JP2834084B2 - 半導体装置及びその製造方法、リードフレームならびに製造装置 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法、リードフレームならびに製造装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置及びその
製造方法、リードフレームならびに半導体装置の製造装
置に係わり、特に半導体ペレットにインナーリードをボ
ンディングワイヤーを介することなく接続する半導体装
置の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、図22乃至図28を参照して半導
体ペレットとインナーリードとの従来技術の接続方法を
順次説明する。
【0003】最も一般的に用いられてきた技術はワイヤ
ー接続による方法であり、例えば図22に示すように、
インナーリード52に半導体ペレット20を固着搭載
し、半導体ペレット20のペレット電極(図示省略)と
インナーリード51を金属細線のボンディングワイヤー
54で接続し、樹脂体13で封止する。
【0004】この接続方法ではボンディングワイヤー5
4を接合する側のインナーリード、すなわちインナーリ
ード51の面積をワイヤーボンディングが可能になるよ
うに大きく確保する必要があり、この為に小型化が困難
である。又、ボンディングワイヤー54は種々の必要と
する物性の制約からAu等の貴金属を用いる事が多く、
このために、材料費としての経費がかさむ。またボンデ
ィングワイヤー54は細線であるからその材質を問わず
機械的強度が低く、露出状態に於いては変形、断線が生
じ易いので、この方法による各製造工程においてそれぞ
れボンディングワイヤーの保護対策が必要である。さら
にこの方法を用いて製品化された半導体装置は、過電流
通電時にワイヤーの抵抗加熱により溶断破断し易く、こ
のような条件下では使用不可能となる。すなわち耐サー
ジ特性の問題を有する。
【0005】このようにワイヤー接続による方法は多く
の制約および課題を有しており、これらの一部を解決す
る従来技術として、図23に示すような技術が実開平3
−21854号に開示されている。図23において、イ
ンナーリード51の端子部とインナーリード52の端子
部とを重ね合せ、その間に半導体ペレット20を挿入し
て両インナーリードに接続し、樹脂体13で封止してい
る。
【0006】図23のような方法を用いれば、ワイヤー
ボンディング法と比較して半導体装置を小型化すること
ができ、且つ、ボンディングワイヤーを用いていないか
ら溶融合成樹脂による封止工程に於いても、短時間で完
了する事が可能である。
【0007】しかしながら、インナーリード51とイン
ナーリード52を重ね合せる為には、各々のリードとな
るリードフレームを2枚以上必要とし、ワイヤー接続に
よる方法よりもリードフレームの材料費がかさむ問題点
を有する。また、半導体ペレット20を挿入する過程に
於いて、インナーリード51,52と半導体ペレット2
0が干渉し、半導体ペレット20のカケによる破壊が発
生し易い。更には、半導体ペレット20の電極に対し、
インナーリード52の接合面は必ずしも平行な位置に無
いから、半導体ペレットの電極またはインナーリード5
2の接合面を凸状にするための工程を別途必要とする
か、あるいは半導体ペレット20の電極とインナーリー
ド52の間に接合媒体55を挿入するための工程が必要
である。このため製造工程が複雑化し自動化も困難であ
り、製造コストが高くなる。
【0008】さらに従来技術として、図24に示すよう
な技術が特開平4−93055号公報に開示されてい
る。図24において、インナーリード51の端子部に半
導体ペレット20を一方の主面を接着してマウントし、
しかる後、半導体ペレット20の他方の主面に設けられ
ているペレット突起電極56にインナーリード52の端
子部を接続し、樹脂体13で封止している。
【0009】この図24の場合も図23と同様に、ワイ
ヤー接合の方法と比較して半導体装置を小型化すること
ができ、また耐サージ性も高くなる。さらに図24では
半導体ペレットの破壊も発生し難い。しかしながらペレ
ット突起電極56を凸状に形成するための工程が別途必
要であり、かつ図23と同様にリードを重ね合わせるた
めに2枚のリードフレームを必要としリードフレームの
材料費がかさみ、半導体装置全体として製造コストが高
くなる。
【0010】図23や図24の上記課題を結果的に一部
軽減する技術として、図25に示すような半導体装置が
特開昭60−241241号公報に開示されている。図
25において、半田性良好な金属を被覆したリードフレ
ームのインナーリード51,51の先端部と半導体ペレ
ット20のペレット突起電極56とを板状リード57で
それぞれ接続し、樹脂体13で封止している。
【0011】この図25の半導体装置ではリードフレー
ムが1枚であるから、リードフレームの材料費がかさむ
点は改善できる。しかしながら、板状リード57により
ペレット突起電極56とリードフレームのインナーリー
ド51とを接続する際の工程が別途必要となり、図23
や図24にも増して複雑化し自動化が困難となる。しか
も板状リード57を別途用意する必要があるから部材点
数が増加して材料費がかさむ。さらにペレット電極を凸
状にして突起電極56にするか板状リード57の接合部
を凸状にするための工程が別途必要であり、全体として
の製造コストが高くなる。
【0012】また、図26に示すような半導体装置が特
開昭62−35549号公報に開示されている。図26
において、(A)は上断面図であり、(B)は側断面図
である。この半導体装置は図22乃至図25の半導体装
置の上記課題を結果として部分的に軽減するものであ
り、1枚のリードフレームを用いてインナーリード52
の先端部を横向きに折り曲げて、インナーリード51の
先端部に半導体チップをダイボンディングした後、半導
体チップ20の表面電極に当接し、樹脂体13で封止し
ている。
【0013】この図26に示す半導体装置は1枚のリー
ドフレームを使用するために部品点数が少なくなるが、
リードフレームの表裏両面のメッキが必要であり、上記
した他の従来技術に比べメッキ費用がかさむ。さらにイ
ンナーリード52の先端部を折り曲げる分だけ、封止後
