JP2837340B2 - 3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−オン誘導体、およびこれらを有効成分とする除草剤 - Google Patents

3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−オン誘導体、およびこれらを有効成分とする除草剤

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JP2837340B2
JP2837340B2 JP29774093A JP29774093A JP2837340B2 JP 2837340 B2 JP2837340 B2 JP 2837340B2 JP 29774093 A JP29774093 A JP 29774093A JP 29774093 A JP29774093 A JP 29774093A JP 2837340 B2 JP2837340 B2 JP 2837340B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な3−アザビシクロ
[3.1.0]ヘキサン−2−オン誘導体とこれらを有
効成分とする除草剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ある種の3−アザビシクロ[3.1.
0]ヘキサン誘導体が殺菌活性を示すことが、特公昭4
7−43813号公報に記載されている。また、ここに
記載されている代表化合物、1,5−ジメチル−3−
(3,5−ジクロロフェニル)−3−アザビシクロ
[3.1.0]ヘキサン−2,4−ジオン(一般名、プ
ロシミドン;procymidone)は、灰色かび病
防除剤として市販されている。また、ジャーナル オブ
クロマトグラフィー,318(2),398−403
(1985年)に、3−エチル−1−フェニル−3−ア
ザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−オンの記載が
あるが、除草活性に関する報告は無い。更に,3−ベン
ジル−1−フェニル−3−アザビシクロ[3.1.0]
ヘキサン−2,4−ジオン誘導体が、抑欝剤およびその
合成中間体として開示されている(特開昭53−376
56,特開昭58−13568)が、除草活性に関する
報告はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、作物に対して害
を与えず、雑草のみを枯殺する選択性の高い除草剤が強
く要望されている。また、水田においては、ヒエ、ホタ
ルイ、コナギ、ミズガヤツリなど、難防除雑草を確実に
防除できる有効な除草剤が望まれている。さらには、雑
草発生前から生育期まで、任意の期間に使用可能で、効
果の持続期間の長い除草剤の開発が強く望まれている。
本発明は、水田においてイネに害を与えず、しかも低薬
量で広範な除草スペクトラムを有し、雑草の発生前から
発生後の生育期まで、広い期間にわたって使用可能な、
選択性除草剤を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段および作用】本発明者らは
前記課題を解決すべく、3−アザビシクロ[3.1.
0]ヘキサン−2−オン誘導体について研究を進めた結
果、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン環1−位
に特定のフェニル基を有し、かつ3−位にα,α−ジメ
チル(置換)ベンジル基を有する新規の3−アザビシク
ロ[3.1.0]ヘキサン−2−オン誘導体が、除草剤
として極めて優れ、しかも有用作物であるイネに対して
薬害を与えない特徴を有していることを見出した。
【0005】すなわち本発明は、一般式(I)(化3)
【0006】
【化3】
【0007】(式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、炭
素数1〜3の低級アルキル基、炭素数1〜3の低級アル
コキシ基、炭素数1〜3のハロアルキル基を示し、Yは
水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜3の低級アルキル
基を示し、R1 は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基
を示し、R2 は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基を
示し、mは1〜3の整数を示し、nは1〜2の整数を示
す。また、mが2または3の時のXは、同一であっても
異なっていてもよく、nが2の時のYは、同一であって
も異なっていてもよい。)で表わされる3−アザビシク
ロ[3.1.0]ヘキサン−2−オン誘導体、およびそ
れらを有効成分として含有することを特徴とする除草剤
である。
【0008】本発明の一般式(I)の化合物は、新規化
合物であり、一般式(I)においてハロゲン原子とは、
フッ素原子、塩素原子、臭素原子、および沃素原子であ
り、炭素数1から3のアルキル基とはメチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基をいう。炭素数1
から3のアルコキシ基とは、メトキシ基、エトキシ基、
n−プロポキシ基、iso−プロポキシ基であり、炭素
数1から3のハロアルキル基としては、ジフルオロメチ
ル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル
基、テトラフルオロエチル基をあげることができる。
【0009】本発明に係わる一般式(I)で表わされる
化合物の好ましい例は、R1 が水素原子、R2がメチル
基、Ynが水素原子あるいは2位に置換されたフッ素原
子であり、少なくとも1つのXが3位に置換されたハロ
ゲン原子である化合物である。
【0010】本発明の3−アザビシクロ[3.1.0]
ヘキサン−2−オン誘導体は新規化合物であり、反応式
