JP2837505B2 - ファイバー型波長変換素子 - Google Patents
ファイバー型波長変換素子Info
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- JP2837505B2 JP2837505B2 JP2129400A JP12940090A JP2837505B2 JP 2837505 B2 JP2837505 B2 JP 2837505B2 JP 2129400 A JP2129400 A JP 2129400A JP 12940090 A JP12940090 A JP 12940090A JP 2837505 B2 JP2837505 B2 JP 2837505B2
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- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
- G02F1/35—Non-linear optics
- G02F1/37—Non-linear optics for second-harmonic generation
- G02F1/377—Non-linear optics for second-harmonic generation in an optical waveguide structure
- G02F1/383—Non-linear optics for second-harmonic generation in an optical waveguide structure of the optical fibre type
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- Nonlinear Science (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
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- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
- Lasers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、このチェレンコフ放射型位相整合を用いた
光ファイバー型の波長変換素子に関する。
光ファイバー型の波長変換素子に関する。
背景技術 非線形結晶のコアと該コアを囲繞するクラッドからな
る光ファイバー(以下ファイバーという)の形状で形成
してチェレンコフ放射型位相整合を用いる光波長変換素
子が知られている。この光波長変換素子は、光ファイバ
ー型の第二次高調波発生素子(Second Harmonics Gener
ator)(以下SHGという)としても知られている。チェ
レンコフ放射方式では、ほとんど自動的に光の位相整合
のとれた第2高調波(以下、SH波という)の発生が可能
であるので、SHGは短波長光源などに応用される。
る光ファイバー(以下ファイバーという)の形状で形成
してチェレンコフ放射型位相整合を用いる光波長変換素
子が知られている。この光波長変換素子は、光ファイバ
ー型の第二次高調波発生素子(Second Harmonics Gener
ator)(以下SHGという)としても知られている。チェ
レンコフ放射方式では、ほとんど自動的に光の位相整合
のとれた第2高調波(以下、SH波という)の発生が可能
であるので、SHGは短波長光源などに応用される。
第4図に示すように、短波長光源は、半導体レーザ1
と、半導体レーザから放射される光を集光しSHGの端面
に光を注入するためのカップリングレンズ2と、コアを
非線形結晶で構成したSHG3と、波長変換素子で変換され
放射されたSH波の波面を整形しSH波を平行光束にするた
めのアキシコン4とにより構成されている。
と、半導体レーザから放射される光を集光しSHGの端面
に光を注入するためのカップリングレンズ2と、コアを
非線形結晶で構成したSHG3と、波長変換素子で変換され
放射されたSH波の波面を整形しSH波を平行光束にするた
めのアキシコン4とにより構成されている。
第5図はかかるSHGの概念図であり、このSHGは円柱状
