JP2837145B2 - チップ部品と基板との接続方法および接続装置 - Google Patents

チップ部品と基板との接続方法および接続装置

Info

Publication number
JP2837145B2
JP2837145B2 JP9005486A JP548697A JP2837145B2 JP 2837145 B2 JP2837145 B2 JP 2837145B2 JP 9005486 A JP9005486 A JP 9005486A JP 548697 A JP548697 A JP 548697A JP 2837145 B2 JP2837145 B2 JP 2837145B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
chip component
molten metal
metal bump
wiring conductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9005486A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09199542A (ja
Inventor
統雄 白土
征憲 岩田
英信 菊池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ARUPUSU DENKI KK
Original Assignee
ARUPUSU DENKI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ARUPUSU DENKI KK filed Critical ARUPUSU DENKI KK
Priority to JP9005486A priority Critical patent/JP2837145B2/ja
Publication of JPH09199542A publication Critical patent/JPH09199542A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2837145B2 publication Critical patent/JP2837145B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector

Landscapes

  • Wire Bonding (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板上の配線導体への
チップ部品の溶融金属による接続方法および接続装置に
関し、更に詳しくは、半田バンプ等溶融金属バンプを利
用したIC、LSI等チップ部品の基板上への高密度に
接続するためのチップ部品と基板との接続方法および接
続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、IC、LSI等チップ部品の小型
化、高集積化および多ピン化に伴い、基板に対するこれ
らチップ部品の高密度接続技術の確立が不可欠となって
いる。
【0003】従来より、セラミック基板、ガラス基板、
エポキシ樹脂基板等に形成された配線導体へのIC等チ
ップ部品の接続方法としては、半田バンプを利用したリ
フローによるセルフアライメント接続法が一般に用いら
れている。この方法では、チップ部品の接続パッド上も
しくは基板上に形成された配線導体上に予めほぼ球形の
半田バンプが形成され、基板の配線導体上に半田バンプ
を介してチップ部品を載せた状態で基板を介して半田バ
ンプが加熱され、溶融した半田バンプの表面張力の作用
でチップ部品が配線導体上に位置決めされる。一方、フ
ィルム基板上へのIC等チップ部品の接続方法として
は、金バンプと錫メッキパターンとを高温高圧下で熱圧
着させる熱圧着法またはワイヤボンディング法が一般に
用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】リフロー方式の接続方
法では、半田バンプはチップ部品の自重による加圧力を
受けるため、図5(a) に示すように、チップ部品1の接
続パッド2上の半田バンプ3は溶融時に基板(図示省
略)上の配線導体4とチップ部品1上の接続パッド2と
の間で樽状に押しつぶられた状態で冷却固化される。こ
のため、隣接するバンプ3,3同士が接触してブリッジ
を形成する危険性が高くなる。バンプ3,3同士の接触
を回避するためには接続パッド2および配線導体4の配
線ピッチ間隔を広げる必要があるため、高密度接続化が
