JP2837751B2 - 帯鋸盤の鋸刃交換装置 - Google Patents

帯鋸盤の鋸刃交換装置

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JP2837751B2 JP22110090A JP22110090A JP2837751B2 JP 2837751 B2 JP2837751 B2 JP 2837751B2 JP 22110090 A JP22110090 A JP 22110090A JP 22110090 A JP22110090 A JP 22110090A JP 2837751 B2 JP2837751 B2 JP 2837751B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、帯鋸盤の鋸刃交換装置に係り、特に鋸刃ハ
ウジングに設けられた二つのホイール間に掛け渡された
無端状の帯鋸刃を有する帯鋸盤に於ける鋸刃交換装置に
関するものである。
(従来の技術) 帯鋸盤は、一般に鋸刃ハウジングに設けられた二つの
ホイール間に掛け渡された無端状の帯鋸刃を有し、前記
帯鋸刃が前記二つのホイール間を走行することにより、
棒材等の切断材の切断を行なうようになっている。この
場合、帯鋸刃は、前記二つのホイールの一方より回転力
を与えられて前記二つのホイール間を走行するよう、前
記二つのホイール間に所定のテンションを与えられた状
態にて掛け渡し装着される必要がある。
従来、帯鋸刃の交換に際しての帯鋸刃の前記二つのホ
イールよりの取り外し回収、及び新しい帯鋸刃の前記二
つのホイールに対する装着は、全て作業員による手作業
により行なわれている。
(発明が解決しようとする課題) 従来、帯鋸盤に於ける帯鋸刃の交換に際しての帯鋸刃
の前記二つのホイールよりの取り外し回収、及び新しい
帯鋸刃の前記二つのホイールに対する装着は、全て作業
員による手作業により行なわれているため、鋸刃交換に
人手を要し、これは、経験を必要として非能率的であ
り、帯鋸盤の稼働率を低下せしめると共に帯鋸盤に於け
る省力化を阻害する原因になっている。
特に、切断すべき素材の材質、形状、寸法等に応じて
適正な帯鋸刃を選択使用する必要がある場合には、複数
種類の帯鋸刃を準備し、帯鋸刃の交換の都度、作業員に
よる手作業が必要になり、これは、多種の素材の切断を
帯鋸盤を用いて無人にて自動運転にて行なおうとすると
きに大きい障害になり、これの実現化を不可能にしてい
る。
本発明は、上述の如き帯鋸盤に於ける帯鋸刃の交換に
際しての問題点に鑑み、帯鋸盤に於ける帯鋸刃の交換
が、特に複数種類の帯鋸刃の間にて人手を要することな
く自動的に能率よく行なわれるようにし、帯鋸盤を用い
ての多種の素材の切断を無人にて自動運転にて行なうこ
とをも可能にする帯鋸盤の鋸刃交換装置を提供すること
を目的としている。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上述の如き目的は、本発明によれば、鋸刃ハウジング
に設けられた二つのホイール間に掛け渡された無端状の
帯鋸刃を有する帯鋸盤の鋸刃交換装置に於いて、各々帯
鋸刃を複数箇所にて着脱可能に支持するクランプ手段を
備えたハンドリング部を有するハンドリングホルダと、
前記ハンドリング部により前記ハンドリングホルダと前
記二つのホイールとの間にて帯鋸刃の授受が行なわれる
べく前記鋸刃ハウジングに接近した鋸刃交換位置とこれ
より離れた鋸刃装填回収位置との間に前記ハンドリング
ホルダを移動させるハンドリングアームと、帯鋸刃を各
々個別に着脱可能に保持する帯鋸刃保持部を複数個有し
前記鋸刃装填回収位置にて前記ハンドリング部により前
記ハンドリングホルダとの間に帯鋸刃の授受を行われる
ツールタワーとを有していることを特徴とする帯鋸盤の
鋸刃交換装置によって達成される。
(作用) 上述の如き構成によれば、ハンドリングアームにより
