理精度を高く保つ必要や、計算処理量
の増大などにより、負荷が増大する。
【0011】また、ソフトフォーカス効果を得る別の手
段として、プリント時に施すソフトフォーカス処理も存
在し、色が滲んだ状態の、沈んだ色調になる特徴があ
る。この場合も、濃度やL*相当の画像データ値を単に
ブレンドするだけでは実現できず、濃度またはL*をプ
リント露光量E'に変換→合成処理→E'を濃度またはL
*に変換、という計算処理が必要になり、撮影時型ソフ
トフォーカス同様、負荷が大きい。
【0012】また、ソフトフォーカス効果を得るために
は、十分な大きさのぼかしフィルタ処理を行う必要があ
るため、画像処理系への負担が大きく、高速処理が困難
であった。
【0013】従って、本発明の目的は、被写体個々のコ
ントラストや階調再現を維持しつつ、明部や暗部の飽和
をなくす覆い焼き画像処理を実現可能な画像処理方法、
画像処理装置および画像処理プログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体を実現することであ
る。
【0014】また、本発明の第2の目的は、色調を損な
わずに、処理量を増大させずに目的に合ったソフトフォ
ーカス処理を実現することが可能な画像処理方法、画像
処理装置および画像処理プログラムを記録したコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体を実現することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決する本
発明は以下に説明するようなものである。
【0016】(1)請求項1記載の発明は、原画像デー
タから輝度に関するデータを取得し、前記輝度に関する
データのまとまりから、前記輝度に関するデータを複数
のグループに分割し、前記複数のグループの少なくとも
一つに基づいてマスクを作成し、前記マスクに基づい
て、前記原画像データに画像処理を施す、ことを特徴と
する画像処理方法である。
【0017】請求項21記載の発明は、原画像データか
ら輝度に関するデータを取得し、前記輝度に関するデー
タのまとまりから、前記輝度に関するデータを複数のグ
ループに分割し、前記複数のグループの少なくとも一つ
に基づいてマスクを作成し、前記マスクに基づいて、前
記原画像データに画像処理を施す、ことを特徴とする画
像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体である。
【0018】また、請求項13記載の発明は、覆い焼き
画像処理を行う画像処理装置であって、原画像から輝度
に関するデータを取得し、この輝度に関するデータの出
現頻度のまとまりから複数のブロックに分割し、この複
数のブロックの少なくとも一つに応じて覆い焼きマスク
を作成し、この覆い焼きマスクと原画像の対応する画素
で加算を行う画像処理手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0019】なお、本願明細書中において、「輝度に関
するデータ」とは、輝度のほか、原稿透過(反射)濃
度,プリント露光量EやlogE,原稿透過(反射)
率,などの各種の被写体の明るさに関する情報である。
【0020】また、本願明細書中において、「まとま
り」とは、ヒストグラムの山や、画像位置としてのまと
まり、などを意味する。
【0021】また、本願明細書中において、「マスク」
とは、画像と同一サイズの画素群からなるデータであっ
て、対応する画素同士で各種処理を行うもの、を意味す
る。
【0022】この発明では、原画像についての輝度に関
するデータに基づいて、原画像を複数のブロックあるい
はグループに分割する。そして、この複数のブロックあ
るいはグループの少なくとも一つの画像データに、他の
ブロックあるいはグループとは異なる補正値を加える、
覆い焼きマスクを作成する。また、画像を複数のブロッ
クあるいはグループに分割する際には、原画像の輝度に
関するデータの、出現頻度や画像位置毎のまとまり具合
に応じた分割処理を行う。そして、この覆い焼きマスク
と原画像の対応する画素で加算などの画像処理を行うの
で、被写体個々のコントラストや階調再現を維持しつ
つ、明部や暗部の飽和をなくす覆い焼き画像処理を実現
できる。
【0023】なお、以上の画像処理方法において、画像
処理は、原画像データとマスクのデータを、画素毎に加
算する処理であることが好ましい。また、輝度に関する
データのヒストグラムに基づいて、複数のグループに分
割するも好ましい。また、ヒストグラムの形状に基づい
て、複数のグループに分割することも好ましい。そし
て、マスクは、複数のグループの少なくとも1つに対
し、他のグループと異なる補正値を加える覆い焼きマス
ク、であることも好ましい。
【0024】(2)請求項6記載の発明は、(1)の画
像処理方法の発明において、前記輝度に関するデータを
取得する際に、原画像の間引きデータから取得するよう
にし、この輝度に関するデータの出現頻度のまとまりか
ら作成された覆い焼きマスクをぼかしフィルタによりぼ
かした後に原画像と同一の画像サイズに拡大し、この覆
い焼きマスクと原画像の対応する画素で加算を行う、こ
とを特徴とする。
【0025】請求項26記載の発明は、(1)のコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体の発明において、前記輝
度に関するデータを取得する際に、原画像の間引きデー
タから取得するようにし、この輝度に関するデータの出
現頻度のまとまりから作成された覆い焼きマスクをぼか
しフィルタによりぼかした後に原画像と同一の画像サイ
ズに拡大し、この覆い焼きマスクと原画像の対応する画
素で加算を行う、ことを特徴とする。
【0026】また、請求項14記載の発明は、(1)の
画像処理装置の発明において、原画像の間引きデータか
ら輝度に関するデータを取得し、前記画像処理手段は、
輝度に関するデータの出現頻度のまとまりから作成され
た覆い焼きマスクをぼかしフィルタによりぼかした後に
原画像と同一の画像サイズに拡大し、この覆い焼きマス
クと原画像の対応する画素で加算を行う、ことを特徴と
する。
【0027】この発明では、輝度に関するデータを取得
する際に、プリスキャンなどによる原画像の間引きデー
タから取得するようにしているので、計算処理における
計算量が少なくて済むため、一般的なCPUや一般的な
処理言語を用いて短時間の処理が可能になる。
【0028】(3)請求項7記載の発明は、(2)の画
像処理方法の発明において、覆い焼きマスクをぼかしフ
ィルタによりぼかす処理を複数回実行することを特徴と
する。
【0029】請求項27記載の発明は、(2)の画像処
理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
録媒体の発明において、覆い焼きマスクをぼかしフィル
タによりぼかす処理を複数回実行することを特徴とす
る。
【0030】また、請求項15記載の発明は、(2)の
画像処理装置の発明において、前記画像処理手段は、覆
い焼きマスクをぼかしフィルタによりぼかす処理を複数
回実行することを特徴とする。
【0031】この発明では、ぼかしフィルタによりぼか
す処理を複数回実行して覆い焼きマスクを作成している
ので、滑らかな形状の覆い焼きマスクを作成することが
できる、自然な覆い焼きを実現することができる。
【0032】(4)請求項8記載の発明は、(1)〜
(3)の画像処理方法の発明において、前記原画像はカ
ラー画像であり、カラー画像に含まれる輝度に関するデ
ータを取得して覆い焼きマスクを作成し、この覆い焼き
マスクを原画像の複数の色成分に対して加算する、こと
を特徴とする。
【0033】請求項28記載の発明は、(1)〜(3)
の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り
可能な記録媒体の発明において、前記原画像はカラー画
像であり、カラー画像に含まれる輝度に関するデータを