の半導体装置の横幅寸法Aを小さくすることができず、
大きな実装面積が必要となる問題点を有する。さらに、
半導体チップの電極上にバンプを必要とし、またインナ
ーリード52の先端部を横向きに反転するまで折り曲げ
る工程を必要とするため、半導体装置の製造におけるリ
ードフレームの移送速度を遅くしなければならず、生産
性が低くなる。
【0014】同様に1枚のリードフレームを使用し、イ
ンナーリードの先端部を折り曲げる、図27に示すよう
な半導体装置が特開昭48−38070号公報に開示さ
れている。図27において、リードフレームは支持枠5
8、支持枠59およびインナーリード51,52を有し
て構成され、インナーリード51の先端幅広部をアイラ
ンドとしてそこに半導体チップ20をマウント搭載し、
インナーリード52の先端部を横向きに反転するまで折
り曲げて半導体ペレット20のペレット突起電極56で
ある半田バンプに接続する。
【0015】この図27の半導体装置では、図26と同
様に、1枚のリードフレームを使用するために部材点数
は少ないが、半導体ペレット20上に予じめ半田バンプ
56を必らず形成する必要がある。また、リードフレー
ムの表裏両面にメッキを施す必要があり、全体として製
造コストが高くなる。さらに、ペレットマウント時に半
導体ペレット20の裏面部をインナーリード51の幅広
アイランドに接合用半田に対し当接した状態、すなわち
固定していないままの状態で、半田バンプに接合する為
のインナーリード2の当接を反転するまで折り曲げて行
なう。このように固定しない状態での作業であるから、
半導体ペレット20とインナーリード2の先端部間の位
置ズレが生じ易く、インナーリード2の接合位置ズレが
生じる。また図11と同様に、リードフレームの移送速
度を遅くしなければならない。
【0016】更にこの種の従来技術として図28
(A),(B)に示すような半導体装置が特開平2−3
3956号公報に開示されている。まず図28(A)に
おいて、支持枠58,59より内側にリードがそれぞれ
延び、それらのリードの中央近傍がそれぞれインナーリ
ード51,52となる。また支持枠58と支持枠59は
たがいにタイバー53により連結されている。そして一
方のインナーリード、例えばインナーリード51の先端
幅広部上に半導体ペレット20をマウントし、支持枠5
8およびインナーリード51に対して相対的にインナー
リード52を支持枠59とともにもち上げ(図28
(A)で紙面と垂直方向に手前に変位させ)かつ図28
(A)の矢印の方向に支持枠58およびインナーリード
51に対して相対的にずらし変位させることにより、図
28(B)に示すように、インナーリード52の先端部
分を半導体ペレット20に重ね合わせてそこの表面ペレ
ット電極に接合するものである。
【0017】この半導体装置は小型化が可能であり、ま
た半導体装置の製造中のリードフレームの移送速度を早
くする事が可能である。しかしながらこのように図28
(A)の平面形状で矢印の平面方向にリードフレームの
上半分を下半分に対して相対的に水平移動させて所定の
変位を得て半導体ペレットとインナーリード52の先端
部分を信頼性よく重ねることは現実的に困難である。し
かも半導体ペレット20の表面電極に対し選択的にイン
ナーリード52の接続を行なうためには、バンプ電極の
形成もしくはインナーリード52の接合部分を凸状にす
る必要がある。また、リードフレームの表裏両面にメッ
キが必要になる。この為、製造工程数が多くなり、更に
メッキ費用がかさむものとなる。またリードフレームを
水平方向に変形させるための特殊な製造装置を必要とな
り自動化が困難になる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように従
来技術には、それぞれ固有の問題を有していた。
【0019】すなわち、図22の半導体装置では、小型
化が困難となり、ボンディングワイヤーの材料費がかさ
み、ボンディングワイヤーが変形や断線を起こし、使用
中の半導体装置の耐サージ特性が低くなる問題を有す
る。
【0020】図23の半導体装置では、リードフレーム
の材料費がかさみ、組立時における半導体ペレットのカ
ケ、キズが発生し、半導体ペレットの電極またはインナ
ーリードの接合面を凸状にするための工数や接合媒体を
挿入するための工数が余分にかかり、製造工程が複雑化
して自動化が困難になる問題を有する。
【0021】図24の半導体装置では、ペレット電極を
凸状に形成するために工数が増加し、リードフレームの
材料費がかさむ問題を有する。
【0022】図25の半導体装置では、別途板状リード
を用いることにより工数および部材点数が増加し、ペレ
ット電極あるいは板状リードの接合部を凸状にするため
に工数が増加する問題を有する。
【0023】図26の半導体装置では、リードフレーム
の表裏両面にメッキを必要とするからメッキ費用がかさ
み、半導体装置の横幅寸法を小さくすることが困難とな
り、リードフレームの移送速度が遅くなる問題を有す
る。
【0024】図27の半導体装置では、半導体ペレット
上に半田バンプを形成するために工数が増し、リードフ
レームの表裏両面にメッキを必要とするからメッキ費用
がかさみ、リードフレームの移送速度が遅くなり、半導
体ペレットとインナーリードの先端部間に位置ズレを発
生しやすい問題を有する。
【0025】図28の半導体装置では、半導体ペレット
とインナーリードの先端部分との重ね合わせが困難であ
り、バンプ電極の形成もしくはインナーリードの接合部
分を凸状にする工数が必要となり、リードフレームの表
裏両面にメッキを必要とするからメッキ費用がかさみ、
さらに自動化が困難になる問題を有する。
【0026】本発明は上記従来技術の課題を解決するも
のである。
【0027】すなわち本発明の目的は、半導体装置を小
型化し、半導体ペレットとインナーリードとの接続にワ
イヤーを用いない事により、安価にして、同時に製造中
の信頼性および使用中の耐サージ性を向上し、リードフ
レームの材料費を低減させ、接続部の凸状物の形成に特
別の工数工程を必要とせず、メッキ費用を低減させ、リ
ードフレームの移送速度を高めることができ、組立中に
半導体ペレットにキズをつけず、半導体ペレットとイン
ナーリードの先端部間の位置ズレを発生することなく製
造自動化を容易にする半導体装置を提供することであ
