JP2837632B2 - 変速機 - Google Patents

変速機

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JP2837632B2
JP2837632B2 JP6194657A JP19465794A JP2837632B2 JP 2837632 B2 JP2837632 B2 JP 2837632B2 JP 6194657 A JP6194657 A JP 6194657A JP 19465794 A JP19465794 A JP 19465794A JP 2837632 B2 JP2837632 B2 JP 2837632B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械、産業機械、建設機械、農業機
械、車両機械等に用いられる変速機としては、従来、イ
ンバーターやサーボモーター等の電気制御による変速機
等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記変速機で
は、低速域においては、低トルクで出力不足であり、効
率が悪いという問題がある。また、電力を使用しない自
動車等に用いられる変速機では、制御に難があり、構造
が複雑化する問題がある。
【0004】そこで本発明は、構造が簡単で、かつ、取
扱い及び製作が容易で、広範囲の変速域で高効率な変速
機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、回転自在な入力軸と、該入力軸の入力回
転軸心と同軸で回転自在な出力軸と、該入力軸と同軸に
て一体回転する太陽傘歯車と、該太陽傘歯車と同軸にて
一体回転する太陽外平歯車と、上記入力回転軸心と所定
角度で交差する軸心を中心に自転自在かつ該入力回転軸
心廻りに公転自在であると共に上記太陽傘歯車と噛合す
る中間遊星傘歯車と、上記太陽外平歯車と噛合する遊星
内平歯車と、該遊星内平歯車と同軸にて一体回転すると
共に上記中間遊星傘歯車と噛合する出力遊星傘歯車と、
上記中間遊星傘歯車の公転速度を変化させる変速手段
と、を備え、上記出力軸に、遊星内平歯車及び出力遊星
傘歯車を、上記入力回転軸心と平行な軸心を中心に自転
自在かつ該入力回転軸心廻りに公転自在に設けたもので
ある。
【0006】さらに、変速手段は、入力軸と同軸にて一
体回転する第一外接歯車と、該第一外接歯車と噛合する
第二外接歯車と、該第一外接歯車と第二外接歯車を包囲
する収納室を有するケーシングと、該収納室と連通連結
された油の吸込路及び吐出路と、この油の流量を制御す
る流量制御機構と、を備え、上記第一外接歯車及び第二
外接歯車の歯溝によって上記吸込路から吐出路へ油が送
られるように、該第二外接歯車を収納室に回転自在に設
け、さらに、上記ケーシングに、中間遊星傘歯車を自転
自在に設けると共に、該中間遊星傘歯車が入力回転軸心
廻りに公転自在となるように、入力軸に該ケーシングを
相対回転自在に設けた。
【0007】また、回転自在な入力軸と、該入力軸の入
力回転軸心と同軸で回転自在な出力軸と、該入力軸と同
軸にて一体回転する太陽傘歯車と、該太陽傘歯車と同軸
にて一体回転する太陽外平歯車と、上記入力回転軸心と
所定角度で交差する軸心を中心に自転自在かつ該入力回
転軸心廻りに公転自在であると共に上記太陽傘歯車と噛
合する冠歯車と、上記太陽外平歯車と噛合する遊星内平
歯車と、該遊星内平歯車と同軸にて一体回転すると共に
上記冠歯車と噛合する遊星傘歯車と、上記冠歯車の公転
速度を変化させる変速手段と、を備え、上記出力軸に、
上記遊星内平歯車及び遊星傘歯車を、上記入力回転軸心
と平行な軸心を中心に自転自在かつ該入力回転軸心廻り
に公転自在に設けたものである。
【0008】さらに、変速手段は、入力軸と同軸にて一
体回転する第一外接歯車と、該第一外接歯車と噛合する
第二外接歯車と、該第一外接歯車と第二外接歯車を包囲
する収納室を有するケーシングと、該収納室と連通連結
された油の吸込路及び吐出路と、この油の流量を制御す
る流量制御機構と、を備え、上記第一外接歯車及び第二
外接歯車の歯溝によって上記吸込路から吐出路へ油が送
られるように、該第二外接歯車を収納室に回転自在に設
