JP3241693B2 - 変速装置 - Google Patents

変速装置

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JP3241693B2
JP3241693B2 JP17011899A JP17011899A JP3241693B2 JP 3241693 B2 JP3241693 B2 JP 3241693B2 JP 17011899 A JP17011899 A JP 17011899A JP 17011899 A JP17011899 A JP 17011899A JP 3241693 B2 JP3241693 B2 JP 3241693B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/28Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion
    • F16H2001/2881Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion comprising two axially spaced central gears, i.e. ring or sun gear, engaged by at least one common orbital gear wherein one of the central gears is forming the output

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  • Retarders (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変速装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】工作機械、産業機械、建設機械、農業機
械、車両機械等に用いられる変速装置としては、従来、
インバーターやサーボモータ等の電気制御による変速装
置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の変速装置では、低速域においては、低トルク
で出力不足であり、効率が悪いという問題がある。ま
た、電力を使用しない自動車等に用いられる変速装置で
は、制御に難があり、構造が複雑化する問題がある。
【0004】そこで本発明は、構造が簡単で、かつ、取
扱い及び製作が容易で、広範囲の変速域で高効率な変速
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る変速装置は、同一の第1軸心上に回
転自在に枢支された入力軸及び出力軸を備えた変速装置
に於て、上記第1軸心廻りに上記入力軸と一体回転する
入力冠歯車と、上記第1軸心と所定角度で交差する偏角
軸心廻りに回転自在として上記入力軸に外嵌された変速
用偏心軸と、該変速用偏心軸に回転自在に外嵌されて上
記偏角軸心廻りに自転自在かつ上記第1軸心廻りに公転
自在であると共に上記入力冠歯車と噛合する変速用冠歯
車と、上記入力軸の出力軸側の端部に回転自在に外嵌さ
れると共に第1軸心と平行に偏心した第2軸心廻りに回
転する出力偏心軸と、該出力偏心軸に回転自在に外嵌さ
れて上記第2軸心廻りに自転自在かつ上記第1軸心廻り
に公転自在であると共に上記変速用冠歯車と噛合する出
力冠歯車と、上記出力偏心軸に一体状に設けられた上記
出力軸と、上記変速用偏心軸を回転させて上記変速用冠
歯車の公転速度を変化させる変速手段と、を備えたもの
である。
【0006】さらに、出力冠歯車の歯の高さ寸法を変速
用冠歯車の歯の高さ寸法よりも小さく設定すると共に、
入力冠歯車に噛合する部分の上記変速用冠歯車の歯末の
面に切欠部を形成した。
【0007】また、同一の第1軸心上に回転自在に枢支
された入力軸及び出力軸を備えた変速装置に於て、上記
入力軸の出力軸側の端部に設けられた回転筒体と、該回
転筒体の内周面に設けられた入力内接歯車と、上記入力
軸の出力軸側の端部に回転自在に枢支されると共に上記
第1軸心と平行に偏心した第2軸心廻りに回転する変速
用偏心軸と、上記入力軸に回転自在に挿入されると共に
上記変速用偏心軸の入力軸側の端部に一体状に設けられ