ハンドリングホルダが、鋸刃交換位置と鋸刃装填回収位
置との間に移動され、ハンドリング部よりハンドリング
ホルダと前記二つのホイールとの間にて、或いはツール
タワーの任意の一つの帯鋸刃保持部との間にて帯鋸刃交
換の為の帯鋸刃の授受が行なわれる。
(実施例) 以下に本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明す
る。
第1図は本発明による鋸刃交換装置を適用される帯鋸
盤の一実施例を示している。この帯鋸盤は竪型帯鋸盤と
して構成され、基台1と、基台1に設けられたガードレ
ール3に案内されて第1図で見て上下方向、即ち仕込み
方向に水平移動可能な鋸刃ハウジング5とを有してい
る。鋸刃ハウジング5はホイール取付部5aとヨーク部5b
とを有しており、ホイール取付部5aには上下(第1図の
紙面を貫通する方向)に従動ホイール7(第2図参照)
と駆動ホイール9とが各々自身の中心軸線周りに回転可
能に互いに隔置して取付けられており、この従動ホイー
ル7と駆動ホイール9との間に無端状の帯鋸刃11が掛け
渡されている。駆動ホイール9はホイール駆動用モータ
13により回転駆動されるようになっており、駆動ホイー
ル9の回転により帯鋸刃11が従動ホイール7と駆動ホイ
ール9との間を第2図で見て反時計廻り方向へ走行する
ようになっている。帯鋸刃11は、従動ホイール7と駆動
ホイール9との間の一方のスパン部Sa(第2図参照)を
上下一対の帯鋸刃ガイド部材15によって鋸刃面方向を変
更され、この上下一対の鋸刃ガイド部材15間にて素材W
の切断を行うようになっている。尚、帯鋸刃ガイド部材
15は、鋸刃交換の際には、これを阻害しないよう、帯鋸
刃11との係合より離脱し、帯鋸刃11の移動を自由に許す
よう構成されている。
鋸刃ハウジング5の切込み送り、即ち第1図で見て上
下方向の移動は、鋸刃ハウジング5に取付けられたナッ
ト部材17と基台1に回転可能に取付けられてナット部材
17に螺合する送りねじ19とにより、送りねじ式に行われ
るようになっている。送りねじ19はベルト式の伝動装置
21によって送りねじ駆動モータ23と駆動連結され、この
送りねじ駆動用モータ23により正逆回転駆動されるよう
になっている。
駆動ホイール9は鋸刃ハウジング5に対し不動の一つ
の位置にて回転可能に設けられているのに対し、従動ホ
イール7は図示されていない流体圧シリンダ装置により
駆動ホイール9に対し離接する方向、即ちホイール間距
離を変化する方向に移動可能に設けられており、この従
動ホイール7の移動によって従動ホイール7と駆動ホイ
ール9との間に掛け渡されている帯鋸刃11に所定のテン
ションが与えられ、又その解除が行われるようになる。
基台1には枢軸25によって鋸刃交換装置のハンドリン
グアーム27の一端部が枢動連結されている。ハンドリン
グアーム27は、枢軸25を回転中心として、図にて仮想線
にて示されている如くその先端部が後退位置にある鋸刃
ハウジング5のホイール取付部5aに近接する鋸刃交換位
置と、図にて実線で示されている如く前記鋸刃交換位置
より離れた鋸刃装填回収位置との間に回動変位し得るよ
うになっている。ハンドリングアーム27は鋸刃ハウジン
グ5のヨーク部5bとの干渉を避けて先端部がホイール取
付部5aに近接し得るように弓状に湾曲した形態をなして
いる。ハンドリングアーム27の先端部には竪軸29が自身
の中心軸線周りに回転可能に設けられている。竪軸29は
従動ホイール7と駆動ホイール9との軸間方向に対し平
行に延在しており、これにはハンドリングホルダ31が所
定量のみ上下動可能に取付けられている。ハンドリング
ホルダ31にはハンドリング部33が設けられている。
次に第2図乃至第4図を用いてハンドリング部33につ
いて説明する。
ハンドリング部33は第2図及び第3図によく示されて
いる如く、上下に各々に第2図で見て左右一対のクラン