る。
【0028】本発明の他の目的は、上記半導体装置を得
ることができる有効な製造方法を提供することである。
【0029】本発明の別の目的は、上記半導体装置ある
いは上記半導体装置の製造方法に適用することができる
有効なリードフレームを提供することである。
【0030】本発明のさらに別の目的は、上記リードフ
レームを用いた上記半導体装置の製造方法に適用するこ
とができる有効な製造装置を提供することである。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、板状の
インナーリードを半導体ペレットに接続する半導体装置
において、前記インナーリードの側面を前記半導体ペレ
ットに接続する半導体装置にある。ここで、前記インナ
ーリードの所定位置にくびれ部が形成されており、前記
インナリードは前記くびれ部においてねじれ加工がされ
ていることができる。また、前記半導体ペレットに接続
する前記インナーリードの側面に凸部が形成されている
ことが好ましい。
【0032】本発明の他の特徴は、リードフレームの第
1のインナーリードに半導体ペレットをマウントした
後、前記リードフレームの第2のインナーリードの先端
部分上に低融点導電材、好ましくは半田を供給し、次
に、前記第2のインナーリードをねじり加工することに
より前記先端部分の側面を前記半導体ペレットのペレッ
ト電極に対向配置させ、しかる後、前記半田の融点より
高い温度で加熱処理を行うことにより前記第2のインナ
ーリードの先端部分と前記ペレット電極とを前記半田に
より接続する半導体装置の製造方法にある。あるいは、
リードフレームの第1のインナーリードに半導体ペレッ
トをマウントした後、前記リードフレームの第2のイン
ナーリードをねじり加工することにより該第2のインナ
ーリードの先端部分の側面を前記半導体ペレットのペレ
ット電極に対向配置させ、しかる後、低融点導電材の溶
融槽、好ましくは溶融半田槽に浸漬することにより前記
第2のインナーリードの先端部分と前記ペレット電極と
をこの半田により接続する半導体装置の製造方法にあ
る。
【0033】本発明の別の特徴は、半導体ペレットをマ
ウントするアイランドを有する第1のインナーリード
と、前記半導体ペレットのペレット電極に接続する第2
のインナーリードとを具備するリードフレームにおい
て、前記アイランドに対面する前記第2のインナーリー
ドの側面部分が凸状になっているリードフレームにあ
る。ここで、前記第2のインナーリードの所定箇所にく
びれ部が形成されていることが好ましい。あるいは、第
1の支持枠と、前記第1の支持枠と平行に延在する第2
の支持枠と、第1のアウターリードおよび先端にアイラ
ンドを形成した第1のインナーリードを有して前記第1
の支持枠に接続された第1のリードと、第2のアウター
リードおよび第2のインナーリードを有して前記第2の
支持枠に接続された第2のリードとを具備したリードフ
レームにおいて、前記第2のインナーリードは前記第2
のアウターリード側から前記第1の支持枠の方向に向う
第1の部分と、前記第1の部分の端部から折れ曲って前
記第1および第2の支持枠と平行に延在する第2の部分
と、前記第2の部分の端部から折れ曲って前記第1の支
持枠の方向に向う第3の部分とを有し、前記第1の部分
の所定箇所に両側面からくびれ部が形成されて幅細とな
っており、前記第3の部分の前記アイランドに対面する
側面から前記アイランド方向に凸部が形成されているリ
ードフレームにある。ここで前記凸部の近傍の前記第3
の部分の主面箇所から内部に凹部もしくは貫通孔が形成
されていることが好ましい。また、前記凸部が形成され
た前記第3の部分の一方の主面の箇所のみに部分メッキ
が施されていることができる。
【0034】本発明のさらに別な特徴は、半導体素子を
ダイボンディングしたリードフレームを加熱しながら、
半導体素子表面の電極、若しくはリードフレーム内のイ
ンナーリード上に半田を供給する第1の手段と、前記半
田を供給した後、半導体素子がボンディングされたアイ
ランドを弾性域内で下側にたわませる第2の手段と、前
記アイランドを弾性域内で下側にたわませながら、イン
ナーリードの先端をねじり、インナーリード先端部を半
導体素子表面の電極と接触させる第3の手段と、前記イ
ンナーリード先端部を半導体素子表面の電極に接触させ
た後、任意の時間再加熱して半田を溶融させ、インナー
リード先端と半導体素子の電極を接合させる第4の手段
とを有する製造装置にある。ここで、前記一連の工程を
一貫して且つ、連続して行うことが好ましい。また、前
記第1の手段は、リードフレームの周辺に還元ガスを供
給し、リードフレームを加熱する機構を有する搬送レー
ルと、ワイヤ状の半田をアクチュエータを用いた上下動
するクランパと、供給するワイヤ状の半田をガイドする
ガイド治具とを具備することができる。前記第2の手段
は、アイランド後端部を押圧して上下するアクチュエー
タを具備することができる。前記第3の手段は、インナ
ーリード外周部をクランプするクランパと、上下動する
アクチュエータと、インナーリード下面を突き上げる押
圧板とを具備することができる。前記第4の手段は、リ
ードフレームの周囲に還元ガスを供給しながら加熱する
搬送レールと、加熱温度を段階的に制御する温度制御装
置とを具備することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明を説明
する。
【0036】図1(A)〜(C)は本発明の実施の形態
のリードフレームを用いた半導体装置の製造方法を工程
順に示した平面図である。
【0037】まず図1(A)に示すように、銅系の板材
からなるリードフレームは、位置決め及び搬送用のガイ
ド孔6を形成した支持枠7とやはり位置決め及び搬送用
のガイド孔6を形成した支持枠8がタイバー9により連
結されている。支持枠7にはインナーリード1およびア
ウターリード11からなるリード21が接続し、インナ
ーリード1の先端部には半導体ペレットをマウント搭載
するアイランド3が形成されている。支持枠8にはイン
ナーリード2およびアウターリード12からなるリード
22が接続している。それぞれのリードにおいて、樹脂
体で封止した後、樹脂体の内部に位置する部分がインナ
ーリードであり樹脂体の外部に位置する部分がアウター