け、さらに、上記ケーシングに、冠歯車を自転自在に設
けると共に、該冠歯車が入力回転軸心廻りに公転自在と
なるように、入力軸に該ケーシングを相対回転自在に設
けた。
【0009】
【作用】中間遊星傘歯車を備えた変速機では、原動機等
により入力軸が回転している状態で、変速手段にて、中
間遊星傘歯車の公転方向及び公転速度を、入力軸の回転
方向及び回転速度と同じにすれば、入力軸から出力軸ま
で回転トルクを伝動する歯車全部がロック状態となっ
て、出力軸は入力軸と同一回転数となる。そして、入力
軸の回転速度よりも中間遊星傘歯車の公転速度を遅らせ
ていくと、両者の速度差によって、遊星内平歯車と出力
遊星傘歯車が自転を始め、上記回転速度差が大きくなる
にしたがって、出力軸の回転が遅くなる。さらに、中間
遊星傘歯車の公転方向を入力軸の回転方向と逆にする
と、出力軸が入力軸と逆方向に回転する。
【0010】また、冠歯車を備えた変速機では、原動機
等により入力軸が回転している状態で、変速手段にて、
冠歯車の公転方向及び公転速度を、入力軸の回転方向及
び回転速度と同じにすれば、入力軸から出力軸まで回転
トルクを伝動する歯車全部がロック状態となって、出力
軸は入力軸と同一回転数となる。そして、入力軸の回転
速度よりも冠歯車の公転速度を遅らせていくと、両者の
速度差によって、遊星内平歯車と出力遊星傘歯車が自転
を始め、上記回転速度差が大きくなるにしたがって、出
力軸の回転が遅くなる。さらに、冠歯車の公転方向を入
力軸の回転方向と逆にすると、出力軸が入力軸と逆方向
に回転する。
【0011】さらに、変速手段として、第一・第二外接
歯車とケーシングを備えたものでは、第一・第二外接歯
車の回転により流れる油の流量を制御するだけで、第二
外接歯車の自転速度及び公転速度を変化させて、ケーシ
ングの回転速度(即ち中間遊星傘歯車又は冠歯車の公転
速度)を簡単に変化させることができる。
【0012】
【実施例】以下、実施例を示す図面に基づいて本発明を
詳説する。
【0013】図1は、本発明に係る変速機の一実施例を
示し、この変速機は、回転自在な入力軸1と、入力軸1
の入力回転軸心Aと同軸で回転自在な出力軸2と、入力
軸1と同軸Aにて一体回転する太陽傘歯車3と、太陽傘
歯車3と同軸Aにて一体回転する太陽外平歯車4と、入
力回転軸心Aと所定角度αで交差する軸心Cを中心に自
転自在かつ入力回転軸心A廻りに公転自在であると共に
太陽傘歯車3と噛合する中間遊星傘歯車5と、太陽外平
歯車4と噛合する遊星内平歯車6と、遊星内平歯車6と
同軸にて一体回転すると共に中間遊星傘歯車5と噛合す
る出力遊星傘歯車7と、中間遊星傘歯車5の公転速度を
変化させる変速手段8と、を備え、出力軸2に、遊星内
平歯車6及び出力遊星傘歯車7を、入力回転軸心Aと平
行な軸心Bを中心に自転自在かつ入力回転軸心A廻りに
公転自在に設けたものである。
【0014】具体的には、入力軸1と出力軸2は、軸受
9…等を介してケーシング等に、入力回転軸心Aを中心
に回転自在に枢支される。入力軸1の基端側は、図示省
略の原動機に接続されて回転駆動され、出力軸2の先端
側は、変速駆動される機械等に接続される。なお、同図
に於て左側が先端側、右側が基端側である。
【0015】太陽傘歯車3と太陽外平歯車4は、入力軸
1の一部(図例では先端部)に軸心方向に並ぶように一
体形成され、入力軸1の先端部に出力軸2の基端部が相
対回転自在に枢支される。
【0016】遊星内平歯車6と出力遊星傘歯車7は、円
筒状の鍔付き回転体10に一体形成される。この回転体10
を介して、遊星内平歯車6と出力遊星傘歯車7は、出力
軸2の一部(図例では基端部)に形成された偏心軸部11
に枢着されて、偏心軸部11の軸心Bを中心として自転自
在かつ入力回転軸心A廻りに公転自在となる。12はウエ
イト体(錘)で変速機全体の動的バランスを良好にして
回転時の振動を抑えるためのものである。
【0017】次に、変速手段8は、入力軸1と同軸Aに
て一体回転する第一外接歯車13と、第一外接歯車13と噛
合する一対の第二外接歯車14,14と、第一外接歯車13と
第二外接歯車14,14を包囲する収納室15を有するケーシ
ング16と、収納室15と連通連結された油の吸込路17及び
吐出路18と、この油の流量を制御する図示省略の流量制