プ手段37を有している。クランプ手段37は第2図より明
らかな如く、鋸刃装着用ハンドリング部33に於いて、上
下左右に四個設けられており、上側の左右一対のクラン
プ手段37は各々従動ホイール7と駆動ホイール9と間の
帯鋸刃11の左右のスパン部Sa、Sbを各々従動ホイール7
の近傍部にて着脱可能に挾持式に支持し、これに対し下
側の左右一対のクランプ手段37は各々前記帯鋸刃11の左
右のスパン部Sa、Sbを駆動ホイール9の近傍部にて着脱
可能に挾持式に支持するように構成されている。
ハンドリングホルダ31は竪軸29と共に竪軸29の中心軸
線周りに回転可能になっており、これによりハンドリン
グ部33が選択的に鋸刃ハウジング5の側に向くようにな
っている。
左右一対のクランプ手段37は各々外側クランプ片45と
内側クランプ片51とを有し、該両者が伴働して帯鋸刃11
を挾持式に選択的に支持するようになっている。
次に第3図を用いてクランプ手段37の詳細構造につい
て説明する。ハンドリングホルダ31はブラケット31aに
より左右方向に水平な駆動軸39を回転可能に支持してお
り、駆動軸39は左右両側に各々左右のクランプ片支持軸
41を軸線方向に、即ち左右方向に移動可能に支持してい
る。左右のクランプ片支持軸41の各々の先端部にはボー
ル軸受43によって外側クランプ片45が軸線方向には移動
できない状態にて取付けられている。また左右のクラン
プ片支持軸41の各々の先端近傍部には送りねじ47が形成
されており、この送りねじ47にナット部材49をもって内
側クランプ片51が螺合している。この場合、左右のクラ
ンプ片支持軸41の送りねじ47は互いに逆ねじになってお
り、左右のクランプ片支持軸41の互いに同一方向の回転
によって左右の内側クランプ片51は互いに近付く方向或
いは互いに遠去かる方向へ移動するようになる。
駆動軸39と左右のクランプ片支持軸41とは左右個別の
トルクリミッタ53によって各々選択的にトルク伝達関係
に接続されるようになっている。トルクリミッタ53は、
滑りキー55によってクランプ片支持軸41に対し軸線方向
に相対変位可能な従動側スリーブ部材57と、従動側スリ
ーブ部材57とを駆動軸39とのスラスト面間に設けられた
リング状の摩擦板59と、摩擦板59が前記スラスト面間に
挾み込まれる方向へ駆動側スリーブ部材57を付勢するト
ルクリミット設定用板ばね61とにより構成されており、
駆動軸39の回転力を摩擦板59に於ける摩擦力をもってク
ランプ片支持軸41に対し所定のトルクリミット作用の下
に伝達するようになっている。
上下の駆動軸39(第2図参照)には各々プーリ63が取
付けられており、第4図によく示されている如く、この
二つのプーリ63とアイドラプーリ65と駆動プーリ67との
間には無端状のタイミングベルト69が掛け渡され、これ
により上下の駆動軸39が互いに連動連結されている。駆
動プーリ67はクランプ用モータ71と駆動連結され、クラ
ンプ用モータ71によって正逆回転駆動されるようになっ
ている。尚、この場合、アイドラプーリ65が設けられて
いることによって駆動プーリ67に於けるタイミングベル
ト69の駆動プーリ67に対する接触範囲の拡大が図られて
いる。
ハンドリングホルダ31は駆動軸39及び左右のクランプ
片支持軸41と平行に左右方向へ水平に延在するホールド
軸73を支持している。ホールド軸73は、左右の外側クラ
ンプ片45及び内側クランプ片51を各々貫通して延在し、
これらクランプ片の廻り止めを行っている。ホールド軸
73の左右両側の中間部には各々ばねリテーナ75が取付け
られており、このばねリテーナ75と内側クランプ片49と
の間には開放用の圧縮コイルばね77が設けられている。
この圧縮コイルばね77は各々左右の内側クランプ片51を
互いに遠去かる方向へ付勢している。
左右の内側クランプ片51の各々には従動ホイール7、
駆動ホイール9の端面7a、9aに選択的に当接して前記鋸