リードである。
【0038】支持枠8に接続するリード22のインナー
リード2は、そのアウターリード12の側から支持枠7
の方向に向う第1の部分2Aと、そこから直角に曲って
支持枠7,8と平行に延在する第2の部分2Bと、そこ
から再度直角に曲って支持枠7の方向に向う第3の部分
2Cとを有し、さらに第1の部分2Aの所定箇所に両側
面からくびれ部4が形成されて幅細となっており、第3
の部分2Cの先端部分、すなわちインナーリード2の先
端部分のアイランド3に対向する側面からアイランド3
方向に凸部(平面形状で凸部)10が形成され、この凸
部10の近傍のインナーリード2の平面箇所から内部に
凹部5が形成されている。
【0039】くびれ部4はそこから先のインナーリード
2の全箇所を、紙面に対して直角に手前方向に、折り曲
げるために形成され、凸部10は半導体ペレットの上面
ペレット電極と接続するために形成され、凹部5は接続
半田を堆積するために形成されている。
【0040】すなわち、半導体ペレットの上面ペレット
電極に対し接続を行なう為にねじり加工を加える際にリ
ードの他の箇所に及ぼす変形を軽減したり、ねじり加工
後の残存応力を軽減することを主な目的として、くびれ
部4が形成されており、インナーリード2の先端部には
接続に先だち予め半田を堆積するが、その量が必要なだ
け多く堆積できるように凹部5が形成されている。
【0041】図4の斜視図に示すように凹部5およびそ
の近傍部分のみに予め半田ぬれ性の良いメッキ等を施し
ておく。このメッキは図4で斜線で示す箇所のみ、すな
わち先端部分の凹部5が形成された片面のみに施すこと
により、メッキコストを低減させることができる。尚、
図4ではエンボス加工で凹部5を形成しているから反対
面に突出部5′が形成されている。
【0042】またリードは板状であり、それぞれの延在
方向と直角方向の断面は長方形となっている。図4でい
えば、A−A部、B−B部およびC−C部の断面は長方
形であり、一対の長辺が第1の部分2A、第2の部分2
Bおよび第3の部分2Cの一対の主面(上面と下面)の
幅となり、一対の短辺はリードの板厚である。
【0043】すなわち、凸部10は第3の部分2Cの一
方の側面から他の箇所と同一の板厚を有して突出し、凹
部5は一方の主面(上面)から内部に形成されている。
【0044】そして従来のリードフレーム製造工程、す
なわちリードやタイバーや支持枠やガイド孔等の部分を
リードフレーム材料板からプレスあるいはエッチング工
程に於いて形成する際に、これら諸部分の形成と同時に
凸部10や凹部5も容易に形成することができる。すな
わち、凸部10や凹部5の形成のための特殊な加工や工
程を必要とせず、これらを形成することによる工数の増
加は無い。
【0045】次に図1(B)に示すように、前述した本
発明のリードフレームのアイランド3に半導体ペレット
20をマウントする。これは例えば、半導体ペレット2
0の裏面を銀ペーストを接着材としてアイランド3に接
着することにより行なわれる。
【0046】その後、図5に示すような半田供給装置に
より凹部5内に例えば共晶Sn−Pb半田を堆積する。
すなわち、ノズル上下用シリンダ33により上下駆動が
可能なノズル31を貫通しローラ32により送り出され
た線状半田30を加熱状態のインナーリード先端部の凹
部5に当接してそこに半田を堆積する。
【0047】あるいは上記メッキ等は施さないで図6に
示すように酸化防止の為の雰囲気中で半田を堆積する。
すなわち図6の装置では、リードフレーム37をガスカ
バー35で覆い、下方のガス導入口36から導入された
窒素等の不活性ガスでガスカバー35内を充填させた状
態で半田を堆積する。
【0048】いずれの方法でも選択的に凹部5に必要量
の半田を堆積することができる。
【0049】しかる後、図1(C)に示すように、イン
ナーリード2をくびれ部4においてねじり加工する事に
より、凸部10を半導体ペレット20の表面側から(上
方から)表面ペレット電極の近傍に位置させる。
【0050】次に加熱処理を行ない、図2(A)の正面
図、図2(B)の側面図で示すように、インナーリード
2の先端部に予め堆積した半田14を溶融する。半田1
4は溶融により凸部10をつたい滴下しようとし、下方
に位置する半導体ペレット20の上面ペレット電極20
Eに接触し、そのまま表面張力により、いわゆるブリッ
ジした状態を保持する。次に冷却する事により半田は固
化して、インナーリード2と半導体ペレット20の上面
ペレット電極20Eを接続する。この上面ペレット電極
20Eは配線層材料等の金属膜から形成された平坦表面
の通常のボンディングパッドである。すなわちリード側
の凸部により半導体ペレット側はバンプ電極等の突起電
極にする必要はない。
【0051】次に図3に示すように、半導体ペレット2
0を含むインナーリード1,2を樹脂体13で封止し、
樹脂体13より導出しているアウターリード11,12
をそれぞれ支持枠7,8より切り離し、アウターリード
11,12を折曲げ整形して本発明の実施の形態による
半導体装置を得る。
【0052】以上図1乃至図6に示す実施の形態により
本発明を説明したが、本発明はこの実施の形態からの種
々の変更が可能であることはいうまでもない。
【0053】例えば本発明の製造工程に於いて、上記実
施の形態ではインナーリード2と半導体ペレット20を
半田により接合する際に予めインナーリード2に半田を
堆積しこの半田14を加熱溶融する方法について説明し
たが、このように予め半田を堆積しないでインナーリー
ド2の先端部で凹部5の部分のみに半田ぬれ性の良いメ
ッキ等を施して溶融半田槽に浸漬する方法によっても同
様に接合が可能である。この場合は酸化防止の為の雰囲
気は不要である。このような溶融半田槽に浸漬する方法
においては特に、図4のように部分的にメッキを施すこ
とが必要であり、全面メッキは不要部への半田付着が予
想されるために好ましくない。また実験によれば、ペレ
ットマウントした後、半導体ペレットも一緒に半田槽に
浸漬しても問題がなかった。
【0054】尚、凹部5の部分のみにメッキを施した場
合は、凸部10の側面にメッキが無くとも表面張力によ
りペレット電極との接続が問題なく行われる。
【0055】また上記実施の形態ではインナーリードと
半導体ペレットの上面ペレット電極との接続を半田を用