取得して覆い焼きマスクを作成し、この覆い焼きマスク
を原画像の複数の色成分に対して加算する、ことを特徴
とする。
【0034】また、請求項16記載の発明は、(1)〜
(3)の画像処理装置の発明において、前記読み取る原
画像はカラー画像であり、前記画像処理手段は、カラー
画像に含まれる輝度に関するデータを取得して覆い焼き
マスクを作成し、この覆い焼きマスクを原画像の複数の
色成分に対して加算する、ことを特徴とする。
【0035】この発明では、カラーの原画像から輝度に
関するデータ(モノクロデータ)を取得して覆い焼きマ
スクを作成する。そして、原画像の複数の各色成分に対
して、この覆い焼きマスク(同一のマスク)を加算する
ことで覆い焼きを実現する。
【0036】この結果、カラー画像に対しても、被写体
個々のコントラストや階調再現および色調を維持しつ
つ、明部や暗部の飽和をなくす覆い焼き画像処理を実現
できる。
【0037】(5)請求項9記載の発明は、(1)〜
(3)の画像処理方法の発明において、前記原画像はネ
ガカラー画像であり、ネガカラー画像の濃度値に含まれ
る複数の色成分から輝度に関するデータを取得して覆い
焼きマスクを作成し、この覆い焼きマスクを原画像の複
数の色成分に対して加算する、ことを特徴とする。
【0038】請求項29記載の発明は、(1)〜(3)
の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り
可能な記録媒体の発明において、前記原画像はネガカラ
ー画像であり、ネガカラー画像の濃度値に含まれる複数
の色成分から輝度に関するデータを取得して覆い焼きマ
スクを作成し、この覆い焼きマスクを原画像の複数の色
成分に対して加算する、ことを特徴とする。
【0039】また、請求項17記載の発明は、(1)〜
(3)の画像処理装置の発明において、前記読み取る原
画像はネガカラー画像であり、前記画像処理手段は、ネ
ガカラー画像の濃度値に含まれる複数の色成分から輝度
に関するデータを取得して覆い焼きマスクを作成し、こ
の覆い焼きマスクを原画像の複数の色成分に対して加算
する、ことを特徴とする。
【0040】この発明では、ネガカラー原画像の各色成
分の濃度値を読み取り、この各色成分の濃度値の平均値
から輝度に関するデータ(モノクロデータ)を取得して
覆い焼きマスクを作成する。そして、原画像の複数の各
色成分に対して、この覆い焼きマスク(同一のマスク)
を加算することで覆い焼きを実現する。
【0041】この結果、ネガカラー画像に対しても、被
写体個々のコントラストや階調再現および色調を維持し
つつ、明部や暗部の飽和をなくす覆い焼き画像処理を実
現できる。
【0042】(6)請求項10記載の発明は、(1)〜
(5)の画像処理方法の発明において、前記複数のブロ
ックから複数の異なる補正量を求め、これらから覆い焼
きマスクを作成し、この覆い焼きマスクと原画像の対応
する画素で加算を行う、ことを特徴とする。
【0043】請求項30に記載の発明は、(1)〜
(5)の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読
み取り可能な記録媒体の発明において、前記複数のブロ
ックから複数の異なる補正量を持つ覆い焼きマスクを作
成し、この覆い焼きマスクと原画像の対応する画素で加
算を行う、ことを特徴とする。
【0044】また、請求項18記載の発明は、(1)〜
(5)の画像処理装置の発明において、前記画像処理手
段は、前記複数のブロックから複数の異なる補正量を求
め、これらから覆い焼きマスクを作成し、この覆い焼き
マスクと原画像の対応する画素で加算を行う、ことを特
徴とする。
【0045】この発明では、ヒストグラムのまとまりか
ら、複数の異なる補正量を持つ覆い焼きマスクを作成し
ているので、シャドーからハイライトに至るまで、被写
体個々のコントラストや階調再現を維持しつつ、明部や
暗部の飽和をなくす覆い焼き画像処理を実現できる。
【0046】(7)請求項11記載の発明は、原画像を
間引いた状態の画像に含まれる色成分ごとの画像データ
を取得して色別画像を作成し、作成された色別画像をぼ
かしフィルタによりぼかした後に原画像と同一の画像サ
イズに拡大して色別ぼけ画像を生成し、この色別ぼけ画
像と原画像の各色成分の対応する画素で重み付け加算を
行ってソフトフォーカス画像を生成する、ことを特徴と
する画像処理方法である。
【0047】請求項31記載の発明は、原画像を間引い
た状態の画像に含まれる色成分ごとの画像データを取得
して色別画像を作成し、作成された色別画像をぼかしフ
ィルタによりぼかした後に原画像と同一の画像サイズに
拡大して色別ぼけ画像を生成し、この色別ぼけ画像と原
画像の各色成分の対応する画素で重み付け加算を行って
ソフトフォーカス画像を生成する、ことを特徴とする画
像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体である。
【0048】また、請求項19記載の発明は、前記画像
処理手段は、原画像を間引いた状態の画像に含まれる色
成分ごとの画像データを取得して色別画像を作成し、作
成された色別画像をぼかしフィルタによりぼかした後に
原画像と同一の画像サイズに拡大して色別ぼけ画像を生
成し、この色別ぼけ画像と原画像の各色成分の対応する
画素で重み付け加算を行ってソフトフォーカス画像を生
成する、ことを特徴とする画像処理装置である。
【0049】この発明では、各色成分ごとの色別画像を
ぼかして拡大した色別ぼけ画像と原画像とを重み係数の
和が1になるような重み付け加算しているので、ソフト
フォーカス処理の際に色調を損なうことなく、撮影時型
やプリント時型のソフトフォーカスを再現することがで
きる。
【0050】また、原画像を間引いた状態のカラー画像
から色別画像を作成し、ぼかしているので、処理量を低
減することができる。
【0051】(8)請求項12記載の発明は、原画像を
間引いた状態の画像に含まれる色成分ごとの画像データ
を取得して色別画像を作成し、作成された色別画像をぼ
かしフィルタによりぼかした後に原画像と同一の画像サ
イズに拡大して色別ぼけ画像を生成し、この色別ぼけ画
像と原画像の各色成分の対応する画素の減算値に、所定
の演算処理を施し、さらに対応する原画像の各色成分の
画素の値を加算してソフトフォーカス画像を生成する、
ことを特徴とする画像処理方法である。
【0052】請求項32記載の発明は、原画像を間引い
た状態の画像に含まれる色成分ごとの画像データを取得
して色別画像を作成し、作成された色別画像をぼかしフ
ィルタによりぼかした後に原画像と同一の画像サイズに
拡大して色別ぼけ画像を生成し、この色別ぼけ画像と原
画像の各色成分の対応する画素の減算値に、所定の演算
処理を施し、さらに対応する原画像の各色成分の画素の
値を加算してソフトフォーカス画像を生成する、ことを
特徴とする画像処理プログラムを記録したコンピュータ
読み取り可能な記録媒体である。
【0053】また、請求項20記載の発明は、ソフトフ
ォーカス処理を行う画像処理装置であって、原画像を間
引いた状態の画像に含まれる色成分ごとの画像データを
取得して色別画像を作成し、作成された色別画像をぼか
しフィルタによりぼかした後に原画像と同一の画像サイ
ズに拡大して色別ぼけ画像を生成し、この色別ぼけ画像
と原画像の各色成分の対応する画素の減算値に、所定の
演算処理を施し、さらに対応する原画像の各色成分の画
素の値を加算してソフトフォーカス画像を生成する画像
処理手段を備えたことを特徴とする画像処理装置であ
る。
【0054】この発明では、各色成分ごとの色別画像を
ぼかして拡大し、この色別ぼけ画像と原画像の各色成分
の対応する画素の減算値に、所定の演算処理を施し、さ
らに対応する原画像の各色成分の画素の値を加算してい
るので、ソフトフォーカス処理の際に色調を損なうこと
なく、撮影時型やプリント時型のソフトフォーカスを再
現することができる。
【0055】また、原画像を間引いた状態のカラー画像
から色別画像を作成し、ぼかしているので、処理量を低