刃交換位置を規定するようになっている。
竪軸29には、第1図に示されている如く、スプロケッ
ト29aが取付けられており、またハンドリングアーム27
の中間部にはアイドラスプロケット79が、枢軸25にはア
ーム軸スプロケット81が各々回転可能に取付けられてお
り、スプロケット29aとアイドラスプロケット79との間
には無端チェーン83が、またアイドラスプロケット79と
アーム軸スプロケット81との間にはもう一つの無端チェ
ーン85が各々掛け渡されている。アーム軸スプロケット
81は更にはもう一つの無端チェーン87によって基台1側
に取付けられた駆動スプロケット89と駆動連結されてい
る。駆動スプロケット89はホルダ回転用のブレーキ付モ
ータ91によって正逆回転駆動されるようになっている。
第1図にて実線で示されている如きハンドリングアー
ム27の鋸刃装填回収位置に対応する位置にはツールタワ
ー93が設けられている。
ツールタワー93は竪軸95によりこれの中心軸線周りに
回転可能に支持された回転マガジン97を有している。回
転マガジン97は、図示の実施例に於いては、三角柱をな
し、その三つの垂直面の各々に帯鋸刃11を各々個別に着
脱可能に保持する帯鋸刃保持部99を備えている。帯鋸刃
保持部99は、第5図に示されている如く、駆動ホイール
9の高さ位置と同一の高さ位置に半円状の下部帯鋸刃保
持突出部101を、上部にスライダ103を上下動可能に有し
ている。スライダ103には半円状の上部帯鋸刃保持突出
部105が設けられている。スライダ103と回転マガジン97
との間には圧縮コイルばね107が設けられており、圧縮
コイルばね107はスライダ103を図にて上方へ付勢してい
る。三つの帯鋸刃保持部99の内、二つの帯鋸刃保持部99
には、第1図に示されている如く、各々交換用の帯鋸刃
11が装填されており、この帯鋸刃11は、圧縮コイルばね
107によりスライダ103が図にて上方へ付勢されることに
より、所定のテンションが与えられて上部帯鋸刃保持突
出部105と下部帯鋸刃保持突出部101との間に掛け渡され
た態様にて保持される。
ツールタワー93のハンドリングホルダ31との鋸刃授受
位置にはこの位置にあるスライダ103の押圧片109と係合
してスライダ103を圧縮コイルばね107のばね力に抗して
押し下げる流体圧シリンダ装置111が設けられている。
この流体圧シリンダ装置111の作動は、マニュアルモー
ドに於いては、フートスイッチ113により行れればよ
い。
回転マガジン97は、図示されていない駆動装置によ
り、三つの帯鋸刃保持部99の内の一つの帯鋸刃保持部99
がハンドリングホルダ31との鋸刃授受位置に選択的に位
置すべく分割回転駆動されるようになっている。
次に、既に鋸刃ハウジング5の従動ホイール7と駆動
ホイール9との間に掛け渡し装着されている無端状の帯
鋸刃11を上述の如き構成よりなる鋸刃交換装置を用いて
これらホイールより取外す際の作用について説明する。
先ず図示されていない駆動手段によってハンドリング
アーム27を枢軸25の中心軸線周りに第1図で見て時計廻
り方向へ回動変位させると共に、ブレーキ付モータ91を
回転駆動し、ハンドリングホルダ31を竪軸29と共にハン
ドリングアーム27に対しこれの中心軸線周りに180゜回
転変位させる。ハンドリングアーム27の回動変位(旋
回)によってハンドリングホルダ31は鋸刃ハウジング5
に近付く側へ移動すると共に、この回動に伴って無端チ
ェーン85によりアイドラスプロケット79が第1図で見て
反時計廻り方向へ回動し、この回動に伴い無端チェーン
83がアイドラスプロケット79とスプロケット29aとの間
を第1図で見て反時計廻り方向へ回動し、スプロケット
29aが竪軸29と共に第1図で見て反時計廻り方向へ回動
するようになる。これによりハンドリングホルダ31はハ
ンドリングアーム27の前記鋸刃装填回収位置より鋸刃交
換位置への回動に伴いハンドリングアーム27に対し第1