困難となっている。
【0005】また、チップ部品と基板とを半田等の溶融
金属で接続した構造においては、温度サイクル負荷をか
けたときのチップ部品と基板との熱膨張係数の差に起因
した熱疲労の問題を考える必要があるが、リフロー方式
の接続法で形成される樽状の接続半田3は横断面積に対
する接続高さ比が小さいため、熱疲労による導通不良が
早期に発生しやすく、高信頼性の確保が困難となってい
る。
【0006】さらに、基板上に接続したIC、LSI等
チップ部品は、導体表面の酸化防止、絶縁性確保、耐衝
撃性向上等の目的で一般に樹脂で封止されるが、リフロ
ー方式の接続法で形成される樽状の接続半田3は上述し
たように横断面積に対する接続高さ比が小さいため、チ
ップ部品1と基板との間のギャップへの樹脂の回り込み
が悪くなり、該ギャップ内に気泡や空隙が残って十分な
封止効果が得られなくなるという問題が生じている。
【0007】一方、上述した熱圧着法においては、配線
ピッチ間隔が100μm程度の高密度接続が可能である
が、IC、LSI等チップ部品に高温高圧によるダメー
ジを与える危険性があり、また金バンプを用いるためコ
ストが高くなる欠点がある。さらに高精度高剛性の装置
が必要で、300ピン以上の多ピン同時接続となると加
圧荷重が大きすぎて実現困難になるという問題がある。
また、図5(b) に示すように、チップ部品1上の接続パ
ッド2と基板(図示省略)上の配線導体4とを接続する
金バンプ5は高圧下で板状もしくは膜状に押しつぶされ
るため、温度サイクル負荷をかけたときのチップ部品1
と基板との熱膨張係数の差に起因した熱疲労や、樹脂に
よる封止の点についてはリフロー方式の接続法と同様の
問題が生じている。
【0008】ワイヤボンディング法はボンディングを1
本ずつ行うため、ボンディング作業に長時間を要する。
したがって、多ピンチップ部品の接続には適していな
い。
【0009】上記従来技術の問題点に鑑み、本発明の目
的は、配線ピッチ間隔の短縮化による高密度接続が可能
で、高信頼性のチップ部品と基板との接続構造を低コス
トで実現できるチップ部品と基板との接続方法および接
続装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のチップ
部品と基板との接続方法の特徴は、溶融金属バンプを介
したチップ部品と配線導体との当接時に溶融金属バンプ
と配線導体とを位置合わせし、同一位置において前記溶
融金属バンプに所定の加圧力を加えて全ての溶融金属バ
ンプと配線導体とが接触状態となるようにし、前記加圧
力を減圧もしくは無加圧状態にし、溶融金属バンプを溶
融温度に加熱して溶融金属バンプと配線導体とを接続す
る点にある。そして、このような構成を採用したことに
より、基板の反りや配線導体の高さのばらつきを気にし
たり、溶融バンプの高さを予めそろえることが不要とな
り、配線ピッチ間隔の短縮化による高密度接続が可能で
低コストで信頼性の高いチップ部品と基板との接続構造
を得ることができる。
【0011】請求項2に記載のチップ部品と基板との接
続方法の特徴は、請求項1において、溶融金属の溶融時
にチップ部品と基板とのギャップを溶融前の溶融金属バ
ンプの高さ寸法以上に微少移動させるようにした点にあ
る。そして、このような構成を採用したことにより、ボ
ンディングツールとチップ部品との位置合わせを良好に
行なえるし、寸法精度をさらに高めることができる。
【0012】請求項3に記載のチップ部品と基板との接
続方法の特徴は、請求項1または請求項2において、基
板が可撓性のフィルム基板である点にある。そして、本
発明によれば、基板が剛性を有しないフィルム状のもの
であっても、安定的な高密度接続が可能となる。
【0013】請求項4に記載のチップ部品と基板のため
の接続装置の特徴は、チップ部品と基板のうちの一方を
保持するボンディングステージと、チップ部品と基板の
うちの他方を押圧し、チップ部品上または基板上の配線
導体上に形成された溶融金属バンプを介してチップ部品
と基板上の配線導体とを当接させるボンディングツール
と、前記ボンディングツールが、溶融金属バンプと基板
上の配線導体とが全て接触状態となるように所定の加圧
力を加える加圧機構と、溶融金属バンプと基板上の配線
導体とをすべて接触状態としたままで、溶融金属バンプ
の加熱前に、前記加圧機構の加圧力を、減圧もしくは無
加圧状態とする減圧機構と、前記減圧機構による前記加
圧機構の加圧力の減圧もしくは無加圧状態を保持するロ
ック機構と、前記ロック機構が作動状態にあるときにチ
ップ部品および基板のうちの少なくとも一方を介して溶