減することができる。
【0056】
【発明の実施の形態】<第1の実施の形態例>本発明の
実施の形態例の画像処理方法を実行するための装置とし
ての画像処理装置について、図1のブロック図を参照し
て説明する。
【0057】100は画像読み取り手段としてのスキャ
ナであり、フィルムなどの透過原稿や印刷物などの反射
原稿から所望の画像を読み取ってディジタルデータとし
て出力するものである。
【0058】200は本発明の主要部である画像処理装
置であり、後述する各処理手段を備えている。
【0059】300は画像出力手段としてのプリンタで
あり、画像処理装置200で処理された画像をプリント
するものである。
【0060】400は表示制御部であり、画像処理装置
200で処理された画像の表示制御(表示画像の生成)
をおこなうものである。
【0061】500はCRT表示部などの表示手段であ
り、表示制御部400で生成された画像を表示するもの
である。なお、このCRT表示部500において、プリ
ントすべき画像をあらかじめ表示して確認することが可
能である。
【0062】以下、画像処理装置200の各処理手段に
ついて説明する。
【0063】201は濃度値LUTであり、スキャナ1
00からのディジタルデータをネガ濃度値のデータに変
換するルックアップテーブルである。
【0064】210は縮小処理部であり、プリスキャン
で得られた画像を所定の大きさの画像に縮小する処理手
段である。
【0065】220は明るさ情報生成部であり、R,
G,BまたはY,M,Cなどの複数の色の平均をとるこ
とで、明るさ情報をもつ画像を生成する処理手段であ
る。
【0066】230はヒストグラム作成部であり、明る
さ情報をもつ画像のデータについて、明るさのヒストグ
ラムを作成する処理手段である。
【0067】240は判定処理部であり、後述する画像
判定処理により、必要に応じて、この明るさに関するデ
ータの出現頻度のまとまりを複数のブロックに分割し、
この複数のブロックの少なくとも一つに応じて補正量を
定める処理手段である。
【0068】250は原マスク作成部であり、前記画像
判定処理により分割されたブロックに応じて、画像に対
応した覆い焼きマスクの元になる原マスクを作成する処
理手段である。
【0069】260はぼかしフィルタ処理部であり、原
マスクに対してぼかしフィルタによるぼかし処理を施す
ことで、覆い焼きマスク処理に必要なぼけ量を与える処
理手段である。
【0070】270は拡大処理部であり、ぼかされた原
マスクを本スキャンの画像と同じ画素数の大きさにまで
拡大して覆い焼きマスクを生成する処理手段である。な
お、拡大処理を行う際には画素の補間も合せて行う。こ
の補間の手法としては各種のものがあるが、たとえば、
バイリニア(線形補間)法,キュービックコンボリュー
ション法等、滑らかに補間処理を行うものであれば、こ
こに示した以外のものであってもよい。
【0071】280は合成部であり、本スキャンの画像
と覆い焼きマスクとの対応する画素同士で加算による合
成を行う処理手段である。
【0072】また、図2は画像処理装置200が実行す
る画像データの処理手順を示すフローチャートである。
以下、図2のフローチャートの処理手順にしたがって説
明をおこなう。
【0073】なお、図3は処理に伴って生成,作成され
るデータを模式的に示した説明図であり、図4は原画像
とその内容及び原画像から生成されるヒストグラムの一
例を示している。また、図5以降は各処理における説明
のための説明図である。
【0074】まず、原画像が記録されたネガフィルムな
どをスキャナ100にセットして、プリスキャンを実行
する(図2S1)。
【0075】このプリスキャンは、プリントする画像を
プリント前にあらかじめ表示したり、または、この表示
により覆い焼き処理の必要性の判断や結果の確認をした
りするものであるため、読み取り画素数は少なくてよ
い。
【0076】たとえば、本スキャンが1024(縦)×
1536(横)画素である場合に、256×384画素
程度とする。なお、このプリスキャンはR,G,Bの3
色について、同時もしくは順次行うことで、256×3
84画素×3色のデータを得る(図3)。
【0077】そして、このプリスキャンによるデータ
を、濃度値LUT201によりネガ濃度値のデータに変
換する。つぎに、このデータを縮小処理部210により
縮小処理し、覆い焼き処理に適した大きさの縮小プリス
キャン画像(図3)を生成する(図2S2)。この縮
小プリスキャン画像としては、64×96画素×3色、
ないし、128×192画素×3色とする。この縮小処
理としては、隣接する4乃至16画素のデータを単純平
均することなどで行うと、ノイズの低減といった効果が
得られて望ましい。
【0078】この後、カラーである縮小プリスキャン画
像を明るさ情報生成部220で白黒化することにより、
明るさ情報の画像を生成する(図2S3)。この場合、
64×96画素のモノクロの明るさ情報の画像が得られ
る(図3)。
【0079】そして、明るさ情報の画像について、明る
さとその出現頻度とのヒストグラムを生成する(図2S
4)。ここでは、原画像が図4(a)のようなものであ
ったとする。なお、細かな色や階調は図4(a)に示す
ことができないので、その内容について図4(b)に示
す。ここでは、空,海,緑,人物,水たまり,手すり,
地面などが含まれている。
【0080】この場合に、上述したプリスキャンで得た
画像を縮小処理し(図5(a))、明るさ情報の画像の
生成(図5(b))などを行った後、ヒストグラム作成
部230が明るさ情報の画像から図4(c)のようなヒ
ストグラムを生成する。
【0081】そして、このヒストグラムについて判定処
理部240が画像判定処理を施し、この明るさに関する
データの出現頻度のまとまりを複数のブロックに分割す
る(図2S5)。この場合、判別規準法などを用いるこ
とで、しきい値を設定して2以上のブロックに分割す
る。
【0082】なお、このヒストグラムを参照し、最大濃
度と最小濃度とが所定の範囲Mに収まっている場合には
覆い焼き処理は不要であると判断し、上記Mに収まって
いない場合には処理を続行するが、CRT表示部500
に画像を表示して、覆い焼き指示をオペレータがした場
合には、Mの値にかかわらず一定量の覆い焼き処理をし
てもよい。
【0083】なお、原画像の輝度に関するデータに基づ
いて、原画像を複数のブロックあるいはグループ(以
下、これを単に、複数のブロックと称する)に分割する
手法として、本実施の形態例ではヒストグラムに判別規
準法を適用して輝度に関するデータのしきい値を求めて
分割したが、その他にしきい値を求める手法として、ヒ
ストグラムの山や谷の形状、累積密度関数の形状や変曲
点からしきい値を求める手法がある。
【0084】さらに、画面内エッジ検出、領域検出、パ
ターンマッチングなどの手法を用いて、原画像を複数の
ブロックに分割する手法、前記ヒストグラムや累積密度
関数の形状から輝度のしきい値を求めて原画像を複数の
領域に大まかに分割し、さらに前記画面内エッジ検出、
領域検出、パターンマッチングなどの手法を用いて、領
域境界を細かく設定する手法、などを用いてもよい。こ
の場合、定められた領域内の画像データの輝度に関する
データの平均値や代表値に関するデータを求め、これら
の関係からそれぞれのブロックに対応する補正値を求め
ればよい。
【0085】ここでは、1つのしきい値により2つのブ
ロックに分け、一方のブロックに基づいて単一の補正量
を持つ覆い焼きマスクを作成する例を示すが、さらに多
くのブロックに分けることで複数の補正量を持つ覆い焼
きマスクを作成してもよい。なお、2以上のしきい値に
より3以上のブロックに分ける例については、後に詳し
く説明する。
【0086】明るさのヒストグラムが図6(a)のよう
なものであった場合、ヒストグラムの形状から幾つかの
山とその間の谷を検出する。そして、この場合には、ハ
イライト側とシャドー側とを分ける谷を見出し、この谷
の部分を分割点とする(図6(b))。また、最大濃度
