JP2003249531A - 電子部品の加熱加圧接着装置 - Google Patents

電子部品の加熱加圧接着装置

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JP2003249531A JP2002049196A JP2002049196A JP2003249531A JP 2003249531 A JP2003249531 A JP 2003249531A JP 2002049196 A JP2002049196 A JP 2002049196A JP 2002049196 A JP2002049196 A JP 2002049196A JP 2003249531 A JP2003249531 A JP 2003249531A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着層を挟んでセットされた複数のワークを
加熱加圧して互いに接着固定すると共に各端子間の電気
接続を形成するための加熱加圧接着装置において、加圧
力のオーバーシュート及びばらつきを抑えて、接着後の
接着層の膜厚を精度良く制御することを可能にする。 【解決手段】 加熱加圧接着装置は、ワークWKをセッ
トするステージ3と、ワークWKに対して加熱及び加圧
を行うための加熱加圧ヘッド部24,25,27,3
0,45−50と、加熱加圧ヘッド部をワークWKに対
して弾性的に押圧する加圧シリンダ29を含む加圧部1
5−18,20,26,28,29と、加熱加圧ヘッド
部及び加圧部をワークWKに対して移動すると共に位置
決めする送り部5−13とを備えている。また、加熱加
圧ヘッド部の質量を相殺するためのフローティングシリ
ンダ21が備えられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品のような
複数のワークを加熱加圧して互いに接着固定し、あるい
は接着固定と同時に各端子間の電気接続を形成するため
の加熱加圧接着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の加熱加圧接着装置は、例えば、
集積回路のような表面実装タイプのチップ部品や他の電
子部品(以下、単に「電子部品」又は「チップ部品」と
いう)をガラス基板や樹脂基板のようなプリント回路基
板等(以下、単に「基板」という)に実装する際に使用
される。電子部品と基板との間に半田ペーストや導電性
樹脂、異方性導電テープ等の接着層を挟んだ状態で、両
者を加熱加圧することにより、電子部品が基板に接着固
定され、あるいは接着固定と同時に両者の各端子間の電
気接続が形成される。
【0003】図7に、従来の電子部品の加熱加圧接着装
置における加圧部の構造を示す。この加熱加圧接着装置
は、直動案内装置100に沿って上下方向に案内される
可動ブロック101と、同じく直動案内装置100に沿
って上下方向に案内されるスライダ107を備えてい
る。可動ブロック101には、プレート102を介して
シリンダ103が固定されていると共に、支点ピン10
5周りに揺動するレバー104が設けられている。レバ
ー104の揺動上端部には、シリンダ103の可動端部
に当接するローラフォロア106が設けられ、揺動下端
部は、スライダ107の上端部に設けられた受圧ローラ
108に当接している。また、レバー104に固定され
たばね掛け111とスライダ107に固定されたばね掛
け109との間に引張りばね110が掛けられている。
【0004】上記のような構造によれば、シリンダ10
3のピストンが伸張して可動先端部が図7において右方
向に移動すると、レバー104の揺動上端部(ローラフ
ォロア106)が右方向に押される。その結果、レバー
104の揺動下端部が受圧ローラ108を介してスライ
ダ107を押し下げるように作用する。このとき、引張
りばね110には、上記の動作方向と逆方向の力をレバ
ー104に与える復元力が発生する。
【0005】スライダ107には、加熱加圧ヘッド(図
示せず)が固定されており、スライダ107が上記の動
作によって押し下げられると、加熱加圧ヘッドの先端部
がワーク(チップ部品)に当接し、基板に対してチップ
部品を押圧する。また、加熱加圧ヘッドの先端部に装着
された加熱用ヒータによってチップ部品が加熱される。
この結果、チップ部品と基板との間に挟まれた接着層が
所定の膜厚まで加熱圧縮され、チップ部品が基板に接着
固定される。あるいは、接着固定と同時にチップ部品の
各端子とプリント基板のランドとの電気接続が形成され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような加熱加圧接
着装置において、チップ部品に過度のストレスを与える
ことなく確実にチップ部品を基板に接着する必要があ
る。また、チップ部品の各端子とプリント基板のランド
との電気接続を確実なものとする必要がある。このため
には、加熱加圧ヘッドがチップ部品に与える加圧力、ひ
いては接着後の接着層の膜厚が適正な範囲内になるよう
に管理することが重要である。特に、異方性導電テープ
を用いてチップ部品とプリント回路基板との接着及び端
子・ランド間の電気接続を行う場合は、接着後の接着層
の膜厚をプラス/マイナス数ミクロンのばらつき範囲に
