JP2836534B2 - トナーカートリッジとそれを収容する現像器 - Google Patents

トナーカートリッジとそれを収容する現像器

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JP2836534B2
JP2836534B2 JP7184237A JP18423795A JP2836534B2 JP 2836534 B2 JP2836534 B2 JP 2836534B2 JP 7184237 A JP7184237 A JP 7184237A JP 18423795 A JP18423795 A JP 18423795A JP 2836534 B2 JP2836534 B2 JP 2836534B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタ等の
画像形成装置の現像装置に使用され、トナーを補給する
時に、現像装置の中へ投入するだけでトナーの補給が完
了するトナーカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トナーカートリッジには、トナー
を収容した容器のみからなる独立型のものと、トナーを
収容する容器を感光体ドラムや現像器と一体化した一体
型のものがある。後者の一体型トナーカートリッジは、
図9に示すように、帯電部800と現像部801とトナ
ー補給部802とアルミニウム基体の感光体ドラム80
4とクリーナ805とがケース803によって一体型に
形成されている。ケース803の材料は、ABS、スチ
ロール樹脂等のプラスチックである。
【0003】印字動作の繰り返しによってトナー補給部
802のトナーは消費され、通常4000〜5000ペ
ージ程度の印字動作でトナーが無くなる。このために新
しいトナーカートリッジと交換されるが、トナーカート
リッジを構成している部材は、4000〜5000ペー
ジ程度の印字では、磨耗や特性劣化はまだ小さく、通常
はトナーのみを補給することで、20000ページ程度
までは再利用可能にすることができる。しかし、複写機
やプリンタ等を扱うユーザでは、トナー補給時に発生す
るトナー粉の舞い上がりや、手の汚れ、周辺操作部の汚
れ等によって非常にいやがられるものであり、事実上こ
のトナーの補給はできないのが現状であった。
【0004】このため、トナーカートリッジは、トナー
補給型ではなく、図9に示したような一体型が一般的な
ものであり、トナーが空になったトナーカートリッジ
は、他の構造部材がまだ使える状態であっても廃棄処分
する必要があった。しかし、トナーカートリッジがプラ
スチックと2種以上の金属部材で構成されるため、この
廃棄処理は容易ではなく、地球環境や資源の有効利用の
面から廃棄は好ましくなく、製造メーカでの回収・再利
用が必要になり、このためのコストが膨大なものとなっ
てきている。
【0005】一方、最近では、一体型ではなく、図10
に示すようなトナーのみをつめた筒状の独立型のトナー
カートリッジ901を使用する方法が製品化されてお
り、トナーカートリッジ901をトナーカートリッジ装
着部903にセットしてから、トナーカートリッジ90
1に設けた装着レバー902を動かすことによって、現
像部904との間の開口部905が開き、トナーカート
リッジ901を取り外すときに、この開口部905が閉
じる構造としたものがある。この場合、使用後にはトナ
カートリッジの廃棄が考えられるが、トナーカートリッ
ジを構成する筒状の部分は、装着レバー902や開口部
905、さらには内部のトナー906を攪拌及び現像室
への供給を行わせるための攪拌機構907が付加されて
いるため、比較的厚みの厚いプラスチックを使用しなけ
ればならない。このため、これを回収しなければならな
いことは変わらない。さらにトナーカートリッジの交換
時には、トナーカートリッジ装着部903から外した
時、開口部905には、この開口部の動作によってトナ
ーが付着し、この付着したトナーによって、手の汚れや
周辺部の汚れを完全にゼロとすることはできない。
【0006】また、特開平4−298774号公報によ
るトナーカートリッジは、図11に示すような消却・廃
棄消却処分が可能な紙等で構成したトナー保持部分とな
る内側容器920及びシール921でトナーを包み、こ
れを再利用することを目的とした外側構造体922で構
成したものがある。しかし、この場合にも外側構造体9
22は、肉厚の金属あるいはプラスチックで構成するも