御弁等から成る流量制御機構と、を備え、第一外接歯車
13及び第二外接歯車14,14の歯溝によって吸込路17から
吐出路18へ油が送られるように、第二外接歯車14,14を
収納室15に回転自在に設ける。
【0018】このケーシング16に、中間遊星傘歯車5を
自転自在に設けると共に、中間遊星傘歯車5が入力回転
軸心A廻りに公転自在となるように、入力軸1にケーシ
ング16を相対回転自在に設ける。
【0019】図例では、ケーシング16に中心孔を貫設し
て入力軸1に回転自在に外嵌すると共に、ケーシング16
の先端円筒部に枢軸22を形成し、この枢軸22に中間遊星
傘歯車5を回転自在に枢着して、入力回転軸心Aと90°
の角度αで交差する軸心Cを中心として自転自在かつ入
力回転軸心A廻りに公転自在としている。19はウエイト
体(錘)で、変速機全体の動的バランスを良好にして回
転時の振動を抑えるためのもである。
【0020】また、第一外接歯車13は、キー等にて入力
軸1に連結されて一体回転する。第二外接歯車14は、ケ
ーシング16に固着された入力回転軸心Aと平行な支軸20
に、回転自在に枢着され、第二外接歯車14は支軸20の軸
心を中心に自転自在かつ入力回転軸心A廻りに公転自在
となる。
【0021】この第一外接歯車13と第二外接歯車14の噛
み合いが始まる部位と噛み合いが離れる部位が夫々空隙
部となり、かつ、第一外接歯車13と一方の第二外接歯車
14の噛み合いが始まる部位の空隙部と、第一外接歯車13
と他方の第二外接歯車14の噛み合いが離れる部位の空隙
部が連通するように、収納室15の内面15aを、第一外接
歯車13の歯先と第二外接歯車14,14の歯先に夫々近接乃
至摺接させる。
【0022】さらに、第一外接歯車13と一方の第二外接
歯車14の噛み合いが離れる部位の空隙部と、吸込路17を
連通連結すると共に、第一外接歯車13と他方の第二外接
歯車14の噛み合いが始まる部位の空隙部と、吐出路18を
連通連結して、歯車ポンプの作用をなすように構成す
る。
【0023】即ち、歯車13,14が所定方向へ噛合回転す
ると、吸込路17と連通連結された上記空隙部の容積が増
加して、圧力低下による吸入作用で、吸込路17から油が
吸い込まれる。この油は噛合回転する歯車13,14,14の
歯溝に順次保持されて吐出路18側へ送られる。そして、
吐出路18と連通連結された上記空隙部では歯車13,14の
噛合回転により容積が減少して、圧力増加による押出作
用で、吐出路18から油が吐出される。
【0024】また、中間遊星傘歯車5の公転速度は、上
記油の流量を流量制御機構にて制御することにより変化
させることができる。即ち、第一外接歯車13(入力軸
1)を回転させた状態で、吸込路17から吐出路18への油
の流れを止めて流量をゼロにすれば、第二外接歯車14,
14は、噛合回転(自転)を起こさずに、第一外接歯車13
の回転によりケーシング16と一体に回転(公転)し、こ
れにより、中間遊星傘歯車5が入力軸1と同一の方向及
び速度で公転する。
【0025】この状態から、吸込路17から吐出路18へ油
が流れるようにすれば、第二外接歯車14,14は自転を起
こし、油の流量が増加するつれて、第二外接歯車14,14
の自転は速くなり、その自転によって逆に公転(ケーシ
ング16の回転)が遅くなっていく。このようにして、中
間遊星傘歯車5の公転速度を変化させることができる。
【0026】なお、吸込路17と吐出路18は、ケーシング
16の孔部28,29と、ケーシング16と相対回転自在な継手
36の孔部30,31と、からなり、図示省略の流量制御弁や
油タンク等に接続される。この継手36は回転せず、図示
省略の周溝等により、ケーシング16が回転しても、孔部
28,30及び孔部29,31は夫々常時連通連結されるように
なっている。
【0027】また、ケーシング16の基端円筒部に、外鍔
状のクラッチ部23を形成し、手動又は動力駆動によりク
ラッチ部23に圧接・分離自在なクラッチ板25を、入力軸
1に設けて、摩擦クラッチ機構26を構成する。このクラ
ッチ板25は、滑りキー24にて入力軸1と一体回転可能か
つ軸心A方向にスライド自在となっている。この摩擦ク
ラッチ機構26により、入力軸1とケーシング16を直結す
ることにより歯車の無駄な回転を止めて効率の向上を図