融金属バンプを溶融温度まで加熱する加熱部と、前記ボ
ンディングステージまたは前記ボンディングツールが、
ボンディングツールと前記チップ部品との位置合わせの
ためにチップ部品をX軸およびY軸方向に移動させる調
整機構と、前記溶融金属バンプの溶融時にチップ部品と
基板との間のギャップを溶融前の溶融金属バンプの高さ
以上に調節するためにチップ部品または基板をZ軸方向
に微少移動させる微調整機構とを備えている点にある。
そして、このような構成を採用したことにより、基板の
反りや配線導体の高さのばらつきを気にしたり、溶融バ
ンプの高さを予めそろえることが不要となり、配線ピッ
チ間隔の短縮化による高密度接続が可能で低コストで信
頼性の高いチップ部品と基板との接続構造を得ることが
できる。
【0014】
【実施の形態】図1から図4までは本発明の接続方法お
よび接続装置により製造されたチップ部品と基板との接
続構造の一実施の形態を示したものである。
【0015】はじめに図1および図2を参照すると、こ
の実施の形態では基板としてフィルム基板11が使用さ
れており、フィルム基板11上には配線導体12が形成
されている。所望パターン形状の配線導体12を形成す
る方法としては、特に限定はされないが、予め銅箔を接
着剤13でフィルム基板11上に接着形成した後、マス
クを介して銅箔をエッチングする方法を採用することが
できる。また、配線導体12の表面には予め半田等の溶
融金属メッキを施しておくことが好ましい。
【0016】図1および図4に示すように、IC、LS
I等のチップ部品21は接続パッド22を有しており、
接続パッド22と配線導体12とが鼓状に中央部がくび
れた形状とされた半田バンプ23を介して接続されてい
る。半田バンプ23は予めチップ部品21の接続パッド
22上または基板11上の配線導体12上に融着形成さ
れたものであり、接続パッド22上または配線導体12
上への形成時に表面張力の作用でほぼ球形をなすもので
あるが、配線導体12上で加熱溶融された後、チップ部
品21と基板11との間のギャップ調整により、ここで
は略鼓状に引き伸ばされた状態で冷却固化されている。
一例としてバンプ径が70〜80μmの半田バンプ23
を使用する場合、チップ部品21と基板11との間のギ
ャップを半田バンプ23の溶融時に20〜30μmまた
はそれ以上増大させることにより、半田バンプ23を略
鼓状に形成することができる。
【0017】上記実施の形態の接続構造においては、半
田バンプ23がチップ部品21と基板11との間で溶融
された後に鼓状をなして固化しているので、隣接する接
続パッド22,22間もしくは配線導体12,12間が
半田バンプ23,23同士の接触により短絡する危険性
がなくなる。実験では、上記構成を採用することによ
り、配線ピッチ間隔が100μm以下の場合であっても
高い接続信頼性が得られることが確認された。また、同
一面積の半田バンプを樽状に押しつぶして固化させた場
合に比べて半田の横断面積に対する接続高さ比が増大す
るので、熱疲労による導通不良の発生を制御することが
できる。また、チップ部品21と基板11との間のギャ
ップを増大させることができるので、図3に示すよう
に、チップ部品21の接続後にチップ部品21を樹脂2
4で封止する場合には、該ギャップ内への樹脂24の回
り込みが容易になり、完全封止が可能になる。
【0018】なお、上記実施の形態では溶融金属バンプ
として半田バンプを用いたが、半田と同程度の低融点合
金からなる他の合金バンプを用いてもよい。また、半田
バンプ23はチップ部品21と基板11の配線導体12
との間で直胴状をなして固化されていてもよい。さら
に、基板としては上述したフィルム基板の他、セラミッ
ク基板、ガラス基板、エポキシ等樹脂基板を用いること
ができる。
【0019】図6は本発明に従うチップ部品と基板との
接続方法の一実施の形態を示す工程説明図である。な
お、同図において基板11上の配線導体12は誇張的に
図示されているが、例えば銅箔からなる配線導体12の
厚みは20〜30μm程度となる。図6を参照すると、
この実施の形態では、チップ部品21の接続パッド22
上に形成された半田バンプ23をフィルム基板11上の
配線導体12上で加熱し溶融させた後に冷却し固化させ
ることにより、チップ部品21上の接続パッド22と基
板11上の配線導体12とが半田を介して接続される
が、半田バンプ23の溶融時にチップ部品21と基板1
1との間のギャップが溶融前の半田バンプ23の高さ寸
法以上に調節されることを特徴としている。
【0020】更に詳しく説明すると、この実施の形態で
は、まずフィルム基板11が背後から加圧され(工程