図で見て反時計廻り方向へ回転変位し、第1図にて仮想
線にて示されている如く、ハンドリング部33が鋸刃ハウ
ジング5のホイール取付部5aに平行に対向するようにな
る。
上述の如きハンドリングアーム27の旋回過程に於い
て、クランプ用モータ71が回転駆動され、これの回転力
がプーリ67、タイミングベルト69、プーリ63を経て上下
二つの駆動軸39に各々伝達される。駆動軸39の各々に伝
達された回転力は左右のトルクリミッタ53を経て各々左
右のクランプ片支持軸41に伝達され、左右のクランプ片
支持軸41が共に同方向へ回転するようになる。この回転
によって内側クランプ片51が圧縮コイルばね77のばね力
に抗して互いに近付く方向へ変位し、上下左右の四つの
クランプ手段37の各々が全開状態になる。
内側クランプ片51のストッパ面51aが従動ホイール7
及び駆動ホイール9の端面7a、9aに当接するまでハンド
リングアーム27の旋回によってハンドリングホルダ31が
鋸刃ハウジング5に近付く方向へ移動すると、換言すれ
ば、これらが前記鋸刃交換位置に位置すると、ハンドリ
ングアーム27の旋回駆動が停止される。この時には上下
左右の四つのクランプ手段37の各々の内側クランプ片51
は従動ホイール7或いは駆動ホイール9の近傍部にて帯
鋸刃11の内側に位置し、また外側クランプ片45は帯鋸刃
11の外側に位置して各々帯鋸刃11を挾んで内側クランプ
片51と対向する。
次にクランプ手段37を閉じるクランプ用モータ71が逆
転駆動される。これによって上下二つの駆動軸39に各々
接続されている左右のクランプ片支持軸41が逆回転さ
れ、左右の内側クランプ片51が互いに遠去かる方向へ移
動するようになる。この移動により左右の内側クランプ
片51が各々帯鋸刃11の内側面に当接すると、この内側ク
ランプ片51はこれ以上に互いに遠去かる方向には移動で
きなくなって移動を停止するようになる。そして引続き
左右のクランプ片支持軸41が逆回転駆動されることによ
って、この左右のクランプ片支持軸41が互いに近付く方
向へ駆動軸39に対し入筒式に軸線方向変位するようにな
り、これに伴い左右の外側クランプ片45が互いに近付く
方向へ変位するようになり、左右の外側クランプ片45が
各々帯鋸刃11の外側面に当接するようになる。これによ
って帯鋸刃11は上下左右四つのクランプ手段37による外
側クランプ片45と内側クランプ片51とにより挾持式にク
ランプされるようになる。
尚、所定のクランプ量が得られるための外側クランプ
片45の移動量は上下左右の四つのクランプ手段37の各々
に於いて、各部の寸法ばらつき等により同一であるとは
保証されないから、或る一つのクランプ手段37に於い
て、所定のクランプ力が得られた場合には、これ以上に
駆動軸39が回転駆動されてもトルクリミッタ53のトルク
リミット作用により駆動軸39とクランプ片支持軸47とは
互いに滑り関係になり、このことによって上下左右四つ
のクランプ手段37の各々に於いて所要のクランプ力が得
られるようになる。
次に、図示されていない従動ホイールテンションシリ
ンダによって従動ホイール7を駆動ホイール9に近付く
側に変位させると共に帯鋸刃ガイド部材15を回動させて
これを帯鋸刃11との係合関係より離れる退避位置にもた
らすことが行われる。帯鋸刃11のテンションが解除され
ると、上下左右四つのクランプ手段37の内側クランプ片
51は各々圧縮コイルばね77のばね力によって外側クラン
プ片45と共に互いに遠去かる方向へ移動し、外側クラン
プ片45は内側クランプ片51と共に帯鋸刃11を挾持した状
態にてクランプ片支持軸41の先端の元の位置に戻るよう
になる。
次に、駆動ホイール9の鍔部をかわすためにハンドリ
ングホルダ37の全体を下方へ移動させ、ハンドリングア
ーム27を元の位置、即ち鋸刃装填回収位置へ向けて枢軸
25の周りに第1図で見て反時計廻り方向へ回転駆動する