と最小濃度とが所定の範囲Mに収まるように、覆い焼き
マスクによる補正量を判定処理部240で求めておく。
【0087】そして、この複数のブロックの少なくとも
一つに応じて、覆い焼きマスクを作成する(図2S
6)。
【0088】まず、原マスク作成部250は、この分割
点の明るさをしきい値として2値化した画像を、明るさ
情報の画像から作成する(図5(c))。さらに、この
2値化した画像を反転することで、原マスクを生成する
(図2S6,図3,図5(d))。この場合、明るさ
情報の画像と同じ64×96画素の1つのデータが得ら
れる。
【0089】次に、ぼかしフィルタ処理部260が、3
×3〜5×5程度のぼかしフィルタ処理を原マスクに対
して行う(図2S7)。この際、覆い焼きマスクとして
適度なぼけを有する程度になるように、複数n回のぼか
し処理を繰り返して行なうようにする(図2S8)。
【0090】そして、適度なぼけを与えられた原マスク
について、拡大処理部270が拡大処理を行って、本ス
キャンで得られる本スキャン画像と同じ画像サイズ(1
024(縦)×1536(横)画素)にまで拡大して覆
い焼きマスクを作成する(図2S9,図3)。なお、
以上のように原マスクをぼかし処理して拡大して作成し
た覆い焼きマスクを図7に示す。
【0091】なお、以上のように縮小された原マスク段
階でぼかし処理を加えた後に本スキャン画像と同サイズ
に拡大することで、各種の本スキャン画像サイズに対応
することが容易になる。特に高速化が必要な場合でも対
応が容易である。
【0092】以上のようにして覆い焼きマスクを作成し
た後、または、覆い焼きマスクの作成と並行して、本ス
キャンを実行して本スキャン画像を得る(図2S10,
図3)。この本スキャン画像は、1024(縦)×1
536(横)画素×3色のデータである。
【0093】そして、最終的に、合成部280におい
て、本スキャン画像と覆い焼きマスクとを合成し(図2
S11)、覆い焼きされた出力画像を得る(図3)。
この場合、本スキャン画像の各色のデータに対して、同
一の覆い焼きマスクを合成する。なお、この合成とは、
覆い焼きマスクと原画像の対応する画素同士で加算を行
うこと意味する。
【0094】この場合、前述した判定処理部240で求
めておいた補正量の覆い焼きマスクのデータを本スキャ
ン画像の各色のデータに加算する処理を行う。たとえ
ば、ハイライトの白とびを抑えるには、負の補正量の覆
い焼きマスクを加算すればよい。また、シャドーの黒つ
ぶれを抑えるには、正の補正量の覆い焼きマスクを加算
すればよい。図6(c)は負の補正量の覆い焼きマスク
を加算することで、ハイライトの白とびを防止する様子
を模式的に示している。
【0095】以上詳細に説明したように、本実施の形態
例では、ヒストグラムで分割したハイライトやシャドー
といったおおまかなブロック内の階調は極力変化させな
いように配慮し、覆い焼きマスクで明るさをシフトさせ
るような画像処理を実行しているので、被写体個々のコ
ントラストや階調再現を維持しつつ、明部や暗部の飽和
をなくす覆い焼き画像処理を実現できる。
【0096】<第2の実施の形態例>ここで、第2の実
施の形態例として、複数のしきい値をもってヒストグラ
ムを分割する例について説明を行う。
【0097】この実施の形態例では、図8のフローチャ
ートを参照して画像判別処理(図2S5)の詳細として
説明を行う。すなわち、図2S1(プリスキャン)〜S
4(ヒストグラム作成)とS6(原マスク作成)〜S1
1(覆い焼きマスクと本スキャン画像の合成)は略同一
であるものとして説明を行う。
【0098】まず、ヒストグラムを参考にして処理前シ
ーン選別を行う(図8S1)。この処理前シーン判別
は、覆い焼き処理が必要か不要かを判断するもので、予
め定めておいた濃度範囲Mと、このヒストグラムから求
められれる濃度範囲Nとを比較し、M<Nであれば覆い
焼き処理が必要,M≧Nであれば覆い焼き処理不要と判
断する。なお、Nについては、ヒストグラムの上からX
%の点を最大濃度、ヒストグラムの下からX%の点を最
小濃度、と定義して求める。この場合、Xは0〜5のい
ずれかの値に定めておく。ここでは、M<Nであり、覆
い焼き処理が必要であるもの(図8S2)として説明を
続ける。
【0099】まず、判別規準法を用いて、しきい値Th
0によりヒストグラムを2つのブロック(ハイライト側
のブロックとシャドー側のブロック)に分割する(図8
S3)。なお、判別規準法とは、画像2値化等に使用す
るヒストグラムを2分割する際のしきい値を決定する手
法である。すなわち、1つのヒストグラムを2分割する
際に、分割された各々のヒストグラムが、分割した2群
の共分散が最小になるよう、最も小さくまとまるべくし
きい値を決定するものである。
【0100】そして、再度判別規準法を用いて、シャド
ー側のブロックをしきい値Th1により、さらに2つの
ブロックに分割する。また、同様にして、ハイライト側
のブロックをしきい値Th2により、さらに2つのブロ
ックに分割する(図8S4)。これにより、ヒストグラ
ムを、3つのしきい値で4つのブロックに分割してい
る。
【0101】なお、以上のようなしきい値の決定法以外
に、ヒストグラムを適当なフィルタで平滑化した上で、
山または谷を検出し、この中で大きなものの中から順に
しきい値を決定してもよい。
【0102】つぎに、このようにヒストグラムを分割し
たしきい値が妥当なものであるか否かを判断すべく、以
下の特性値の計算を行う(図8S5)。
【0103】ここで、 sig*:各範囲のデータの標準偏差, av* :各範囲のデータの平均値, wt* :しきい値近傍(たとえば、±2[ネガ濃度×
100])に存在する画素比率[%], とする。
【0104】すなわち、図9の例において、詳しくは、 sig1:最小値〜最大値のデータの標準偏差, sig2:最小値〜Th0のデータの標準偏差, sig3:Th0〜最大値のデータの標準偏差, sig4:最小値〜Th1のデータの標準偏差, sig5:Th1〜Th0のデータの標準偏差, sig6:Th0〜Th2のデータの標準偏差, sig7:Th2〜最大値のデータの標準偏差, sig8:Th1〜最大値のデータの標準偏差, sig9:最小値〜Th2のデータの標準偏差, av1:最小値〜最大値のデータの平均値, av2:最小値〜Th0のデータの平均値, av3:Th0〜最大値のデータの平均値, av4:最小値〜Th1のデータの平均値, av5:Th1〜Th0のデータの平均値, av6:Th0〜Th2のデータの平均値, av7:Th2〜最大値のデータの平均値, av8:Th1〜最大値のデータの平均値, av9:最小値〜Th2のデータの平均値, wt1:しきい値Th0近傍に存在する画素比率
[%], wt2:しきい値Th1近傍に存在する画素比率
[%], wt3:しきい値Th2近傍に存在する画素比率
[%], とする。
【0105】ここで、以下の3つの判定式により、各し
きい値が有効か否かを判断する。なお、ここで、C1,
C2,C3は所定の判別定数とする。
【0106】 (av3−av2)/(sig2+sig3)>C1, (sig2+sig3)/sig1 <C2, wt1 <C3, 上記3式が成立すれば、しきい値Th0は有効である。
【0107】また、 (av5−av4)/(sig4+sig5)>C1, (sig4+sig5)/sig2 <C2, wt2 <C3, 上記3式が成立すれば、しきい値Th1は有効である。
【0108】また、 (av7−av6)/(sig6+sig7)>C1, (sig6+sig7)/sig3 <C2, wt3 <C3, 上記3式が成立すれば、しきい値Th2は有効である。
【0109】つぎに、有効であるしきい値により分割さ
れたブロックについての補正値を算出する(図8S
6)。
【0110】ここでは、図9のヒストグラムについて、
Th0とTh1とが有効で、Th2が無効であるものとし
て説明を行う。このため、図10に示すように、最小値
〜Th1までを「範囲1」,Th1〜Th0までを「範囲
