JP2835560B2 - ワークの洗浄装置 - Google Patents
ワークの洗浄装置Info
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Description
成される物品の加工時における切粉、加工時に使用され
る切削油、研磨材等の異物を除去する為の洗浄装置に関
する。
る従来の洗浄装置の問題点(洗浄槽内においてワークを
洗浄した後に洗浄槽よりワークを取り出す際、洗浄液に
混入される異物が再びワークに付着する恐れがあり洗浄
効果が阻害される)を解決する洗浄装置として本件出願
人の発明になる洗浄装置(特願平4−177623号)
が有る。かかる洗浄装置は、ワークを固定的に取着し、
ワークに対して回転と直線方向の往復動を付与するワー
ク支持体と、洗浄液が貯溜される洗浄槽と、洗浄槽内の
上部にある洗浄液を洗浄槽外へ排出するオーバーフロー
手段と、洗浄槽内の下部洗浄液内に配置され、洗浄液ポ
ンプにて加圧された貯液槽内の洗浄液を下部洗浄液内に
配置されるワークに向けて噴射する噴射ノズルとを備え
たものである。
洗浄装置において、更にワークの洗浄効果(ワークに付
着する異物の除去効率)を高めることにある。
が貯溜された洗浄槽と、洗浄槽の洗浄液内に配置される
ワークと、洗浄槽の洗浄液内に開口し、ワークに向けて
貯液槽内の洗浄液を噴射する噴射ノズルと、を備え、噴
射ノズルよりワークに向けて洗浄槽内の洗浄液を介して
貯液槽内の洗浄液を噴射するワークの洗浄装置におい
て、噴射ノズルを、洗浄液ポンプに連なる上流側の洗浄
液流入路と、洗浄槽内に開口する開口端部に穿設され径
Dを有するリセス孔と、洗浄液流入路とリセス孔とを接
続し、リセス孔の径Dより小なる径dを有する噴射孔
と、により形成し、噴射ノズルの開口端部とワークとの
距離Lを、噴射ノズルの噴射孔の径dに対して10dか
ら30dの範囲とするとともに前記リセス孔の径Dと、
噴射孔の径dとの比D/dを2から4としたこと。及び
噴射ノズルの開口端部とワークとの距離Lを、噴射ノズ
ルの噴射孔の径dに対して10dから30dの範囲とす
るとともに前記リセス孔の深さHと、噴射孔の径dとの
比H/dを2から3としたこと。によって達成される。
る。1は、内部に洗浄液Wを貯溜することのできる有底
状の洗浄槽であり、貯液槽2内の洗浄液Wが供給されて
貯溜される。貯液槽2内の洗浄液Wは、フィルター3を
介して洗浄液ポンプ4にて加圧され、この洗浄液Wが洗
浄槽1内に開口する噴射ノズル5より噴射供給され、一
方、洗浄槽1の上部に達した洗浄液Wは、オーバーフロ
ー通路6を介して貯液槽2内へ還流する。前記、噴射ノ
ズル5の詳細は図2に示される。図2において左方には
洗浄液ポンプ4に連なる上流側の洗浄液流入路5Aが形
成され、右方には洗浄槽1内に開口する開口端部5Bが
形成されるとともにこの開口端部5Bには径Dを有する
とともに深さHなるリセス孔5Cが形成される。さらに
又、洗浄液流入路5Aとリセス孔5Cとは径dを有する
噴射孔5Dによって接続される。尚、リセス孔5Cの径
Dは噴射孔5Dの径dより大とするもので、このリセス
孔5Cを設けることは噴射孔5Dより洗浄液Wを噴射す
る際におけるキャビテーションの発生の為に有用なるも
のである。ワーク7は、ワーク支持体8にて支持され、
ワーク7の洗浄すべき部位が噴射ノズル5の噴射孔5D
に対向するとともにこのワーク7はワーク支持体8によ
って回転あるいは直線方向に移動される。
にて支持されるとともに洗浄槽1内の洗浄液W中にあっ
て噴射ノズル5の噴射孔5Dに対向して配置されるもの
で、噴射ノズル5の噴射孔5Dからリセス孔5Cを介し
て噴射される加圧された洗浄液Wは、洗浄槽1内の洗浄
液Wを通ってワーク7に達し、この間において摩擦によ
りキャビテーション気泡を発生する。このキャビテーシ
ョン気泡は、噴射孔5Dより一定の距離において破壊し
て大きな衝撃圧を発生するもので、この衝撃圧と噴射さ
れた洗浄液Wとの物理的な直射力とによってワーク7の
異物は完全に除去される。かかる洗浄時において除去さ
れた異物はキャビテーション作用後に残留する気泡とと
もに洗浄液Wの上方向へ流れが指向し、洗浄槽1の上部
開口1Aよりオーバーフロー通路6内へ排出される。而
して、一定時間(例えば10秒程度)経過後にワーク7