(1)(化4)に示される方法によって製造することが
できる。
【0011】
【化4】
【0012】すなわち、一般式(II)(式中、Xは水
素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜3の低級アルキル
基、炭素数1〜3の低級アルコキシ基、炭素数1〜3の
ハロアルキル基を示し、Yは水素原子、ハロゲン原子、
炭素数1〜3の低級アルキル基を示し、R1 は水素原
子、炭素数1〜3のアルキル基を示し、R2 は水素原
子、炭素数1〜3のアルキル基を示し、Z1 はハロゲン
原子を示し、mは1〜3の整数を示し、nは1〜2の整
数を示す。また、mが2または3の時のXは、同一であ
っても異なっていてもよく、nが2の時のYは、同一で
あっても異なっていてもよい。)で表されるピロリジノ
ン誘導体を、適切な塩基で処理して、分子内アルキル化
反応を進行させることによって製造することができる。
【0013】本反応に用いる適切な塩基としては、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のア
ルカリ金属水酸化物、水酸化カルシウム、水酸化バリウ
ム等のアルカリ土類金属水酸化物、金属ナトリウム、金
属カリウム、金属リチウム等のアルカリ金属類、水素化
ナトリウム、水素化リチウム等の金属水素化物、t−ブ
トキシカリウム、ナトリウムアルコキシド等のアルコラ
ート類、メチルアミン、エチルアミン、ジメチルアミ
ン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等の脂肪族アミ
ン類、アニリン、N,N−ジメチルアニリン等の芳香族
アミン類、ピリジン、ピコリン、キノリン、1,8−ジ
アザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7(DBU)
等の有機塩基類があげられる。
【0014】本反応は、適当な溶媒中、または無溶媒で
行うことができる。適当な溶媒としては例えば、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族類、ジオキサン、テ
トラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテル類、
酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、メタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール等の低級アルコ
ール類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセタミドな
どの非プロトン性極性溶媒などがあげられる。反応温度
は−70〜160°Cであり、上記溶媒の還流温度で反
応させてもよい。
【0015】一般式(II)で表わされるピロリジノン
誘導体は、反応式(2)(化5)に示される方法によっ
て製造される。
【0016】
【化5】
【0017】すなわち、一般式(III)(式中、X、
Y、R1 、R2 、m、nおよびZ1は前記と同じ意味を
示す。)のアミド誘導体を、適切な触媒の存在下で環化
反応を行うことにより製造できる。
【0018】適切な触媒としては遷移金属触媒、すなわ
ち、第一鉄イオンあるいは第一銅イオンを発生させるも
のがあげられる。具体的には塩化第一鉄、塩化第一銅が
好ましい。反応は、好ましくは溶媒中で行われ、好まし
い溶媒としては反応を妨害しないもの、すなわち、ジエ
チレングリコールジメチルエーテル、ジメチルアセタミ
ド、ジメチルスルフォキシド、アセトニトリル、あるい
はベンゼン、クメン、キシレン、トルエンなどの芳香族
類が挙げられる。また、反応を促進するためにアミン類
の存在下に反応を行うことも有効である。反応温度は、
20〜190℃、好ましくは70〜150℃である。
【0019】一般式(III)で示されるアミド誘導体
は、反応式(3)(化6)に示される方法によって製造
できる。
【0020】
【化6】
【0021】すなわち、一般式(IV)で表される二級
アミン誘導体と、一般式(V)で表されるカルボン酸誘
導体(式中、X、Y、R1 、R2 、m、nおよびZ1
前記と同じ意味を示し、Z2 はハロゲン原子を示す。)
を反応することによって製造することができる。
【0022】反応は無溶媒、または適切な溶媒中で行わ
れる。適切な溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族
類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハ
ロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸
ブチル等のエステル類が挙げられる。反応は任意の温度
で進行し、またトリエチルアミン、ピリジン、ジメチル
アニリン、水素化ナトリウム、水素化カリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムなどの塩
基の存在下に反応を行うことも有効である。
【0023】一般式(IV)の二級アミン誘導体は、
α,α−ジメチルベンジルアミン誘導体とハロゲン化ア
ルケニル誘導体を反応することで製造され、また一般式
(V)で表されるカルボン酸誘導体は、マンデル酸誘導
体またはフェニル酢酸誘導体などから、公知の方法で製
造することができる。
【0024】また、本発明化合物において、Xmが3位
に置換されたイソプロピル基である化合物の原料である
1−メチル−1−[3−(1−メチルエチル)フェニ
ル]エチルアミンは新規化合物であり反応式(4)(化
7)により製造することができる。
【0025】
【化7】
【0026】すなわち、1−メチル−1−[3−(1−
メチルエテニル)フェニル]エチアミンを適切な触媒の
存在下で水素気流下、水素添加反応を行うことにより製
造される。適切な触媒としては、遷移金属触媒、すなわ