2」,Th0〜最大値までを「範囲3」として、以下の
補正値算出処理を続ける。
【0111】すなわち、ヒストグラムから求められれる
濃度範囲を、予め定めておいた濃度範囲Mの範囲内に収
めるためには、最大補正量Lを、 L=(最大値−最小値)−M とする必要がある。
【0112】なお、この最大補正量Lについて、指定シ
ーンに対して、一律な割合(0.1〜0.5)というよ
うな設定も可能である。
【0113】この補正量を、範囲1〜範囲3のそれぞれ
に均等に配分する場合、補正係数Kは、 K=1.0−(av3−av4)/{(av3−av4)+L} と定義する。
【0114】この場合、範囲1〜範囲3についてのそれ
ぞれの補正量J1〜J3は、 J1=(av1−av4)×K J2=(av1−av5)×K J3=(av1−av3)×K となる。
【0115】なお、それぞれの範囲に属する画像データ
に対し、それぞれの範囲の補正量を加算すれば、明るさ
範囲をほぼ所望の範囲に収めることができる。なお、補
正量は、ぼけたマスクとして用いるので、微視的には収
まらない部分が存在する可能性もあるが、実用上の問題
が発生することはない。
【0116】各範囲の補正量J1〜J3は、以下の範囲
に抑えることが望ましい。
【0117】 |(J1)−(J2)|<(範囲1の濃度範囲) |(J1)−(J2)|<(範囲2の濃度範囲) |(J2)−(J3)|<(範囲2の濃度範囲) |(J2)−(J3)|<(範囲3の濃度範囲) これにより、たとえば上記ヒストグラムの例で、範囲2
に属する最低濃度の補正結果が、より暗いブロックであ
る範囲1の最低濃度(最小値)の補正結果より小さな値
になって写真としての自然さを欠くといった問題を解消
できる。
【0118】ただし、この式の右辺の濃度範囲について
は、それぞれの範囲でデータの出現頻度に偏りがあるよ
うな場合には、この式で定めたより大きな補正量を用い
ても目立った階調反転は起こらないこともある。
【0119】たとえば、図11(a)のような範囲1〜
範囲3に示すヒストグラムが存在する場合には、しきい
値Th1付近にはデータがほとんど存在しない状態にな
っている。この場合には、図11(b)に示すように上
記の式を超えた補正を行っても階調が完全に逆転するデ
ータ量(画素数)が小さく、問題はない。なお、階調が
完全に逆転するデータ量は、関連する範囲(ここでは、
範囲1と範囲2)の、画像データ量の少ない方の範囲の
10%以下にすることが好ましい。
【0120】なお、データ数d1:範囲2に属するデー
タのうち、補正により範囲1に属するデータの最小値よ
り小さくなったデータ数,データ数d2:範囲1に属す
るデータのうち、補正により範囲2に属するデータの最
大値より大きくなったデータ数,とした場合、階調が完
全に逆転するデータ量Drは、 Dr=d1+d2 となる。
【0121】いずれの場合も、補正量が上記各式に収ま
らない場合、上記の各式に定める補正量だけでは十分な
補正が行えないので、画像濃度値によって変化する、以
下の追加補正量jを定義し、可能な範囲で定めたそれぞ
れの範囲の補正量Jに加算して用いることができる。
【0122】j=(連続補正係数)×{av1−(画像
濃度データ値)} 但し、 (連続補正係数)=1.0−M/(j+M) j=L−(|J1|+|J2|+|J3|) したがって、最終的な補正値Cは、各濃度値xに対応し
た以下の式で求められる。
【0123】C[x]=(xに対応する追加補正量j
[x])+(xが属する範囲の補正量J[class]) なお、ここで、classは1〜3である。
【0124】以上のようにして、ヒストグラムを分割し
て覆い焼きマスクを作成する際の補正量算出式が定ま
り、原マスク画像のデータを補正量算出式で変換し、こ
のぼかし処理により覆い焼きマスクを得る。
【0125】なお、以上のようにして補正量C[x]を
求めた場合、補正量の大小によって原マスクをぼかす際
のぼかし量を変えることが望ましい。すなわち、補正量
に応じて、ぼかしフィルタの大きさやフィルタを掛ける
回数などを変更して対応することが、より自然な補正結
果を得られる点で好ましい。
【0126】以上は有効なしきい値が2つの場合を示し
たが、有効なしきい値が1つである場合でも、同様の処
理は可能である。
【0127】また、本方式によれば、補正量を画面全体
の画像情報の平均値を規準に求めているので、その他写
真プリントに必要な、濃度・色補正等の各種画像処理ア
ルゴリズムに修正を加える必要なく、覆い焼き処理が実
現できる。また、実際の覆い焼き処理は、原画像に補正
値を加算するだけの単純な処理なので、覆い焼き処理を
必要としないシーンの処理も、加算命令のみの削除、ま
たはスキップとすればよく、他の必要な画像処理アルゴ
リズムになんら影響を与えることなく機能の使用、未使
用の選択ができる利点もある。
【0128】<第3の実施の形態例>ここで、第3の実
施の形態例として、ソフトフォーカス処理の際に色調を
損なうことなく、光が滲んだ状態の撮影時ソフトフォー
カスを再現する画像処理について説明する。
【0129】この実施の形態例では、図12のブロック
図及び図13のフローチャート並びに図14の説明図を
参照してソフトフォーカス処理の説明を行う。
【0130】図12のブロック図はソフトフォーカス処
理に必要な回路ブロックを備えた画像処理装置200'
であり、既に覆い焼き処理で説明したものと同一機能を
果たす部分には同一番号を付してある。したがって、重
複した説明は省略する。なお、図1と同一な画像処理装
置200を用いて必要な機能のみを動作させるようにし
てもよい。
【0131】まず、原画像が記録されたネガフィルムな
どをスキャナ100にセットして、プリスキャンを実行
する(図13S1)。
【0132】このプリスキャンは、プリントする画像を
プリント前にあらかじめ表示したり、または、この表示
によりソフトフォーカス処理の結果の確認をしたりする
ものであるため、読み取り画素数は少なくてよい。
【0133】たとえば、本スキャンが1024(縦)×
1536(横)画素である場合に、256×384画素
程度とする。なお、このプリスキャンはR,G,Bの3
色について、同時もしくは順次行うことで、256×3
84画素×3色のデータを得る(図14)。
【0134】そして、このプリスキャンによるデータ
を、濃度値LUT201によりネガ濃度値のデータに変
換する。つぎに、このデータを縮小処理部210により
縮小処理し、ソフトフォーカス処理に適した大きさの縮
小プリスキャン画像(図14)を生成する(図13S
2)。なお、この縮小プリスキャン画像がぼけ原マスク
画像となる。
【0135】この縮小プリスキャン画像としては、64
×96画素×3色、ないし、128×192画素×3色
とする。この縮小処理としては、隣接する4乃至16画
素のデータを単純平均することなどで行うと、ノイズの
低減といった効果が得られて望ましい。
【0136】次に、ぼかしフィルタ処理部260が、3
×3〜5×5程度のぼかしフィルタ処理をぼけ原マスク
に対して行う(図13S3)。この際、ぼけマスクとし
て適度なぼけを有する程度になるように、複数n回のぼ
かし処理を繰り返して行なうようにしてもよい(図13
S4)。
【0137】以上のようにしてぼけ原マスクを作成した
後、または、ぼけ原マスクの作成と並行して、本スキャ
ンを実行して本スキャン画像を得る(図13S5,図1
4)。この本スキャン画像は、1024(縦)×15
36(横)画素×3色のデータである。
【0138】そして、適度なぼけを与えられたぼけ原マ
スクについて、拡大処理部270が拡大処理を行って、
本スキャンで得られる本スキャン画像と同じ画像サイズ
(1024(縦)×1536(横)画素)にまで拡大し
てぼけマスクを作成する(図13S6,図14)。
【0139】なお、以上のように縮小されたぼけ原マス
クの段階でぼかし処理を加えた後に本スキャン画像と同
サイズに拡大することで、各種の本スキャン画像サイズ
に対応することが容易になる。特に高速化が必要な場合
