JP2837648B2 - 坐剤用成形包装材料 - Google Patents

坐剤用成形包装材料

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JP2837648B2 JP7244445A JP24444595A JP2837648B2 JP 2837648 B2 JP2837648 B2 JP 2837648B2 JP 7244445 A JP7244445 A JP 7244445A JP 24444595 A JP24444595 A JP 24444595A JP 2837648 B2 JP2837648 B2 JP 2837648B2
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博司 久保
淳 太田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】この発明は、坐剤包装材料として、
絞り成形性が良く、低温熱接着性、耐坐剤性(耐油性)
があって長期にわたり優れた密封性を発揮すると共に、
開封の容易な易開封性密封包装用材料に関する。
【0002】
【従来の技術】坐剤包装では、図10に示すように、坐
剤自動充填成形包装機械に、坐剤包装材料コイル1a、
1bを一組として、巻き戻し軸2a、2bが各々垂直方
向になるように装着し、各々の巻き戻し軸2a、2bか
ら坐剤用包装材料が垂直に繰り出され、振り分け状態の
各坐剤用包装材料は、熱接着面同志が向かい合う形で供
給される。
【0003】包装材料の代表的な構成として、延伸ポリ
プロピレンフィルム/印刷/接着剤/アルミニウム箔/
ラッカータイプ熱接着層、或は延伸ポリプロピレンフィ
ルム/印刷/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/フィル
ムタイプ熱接着層がある。巻き戻された各坐剤用包装材
料は、成形ゾーンで各々別の成形金型によって同一のロ
ケット型に絞り成形(延伸ポリプロピレンフィルムの延
伸方向)がなされ、続いて熱接着ゾーンで左右の同一の
ロケット型を合体熱接着し(頂部は無接着)、続いて溶
融した坐剤を頂部の無接着部分から充填ノズルによって
定量充填する。さらに、第二熱接着ゾーンにおいて頂部
の無接着部分を熱接着することにより、坐剤を完全密封
包装する。図11に完成した包装体を示す。図中、符号
10は坐剤用包装材料、11はロケット型成形部、12
は破断部である。その後、包装体は冷蔵保存される。
【0004】現在、坐剤用包装材料の熱接着剤層とし
て、ラッカーコートタイプと接着剤によって熱接着フィ
ルムを貼り合わせるタイプの二つがあり、その具体的な
例として、次のような坐剤用包装材料がある。
【0005】ラッカーコートタイプの熱接着剤層とし
て、塩化ビニール−酢酸ビニール共重合体樹脂が使われ
ていて、その塗布量は坐剤の漏れの危険性を出来るだけ
少なくする為、ラッカーコートの塗布厚みとしては非常
に厚い10μ〜11μを塗布している。本包装材料は安
価な材料であるが、冷間成形の安定性を発揮する為、成
形金型の微妙な調整が必要で生産性が悪い欠点があり、
また、坐剤自動充填成形包装機で製作した坐剤包装材を
冷蔵冷却後、内容物である座剤を取り出す時、密封接着
強度が強すぎる為、易開封性に乏しい欠点がある。
【0006】更に、ラッカータイプとしては熱接着剤の
塗布量が多い為、塗布工程における接着剤の有機溶媒の
乾燥を十二分に行うことが必要で、必要以上に品質管理
が煩雑となる欠点がある。
【0007】フィルムタイプとしては、熱接着剤層に変
性エチレン−酢酸ビニール共重合体樹脂フィルムを使用
したものがある。
【0008】このタイプは、ラッカータイプと違って残
留溶剤の心配は少なく残留溶剤管理が容易で、かつ成形
の生産性が良好であるが、開封性は前記ラッカータイプ
と同様に熱接着強度が強く、老人、女性あるいは子供に