のコア10と該コア10を同心円的に囲繞する円筒状のクラ
ッド層20とからなる。
のコア10と該コア10を同心円的に囲繞する円筒状のクラ
ッド層20とからなる。
第5図(a)において、基本波モードが実効屈折率N
(ω)をもったコア10中を図中左から右へ伝播すると、
SH波を発生する非線形分極波も同一の位相速度C/N
(ω)(C:光束)をもって伝播する。この非線形分極波
が図のA点で導波方向とθの角度をなす方向にSH波を発
生し、単位時間後、B点で前と同様に、θ方向に再びSH
波を発生したとする。A点で発生したSH波が例えばクラ
ッド層20中を伝播して単位時間後C点に達し、θがACと
BCの直交するような角度であれば、非線形分極波がAB間
で発生したSH波の波面はBCとなり、結局、コヒーレント
なSH波が生成されたことになる。
(ω)をもったコア10中を図中左から右へ伝播すると、
SH波を発生する非線形分極波も同一の位相速度C/N
(ω)(C:光束)をもって伝播する。この非線形分極波
が図のA点で導波方向とθの角度をなす方向にSH波を発
生し、単位時間後、B点で前と同様に、θ方向に再びSH
波を発生したとする。A点で発生したSH波が例えばクラ
ッド層20中を伝播して単位時間後C点に達し、θがACと
BCの直交するような角度であれば、非線形分極波がAB間
で発生したSH波の波面はBCとなり、結局、コヒーレント
なSH波が生成されたことになる。
このようにして発生したSH波は、第5図(b)に示す
ようにクラッド層20と空気の境界で全反射を繰り返すク
ラッド・モードとして伝播し、ファイバー端面からθで
決まる方向に円錘状に出射される。また、このようにし
て出射されたSH波の出射波面の等位相面はファイバーの
中心軸を軸とした円錘状になっている。
ようにクラッド層20と空気の境界で全反射を繰り返すク
ラッド・モードとして伝播し、ファイバー端面からθで
決まる方向に円錘状に出射される。また、このようにし
て出射されたSH波の出射波面の等位相面はファイバーの
中心軸を軸とした円錘状になっている。
第5図に示すように、SHGは発生したSH波がクラッド
と空気との境界面で反射し再びコアに戻る程度のファイ
バー長が良いとされていた。戻ってきたSH波がそこで発
生したSH波と干渉を起こしその結果消滅すると考えられ
ていた為である。変換効率はファイバー長に比例すると
考えられていた為、変換効率向上のためには、クラッド
径の大きなファイバーが用いられていた。
と空気との境界面で反射し再びコアに戻る程度のファイ
バー長が良いとされていた。戻ってきたSH波がそこで発
生したSH波と干渉を起こしその結果消滅すると考えられ
ていた為である。変換効率はファイバー長に比例すると
考えられていた為、変換効率向上のためには、クラッド
径の大きなファイバーが用いられていた。
また、コアに充填する非線型材料の非線型定数が大き
いならばSHGの変換効率向上がはかられるものと考えら
れるので、かかるSHGの波長変換効率向上のための工夫
は、コア径を最適に選ぶ、クラッドガラスを最適に選ぶ
という試みがあった。
いならばSHGの変換効率向上がはかられるものと考えら
れるので、かかるSHGの波長変換効率向上のための工夫
は、コア径を最適に選ぶ、クラッドガラスを最適に選ぶ
という試みがあった。
しかし、変換効率は、本質的に、材料の屈折率分散に
大きく依存し、従来の方法では効率向上の限界があっ
た。
大きく依存し、従来の方法では効率向上の限界があっ
た。
発明の概要 [発明の目的] 本発明は、コアに満たした非線型材料の能力を充分生
かした変換効率の高いファイバー型SHGを提供すること
を目的とする。
かした変換効率の高いファイバー型SHGを提供すること
を目的とする。
[発明の構成] 本発明のSHGは、コアと該コアを囲繞するクラッドか
らなり、前記コアは、入射され導波する一次光に対する
屈折率をηG ωとしかつ変換された二次高調波に対する
屈折率をηG 2ωとした時にηG 2ω>ηG ωとなる非
線形材料からなる第1コアと、該第1コアを囲繞する光
学ガラスからなる第2コアとからなることを特徴とす
る。
らなり、前記コアは、入射され導波する一次光に対する
屈折率をηG ωとしかつ変換された二次高調波に対する
屈折率をηG 2ωとした時にηG 2ω>ηG ωとなる非
線形材料からなる第1コアと、該第1コアを囲繞する光