でも対応が容易である。
【0140】そして、最終的に、合成部280におい
て、本スキャン画像とぼけマスクとを合成し(図13S
7)、ソフトフォーカス処理された出力画像を得る(図
14)。この場合、本スキャン画像の各色のデータに
対して、対応する色のぼけマスク画像を合成する。な
お、この合成とは、ぼけマスク画像と原画像の対応する
画素同士で加算を行うこと意味する。
【0141】すなわち、各色成分ごとの色別画像をぼか
して拡大して原画像と合成しているので、色調を損なう
ことなく、ソフトフォーカス処理が可能である。
【0142】この加算合成を式により示すと、以下のよ
うになる。
【0143】ソフトフォーカス画像=S×(ぼけマスク
画像)+(1−S)×(本スキャン画像) ここで、0<S<1である。
【0144】したがって、ソフトフォーカス係数Sを大
きくするほど、ソフトフォーカス効果が強く得られるよ
うになる。
【0145】以上のようにすることでソフトフォーカス
処理が可能であるが、さらに、合成部280で合成する
際に、 ぼけマスク画像の濃度値を輝度値に変換, 本スキャン画像の濃度値を輝度値に変換, 以上とで変換された輝度値の加算合成, 加算合成された輝度値の濃度値への変換, とすることで、写真撮影時にソフトフィルタをかけたよ
うなソフトフォーカスの画調を再現できて好ましい。
【0146】また、 ぼけマスク画像の濃度値をネガ透過率に変換, 本スキャン画像の濃度値をネガ透過率に変換, 以上とで変換されたネガ透過率の加算合成, 加算合成されたネガ透過率の濃度値への変換, といった処理を行えば、ネガフィルムからプリント時に
ソフトフィルタをかけたような効果が得られて好まし
い。
【0147】なお、本実施の形態例では、3色の色別画
像を持つカラー画像について説明を行ったが、モノクロ
ーム画像であっても同様の処理が可能である。すなわ
ち、1色の画像と、対応するぼけマスクの合成処理でも
ソフトフォーカス処理が実現できる。
【0148】<第4の実施の形態例>なお、以上の第3
の実施の形態例のソフトフォーカス処理は、計算精度を
確保するために多くのメモリと計算処理量が必要である
ので、以下のソフトフォーカス処理LUTを用いること
で近似した処理を簡単に行える。
【0149】図15はこの第4の実施の形態例のソフト
フォーカス処理の概略を示すフローチャートである。以
下、これについて説明をする。
【0150】まず、後述するソフトフォーカス処理LU
Tを準備する(図15S1)。次に、原画像が記録され
たネガフィルムなどをスキャナ100にセットして、プ
リスキャンを実行する(図15S2)。そして、プリス
キャンによるデータを、濃度値LUT201によりネガ
濃度値のデータ(このネガ濃度値は、光学濃度を100
倍した値であり、ここでは0〜255の値をとるものと
する。)に変換する。つぎに、このデータを縮小処理部
210により縮小処理し、縮小プリスキャン画像を生成
する(図15S3)。なお、この縮小プリスキャン画像
がぼけ原マスク画像となる。
【0151】この縮小プリスキャン画像のサイズについ
ては、前記第3の実施の形態例と同様とする。
【0152】次に、ぼかしフィルタ処理部260が、3
×3〜5×5程度のぼかしフィルタ処理を原マスクに対
して行う(図15S4)。
【0153】以上のようにしてぼけ原マスクを作成した
後、または、ぼけ原マスクの作成と並行して、本スキャ
ンを実行して本スキャン画像を得る(図15S6)。
【0154】そして、適度なぼけを与えられたぼけ原マ
スクについて、拡大処理部270が拡大処理を行って、
本スキャンで得られる本スキャン画像と同じ画像サイズ
にまで拡大してぼけマスクを作成する(図15S6,図
14)。
【0155】そして、最終的に、合成部280におい
て、本スキャン画像とぼけマスクとを、後述するソフト
フォーカス処理LUTを参照して合成し(図15S
7)、ソフトフォーカス処理された出力画像を得る。
【0156】この場合に、本スキャン画像の値をPi,
ぼけマスク画像の値をQi,合成後の画像の値をTi,
ソフトフォーカスの強さをSとすると、 Ti=S×(LUT[Qi−Pi])+Pi と表せる。
【0157】なお、上式の右辺第1項をまとめてLUT
化すると、 Ti=LUT'[Qi−Pi]+Pi と表せる。
【0158】さて、ここでソフトフォーカス処理LUT
について説明をする。全てのネガ濃度差値x(=Qi−
Pi。−255〜+255の値をとる。)で、以下の計
算により準備されるものがソフトフォーカス処理LUT
である。
【0159】dx=1.0+10(a/100) LUT[x]={log10(dx)}×100−b a=(c+x)/100 b:レベル調整用固定値 c:ソフトフォーカス強さ調整値。
【0160】尚、このソフトフォーカス処理LUTは撮
影時ソフトフォーカスの効果を奏するものである。ま
た、この撮影時ソフトフォーカスの効果を奏するソフト
フォーカス処理LUTとして以下の計算により準備され
るものを用いてもよい。
【0161】dx=1.0+10(x/100) LUT[x]={log10(dx)}×100−30。
【0162】したがって、撮影時ソフトフォーカスの効
果を、画像データ同士の加減算と、ソフトフォーカス処
理LUT(上記LUT')の参照のみで実現できる。こ
のため、計算量の削減、処理時間の短縮を図ることが可
能になる。
【0163】また、上記撮影時ソフトフォーカス処理と
同様の手法で、プリント時ソフトフォーカス処理を以下
の式で求められるソフトフォーカス処理LUTをあらか
じめ準備しておくことにより、実行することができる。
【0164】dx=1.0+10(-a/100) LUT[x]={log10(dx)}×100−b a=(c+x)/100 b:レベル調整用固定値 c:ソフトフォーカス強さ調整値。
【0165】また、このプリント時ソフトフォーカスの
効果を奏するソフトフォーカス処理LUTとして以下の
計算により準備されるものを用いてもよい。
【0166】dx=1.0+10(-x/100) LUT[x]={log10(dx)}×100−30。
【0167】尚、上記4種類のソフトフォーカス処理L
UTをすべて又はいくつかを用意しておき、必要に応じ
選択する機能を設ければ、それぞれのシーンや要望にあ
ったプリントを簡単に作成することができる。
【0168】これに加えて、本実施の形態例の方法によ
れば、ソフトフォーカス処理は、本スキャン画像の値P
iに対し、LUT'[Qi−Pi]を加算するだけの簡
単な処理であるので、ソフトフォーカス処理を必要とし
ないシーンの処理も、加算命令のみの削除、またはスキ
ップとすればよく、他の必要な画像処理アルゴリズムに
なんら影響を与えることなく機能の使用、未使用の選択
ができる利点もある。
【0169】尚、以上のすべての本発明の実施の形態例
において、本発明の画像処理の各処理(一部であって
も、複数であっても、全てであっても良い。)を、コン
ピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された画像処理
プログラムを画像処理装置にインストールすることによ
り実現するようにしてもよい。
【0170】
【発明の効果】(1)本発明では、輝度に関するデータ
の出現頻度のまとまりを複数のブロックに分割し、この
複数のブロックの少なくとも一つに応じて覆い焼きマス
クを作成し、この覆い焼きマスクと原画像の対応する画
素で加算を行うことで、被写体個々のコントラストや階
調再現を維持しつつ、明部や暗部の飽和をなくす覆い焼
き画像処理を実現できる。
【0171】(2)本発明では、各色成分ごとの色別画
像をぼかして拡大して原画像と加算しているので、ソフ
トフォーカス処理の際に色調を損なうことなく、好みに
合った所望のソフトフォーカスを再現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態例で使用する画像処
理装置の電気的構成を機能ブロックごとに示すブロック