と共に、ブレーキ付モータ91を逆回転駆動し、ハンドリ
ングホルダ31を竪軸29と共にハンドリングアーム27に対
しこれの中心軸線周りに180゜回転変位させる。ハンド
リングアーム27の回動によってハンドリングホルダ31は
竪軸29と共にハンドリングアーム27に対し第1図で見て
時計廻り方向へ回転変位しつつ元の位置に戻るようにな
る。
これによってハンドリングホルダ31のハンドリング部
33は第1図にて実線にて示されている如くツールタワー
93の鋸刃授受位置にある一つの帯鋸刃保持部99に対向す
るようになる。この鋸刃授受位置にある帯鋸刃保持部99
は、回転マガジン97のインデックス制御により、予め空
の帯鋸刃保持部99とされており、次にハンドリング部33
が支持している帯鋸刃11を空の帯鋸刃保持部99に受け渡
すことが行われる。
この帯鋸刃11の受渡しは、先ず流体圧シリンダ装置11
1によりスライダ103を圧縮コイルばね107のばね力に抗
して押し下げた状態にて、ハンドリング部33のクランプ
手段37に支持されている帯鋸刃11を上部帯鋸刃保持突出
部105と下部帯鋸刃保持突出部101との間に掛け渡し、次
に流体圧シリンダ装置111によるスライダ103の押圧を解
除することにより行われる。これにより上部帯刃保持突
出部105は圧縮コイルばね107のばね力により上方へ移動
し、帯鋸刃11は所定のテンションを与えられて上部帯鋸
刃保持突出部105と下部帯鋸刃保持突出部101との間に掛
け渡された態様にて保持される。この後に、ハンドリン
グ部33のクランプ手段37の各々が全開状態にさるれこと
により、帯鋸刃11の取外しは完了する。
帯鋸刃11を鋸刃ハウジング5に装着する場合は、先ず
装着すべき帯鋸刃11を保持した帯鋸刃保持部99が鋸刃授
受位置に位置すべく、ツールタワー93の回転マガジン97
のインデックス制御を行い、装着すべき帯鋸刃11を保持
した帯鋸刃保持部9を鋸刃授受位置に位置させる。次に
ハンドリング部33の上下左右四つのクランプ手段37によ
って帯鋸刃保持部99の帯鋸刃11をクランプさせ、この後
に流体圧シリンダ装置111によりスライダ103を圧縮コイ
ルばね107のばね力に抗して押し下げて上部帯鋸刃保持
突出部105と下部帯鋸刃保持突出部101との間に掛け渡し
保持されている帯鋸刃11のテンションを解除する。
これが完了すれば、ハンドリングホルダ31の全体を降
下させた状態より、上述の鋸刃取外しと同様に、ハンド
リングアーム27を第1図で見て時計廻り方向へ旋回させ
ると共に、ハンドリングホルダ31を竪軸29と共にハンド
リングアーム27に対しこれの中心軸線周りに180゜回転
変位させる。このハンドリングアーム27の旋回とハンド
リングホルダ31の回転によって内側クランプ片51のスト
ッパ面51aが従動ホイール7、駆動ホイール9の各々の
端面7a、9aに当接するようになると、ハンドリングアー
ム27の旋回を停止させ、次に鋸刃装着用ハンドリング部
33のクランプ用モータ71を駆動させて上下左右四つのク
ランプ手段37の各々を全開状態にする。次に従動ホイー
ルテンションシリンダによって従動ホイール7を駆動ホ
イール9より遠去かる側へ移動させて帯鋸刃11にテンシ
ョンを与える。これによってクランプ手段37は各々駆動
ホイール7側に寄せられて上方へ移動するようになる。
これにより帯鋸刃11は従動ホイール7と駆動ホイール
9との間に掛け渡し装着され、次にハンドリングアーム
27が元の位置に戻され、また帯鋸刃ガイド部材15が帯鋸
刃11を案内する作用位置に戻される。これによって帯鋸
刃11の装着は完了する。
上述の実施例に於いては、ツールタワー93の回転マガ
ジン97は、三角柱をなし、その三つの垂直面が各々帯鋸
刃保持部99となっており、二つの交換用の帯鋸刃11を常
備するようになっているが、これ以上の種類の帯鋸刃11
を常備する必要がある場合には、回転マガジン97は、第
