JP2837075B2 - 樹脂成形部品におけるブラケットに対する嵌合機構 - Google Patents

樹脂成形部品におけるブラケットに対する嵌合機構

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JP2837075B2
JP2837075B2 JP22927693A JP22927693A JP2837075B2 JP 2837075 B2 JP2837075 B2 JP 2837075B2 JP 22927693 A JP22927693 A JP 22927693A JP 22927693 A JP22927693 A JP 22927693A JP 2837075 B2 JP2837075 B2 JP 2837075B2
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fitting
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圭司 牛山
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Yazaki Sogyo KK
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  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のワイヤーハー
ネスの付帯部品であるクランプや各種ボックス等の樹脂
成形部品を、相手部材側のブラケットに連結する場合に
用いる、樹脂成形部品におけるブラケットに対する嵌合
機構に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、実開平3−40783号公報に
記載のものと類似の嵌合機構を示す。この種の嵌合機構
は、例えば樹脂成形部品を相手部材側のブラケットに連
結する場合に用いられるもので、相手部材側には舌片状
のブラケット1が設けられ、該ブラケット1の先端部に
は、厚さ方向に貫通した円形の係合孔3が形成されてい
る。
【0003】樹脂成形部品側の壁面5には、前記ブラケ
ット1の差込口7を有する断面コ字形の嵌合枠10が一
体形成されている。この嵌合枠10は、両側壁部10
a、10aと外壁部10bとを有するもので、外壁部1
0bに、差込口7と反対側から2本の平行な切込み1
2、12を入れることにより、それらの間に弾性アーム
15を形成している。また、この弾性アーム15の内面
には、前記ブラケット1の係合孔3に嵌まる円柱状の係
合突起17が形成されている。この係合突起17の差込
口7側の側面には、係合を容易にするための案内斜面1
7aが形成されている。ここでは、弾性アーム15、係
合突起17がロック手段を構成している。
【0004】また、嵌合枠10の差込口7と反対側の開
口部は、補強壁部10c、10cによって一部が塞がれ
ている。これらの補強壁部10c、10cは、嵌合枠1
0の潰れを補強するもので、弾性アーム15の部分には
設けられていず、切込み12の両外側にのみ設けられて
いる。
【0005】このような嵌合機構において、嵌合枠10
とブラケット1を嵌合するには、ブラケット1を差込口
7から嵌合枠10内に挿入する。すると、ブラケット1
の先端が係合突起17の案内斜面17aに当たり、弾性
アーム15が弾性変形して、ブラケット1の挿入を許
し、係合孔3が係合突起17に達したところで、係合突
起17が係合孔3に入り込み、ブラケット1と嵌合枠1
0がロックされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記嵌合機
構においては、差込口7側に補強用の壁を設けることが
できないため、図6、図7に示すように、成形後の冷却
時の収縮より、差込口7側で外壁部10bに反りが生
じ、差込口7が狭くなることがあった。
【0007】こうなると、差込口7にブラケット1を差
込めなかったり、差込みにくいという問題が発生するた
め、作業性を著しく損なうことがあった。
【0008】本発明は、上記事情を考慮し、差込口の変
形を防止して、ブラケットの差込み作業性を向上するこ
とのできる嵌合機構を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、樹脂成形部品
の壁面に、舌片状ブラケットの差込口を有した断面コ字
形の嵌合枠を一体形成し、この嵌合枠の内部に前記ブラ
ケットとのロック手段を設けた樹脂成形部品におけるブ
ラケットに対する嵌合機構において、前記差込口に、成
形時に前記壁面と該壁面に平行な嵌合枠側の壁面との間
隔を保持し、かつブラケット差込み時にブラケットの差
込みを許すスペーサを設けたことを特徴としている。
【0010】
【作用】上記構成の嵌合機構では、差込口にスペーサを
設けて嵌合枠の壁を支えるようにしているので、成形後
の冷却時の収縮による変形を防止することができる。ま
た、ブラケットを差込んだ際には、スペーサは破壊され
てブラケットの差込みを許すので、確実にブラケットを
嵌合位置まで差込むことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0012】図1、図2、図3は本発明の一実施例を示