(a) )、その加圧力によってフィルム基板11上の全て
の配線導体12がチップ部品21の接続パッド22上に
形成されている略球形の半田バンプ23に圧接される
(工程(b) )。上述したように、配線導体12の表面に
は予め半田等の低融点金属メッキを施しておくことが好
ましい。加圧工程において、半田バンプ23の頂部には
所定の加圧力が加えられ、これにより、半田バンプ23
の高さばらつきをなくすことができる。
【0021】次に、半田バンプ23に加えられていた加
圧力が減圧されもしくは無加圧状態とされた後、半田バ
ンプ23が溶融温度まで加熱されることにより、半田バ
ンプ23が溶融される(工程(c) )。
【0022】この加熱工程において、半田バンプ23は
基板11またはチップ部品21の少なくとも何れか一方
を介して加熱されるが、上述したように、予め全ての半
田バンプ23が同一高さに揃えられているので、全ての
半田バンプ23が均一に加熱され、均一な温度で溶融さ
れることとなる。また、この実施の形態では、半田バン
プ23が加圧工程を経て溶融されるので、リフロー方式
の半田接続では必要とされるフラックスを省略しても、
半田バンプ23を配線導体12に対し確実に接合させる
ことができる。
【0023】さらに、この実施の形態では、上述したよ
うに、半田バンプ23に加えられていた加圧力が減圧さ
れもしくは無加圧状態とされた後、半田バンプ23が溶
融温度まで加熱されるので、半田バンプ23内の圧縮応
力がきわめて小さいかもしくは圧縮応力の生じていない
状態で半田バンプ23を溶融させることができる。した
がって、溶融した半田バンプ23の横への広がりを小さ
くし、隣接する半田バンプ同士が接触しブリッジを形成
する危険性を少なくすることができる。
【0024】図7は半田バンプ23に加圧力を加えたま
ま半田バンプ23を溶融温度まで加熱した場合の例を、
上記実施の形態との比較のために示したものである。こ
の比較例における加圧工程(工程(a) および(b) )は図
6に示す工程(a) および(b)と同様であるが、この比較
例では、加熱工程(工程(c) )おいて半田バンプ23に
加圧力が加えられたまま半田バンプ23が溶融されるの
で、半田バンプ23は横に大きく広がり、隣接する半田
バンプとの接触の危険性が高くなることが判る。
【0025】なお、本発明方法の上記実施の形態におい
て、チップ部品への熱影響を最小限度に抑えるため、加
熱方法としてはパルスヒート加熱を用いることが好まし
い。また、溶融温度までの加熱時間を短縮させるため、
チップ部品21を予加熱しておくことが好ましい。
【0026】更に図6を参照すると、本発明方法の上記
実施の形態では、半田バンプ23が溶融したときに、基
板11またはチップ部品21(この実施の形態ではチッ
プ部品21)が微動されて、チップ部品21と基板11
との間のギャップが溶融前の半田バンプ23の高さ寸法
以上となるように調節され、好ましくは、半田バンプ2
3が略直胴状もしくは弧状をなすようにチップ部品21
と基板11との間のギャップが調節される(工程(b)
)。そして、調節されたギャップ寸法を保ったまま、
半田バンプ23は冷却されて固化される。
【0027】このように、この実施の形態においては、
半田バンプ23の溶融時にチップ部品21と基板11と
の間のギャップが溶融前の半田バンプ23の高さ寸法以
上に調節されるので、冷却により固化した半田バンプ2
3は溶融前の最大横断面積よりも小さな最大横断面積を
有することとなる。したがって、隣接する接続パッド2
2,22間もしくは配線導体12,12間が半田バンプ
同士の接触により短絡する危険性がなくなり、配線ピッ
チ間隔の短縮化による高密度接続が可能になる。また、
同一体積の半田バンプを樽状に押しつぶして固化させた
場合に比べて半田の横断面積に対する接続高さ比が増大
するので、耐熱疲労性に優れたチップ部品と基板との接
続構造を低コストで実現することができる。
【0028】特に、この実施の形態のように、半田バン
プ23は略直胴状もしくは鼓状をなすようにチップ部品
21と基板11との間のギャップを調節した場合、チッ
プ部品21と基板11との間で冷却固化される半田バン
プ23が略直胴状もしくは鼓状をなしたものになるの
で、更に高密度接続が可能で耐熱疲労性に優れたチップ
部品と基板との接続構造を低コストで実現できることと
なる。
【0029】また、フィルム基板11が背後から加圧さ
れ、その加圧力によってフィルム基板11上の全ての配
線導体12がチップ部品21の接続パッド22上に形成
されている略球形の半田バンプ23に圧接されるので、
フィルム基板11の反りや配線導体12に高さのばらつ