とって開封しにくく、さらに材料及び製造コストが高い
欠点がある。
【0009】他のフィルムタイプとして、一方のコイル
の熱接着剤層に特殊ポリマーアロイ樹脂フィルム、他方
のコイルの熱接着剤層にアイオノマー樹脂フィルムを使
用したものがある。
【0010】このタイプは、ラッカータイプと違って前
述のフィルムタイプと同様、残留溶剤の心配は少なく残
留溶剤管理が容易で、かつ成形の生産性が良好である
が、開封性は、前記ラッカータイプと同様、熱接着強度
が強く老人、女性あるいは子供にとって開封しにくく、
さらに材料及び製造コストが高い欠点が有り、また本タ
イプは、前述のフィルムタイプと違って、二コイルの各
巻き取り包装材料の熱接着剤層が異なる為、混在させな
いよう包装材料の製造管理、及び坐剤充填包装時の包装
材料の管理が煩雑となる欠点がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明の課
題は、冷間成形加工性が良好で、坐剤包装体の開封が容
易であり、坐剤包装体の冷蔵保存にたいし長期にわたり
優れた密封性を発揮し、また、36.5℃以上に放置に
たいしても同様、長期にわたり優れた密封性を発揮し、
更に製造時の管理が煩雑等の問題点が無く、材料及び製
造コストが低い坐剤密封包装材料を提供することであ
る。
【0012】
【課題の解決手段】上記の課題を解決するために、この
発明の包装材料は、25〜87重量部の低分子ポリエ
チレン樹脂に対して13〜75重量部のポリブテン−1
樹脂を配合したブレンド樹脂から成る熱接着剤層をアル
ミニウム箔を含む基材の一面に設けたものであって、前
記包装材料の熱接着剤層面同志を熱接着した際の剥離強
度を0.50〜1.20kg/15mm巾としたことを
特徴とする
【0013】上記熱接着剤層は、コート剤層又はフィル
ムの貼合せ層のいずれであってもよく、厚みは15〜8
0μmが好ましい。
【0014】上記基材は、厚さ30〜100μmのアル
ミニウム箔の片面に、厚さ20〜80μmの合成樹脂フ
ィルムを積層したものが好ましい。
【0015】
【実施の形態】以下、この発明の実施形態を図1に基づ
いて説明する。
【0016】図1に示すように、この発明の包装材料2
0は、基材21の片面に熱接着剤層22を設けたもので
ある。
【0017】上記基材21は、アルミニウム箔などの金
属箔、延伸ポリプロピレン等の合成樹脂フィルムなどの
単体又は積層体より成り、厚みは50〜200μm程度
が好ましく、勿論成形性が良好でなければならない。
【0018】上記熱接着剤層22は、25〜87重量部
の低分子ポリエチレン樹脂に、13〜75重量部、好
ましくは20〜30重量部のポリブテン−1樹脂を配合
したブレンド樹脂より成る。低分子ポリエチレン樹脂
が87重量部を超えポリブテン−1樹脂が13重量部未
満であると、熱接着強度が強すぎて開封性に劣り、低分
ポリエチレン樹脂が25重量部未満で、ポリブテン
−1樹脂が75重量部を超えると、同様に熱接着強度が
強くなりすぎ開封性に問題が生じ、実用的でない。
【0019】この熱接着剤層22の厚みは15〜80μ
mである。この厚みの範囲も、接着性と開封性のバラン
スを勘案して選択される。また、熱接着剤層22は、コ
ート層であっても、フィルムの貼合せ層であっても同様
である。
【0020】上記包装材料20によって坐剤密封包装体
を製造するには、坐剤自動充填成形包装機械に成形包装
材料を装着すると、先ずロケット形状に成形加工され、
対向した成形体の頂部を残して周辺部及び側面部分を所
定の巾(約1mm)に、熱接着温度約150℃で熱接着
し、40℃以上に溶解した坐剤を頂部から充填し、次い
で常法にしたがって頂部を、例えば熱密封接着温度15
0℃、熱密封接着時間1秒程度の条件で熱密封接着すれ
ばよい。なお、熱接着条件は、必要に応じて適切に選択
すればよく、特に限定されない。
【0021】以下に、この発明の特徴をさらに明らかに