いて説明したが、いわゆる半田合金でなくとも低融点導
電材である錫等の低融点金属を用いた場合も同様であ
る。
【0056】またリードフレームを一列にした場合を示
したが複数の列の場合でも本発明の適用は可能であり、
さらにリードフレームの材料は銅系の板材に限らず他の
材料、例えば鉄系の板材を用いることも可能である。
【0057】さらに、インナーリード2の凸部の形状を
半円状にした場合を示したが、この凸部の形状は溶融し
た半田等が滴下する形状であれば他の形状でも良い。
【0058】またインナーリード2のねじり角度として
90°ねじった場合を示したが、接合部分がペレット電
極の近傍に位置すれば他のねじり角度にしてもよい。
【0059】さらにインナーリード2で半田を堆積して
いる部分を孤立した凹部の場合を示したが、溝状の凹部
あるいは孔になっていても良い。
【0060】また上記実施の形態の説明では特には記述
しなかったが、製造工程に於いて加熱を伴う工程では、
還元ガスや不活性ガス雰囲気下でその工程を行う事によ
り良好な接合を得るものである。
【0061】また実施の形態では2端子型半導体装置の
場合を示したが、3端子以上の半導体装置でも本発明の
適用が可能である。
【0062】つぎに図7乃至図21を参照して本発明の
実施の形態の半導体装置の製造装置について説明する。
【0063】図7に示すリードフレーム40はフープ状
になっており、連続した処理が可能な形状となってい
る。
【0064】この送り穴41を配列形成したリードフレ
ーム40において、アイランド42が一のアウターリー
ド47に接続し、L型に形成されたインナーリード43
が他のアウターリード47に接続し、インナーリード4
3のアイランドに対向する側面から突起(凸形状)44
が突出している。またインナーリード43のアウターリ
ード47側の部分に円弧状の切り欠き部分45が形成さ
れており、インナーリード43の先端部分の上表面およ
びアイランド42上表面にはAgメッキ46がそれぞれ
施されている。
【0065】図8にリードフレーム40を用いた半導体
装置の製造方法を示す。まず、アイランド42上にダイ
ボンディングした半導体ペレット48の電極49上に加
熱しながら半田39を供給する(図8(A))。次ぎ
に、アイランド42を一時的に下側にたわませ(矢印3
8A)、インナリード43を円弧状の切り欠き部分45
よりねじり起こし(矢印38B)(図8(B))、アイ
ランド42を上側に戻し(矢印38C)、インナーリー
ド43の先端の突起44を電極49上の半田の上面に接
触させる(図8(C))。その後、リードフレーム40
全体を再加熱してインナリード43と半導体ペレット4
8の電極49を半田39により接合する(図8
(D))。これらの一連の工程は、制御部で制御して全
自動で行われる。
【0066】次ぎに、上記図8の製造方法を行う本発明
の実施の形態の製造装置の構成および各部分の機構につ
いて、図を用いながら説明する。
【0067】図9は実施の形態の製造装置の全体の構成
を示す図である。半導体ペレットが既にダイボンディン
グされてあるフープ状リードフレーム40を1ピッチず
つ高速搬送するL/F搬送部60,60と、半導体ペレ
ットの電極上に加熱しながら半田を供給する半田供給部
70と、半田を供給した半導体ペレットの電極上にイン
ナリードをねじり起こして、インナリードの先端部を半
田と接触させるインナリード成形部80と、ねじり起こ
したインナリードと半導体ペレットの電極とを、半田を
再加熱して接合する再加熱部90とを具備し、制御部1
00からの制御信号110により制御して、一連の動作
を自動的に行う製造装置である。
【0068】次ぎに装置の各構成部の詳細な説明をす
る。
【0069】図10は製造装置の入出側にそれぞれ設け
たL/F搬送部60の断面図である。L/F搬送部60
はリードフレーム40の送り穴41を噛むスプロッケト
61、スプロケット61を駆動させるパルスモータ6
3、搬送レール62を有して構成される。
【0070】動作として、後述する各構成部の1サイク
ル動作が完了後、制御部100(図9)より搬送スター
トの命令がL/F搬送部60に送信される。次ぎにL/
F搬送部60は搬送スタート命令に基づき、パルスモー
タ63を介してスプロケット61を駆動させ、リードフ
レーム40を1ピッチ分だけ搬送レール62内で搬送し
搬送完了後、制御部100へ搬送完了信号を送信し、1
サイクルの動作を終了する。
【0071】図11乃至図13を参照して半田供給部お
よび半田供給の動作を説明する。
【0072】図11に示す箇所では、搬送レール62上
のリードフレーム40にダイボンディングされた半導体
ペレット48の電極上に半田を供給するための位置検出
を認識カメラ65で行う。
【0073】図12に示す半田供給部70では、ワイヤ
状の半田39を回転しながら供給するリール72、半田
39を挟んで固定するクランパ73、半田39をガイド
するガイドホルダ74、クランパ73とガイドホルダ7
4を上下させる直動ガイド76、ボールネジ77、パル
スモータ78、リール72とクランパ73とガイドホル
ダ74と直動ガイド76とボールネジ77とパルスモー
タ23とのユニット全体をX,Y軸方向へ動作させるス
テージ71、リードフレーム40の周辺を還元ガス75
で満たし且つリードフレーム40全体をヒータ79で加
熱する搬送レール62を具備して構成される。
【0074】次ぎに動作を図11及び図13を参照して
説明する。
【0075】まずL/F搬送部60内でダイボンド済み
リードフレーム40は半田供給部70へ搬送される前
に、図11に示すように、予め半導体ペレット48のダ
イボンドされた位置を認識カメラ65にて検出し、一旦
制御部100に位置情報110を転送する。
【0076】次ぎにダイボンド済みリードフレーム40
が半田供給部70に搬送された際に、制御部100に転
送された半導体ペッレト48の位置情報を基にステージ
71が動作し、半導体ペッレト48の電極内の中央に半
田39が供給される位置へ移動する。そしてワイヤ状の
半田39をクランパ73で挟みながら、ガイドホルダ7
4と共に還元ガス75雰囲気中で加熱しているリードフ
レーム40の方向に下降する。
【0077】このとき、半田39は、クランパ73によ
り引っ張られる為、下降した量だけ、リールより半田が