図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態例で使用する画像処
理装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施の形態例における画像の処
理順を模式的に示す説明図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態例における画像とヒ
ストグラムとの対応の様子を模式的に示す説明図であ
る。
【図5】本発明の第1の実施の形態例における原マスク
作成の様子を模式的に示す説明図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態例におけるヒストグ
ラムの分割と補正の様子を模式的に示す説明図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態例における覆い焼き
マスクの一例を示す説明図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態例における処理の主
要部の手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施の形態例における処理の説
明のための説明図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態例における処理の
説明のための説明図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態例における処理の
説明のための説明図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態例で使用する画像
処理装置の電気的構成を機能ブロックごとに示すブロッ
ク図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態例で使用する画像
処理装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第3の実施の形態例における画像の
処理順を模式的に示す説明図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態例で使用する画像
処理装置の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 スキャナ 200 画像処理装置 201 濃度値LUT 210 縮小処理部 220 情報生成部 230 ヒストグラム作成部 240 判定処理部 250 原マスク作成部 260 フィルタ処理部 270 拡大処理部 280 合成部

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像データから輝度に関するデータを
    取得し、 前記輝度に関するデータのまとまりから、前記輝度に関
    するデータを複数のグループに分割し、 前記複数のグループの少なくとも一つに基づいてマスク
    を作成し、 前記マスクに基づいて、前記原画像データに画像処理を
    施す、 ことを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記画像処理が、前記原画像データと前
    記マスクのデータを、画素毎に加算する処理であること
    を特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】 前記輝度に関するデータのヒストグラム
    に基づいて、前記複数のグループに分割することを特徴
    とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像
    処理方法。
  4. 【請求項4】 前記ヒストグラムの形状に基づいて、前
    記複数のグループに分割することを特徴とする請求項3
    記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】 前記マスクは、前記複数のグループの少
    なくとも1つに対し、他のグループと異なる補正値を加
    える覆い焼きマスク、であることを特徴とする請求項1
    乃至請求項4のいずれかに記載の画像処理方法。
  6. 【請求項6】 前記輝度に関するデータを取得する際
    に、原画像の間引きデータから取得するようにし、 この輝度に関するデータの出現頻度のまとまりから作成
    された覆い焼きマスクをぼかしフィルタによりぼかした
    後に原画像と同一の画像サイズに拡大し、 この覆い焼きマスクと原画像の対応する画素で加算を行
    う、 ことを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】 覆い焼きマスクをぼかしフィルタにより
    ぼかす処理を複数回実行することを特徴とする請求項6
    記載の画像処理方法。
  8. 【請求項8】 前記原画像はカラー画像であり、 カラー画像に含まれる輝度に関するデータを取得して覆
    い焼きマスクを作成し、 この覆い焼きマスクを原画像の複数の色成分に対して加
    算する、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記
    載の画像処理方法。
  9. 【請求項9】 前記原画像はネガカラー画像であり、 ネガカラー画像の濃度値に含まれる複数の色成分から輝
    度に関するデータを取得して覆い焼きマスクを作成し、 この覆い焼きマスクを原画像の複数の色成分に対して加
    算する、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記
    載の画像処理方法。
  10. 【請求項10】 前記複数のブロックから複数の異なる
    補正量を持つ覆い焼きマスクを作成し、 この覆い焼きマスクと原画像の対応する画素で加算を行
    う、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記
    載の画像処理方法。
  11. 【請求項11】 原画像を間引いた状態の画像に含まれ
    る色成分ごとの画像データを取得して色別画像を作成
    し、 作成された色別画像をぼかしフィルタによりぼかした後
    に原画像と同一の画像サイズに拡大して色別ぼけ画像を
    生成し、 この色別ぼけ画像と原画像の各色成分の対応する画素で
    重み付け加算を行ってソフトフォーカス画像を生成す
    る、 ことを特徴とする画像処理方法。
  12. 【請求項12】 原画像を間引いた状態の画像に含まれ
    る色成分ごとの画像データを取得して色別画像を作成
    し、 作成された色別画像をぼかしフィルタによりぼかした後
    に原画像と同一の画像サイズに拡大して色別ぼけ画像を
    生成し、 この色別ぼけ画像と原画像の各色成分の対応する画素の
    減算値に、所定の演算処理を施し、さらに対応する原画
    像の各色成分の画素の値を加算してソフトフォーカス画
    像を生成する、 ことを特徴とする画像処理方法。
  13. 【請求項13】 覆い焼き画像処理を行う画像処理装置
    であって、 原画像から輝度に関するデータを取得し、この輝度に関
    するデータの出現頻度のまとまりから複数のブロックに
    分割し、この複数のブロックの少なくとも一つに応じて
    覆い焼きマスクを作成し、この覆い焼きマスクと原画像
    の対応する画素で加算を行う画像処理手段を備えたこと
    を特徴とする画像処理装置。
  14. 【請求項14】 前記画像処理手段は、原画像の間引き
    データから輝度に関するデータを取得し、輝度に関する
    データの出現頻度のまとまりから作成された覆い焼きマ
    スクをぼかしフィルタによりぼかした後に原画像と同一
    の画像サイズに拡大し、この覆い焼きマスクと原画像の