抑えることが要求されている。他方、加熱加圧接着装置
の汎用性を確保して、チップ部品の大きさ、プリント回
路基板の種類、使用する接着層の種類等の条件が異なっ
ても、同じ加熱加圧接着装置を使用できるようにするこ
とが望ましい。このため、加熱加圧ヘッドがチップ部品
に与える加圧力が、例えば150gから30kgといっ
た広範囲にわたって可変であることが要求される。この
ような広範囲にわたる加圧力を確保する場合は、特に小
さな加圧力において上記のような接着後の接着層の膜厚
を所定のばらつき範囲に抑えることがむずかしくなる。
【0007】図7に示した従来の加熱加圧接着装置の加
圧部の構造では、上記のような要求を満たすことが困難
であり、その要因として、下記のような点が挙げられ
る。
【0008】第1に、レバー104を用いた倍力機構を
介してシリンダ103の力を加熱加圧ヘッドのスライダ
107に伝達するので、小さな加圧力における加圧力の
調整を正確に行うことがむずかしい。
【0009】第2に、レバー104とスライダ107と
の間に設けられた引張りばね110の働きによって加熱
加圧ヘッド及びスライダ107の質量の影響(慣性力)
を緩和しているものの、完全に相殺することがむずかし
い。特に、引張りばね110のばね定数にばらつきや経
時変化があるため、加熱加圧ヘッド及びスライダ107
の質量の影響(慣性力)を完全に取り除くことは困難で
ある。その結果、シリンダ103の駆動時の過渡期に加
圧力が一時的に定常状態より高くなるオーバーシュート
が大きくなりやすい。オーバーシュートが大きすぎる
と、チップ部品に過度のストレスがかかる。特に、近年
はチップ部品の薄型化が進んでいるので、オーバーシュ
ートによってチップ部品が破損するおそれもある。
【0010】本発明は、上記のような従来の課題に鑑み
てなされたものであり、加圧力のオーバーシュート及び
ばらつきを抑えて、接着後の接着層の膜厚を精度良く制
御することが可能な新規な構造を有する加熱加圧接着装
置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による電子部品の
加熱加圧接着装置は、ワークをセットするためのステー
ジと、ワークに対して加熱及び加圧を行うための加熱加
圧ヘッド部と、該加熱加圧ヘッド部をワークに対して弾
性的に押圧する加圧部と、前記加熱加圧ヘッド部及び前
記加圧部をワークに対して移動すると共に位置決めする
送り部とを備えたことを特徴とする。
【0012】このような構造によれば、加圧部によるワ
ークへの加圧力の制御と送り部による加熱加圧ヘッド部
のワークに対する移動量の制御とを独立して行うことが
できるので、接着後の接着層の膜厚を精度良く制御する
ことが可能になる。すなわち、送り部によって加熱加圧
ヘッド部がワークに向かって下降しワークに接触する
と、ワークを介して接着層が加熱される。送り部による
加熱加圧ヘッド部の下降移動量(下限位置)は、接着後
の接着層の膜厚が適正範囲内に入る値に設定されてい
る。熱伝導の遅れによって接着層が溶融するまでの間
は、送り部による加熱加圧ヘッド部の下降移動量の設定
値と実際の加熱加圧ヘッド部の下降量との差は加圧部の
弾性力が吸収する。やがて接着層が溶融すると、加圧部
の弾性力(復元力)によって加熱加圧ヘッド部が所定の
下限位置まで下降し、接着後の接着層の膜厚が適正範囲
内に入るように制御される。
【0013】好ましい構造(請求項2)として、前記加
熱加圧ヘッド部の質量を相殺するためのフローティング
シリンダを備えている。このような構造によれば、図7
に示した従来例の構造のように引張りばねを用いて加熱
加圧ヘッド部の質量を相殺する構造に比べて、ばね定数
等の影響に左右されることなく加熱加圧ヘッド部の質量
(慣性)の影響を略完全に取り除くことが可能になる。
その結果、加圧過渡期に発生する加圧力のオーバーシュ
ートを大幅に低減することができる。
【0014】別の好ましい実施形態(請求項3)とし
て、前記加圧部はエアシリンダを備え、前記エアシリン
ダの押圧力が前記加熱加圧ヘッド部に直接伝達されるよ
うに構成されている。このような構造によれば、図7に
示した従来例の構造のようにレバーのような倍力機構を
介してエアシリンダの押圧力が加熱加圧ヘッド部に伝達
される構造に比べて、小さな加圧力の範囲内で使用する
場合であっても加圧力の調整を正確に行うことができ
る。
【0015】更に好ましくは(請求項4)、前記エアシ
リンダの可動端に備えられた加圧片と前記加熱加圧ヘッ
ド部に備えられた受圧片とが対向するように配置され、
前記加圧片が前記受圧片に当接することによって前記エ
アシリンダの押圧力が前記加熱加圧ヘッド部に伝達さ
れ、かつ、前記受圧片に対する前記加圧片の可動範囲を
規制する手段が備えられている。
【0016】このような構造によれば、加圧部と加熱加
圧ヘッド部とが直結していないので、加圧部の質量がフ
ローティングシリンダによる加熱加圧ヘッド部の質量の
相殺作用に悪影響を及ぼすことがない。また、加圧部が
加熱加圧ヘッド部を引き上げる動作は、受圧片に対する
前記加圧片の可動範囲を規制する手段を介して行われ
る。
【0017】別の好ましい構造(請求項5)として、前
記加熱加圧ヘッド部のワークとの接触面が前記ステージ
の基準面に対して平行であることを確保するための平行