引き出される。また下降した半田39の先端は、リード
フレーム40内の半導体ペレット48の電極(図示省
略)と接触、溶融して電極上へ供給される(図13
(A))。
【0078】半田39の供給後クランパ73が開き、ガ
イドホルダ74と共に上昇する(図13(B))。この
際、クランパ73は半田39がガイドホルダ74の先端
より、任意の長さ分出た所で再度半田39を挟み込む。
以上を1サイクルとして、繰り返し動作する。尚、リー
ドフレーム40はこの後、インナリード成形部80へ搬
送され、一旦冷却される。
【0079】図14乃至図17はインナリード成形部8
0の概略図である。
【0080】構成として、上下動してアウタリード47
部を固定・解放するクランパ83と、アイランド42後
端のアウタリード47を下方へ押圧するアクチュエータ
81と、押圧ブロック82と、インナリード43をねじ
り起こす押圧板85と、上下動するアクチュエータ84
を有して構成されている。
【0081】動作として、L/F搬送部60で搬送され
てきたリードフレーム40は、まずクランパ83により
アウタリード4部を挟んで固定される(図15)。次ぎ
にアイランド部42側も、押圧ブロック82が下降し、
アイランド42後端のアウタリード47を押圧し、アイ
ランド42を矢印38Aに示すように下側へたわませる
(図14)。
【0082】このとき、押圧ブロック82でアイランド
42をたわませる量は、リードフレーム40の材質の弾
性領域内であり、且つ、インナリード43先端の突起4
4がねじり起こされたとき、半導体ペレット48表面が
接触しない量である。
【0083】アイランド42を下側へたわませた後、イ
ンナリード43側では、下面よりアクチュエータ84と
共に押圧板85が上昇し(図16)、インナリード43
を持ち上げていく。持ち上げられたインナリード43部
は、クランパ83によりアウタリード47部が固定され
ている為、切り欠き部分45(図7、図8)を支点とし
て徐々にねじり起こされ、押圧板85の上昇と共に、最
終的にリードフレーム40の主面と直角になる位置まで
ねじり起こされる(図17)。
【0084】ねじり起こし完了後、アイランド側の押圧
ブロック82が上昇し(図14)、アイランド42が再
び持ち上がり、インナリード先端の突起44は半導体ペ
レット48の電極49上に供給された半田39の上面と
接触する状態となる。
【0085】以上の動作を1サイクルとして、動作完了
後押圧板85は下降し、リードフレーム40は1ピッチ
分搬送される。
【0086】図18は再加熱部90の概略を示す図であ
る。構成として、リードフレーム40の周囲を還元ガス
91で満たし且つリードフレーム40を再加熱する搬送
レール62、搬送レール62内のヒータ92を具備して
構成される。
【0087】この再加熱のより図19(A)から図19
(A)の状態になる。すなわち、再加熱部90ではリー
ドフレーム40全体を再加熱しながら、インナリード4
3の先端44の周囲に溶融した半田39が回り込む状態
にする。次ぎに、リードフレーム40の搬送と共に、半
田39の溶融温度より若干ではあるが、更に高い温度に
てリードフレーム40を加熱後、温度を降温させリード
フレーム40全体を除冷していくと、半田39はインナ
リード43の先端44と半導体ペレット48の電極間で
フィレット形状となり、接合を完了する。
【0088】以上の方法を搬送部60の搬送動作によ
り、再加熱部90内で階段的に行っていく。尚、前述の
温度制御は全て制御部100にて制御する。
【0089】次ぎに本発明の他の実施の形態を図を用い
て説明する。図20はこの実施の形態の半田供給方法の
概略図であであり、図21はそれによる半田の状態を示
す図である。
【0090】この実施の形態では、先の実施の形態の装
置に基づき半田供給部70で、インナリード43先端の
突起44の面に半田39を供給することを特徴とする。
【0091】先の実施の形態ではダイボンドされた半導
体ペレット48の電極上に半田39を供給しているか
ら、ダイボンド位置のバラツキを補正する為、半田供給
部に認識カメラ及びステージが必要であったのに対し、
この実施の形態では、リードフレーム40の搬送毎に一
定位置に来るインナリード43内の突起44の表面に半
田39を供給の為、前述した半田供給部内の認識カメラ
とステージの必要が無くなり、したがって先の実施の形
態の製造装置より安価にできるという優位性がある。図
20でインナリード43内の突起44の表面に供給され
た半田39は再加熱前は図21(A)の状態であり、再
加熱により半田39が溶融して図21(B)の状態とな
る。
【0092】
【発明の効果】以上説明した様に本発明は、ボンディン
グワイヤーを用いずインナーリードを半田等の接合材を
用いて直接接合する事により、接合部分の耐サージ性を
向上し、ワイヤーの変形、断線等のワイヤー接続法に関
する前記問題点が全て解消される。
【0093】また、リードフレームのインナーリードの
ねじり加工により接続を可能にした事により、1枚のリ
ードフレームで半導体ぺレットにキズを付けること無く
所定の位置に接続をすることが可能となり、リードフレ
ームの資材費が低減され、完全な反転加工よりも移送速
度を高めることができ、自動化が容易になり、且つモー
ルドパッケージの外形を小形化でき実装面積を約30%
縮小することができる。
【0094】さらに、リードフレーム材板からリードや
送り孔等をプレス又はエッチング加工してリードフレー
ムを形成する工程と同一工程内でしかも同時にインナー
リードの凸状部分を成形することが可能となった為、特
別な製造工程を必要とせず、従って半導体装置を容易に
製造することが可能になる。
【0095】また上記インナーリードの凸状部分の存在
により、半導体ペレット側のバンプ等の凸状電極の形成
が必要条件ではなくなり、通常の導電性薄膜より成るペ
レット電極を用いてもインナーリードとの接合が出来る
から半導体装置を安価に製造することが可能になる。
【0096】さらにペレット電極との接合に関るリード
フレームのメッキは、片面のみでよいから部材費用を低
減することができ、この点からも半導体装置を安価に製
造することが可能になる。
【0097】また、各部の機構が単純であるため部品点
数が少ないから、装置コストが安価で済む。
【0098】また、各工程は単純な動作を繰り返すだけ