するため、実施例及び比較例を挙げる。これらの実施例
及び比較例における各種の試験は、以下のようにして行
った。
【0022】この発明の包装材料を用いて坐剤密封包装
体を製造する坐剤自動充填成形包装機械としては、SE
RVAC(Hofliger&KARG社製)が用いら
れた。製造工程は上述と同じである。
【0023】試験は、以下のようにして行った。
【0024】1.熱接着強度試験 坐剤自動充填成形包装機械を使って、あらかじめ用意し
た坐剤包装材料をロケット型に成形後、サイドシールす
る為、熱接着温度を100〜200℃(20℃間隔)で
熱接着を行い、溶融した座剤を充填した後、更にトップ
シールを行う為、サイドシールと同様、熱接着温度を1
00〜200℃(20℃間隔)で熱接着して各坐剤密封
包装体を製作し、室温20℃、関係湿度65%の恒温恒
湿室に24時間放置冷却後(坐剤が固化)、図2に示す
様に、T剥離、剥離速度100mm/分の条件下で、島
津製作所社製AUTO−GRAPHにて測定した。熱接
着強度が0.50kg/15mm巾未満の場合には、実
用上の密封性に劣り、一方1.20kg/15mm巾を
上回る場合には、易開封性に劣る。すなわち、易開封性
から言って0.50〜1.20kg/15mm巾が良好
で、より好ましくは0.80〜1.10kg/15mm
巾を得る事が必要である。なお、図2中、符号30は坐
剤包装体、32a、32bは上チャック、下チャックで
あり、これらのチャックで熱接着部に連続する包装材料
31a、31bを挟持して引張る。
【0025】2.成形加工性 上記熱接着強度試験用に製作した坐剤密封包装体(坐剤
冷却後)が所定形状に精度良く出来上がっているか観察
した。
【0026】3.密封性 上記熱接着強度試験用に製作した坐剤密封包装体(坐剤
冷却後)を40℃雰囲気の孵卵器中に24時間放置し内
容物の坐剤漏れの有無を観察した。
【0027】4.開封後の剥離面の外観性(毛羽立ち) 上記熱接着強度試験用に製作した坐剤密封包装体(坐剤
冷却後)を実際に人の手で開封口から開封剥離した後の
剥離面の外観を観察した。
【0028】
【実施例1】メルトインデックス1dg/min、密度
0.923g/cm3 からなる低密度ポリエチレン樹脂
(商品名:スミカセンL211:住友化学工業社製)と
メルトインデックス0.4dg/min、密度0.91
5g/cm3 からなるポリブテン−1樹脂(商品名:シ
ェルポリブチレン0110:シェルジャパン社製)の配
合比率が、低密度ポリエチレン樹脂87重量部に対し
て、ポリブテン−1樹脂13重量部のブレンド樹脂を用
いて、インフレ押し出し機によって、片面コロナ処理を
しながら30μmのフィルムを製膜した後、あらかじ
め、片面に20μm延伸ポリプロピレン(以下OPPと
言う)フィルムと52μmの完全焼鈍アルミニウム箔を
二液硬化ウレタン系接着剤を介して貼り合せた基材の反
対面に二液硬化ウレタン系接着剤を介して、本フィルム
のコロナ処理面と積層し、坐剤用成形包装材料とした。
次いで、坐剤自動充填成形包装機に、上記坐剤用成形包
装材料を供給し坐剤密封包装体を得た。得られた包装体
を室温20℃、関係湿度65%の恒温恒湿室にて一週間
後、二週間後、一ヶ月後、三ヶ月後、六ヶ月後の熱接着
面の対向面同志の接着強度を測定したところ、大きな変
化は無く、0.80〜1.10kg/15mm巾(T剥
離)の範囲内にあり人の手で開封するのに適度な強度で
あった。
【0029】
【実施例2】実施例1と同様の樹脂を用いて、配合比率
が低密度ポリエチレン樹脂80重量部に対して、ポリブ
テン−1樹脂20重量部のブレンド樹脂を用意し、イン
フレ押し出し機によって、片面コロナ処理をしながら3
0μmのフィルムを製膜した後、あらかじめ、片面に2
0μmOPPフィルムと52μmの完全焼鈍アルミニウ
ム箔を二液硬化ウレタン系接着剤を介して貼り合せた基
材の反対面に二液硬化ウレタン系接着剤を介して、本フ