ち、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウムおよびそ
れらの酸化物が用いられる。
【0027】反応は無溶媒、または適切な溶媒中で行わ
れる。適切な溶媒としては、メタノ−ル、エタノ−ル、
プロパノ−ル、ブタノ−ル等の低級アルコ−ル類、ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族類、ジエチルエ−
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエ−テル
類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセタミド等の非プロトン性溶
媒などが挙げられる。反応温度は、0℃〜150℃好ま
しくは15℃〜100℃である。
【0028】反応式(4)中の化合物1−メチル−1−
[3−(1−メチルエテニル)フェニル]エチルアミン
は、反応式(5)(化8)に示される方法によって製造
することができる。
【0029】
【化8】
【0030】すなわち、1−メチル−1−[3−(1−
メチルエテニル)フェニル]エチルイソシアネ−トを適
切な塩基を用いて加水分解反応を行うことにより製造す
る。適切な塩基としては、水酸化カリウム、水酸化ナト
リウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属水酸化物、水
酸化カルシウム、水酸化バリウム等のアルカリ土類金属
水酸化物があげられる。
【0031】また、本反応は適切な溶媒中で行うことが
できる。適当な溶媒としては、例えば、メタノ−ル、エ
タノ−ル、プロパノ−ル、ブタノ−ル等の低級アルコ−
ル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族類、ジ
オキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエ−テル等の
エ−テル類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセタミド等の非プロ
トン性溶媒などがあげられる。
【0032】ここで、反応式(5)中の化合物1−メチ
ル−1−[3−(1−メチルエテニル)フェニル]エチ
ルイソシアネ−トは公知化合物である。
【0033】かくして得られる本発明に係わる一般式
(I)で表される化合物を有効成分として含有する除草
剤は、その作用特性として、ほとんどの水田で問題とな
る有害雑草、例えばノビエ等のイネ科雑草、カヤツリグ
サ、ホタルイ等のカヤツリグサ科雑草、コナギ等の一年
生広葉雑草、およびウリカワ等の多年生雑草に対して優
れた除草効果を有する。一方、有用作物であるイネに対
しては薬害を示さない。また、本発明化合物に係わる除
草剤は、湛水土壌処理、土壌処理、土壌混和処理など、
あらゆる処理法において、雑草の発生前から発生後の生
育期まで、広い期間にわたり、有効に使用できる。
【0034】本発明に係わる一般式(I)で表される化
合物を除草剤として使用する場合、一般には不活性な液
体担体、または固体と混合し、通常用いられる製剤形態
である粉剤、粒剤、水和剤、乳剤、フロアブル剤等に調
製して使用される。さらに製剤上必要ならば、補助剤を
添加することもできる。
【0035】担体としては、通常農園芸用薬剤に使用さ
れるものであるならば、固体、または液体のいずれでも
使用でき、特定のものに限定されるものではない。例え
ば固体担体としては、クレー、タルク、ベントナイト、
炭酸カルシウム、ケイソウ土、ホワイトカーボンの如き
鉱物質粉末、大豆粉、デンプンの如き植物性粉末、石油
樹脂、ポリビニルアルコール、ポリアルキレングリコー
ル等の如き高分子化合物、尿素、ワックス類等が挙げら
れる。また液体担体としては、キシレン、メチルナフタ
レン、アルキルベンゼン等の各種有機溶剤類、植物オイ
ル等各種オイル、水等があげられる。
【0036】補助剤としては、通常農園芸用薬剤に使用
される界面活性剤、結合剤(例えば、リグニンスルフォ
ン酸、アルギン酸、ポリビニルアルコール、アラビアガ
ム、CMCナトリウム等)、安定剤(例えば、酸化防止
用にフェノール系化合物、チオール系化合物又は高脂肪
酸エステル類等を用いたり、pH調整剤として燐酸塩を
用いたり、時に光安定剤も用いる)等を必要に応じて単
独または組合せて使用できる。さらに場合によっては防
菌防黴のために工業用殺菌剤、防菌防黴剤などを添加す
ることもできる。
【0037】界面活性剤の例としては、非イオン性、陰
イオン性、陽イオン性及び両イオン性のものを適宜単独
または混合して使用できる。非イオン性としては、アル
キルフェノール、高級アルコール、アルキルナフトー
ル、高級脂肪酸、脂肪酸エステル等にエチレンオキシド
[例えば、ノイゲンEA80(商品名;第一工業製薬)
等の如きもの]またはプロピレンオキシドを付加させた
もの等が好ましい。陰イオン性のものとしては、アルキ
ルフェノール、アルキルナフトール、高級アルコール、
高級脂肪酸、脂肪酸エステル等をアルキルスルホン酸塩
[例えばネオペレックス(商品名;花王)の如きも
の]、アルキル硫酸エステル塩、リン酸エステル塩等と
したものが好ましい。またリグニンスルホン酸塩[例え
ばサンエキス(商品名;日本製紙)の如きもの]等も好
ましい例の一つである。
【0038】本発明に係わる除草剤における一般式
(I)で表わされる化合物の含有量は、製剤形態によっ
て異なるが、通常粉剤では0.01〜20重量%、水和
剤では1〜50重量%、粒剤では0.01〜10重量
%、乳剤では0.1〜50重量%、フロアブル製剤では
0.1〜50重量%、ドライフロアブル製剤では1〜5
0重量%であり、好ましくは、粉剤では0.1〜3重量
%、水和剤では10〜40重量%、粒剤では、0.1〜
5重量%、乳剤では1〜30重量%、フロアブル製剤で
は1〜30重量%、ドライフロアブル製剤では10〜4
0重量%である。
【0039】補助剤の含有量は0〜80重量%であり、
担体の含有量は、100重量%から有効成分化合物及び