調整機構を備えている。このような構造によれば、ワー
クの接着後における接着層の膜厚のばらつきを抑えて、
更に精度良く制御することが可能になる。
【0018】更に好ましくは(請求項6)、前記平行調
整機構は、互いに直交するX軸及びY軸の両方向に独立
して調整可能であり、同一方向から回転操作されるX軸
調整螺子とY軸調整螺子を備え、X軸方向の平行調整機
構は、前記X軸調整螺子の回転に伴ってその軸方向に移
動するX軸調整片と、略直方体ブロックのX軸方向一側
面及びY軸方向両側面に開口し前記X軸調整片の傾斜面
と摺動する傾斜面を有するテーパ溝部と、前記X軸調整
片の移動に伴って前記テーパ溝部の開口が広がる方向に
変形するのを許容する構造と、前記テーパ溝部の開口を
狭める方向に弾性体を介して加圧する構造とを備え、Y
軸方向の平行調整機構は、前記Y軸調整螺子の回転に伴
ってその軸方向に移動するY軸調整片と、略直方体ブロ
ックのY軸方向一側面及びX軸方向両側面に開口し前記
Y軸調整片の傾斜面と摺動する傾斜面を有するテーパ溝
部と、前記Y軸調整片の移動に伴って前記テーパ溝部の
開口が広がる方向に変形するのを許容する構造と、前記
テーパ溝部の開口を狭める方向に弾性体を介して加圧す
る構造とを備えている。
【0019】このような構造によれば、X軸及びY軸の
両方向に独立して接着後の接着層の膜厚を調整可能であ
り、かつ、同一方向(例えば装置の前方)からX軸及び
Y軸の両方向の調整を行うことができるので、調整作業
の作業性が良い。また、上記のようなユニークな構造に
より、平行調整機構をコンパクトに仕上げることができ
る。
【0020】更に好ましくは(請求項7)、前記X軸方
向及びY軸方向のそれぞれの平行調整機構において、固
定側のブラケットに前記調整螺子が螺合し、前記調整螺
子の先端部に前記調整片が相対回動自在に接続され、前
記調整螺子が回転によってその軸方向に移動し、前記調
整片を前記軸方向に移動させるように構成されている。
このような構造によれば、調整螺子と調整片とが一体に
構成されている場合に比べて、両者間の熱伝導が少なく
なるので、温度が平行調整に及ぼす悪影響を小さくする
ことができる。
【0021】別の好ましい構造(請求項8)として、前
記送り部は、ボール螺子ユニットとサーボモータを有
し、前記ボール螺子ユニットの回転側が前記サーボモー
タの回転軸に接続され、前記ボール螺子ユニットの可動
側が前記加圧部に接続されている。このような構造によ
れば、送り部による加熱加圧ヘッド部の下降移動量の制
御を高い精度で行うことができる。これにより、ワーク
の接着後における接着層の膜厚を精度良く制御すること
が可能になる。
【0022】別の好ましい構造(請求項9)として、前
記加圧部を構成する要素のうち、加圧用のエアシリンダ
を含む加圧ユニットが位置決め調整無しに交換可能であ
ることを特徴とする。このような構造によれば、チップ
部品の大きさ、プリント回路基板の種類、使用する接着
層の種類等の条件に応じて要求される広い範囲の加圧力
に対応することが可能になり、加熱加圧接着装置の汎用
性を確保することができる。
【0023】例えば(請求項10)、前記エアシリンダ
の動作力が段階的に異なる複数種類の加圧ユニットを交
換することにより、150g〜30kgの加圧力に対応
可能であることが好ましい。なお、前述のように(請求
項4)、加圧部と加熱加圧ヘッド部とが直結していない
構造をとることにより、加圧ユニットの交換が容易にな
る。
【0024】別の好ましい構造(請求項11)として、
前記加熱加圧ヘッド部及び前記加圧部を複数組備え、複
数の前記加熱加圧ヘッド部が30mm〜60mmの範囲
内の所定ピッチで配設されている。このような構造によ
れば、複数のワークをステージに並べてセットし、同時
に加熱加圧接着を行うことができる。なお、前述のよう
に(請求項6)平行調整機構をコンパクトに構成するこ
とにより、複数の前記加熱加圧ヘッド部を比較的狭いピ
ッチで配設することが可能になる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を説明する。
【0026】図1は、本発明の実施形態に係る電子部品
の加熱加圧接着装置の全体構成を示す斜視図である。ベ
ースプレート1の上に、ワークWKをセットするための
ステージ3と、このステージ3をX軸方向に移動させる
ステージ送りユニット2が設けられている。ステージ送
りユニット2は、サーボモータとボール螺子機構を用い
て精度良くステージ3を変位させることができる。な
お、図1では省略しているが、ステージ3をY軸方向に
移動させる同様のステージ送りユニットも設けられてい
る。
【0027】ワークWKは集積回路のような表面実装タ
イプのチップ部品や他の電子部品(以下、単に「電子部
品」又は「チップ部品」という)であり、半田ペースト
や導電性樹脂、異方性導電テープ等の接着層を挟んで接
着対象の基板(例えばガラス基板や樹脂基板のようなプ
リント回路基板)の所定位置に置かれている。なお、
「ワーク」という場合に、チップ部品だけでなくその接
着対象(プリント回路基板等)を指すこともある。本実
施形態の加熱加圧接着装置は、上記のような複数のワー
クを加熱加圧して互いに接着固定すると共に各端子間の
電気接続を形成するための装置である。