ィルムのコロナ処理面と積層し、坐剤用成形包装材料と
した。次いで、坐剤自動充填成形包装機に、上記坐剤用
成形包装材料を供給し坐剤密封包装体を得た。得られた
包装体を室温20℃、関係湿度65%の恒温恒湿室にて
一週間後、二週間後、一ヶ月後、三ヶ月後、六ヶ月後の
熱接着面の対向面同志の接着強度を測定したところ、大
きな変化は無く、0.80〜1.10kg/15mm巾
(T剥離)の範囲内にあり、人の手で開封するのに適度
な強度であった。
【0030】
【実施例3】実施例1と同様の樹脂を用いて、配合比率
が低密度ポリエチレン樹脂75重量部に対して、ポリブ
テン−1樹脂25重量部のブレンド樹脂を用意し、イン
フレ押し出し機によって、片面コロナ処理をしながら3
0μmのフィルムを製膜した後、あらかじめ、片面に2
0μmOPPフィルムと52μmの完全焼鈍アルミニウ
ム箔を二液硬化ウレタン系接着剤を介して貼り合せた基
材の反対面に二液硬化ウレタン系接着剤を介して、本フ
ィルムのコロナ処理面と積層し、坐剤用成形包装材料と
した。次いで、坐剤自動充填成形包装機に、上記坐剤用
成形包装材料を供給し坐剤密封包装体を得た。得られた
包装体を室温20℃、関係湿度65%の恒温恒湿室にて
一週間後、二週間後、一ヶ月後、三ヶ月後、六ヶ月後の
熱接着面の対向面同志の接着強度を測定したところ、大
きな変化は無く、0.80〜1.10kg/15mm巾
(T剥離)の範囲内にあり、人の手で開封するのに適度
な強度であった。
【0031】
【実施例4】実施例1と同様の樹脂を用いて、配合比率
が低密度ポリエチレン樹脂50重量部に対して、ポリブ
テン−1樹脂50重量部のブレンド樹脂を用意し、イン
フレ押し出し機によって、片面コロナ処理をしながら3
0μmのフィルムを製膜した後、あらかじめ、片面に2
0μmOPPフィルムと52μmの完全焼鈍アルミニウ
ム箔を二液硬化ウレタン系接着剤を介して貼り合せた基
材の反対面に二液硬化ウレタン系接着剤を介して、本フ
ィルムのコロナ処理面と積層し、坐剤用成形包装材料と
した。次いで、坐剤自動充填成形包装機に、上記坐剤用
成形包装材料を供給し坐剤密封包装体を得た。得られた
包装体を室温20℃、関係湿度65%の恒温恒湿室にて
一週間後、二週間後、一ヶ月後、三ヶ月後、六ヶ月後の
熱接着面の対向面同志の接着強度を測定したところ、大
きな変化は無く、0.80〜1.10kg/15mm巾
(T剥離)の範囲内にあり、人の手で開封するのに適度
な強度であった。
【0032】
【実施例5】実施例1と同様の樹脂を用い、配合比率が
低密度ポリエチレン樹脂25重量部に対して、ポリブテ
ン−1樹脂75重量部のブレンド樹脂を用意し、インフ
レ押し出し機によって、片面コロナ処理をしながら30
μmのフィルムを製膜した後、あらかじめ、片面に20
μmOPPフィルムと52μmの完全焼鈍アルミニウム
箔を二液硬化ウレタン系接着剤を介して貼り合せた基材
の反対面に二液硬化ウレタン系接着剤を介して、本フィ
ルムのコロナ処理面と積層し、坐剤用成形包装材料とし
た。次いで、坐剤自動充填成形包装機に、上記坐剤用成
形包装材料を供給し、坐剤密封包装体を得た。得られた
包装体を室温20℃、関係湿度65%の恒温恒湿室にて
一週間後、二週間後、一ヶ月後、三ヶ月後、六ヶ月後の
熱接着面の対向面同志の接着強度を測定したところ、大
きな変化は無く、0.80〜1.10kg/15mm巾
(T剥離)の範囲内にあり人の手で開封するのに適度な
強度であった。
【0033】
【比較例1】実施例1と同様の樹脂を用い、配合比率が
ポリエチレン樹脂20重量部に対して、ポリブテン−1
樹脂80重量部のブレンド樹脂を用意し、インフレ押し
出し機によって、片面コロナ処理をしながら30μmの
フィルムを製膜した後、あらかじめ、片面に20μmO
PPフィルムと52μmの完全焼鈍アルミニウム箔を二
液硬化ウレタン系接着剤を介して貼り合せた基材の反対
面に二液硬化ウレタン系接着剤を介して、本フィルムの