学ガラスからなる第2コアとからなることを特徴とす
る。
[発明の作用] 本発明によれば、SH波の電界分布と励起非線型分極と
の重り積分を大きくして波長変換効率を向上させること
ができる。
の重り積分を大きくして波長変換効率を向上させること
ができる。
実 施 例 以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に説明す
る。
る。
第1図は、本発明による実施例のSHGの斜視図であ
る。このSHGは、中心の円柱状コア10と該コアを同心円
状に囲繞する円筒状クラッド層20からなる。このコア10
は、入射一次光に対する屈折率をηG ωとしかつ変換後
の二次高調波に対する屈折率をηG 2ωとした時にηG
2ω>ηG ωとなる非線形結晶材料からなり中心に位置
する第1コア10aと、該第1コアを囲繞し屈折率がηGL
ωでηG ωに近いすなわち略同一な光学ガラスからなる
円筒状第2コア10bとからなる。
る。このSHGは、中心の円柱状コア10と該コアを同心円
状に囲繞する円筒状クラッド層20からなる。このコア10
は、入射一次光に対する屈折率をηG ωとしかつ変換後
の二次高調波に対する屈折率をηG 2ωとした時にηG
2ω>ηG ωとなる非線形結晶材料からなり中心に位置
する第1コア10aと、該第1コアを囲繞し屈折率がηGL
ωでηG ωに近いすなわち略同一な光学ガラスからなる
円筒状第2コア10bとからなる。
かかる本発明のSHGに至ったのは、従来のクラッドと
単一材料コアとからなるSHGのこれら境界の存在を考慮
し、クラッド径を実際のファイバーのように有限にし、
電磁界を解析した結果、SH波がクラッドを伝播する離散
的なモードの重ね合わせで表されることが判ったからで
ある。このようなモードの等価屈折率は僅かに量だけ異
なって非常に多く存在する。このようなモードのうち、
非線形分極波の伝搬速度に非常に近いモードにエネルギ
ーが移り、SH波が伝搬する。これはSH波がコア中を伝搬
し導波した一次光と位相整合を行う、モード−モード位
相整合の場合のSHGと非常に良く似ている。モード−モ
ード位相整合の場合導波された一次光の等価屈折率と等
しい等価屈折率を持つコアを導波する二次光のモードを
存在させるためには、コア径や屈折率を非常に厳しく管
理する必要がある。
単一材料コアとからなるSHGのこれら境界の存在を考慮
し、クラッド径を実際のファイバーのように有限にし、
電磁界を解析した結果、SH波がクラッドを伝播する離散
的なモードの重ね合わせで表されることが判ったからで
ある。このようなモードの等価屈折率は僅かに量だけ異
なって非常に多く存在する。このようなモードのうち、
非線形分極波の伝搬速度に非常に近いモードにエネルギ
ーが移り、SH波が伝搬する。これはSH波がコア中を伝搬
し導波した一次光と位相整合を行う、モード−モード位
相整合の場合のSHGと非常に良く似ている。モード−モ
ード位相整合の場合導波された一次光の等価屈折率と等
しい等価屈折率を持つコアを導波する二次光のモードを
存在させるためには、コア径や屈折率を非常に厳しく管
理する必要がある。
従来のクラッドと単一材料コアとからなるSHGについ
て、コアとクラッドの境界と、クラッドと空気との境界
の影響をも考慮しSH波の出力を以下のような方法で解析
した。
て、コアとクラッドの境界と、クラッドと空気との境界
の影響をも考慮しSH波の出力を以下のような方法で解析
した。
導波方向をz軸とし、コア半径をa、結晶の長さをL
とし、ここに伝播定数をβで伝播するLP01モードが導波
されると仮定する。これにより励起される非線形分極P
NLを以下で定義する。
とし、ここに伝播定数をβで伝播するLP01モードが導波
されると仮定する。これにより励起される非線形分極P
NLを以下で定義する。
PNL=ε0dCJ0 2(Ur)2exp(−i2βz) C:定数,U2=ω2μ0εg−β2, εg:コアの誘電率 コア中のSH波E2ω(r)は結晶の誘電率ε1を用
い、境界を考慮したグリーン関数GD(r,r′)を用い、 と表現できる。GD(r,r′)は、全空間のグリーン関数
G(r,r′)と任意関数A(λ)を用い、 GD(r,r′)=G(r,r′)+A(λ)J0(rζ)J
0(r′ζ) である。