【0028】図2は、図1に示した加熱加圧接着装置の
主要部の側面図である。以下、図1及び図2を参照して
本実施形態の加熱加圧接着装置の構造を詳細に説明す
る。ステージ3上において、ワークWKの上方に加熱加
圧ヘッド部のワーク加圧片50が位置している。ワーク
加圧片50は、ワークWKに接触してワークWKを加熱
すると共に、ワークWKを下方に(接着対象の基板に向
けて)押圧するためのものであり、加熱用のヒータ48
が組み込まれた加熱ブロック47に固定されている。ま
た、ワーク加圧片50を所定の温度に制御するための温
度センサー49がワーク加圧片50に装着されている。
【0029】加熱ブロック47は、断熱板46を挟んで
接続ブロック45の下端面に固定され、接続ブロック4
5の上端面は平行調整ブロック30の下端面に固定され
ている。平行調整ブロック30は、ワーク加圧片50の
ワークWKとの接触面がステージの基準面(例えば水平
面)に対して平行であることを確保するための平行調整
機構に相当する。その詳細構造及び動作については後述
する。
【0030】平行調整ブロック30はスライダ24に固
定され、スライダ24はバーチカルベースプレート4に
取り付けられた直動案内装置19に沿って上下方向(Z
軸方向)に直線移動できるように構成されている。スラ
イダ24には、次に説明する加圧部とのリンクのための
受圧片25及びコネクティングプレート27が固定され
ている。
【0031】以上に説明したワーク加圧片50からスラ
イダ24までを含みZ軸方向に直線移動可能な一体のユ
ニットが加熱加圧ヘッド部を構成している。次に、加熱
加圧ヘッド部をワークWKに対して弾性的に押圧する加
圧部の構造について説明する。
【0032】加圧部は、加圧用のエアシリンダ(以下、
「加圧シリンダ」という)29とその可動端(下端)に
取り付けられた加圧片26、そして加圧シリンダ29の
上部に固定された取付板28を含む加圧ユニットを備え
ている。加圧部は更に、加圧ユニットが螺子止めされる
可動ブラケット20を備え、可動ブラケット20はバー
チカルベースプレート4に取り付けられた直動案内装置
19に沿って上下方向(Z軸方向)に直線移動できるよ
うに構成されている。
【0033】加圧ユニットを構成する加圧片26は、加
熱加圧ヘッド部の受圧片25と対向するように配置さ
れ、加圧片26が受圧片25に当接することによって加
圧部の加圧シリンダ29から加熱加圧ヘッド部に押圧力
が伝達されるように構成されている。また、円柱状の加
圧片26の外周面に溝26aが形成され、加熱加圧ヘッ
ド部のスライダ24に固定されたコネクティングプレー
ト27の水平部の先端に形成された二股状の係合部27
aが上記の溝26aに遊嵌することにより、受圧片25
に対する加圧片26の可動範囲を規制する手段が構成さ
れている。すなわち、加圧片26の溝26aの幅はコネ
クティングプレート27の係合部27aの厚みより大き
く形成され、係合部27aが溝26aの幅内で移動でき
る範囲が受圧片25に対する加圧片26の可動範囲に相
当する。
【0034】上記のような構造により、加圧部の加圧シ
リンダ29の可動端に固定された加圧片26が上昇する
ときは、その溝26aとコネクティングプレート27の
係合部27aとの係合によってスライダ24を含む加熱
加圧ヘッド部が引き上げられることになる。
【0035】また、加熱加圧ヘッド部の質量を相殺する
ためのフローティングシリンダ21が加圧部の可動ブラ
ケット20に取り付けられている。フローティングシリ
ンダ21の可動端(下端)は、フローティングジョイン
ト22及び連結シャフト23を介して加熱加圧ヘッド部
のスライダ24に接続されている。これにより、加熱加
圧ヘッド部に掛かる重力が見かけ上無くなり、加圧部の
加圧シリンダ29から加熱加圧ヘッド部に加圧力が加え
られる際に、加熱加圧ヘッド部の慣性力の影響が小さく
なる。その結果、加圧過渡期に発生する加圧力のオーバ
ーシュートが大幅に低減される。
【0036】また、上記のように加圧部と加熱加圧ヘッ
ド部とが直結していない構造を採用したことにより、加
圧ユニットの交換が容易になる。すなわち、加圧ユニッ
トの取付板28を可動ブラケット20に固定している2
本の固定ボルト28aを装置の前方から緩めて取り外す
だけで加圧シリンダ29及び加圧片26を含む加圧ユニ
ットを取り外すことができる。そして別の加圧ユニット
をセットして2本の固定ボルト28aで可動ブラケット
20に固定すればよい。
【0037】エアシリンダの動作力(シリンダ径)が段
階的に異なる複数種類の加圧ユニットを用意しておき、
チップ部品の大きさ、基板の種類、使用する接着層の種
類等の条件に応じてもっとも適当な加圧ユニットを使用
すれば良い。こうすることにより、例えば150g〜3
0kgの広範囲な加圧力の要求に対応することができ
る。
【0038】加圧部の可動ブラケット20の上面は、連
結ブロック18を介して従動プレート17に接続されて
いる。従動プレート17には、一対のローラフォロア1
5,16が上下に離間した水平軸に取り付けられてい
る。次に説明する送り部の可動ブロック12の先端部に
固定された駆動プレート13を一対のローラフォロア1
5,16が挟持することにより、加圧部と送り部とのリ
ンクが形成されている。
【0039】以上に説明した加圧ユニット、フローティ