た変速軸と、上記変速用偏心軸に回転自在に外嵌される
と共に上記入力内接歯車と噛合する変速用外接歯車と、
上記変速用偏心軸の出力軸側の端部に一体状にかつ上記
第1軸心上に設けられた取付軸と、該取付軸に回転自在
に外嵌されると共に上記第1軸心・第2軸心と平行な第
3軸心廻りに回転する出力偏心軸と、該出力偏心軸に回
転自在に外嵌されると共に上記変速用外接歯車と噛合す
る出力内接歯車と、上記出力偏心軸に一体状に設けられ
た上記出力軸と、上記変速軸の回転速度を変化させる変
速手段と、を備え、さらに、同一平面上の上記第1・第
2・第3軸心と直交する方向から見て、第2軸心を挟ん
で第1軸心の反対側に第3軸心を設定したものである。
【0008】さらに、回転筒体の内周面に設けられたロ
ーラ受動面に摺接回動する入力側ローラを、変速用外接
歯車の入力軸側端面に付設すると共に、出力内接歯車の
内周面に設けられたローラ受動面に摺接回動する出力側
ローラを、上記変速用外接歯車の出力軸側端面に付設し
た。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づき、本発明を詳説する。
【0010】図1は、本発明に係る変速装置の実施の一
形態を示し、この変速装置は、同一の第1軸心L1 上に
回転自在に枢支された入力軸1及び出力軸2を備えた変
速装置であって、第1軸心L1 廻りに入力軸1と一体回
転する入力冠歯車3と、第1軸心L1 と所定角度θ1
交差する偏角軸心P廻りに回転自在として入力軸1に外
嵌された変速用偏心軸4と、変速用偏心軸4に回転自在
に外嵌されて偏角軸心P廻りに自転自在かつ第1軸心L
1 廻りに公転自在であると共に入力冠歯車3と噛合する
変速用冠歯車5と、入力軸1の出力軸2側の端部に回転
自在に外嵌されると共に第1軸心L1 と平行に偏心した
第2軸心L2 廻りに回転する出力偏心軸6と、出力偏心
軸6に回転自在に外嵌されて第2軸心L2 廻りに自転自
在かつ第1軸心L1 廻りに公転自在であると共に変速用
冠歯車5と噛合する出力冠歯車7と、出力偏心軸6に一
体状に設けられた上記出力軸2と、変速用偏心軸4を回
転させて変速用冠歯車5の公転速度を変化させる変速手
段Yと、を備えている。
【0011】具体的に説明すると、入力軸1と出力軸2
は、軸受等を介してケーシング等に、第1軸心L1 を中
心に回転自在に枢支されている。入力軸1の基端側は、
原動機9に接続されて回転駆動され、出力軸2の先端側
は、変速駆動される機械等に接続される。なお、同図に
於て左側が先端側、右側が基端側である。
【0012】入力冠歯車3は、入力軸1先端側に設けら
れた(先端側へ縮径する)テーパ部8にキー11等にて一
体回転可能に、かつ、その歯3a…を入力軸1側へ向け
るようにして配設されている。また、中空の変速用偏心
軸4は、偏角軸心Pを中心として入力冠歯車3よりも先
端側の入力軸1に軸受を介して設けられており、変速用
偏心軸4の先端側には偏角軸心Pと直交する端面12を有
する大径筒部13を備える。
【0013】変速用冠歯車5は、その歯5a…を出力軸
2側に向け、偏角軸心Pを中心として変速用偏心軸4に
軸受(ニードルベアリング及びスラストベアリング)を
介して取付けられている。このように、第1軸心L1
対して所定角度θ1 で交差した偏角軸心P上に変速用冠
歯車5を配設することによって、第1軸心L1 に対して
第2軸心L2 と反対側に位置する変速用冠歯車5の歯5
a…が、入力冠歯車3の歯3a…と噛合する。
【0014】ところで、図1〜図3に示すように、入力
冠歯車3の歯3a…に噛合する部分(内径側の部分)の
変速用冠歯車5の歯5a…の歯末の両面15,15には、切
欠部14,14が形成されている。即ち、入力冠歯車3の歯
3aを変速用冠歯車5の歯5aの歯元の面16に接触させ
るように構成している。そしてそれに加えて、入力冠歯
車3と変速用冠歯車5の歯数差を少なくすることによ
り、噛み込み速度を遅くし、歯3aと歯5aの衝撃(た
たき)を弱めて噛み込み音が小さくなるようにしてい
る。
【0015】また、入力軸1のテーパ部8にはキー11等
にて一体回転可能に、かつ、第1軸心L1 を中心とする
中空の取付軸17が設けられている。この取付軸17は入力
冠歯車3と一体状とされている。なお、18はナット部材
である。そして、この取付軸17に軸受を介して円環状の