を洗浄槽1より取り出す際においてもワーク7は異物を
含んだ洗浄液W中を通過する危険が少ないので良好なワ
ーク洗浄を行なうことができた。
者は種々の洗浄テストを行なった結果、噴射ノズル5の
開口端部5Bとワーク7に至る距離Lと;噴射ノズル5
のリセス径Dと噴射孔5Dの径dとの比D/d;とを適
正に選択することによって更に良好なるワークの洗浄効
果を得られることを見出した。
7に至る距離Lについては、リセス孔5Cとの関係から
10dから30dの範囲が望ましいことが判明した。
〔dは噴射ノズル5の噴射孔5Dの径である。〕 すなわち、距離Lが10d未満にあっては、噴射孔5D
から噴射される洗浄液Wの物理的な直射力は大なるも有
効なるキャビテーション作用を利用しにくいとともに強
力な洗浄液Wの直射力を受ける為にワーク支持体8によ
るワーク7の支持を強固にする必要が有り、ワーク7の
洗浄効果及び装置の製作性の点より好ましいものでな
い。又、距離Lを30d以上とすると、噴射孔5Dより
噴射される洗浄液Wのキャビテーション作用が減少傾向
を示すとともに装置全体が大型化して好ましいものでな
い。
の径dとの比D/dは2から4とするのが望ましいこと
が判明した。このテスト結果は図3に示されるもので、
縦軸に示される垂直方向の除去比1とは、リセス孔5C
を有しない噴射ノズルを開いてワーク7に対して洗浄液
Wを噴射した際、ワーク7において除去された異物の縦
方向長さAを1として基準としたものであり、縦方向長
さAは図4に示される。すなわち、垂直方向の除去比が
1以上のものにあってはリセス孔5Cを有しない噴射ノ
ズル5より異物を除去することができたものであり、逆
に1未満のものにあってはリセス孔5Cを有しない噴射
ノズル5に比して異物を除去し得ないということであ
る。図3に示された結果よりすると、噴射ノズル5の開
口端部5Bとワーク7に至る距離Lが10dから30d
の範囲内で、噴射ノズル5のリセス孔5Cの径Dと噴射
孔5Dの径dとの比D/dが2,3,4のものがリセス
孔のない噴射ノズルに比して異物を除去する能力が高い
ことが理解できる。
ーク7に至る距離Lと;噴射ノズル5のリセス孔5Cの
深さHと、噴射孔5Dの径dとの比H/d;とを適正に
選択することによって良好なるワークの洗浄効果を得ら
れることを見出した。
7に至る距離Lについては、リセス孔5Cとの関係から
10dから30dの範囲が望ましいことが判明した。
〔dは噴射ノズル5の噴射孔5Dの径である。〕 すなわち、距離Lが10d未満にあっては、噴射孔5D
から噴射される洗浄液Wの物理的な直射力は大なるも有
効なるキャビテーション作用を利用しにくいとともに強
力な洗浄液Wの直射力を受ける為にワーク支持体8によ
るワーク7の支持を強固にする必要が有り、ワーク7の
洗浄効果及び装置の製作性の点より好ましいものでな
い。又、距離Lを30d以上とすると、噴射孔5Dより
噴射される洗浄液Wのキャビテーション作用が減少傾向
を示すとともに装置全体が大型化して好ましいものでな
い。
Dの径dとの比H/dは2から3とするのが望ましいこ
とが判明した。このテスト結果は図5に示されるもの
で、縦軸に示される垂直方向の除去比1とは、リセス孔
5Cを有しない噴射ノズルを開いてワーク7に対して洗
浄液Wを噴射した際、ワーク7において除去された異物
の縦方向長さAを1として基準としたものであり、縦方
向長さAは図4に示される。すなわち、垂直方向の除去
比が1以上のものにあってはリセス孔5Cを有しない噴
射ノズル5より異物を除去することができたものであ
り、逆に1未満のものにあってはリセス孔5Cを有しな
い噴射ノズル5に比して異物を除去し得ないということ
である。図5に示された結果よりすると、噴射ノズル5
の開口端部5Bとワーク7に至る距離Lが10dから3
0dの範囲内で、噴射ノズル5のリセス孔5Cの深さH
と噴射孔5Dの径dとの比H/dが2,3のものがリセ
ス孔のない噴射ノズルに比して異物を除去する能力が高
いことが理解できる。
装置によると、噴射ノズル5の開口端部5Bとワーク7
との距離Lを、噴射ノズル5の噴射孔5Cの径dに対し
て10dから30dの範囲とするとともに、前記リセス
孔の径Dと、噴射孔の径dとの比D/dを2から4とし
たこと;あるいは、噴射ノズル5の開口端部5Bとワー
ク7との距離Lを、噴射ノズル5の噴射孔5Cの径dに