補助剤の含有量を差し引いた量である。
【0040】一般式(I)で表わされる本発明の化合物
を含有する除草剤は、他の除草剤の一種または二種以
上、あるいは殺菌剤、殺虫剤、植物成長調節剤の如き農
薬、肥料、土壌改良剤等と混合使用が可能であることは
もちろんのこと、これらとの混合製剤も可能であり、場
合によっては相乗効果も期待できる。
【0041】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明化合物の製造法を
具体的に説明する。 実施例1 3−[1−メチル−1−(3−クロロフェニル)エチ
ル]−5−メチル−1−(2−フルオロフェニル)−3
−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−オンの製
造法 テトラヒドロフラン20ml中、1−[1−メチル−1
−(3−クロロフェニル)エチル]−4−ブロモメチル
−4−メチル−3−(2−フルオロフェニル)ピロリジ
ン−2−オン0.7g、およびナトリウムメトキシドの
28%メタノール溶液0.35gを加え、室温で1時間
撹拌した。溶媒を留去した後、氷水を加えて酢酸エチル
で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮し
てカラムクロマトグラフィーを行い、目的の3−[1−
メチル−1−(3−クロロフェニル)エチル]−5−メ
チル−1−(2−フルオロフェニル)−3−アザビシク
ロ[3.1.0]ヘキサン−2−オン0.5gを得た。
【0042】実施例2 3−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1−(3−
フルオロフェニル)−3−アザビシクロ[3.1.0]
ヘキサン−2−オンの製造法 トルエン15ml中、1−(1−メチル−1−フェニル
エチル)−4−ブロモメチル−3−(3−フルオロフェ
ニル)ピロリジン−2−オン0.8g、および1,8−
ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7(DB
U)0.4gを加え、室温で2時間撹拌した。水を加え
た後、トルエンで抽出して無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒を留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィーを行うことで、目的の3−(1−メチル−1−フ
ェニルエチル)−1−(3−フルオロフェニル)−3−
アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−オン0.4
5gを得た。
【0043】実施例3 3−[1−メチル−1−(3,5−ジクロロフェニル)
エチル]−5−メチル−1−フェニル−3−アザビシク
ロ[3.1.0]ヘキサン−2−オンの製造 N−[1−メチル−1−(3,5−ジクロロフェニル)
エチル]−N−(2−メチル−2−プロペニル)−2−
クロロ−2−フェニルアセタミド1.3gを15mlの
トルエンに溶かした溶液に100℃にて、塩化第一銅
1.0gとジ−n−ブチルアミン1.3gを加えて、
0.5時間還流温度で攪拌した。冷却後、反応混液を水
中に注ぎ濾過した後、有機層を分離して無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を留去した後に、テトラヒドロ
フラン15mlの溶液とし、ナトリウムメトキシドの2
8%メタノ−ル溶液0.61gを加え、室温で1時間攪
拌した。溶媒を留去した後、氷水を加えて酢酸エチルで
抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、
濃縮してカラムクロマトグラフィ−を行い、目的の3−
[1−メチル−(3,5−ジクロロフェニル)エチル]
−5−メチル−1−フェニル−3−アザビシクロ[3.
1.0]ヘキサン−2−オン0.38gを得た。実施例
1、2、または3と同様の方法で、本発明に係わる一般
式(I)で表されるその他の化合物を合成した。その物
性を第1表(表1〜19)に記す。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】
【表4】
【0048】
【表5】
【0049】
【表6】
【0050】
【表7】
【0051】
【表8】
【0052】
【表9】
【0053】
【表10】
【0054】
【表11】
【0055】
【表12】
【0056】
【表13】
【0057】
【表14】
【0058】
【表15】
【0059】
【表16】
【0060】
【表17】
【0061】
【表18】
【0062】
【表19】
【0063】参考例として中間体の製造法を次に記す。 参考例1 1−[1−メチル−1−(3−クロロフェニル)エチ
ル]−4−ブロモメチル−4−メチル−3−(2−フル
オロフェニル)ピロリジン−2−オンの製造 トルエン20ml中、N−[1−メチル−1−(3−ク
ロロフェニル)エチル]−N−(2−メチル−2−プロ
ペニル)−2−ブロモ−2−(2−フルオロフェニル)
アセタミド2.0g、および塩化第一銅0.5g、さら
にジ−n−ブチルアミン0.6gを加え、0.5時間還
流温度で撹拌した。冷却後、反応混液を水中に注ぎトル
エンで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃
縮してシリカゲルカラムクロマトグラフィーを行い、1
−[1−メチル−1−(3−クロロフェニル)エチル]
−4−ブロモメチル−4−メチル−3−(2−フルオロ
フェニル)ピロリジン−2−オン0.8gを得た。
【0064】参考例2 1−(1−メチル−1−フェニルエチル)−4−ブロモ
メチル−3−(3−フルオロフェニル)ピロリジン−2
−オンの製造法 ベンゼン15ml中、N−(1−メチル−1−フェニル
エチル)−N−(2−プロペニル)−2−ブロモ−2−
(3−フルオロフェニル)アセタミド1.2g、および
塩化第一銅0.2g、さらにジ−n−ブチルアミン0.