ングシリンダ21等が可動ブラケット20に固定され
て、Z軸方向に直線移動可能な一体のユニット(一対の
ローラフォロア15,16を含む)である加熱加圧ヘッ
ド部を構成している。次に、加熱加圧ヘッド部及び加圧
部をワークに対して(Z軸方向に)移動すると共に位置
決めする送り部の構造について説明する。
【0040】送り部は、ボール螺子ユニット10とサー
ボモータ5を有する。サーボモータ5は、その回転軸を
上方に向けた状態でブラケット6に固定され、ブラケッ
ト6はバーチカルベースプレート4に固定されている。
ボール螺子ユニット10の回転側はジョイント部7を介
してサーボモータ5の回転軸に接続され、ボール螺子ユ
ニット10の可動側は可動ブロック12を介して加圧部
に接続されている。
【0041】上述のように、可動ブロック12の先端部
に駆動プレート13が固定され、加圧部の一対のローラ
フォロア15,16が駆動プレート13を上下から挟む
ようにして、可動ブロック12と加圧部とのリンクが形
成されている。ボール螺子ユニット10の雄螺子が形成
された回転軸の上端部と下端部は、ボールベアリング9
が内蔵された一対のハウジング8によって支持されてい
る。一対のハウジング8は、バーチカルベースプレート
4に固定されている。
【0042】図1に示すように、コントローラ(制御
器)51が設けられ、その制御信号がサーボモータ5に
与えられる。図1では信号線の接続を省略しているが、
ステージ送りユニット2(のサーボモータ)や各エアシ
リンダへ供給されるエアの経路を開閉する弁にもコント
ローラ51から制御信号が与えられる。また、温度セン
サー49からのフィードバック信号に基づいて行うヒー
タ48の通電制御についても、コントローラ51が実行
する。
【0043】また、図1に示す例では、加熱加圧接着装
置は4セットの加熱加圧ヘッド部及び加圧部を備え、4
個の加熱加圧ヘッド部が所定ピッチ(一実施例において
30mm〜60mmの範囲内のピッチ)で配設されてい
る。上述の送り部によって4セットの加熱加圧ヘッド部
及び加圧部が同時に上下動し、4個のワークWKを同時
に加熱加圧することができる。
【0044】上記のような構造を有する加熱加圧接着装
置の加熱加圧動作の概略を以下に説明する。まず、コン
トローラ51に設定されている制御パターンにしたがっ
てサーボモータ5が駆動されると、その回転運動はボー
ル螺子ユニット10によって上下方向(Z軸方向)の直
線運動に変換される。そして、ボール螺子ユニット10
の可動側である可動ブロック12が下降すると、その動
作は可動ブロック12の先端部に固定された駆動プレー
ト13を挟持する一対のローラフォロア15,16を介
して加圧部の従動プレート17に伝達される。
【0045】従動プレート17を含む加圧部が下降する
と、その動作は加圧部の加圧片26と加熱加圧ヘッド部
の受圧片25との当接によって加熱加圧ヘッド部に伝達
され、やがて加熱加圧ヘッド部の下端に取り付けられた
ワーク加圧片50がワークWKの上面に接触して加熱加
圧を開始する。その結果、ワークWKと基板との間に挟
まれた接着層が加熱される。
【0046】送り部による加熱加圧ヘッド部の下降移動
量(下限位置)は、接着後の接着層の膜厚が適正範囲内
に入る値に設定されている。熱伝導の遅れによって接着
層が溶融するまでの間は、送り部による加熱加圧ヘッド
部の下降移動量の設定値と実際の加熱加圧ヘッド部の下
降量との差は加圧部(加圧シリンダ29)の弾性力が吸
収する。すなわち、ワーク加圧片50がワークWKの上
面に接触した状態から更に加熱加圧ヘッド部が所定量だ
け下降するが、接着層が溶融するまでの間は、加圧シリ
ンダ29の可動端に固定された加圧片26が一旦相対的
に上昇する。
【0047】やがて接着層が溶融すると、加圧部(加圧
シリンダ29)の弾性力(復元力)によって加熱加圧ヘ
ッド部が所定の下限位置まで下降する。このようにし
て、送り部で設定された加熱加圧ヘッド部の下降移動量
にしたがって、接着後の接着層の膜厚が適正範囲内に入
るように制御される。
【0048】以上に説明したように、加熱加圧ヘッド部
の下降移動量を精密に制御できる送り部と、加熱加圧ヘ
ッド部にオーバーシュートの少ない適切な加圧力を与え
ることができる加圧部の働きにより、接着後の接着層の
膜厚が高精度で制御される。また、本実施形態の加熱加
圧接着装置は、ワーク加圧片50のワークWKとの接触
面がステージの基準面(例えば水平面)に対して平行と
なるように調節するための平行調整ブロック30を備え
ているので、接着後の接着層の膜厚を更に高精度に制御
することができる。
【0049】つまり、仮にワーク加圧片50のワークW
Kとの接触面がステージの基準面(基板の表面)に対し
て平行でない場合は、ワークWKの下面と基板の表面と
の平行度が確保されず、接着後の接着層の膜厚がワーク
WKの両側で異なる状態が生じ得る。平行調整ブロック
30によって平行度を確保することにより、このような
状態の発生を防ぐことができるので、接着後における接
着層の膜厚のばらつきが抑えられ、更に高精度の膜厚制
御が達成される。
【0050】以下に、図3及び図4を参照して平行調整
ブロック30の構造及び動作について説明する。図3
は、平行調整ブロック30とその周辺を示す断面図であ