のであり、これを回収しなければならないことに変わり
はない。さらに、この回収・輸送時には、外側構造体の
変形等によって、そのまま再利用するには至らない。
【0007】このようなことから、回収可能な分離型の
トナーカートリッジとしても、その回収にかかる費用は
大きく、この費用は装置本体のコストとして加わってく
ることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術に
おける上記問題を解決し、回収することなく、かつ廃棄
部分が最少となる現像器とトナーカートリッジを提供す
ることを課題とする。さらに、本発明は、トナーカート
リッジを交換するという従来の発想を転換し、ユーザは
単にトナーカートリッジを現像器本体の所定部分に入れ
るだけの簡単な操作のみとし、手の汚れや、装置周辺の
汚れを防止することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の現像器は、上記
課題を解決するために、特殊なトナーカートリッジを使
用する。そのトナーカートリッジは、トナーを収容する
樹脂などの薄肉容器から成り、タブ部分から引き抜くこ
とでテープ状に分解される構造を有する。テープ状に分
解される構造は、薄肉容器の外面あるいは内面に少なく
とも段差・溝・切り込みによる変形の内1つ以上による
弱体部分を有するものである。この弱体部分は、薄肉容
器の外面あるいは内面にスパイラル状に連続して周回形
成され、この弱体部分に沿って薄肉容器をテープ状に引
き裂くことが可能な構造である。また薄肉容器の一部あ
るいは弱体部分の末端、途中に、タブ部分が形成され
る。段差、溝、切り込みの弱体部分は、成形時の金型に
よって形成されるか、細い糸状の素材を埋め込んで形成
されるか、レーザ加工装置等によって形成される。細い
糸状の素材を埋め込んで弱体部分に形成した場合、タブ
部は、糸状素材の先端を含む。何れにしてもタブ部分を
引っ張ることにより、薄肉容器が弱体部分に沿って引き
裂かれ、中のトナーを現像器に補充することが可能とな
る。
【0010】またテープ状に分解される他の構造は、テ
ープ材をスパイラル状に巻いて形成されたものである。
この場合、弱体部分はスパイラルを形成するテープ材の
重ね合わせ接着部分となる。またタブ部分は、テープ材
の一端である。
【0011】そして、本発明によれば、現像剤であるト
ナーを用いて像担持体上の画像を現像する現像器におい
て、現像のためのトナーを供給する供給部と、この供給
部に補給するためのトナーを収容した前述のトナーカー
トリッジを装着する装着部と、そのトナーカートリッジ
のタブ部を巻取ることにより弱体部分に沿って引き裂か
れる薄肉容器片を繰り出す繰り出し手段とを含む。ま
た、現像器は、この繰り出し手段から繰り出される薄肉
容器片(廃棄部材)を収容する容器が一体に設けられて
も良い。
【0012】
【作用】本発明によれば、トナーカートリッジを薄肉容
器により形成し、その薄肉容器の外側または内側となる
面にスパイラル状の溝等を形成することにより、あるい
はスパイラル状に巻いたテープ材の接着部分により、弱
体部分が連続して形成される。このスパイラル状の溝等
の弱体部分あるいは接着部分に沿って引き裂くための引
き裂き開始部分がタブ部分である。現像器は、このタブ
部分を巻取る機構を持っているので、トナーカートリッ
ジは現像器内部で分解され、現像器には一定幅で小さく
巻きとられたテープ状の廃棄部材が残るだけで、従来の
ようにトナーが無くなった構造体を取り出す必要がなく
なる。
【0013】
【実施例】次に、本発明を実施例を示す図面を参照して
説明する。
【0014】図1は本発明の実施例のトナーカートリッ
ジを示す一部切り欠き斜視図である。図1のトナーカー
トリッジ100は、ちょうどラグビーボールを小さくし
たような形状を有する。このトナーカートリッジを構成
する容器素材は、薄肉の樹脂により構成され、この外側
表面には、スパイラル状に連続して一定間隔で周回した
弱体部分である溝101が形成され、このスパイラル状
の溝101を形成する開始点102には、溝と溝の間を
引き裂く状態で引き込むためのタブ103が形成されて
いる。トナーカートリッジ100の樹脂には、例えばポ
リエステルが使用され、厚さが0.1〜0.3mm、溝
101の部分の厚さが20〜100μmが好ましい。
【0015】一方、このスパイラル状の溝101が形成
される終端部分104には、内部に詰め込むトナー10
5を充填するための開口部106があり、この開口部1