3gを加え、1時間還流温度で撹拌した。冷却後、反応
混液を水中に注ぎベンゼンで抽出した。無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した後、濃縮してシリカゲルカラムクロマト
グラフィーを行い、1−(1−メチル−1−フェニルエ
チル)−4−ブロモメチル−3−(3−フルオロフェニ
ル)ピロリジン−2−オン0.9gを得た。
【0065】参考例1、または参考例2と同様の方法
で、一般式(II)で表されるその他のピロリジノン誘
導体を製造した。その物性を第2表(表20〜24)に
記す。
【0066】
【表20】
【0067】
【表21】
【0068】
【表22】
【0069】
【表23】
【0070】
【表24】
【0071】参考例3 N−[1−メチル−1−(3−クロロフェニル)エチ
ル]−N−(2−メチル−2−プロペニル)−2−ブロ
モ−2−(2−フルオロフェニル)アセタミドの製造 ピリジン2.8gを加えた30mlのジクロロメタン中
で、N−[1−メチル−1−(3−クロロフェニル)エ
チル]−2−メチル−2−プロペニルアミン2.5g
に、2−ブロモ−2−(2−フルオロフェニル)酢酸ク
ロリド4.0gを10〜15℃にて滴下した。1時間撹
拌の後、水中に注いでジクロロメタンで抽出した。飽和
重曹水で洗浄して無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濃縮
してカラムクロマトグラフィーを行い、N−[1−メチ
ル−1−(3−クロロフェニル)エチル]−N−(2−
メチル−2−プロペニル)−2−ブロモ−2−(2−フ
ルオロフェニル)アセタミド2.0gを得た。
【0072】参考例4 N−[1−メチル−1−(3,5−ジクロロフェニル)
エチル]−N−(2−プロペニル)−2−クロロ−2−
フェニルアセタミドの製造 ピリジン1.3gおよびN−エチル−N,N−ジイソプ
ロピルアミン0.53gを加えた15mlのジクロロメ
タン中で、N−[1−メチル−1−(3,5−ジクロロ
フェニル)エチル]−2−プロペニルアミン1.0g
に、2−クロロ−2−フェニル酢酸クロリド0.93g
の2mlジクロロメタン溶液を氷零下にて滴下した。そ
の後室温で1時間撹拌後、水中に注いで酢酸エチルで抽
出した。飽和重曹水で洗浄して無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。濃縮してカラムクロマトグラフィーを行い、
N−[1−メチル−1−(3,5−ジクロロフェニル)
エチル]−N−(2−プロペニル)−2−クロロ−2−
フェニルアセタミド1.2gを得た。参考例3または4
と同様の方法で、一般式(III)で表されるその他の
アセタミド誘導体を製造した。その物性を第3表(表2
5〜表33)に記す。
【0073】
【表25】
【0074】
【表26】
【0075】
【表27】
【0076】
【表28】
【0077】
【表29】
【0078】
【表30】
【0079】
【表31】
【0080】
【表32】
【0081】
【表33】
【0082】参考例5 N−[1−メチル−1−(3−クロロフェニル)エチ
ル]−2−メチル−2−プロペニルアミンの製造法 N,N−ジメチルホルムアミド15ml中、1−メチル
−1−(3−クロロフェニル)エチルアミン2.6g、
炭酸カリウム2.0g、および3−クロロ−2−メチル
プロペン2.1gを加えて、85℃で1時間撹拌した。
炭酸カリウムを濾別した後、水100mlを加え、トル
エンで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、エ
バポレータで濃縮してシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーを行い、目的のアミン2.6gを得た。また、参考
例5と同様の方法で、一般式(IV)で表されるアミン
誘導体を得た。その物性を第4表(表34〜表37)に
記す。
【0083】
【表34】
【0084】
【表35】
【0085】
【表36】
【0086】
【表37】
【0087】参考例6 1−メチル−1−[3−(1−メチルエチル)フェニ
ル]エチルアミンの製造 1−メチル−1−[3−(1−メチルエテニル)フェニ
ル]エチルアミン25.3gを100mlのエチルアル
コ−ルに溶かした。酸化白金0.5gを装入し、水素ガ
ス気流下、15〜35℃の温度で7時間、常圧水素添加
反応を行った。反応残渣を濾別し、濃縮をして、1−メ
チル−1−[3−(1−メチルエチル)フェニル]エチ
ルアミン25.0gを得た。 (400MHz,CDCl3) δppm:1.23(6H,d,J=7.4Hz),1.48(6H,
S),2.91(1H,septet,J=7.4Hz),7.06〜7.10(1H,m),7.22〜
7.32(2H,m),7.36(1H,broad s) IRνfilm cm-1:3362,3287.
【0088】参考例7 1−メチル−1−[3−(1−メチルエテニル)フェニ
ル]エチルアミンの製造 1−メチル−1−[3−(1−メチルエテニル)フェニ
ル]エチルイソシアネ−ト13.6gを30mlのイソ
プロピルアルコ−ルに溶かし、水酸化カリウム19.0
gを加え、加熱還流下、3時間攪拌した。その後、減圧
濃縮し、氷水に排出して、ジクロロメタンで抽出し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。再び減圧濃縮して1−
メチル−1−[3−(1−メチルエテニル)フェニル]
エチルアミン10.5gを得た。 NMR(400MHz,CDCl3) δppm:1.51(6H,s),2.17(3H,s),5.09
(1H,s),5.37(1H,s),7.28〜7.33((2H,m),7.40〜7.42(1H,
m),7.61(1H,broad s) IRνfilm cm-1:3360,3286
【0089】製剤例および試験例 次に本発明に係わる除草剤の製剤例及び除草活性試験例
を示す。 製剤例1 (水和剤) 本発明化合物(1):20重量部、ネオペレックス(商
品名、花王製;ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム):2重量部、ノイゲンEA80(商品名、三洋化成
製;ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル):1
重量部、ホワイトカーボン:5重量部および珪藻土72
重量部をよく粉砕混合して水和剤を得た。 製剤例2 (水和剤) 本発明化合物(2):20重量部、アルキルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム:2重量部、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル:1重量部及びジークライト:
