JP2837898B2 - リードバルブ - Google Patents

リードバルブ

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JP2837898B2
JP2837898B2 JP1314685A JP31468589A JP2837898B2 JP 2837898 B2 JP2837898 B2 JP 2837898B2 JP 1314685 A JP1314685 A JP 1314685A JP 31468589 A JP31468589 A JP 31468589A JP 2837898 B2 JP2837898 B2 JP 2837898B2
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fluid
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reed valve
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一史 武谷
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はリードバルブに関し、特に、耐久性および
流量特性を向上させることのできるリードバルブに関す
るものである。
〔従来技術およびその問題点〕
一般に、2サイクルエンジンの吸気用のリードバルブ
としては、断面が略三角形に形成された所謂バンガロー
タイプのリードバルブが用いられており、この種のリー
ドバルブは、第3図に示すように、内部に流体の通過孔
23、24を有するケースコンプリート22の傾斜面22a、22b
に、弾性を有する薄板から形成されるリード25、26を前
記通過孔23、24をそれぞれ覆うように配置し、さらに、
このリード25、26の上面に先端側が上方に湾曲している
とともに、前記リード25、26の開放角度を制限するスト
ッパ27、28を配置し、さらに、前記リード25、26および
ストッパ27、28の後端部をねじ29、30によって前記ケー
スコンプリート22に一体に固着して構成されている。
そして、常態では、前記ケースコンプリート22の各通
過孔23、24は前記各リード25、26によってそれぞれ閉塞
されていて、前記ケースコンプリート22の内方と外方と
の圧力差によって、前記リード25、26が上下方向に移動
して前記通過孔23、24を開放し、前記ケースコンプリー
ト22の内方から外方へ向かう流体の流れを許し、また逆
方向の流れは前記リード25、26がその弾性によって前記
通過孔23、24を閉塞することによって制止するようにな
っている。
また、屈曲した流路内に設けられるリードバルブとし
ては、断面が非対称の三角形状に形成されるとともに、
各傾斜面に流体の通過孔が形成されるケースコンプリー
トと、ケースコンプリートの各傾斜面に設けられるとと
もに、各傾斜面の各通過孔を開閉可能な弾性を有する薄
板から形成されるリードと、ケースコンプリートの各傾
斜面に取り付けられるとともに、リードの開放角度を制
限可能な先端部が上方に湾曲したストッパとを具えてお
り、両リードは同じバネ定数、固有振動数に設定されて
いる。
そして、上記のような構成のリードバルブを吸気用の
屈曲した流路内に設置すると、常態ではケースコンプリ
ートの各通過孔はリードによって閉塞され、ケースコン
プリートの内外に圧力差が生じると、各リードが各通過
孔を開放してケースコンプリートを介しての流体の流れ
を許容し、逆方向への流体の流れは各リードがその弾性
によって各通過孔を閉塞することで制止する。
しかしながら、上記のような構成のリードバルブにあ
っては、ケースコンプリートの一方の通過孔が流体の流
れ方向を向き、他方の通過孔が流体の流れ方向に直交す
る方向を向くように設置されているため、各通過孔を開
閉する各リードに作用する流体圧に差が生じ、流体の流
れ方向を向く通過孔のリードの方がもう一方のリードよ
りも作用する流体圧が大きくなり、もう一方のリードよ
りも開度が大きくなる。
この結果、開度が大きくなる方のリードが破損してし
まったり、両リードの開閉タイミングのずれによって吹
き返し現象が発生して流量が低下してしまったりする等
の問題が生じていた。
この発明は前記のような従来のもののもつ問題点を解
決したものであって、流体の流れ方向に対する各通過孔
の向きが異なり、各通過孔を開閉する各リードに作用す
る流体圧に差が生じたとしても、各リードの開閉角度及
び開閉タイミングを同一にすることができてリードの破
損が防止できるとともに、吹き返し現象の発生を阻止し
て流量の低下を防止することができて流量特性を向上さ
せることのできるリードバルブを提供することを目的と
するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するためにこの発明は、2サイク
ルエンジン等の吸気用の屈曲した流路内に設けられるバ
ンガロータイプのリードバルブであって、流体の流れに
対向する傾斜面及び流体の流れに略直交する傾斜面を有
するとともに、各傾斜面に流体の通過孔がそれぞれ設け
られる断面非対称の三角形状をなすケースコンプリート
と、該ケースコンプリートの各傾斜面にそれぞれ設けら
れて前記各通過孔を開閉するリードと、前記ケースコン
プリートの各傾斜面にそれぞれ設けられて前記各リード
の開閉角度を制限するストッパとを具え、流体の流れに
対向する傾斜面に設けられるリードの開閉角度がもう一
方の傾斜面に設けられるリードの開閉角度よりも小さく
なるように設定した手段を採用したものである。また、
流体の流れに対向する傾斜面に設けられるリードの板厚
がもう一方の傾斜面に設けられるリードの板厚よりも厚
くなるように設定した手段を採用したものである。さら
に、流体の流れに対向する傾斜面に設けられるリードの
有効長さがもう一方の傾斜面に設けられるリードの有効
長さよりも短くなるように設定した手段を採用したもの
である。さらに、流体の流れに対向する傾斜面に設けら
れるリードのストッパの曲率半径がもう一方の傾斜面に
設けられるリードのストッパの曲率半径よりも大きくな
るように設定した手段を採用したものである。さらに、
流体の流れに対向する傾斜面に設けられるリードのスト
ッパの曲率の起点がもう一方の傾斜面に設けられるリー
ドのストッパの曲率の起点よりも先端方向に位置するよ
うに設定した手段を採用したものである。そして、流体
の流れに対向する傾斜面に設けられるリードのストッパ
のリフト量がもう一方の傾斜面に設けられるリードのス
トッパのリフト量よりも小さくなるように設定した手段
を採用したものである。
〔作用〕
この発明は前記の手段を採用したことにより、流体の
流れ方向に対する各リードの設置角度が異なって各リー
ドに作用する流体圧に差が生じたとしても、各リードの
流体圧に対する開閉タイミングおよび開閉角度を同一に
することができることになり、したがって、開閉角度の
不一致によるリードの破損および開閉タイミングのずれ
による吹き返し現象の発生等を確実に防止できることに
なる。
〔実施例〕
以下、図面に示すこの発明の実施例について説明す
る。
第1図にはこの発明によるリードバルブの一実施例が
示されていて、この実施例に示すリードバルブ1は、断
面が非対称の三角形状に形成された所謂バンガロータイ
プのリードバルブであって、内部に流体の通過孔3、4
を有するケースコンプリート2の傾斜面2a、2bの上面
に、弾性を有する薄板から形成されるリード5、6を前
記通過孔3、4をそれぞれ覆うように配置し、さらに、
このリード5、6の上面に先端側が上方に湾曲している
とともに、前記リード5、6の開放角度を制限するスト
ッパ7、8を配置し、さらに、前記リード5、6および
ストッパ7、8の後端部をねじ9、10によって前記ケー
スコンプリート2に一体に固着して構成されている。
そして、上記のように構成されるリードバルブ1は、
第2図に示すように、クランクケース11内の屈曲した流
路12内に、通過孔4が流体の流れに対向し、通過孔3が
流体の流れに略直交するように取り付けられることにな
り、それによって、リードバルブ1の各リード5、6の
流体の流れ方向に対する設置角度はそれぞれ異なり、各
リード5、6に各通過孔3、4を介して作用する流体圧
に差が生じることになる。
この場合、前記各リード5、6のうち流体圧が大きく
作用する方(流体の流れ方向に対して正体に近い方)の
リード6の板厚t1は、もう一方のリード5の板厚t2より
も厚く形成されている。
したがって、前記リードバルブ1に流体が作用した際
に、前記各リード5、6に作用する流体圧に差が生じて
も、各リード5、6の開閉タイミングおよび開閉角度を
一致させることができることになり、開閉角度の不一致
によるリードの破損や開閉タイミングのずれによる吹き
返し現象の発生を確実に防止できることになる。
その結果、リードの耐久性を向上させることができる
とともに、流量の低下も防止することができて流量特性
を向上させることができることとなる。
上記の場合、流体圧が大きく作用する方のリード6の
有効長さl1をもう一方のリード5の有効長さl2よりも短
くすることによっても各リード5、6の開閉タイミング
および開閉角度を一致させることができるものであり、
流体圧が大きく作用する方のストッパ8の曲率半径R1
もう一方のストッパ7の曲率半径R2よりも大きくするこ
とによっても各リード5、6の開閉タイミングおよび開
閉角度を一致させることができるものであり、流体圧が
大きく作用する方のストッパ8の曲率の起点をもう一方