06はシール107で塞がれている。
【0016】図2は、図1のトナーカートリッジを本発
明の実施例の現像器内に装着した様子を示す断面図であ
る。図において、現像器は、図示しない像担持体にトナ
ーを供給するためのトナー供給部201と、トナー供給
部201の上部に固定されトナーカートリッジ100を
収容するトナーカートリッジホッパ203と、廃棄ケー
ス207とを有する。トナー供給部201は、トナーカ
ートリッジからのトナー208を攪拌する攪拌アーム2
11を有し、現像室を介して像担持体にトナーを供給す
る。現像室には従来と同様、現像ローラが使用される。
【0017】トナー供給部201とトナーカートリッジ
ホッパ203とは、テーパ部(図示せず)と開口部20
4を介して接続されている。また、トナーカートリッジ
ホッパ203の上部には、トナーカートリッジ100を
ホッパ内に入れるための開閉可能なカバー205が設け
られる。カバー205は、ドアロック機構209によっ
てトナーカートリッジホッパ203にロックされ、カバ
ーが閉じた状態は、検出スイッチ210で検出される。
さらに、トナーカートリッジホッパ203には、このホ
ッパ内に入れられたトナーカートリッジ100のタブ1
03(図1)を巻き込んで繰り出すための、モータなど
の駆動力によって回転する巻き込みローラ206があ
り、この巻き込みローラ206の出口側にはテープ状に
分解されるトナーカートリッジ片を収容する廃棄ケース
207がある。この廃棄ケースは、トナーカートリッジ
ホッパ203から取り外すことができる。
【0018】分解されたトナーカートリッジ片を廃棄ケ
ース207に繰り出すための繰り出し手段は、巻き込み
ローラ206だけではトナーカートリッジ片の全てをう
まく巻き込むことはできない。そこで、本発明の実施例
では、図3のような構造を有する。
【0019】すなわち、トナーカートリッジ100が収
容されるトナーカートリッジホッパ203の内部形状
は、トナーカートリッジ202の外形よりやや大きくな
る形状で、トナーカートリッジ100がトナーカートリ
ッジホッパ203内で図中の矢印方向に自由に回転でき
るように複数のフリーローラ301A、301Bが設け
られている。フリーローラ301Aは、カバー205
(図2)に取り付けられ、フリーローラ301Bは、ト
ナーカートリッジホッパ203の底面と側壁に取り付け
られている。トナーカートリッジ100は、フリーロー
ラ301Bの間に挿入されカバー205を閉めると、全
てのフリーローラがトナーカートリッジ100の外周に
接触する。巻き込みローラ206がトナーカートリッジ
を巻き込む力によってトナーカートリッジ100は図3
の矢印方向に自然に回転する。
【0020】巻き込みローラ206がトナーカートリッ
ジ100のタブ103からテープ状に分解しながら巻き
込んで行くときに、トナーカートリッジ100が巻き込
みローラ206側に引き寄せられてしまうのを防ぐため
に、ガイドバー302が設けられ、これによってトナー
カートリッジの開口した部分を押さえる。ガイドバー3
ー2には分解したトナーカートリッジ片を案内するため
の案内凹部302Aを有する。回転ネジ303とガイド
304は、巻き込みローラ206の回転状態に応じてガ
イドバー302をトナーカートリッジの末端方向に移動
させるためのガイドバー移動機構である。このガイドバ
ー移動機構はトナーカートリッジホッパ203の中に設
けられる。さらに、巻き込みローラ206にトナーカー
トリッジ100のタブ部分を確実に巻き込むための構造
として、巻き込みローラ206がカバー205を開くこ
とによって、巻き込みローラ206の上側ローラが図3
の破線の位置に移動するようにしており、トナーカート
リッジ100をトナーカートリッジホッパ203内に装
着する時に、タブ103が巻き込みローラ206の下側
ローラに容易に乗せられるようにしている。
【0021】以上のように構成することによって、トナ
ーカートリッジ100と現像器は以下のように動作す
る。なお、トナー供給部201にトナーが無くなってい
る状態で、トナー補給ランプ(図示せず)が点灯してい
る状態から説明する。
【0022】(動作1) トナーカートリッジホッパ2
03の上部にあるカバー205を開き、トナーカートリ
ッジ100をタブ103側がトナーカートリッジホッパ
203内の巻き込みローラ206側に向くように入れ
る。この時、カバー205が開くことで巻き込みローラ
206の上側ローラが上側に待避し、タブ103は簡単