77重量部をよく粉砕混合して水和剤を得た。
【0090】製剤例3 (水和剤) 本発明化合物(10):50重量部、ホワイトカーボ
ン:5重量部、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル硫酸アンモニウム塩:6重量部、リグニンスルホ
ン酸ナトリウム:2重量部及び珪藻土:37重量部をよ
くJet−O−マイザーを用いて粉砕混合して水和剤を
得た。
【0091】製剤例4 (フロアブル剤) 本発明化合物(1):5重量部、リグニンスルホン酸ナ
トリウム:2重量部、キサンタンガム:0.3重量部及
びポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル:1重
量部に、水:91.7重量部を加えて混合後、サンドグ
ラインダーを用いて微粉砕してフロアブル剤を得た。
【0092】製剤例5 (フロアブル剤) 本発明化合物(8):30重量部と水50重量部に溶解
したサンエキスP252(商品名、日本製紙製;リグニ
ンスルホン酸ナトリウム):10重量部を湿式粉砕混合
し、その後水9.6重量部に溶解したケルザンS(商品
名、ケルコ製;キサンタンガム):0.2重量部とデル
トップ( 商品名、武田薬品工業製: 有機ヨウ素系防黴
剤):0.2重量部を加えて混合し、フロアブル剤を得
た。
【0093】製剤例6 (粉剤) 本発明化合物(3):1重量部、エマルゲン910(商
品名、花王製;ポリオキシエチレンノニルフェニルエー
テル):0.5重量部およびカオリンクレー:98.5
重量部をよく粉砕混合して粉剤を得た。
【0094】製剤例7 (粉剤) 本発明化合物(6):3重量部、リグニンスルホン酸ナ
トリウム:3重量部、ポリオキシエチレンアルキルアリ
ールエーテル:2重量部及びクレー:92重量部を混合
粉砕して粉剤を得た。
【0095】製剤例8 (ドライフロアブル剤) 微粉砕した本発明化合物(1):60重量部、アルキル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム:5重量部及びポリプロ
ピレングリコールポリエチレングリコールエーテル:3
5重量部を混合し、ドライフロアブル剤を得た。
【0096】製剤例9 (粒剤) 本発明化合物(10):0.3重量部、ネオペレックス
(商品名、前記と同様):2重量部、サンエキスP25
2(商品名、前記と同様):2重量部、ベントナイト:
72.7重量部およびタルク:23重量部をよく混合し
た後、適当量の水を加えて湿潤させ、次に小型射出成形
機で押し出し造粒した。これを30〜60℃で風乾し解
砕した後、製粒機で0.3〜2mmに製粒して粒剤を得
た。
【0097】製剤例10(粒剤) 本発明化合物(4):0.5重量部、ゴーセノール(G
osenol)GL−05s (日本合成化学製PV
A):2重量部、サンエキスP252(前記と同様):
2重量部及びクレー:95.5重量部を良く混合した
後、適当量の水を加えて湿潤させ、次に射出成形機で押
し出し造粒した。これを60〜90℃で風乾し解砕した
後、整粒機で0.3〜1mmに整粒して粒剤を得た。
【0098】製剤例11(乳剤) 本発明化合物(5):10重量部、ソルポール800A
(商品名、東邦化学製:非イオン性界面活性剤と陰イオ
ン性界面活性剤の混合物):10重量部およびo−キシ
レン:80重量部を混合溶解して乳剤を得た。
【0099】製剤例12(水和剤) 本発明化合物(17):20重量部、アルキルベンゼン
スルホン酸ナトリウム:2重量部、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル:1重量部、およびジークラ
イト:77重量部をよく粉砕混合して水和剤を得た。
【0100】製剤例13 (粉剤) 本発明化合物(18):1重量部、エマルゲン910
(商品名、花王製;ポリオキシエチレンノニルフェニル
エーテル):0.5重量部およびカオリンクレー:9
8.5重量部をよく粉砕混合して粉剤を得た。
【0101】製剤例14 (水和剤) 本発明化合物(26):20重量部、ネオペレックス
(商品名、花王製;ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム):2重量部、ノイゲンEA80(商品名、第一工
業製薬製;ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル):1重量部、ホワイトカーボン:5重量部および珪
藻土72重量部をよく粉砕混合して水和剤を得た。
【0102】製剤例15 (フロアブル剤) 本発明化合物(26):30重量部と水50重量部に溶
解したサンエキスP252(商品名、前記と同様):1
0重量部を湿式粉砕混合し、その後水9.6重量部に溶
解したケルザンS(商品名、ケルコ製;キサンタンガ
ム):0.2重量部とデルトップ( 商品名、武田薬品工
業製: 有機ヨウ素系防黴剤):0.2重量部を加えて混
合し、フロアブル剤を得た。
【0103】製剤例16 (粉剤) 本発明化合物(27):3重量部、リグニンスルホン酸
ナトリウム:3重量部、ポリオキシエチレンアルキルア
リールエーテル:2重量部及びクレー:92重量部を混
合粉砕して粉剤を得た。
【0104】製剤例17 (ドライフロアブル剤) 微粉砕した本発明化合物(28):60重量部、アルキ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム:5重量部及びポリプ
ロピレングリコールポリエチレングリコールエーテル:
35重量部を混合し、ドライフロアブル剤を得た。
【0105】製剤例18 (粒剤) 本発明化合物(28):0.5重量部、ゴーセノール
(Gosenol)GL−05s (日本合成化学製PV
A):2重量部、サンエキスP252(前記と同様):
2重量部及びクレー:95.5重量部を良く混合した
後、適当量の水を加えて湿潤させ、次に射出成形機で押
し出し造粒した。これを60〜90℃で風乾し解砕した
後、整粒機で0.3〜1mmに整粒して粒剤を得た。
【0106】製剤例19 (粒剤) 本発明化合物(29):0.3重量部、ネオペレックス
(商品名、前記と同様):2重量部、サンエキスP25
2(商品名、山陽国策パルプ製;リグニンスルホン酸ナ
トリウム):2重量部、ベントナイト:72.7重量部
およびタルク:23重量部をよく混合した後、適当量の
水を加えて湿潤させ、次に小型射出成形機で押し出し造
粒した。これを30〜60℃で風乾し解砕した後、製粒
機で0.3〜2mmに製粒して粒剤を得た。
【0107】製剤例20 (乳剤) 本発明化合物(37):10重量部、ソルポール800
A(商品名、東邦化学製:非イオン性界面活性剤と陰イ
オン性界面活性剤の混合物):10重量部およびo−キ