なので、各工程の時間は短時間で行うことが出来、処理
能力が高くかつ価格が安価な製造装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のリードフレームを用いた
半導体装置の製造方法を工程順に示す平面図である。
【図2】図1(C)の後の加熱処理による状態を示す図
であり、(A)は正面図、(B)は側面図である。
【図3】本発明の実施の形態の半導体装置を示す断面図
である。
【図4】本発明の実施の形態のインナーリードにメッキ
を行った状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に用いる半田供給装置の一
例を示す概略図である。
【図6】本発明の実施の形態に用いる半田供給装置の他
の例を示す概略図である。
【図7】本発明の実施の形態の製造装置の用いるリード
フレームの一例を示す平面図である。
【図8】本発明の実施の形態の製造装置による製造方法
の一例を工程順に示す平面図である。
【図9】本発明の実施の形態の製造装置の全体の構成を
示す図である。
【図10】本発明の実施の形態の製造装置におけるL/
F搬送部を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態の製造装置における位置
に認識を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態の製造装置における半田
供給部を示す図である。
【図13】図12の半田供給部の動作を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態の製造装置におけるイン
ナーリード成形部を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態の製造装置におけるイン
ナーリード成形部を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態の製造装置におけるイン
ナーリード成形部を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態の製造装置におけるイン
ナーリード成形部を示す図である。
【図18】本発明の実施の形態の製造装置における再加
熱部を示す図である。
【図19】図18の再加熱部における半田の状態を示す
図である。
【図20】本発明の他の実施の形態の製造装置における
半田供給部を示す図である。
【図21】図20の製造装置における半田の状態を示す
図である。
【図22】ワイヤー接続方法による従来技術の半導体装
置を示す断面図である。
【図23】半導体ペレットの両面にインナーリードを重
ねる従来技術の半導体装置を示す断面図である。
【図24】半導体ペレットの両面にインナーリードを重
ねる他の従来技術の半導体装置を示す断面図である。
【図25】板状リードを用いてインナーリードと半導体
ペレットを接続する従来技術の半導体装置を示す断面図
である。
【図26】一枚のリードフレームから半導体ペレットの
両面にインナーリードを重ねる従来技術の半導体装置を
示す図であり、(A)は上断面図であり、(B)は側断
面図である。
【図27】一枚のリードフレームから半導体ペレットの
両面にインナーリードを重ねる他の従来技術の半導体装
置を示す平面図である。
【図28】一枚のリードフレームから半導体ペレットの
両面にインナーリードを重ねる別の従来技術の半導体装
置を示す図であり、(A)はリードフレームの平面図、
(B)は半導体装置の側面図である。
【符号の説明】
1,2 インナーリード 2A〜2C インナーリード2の第1〜第3の部分 3 アイランド 4 くびれ部 5 凹部 6 ガイド孔 7,8 支持枠 9 タイバー 10 凸部 11,12 アウターリード 13 樹脂体 14 半田 20 半導体ぺレット 20E 上面ペレット電極 21,22 リード 30 線状半田 31 ノズル 32 ローラ 33 ノズル上下用シリンダ 35 ガスカバー 36 ガス導入口 37 リードフレーム 38A、38B、38C 変位方向 39 半田 40 リードフレーム 41 送り穴 42 アイランド 43 インナーリード 44 突起(凸形状) 45 切り欠き部分 46 Agメッキ 47 アウターリード 48 半導体ペレット 49 電極 51,52 インナーリード 53 タイバー 54 ワイヤー 55 接合媒体 56 ペレット突起電極 57 板状リード 58,59 支持枠 60 L/F搬送部 61 スプロッケト 62 搬送レール 63 パルスモータ 65 認識カメラ 70 半田供給部 71 ステージ 72 リール 73 クランパ 74 ガイドホルダ 76 直動ガイド 77 ポールネジ 78 パルスモータ 79 ヒータ 80 インナリード成形部 81 アクチュエータ 82 押圧ブロック 83 クランパ 84 アクチュエータ 85 押圧板 90 再加熱部 91 還元ガス 92 ヒータ 100 制御部 110 制御信号

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状のインナーリードを半導体ペレット
    に接続する半導体装置において、前記インナーリードの
    両主表面間の側面を前記半導体ペレットの上に形成され
    たペレット電極に接続することを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 前記インナーリードの樹脂で封止した後
    露出しない箇所にくびれ部が形成されており、前記イン
    ナリードは前記くびれ部においてねじれ加工がされてい
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体ペレットに接続する前記イン
    ナーリードの前記側面に凸部が形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 リードフレームの板状の第1のインナー
    リードの主表面に半導体ペレットをマウントした後、前
    記リードフレームの樹脂で封止した後露出しない箇所に
    くびれ部が形成されている板状の第2のインナーリード
    の先端部分上に低融点導電材を供給し、次に、前記第2