すものである。この実施例の嵌合機構では、嵌合枠10
の差込口7に、補強壁の代わりとなる短い柱(スペー
サ)20を立て、この柱20の両端を、壁面5と、嵌合
枠10の外壁部10bに連結することで、収縮時の外壁
部10bの変形を防止するようにしている。
【0013】柱20は、弾性アーム15の両幅に対応す
る位置に2本配置されており、外壁部10cに対して
は、ヒンジ22で回動自在に連結されている。また、壁
面5に対しては、極薄ヒンジ24で連結されている。こ
の極薄ヒンジ24は、ブラケット1が差込まれた際に容
易に破断するものであり、図2に示すように、柱20の
前端縁に配置されている。
【0014】また、ヒンジ22は、柱20を収容するた
めに外壁部10cの内面に設けた溝30の前端内縁に設
けられ、極薄ヒンジ24よりも差込口7側に位置してい
る。そして、柱20は、外壁部10b側が壁面5側より
も、差込口7側に迫り出した姿勢で傾斜している。
【0015】それ以外の構成は図4の従来例と同一であ
るので、同一符号を付して説明は省略する。
【0016】次に作用を説明する。
【0017】成形後の冷却時の収縮により、差込口7が
変形しようとするが、差込口7には柱20が突っ張った
状態で位置しているので、差込口7の変形が押さえられ
る。この状態で、差込口7にブラケット1を差込むと、
ブラケット1の先端が柱20に当たるが、柱20は一端
が極薄ヒンジ24で壁面5に連結されているので、その
部分が破壊されて、ヒンジ22を支点として折り畳まれ
る。この場合、柱20が傾斜していることで、極薄ヒン
ジ24の破断が容易になる。そして、柱20が溝30に
収容されることで、ブラケット1の差し込みを許し、ブ
ラケット1を嵌合位置まで挿入できるようになる。
【0018】なお、柱20の数は、差込口7の幅などに
応じて適当に変えるのが望ましい。また、柱20は、外
壁部10b側に折り畳む以外に、壁面5側に折り畳むよ
うにしてもよい。また、成形時に差込口7の間隔を保持
し、ブラケット1の差し込みにより退避する、柱20以
外のスペーサを設けてもよい。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
成形後の冷却時の嵌合枠の変形を防止することができる
ので、確実かつ容易にブラケットを差込むことができ、
作業性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における嵌合枠側の構成を示
し、(a)は平面図、(b)は差込口側から見た正面
図、(c)は図(a)のIc−Ic矢視断面図である。
【図2】図1(c)のII円部の拡大図である。
【図3】本発明の一実施例における嵌合枠に、ブラケッ
トを挿入した状態を示す図1(c)と同様の断面図であ
る。
【図4】従来の嵌合機構の斜視図である。
【図5】従来の嵌合機構の構成を示し、(a)は平面
図、(b)は差込口側から見た正面図、(c)は図
(a)のVc−Vc矢視断面図である。
【図6】従来の嵌合機構の嵌合枠の外壁部が変形した様
子を示す斜視図である。
【図7】図6と同じ状態を示し、(a)は平面図、
(b)は差込口側から見た正面図、(c)は図(a)の
VIIc−VIIc矢視断面図である。
【符号の説明】
1 ブラケット 5 壁面 7 差込口 10 嵌合枠 10c 外壁部(壁面5に平行な嵌合枠側の壁面) 15 弾性アーム(ロック手段) 17 係合突起(ロック手段) 20 柱(スペーサ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16B 5/10 B29C 65/56 H01R 13/639

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂成形部品の壁面に、舌片状ブラケッ
    トの差込口を有した断面コ字形の嵌合枠を一体形成し、
    この嵌合枠の内部に前記ブラケットとのロック手段を設
    けた樹脂成形部品におけるブラケットに対する嵌合機構
    において、前記差込口に、成形時に前記壁面と該壁面に
    平行な嵌合枠側の壁面との間隔を保持し、かつブラケッ
    ト差込み時にブラケットの差込みを許すスペーサを設け
    たことを特徴とする樹脂成形部品におけるブラケットに
    対する嵌合機構。
JP22927693A 1993-09-14 1993-09-14 樹脂成形部品におけるブラケットに対する嵌合機構 Expired - Lifetime JP2837075B2 (ja)

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JP4630167B2 (ja) * 2005-10-05 2011-02-09 ホシザキ電機株式会社 配線カバー取付構造
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JP6480000B1 (ja) * 2017-03-30 2019-03-06 新電元工業株式会社 車両用電子制御装置

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