る。図4は、図3に示した平行調整ブロック30のA−
A断面図である。
【0051】スライダ24に固定された略直方体形状の
平行調整ブロック30は、断熱板46との接合面である
下面30cの角度(基準面に対する平行度)、ひいては
ワーク加圧片50のワークWKとの接触面の角度(基準
面に対する平行度)をX軸及びY軸の両方向に独立して
調整可能である。X軸方向に調整するためのX軸調整ボ
ルト(調整螺子)34とY軸方向に調整するためのY軸
調整ボルト(調整螺子)41が同一方向(Y方向前方)
から回転操作可能なように設けられている。
【0052】先ずX軸方向の平行調整機構について説明
する。平行調整ブロック30のX軸方向一側面(図4に
おけるX1−X2線のX1側)及びY軸方向両側面に開
口し傾斜面を有するテーパ溝部30aが形成されてい
る。このテーパ溝部30aには、X軸調整ボルト34の
回転に伴ってその軸方向に移動するX軸調整片32が挿
入される。X軸調整片32にはテーパ溝部30aの傾斜
面と摺動する傾斜面32aが備えられている。
【0053】図3においてX軸調整片32が右方向に移
動すると、テーパ溝部30aの開口が広がるように変形
し、その結果、平行調整ブロック30の下面30cの角
度が二点鎖線30c'で誇張して示している方向(左下
がり)へ変化する。この変形を許容する構造として、テ
ーパ溝部30aの奥(非開口面側)に円形断面を有する
のど溝部30bが形成されている。これにより、局部的
な応力を緩和しながらテーパ溝部30aの開口が広がる
(又は狭まる)方向に変形することができる。
【0054】また、テーパ溝部30aの開口を狭める方
向に弾性体を介して加圧する構造として、締付ボルト3
5、皿ばね(弾性体)36及びワッシャ37が設けられ
ている。これらの働きにより、図3においてX軸調整片
32が左方向に移動すると、テーパ溝部30aの開口が
狭まるように変形し、その結果、平行調整ブロック30
の下面30cの角度が二点鎖線30c'で誇張して示し
ている方向と逆の方向(左上がり)へ変化する。
【0055】X軸調整片32は、傾斜面32aが形成さ
れた部分の先端側に案内軸部32cを有し、スライダ2
4に穿設された軸受け部24aに案内軸部32cが係合
するように構成されている。また、傾斜面32aが形成
された部分の基端側には軸部32dを有し、その基端部
(拡径部)の端面にはX軸調整ボルト34の軸部34a
が内嵌する嵌合穴32eが形成されている。更に、X軸
調整ボルト34の軸部34aの先端部に形成された貫通
孔34bに固定された連結ピン33と係合する係合溝3
2fがX軸調整片32の軸部32dの拡径部に形成され
ている。このような構造により、X軸調整ボルト34の
先端部とX軸調整片32の基端部が相対回動自在に接続
されている。また、X軸調整ボルト34は、スライダ2
4に固定されたブラケット31に形成された雌螺子部3
1aに螺合することにより支持されている。
【0056】上記のような構造により、X軸調整ボルト
34を回転させると、ブラケット31に対してX軸調整
ボルト34がその軸方向(Y軸方向)に移動し、その先
端部に相対回動自在に接続されたX軸調整片32が同一
方向に移動する。その結果、上述のようにして平行調整
ブロック30の下面30cのX軸方向での角度が変化す
る。なお、X軸調整ボルト34とX軸調整片32とが一
体に構成されていないので、両者間の熱伝導が少なくな
り温度が平行調整に及ぼす悪影響を小さくすることがで
きる。
【0057】次に、Y軸方向の平行調整機構について説
明する。Y軸方向の平行調整機構の構造はX軸方向の平
行調整機構と略同一構造を有するが、テーパ溝部30a
及びのど溝部30bの方向が異なる。つまり、Y軸方向
の平行調整機構では、平行調整ブロック30のY軸方向
一側面(図3におけるY1−Y2線のY1側)及びX軸
方向両側面に開口するようにテーパ溝部30aが形成さ
れ、その奥(非開口側、すなわちY1−Y2線のY2
側)に円形断面を有するのど溝部30bが形成されてい
る。
【0058】したがって、テーパ溝部30aの傾斜面と
摺動する傾斜面39aを有するY軸調整片39が図3に
おいて右方向に移動すると、テーパ溝部30aの開口が
広がるように変形し、その結果、平行調整ブロック30
の下面30cの角度が二点鎖線30c"で誇張して示し
ている方向(左下がり)へ変化する。
【0059】また、テーパ溝部30aの開口を狭める方
向に弾性体を介して加圧する構造として、締付ボルト4
2、皿ばね(弾性体)43及びワッシャ44(図4参
照)が設けられている。これらの働きにより、図3にお
いてY軸調整片39が左方向に移動すると、テーパ溝部
30aの開口が狭まるように変形し、その結果、平行調
整ブロック30の下面30cの角度が二点鎖線30c"
で誇張して示している方向と逆の方向(左上がり)へ変
化する。
【0060】Y軸方向の平行調整機構では、Y軸調整片
39のY軸方向の移動によってテーパ溝部30aの開口
が広がるように変形したときにY軸調整片39にかかる
力(反作用)にX軸方向の成分が含まれないので、構造
を簡素化することができる。つまり、Y軸調整片39の
傾斜面39aが形成された部分の先端側に案内軸部は無
く、したがってそれに係合する嵌合穴も無い。
【0061】また、傾斜面39aが形成された部分の基