出力偏心軸6が、第1軸心L1 と平行に偏心した第2軸
心L2 を中心として取付けられている。即ち、出力偏心
軸6は第2軸心L2 廻りに自転自在かつ第1軸心L1
りに公転自在とされている。
【0016】さらに、出力偏心軸6の外周縁には、軸受
(例えばクロスローラスラストベアリング)を介して円
環状の出力冠歯車7が設けられている。この出力冠歯車
7は、歯7a…の先端面が第2軸心L2 と直交する平面
G上にあり( 180°の冠歯車)、かつ、その歯数が変速
用冠歯車5の歯数と近似したものである。そして、出力
冠歯車7に於て、第2軸心L2 に対して第1軸心L1
に位置する歯7a…が、変速用冠歯車5の歯5a…と噛
合している。つまり、出力冠歯車7の歯7a…を上記平
面G上に配設し、この平面Gにできるだけ近く歯5a…
がくるように変速用冠歯車5を配設することにより、変
速用冠歯車5と出力冠歯車7の噛み込みが良好なものと
なる(掛け外れが無くなる)。
【0017】ところで、この出力冠歯車7の歯7aの高
さ寸法H1 は、変速用冠歯車5の歯5aの高さ寸法H2
よりも小さく(例えば 1/2の高さ寸法)設定されてい
る。つまり、出力冠歯車7の歯7aの高さを低くするこ
とによって、変速用冠歯車5の歯5aとの噛み込み量を
小さく(半分に)し、それによって第1軸心L1 に対す
る偏角軸心Pの交差角度θ1 ───上記平面Gに対する
変速用冠歯車5の歯5aの角度θ2 ───を小さくして
いる。これについては後述する。
【0018】なお、出力偏心軸6の先端面にはバランス
ウェイト10が付設されており、変速装置全体の動的バラ
ンスを良好にして回転時の振動を抑えるようにしてい
る。また、出力軸2は、その基端がバランスウェイト10
を介して出力偏心軸6に連結されると共に、入力軸1の
先端部を回転自在に枢支している。
【0019】変速手段Yは、変速用偏心軸4の大径筒部
13に付設された外鍔部材19と、入力軸1に滑りキー等で
軸方向にスライド可能に取付けられた外鍔部材20と、こ
れら一対の外鍔部材19,20にS極とN極の一対乃至複数
対が付設されたマグネット21…と、を備えている。な
お、22はバランスウェイトである。
【0020】次に、この変速装置の動作について説明す
る。変速手段Yの一対の外鍔部材19,20が十分に離間し
た状態では、入力軸1が回転しても変速用偏心軸4は回
転しない(静止している)。従ってこのとき、入力軸1
と共に入力冠歯車3が回転することにより、変速用冠歯
車5は偏角軸心P廻りを自転して第1軸心L1 廻りには
公転せず、それによって出力冠歯車7は第2軸心L2
りを自転するだけで第1軸心L1 廻りには公転しない。
即ち、出力冠歯車7は出力偏心軸6の周りを回っている
だけなので出力偏心軸6は静止状態にあり、よって出力
軸2は静止している。
【0021】そしてこの状態から、入力軸1と共に回転
する一方の外鍔部材20を他方の外鍔部材19の方へ徐々に
接近させていくと、変速用偏心軸4側の外鍔部材19が磁
力によって入力軸1と同じ方向に回転を開始し、それに
よって変速用偏心軸4が偏角軸心P廻りに自転しつつ第
1軸心L1 廻りに公転していく。すると、変速用冠歯車
5が偏角軸心P廻りに自転しつつ第1軸心L1 廻りに公
転すると共に、出力冠歯車7が第2軸心L2 廻りに自転
しつつ第1軸心L1 廻りに公転し、それによって出力偏
心軸6が第2軸心L2 廻りに自転しつつ第1軸心L1
りの公転を開始し、よって出力軸2が(入力軸1と同じ
方向に)回転していく。
【0022】そして、両方の外鍔部材19,20を密着させ
て変速用偏心軸4が入力軸1と一体的に回転すれば、出
力軸2は入力軸1と同一回転速度となって変速動作が完
了する。また、逆に外鍔部材19,20を相互に離間させて
いくと、出力軸2の回転は遅くなっていく。なお、上述
したように、第1軸心L1 に対する偏角軸心Pの角度θ
1 を小さくすることにより、変速手段Yによる変速入力
(トルク)が小さくて済み、外鍔部材19,20を小型化す
ることができる。
【0023】この変速装置によれば、変速手段Yにマグ
ネット21…を使用しているため、摩擦熱による損失が無
く、また、上述したように歯車同士の噛み合う音を小さ
くでき、かつ、噛み込み掛け外れを防止でき、広範囲な
変速域で高効率に変速動作を行うことができる。なお、