に巻き込みローラに乗せることができる。
【0023】(動作2) ホッパ上部のカバー205を
閉めロックすると、検出スイッチ210が作動し、これ
に応答して巻き込みローラ206の上側ローラが移動
し、タブ103部分を上側ローラと下側ローラで確実に
はさみ込む。
【0024】(動作3) 巻き込みローラ206が回り
続け、トナーカートリッジのタブは引っ張られる。トナ
ーカートリッジ100には、タブ部分を開始点として、
スパイラル状に溝101が形成されているので、タブが
巻き込みローラ206によって引き込まれると、溝10
1となっている部分の弱体部分は引き裂かれることにな
り、そのままテープ状に分解されて行く。この時、トナ
ーカートリッジ100は、トナーカートリッジホッパ2
03の内壁面にあるフリーローラ301と巻き込みロー
ラ206及びトナーカートリッジ100の間にあるガイ
ドバー302によって、その場に保持されながら回転し
ながら引き裂かれて行く。さらに、巻き込みローラによ
る巻き込みがトナーカートリッジ100の末端部までく
ると、廃棄ケース207内にテープ状に分解されたトナ
ーカートリッジ202の構造材が落とし込まれる。この
とき、図示していないが、巻き込みローラの出口部分に
は、テープ状に分解されて通過したトナーカートリッジ
の末端部分を検知するセンサがあり、このセンサが巻き
込み完了(トナー補給完了)を検知する。
【0025】(動作4) 巻き込みローラ206は、巻
き込んだテープ状の後端が通過してしまうと、停止する
ように制御されており、トナーカートリッジホッパ20
3内には、トナーカートリッジの分解によってこぼれ出
したトナー208だけが残る。
【0026】(動作5) トナーカートリッジホッパ内
下部に、テーパが形成されているため、トナーカートリ
ッジホッパ内にこぼれたトナーはすべてトナー供給部2
01へ送り込まれることになる。
【0027】(動作6) トナー供給部内にトナーが供
給されると、トナー供給部内のセンサが動作し、トナー
補給ランプは消え、印字可能な動作状態となる。
【0028】(動作7) 5000ページ程の印字で再
び、トナー供給部内のトナーが無くなると、トナー補給
ランプが再点灯するので、(動作1)に戻る。
【0029】以上のように、トナー供給部201のトナ
ーが無くなり、トナー補給ランプが点灯したら、トナー
カートリッジホッパ203のカバー205を開き、単に
トナーカートリッジ100を入れるだけで、トナーの供
給が完了し、補給後のトナーカートリッジは、テープ状
に分解されて、廃棄ケース207に納められてしまうた
め、従来のようにトナーを保持していたケースを取り出
す必要がまったくなくなる。
【0030】図4は本発明の第2の実施例を示す斜視図
で、特にトナーカートリッジホッパ付近を示す図であ
る。図3の実施例の場合、トナーカートリッジ100の
タブ103をトナーカートリッジの一番径の小さくなる
部分に形成したため、巻き込みローラ206の回転と共
にガイドバー302が移動するような機構が必要であっ
たが、図4に示すようにタブ401を一番径の大きくな
る部分に設け、巻き込みローラ403もこの一番径の大
きくなる部分に対応する位置に設ければ、テープ状とな
って分解して行く方向とトナーカートリッジ100が回
転する方向が同じになるので、図3に示すようなガイド
バーの移動機構は必要なくなる。図4において、タブ4
01は、トナーカートリッジ100の最大径の部分にあ
り、引き裂くための溝101(弱体部分)がこの最大径
の部分から両側に広がる方向に形成されており、巻き込
みローラ403もこの最大径の部分にある。さらに、巻
き込みローラに分解してテープ状となって行くガイドと
してガイドバー404が設けられている。この場合のガ
イドバーは、移動機構が必要でなく、単に引き裂かれた
テープ状部分を巻き込みローラにガイドするだけのもの
で良い。
【0031】また、図4において、トナーカートリッジ
が回転するように保持するためのフリーローラ405が
設けられていることは、図3の実施例と同じであり、ト
ナーカートリッジホッパのカバーを開くことによって巻
き込みローラの上側ローラが移動し、タブ401が巻き
込みローラの下側ローラに容易に乗せられる機構も同じ
である。またトナーカートリッジ片を収容する廃棄ケー
スも設けられる。
【0032】図5は本発明の第3の実施例を示し、特に
トナーカートリッジホッパ付近を示す斜視図である。
【0033】前述の2つの実施例では、トナーカートリ