端側はそのまま(大径のまま)軸部となり、その基端面
にY軸調整ボルト41の軸部41aが内嵌する嵌合穴3
9bが形成されている。更に、Y軸調整ボルト41の軸
部41aの先端部に固定された連結ピン40と係合する
係合溝39cがY軸調整片39の基端部に形成されてい
る。このような構造は、X軸方向の平行調整機構で説明
したものと同様である。
【0062】また、Y軸調整ボルト41は、スライダ2
4に固定されたブラケット31に形成された雌螺子部3
1aに螺合することにより支持されている。この構造つ
いても、X軸方向の平行調整機構で説明したものと同様
である。Y軸調整ボルト41を回転させると、ブラケッ
ト31に対してY軸調整ボルト41がその軸方向(Y軸
方向)に移動し、その先端部に相対回動自在に接続され
たY軸調整片39が同一方向に移動する。その結果、上
述のようにして平行調整ブロック30の下面30cのY
軸方向での角度が変化する。
【0063】以上に説明した平行調整ブロック30(平
行調整機構)を備えたことにより、本実施形態の加熱加
圧接着装置は、X軸及びY軸の両方向に独立して接着後
の接着層の膜厚を調整可能であり、かつ、装置の前方か
らX軸及びY軸の両方向の調整を行うことができるの
で、調整作業の作業性が良い。また、コンパクトな平行
調整機構が実現できる。その結果、図1に示したよう
に、4セットの加熱加圧ヘッド部を狭いピッチで配設す
ることが可能となり、4個のワークWKを同時に加熱加
圧することができる。
【0064】図5は、本発明の加熱加圧接着装置による
加圧過渡期における加圧力の変化を従来の装置の場合と
比較して示すグラフである。実線が本発明の加熱加圧接
着装置の場合を示し、破線が従来の装置の場合を示して
いる。いずれも加圧力の設定値を30.0kgとしたと
きの測定値である。本発明の加熱加圧接着装置では、加
圧過渡期における加圧力のオーバーシュートが従来の装
置に比べて大幅に低下していることがわかる。
【0065】また、図6は、本発明の加熱加圧接着装置
による加圧力のばらつきを従来の装置の場合と比較して
示すグラフである。このグラフは、加圧力の設定値を3
0.0kgとし、加圧過渡期を経過して略定常状態にな
ったときの加圧力を5回の加熱加圧動作のそれぞれにつ
いて測定した結果である。本発明の加熱加圧接着装置で
は、加圧力のばらつきが従来の装置に比べて大幅に小さ
くなっていることがわかる。
【0066】このように、本発明の加熱加圧接着装置で
加圧力のオーバーシュート及びばらつきが従来の装置に
比べて大幅に改善された理由は主として、前述のよう
に、加熱加圧ヘッド部の質量の影響がフローティングシ
リンダ21によって相殺されるように構成されているこ
と、そして、加圧シリンダ29の押圧力が加熱加圧ヘッ
ド部に直接伝達されるように構成されていることにある
と考えられる。
【0067】以上、本発明の実施形態を適宜変形例と共
に説明したが、本発明は上記の実施形態に限らず、種々
の形態で実施することができる。図面に示した形状及び
構造は一例に過ぎず、種々の変更が可能である。
【0068】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の電子部
品の加熱加圧接着装置によれば、加圧部によるワークへ
の加圧力の制御と送り部による加熱加圧ヘッド部のワー
クに対する移動量の制御とを独立して行うことができる
ので、接着後の接着層の膜厚を精度良く制御することが
可能になる。
【0069】また、加熱加圧ヘッド部の質量の影響がフ
ローティングシリンダによって相殺されるように構成さ
れ、更に加圧シリンダの押圧力が加熱加圧ヘッド部に直
接伝達されるように構成されているので、加圧力のオー
バーシュート及びばらつきが大幅に改善され、その結
果、接着後の接着層の膜厚が一層精度良く制御される。
【0070】また、比較的簡単な構造の平行調整機構に
よって加熱加圧ヘッド部のワークとの接触面とステージ
の基準面との平行度を確保することができるので、接着
後における接着層の膜厚のばらつきが一層精度良く抑制
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電子部品の加熱加圧接
着装置の全体構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示した加熱加圧接着装置の主要部の側面
図である。
【図3】平行調整ブロックとその周辺を示す断面図であ
る。
【図4】図3に示した平行調整ブロックのA−A断面図
である。
【図5】本発明の加熱加圧接着装置による加圧過渡期に
おける加圧力の変化を従来の装置の場合と比較して示す
グラフである。
【図6】本発明の加熱加圧接着装置による加圧力のばら
つきを従来の装置の場合と比較して示すグラフである。
【図7】従来の電子部品の加熱加圧接着装置における加
圧部の構造を示す側面図である。
【符号の説明】 3 ステージ 5 サーボモータ 5−13 送り部 10 ボール螺子ユニット 15−18,20,26,28,29 加圧部 21 フローティングシリンダ 24,25,27,30,45−50 加熱加圧ヘッド
部 25 受圧片 26 加圧片 26,28,29 加圧ユニット 26a,27 受圧片に対する加圧片の可動範囲を規制