手動又は動力駆動により外鍔部材19の外周面に圧接・分
離可能な摩擦部材23等を有する制動機構を設け、変速用
偏心軸4の回転を制御するようにしても良い。
【0024】次に、図4は、本発明の変速装置の他の実
施の形態を示し、この変速装置は、同一の第1軸心L1
上に回転自在に枢支された入力軸1及び出力軸2を備え
たものであって、中空の入力軸1に変速軸24が挿入さ
れ、入力軸1側に設けられた変速手段Yにて制動変速を
行うようにしている。
【0025】具体的に説明すると、入力軸1の外周面に
入力軸歯車25が設けられると共に、駆動源からの回転ト
ルクを伝達する歯車26が入力軸歯車25に噛合している。
また、入力軸1の孔部27に変速軸24が回転自在に挿入さ
れ、その変速軸24の端部24aが外部突出状とされてい
る。そして、入力軸1の基端部と変速軸24の端部24a
に、マグネット21…が付設(埋設)された外鍔部材19,
20が夫々設けられている。変速軸24側の外鍔部材20は滑
りキー等で軸方向にスライド可能に取付けられている。
また、マグネット21…は、一対の外鍔部材19,20にS極
とN極の一対乃至複数対が設けられている。
【0026】しかして、変速軸24の出力軸2側の端部に
は、第1軸心L1 と平行に偏心した第2軸心L2 廻りに
回転(自転)する変速用偏心軸28が一体状に連設される
と共に、変速用偏心軸28の出力軸2側の端部には、第1
軸心L1 廻りに回転する取付軸29が一体状に連設されて
いる。そして、第1軸心L1 ・第2軸心L2 と平行な第
3軸心L3 廻りに回転(自転)する出力偏心軸30が取付
軸29に回転自在に外嵌されると共に、出力偏心軸30に一
体状に中実の出力軸2が連結されている。このとき、同
一平面上の第1・第2・第3軸心L1 ,L2 ,L3 と直
交する方向から見て、第2軸心L2 を挟んで第1軸心L
1 の反対側に第3軸心L3 を設定している。なお、39は
バランスウェイトである。
【0027】また、入力軸1の出力軸2側の端部には、
第1軸心L1 廻りに回転する回転筒体31が一体状に連設
されており、この回転筒体31の外周壁31aの内周面に入
力内接歯車32が設けられている。そして、この入力内接
歯車32に噛合する変速用外接歯車33が、変速用偏心軸28
に回転自在に外嵌されている。さらに、この変速用外接
歯車33に噛合する円筒状の出力内接歯車34が、上記出力
偏心軸30に回転自在に外嵌されている。
【0028】ところで、回転筒体31の内周面にはローラ
受動面35が設けられており、このローラ受動面35に摺接
回動する入力側ローラ36…が、変速用外接歯車33の入力
軸1側端面に付設されている。また、出力内接歯車34の
内周面にはローラ受動面37が設けられており、このロー
ラ受動面37に摺接回動する出力側ローラ38…が、変速用
外接歯車33の出力軸2側端面に付設されている。本実施
の形態では、変速用外接歯車33の両端面に周方向に複数
個のローラ36…,38…を設けた場合を例示したが、変速
用外接歯車33の軸部に、軸受を介してリング状の入力側
ローラ・出力側ローラを取付けたものとするも良い。
【0029】次に、この変速装置の動作について説明す
る。変速手段Yの一対の外鍔部材19,20が十分に離間し
た状態では、入力軸1が回転しても変速軸24は回転しな
い(静止している)。従ってこのとき、回転する入力内
接歯車32と噛合する変速用外接歯車33は、第2軸心L2
廻りを自転するだけで第1軸心L1 廻りの公転はせず、
出力内接歯車34は第3軸心L3 廻りを自転するだけで第
1軸心L1 廻りの公転はしない。即ち、出力内接歯車34
は出力偏心軸30の周りを回っているだけなので出力偏心
軸30は静止状態にあり、よって出力軸2は静止してい
る。
【0030】そしてこの状態から、変速軸24側の外鍔部
材20を、回転する入力軸1側の外鍔部材19の方へ徐々に
移動させていくと、変速軸24側の外鍔部材20が磁力によ
って入力軸1と同じ方向に回転を開始し、それによって
変速用偏心軸28が第2軸心L 2 廻りに自転しつつ第1軸
心L1 廻りに公転していく。すると、変速用外接歯車33
が第2軸心L2 廻りに自転しつつ第1軸心L1 廻りの公
転を開始すると共に、出力内接歯車34が第3軸心L3
りを自転しつつ第1軸心L1 廻りの公転を開始する。そ