ッジ自体がトナーカートリッジホッパ内のフリーローラ
によって自由回転するようにしたが、第3の実施例では
トナーカートリッジ100のタブ形成部分と反対側末端
に固定用タブ501を設け、この固定用タブ501をく
わえ込むと共に回転するクランパ502をトナーカート
リッジホッパ内に設けて、巻き込みローラ206側にト
ナーカートリッジ自体が引き寄せられない構造としたも
のである。クランパ502は、固定用タブ501を加え
たまま回転できる回転部502Aを有する。巻き込みロ
ーラ206にテープ状に分解したトナーカートリッジ片
が巻取られるときにトナーカートリッジ100が回転す
ると共に、回転部502Aも一緒に回転する。トナーカ
ートリッジ100が全て分解され、トナーカートリッジ
片が直線状態になると、巻き込みローラ206の引っ張
り力で固定用タブ501がクランパ502から外れ、全
てのトナーカートリッジ片が廃棄ケース(図示せず)に
収容される。図5の場合、巻き込みローラへ分解したテ
ープ状部をガイドするガイドバー(図3のガイドバー3
02)などの移動機構は不要になる。
【0034】次に、本発明の実施例のトナーカートリッ
ジの製造方法について、図6と図7を参照して説明す
る。
【0035】まず、トナーカートリッジのベースは、内
部が空洞となった薄い樹脂フィルムの変形したボール状
となっているが、末端部は、トナーをつめるために開口
部を持たせる必要がある。このため、この製造方法は樹
脂製の薄いボトルを作る方法とまったく同じようにでき
るものであり、金型の形状で任意な形に整形することが
でき、同時に金型にスパイラル状の凹凸部分を周回して
形成することで、厚みの薄い部分や強度の弱い部分が形
成でき、これが溝と同じような弱体部分として形成され
ることになる。
【0036】図6(a)は、樹脂製のボトルを作る製造
方法と同じ方法で得たトナーカートリッジのベースを示
し、開口部601の反対側である末端には、タブ602
を整形金型によって予め形成しておく。
【0037】図6(b)は、トナーカートリッジのベー
スを成形する過程での溝形成を行うのではなく、ボトル
状のベースを成形してから表面に溝を形成する行程を示
したもので、タブ602の部分を出発点として、レーザ
加工機(図示せず)からのレーザ光603によってベー
ス表面に溝(必ずしも溝でなく、この部分がさけやすく
なる熱処理でよい)を形成して行く。レーザ加工機の代
わりにベースの回転と共に移動するカッターやバイトに
よって溝が形成されても良い。
【0038】図6(c)は、溝形成等によって弱体部分
を形成したものにトナーを詰め込む行程を示したもの
で、開口部601からトナー604を注入する。
【0039】図7(a)は、図6(c)に引き続き、ト
ナーを注入した開口部601にシール605を張り付け
た状態を示したもので、このシール605は、開口部側
から見ると図7(b) に示すようになっており、溝形
成の末端部分606の接着強度を高くし、開口部の周辺
607では、接着強度が低くなるようにしている。
【0040】本発明の実施例のトナーカートリッジは、
上記構成をとることによって、タブ部分から引き抜け
ば、溝形成等による弱体部分が容易に引き裂かれること
になり、トナーカートリッジを構成する構造体は、テー
プ状の廃棄部材(トナーカートリッジ片)に分解され
る。この結果、トナーカートリッジは、テープ状となっ
た廃棄部材とトナーカートリッジが内部に保持していた
トナーとに完全に別れ、テープ状となった廃棄部材は装
置本体に形成した廃棄ケースに入れてしまうことができ
るため、ユーザは、従来のようにトナーを保持していた
ケースを取り出すようなことがまったく不要となる。こ
のため、手の汚れ、装置の周辺部の汚れ、等を完全に解
消することができ、ユーザは、単にトナー補給ランプが
点灯したら本発明のトナーカートリッジを装置内にセッ
トするだけの簡単な操作だけとなる。
【0041】本発明のトナーカートリッジの製造方法
は、以上の実施例に限定されるものでなく、図6(a)
で示したベース成形時に用いる金型自体に溝形成の凹凸
を形成しておくことでも溝形成は可能であり、また図6
(b)で示したレーザ光による溝形成は、溝となってい
る必要はなく、材料の選定によって、レーザ光が照射さ
れた部分が組成変形し、引きちぎれ易くなる加工方法で
あっても良い。さらに、トナーカートリッジを構成する
ベースへの弱体部分形成は、前述の方法に限定されるも
のでなく、図8に示すように、樹脂ベース成形時に糸状