6図〜第8図に示されている如く、四角柱、五角柱、六
角柱をなし、その各々の垂直面が帯鋸刃保持部99となっ
ていればよい。更に多数の帯鋸刃保持部99が必要である
場合には、第9図に示されている如く、二つのホイール
115と117との間に掛け渡された無端チェーン119に複数
個の帯鋸刃保持部材121が取付けられ、この複数個の帯
鋸刃保持部材121の各々に帯鋸刃保持部99が設けられれ
ばよい。
以上に置いては、本発明を特定の実施例について詳細
に説明したが、本発明は、これらに限定されるものでは
なく、本発明の範囲内にて種々の実施例が可能であるこ
とは当業者にとって明らかであろう。例えば、本実施例
ではツールタワー93における上部帯鋸刃保持突出部107
を圧縮コイルばね107で保持しているが、シリンダであ
っても構わない。
[発明の効果] 上述の如き実施例の説明より明らかな如く、本発明に
よる帯鋸盤の鋸刃交換装置に於いては、ハンドリングア
ームによりハンドリングホルダが、鋸刃交換位置と鋸刃
装填回収位置との間に移動され、ハンドリング部により
ハンドリングホルダと前記二つのホイールとの間にて、
或いはツールタワーの任意の一つの帯鋸刃保持部との間
にて帯鋸刃交換の為の帯鋸刃の授受が行なわれるように
なり、これにより帯鋸盤に於ける帯鋸刃の交換が、ツー
ルタワーが保持している複数種類の帯鋸刃の間にて人手
を要することなく自動的に能率よく行なわれるようにな
り、複数種類の帯鋸刃を用いての多種の素材の切断を無
人にて自動運転にて行なうことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による鋸刃交換装置が適用される帯鋸刃
の一実施例として竪型帯鋸盤を示す平面図、第2図は本
発明による帯鋸盤の鋸刃交換装置の一つの実施例を示す
立面図、第3図は第2図の線III−IIIに沿う断面図、第
4図は第2図に示された鋸刃交換装置に於けるクランプ
片駆動用の駆動系を示す構成図、第5図はツールタワー
における帯鋸刃保持部を表わした断面図、第6図,第7
図,第8図,第9図はツールタワーの別の実施例を示し
た図である。 1……基台、5……鋸刃ハウジング 7……従動ホイール、9……駆動ホイール 27……ハンドリングアーム 29……竪軸 31……ハンドリングホルダ 33……ハンドリング部 37……クランプ手段、39……駆動軸 41……クランプ片支持軸 45……外側クランプ片 51……内側クランプ片 53……トルクリミッタ 73……ホールド軸、77……圧縮コイルばね 93……ツールタワー、97……回転マガジン 99……帯鋸刃保持部 101……下部帯鋸刃保持突出部 103……スライダ 105……上部帯鋸刃保持突出部 111……流体圧シリンダ装置 121……帯鋸刃保持部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋸刃ハウジングに設けられた二つのホイー
    ル間に掛け渡された無端状の帯鋸刃を有する帯鋸盤の鋸
    刃交換装置に於いて、各々帯鋸刃を複数箇所にて着脱可
    能に支持するクランプ手段を備えたハンドリング部を有
    するハンドリングホルダと、前記ハンドリング部により
    前記ハンドリングホルダと前記二つのホイールとの間に
    て帯鋸刃の授受が行なわれるべく前記鋸刃ハウジングに
    接近した鋸刃交換位置とこれより離れた鋸刃装填回収位
    置との間に前記ハンドリングホルダを移動させるハンド
    リングアームと、帯鋸刃を各々個別に着脱可能に保持す
    る帯鋸刃保持部を複数個有し前記鋸刃装填回収位置にて
    前記ハンドリング部により前記ハンドリングホルダとの
    間に帯鋸刃の授受を行われるツールタワーとを有してい
    ることを特徴とする帯鋸盤の鋸刃交換装置。
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