シレン:80重量部を混合溶解して乳剤を得た。
【0108】製剤例21 (水和剤) 本発明化合物(40):20重量部、ネオペレックス
(商品名、花王製;ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム):2重量部、ノイゲンEA80(商品名、三洋化
成製;ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル):
1重量部、ホワイトカーボン:5重量部および珪藻土7
2重量部をよく粉砕混合して水和剤を得た。
【0109】製剤例22 (粒剤) 本発明化合物(45):1.5重量部、ゴーセノール
(Gosenol)GL−05s (日本合成化学製PV
A):2重量部、サンエキスP252(前記と同様):
2重量部及びクレー:94.5重量部を良く混合した
後、適当量の水を加えて湿潤させ、次に射出成形機で押
し出し造粒した。これを60〜90℃で風乾し解砕した
後、整粒機で0.3〜1mmに整粒して粒剤を得た。
【0110】試験例1 湛水土壌処理(発生前処理) 1/500000ヘクタールのワグネルポットに土壌を
詰め、タイヌビエ、ホタルイ、コナギ、アゼナの種子を
播種して湛水状態とした。これに予め育苗しておいた水
稲苗(2〜3葉期)2本を1株とし、その2株を移植し
て温室内に生育させた。1日後(雑草発生前に)、供試
化合物の所定量を前記製剤例9に記載した方法に準じて
調整した粒剤を用いて処理し、処理日から30日後に、
雑草の発生状況および水稲に対する薬害状況を観察調査
した。その結果を第5表(表38〜表47)に示した。
表中、被検植物の被害程度および水稲に対する薬害程度
は、無処理の場合の風乾重と比較し以下の基準で表示し
た。
【0111】 表示 対無処理区風乾重比で示した生育率(%) 5 0〜 5 (枯死) 4 6〜 10 (甚害) 3 11〜 40 (中害) 2 41〜 70 (小害) 1 71〜 90 (僅少害) 0 91〜100 (無害) なお、比較化合物A、B、およびCは下記の化合物を表
す。(試験例2も同様) A:1,5−ジメチル−3−(3,5−ジクロロフェニ
ル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,
4−ジオン(一般名、プロシミドン) B:1−フェニル−3−フェニルエチル−3−アザビシ
クロ[3.1.0]ヘキサン−2,4−ジオン C:3−エチル−1−フェニル−3−アザビシクロ
[3.1.0]ヘキサン−2−オン
【0112】
【表38】
【0113】
【表39】
【0114】
【表40】
【0115】
【表41】
【0116】
【表42】
【0117】
【表43】
【0118】
【表44】
【0119】
【表45】
【0120】
【表46】
【0121】
【表47】
【0122】本試験において本発明に係わる除草剤は、
低薬量処理において、供試した水田雑草に対して高い殺
草効果を示し、かつ水稲に対して優れた安全性を示し
た。比較化合物A、BおよびCは、殆ど除草活性を示さ
なかった。
【0123】試験例2 湛水土壌処理(生育期処理) 1/500000ヘクタールのワグネルポットに土壌を
詰め、タイヌビエ、ホタルイ、コナギ、アゼナの種子を
播種して湛水状態とした。これに予め育苗しておいた水
稲苗(2〜3葉期)2本を1株とし、その2株を移植し
て温室内で生育させた。ヒエが1葉になった時に、供試
化合物の所定量を前記製剤例10に記載した方法に準じ
て調整した粒剤を用いて処理し、処理日から30日後
に、雑草の発生状況および水稲に対する薬害状況を観察
調査した。その結果を第6表(表48〜表57)に示し
た。表中被検植物の被害程度および水稲に対する薬害程
度は、試験例1と同様に表示した。
【0124】
【表48】
【0125】
【表49】
【0126】
【表50】
【0127】
【表51】
【0128】
【表52】
【0129】
【表53】
【0130】
【表54】
【0131】
【表55】
【0132】
【表56】
【0133】
【表57】
【0134】本試験において本発明に係わる除草剤は、
低薬量処理においても、供試した水田雑草に対して高い
殺草効果を示し、かつ水稲に対して優れた安全性を示し
た。比較化合物A、BおよびCの除草活性は、全く観察
されなかった。
【0135】
【発明の効果】本発明に係わる一般式(I)で表される
3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−オン誘
導体は新規化合物であり、本発明化合物を含有する除草
剤は、水田で問題となる種々の雑草に対して、発生前か
ら発生後の生育期まで、低薬量で除草活性を示す。ま
た、イネに対しては、除草活性を示さないという卓越し
た選択性を示すため、安全に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 誠 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化 学株式会社内 (72)発明者 岩崎 泰永 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化 学株式会社内 (72)発明者 江田 貞文 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化 学株式会社内 審査官 冨永 保 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 209/52 A01N 43/38 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I)(化1) 【化1】 (式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜3の
    低級アルキル基、炭素数1〜3の低級アルコキシ基、炭
    素数1〜3のハロアルキル基を示し、Yは水素原子、ハ
    ロゲン原子、炭素数1〜3の低級アルキル基を示し、R
    は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基を示し、R
    は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基を示し、m
    は1〜3の整数を示し、nは1〜2の整数を示す。ま
    た、mが2または3の時のXは、同一であっても異なっ
    ていてもよく、nが2の時のYは、同一であっても異な
    っていてもよい。)で表わされる3−アザビシクロ
    [3.1.0]ヘキサン−2−オン誘導体。
  2. 【請求項2】 Rが水素原子であり、Rがメチル基
    である請求項1に記載の3−アザビシクロ[3.1.