い、境界を考慮したグリーン関数GD(r,r′)を用い、 と表現できる。GD(r,r′)は、全空間のグリーン関数
G(r,r′)と任意関数A(λ)を用い、 GD(r,r′)=G(r,r′)+A(λ)J0(rζ)J
0(r′ζ) である。
G(r,r′)は、 である。
ここで、H0 (1)及びJ0は0次の第一種ハンケル関数
及びベッセル関数であり、ζ2=4ω2μ0ε1−λ2
とした。SH波のパワーP2ωは以下の式で求めることが
できる。
及びベッセル関数であり、ζ2=4ω2μ0ε1−λ2
とした。SH波のパワーP2ωは以下の式で求めることが
できる。
関数G(λ)は境界条件から定めることができ、クラ
ッドの誘電率をε2とし、空気の誘電率をε0とすれ
ば、η、ξを以下で定義し、 η2=4ω2μ0ε2−λ2 ξ2=4ω2μ0ε0−λ2 関数A(λ),A′(λ),B(λ),C(λ),C′(λ),D
(λ)を A(λ)=ηN0(aζ)J1(aη)−ζN1(aζ)J0(aη) A′(λ)=ηJ0(aζ)J1(aη)−ζJ1(aζ)J0(aη) B(λ)=ξN0(bη)K1(bξ)−ηN1(bη)K0(bξ) C(λ)=ζN0(aη)J1(aζ)−ηN1(aη)J0(aζ) C′(λ)=ζN0(aη)N1(aζ)−ηN1(aη)N0(aζ) D(λ)=ζJ0(bη)K1(bζ)−ηJ1(bη)K0(bζ) と定めれば、 となる。関数G(λ)は実軸上に一位のポールλjを持
つ関数で、(1)式で表されるSH波のパワーはこれらの
多くのポールに於ける留数で表すことができる。
ッドの誘電率をε2とし、空気の誘電率をε0とすれ
ば、η、ξを以下で定義し、 η2=4ω2μ0ε2−λ2 ξ2=4ω2μ0ε0−λ2 関数A(λ),A′(λ),B(λ),C(λ),C′(λ),D
(λ)を A(λ)=ηN0(aζ)J1(aη)−ζN1(aζ)J0(aη) A′(λ)=ηJ0(aζ)J1(aη)−ζJ1(aζ)J0(aη) B(λ)=ξN0(bη)K1(bξ)−ηN1(bη)K0(bξ) C(λ)=ζN0(aη)J1(aζ)−ηN1(aη)J0(aζ) C′(λ)=ζN0(aη)N1(aζ)−ηN1(aη)N0(aζ) D(λ)=ζJ0(bη)K1(bζ)−ηJ1(bη)K0(bζ) と定めれば、 となる。関数G(λ)は実軸上に一位のポールλjを持
つ関数で、(1)式で表されるSH波のパワーはこれらの
多くのポールに於ける留数で表すことができる。
即ち、G(λ)はλ=λj(j=1,2,……)に特異点
を持つ関数であり、この特異点における留数をResG(λ
j)とすれば、 で表せる。この離散的なポールは、調度、クラッドを伝
搬するSH波の伝搬定数になっている。即ち、SH波はクラ
ッド中を伝搬定数λjをもつクラッドモードとして伝搬
することになり、そのパワーはこれらのモードのパワー
の和として表せることが解る。
を持つ関数であり、この特異点における留数をResG(λ
j)とすれば、 で表せる。この離散的なポールは、調度、クラッドを伝
搬するSH波の伝搬定数になっている。即ち、SH波はクラ
ッド中を伝搬定数λjをもつクラッドモードとして伝搬
することになり、そのパワーはこれらのモードのパワー
の和として表せることが解る。
SH波のパワーはコア内を伝搬する非線形分極波とクラ
ッド内を伝搬するクラッドモードとの伝播定数が等しい
ときに最も大きくなる。即ち位相整合条件を満たすとき
である。言い変えれば2β=λjが達成されれば大きな
パワーを得ることができる。
ッド内を伝搬するクラッドモードとの伝播定数が等しい
ときに最も大きくなる。即ち位相整合条件を満たすとき
である。言い変えれば2β=λjが達成されれば大きな
パワーを得ることができる。
さらに変換効率を向上させるためには、SH波のパワー
に大きな影響を与える、 という積分の値を大きくする必要がある。これは非線型
分極ε0dCJ0 2(Ur)exp(−i2βz)とSH波の電界分布J
0(rζ)との重なり積分であり、 ζ2=(2k)2〔ηG 2ω−ηeff 2〕 ηG 2ω:SH波に対するコアの屈折率 ηG ω:基本波(一次光)に対するコアの屈折率 ηeff :コアを伝播する基本波のLP01モード の等価屈折率である。
に大きな影響を与える、 という積分の値を大きくする必要がある。これは非線型
分極ε0dCJ0 2(Ur)exp(−i2βz)とSH波の電界分布J