きを気にしたり、半田バンプ23の高さを予めそろえる
ことが不要となり、オープン不良をなくして確実に接続
することができる。
【0030】図8から図10までは上述した接続方法を
実施するための接続装置の一実施の形態を示したもので
ある。はじめに図8および図9を参照すると、接続装置
はチップ部品21を保持するボンディングステージ31
を備えており、ボンディングステージ31の上方には帯
状のフィルム基板11がチップ部品21と向き合った状
態でガイドローラ32,33等を介して緊張状態に保持
されている。フィルム基板11の上方にはフィルム基板
11を背後から押圧してチップ部品21の接続パッド2
2上に形成された溶融金属バンプ23と基板11上の配
線導体12とを当接させるボンディングツール34が設
けられている。
【0031】ボンディングツール34は加圧機構をなす
加圧シリンダ35と、この加圧シリンダ35の可動ロッ
ド35aの先端に設けられたボンディングヘッド36
と、可動ロッド35aをチャッキングしてその移動を停
止させるロック機構35bとを備えており、更に、ボン
ディングツール34にはボンディングヘッド36および
フィルム基板11を介して半田バンプ23を溶融温度ま
でパルスヒート加熱するためのパルスヒート加熱部37
が組み込まれている。
【0032】ボンディングステージ31はチップ部品2
1を搭載するボンディング台38と、ボンディング台3
8をボンディングヘッド36に対しX軸方向に位置調整
するためのX軸調整機構39と、ボンディング台38を
ボンディングヘッド36に対しY軸方向に位置調整する
ためのY軸調整機構40と、半田バンプ23の溶融時に
チップ部品21をZ軸方向に微動させてチップ部品21
とフィルム基板11との間のギャップを溶融前の溶融金
属バンプ23の高さ寸法以上に調節するためのZ軸微調
整機構41とを備えている。また、この実施の形態では
ボンディング台38内にはチップ部品21を予加熱する
ための予加熱部(図示せず)が組み込まれている。ここ
ではZ軸微調整機構41は、パルスモータ41aおよび
該モータの回転を直線運動に変換するボールねじ軸・ナ
ット機構(図示せず)を用いたものとなっており、X軸
・Y軸調整機構39,40を介してボンディング台38
を微動させる機構となっているが、カムの回転を利用し
てz軸方向の微動を行わせるものであってもよい。
【0033】図10(a) を参照すると、加圧シリンダ3
5の内部は上室と下室とに区画されており、加圧シリン
ダ35に対する駆動制御系は、加圧空気供給源42と、
上室に対する加圧空気の給排を制御する第1切換弁43
と、下室に対する加圧空気の給排を制御する第2切換弁
44とを備えており、第2切換弁44は、半田バンプ2
3が溶融温度に加熱される前に加圧シリンダ35の加圧
力を減圧しもしくは無加圧状態にするための減圧機構を
構成している。
【0034】次に、図8〜図10を参照して、図6に示
す接続方法を実施する場合の上記接続装置の作動工程を
説明する。まず、図10(a) に示すように、第1切換弁
43を介してシリンダ35の上室に加圧空気を供給し、
シリンダ35の下室は大気に開放させる。これにより可
動ロッド35aが下降し、フィルム基板11が可動ロッ
ド先端のボンディングヘッド36により押圧されて基板
11上の配線導体12(図9)がチップ部品21上の半
田バンプ23に当接される。そして、図10(b) に示す
ように、半田バンプ23には所定加圧力Fが加えられ
る。
【0035】その後、図10(c) に示すように、第2切
換弁44を介してシリンダ35の下室に加圧空気が供給
されることにより、半田バンプ23に加えられていた加
圧力が減圧されもしくは無加圧状態とされる。そして、
図10(d) に示すように、可動ロッド35aがロック機
構35bによってロックされた状態でパルスヒート加熱
部37(図8)が通電されることにより、半田バンプ2
3が溶融温度に達するまでパルスヒート加熱される。次
いで、半田バンプ23が溶融状態となったときに、図1
0(e) に示すように、チップ部品21がZ軸微調整機構
41(図8)により下方に微動されて、チップ部品21
と基板11との間のギャップが調整される。こうして半
田バンプ23は上下方向に引き伸ばされたまま冷却され
固化する。
【0036】図11は半田バンプ23に加圧力を加えた
まま半田バンプ23を加熱溶融させる場合の工程を、上
記装置による作動工程との比較のために示したものであ
る。図11(b) 〜(c) に示すように、半田バンプ23に
加圧力Fを加えたまま可動ロッド35aをロック機構3