のストッパ7の曲率の起点よりもリードバルブ1の先端
方向に移動させても各リード5、6の開閉タイミングお
よび開閉角度を一致させることができるものであり、流
体圧が大きく作用する方のストッパ8のリフト量をもう
一方のストッパ7のリフト量よりも大きくすることによ
っても各リード5、6の開閉タイミングおよび開閉角度
を一致させることができるものである。
上記のようにこの考案によるリードバルブ1を用いれ
ば、リードバルブ1を設置した場合に、各リード5、6
の流体の流れ方向に対する設置角度が異って各リード
5、6に作用する流体圧に差が生じたとしても、各リー
ド5、6の開閉タイミングおよび各リード5、6の開閉
角度を一致させることができることになり、したがっ
て、各リード5、6の開閉角度の不一致による片方のリ
ードの破損や各リードの開閉タイミングのずれによる吹
き返し現象の発生等を確実に防止することができること
になり、リードの耐久性を向上させることができるとと
もに、流量特性も著しく向上させることができることと
なる。
〔発明の効果〕
この発明は前記のように、流体の流れに対向する傾斜
面に設けられるリードの開閉角度がもう一方の傾斜面に
設けられるリードの開閉角度よりも小さくなるように設
定したことにより、各リードに作用する流体圧に差があ
っても、各リードの開閉タイミング及び開閉角度を一致
させることが可能となる。したがって、各リードの開閉
角度の不一致によってリードが破損したり、各リードの
開閉タイミングがずれることによって吹き返し現象が発
生したりするのを確実に防止することができることにな
り、リードの耐久性を向上させることができるととも
に、流量特性を向上させることができることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明によるリードバルブの一実施例を示す
断面図、第2図は第1図に示すものをクランクケースの
流路内に取りつけた状態を示す断面図、第3図は従来の
リードバルブを示す断面図である。 1、21……リードバルブ 2、22……ケースコンプリート 2a、2b、22a、22b……傾斜面 3、4、23、24……通過孔 5、6、25、26……リード 7、8、27、28……ストッパ 9、10、29、30……ねじ 11……クランクケース 12……流路 t1、t2……厚さ l1、l2……有効長さ R1、R2……曲率半径

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2サイクルエンジン等の吸気用の屈曲した
    流路内に設けられるバンガロータイプのリードバルブで
    あって、流体の流れに対向する傾斜面及び流体の流れに
    略直交する傾斜面を有するとともに、各傾斜面に流体の
    通過孔がそれぞれ設けられる断面非対称の三角形状をな
    すケースコンプリートと、該ケースコンプリートの各傾
    斜面にそれぞれ設けられて前記各通過孔を開閉するリー
    ドと、前記ケースコンプリートの各傾斜面にそれぞれ設
    けられて前記各リードの開閉角度を制限するストッパと
    を具え、流体の流れに対向する傾斜面に設けられるリー
    ドの開閉角度がもう一方の傾斜面に設けられるリードの
    開閉角度よりも小さくなるように設定したことを特徴と
    するリードバルブ。
  2. 【請求項2】流体の流れに対向する傾斜面に設けられる
    リードの板厚がもう一方の傾斜面に設けられるリードの
    板厚よりも厚くなるように設定した請求項1記載のリー
    ドバルブ。
  3. 【請求項3】流体の流れに対向する傾斜面に設けられる
    リードの有効長さがもう一方の傾斜面に設けられるリー
    ドの有効長さよりも短くなるように設定した請求項1記
    載のリードバルブ。
  4. 【請求項4】流体の流れに対向する傾斜面に設けられる
    リードのストッパの曲率半径がもう一方の傾斜面に設け
    られるリードのストッパの曲率半径よりも大きくなるよ
    うに設定した請求項1記載のリードバルブ。
  5. 【請求項5】流体の流れに対向する傾斜面に設けられる
    リードのストッパの曲率の起点がもう一方の傾斜面に設
    けられるリードのストッパの曲率の起点よりも先端方向
    に位置するように設定した請求項1記載のリードバル
    ブ。
  6. 【請求項6】流体の流れに対向する傾斜面に設けられる
    リードのストッパのリフト量がもう一方の傾斜面に設け
    られるリードのストッパのリフト量よりも小さくなるよ
    うに設定した請求項1記載のリードバルブ。
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