    0]ヘキサン−2−オン誘導体。
  3. 【請求項3】 Xで表される置換基のうちの1つが3位
    に置換されたハロゲン原子である請求項2に記載の3−
    アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−オン誘導
    体。
  4. 【請求項4】 Ynが水素原子または2位に置換された
    フッ素原子である請求項2に記載の3−アザビシクロ
    [3.1.0]ヘキサン−2−オン誘導体。
  5. 【請求項5】 Ynが水素原子または2位に置換された
    フッ素原子である請求項3に記載の3−アザビシクロ
    [3.1.0]ヘキサン−2−オン誘導体。
  6. 【請求項6】 一般式(I)(化2) 【化2】 (式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜3の
    低級アルキル基、炭素数1〜3の低級アルコキシ基、炭
    素数1〜3のハロアルキル基を示し、Yは水素原子、ハ
    ロゲン原子、炭素数1〜3の低級アルキル基を示し、R
    は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基を示し、R
    は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基を示し、m
    は1〜3の整数を示し、nは1〜2の整数を示す。ま
    た、mが2または3の時のXは、同一であっても異なっ
    ていてもよく、nが2の時のYは、同一であっても異な
    っていてもよい。)で表わされる3−アザビシクロ
    [3.1.0]ヘキサン−2−オン誘導体を含有するこ
    とを特徴とする除草剤。
  7. 【請求項7】 Rが水素原子であり、Rがメチル基
    である請求項6に記載の3−アザビシクロ[3.1.
    0]ヘキサン−2−オン誘導体を含有することを特徴と
    する除草剤。
  8. 【請求項8】 Xで表される置換基のうちの1つが3位
    に置換されたハロゲン原子である請求項7に記載の3−
    アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−オン誘導体
    を含有することを特徴とする除草剤。
  9. 【請求項9】 Ynが水素原子または2位に置換された
    フッ素原子である請求項7に記載の3−アザビシクロ
    [3.1.0]ヘキサン−2−オン誘導体を含有するこ
    とを特徴とする除草剤。
  10. 【請求項10】 Ynが水素原子または2位に置換され
    たフッ素原子である請求項8に記載の3−アザビシクロ
    [3.1.0]ヘキサン−2−オン誘導体を含有するこ
    とを特徴とする除草剤。
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JP2993839B2 (ja) 3−ピロリン−2−オン誘導体、およびこれらを含有することを特徴とする除草剤
JP2833817B2 (ja) 4―エチル―3―(置換フェニル)―1―(3―トリフルオロメチルフェニル)―2―ピロリジノン誘導体、その製造法およびこれらを有効成分とする除草剤
KR940005013B1 (ko) 3,4-트란스-4-에틸-1-(치환된 페닐)-3-(치환된 페닐)피롤리딘-2-온, 그 제조방법 및 제초적 활성 성분으로서 그것을 함유하는 제초 조성물
JP3090995B2 (ja) 3,4−トランス−4−エチル−3−(置換フェニル)−1−(3−イソプロピルフェニル)−2−ピロリジノン誘導体、
KR970008312B1 (ko) 3-아자비시클로[3.1.0]헥산-2-온 유도체와 제초제 활성 성분으로 이를 포함하는 제초제 조성물
JP2728937B2 (ja) 1―(3―置換ベンジル)―3―ハロゲノ―4―(1―ハロゲノアルキル)―2―ピロリジノン誘導体およびこれらを有効成分とする除草剤
JPH0692943A (ja) ジヒドロピリミジンジオン誘導体および除草剤
JPS63166808A (ja) 2−ニトロ−5−(置換フエノキシ)ベンゾヒドロキシム酸誘導体系除草剤
JPH09124596A (ja) 新規3−ピロリン−2−オン誘導体、およびこれらを含有する除草剤
JPH0853311A (ja) 水田用除草剤組成物
KR100545784B1 (ko) 제초활성을 가지는 3,4,5,6-테트라히드로프탈이미드계화합물
JPH0859410A (ja) 水田用除草剤組成物
JPH07324074A (ja) 3−アザビシクロ[3.1.0ヘキサン−2−オン誘導体、およびこれらを有効成分とする除草剤
JPH04117355A (ja) 4―エチル―3―(置換フェニル)―1―(3―トリフルオロメチル―4―置換フェニル)ピロリジン―2―チオン誘導体およびこれらを有効成分とする除草剤
JPH08193007A (ja) 水田用除草剤組成物
JPH0853312A (ja) 水田用除草剤組成物
JPH08193005A (ja) 水田用除草剤組成物
JPH08193008A (ja) 水田用除草剤組成物
JPH04117357A (ja) 4―エチル―3―(置換フェニル)―1―(3―置換フェニル)ピロリジン―2―オン誘導体およびこれらを有効成分とする除草剤