    のインナーリードを前記くびれ部においてねじり加工す
    ることにより前記先端部分の両主表面間の側面を前記半
    導体ペレットのペレット電極に対向配置させ、しかる
    後、前記低融点導電材の融点より高い温度で加熱処理を
    行うことにより前記第2のインナーリードの先端部分
    前記側面と前記ペレット電極とを前記低融点導電材によ
    り接続することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記低融点導電材は半田であることを特
    徴とする請求項4記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 リードフレームの板状の第1のインナー
    リードの主表面に半導体ペレットをマウントした後、前
    記リードフレームの樹脂で封止した後露出しない箇所に
    くびれ部が形成されている板状の第2のインナーリード
    該くびれ部においてねじり加工することにより該第2
    のインナーリードの先端部分の両主表面間の側面を前記
    半導体ペレットのペレット電極に対向配置させ、しかる
    後、低融点導電材の溶融槽に浸漬することにより前記第
    2のインナーリードの前記先端部分の前記側面と前記ペ
    レット電極とを前記低融点導電材により接続することを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記低融点導電材の溶融槽は溶融半田槽
    であることを特徴とする請求項6記載の半導体装置の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 半導体ペレットをマウントするアイラン
    ドを有する板状の第1のインナーリードと、前記半導体
    ペレットのペレット電極に接続する板状の第2のインナ
    ーリードとを具備するリードフレームにおいて、前記第
    2のインナーリードの両主表面間の側面であって前記ア
    イランドに対面する側面部分が凸状になっていることを
    特徴とするリードフレーム。
  9. 【請求項9】 前記第2のインナーリードの所定箇所に
    くびれ部が形成されていることを特徴とする請求項8記
    載のリードフレーム。
  10. 【請求項10】 第1の支持枠と、前記第1の支持枠
    と平行に延在する第2の支持枠と、第1のアウターリー
    ドおよび先端にアイランドを形成した第1のインナーリ
    ードを有して前記第1の支持枠に接続された板状の第1
    のリードと、第2のアウターリードおよび第2のインナ
    ーリードを有して前記第2の支持枠に接続された板状の
    第2のリードとを具備したリードフレームにおいて、板状の 前記第2のインナーリードは前記第2のアウター
    リード側から前記第1の支持枠の方向に向う第1の部分
    と、前記第1の部分の端部から折れ曲って前記第1およ
    び第2の支持枠と平行に延在する第2の部分と、前記第
    2の部分の端部から折れ曲って前記第1の支持枠の方向
    に向う第3の部分とを有し、前記第1の部分の前記端部
    の近傍の両主表面間の両側面からくびれ部が形成されて
    幅細となっており、前記第3の部分の両主表面間の側面
    であって前記アイランドに対面する側面部分から前記ア
    イランド方向に凸部が形成されていることを特徴とする
    リードフレーム。
  11. 【請求項11】 前記凸部の近傍の前記第3の部分の
    表面の箇所から内部に凹部もしくは貫通孔が形成されて
    いることを特徴とする請求項10記載のリードフレー
    ム。
  12. 【請求項12】 前記凸部が形成された前記第3の部分
    の一方の主表面の箇所のみに部分メッキが施されている
    ことを特徴とする請求項10記載のリードフレーム。
  13. 【請求項13】 半導体素子をダイボンディングしたリ
    ードフレームを加熱しながら、半導体素子表面の電極、
    若しくはリードフレーム内のインナーリード上に半田を
    供給する第1の手段と、前記半田を供給した後、半導体
    素子がボンディングされたアイランドを弾性域内で下側
    にたわませる第2の手段と、前記アイランドを弾性域内
    で下側にたわませながら、板状のインナーリードの先端
    約90度ねじることによりインナーリード先端部の両
    主表面間の側面を半導体素子表面の電極と接触させる第
    3の手段と、前記インナーリード先端部の前記側面を
    導体素子表面の電極に接触させた後、任意の時間再加熱
    して半田を溶融させ、インナーリード先端部の前記側面
    と半導体素子の前記電極を接合させる第4の手段とを有
    することを特徴とする製造装置。
  14. 【請求項14】 前記一連の工程を一貫して且つ、連続
    して行うことを特徴とする請求項13記載の製造装置。
  15. 【請求項15】 前記第1の手段は、リードフレームの
    周辺に還元ガスを供給し、リードフレームを加熱する機
    構を有する搬送レールと、ワイヤ状の半田をアクチュエ
    ータを用いた上下動するクランパと、供給するワイヤ状
    の半田をガイドするガイド治具とを具備することを特徴
    とする請求項13記載の製造装置。
  16. 【請求項16】 前記第2の手段は、アイランド後端部
    を押圧して上下するアクチュエータを具備することを特
    徴とする請求項13記載の製造装置。
  17. 【請求項17】 前記第3の手段は、インナーリード外
    周部をクランプするクランパと、上下動するアクチュエ
    ータと、インナーリードの下側の主表面を突き上げる押
    圧板とを具備することを特徴とする請求項13記載の製
    造装置。
  18. 【請求項18】 前記第4の手段は、リードフレームの
    周囲に還元ガスを供給しながら加熱する搬送レールと、
    加熱温度を段階的に制御する温度制御装置とを具備する
    ことを特徴とする請求項13記載の製造装置。
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