5bによってチャッキングすると、チャッキング部より
下方の可動ロッド35a等の内部に圧縮応力が残存する
ため、図11(d) に示すように、その後シリンダ35の
下室に加圧空気を供給したとしても、半田バンプ23に
は残圧負荷fが加わることとなり、このため、溶融した
半田バンプ23は横に大きく広がってしまう。
【0037】これに対し、本発明の上記実施の形態の接
続装置によれば、図10(c) および(d) に示すような減
圧もしくは無加圧化を行うことにより、半田バンプ23
の広がりを防止することができ、隣接する半田バンプ間
のブリッジ形成を防止できるのである。そして、上記実
施の形態装置によれば、上述した図10(e) の工程を経
ることにより、半田バンプ23は溶融前の最大横断面積
よりも小さな最大横断面積を有することとなり、好まし
くは直胴状もしくは鼓状に中央部がくびれた柱形状とな
る。したがって、隣接する接続パッド22間もしくは配
線導体12間が半田同士の接触により短絡する危険性が
少なくなり、配線ピッチ間隔の短縮化による高密度接続
が可能になる。また、同一体積の半田バンプを樽状に押
しつぶして固化させた場合に比べて溶融金属の横断面積
に対する接続高さ比が増大するので、耐熱疲労性に優れ
たチップ部品と基板との接続構造を低コストで実現する
ことができる。
【0038】なお、上記実施の形態の本発明の接続装置
ではボンディングステージ31側にZ軸方向の微調整機
構41が備えられているが、代替的にボンディングツー
ル34側に同様の微調整機構を設けてもよい、また、パ
ルスモータとロードセル等の圧力センサとを用いて加圧
機構および減圧機構を構成してもよく、さらに、フィル
ム基板11を下からチップ部品21に向けて押圧するよ
うに、ボンディングステージ31とボンディングツール
34を上記実施の形態とは上下反対に位置してもよい。
また、基板としてセラミック基板、ガラス基板、樹脂基
板等を用いる場合、基板をボンディングツールに保持さ
せるとともに、該基板をチップ部品に向けて押圧させる
ように構成してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明かなように、本発明の
チップ部品と基板との接続方法によれば、配線ピッチ間
隔の短縮化による高密度接続が可能で低コストで信頼性
の高いチップ部品と基板との接続構造を得ることができ
る。特に、溶融金属バンプに所定の加圧力を加えて全て
の溶融金属バンプと配線導体とが接触状態となるように
しているので、基板の反りや配線導体に高さのばらつき
を気にしたり、溶融金属バンプの高さを予めそろえるこ
とが不要となり、オープン不良をなくして確実に接続す
ることができる。
【0040】また、溶融金属の溶融時にチップ部品と基
板とのギャップを溶融前の溶融金属バンプの高さ寸法以
上に微少移動させるようにすれば、ボンディングツール
とチップ部品との位置合わせを良好に行なえるし、寸法
精度をさらに高めることができる。
【0041】さらに、基板を剛性を有しないフィルム状
のものとしても、安定的な高密度接続が可能となる。
【0042】一方、本発明のチップ部品と基板のための
接続装置によれば、基板の反りや配線導体の高さのばら
つきを気にしたり、溶融バンプの高さを予めそろえるこ
とが不要となり、配線ピッチ間隔の短縮化による高密度
接続が可能で低コストで信頼性の高いチップ部品と基板
との接続構造を得ることができる。また、微調整機構を
設けているので、ボンディングツールとチップ部品との
位置合わせを特に良好に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の接続方法および接続装置により形成
されるチップ部品と基板との接続構造の一実施の形態を
示す概略側面図。
【図2】 図1に示す接続構造を上方より見た概略平面
図。
【図3】 図1に示す接続構造のチップ部品を樹脂で封
止した例を示す概略側面図。
【図4】 図1に示す接続構造の基板上の配線導体とチ
ップ部品との間の半田接続関係を示す要部斜視図。
【図5】 従来のチップ部品と基板との接続構造におけ
る基板上の配線導体とチップ部品との接続状態を示す要
部斜視図であって、(a) はリフロー方式の半田接続方法
で形成された接続構造例を示し、(b) は金バンプを用い
た熱圧着法で形成された接続状態を示す。
【図6】 本発明のチップ部品と基板との接続方法の一
実施の形態を示す工程説明図。
【図7】 チップ部品と基板との接続方法の比較例を示
す工程説明図。
【図8】 本発明のチップ部品と基板とを接続するため
の接続装置の一実施の形態を示す要部概略斜視図。