れによって、出力偏心軸30が第3軸心L3 廻りを自転し
つつ第1軸心L 1 廻りの公転を開始し、よって出力軸2
が入力軸1と同じ方向に回転する。そして、両方の外鍔
部材19,20を密着させて変速軸24が入力軸1と一体的に
回転すれば、出力軸2は入力軸1と同一回転速度となっ
て変速動作が完了する。また逆に、両方の外鍔部材19,
20を離間させていくと、出力軸2の回転は遅くなってい
く。
【0031】この変速装置によれば、入力側ローラ36…
が入力内接歯車32側のローラ受動面35上を回動し、か
つ、出力側ローラ38…が出力内接歯車34側のローラ受動
面37上を回動するので、変速用外接歯車33に対する入力
内接歯車32・出力内接歯車34の噛み合いがスムースに安
定し、さらに、変速用外接歯車33に対する入力内接歯車
32・出力内接歯車34の歯数差を少なく設定することによ
り、噛み込み掛け外れが防止され、かつ、噛み込み音が
小さくなる。なお、手動又は動力駆動により外鍔部材20
の外周面に圧接・分離可能な摩擦部材23等を備えた制動
機構を設け、変速軸24の回転を制御するようにしても良
い。
【0032】なお、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れず、例えば、変速手段Yを、歯車ポンプ及び歯車ポン
プ内を流れる油の流量を制御する流量制御機構等にて構
成して、流量制御によって変速用偏心軸の回転を制御す
るようにしても良い。あるいは、入力軸側に入力側イン
ペラを設け、変速用偏心軸側に受力側インペラを設けた
トルクコンバータ式の変速手段Yとし、入力側インペラ
と受力側インペラとを相対的に接近・離間させて変速用
偏心軸の回転を制御するようにしても良い。また、図4
で説明した変速装置に於て、第1軸心L1 に対する第3
軸心L3 の偏心量は自由に設定することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されるので、次
に記載する効果を奏する。
【0034】(請求項1によれば)変速手段Yにて変速
用偏心軸4及び変速用冠歯車5の公転速度を変化させる
だけで、出力軸2を無段階かつ全域定出力で、所望回転
数に変速することができ、低速域においても十分なトル
クを出力できて効率が良い。また、歯車等の簡単な形状
・構造の部品により構成されているので、取扱い操作及
び製作が容易である。また、歯車同士の噛み合いが良好
であり、掛け外れを生じない。
【0035】(請求項2によれば)出力冠歯車7の歯7
aの高さ寸法H1 を変速用冠歯車5の歯5aの高さ寸法
2 よりも小さく設定することにより、第1軸心L1
対する偏角軸心Pの交差角度θ1 を小さくでき、それに
よって変速入力(トルク)が小さくて済むため、変速手
段Yを小型化できる。また、入力冠歯車3に噛合する部
分の上記変速用冠歯車5の歯末の面に切欠部14,14を形
成することにより、入力冠歯車3の歯3a…と変速用冠
歯車5の歯5a…とが噛み合う衝撃(たたき)が弱ま
り、噛み込み音を小さくすることができる。
【0036】(請求項3によれば)変速手段Yにて変速
用偏心軸28及び変速用外接歯車33の公転速度を変化させ
るだけで、出力軸2を無段階かつ全域定出力で、所望回
転数に変速することができ、低速域においても十分なト
ルクを出力できて効率が良い。また、歯車等の簡単な形
状・構造の部品により構成されているので、取扱い操作
及び製作が容易である。また、歯車同士の噛み合いが良
好であり、掛け外れを生じない。
【0037】(請求項4によれば)変速用外接歯車33に
対する入力内接歯車32・出力内接歯車34の噛み合いがス
ムースかつ安定し、噛み込み音が小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の変速装置の実施の一形態を示す断面正
面図である。
【図2】変速用冠歯車を示す要部断面図である。
【図3】変速用冠歯車の歯を示す要部断面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示す断面正面図であ
る。
【符号の説明】