ることができる。
【0028】さらに、収納室15に対応するケーシング16
の外周面16aは円形に形成し、手動又は動力駆動により
外周面16aに圧接・分離自在な摩擦部材21を、設けて、
摩擦ブレーキ機構27を構成する。これにより、ケーシン
グ16の回転(中間遊星傘歯車5の公転)を簡単に停止さ
せることができる。
【0029】ここで、図1の実施例の各歯車の歯数等の
具体的数値の一例を示せば、太陽傘歯車3と太陽外平歯
車4の歯数を同一とすると共に、遊星内平歯車6と出力
遊星傘歯車7の歯数を同一とし、かつ、太陽傘歯車3
(太陽外平歯車4)と遊星内平歯車6(出力遊星傘歯車
7)の歯数の比を9:11とする。例えば、太陽傘歯車3
と太陽外平歯車4の歯数を27枚、遊星内平歯車6と出力
遊星傘歯車7の歯数を33枚とする。
【0030】しかして、上述の如く構成された変速機に
於て、入力軸1を所定速度で回転させた状態として、中
間遊星傘歯車5を、入力軸1と同一の方向及び速度で公
転させれば、全歯車3,4,5,6,7がロック状態と
なって、中間遊星傘歯車5、遊星内平歯車6、出力遊星
傘歯車7は自転を起こさずに、入力回転軸心A廻りに一
体に(入力軸1と同一回転方向へ)回転(公転)する。
従って、出力軸2は入力軸1と同一回転数となる。
【0031】この状態から、中間遊星傘歯車5の公転を
変速手段8にて入力軸1の回転よりも遅らせていくと、
その回転速度差により、中間遊星傘歯車5、遊星内平歯
車6、出力遊星傘歯車7が自転して、この歯車6,7の
公転(即ち出力軸2の回転)が入力軸1よりも遅くな
り、ついには出力軸2の回転が停止する(以下ゼロ回転
という)。
【0032】さらに、中間遊星傘歯車5を、入力軸1と
逆方向に公転させれば、中間遊星傘歯車5、遊星内平歯
車6、出力遊星傘歯車7の自転が加速して、この歯車
6,7が入力軸1と逆方向に公転し、これにより出力軸
2が、入力軸1と逆方向に回転する。
【0033】なお、図示省略するが、中間遊星傘歯車5
を、入力軸1と逆方向に公転させるには、吸込路17の油
を加圧するポンプと、該ポンプよりも上流側に配設され
る自動弁と、を設けて、自然流入以上の速さで油を第一
外接歯車13と第二外接歯車14に送り込むことにより、第
二外接歯車14の自転を加速させて、第二外接歯車14を入
力軸1と逆方向に公転させ、これにより、ケーシング16
(中間遊星傘歯車5)を入力軸1と逆方向に回転(公
転)させることができる。
【0034】上述の変速は、サーボ制御や、マイコン等
による自動制御とすることができる。このように、一方
向に所定速度で回転する入力軸1に対して、出力軸2を
正転・逆転可能として変速させることができるので、自
動車等の走行機械の変速機として好適である。しかも、
発進がゼロからでスムースな加速であるので、本発明を
ディーゼル自動車に適用した場合には黒煙が出ず、窒素
酸化物等の公害物質を大幅に抑えることができる。
【0035】また、歯車ポンプの作用をなす変速手段8
を小容量とすることにより、高効率を得られる。即ち、
歯車ポンプとしての機械効率が約80%であれば、このポ
ンプ容量を10分の1にすれば、僅かに2%の低下に抑え
ることができる。さらに、図示省略するが、吐出路18に
減圧弁を設ければ、加圧の大部分は出力軸2に還元する
ことができる。
【0036】次に、図2は他の実施例であり、図1にお
ける中間遊星傘歯車5を冠歯車32とした場合を示してお
り、この場合、ケーシング16の先端部を、入力回転軸心
Aと所定角度βで交差する軸心Dをもつ偏角中空軸部33
に形成し、この偏角中空軸部33に冠歯車32を回転自在に
枢着して、軸心Dを中心に自転自在かつ入力回転軸心A
廻りに公転自在としている。この冠歯車32は、太陽傘歯
車3と出力遊星傘歯車7に噛合する。
【0037】34は、偏角中空軸部33に螺着された抜け止
め用ナット部材である。35は、ウエイト体(錘)で、変
速機全体の動的バランスを良好にして回転時の振動を抑
えるためのものである。なお、これ以外の構成は図1と
同じである。
【0038】この場合も、変速手段8にて冠歯車32の公
転方向及び公転速度を変化させることにより、出力軸2
を正転・逆転自在として変速させることができる。な
お、負荷が掛かれば冠歯車32は前進方向に回転しようと