【図9】 図8に示す装置でチップ部品上の溶融金属バ
ンプと基板上の配線導体とを圧接させた状態を概略的に
示す一部断面側面図。
【図10】 図8に示す装置でチップ部品上の溶融金属
バンプと基板上の配線導体とを接続するまでの作業工程
を示す工程説明図。
【図11】 接続装置の比較例においてチップ部品上の
溶融金属バンプと基板上に配線導体とを接続するまでの
作業工程を示す工程説明図。
【符号の説明】
11 フィルム基板 12 配線導体 21 チップ部品 22 接続パッド 23 半田バンプ 31 ボンディングステージ 34 ボンディングツール 35 加圧シリンダ(加圧機構) 37 パルスヒート加熱部 41 Z軸微調整機構 43 第1切換弁 44 第2切換弁(減圧機構)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−10844(JP,A) 特開 昭63−237426(JP,A) 特開 昭57−206037(JP,A) 特開 昭61−156745(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/60 311

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップ部品上または基板上の配線導体上
    に形成された溶融金属バンプを介してチップ部品と基板
    上の配線導体とを当接させ、溶融金属バンプを加熱し溶
    融させた後に冷却し固化させることにより、チップ部品
    と基板上の配線導体とを溶融金属バンプを介して接続す
    るチップ部品と基板との接続方法において、 前記溶融金属バンプを介した前記チップ部品と前記配線
    導体との当接時に前記溶融金属バンプと前記配線導体と
    を位置合わせし、 同一位置において前記溶融金属バンプに所定の加圧力を
    加えて全ての溶融金属バンプと配線導体とが接触状態と
    なるようにし、 前記加圧力を減圧もしくは無加圧状態にし、 前記溶融金属バンプを溶融温度に加熱して前記溶融金属
    バンプと前記配線導体とを接続することを特徴とするチ
    ップ部品と基板との接続方法。
  2. 【請求項2】 前記溶融金属の溶融時にチップ部品と基
    板とのギャップを溶融前の溶融金属バンプの高さ寸法以
    上に微少移動させるようにしたことを特徴とする請求項
    1に記載のチップ部品と基板との接続方法。
  3. 【請求項3】 前記基板が可撓性のフィルム基板である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のチッ
    プ部品と基板との接続方法。
  4. 【請求項4】 チップ部品と基板のうちの一方を保持す
    るボンディングステージと、 チップ部品と基板のうちの他方を押圧し、チップ部品上
    または基板上の配線導体上に形成された溶融金属バンプ
    を介してチップ部品と基板上の配線導体とを当接させる
    ボンディングツールと、 記ボンディングツールが、溶融金属バンプと基板上の
    配線導体とが全て接触状態となるように所定の加圧力を
    加える加圧機構と、溶融金属バンプと基板上の配線導体とをすべて接触状態
    としたままで、溶融金属バンプの加熱前に、前記加圧機
    構の加圧力を、減圧もしくは無加圧状態とする減圧機構
    と、 前記減圧機構による前記加圧機構の加圧力の減圧もしく
    は無加圧状態を保持するロック機構と、 前記ロック機構が作動状態にあるときにチップ部品およ
    び基板のうちの少なくとも一方を介して溶融金属バンプ
    を溶融温度まで加熱する加熱部と、 前記ボンディングステージまたは前記ボンディングツー
    ルが、ボンディングツールと前記チップ部品との位置合
    わせのためにチップ部品をX軸およびY軸方向に移動さ
    せる調整機構と、 前記 溶融金属バンプの溶融時にチップ部品と基板との間
    のギャップを溶融前の溶融金属バンプの高さ以上に調節
    するためにチップ部品または基板をZ軸方向に微少移動
    させる微調整機構とを備えていることを特徴とするチッ
    プ部品と基板との接続装置。