コロナ処理面と積層し、坐剤用成形包装材料とした。次
いで、坐剤自動充填成形包装機に、上記坐剤用成形包装
材料を供給し坐剤密封包装体を得た。得られた包装体を
室温20℃、関係湿度65%の恒温恒湿室にて一週間
後、二週間後、一ヶ月後、三ヶ月後、六ヶ月後の熱接着
面の対向面同志の接着強度を測定したところ、大きな変
化は無いが、熱接着強度が、1.65〜1.90kg/
15mm巾(T剥離)と高く手で開封するのが困難であ
った。
【0034】
【比較例2】実施例1と同様の樹脂を用い、配合比率が
低密度ポリエチレン樹脂90重量部に対して、ポリブテ
ン−1樹脂10重量部のブレンド樹脂を用意し、インフ
レ押し出し機によって、片面コロナ処理をしながら30
μmのフィルムを製膜した後、あらかじめ、片面に20
μmOPPフィルムと52μmの完全焼鈍アルミニウム
箔を二液硬化ウレタン系接着剤を介して貼り合せた基材
の反対面に二液硬化ウレタン系接着剤を介して、本フィ
ルムのコロナ処理面と積層し、坐剤用成形包装材料とし
た。次いで、坐剤自動充填成形包装機に、上記坐剤用成
形包装材料を供給し坐剤密封包装体を得た。得られた包
装体を室温20℃、関係湿度65%の恒温恒湿室にて一
週間後、二週間後、一ヶ月後、三ヶ月後、六ヶ月後の熱
接着面の対向面同志の接着強度を測定したところ、大き
な変化は無いが、熱接着強度が3.20〜3.85kg
/15mm巾(T剥離)と高く人の手で開封するのが困
難であった。
【0035】
【比較例3】52μmの完全焼鈍アルミニウム箔の片面
に20μmOPPフィルムと二液硬化ウレタン系接着剤
を介して貼り合せた基材の反対面に二液硬化ウレタン系
接着剤を介して、厚さ50μmの変性エチレン−酢酸ビ
ニール共重合体樹脂フィルムのコロナ処理面と積層し、
坐剤用成形包装材料とした。次いで、坐剤自動充填成形
包装機に、上記坐剤用成形包装材料を供給し坐剤密封包
装体を得た。得られた包装体を室温20℃、関係湿度6
5%の恒温恒湿室にて一週間後、二週間後、一ヶ月後、
三ヶ月後、六ヶ月後の熱接着面の対向面同志の接着強度
を測定したところ、大きな変化は無いが、熱接着強度が
1.40〜1.70kg/15mm巾(T剥離)と高く
人の手で開封するのが困難であった。さらに、熱接着用
フィルムの価格が前記実施例のものよりもコストが高か
った。
【0036】
【比較例4】52μmの完全焼鈍アルミニウム箔の片面
に20μmOPPフィルムと二液硬化ウレタン系接着剤
を介して貼り合せた基材の反対面に二液硬化ウレタン系
接着剤を介して、30μmの特殊ポリマーアロイ樹脂フ
ィルムのコロナ処理面と積層し、坐剤用成形包装材料A
とした。
【0037】52μmの完全焼鈍アルミニウム箔の片面
に20μmOPPフィルムと二液硬化ウレタン系接着剤
を介して貼り合せた基材の反対面に二液硬化ウレタン系
接着剤を介して、厚さ30μmのアイオノマー樹脂フィ
ルムのコロナ処理面と積層し、坐剤用成形包装材料Bと
した。次いで、上記材料A及び材料Bをワンセットにし
て、坐剤自動充填成形包装機に供給し坐剤密封包装体を
得た。得られた包装体を室温20℃、関係湿度65%の
恒温恒湿室にて一週間後、二週間後、一ヶ月後、三ヶ月
後、六ヶ月後の熱接着面の対向面同志の接着強度を測定
したところ、大きな変化は無いが、熱接着強度が3.5
0〜3.80kg/15mm巾(T剥離)と高く人の手
で開封するのが困難であった。さらに、いずれの熱接着
フィルムも前記実施例のものよりコストが高かった。
【0038】
【比較例5】52μmの完全焼鈍アルミニウム箔の片面
に20μmOPPフィルムと二液硬化ウレタン系接着剤
を介して貼り合せた基材の反対面に塩化ビニール樹脂と
酢酸ビニール樹脂の共重合体樹脂を11g/m2 塗布
し、坐剤用成形包装材料とした。次いで、坐剤自動充填
成形機に、上記坐剤用成形包装材料を供給し坐剤密封包
装体を得た。得られた包装体を室温20℃、関係湿度6