材料701をスパイラル状に巻き込み、樹脂ベース材の
中に糸状材料701を埋め込んでも良い。この場合、こ
の埋め込んだ糸状材料701が引き裂かれやすい弱体部
分とすることができ、この巻き始めをタブ103に融着
しておくことで、このトナーカートリッジが使用される
トナーカートリッジホッパ内の巻き込みローラでの巻き
込みで、糸状材料部で引き裂かれテープ状に分解されて
卷き込まれてしまう構造であっても良い。
【0042】一方、本実施例で示した形状は、ラグビー
ボールを小さくしたような形状としたが、この形状も、
何等限定されるものではなく、球状、円錐状、円筒状で
あっても良く、スパイラル状の溝形成等による弱体部分
を持たせ、タブ部分から引き抜くことで、分解時にテー
プ状となるの巻き構造であれば前述の実施例と同様な効
果が得られることは明らかである。
【0043】また、図1及び図6、7の実施例で示した
構造では、タブ形成部分の反対側にトナー充填のための
開口部を設け、この開口部にシールを接着した例で示し
たが、これも開口部の位置として限定されるものではな
く、タブ部分を長めに形成し、この長めに形成したタブ
部分を利用して開口部をシールするような構造としても
良く、この場合には、タブ部分にトナー充填のための開
口部がくることになるなお、この開口部を特に設けるこ
となく、図4に示すように径の最大となる部分で2つに
分かれているカップ状の容器にスパイラル状の溝等が径
最少の方向に形成され、この溝等が形成された2つの部
分がトナー充填後に合わせられて、この合わせ部分に引
き抜きタブがあっても良い。
【0044】このように、本発明のトナーカートリッジ
は外形も、タブの位置も、トナー充填の開口部も何等制
限されるものではなく、溝等の形成で連続した弱体部分
が形成され、タブ部分の引き抜きでテープ状に分解され
る構造であればよいことは明らかである。
【0045】なお、トナーカートリッジは、ボトル状と
なるように開口部を持つ構造体に弱体部分を形成した
が、テープ状のトナーカートリッジ片を1/3〜1/5
程度の幅で重なるように巻き付けて行き、巻き付けと同
時に、この重なる部分を接着(融着でも可)してボトル
状となる構造体としても、巻き付け部分の最後の部分を
タブとして持たせておけば、前記同様な構造となること
は明らかである。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
ナーカートリッジがタブ部分を有し、そのタブ部分から
引き抜くことで、テープ状に分解される構造であるの
で、トナーカートリッジを構成する構造体は、テープ状
の廃棄部材とトナーに完全に分かれて分解されてしま
う。この結果、テープ状となった廃棄部材は装置本体に
形成した廃棄ケースに入ってしまうため、ユーザは、従
来のようにトナーを保持していたケースを取り出す必要
がなく、このため、手の汚れ、装置の周辺部の汚れ、等
を完全に解消することができ、ユーザは、単に本発明の
トナーカートリッジを装置内にセットするだけの簡単な
操作だけとなる。
【0047】なお、装置本体の廃棄ケースに入ったテー
プ状の廃棄部材は、厚みが薄く、ボトル状であった時の
形状保持効果から、廃棄ケース内では小さくカールした
状態の固まりとなるため、廃棄ケースの容積は小さくて
も良い。廃棄ケースの大きさは、現像器と分離して装置
の一部として組み込む時は、装置寿命となる現像器交換
分だけの使用トナーカートリッジ本数分で構成しても良
いが、現像器の交換と同時に廃棄ケース部分も交換して
しまうようにして小さくすることもできる。この場合に
は現像器自体に廃棄ケースを一体形成してしまう構造も
考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトナーカートリッジの第1の実施例を
示す一部切り欠き斜視図である。
【図2】図1のトナーカートリッジを装着した第1の実
施例の現像器の概略を示す断面図である。
【図3】図1のトナーカートリッジを保持し、回転可能
にした図2のトナーカートリッジホッパ内の構造を示す
斜視図である。
【図4】本発明のトナーカートリッジと現像器のトナー
カートリッジホッパの第2の実施例を示す斜視図であ
る。
【図5】本発明のトナーカートリッジと現像器のトナー
カートリッジホッパの第3の実施例を示す斜視図であ
る。
【図6】本発明のトナーカートリッジを製造する一例の
行程図である。
【図7】図6の製造工程の続きを示す行程図である。
【図8】本発明のトナーカートリッジの第4の実施例を