するが、これはありえないことであるから、すべりを止
めて前進することができる。従って、歯車ポンプの作用
をなす変速手段8を小容量とすることができる。
【0039】ここで、図2の実施例の各歯車の歯数等の
具体的数値の一例を示せば、太陽傘歯車3と太陽外平歯
車4の歯数を同一とすると共に、遊星内平歯車6と出力
遊星傘歯車7の歯数を同一とし、かつ、太陽傘歯車3
(太陽外平歯車4)と遊星内平歯車6(出力遊星傘歯車
7)の歯数の比を40:41とする。例えば、太陽傘歯車3
と太陽外平歯車4の歯数を40枚、遊星内平歯車6と出力
遊星傘歯車7の歯数を41枚、冠歯車32の歯数を40枚又は
41枚とし、圧力角20°で低歯とする。
【0040】なお、本発明は上述の実施例に限定されず
本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更自由である。
例えば、各歯車3,4,5,6,7,32の基準ピッチ
円、歯数等の変更は自由で、中間遊星傘歯車5及び冠歯
車32の歯数を増やすことにより、歯車ポンプの作用をな
す変速手段8を一層小容量とすることができる。また、
出力遊星傘歯車7は強度の点から大きくするのが好まし
い。
【0041】さらに、歯車13,14の歯形の種類、基準ピ
ッチ円、歯数等の変更と、歯車14の個数の増減は自由
で、第一外接歯車13の歯数を奇数にすれば、ポンプとし
ての脈動を小さく抑えることができる。変速手段8とし
ては、図例のもの以外に、摩擦車等を用いて構成するも
自由であるが、ケーシング16を正転・逆転自在として変
速制御できるものが好ましい。そして、図2の実施例に
於て、摩擦クラッチ機構26を設けたり、図1の実施例で
説明した減圧弁、ポンプ、自動弁を設けるも自由であ
る。
【0042】また、太陽傘歯車3と太陽外平歯車4と入
力軸1、遊星内平歯車6と出力遊星傘歯車7と回転体10
を、夫々一体形成せずに、別体の部品を相互に固着して
一体化してもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されているの
で、次に記載するような著大な効果を奏する。
【0044】請求項1,3記載の変速機では、変速手段
8にて中間遊星傘歯車5又は冠歯車32の公転速度を変化
させるだけで、出力軸2を無段階かつ全域定出力で、所
望回転数に変速することができ、低速域においても十分
なトルクを出力できて、効率が良い。しかも、出力軸2
のゼロ回転は、入力軸1を回転させる原動機の回転数に
関係なく得られて、原動機の回転力により保障され、閉
ループである。また、歯車等の簡単な形状・構造の部品
により構成されているので、取扱い操作及び製作が容易
である。
【0045】請求項2,4記載の変速機では、歯車ポン
プの作用をなす変速手段8を、大幅に小さく設計できる
ので、効率低下を極めて小さく抑えることができる。し
かも変速手段8は、構造が簡単で信頼性が高く、ケーシ
ング16の回転数(中間遊星傘歯車5又は冠歯車32の公転
数)を容易にゼロに制御することができる。
【0046】請求項3記載の変速機では、太陽傘歯車3
と出力遊星傘歯車7を冠歯車32に噛合させてあるので、
バックラッシなしで静粛回転させることができ、しか
も、耐久性に優れ、破損故障が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面側面図である。
【図2】他の実施例を示す断面側面図である。
【符号の説明】
1 入力軸 2 出力軸 3 太陽傘歯車 4 太陽外平歯車 5 中間遊星傘歯車 6 遊星内平歯車 7 出力遊星傘歯車 8 変速手段 13 第一外接歯車 14 第二外接歯車 15 収納室 16 ケーシング 17 吸込路 18 吐出路 32 冠歯車 A 入力回転軸心 B 軸心 C 軸心 D 軸心 α 角度 β 角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−234641(JP,A) 特開 昭63−180754(JP,A) 特開 昭62−255639(JP,A) 特開 平1−103285(JP,A) 特開 昭54−125361(JP,A) 特開 昭57−157853(JP,A) 実開 平2−72845(JP,U) 実開 昭61−85749(JP,U) 特公 昭36−17905(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 3/44 - 3/78