1 入力軸 2 出力軸 3 入力冠歯車 4 変速用偏心軸 5 変速用冠歯車 5a 歯 6 出力偏心軸 7 出力冠歯車 7a 歯 14 切欠部 24 変速軸 28 変速用偏心軸 29 取付軸 30 出力偏心軸 31 回転筒体 32 入力内接歯車 33 変速用外接歯車 34 出力内接歯車 35 ローラ受動面 36 入力側ローラ 37 ローラ受動面 38 出力側ローラ H1 高さ寸法 H2 高さ寸法 L1 第1軸心 L2 第2軸心 L3 第3軸心 P 偏角軸心 Y 変速手段 θ1 角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 3/72 F16H 1/32

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の第1軸心L1 上に回転自在に枢支
    された入力軸1及び出力軸2を備えた変速装置に於て、
    上記第1軸心L1 廻りに上記入力軸1と一体回転する入
    力冠歯車3と、上記第1軸心L1 と所定角度θ1 で交差
    する偏角軸心P廻りに回転自在として上記入力軸1に外
    嵌された変速用偏心軸4と、該変速用偏心軸4に回転自
    在に外嵌されて上記偏角軸心P廻りに自転自在かつ上記
    第1軸心L1 廻りに公転自在であると共に上記入力冠歯
    車3と噛合する変速用冠歯車5と、上記入力軸1の出力
    軸2側の端部に回転自在に外嵌されると共に第1軸心L
    1と平行に偏心した第2軸心L2 廻りに回転する出力偏
    心軸6と、該出力偏心軸6に回転自在に外嵌されて上記
    第2軸心L2 廻りに自転自在かつ上記第1軸心L1廻り
    に公転自在であると共に上記変速用冠歯車5と噛合する
    出力冠歯車7と、上記出力偏心軸6に一体状に設けられ
    た上記出力軸2と、上記変速用偏心軸4を回転させて上
    記変速用冠歯車5の公転速度を変化させる変速手段Y
    と、を備えたことを特徴とする変速装置。
  2. 【請求項2】 出力冠歯車7の歯7aの高さ寸法H1
    変速用冠歯車5の歯5aの高さ寸法H2 よりも小さく設
    定すると共に、入力冠歯車3に噛合する部分の上記変速
    用冠歯車5の歯末の面に切欠部14,14を形成した請求項
    1記載の変速装置。
  3. 【請求項3】 同一の第1軸心L1 上に回転自在に枢支
    された入力軸1及び出力軸2を備えた変速装置に於て、
    上記入力軸1の出力軸2側の端部に設けられた回転筒体
    31と、該回転筒体31の内周面に設けられた入力内接歯車
    32と、上記入力軸1の出力軸2側の端部に回転自在に枢
    支されると共に上記第1軸心L1 と平行に偏心した第2
    軸心L2 廻りに回転する変速用偏心軸28と、上記入力軸
    1に回転自在に挿入されると共に上記変速用偏心軸28の
    入力軸1側の端部に一体状に設けられた変速軸24と、上
    記変速用偏心軸28に回転自在に外嵌されると共に上記入
    力内接歯車32と噛合する変速用外接歯車33と、上記変速
    用偏心軸28の出力軸2側の端部に一体状にかつ上記第1
    軸心L1 上に設けられた取付軸29と、該取付軸29に回転
    自在に外嵌されると共に上記第1軸心L1 ・第2軸心L
    2 と平行な第3軸心L3 廻りに回転する出力偏心軸30
    と、該出力偏心軸30に回転自在に外嵌されると共に上記
    変速用外接歯車33と噛合する出力内接歯車34と、上記出
    力偏心軸30に一体状に設けられた上記出力軸2と、上記
    変速軸24の回転速度を変化させる変速手段Yと、を備
    え、さらに、同一平面上の上記第1・第2・第3軸心L
    1 ,L2 ,L3 と直交する方向から見て、第2軸心L2
    を挟んで第1軸心L1 の反対側に第3軸心L3 を設定し
    たことを特徴とする変速装置。
  4. 【請求項4】 回転筒体31の内周面に設けられたローラ
    受動面35に摺接回動する入力側ローラ36を、変速用外接
    歯車33の入力軸1側端面に付設すると共に、出力内接歯
    車34の内周面に設けられたローラ受動面37に摺接回動す
    る出力側ローラ38を、上記変速用外接歯車33の出力軸2
    側端面に付設した請求項3記載の変速装置。
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