    対応する画素で加算を行う、 ことを特徴とする請求項13に記載の画像処理装置。
  15. 【請求項15】 前記画像処理手段は、覆い焼きマスク
    をぼかしフィルタによりぼかす処理を複数回実行するこ
    とを特徴とする請求項14記載の画像処理装置。
  16. 【請求項16】 前記画像処理手段は、カラー画像に含
    まれる輝度に関するデータを取得して覆い焼きマスクを
    作成し、この覆い焼きマスクを原画像の複数の色成分に
    対して加算する、 ことを特徴とする請求項13乃至請求項15のいずれか
    に記載の画像処理装置。
  17. 【請求項17】 前記画像処理手段は、ネガカラー画像
    の濃度値に含まれる複数の色成分から輝度に関するデー
    タを取得して覆い焼きマスクを作成し、この覆い焼きマ
    スクを原画像の複数の色成分に対して加算する、 ことを特徴とする請求項13乃至請求項15のいずれか
    に記載の画像処理装置。
  18. 【請求項18】 前記画像処理手段は、前記複数のブロ
    ックから複数の異なる補正量を持つ覆い焼きマスクを作
    成し、この覆い焼きマスクと原画像の対応する画素で加
    算を行う、 ことを特徴とする請求項13乃至請求項17のいずれか
    に記載の画像処理装置。
  19. 【請求項19】 ソフトフォーカス処理を行う画像処理
    装置であって、 原画像を間引いた状態の画像に含まれる色成分ごとの画
    像データを取得して色別画像を作成し、作成された色別
    画像をぼかしフィルタによりぼかした後に原画像と同一
    の画像サイズに拡大して色別ぼけ画像を生成し、この色
    別ぼけ画像と原画像の各色成分の対応する画素で重み付
    け加算を行ってソフトフォーカス画像を生成する画像処
    理手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  20. 【請求項20】 ソフトフォーカス処理を行う画像処理
    装置であって、 原画像を間引いた状態の画像に含まれる色成分ごとの画
    像データを取得して色別画像を作成し、作成された色別
    画像をぼかしフィルタによりぼかした後に原画像と同一
    の画像サイズに拡大して色別ぼけ画像を生成し、この色
    別ぼけ画像と原画像の各色成分の対応する画素の減算値
    に、所定の演算処理を施し、さらに対応する原画像の各
    色成分の画素の値を加算してソフトフォーカス画像を生
    成する画像処理手段を備えたことを特徴とする画像処理
    装置。
  21. 【請求項21】 原画像データから輝度に関するデータ
    を取得し、 前記輝度に関するデータのまとまりから、前記輝度に関
    するデータを複数のグループに分割し、 前記複数のグループの少なくとも一つに基づいてマスク
    を作成し、 前記マスクに基づいて、前記原画像データに画像処理を
    施す、 ことを特徴とする画像処理プログラムを記録したコンピ
    ュータ読み取り可能な記録媒体。
  22. 【請求項22】 前記画像処理が、前記原画像データと
    前記マスクのデータを、画素毎に加算する処理であるこ
    とを特徴とする請求項21記載の画像処理プログラムを
    記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  23. 【請求項23】 前記輝度に関するデータのヒストグラ
    ムに基づいて、前記複数のグループに分割することを特
    徴とする請求項21または請求項22のいずれかに記載
    の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体。
  24. 【請求項24】 前記ヒストグラムの形状に基づいて、
    前記複数のグループに分割することを特徴とする請求項
    23記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ
    読み取り可能な記録媒体。
  25. 【請求項25】 前記マスクは、前記複数のグループの
    少なくとも1つに対し、他のグループと異なる補正値を
    加える覆い焼きマスク、であることを特徴とする請求項
    21乃至請求項24のいずれかに記載の画像処理プログ
    ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  26. 【請求項26】 前記輝度に関するデータを取得する際
    に、原画像の間引きデータから取得するようにし、 この輝度に関するデータの出現頻度のまとまりから作成
    された覆い焼きマスクをぼかしフィルタによりぼかした
    後に原画像と同一の画像サイズに拡大し、 この覆い焼きマスクと原画像の対応する画素で加算を行
    う、 ことを特徴とする請求項21記載の画像処理プログラム
    を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  27. 【請求項27】 覆い焼きマスクをぼかしフィルタによ
    りぼかす処理を複数回実行することを特徴とする請求項
    26記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ
    読み取り可能な記録媒体。
  28. 【請求項28】 前記原画像はカラー画像であり、 カラー画像に含まれる輝度に関するデータを取得して覆
    い焼きマスクを作成し、 この覆い焼きマスクを原画像の複数の色成分に対して加
    算する、 ことを特徴とする請求項21乃至請求項27のいずれか
    に記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体。
  29. 【請求項29】 前記原画像はネガカラー画像であり、 ネガカラー画像の濃度値に含まれる複数の色成分から輝
    度に関するデータを取得して覆い焼きマスクを作成し、 この覆い焼きマスクを原画像の複数の色成分に対して加
    算する、 ことを特徴とする請求項21乃至請求項27のいずれか
    に記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体。
  30. 【請求項30】 前記複数のブロックから複数の異なる
    補正量を持つ覆い焼きマスクを作成し、 この覆い焼きマスクと原画像の対応する画素で加算を行
    う、 ことを特徴とする請求項21乃至請求項29のいずれか
    に記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体。
  31. 【請求項31】 原画像を間引いた状態の画像に含まれ
    る色成分ごとの画像データを取得して色別画像を作成
    し、 作成された色別画像をぼかしフィルタによりぼかした後
    に原画像と同一の画像サイズに拡大して色別ぼけ画像を
    生成し、 この色別ぼけ画像と原画像の各色成分の対応する画素で
    重み付け加算を行ってソフトフォーカス画像を生成す
    る、 ことを特徴とする画像処理プログラムを記録したコンピ
    ュータ読み取り可能な記録媒体。
  32. 【請求項32】 原画像を間引いた状態の画像に含まれ
    る色成分ごとの画像データを取得して色別画像を作成
    し、 作成された色別画像をぼかしフィルタによりぼかした後
    に原画像と同一の画像サイズに拡大して色別ぼけ画像を
    生成し、 この色別ぼけ画像と原画像の各色成分の対応する画素の
    減算値に、所定の演算処理を施し、さらに対応する原画
    像の各色成分の画素の値を加算してソフトフォーカス画
    像を生成する、 ことを特徴とする画像処理プログラムを記録したコンピ
    ュータ読み取り可能な記録媒体。
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