する手段 29 加圧シリンダ(加圧部のエアシリンダ) 30 平行調整ブロック(平行調整機構) 30a テーパ溝部 30b テーパ溝部の開口が広がる方向に変形するのを
許容する構造 31 ブラケット 32 X軸調整片 32a 傾斜面 34 X軸調整ボルト(調整螺子) 35−37 テーパ溝部の開口を狭める方向に弾性体を
介して加圧する構造 39 Y軸調整片 39a 傾斜面 41 Y軸調整ボルト(調整螺子) 42−44 テーパ溝部の開口を狭める方向に弾性体を
介して加圧する構造 WK ワーク

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワークをセットするためのステージと、ワ
    ークに対して加熱及び加圧を行うための加熱加圧ヘッド
    部と、該加熱加圧ヘッド部をワークに対して弾性的に押
    圧する加圧部と、前記加熱加圧ヘッド部及び前記加圧部
    を前記ワークに対して移動すると共に位置決めする送り
    部とを備えたことを特徴とする電子部品の加熱加圧接着
    装置。
  2. 【請求項2】前記加熱加圧ヘッド部の質量を相殺するた
    めのフローティングシリンダを備えていることを特徴と
    する請求項1記載の電子部品の加熱加圧接着装置。
  3. 【請求項3】前記加圧部はエアシリンダを備え、前記エ
    アシリンダの押圧力が前記加熱加圧ヘッド部に直接伝達
    されるように構成されていることを特徴とする請求項1
    記載の電子部品の加熱加圧接着装置。
  4. 【請求項4】前記エアシリンダの可動端に備えられた加
    圧片と前記加熱加圧ヘッド部に備えられた受圧片とが対
    向するように配置され、前記加圧片が前記受圧片に当接
    することによって前記エアシリンダの押圧力が前記加熱
    加圧ヘッド部に伝達され、かつ、前記受圧片に対する前
    記加圧片の可動範囲を規制する手段が備えられているこ
    とを特徴とする請求項3記載の電子部品の加熱加圧接着
    装置。
  5. 【請求項5】前記加熱加圧ヘッド部のワークとの接触面
    が前記ステージの基準面に対して平行であることを確保
    するための平行調整機構を備えていることを特徴とする
    請求項1記載の電子部品の加熱加圧接着装置。
  6. 【請求項6】前記平行調整機構は、互いに直交するX軸
    及びY軸の両方向に独立して調整可能であり、同一方向
    から回転操作されるX軸調整螺子とY軸調整螺子を備
    え、X軸方向の平行調整機構は、前記X軸調整螺子の回
    転に伴ってその軸方向に移動するX軸調整片と、略直方
    体ブロックのX軸方向一側面及びY軸方向両側面に開口
    し前記X軸調整片の傾斜面と摺動する傾斜面を有するテ
    ーパ溝部と、前記X軸調整片の移動に伴って前記テーパ
    溝部の開口が広がる方向に変形するのを許容する構造
    と、前記テーパ溝部の開口を狭める方向に弾性体を介し
    て加圧する構造とを備え、 Y軸方向の平行調整機構は、前記Y軸調整螺子の回転に
    伴ってその軸方向に移動するY軸調整片と、略直方体ブ
    ロックのY軸方向一側面及びX軸方向両側面に開口し前
    記Y軸調整片の傾斜面と摺動する傾斜面を有するテーパ
    溝部と、前記Y軸調整片の移動に伴って前記テーパ溝部
    の開口が広がる方向に変形するのを許容する構造と、前
    記テーパ溝部の開口を狭める方向に弾性体を介して加圧
    する構造とを備えていることを特徴とする請求項5記載
    の電子部品の加熱加圧接着装置。
  7. 【請求項7】前記X軸方向及びY軸方向のそれぞれの平
    行調整機構において、固定側のブラケットに前記調整螺
    子が螺合し、前記調整螺子の先端部に前記調整片が相対
    回動自在に接続され、前記調整螺子が回転によってその
    軸方向に移動し、前記調整片を前記軸方向に移動させる
    ように構成されていることを特徴とする請求項6記載の
    電子部品の加熱加圧接着装置。
  8. 【請求項8】前記送り部は、ボール螺子ユニットとサー
    ボモータを有し、前記ボール螺子ユニットの回転側が前
    記サーボモータの回転軸に接続され、前記ボール螺子ユ
    ニットの可動側が前記加圧部に接続されていることを特
    徴とする請求項1記載の電子部品の加熱加圧接着装置。
  9. 【請求項9】前記加圧部を構成する要素のうち、加圧用
    のエアシリンダを含む加圧ユニットが位置決め調整無し
    に交換可能であることを特徴とする請求項1記載の電子
    部品の加熱加圧接着装置。
  10. 【請求項10】前記エアシリンダの動作力が段階的に異
    なる複数種類の加圧ユニットを交換することにより、1
    50g〜30kgの加圧力に対応可能であることを特徴
    とする請求項9記載の電子部品の加熱加圧接着装置。
  11. 【請求項11】前記加熱加圧ヘッド部及び前記加圧部を
    複数組備え、複数の前記加熱加圧ヘッド部が30mm〜
    60mmの範囲内の所定ピッチで配設されていることを
    特徴とする請求項1記載の電子部品の加熱加圧接着装
    置。
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