JP9005486A 1997-01-16 1997-01-16 チップ部品と基板との接続方法および接続装置 Expired - Lifetime JP2837145B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9005486A JP2837145B2 (ja) 1997-01-16 1997-01-16 チップ部品と基板との接続方法および接続装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9005486A JP2837145B2 (ja) 1997-01-16 1997-01-16 チップ部品と基板との接続方法および接続装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3139809A Division JP2659630B2 (ja) 1991-05-15 1991-05-15 チップ部品と基板との接続方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09199542A JPH09199542A (ja) 1997-07-31
JP2837145B2 true JP2837145B2 (ja) 1998-12-14

Family

ID=11612585

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9005486A Expired - Lifetime JP2837145B2 (ja) 1997-01-16 1997-01-16 チップ部品と基板との接続方法および接続装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2837145B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012107971A1 (ja) 2011-02-10 2012-08-16 パナソニック株式会社 半導体装置及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09199542A (ja) 1997-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101419690B1 (ko) 반도체 칩들의 열 압착 본딩
EP1777738A1 (en) Component mounting method and component mounting apparatus
US9120169B2 (en) Method for device packaging
EP0390046B1 (en) Apparatus for connecting semiconductor devices to wiring boards
US20240063171A1 (en) Assembly of a chip to a substrate
JPH07115109A (ja) フリップチップボンディング方法及び装置
JP4696110B2 (ja) 電子部品の実装方法及び電子部品実装装置
JPH09153525A (ja) ボンディング装置およびボンディング方法
KR20020044577A (ko) 개선된 플립-칩 결합 패키지
JP2010177604A (ja) 半導体製造方法及び製造装置
JP2659630B2 (ja) チップ部品と基板との接続方法
JP6325053B2 (ja) 接合システム、接合方法、および半導体デバイスの製造方法
JP2837145B2 (ja) チップ部品と基板との接続方法および接続装置
JP6530234B2 (ja) 電子部品搭載装置及び電子部品の搭載方法
JP4260712B2 (ja) 電子部品実装方法及び装置
JP3848893B2 (ja) 部品の基板への部品押圧接合装置及び接合方法
JP2510688B2 (ja) 過剰はんだ除去装置
JPH1098075A (ja) 半導体実装方法、半導体実装装置および半導体実装構造
JP3095959B2 (ja) チップ部品の基板への接続方法
JPH11345816A (ja) はんだバンプ形成方法および装置
JP3086125B2 (ja) 半導体チップへのバンプ形成方法および装置
KR102582980B1 (ko) 정밀 가압장치를 구비한 플립칩 레이저 본딩기
KR102555582B1 (ko) 플립칩 본딩을 위한 정밀 가압장치
JP2011044530A (ja) はんだ接合方法およびはんだ接合装置
JP2003249531A (ja) 電子部品の加熱加圧接着装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980922

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111009

Year of fee payment: 13