5%の恒温恒湿室にて一週間後、二週間後、一ヶ月後、
三ヶ月後、六ヶ月後の熱接着面の対向面同志の接着強度
を測定したところ、大きな変化は無いが、熱接着強度が
1.55〜1.90kg/15mm巾(T剥離)と高
く、人の手で開封するのが困難であった。さらに冷間成
形性において成形金型の微妙な調整が必要で生産性が悪
い欠点があった。
【0039】上記実施例1〜5及び比較例1〜5で得ら
れた坐剤密封包装体についての熱接着強度を図3に示
す。単位はkg/15mm巾である。
【0040】次いで、熱接着強度の経時変化を図4乃至
図8に示す。
【0041】さらに、成形加工性、坐剤漏れ性、開封剥
離面の外観(毛羽立ち)、コスト及び品質管理の難易に
ついて評価した。結果を図9に示す。
【0042】図中R1は最も高価、R5は最も安価であ
ることを示す。
【0043】
【発明の効果】この発明による二種配合樹脂からなる熱
接着剤層を備えた密封包装材料は、柔軟性のある熱接着
剤層によって成形加工性が良好であり、熱接着剤層が耐
油性(植物油)に優れているので坐剤の長期密封保存が
可能であり、密封性に優れているにもかかわらず開封が
容易であって、開封後の熱接着部分の毛羽立ちが無く、
外観がすぐれている等の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の包装材料の一例を示す断面図
【図2】同上の包装材料を用いた包装体の接着強度試験
の方法を示す側面図
【図3】同上の包装体の接着強度を示す図表
【図4】同上の包装体の一週間経過後の接着強度を示す
図表
【図5】二週間経過後の図4と同様の図表
【図6】一ヶ月経過後の図4と同様の図表
【図7】三ヶ月経過後の図4と同様の図表
【図8】六ヶ月経過後の図4と同様の図表
【図9】包装体を他の項目で評価した図表
【図10】坐剤包装体の製造工程を示す模式図
【図11】坐剤包装体の完成側面図
【符号の説明】
1a、1b 包装材料のコイル 2a、2b コイルの巻き戻し軸 10 包装材料 11 ロケット型成形部 12 破断部 20 包装材料 21 基材 22 熱接着剤層 30 包装体 31a、31b 包装材料 32a、32b チャック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−79932(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 65/40 B32B 7/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 25〜87重量部の低分子ポリエチレ
    ン樹脂に対して13〜75重量部のポリブテン−1樹脂
    を配合したブレンド樹脂から成る熱接着剤層を、アルミ
    ニウム箔を含む基材の一面に設けた坐剤用成形包装材料
    であって、前記包装材料と熱接着剤層面同志を熱接着し
    た際の剥離強度が0.50〜1.20kg/15mm巾
    となるように前記熱接着剤層の厚さを規制した坐剤用包
    装材料
  2. 【請求項2】 前記熱接着剤層が前記ブレンド樹脂の塗
    布層又は前記ブレンド樹脂から成るフィルムの貼合せ層
    のいずれかである請求項1記載の坐剤用成形包装材料。
  3. 【請求項3】 前記熱接着剤層の厚みが15〜80μm
    である請求項1記載の坐剤用成形包装材料。
  4. 【請求項4】 前記基材が、厚さ30〜100μmの
    ルミニウム箔の片面に厚さ20〜80μmの合成樹脂フ
    ィルムを積層したものより成る請求項1記載の坐剤用成
    形包装材料。
JP7244445A 1995-09-22 1995-09-22 坐剤用成形包装材料 Expired - Lifetime JP2837648B2 (ja)

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