対して10dから30dの範囲とするとともに、前記リ
セス孔の深さHと、噴射孔の径dとの比H/dを2から
3としたこと;によって洗浄液中に噴射される洗浄液に
キャビテーションを良好に発生させることができ、しか
もこのキャビテーションのエネルギーを充分に活用で
き、もってより一層効果的なワーク洗浄を行なうことが
できるものである。
す縦断面図である。
る。
垂直方向の除去比と、D/dとの関係を示す線図であ
る。
示す説明図である。
垂直方向の除去比と、H/dとの関係を示す線図であ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 洗浄液が貯溜された洗浄槽と、洗浄槽の
洗浄液内に配置されるワークと、洗浄槽の洗浄液内に開
口し、ワークに向けて貯液槽内の洗浄液を噴射する噴射
ノズルと、を備え、噴射ノズルよりワークに向けて洗浄
槽内の洗浄液を介して貯液槽内の洗浄液を噴射するワー
クの洗浄装置において、噴射ノズル5を、洗浄液ポンプ
4に連なる上流側の洗浄液流入路5Aと、洗浄槽1内に
開口する開口端部5Bに穿設され径Dを有するリセス孔
5Cと、洗浄液流入路5Aとリセス孔5Cとを接続し、
リセス孔5Cの径Dより小なる径dを有する噴射孔5D
と、により形成し、噴射ノズル5の開口端部5Bとワー
ク7との距離Lを、噴射ノズル5の噴射孔5Dの径dに
対して10dから30dの範囲とするとともに前記リセ
ス孔5Cの径Dと、噴射孔5Dの径dとの比D/dを2
から4としてなるワークの洗浄装置。 - 【請求項2】 洗浄液が貯溜された洗浄槽と、洗浄槽の
洗浄液内に配置されるワークと、洗浄槽の洗浄液内に開
口し、ワークに向けて貯液槽内の洗浄液を噴射する噴射
ノズルと、を備え、噴射ノズルよりワークに向けて洗浄
槽内の洗浄液を介して貯液槽内の洗浄液を噴射するワー
クの洗浄装置において、噴射ノズル5を、洗浄液ポンプ
4に連なる上流側の洗浄液流入路5Aと、洗浄槽1内に
開口する開口端部5Bに穿設され径D、深さHを有する
リセス孔5Cと、洗浄液流入路5Aとリセス孔5Cとを
接続し、リセス孔5Cの径Dより小なる径dを有する噴
射孔5Dと、により形成し、噴射ノズル5の開口端部5
Bとワーク7との距離Lを、噴射ノズル5の噴射孔5D
の径dに対して10dから30dの範囲とするとともに
前記リセス孔5Cの深さHと、噴射孔5Dの径dとの比
H/dを2から3としてなるワークの洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31272992A JP2835560B2 (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | ワークの洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31272992A JP2835560B2 (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | ワークの洗浄装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06134415A JPH06134415A (ja) | 1994-05-17 |
JP2835560B2 true JP2835560B2 (ja) | 1998-12-14 |
Family
ID=18032724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31272992A Expired - Lifetime JP2835560B2 (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | ワークの洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2835560B2 (ja) |
-
1992
- 1992-10-28 JP JP31272992A patent/JP2835560B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06134415A (ja) | 1994-05-17 |
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