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在な入力軸1と、該入力軸1の入
    力回転軸心Aと同軸で回転自在な出力軸2と、該入力軸
    1と同軸Aにて一体回転する太陽傘歯車3と、該太陽傘
    歯車3と同軸Aにて一体回転する太陽外平歯車4と、上
    記入力回転軸心Aと所定角度αで交差する軸心Cを中心
    に自転自在かつ該入力回転軸心A廻りに公転自在である
    と共に上記太陽傘歯車3と噛合する中間遊星傘歯車5
    と、上記太陽外平歯車4と噛合する遊星内平歯車6と、
    該遊星内平歯車6と同軸にて一体回転すると共に上記中
    間遊星傘歯車5と噛合する出力遊星傘歯車7と、上記中
    間遊星傘歯車5の公転速度を変化させる変速手段8と、
    を備え、上記出力軸2に、上記遊星内平歯車6及び出力
    遊星傘歯車7を、上記入力回転軸心Aと平行な軸心Bを
    中心に自転自在かつ該入力回転軸心A廻りに公転自在に
    設けたことを特徴とする変速機。
  2. 【請求項2】 変速手段8は、入力軸1と同軸Aにて一
    体回転する第一外接歯車13と、該第一外接歯車13と噛合
    する第二外接歯車14と、該第一外接歯車13と第二外接歯
    車14を包囲する収納室15を有するケーシング16と、該収
    納室15と連通連結された油の吸込路17及び吐出路18と、
    この油の流量を制御する流量制御機構と、を備え、上記
    第一外接歯車13及び第二外接歯車14の歯溝によって上記
    吸込路17から吐出路18へ油が送られるように、該第二外
    接歯車14を収納室15に回転自在に設け、さらに、上記ケ
    ーシング16に、中間遊星傘歯車5を自転自在に設けると
    共に、該中間遊星傘歯車5が入力回転軸心A廻りに公転
    自在となるように、上記入力軸1に該ケーシング16を相
    対回転自在に設けた請求項1記載の変速機。
  3. 【請求項3】 回転自在な入力軸1と、該入力軸1の入
    力回転軸心Aと同軸で回転自在な出力軸2と、該入力軸
    1と同軸Aにて一体回転する太陽傘歯車3と、該太陽傘
    歯車3と同軸Aにて一体回転する太陽外平歯車4と、上
    記入力回転軸心Aと所定角度βで交差する軸心Dを中心
    に自転自在かつ該入力回転軸心A廻りに公転自在である
    と共に上記太陽傘歯車3と噛合する冠歯車32と、上記太
    陽外平歯車4と噛合する遊星内平歯車6と、該遊星内平
    歯車6と同軸にて一体回転すると共に上記冠歯車32と噛
    合する出力遊星傘歯車7と、上記冠歯車32の公転速度を
    変化させる変速手段8と、を備え、上記出力軸2に、上
    記遊星内平歯車6及び出力遊星傘歯車7を、上記入力回
    転軸心Aと平行な軸心Bを中心に自転自在かつ該入力回
    転軸心A廻りに公転自在に設けたことを特徴とする変速
    機。
  4. 【請求項4】 変速手段8は、入力軸1と同軸Aにて一
    体回転する第一外接歯車13と、該第一外接歯車13と噛合
    する第二外接歯車14と、該第一外接歯車13と第二外接歯
    車14を包囲する収納室15を有するケーシング16と、該収
    納室15と連通連結された油の吸込路17及び吐出路18と、
    この油の流量を制御する流量制御機構と、を備え、上記
    第一外接歯車13及び第二外接歯車14の歯溝によって上記
    吸込路17から吐出路18へ油が送られるように、該第二外
    接歯車14を収納室15に回転自在に設け、さらに、上記ケ
    ーシング16に、冠歯車32を自転自在に設けると共に、該
    冠歯車32が入力回転軸心A廻りに公転自在となるよう
    に、上記入力軸1に該ケーシング16を相対回転自在に設
    けた請求項3記載の変速機。
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