示す一部切り欠斜視図である。
【図9】従来のトナーカートリッジ(現像部含む)の構
造例を示す断面図である。
【図10】従来の分離方式のトナーカートリッジの構造
例を示す分解断面図である。
【図11】従来の別なトナーカートリッジの構造例を示
す断面図である。
【符号の説明】
100 トナーカートリッジ 101 スパイラル状の溝 103 タブ 105 トナー 107 シール 204 開口部 205 カバー 206 巻き込みローラ 207 廃棄ケース 301 フリーローラ

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナーを収容する薄肉容器から成り、そ
    の薄肉容器に連結したタブ部から引き抜くことでテープ
    状に分解される構造を有し、 前記テープ状に分解される構造は、前記薄肉容器の外面
    あるいは内面に少なくとも段差・溝・切り込みによる変
    形の内の1つ以上による弱体部分を有し、この弱体部分
    が、前記薄肉容器の外面あるいは内面にスパイラル状に
    連続して周回形成され、前記タブ部から前記弱体部分に
    沿って前記薄肉容器がテープ状に引き裂かれる構造であ
    ることを特徴とする トナーカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記薄肉容器は、楕円球体であることを
    特徴とする請求項1に記載のトナーカートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記弱体部分が、前記薄肉容器を形成す
    る素材に糸状の素材を埋め込むことで形成されているこ
    とを特徴とする請求項に記載のトナーカートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記弱体部分が、レーザ光により形成さ
    れたものであることを特徴とする請求項に記載のトナ
    ーカートリッジ。
  5. 【請求項5】 前記弱体部分が、テープ状素材の重ね合
    わせ部接着によって形成されていることを特徴とする請
    求項に記載のトナーカートリッジ。
  6. 【請求項6】 前記タブ部は、前記弱体部分の末端に形
    成されたことを特徴とする請求項に記載のトナーカー
    トリッジ。
  7. 【請求項7】 前記タブ部は、前記弱体部分の途中に形
    成されたことを特徴とする請求項に記載のトナーカー
    トリッジ。
  8. 【請求項8】 現像剤であるトナーを用いて像担持体上
    の画像を現像する現像器において、 現像のためのトナーを供給する供給部と、トナーを収容する薄肉容器から成り、その薄肉容器に連
    結したタブ部から引き抜くことでテープ状に分解される
    構造を有し、前記テープ状に分解される構造は、前記薄
    肉容器の外面あるいは内面に少なくとも段差・溝・切り
    込みによる変形の内の1つ以上による弱体部分を有し、
    この弱体部分が、前記薄肉容器の外面あるいは内面にス
    パイラル状に連続して周回形成され、前記タブ部から前
    記弱体部 分に沿って前記薄肉容器がテープ状に引き裂か
    れる構造であることを特徴とするトナーカートリッジ
    と、 前記 トナーカートリッジを装着する装着部と、 前記トナーカートリッジのタブ部をくわえて巻取ること
    により分解される薄肉容器片を繰り出す繰り出し手段と
    を含む現像器。
  9. 【請求項9】 前記現像器は、さらに前記繰り出し手段
    から繰り出される薄肉容器片(廃棄部材)を収容する容
    器を設けたことを特徴とする請求項8に記載の現像器。
  10. 【請求項10】 現像剤であるトナーを用いて像担持体
    上の画像を現像する現像器において、 現像のためのトナーを供給する供給部と、 この供給部に補給するためのトナーを収容した薄肉容器
    から成り、その薄肉容器に連結したタブ部から引き抜く
    ことでテープ状に分解される構造を有するトナーカート
    リッジを装着し、前記トナーカートリッジが分解される
    ときの回転を補助するローラを有する装着部と、 前記トナーカートリッジのタブ部をくわえて巻取ること
    により分解される薄肉容器片を繰り出す繰り出し手段と
    を含む 現像器。
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