0(rζ)との重なり積分であり、 ζ2=(2k)2〔ηG 2ω−ηeff 2〕 ηG 2ω:SH波に対するコアの屈折率 ηG ω:基本波(一次光)に対するコアの屈折率 ηeff :コアを伝播する基本波のLP01モード の等価屈折率である。
この積分の値を大きくするにはηeffの値をなるべく
ηG 2ωの値に近く設定することが必要である。しかし
ながら、ηeffはηG ωより小さく、したがって材料の
屈折率分散の大きな材料ではηeffはηG 2ωにあまり
近くならず、重なり積分は大きくならない。効率向上の
ためには屈折率分散の小さい材料かもしくはd23,d31な
どの様な基本波の偏光と、二次光(SH波)の偏光が異な
るタイプのものを用い、ηG ωとηG 2ωの差が小さい
結晶配向を選定しなければならない。
ηG 2ωの値に近く設定することが必要である。しかし
ながら、ηeffはηG ωより小さく、したがって材料の
屈折率分散の大きな材料ではηeffはηG 2ωにあまり
近くならず、重なり積分は大きくならない。効率向上の
ためには屈折率分散の小さい材料かもしくはd23,d31な
どの様な基本波の偏光と、二次光(SH波)の偏光が異な
るタイプのものを用い、ηG ωとηG 2ωの差が小さい
結晶配向を選定しなければならない。
有機非線形材料でその非線形光学定数(二次の)が大
きくなる可能性のあるものは、非線形テンソルdiiであ
ることが指摘されている。今d11が最大テンソル成分で
あり、このテンソル成分を波長変換に利用するSHGを考
えれば、結晶の誘電軸のx方向の屈折率ηx ω,ηx
2ωを利用することになる。しかし、こういう材料は屈
折率の分散が大きく、 ηx 2ω>ηx ωとなる。
きくなる可能性のあるものは、非線形テンソルdiiであ
ることが指摘されている。今d11が最大テンソル成分で
あり、このテンソル成分を波長変換に利用するSHGを考
えれば、結晶の誘電軸のx方向の屈折率ηx ω,ηx
2ωを利用することになる。しかし、こういう材料は屈
折率の分散が大きく、 ηx 2ω>ηx ωとなる。
したがって、 の重なり積分が大きくならず、結局、非線型定数が大き
くとも効率が向上しない。
くとも効率が向上しない。
そこで、コアを中心の第1コアである非線型材料とそ
れを囲繞する第2コアである光学ガラスに分けて構成し
た。
れを囲繞する第2コアである光学ガラスに分けて構成し
た。
非線型材料の第1コアの半径をa1としてガラスの材料
の第2コアの半径をa2とすると、J0(ζr)は第2図
(a)のグラフのAに示す関数で表わされ、a1を越える
と、負になる。J0 2(Ur)はBに示す関数となる。
の第2コアの半径をa2とすると、J0(ζr)は第2図
(a)のグラフのAに示す関数で表わされ、a1を越える
と、負になる。J0 2(Ur)はBに示す関数となる。
そこで、これら関数の積は、第2図(b)に示すよう
に、 で表され右辺2項は負であり、第2図(b)に示すよう
にCに示す負の部分が生じる。
に、 で表され右辺2項は負であり、第2図(b)に示すよう
にCに示す負の部分が生じる。
第1コアの0<r<a1の範囲で非線型分極はε0dCJ0 2
(ζr)に比例するがa1<r<a2の範囲の第2コアはガ
ラスで作られているため非線型分極は生じない。
(ζr)に比例するがa1<r<a2の範囲の第2コアはガ
ラスで作られているため非線型分極は生じない。
ここで、ガラスで第2コアを作れば式(2)の右辺第
2項は0となり、J0(ζr),J0 2(Ur)はそれぞれ第3
図(a)に示すA,Bのようになり、これら関数の積は第
3図(b)の如くとなり積分全体Dは大きくなる。
2項は0となり、J0(ζr),J0 2(Ur)はそれぞれ第3
図(a)に示すA,Bのようになり、これら関数の積は第
3図(b)の如くとなり積分全体Dは大きくなる。
ここで、 である。
また、上記実施例においては、第2コアを光学ガラス
として非線型分極を抑えているが、かかる光学ガラスは
これに入射する一次光に対する屈折率をηGL ωとすると
き0.9<ηGL/ηGL ω<1.1の範囲すなわち略同一のガラ
スが好ましい。これは、第2コアの存在による電界の影
響を無視するためである。
として非線型分極を抑えているが、かかる光学ガラスは
これに入射する一次光に対する屈折率をηGL ωとすると
き0.9<ηGL/ηGL ω<1.1の範囲すなわち略同一のガラ
スが好ましい。これは、第2コアの存在による電界の影
響を無視するためである。
すなわち、クラッドとコアのは境界の存在を考慮し、
電磁界を解析することにより、SH波の変換効率は基本波
によって励起される非線型分極とSH波の電界分布との重
なり積分で表され、これを大きな値にすることが変換効
率を向上させることになることを見いだしたのである。
有機非線形材料でその非線形テンソルが大きくなる可能
性は非線形テンソルdiiという対角成分であることが指
摘されているので、この対角成分を使って波長変換しよ
うとしたとき、一次光と二次光は同じ誘電軸の屈折率を
使用することになる。
電磁界を解析することにより、SH波の変換効率は基本波
によって励起される非線型分極とSH波の電界分布との重
なり積分で表され、これを大きな値にすることが変換効
率を向上させることになることを見いだしたのである。
有機非線形材料でその非線形テンソルが大きくなる可能
性は非線形テンソルdiiという対角成分であることが指
摘されているので、この対角成分を使って波長変換しよ
うとしたとき、一次光と二次光は同じ誘電軸の屈折率を
使用することになる。
非線形材料は屈折率分散が大きく、ηG 2ωはηG ω
に比べかなり大きくなる。従って重なり積分が大きくな
らないので、これを大きくするには、コアを本発明のよ
うに中心の非線形結晶材料とその周りの光学ガラスとの
二重構造とすれば、SH波のパワーP2ωにおける重なり
積分を大きくできる。
に比べかなり大きくなる。従って重なり積分が大きくな
らないので、これを大きくするには、コアを本発明のよ
うに中心の非線形結晶材料とその周りの光学ガラスとの
二重構造とすれば、SH波のパワーP2ωにおける重なり
積分を大きくできる。
発明の効果 以上の如く、本発明によれば、コアと該コアを囲繞す
るクラッドからなるファイバー型波長変換素子におい
て、前記コアは該コアを導波する一次光の屈折率をηG
ωとし、変換された波長に対するコアの屈折率をηG
2ωとした時、ηG 2ω>ηG ωとなる非線形材料から
なる第1コアと、該第1コアを囲繞し、好ましくは、屈
折率がηG ωと略同一である光学ガラスからなる第2コ
アとからなるので、SH波の電界分布と励起非線型分極と
の重り積分を大きくして波長変換効率を向上することが
できる。
るクラッドからなるファイバー型波長変換素子におい
て、前記コアは該コアを導波する一次光の屈折率をηG
ωとし、変換された波長に対するコアの屈折率をηG
2ωとした時、ηG 2ω>ηG ωとなる非線形材料から
なる第1コアと、該第1コアを囲繞し、好ましくは、屈
折率がηG ωと略同一である光学ガラスからなる第2コ
アとからなるので、SH波の電界分布と励起非線型分極と
の重り積分を大きくして波長変換効率を向上することが
できる。
第1図は本発明によるSHGの斜視図、第2図は従来のSHG
の重なり積分を示すグラフ、第3図は本発明によるSHG
の重なり積分を示すグラフ、第4図はSHGを用いた短波
長光源の概略図、第5図はSHGの概略断面図である。 主要部分の符号の説明 3……SHG、10……コア 20……クラッド
の重なり積分を示すグラフ、第3図は本発明によるSHG
の重なり積分を示すグラフ、第4図はSHGを用いた短波
長光源の概略図、第5図はSHGの概略断面図である。 主要部分の符号の説明 3……SHG、10……コア 20……クラッド
Claims (2)
- 【請求項1】コアと該コアを囲繞するクラッドからなる
ファイバー型波長変換素子であって、前記コアは、入射
され導波する一次光に対する屈折率をηG ωとしかつ変
換された二次高調波に対する屈折率をηG 2ωとした時
にηG 2ω>ηG ωとなる非線形結晶材料からなる第1
コアと、該第1コアを囲繞する光学ガラスからなる第2
コアとからなることを特徴とするファイバー型波長変換
素子。 - 【請求項2】前記光学ガラスは、これに入射される前記
一次光に対する屈折率をηGL ωとするとき、 となる光学ガラスであることを特徴とする請求項1記載
のファイバー型波長変換素子。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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