JP2832437B2 - パイプの連続曲げ加工装置 - Google Patents

パイプの連続曲げ加工装置

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JP2832437B2 JP19117588A JP19117588A JP2832437B2 JP 2832437 B2 JP2832437 B2 JP 2832437B2 JP 19117588 A JP19117588 A JP 19117588A JP 19117588 A JP19117588 A JP 19117588A JP 2832437 B2 JP2832437 B2 JP 2832437B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車の排ガス管等比較的大径のパイプ製
品を加工するパイプの連続曲け加工装置(以下曲げ加工
装置という)に関するものである。詳細には、複数の曲
り部が異なる方向に形成されたパイプ製品を引き曲げに
より加工する曲げ加工装置の改良に関するものである。
(従来の技術) 従来、例えば第8図に示すように同一曲率の第1曲り
部P1と第2曲り部P2とが180度異なる方向に連続して形
成されたパイプ製品Pを加工するために、例えば実開昭
58−119919号公報に開示されているように、引き曲げに
より第1曲り部P1及び第2曲り部P2を連続して加工する
ようにした曲げ加工装置が提案されている。
ところが、上記曲げ加工装置によっては、パイプ素材
が小径である場合には適切に引き曲げ加工し得るとして
も、自動車の排ガス管等比較的大径のパイプ製品を加工
する場合には、パイプ素材を内側で案内支持する心金が
設けられていないため、曲り部が変形し易く、精度の良
いパイプ製品を得難いという問題点があった。
そこで、例えば第6図及び第7図に示すように、心金
6を備えた曲げ加工装置1が提案されている。該曲げ加
工装置1は、回転往復駆動される曲げ型2と、該曲げ型
2と一体的に回転往復駆動されるクランプ台3と、曲げ
型2及びクランプ台3に取付けられ、パイプ素材Wの先
端直線部をクランプする第1クランプ型4及びパイプ素
材Wに形成される曲り部P1をクランプする第2クランプ
型5と、心金ロッド6aを介して心金台6bに取付けられ、
パイプ素材Wの内側を案内支持する心金6と、該心金6
に沿って配置され、パイプ素材Wの外側を案内支持する
圧力型7と、パイプ素材Wを回転割り出し可能に支持す
ると共に、前後動可能に支持するチャック部材8とから
なるものである。なお、第1クランプ型4は、曲げ型2
に取付けられる固定部4aと、該固定部4aと対向して進退
可能にクランプ台3に取付けられる可動部4bとからな
り、各部4a,4bのクランプ面4c,4dは第9図及び第10図に
示すようにパイプ素材Wの外側形状に相当して前後方向
の平面形状が直線状に形成されている。一方、第2クラ
ンプ型5は、第7図及び第11図に拡大して示すように、
第1クランプ型4と同様に固定部5aと可動部5bとからな
り、各部5a,5bのクランプ面5c,5dは前後方向の平面形状
が第1曲り部P1とほぼ等しい曲率で形成されている。
そして、上記曲げ加工装置1による連続曲げ加工は、
第9〜11図に示す工程に従って順次行われ、第8図に示
すパイプ製品Pが加工される。すなわち、第9図に示す
ように、心金6及び圧力型7により案内支持されたパイ
プ素材Wの先端直線部を曲げ型2及びクランプ台3に取
付けた第1クランプ型4でクランプし、曲げ型2及びク
ランプ台3を矢印方向に回転して第10図に示す位置ま
で移動する。パイプ素材Wは、心金6及び圧力型7に案
内支持されながら引き曲げられ、第1曲り部P1が加工さ
れる。しかる後、第1クランプ型4のクランプを解除す
ると共に、第1クランプ型4を曲げ型2及びクランプ台
3から取り外し、曲げ型2及びクランプ台3を矢印方
向に回転して加工開始位置O−Oに復帰し、パイプ素材
Wを180度回転する。そして、第2クランプ型5を曲げ
型2及びクランプ台3に取付け、第11図に示すようにパ
イプ素材Wの第1曲り部P1をクランプし、曲げ型2及び
クランプ型3を矢印方向に所定角度回転し、第1曲り
部P1に連続して第2曲り部P2を加工する。
(発明が解決しょうとする課題) ところが、上記曲げ加工装置1によっては、第1曲り
部P1と第2曲り部P2との曲げ方向内側における接続部P3
に座屈やシワが発生し易く、精度の良いパイプ製品を得
難いという問題点がある。
すなわち、上記曲げ加工装置1において、第1曲り部
P1と第2曲り部P2とを直線部を含むことなく連続して加
工するためには、第12図に示すように、心金6の先端に
形成された成形曲面6c,6dの後端6f,6gが加工開始位置O
−Oよりも僅かに後方に位置するように配置されている
ことが必要であり、例えば距離δ後方に位置するように
配置されている。そのため、パイプ素材Wに第1曲り部
P1を加工した後に180度回転した際には、加工開始位置
O−Oに対応する部位Waと心金の形成曲面の後端6f,6g
に対応する部位Wbとの間が円弧状となっている。ところ
で、第2クランプ型5によりパイプ素材Wをクランプす
る際には、パイプ素材Wの中心軸と曲げ型2の回転中心
との距離を変更することなく確実にクランプすることが
必要であって、第2クランプ型5のクランプ面5c,5dが1
80度回転されたパイプ素材の第1曲り部P1と係合するよ
うに形成されている。
従って、第2クランプ型5でパイプ素材Wをクランプ
する際には、第12図に示すように、曲げ型2の加工開始
位置O−Oに対応する部材2aとパイプ素材の加工開始位
置O−Oに対応する部位Waとは距離Aの間隙を生じ、又
パイプ素材Wの上記部位Waと心金の成形曲面の後端に対
応する部位Wbとの間の部位については、第2曲り部P2
加工工程において曲げ型2との間に間隙が生じることに
なる。その結果、第2曲り部P2を加工する際に、第1曲
り部P1と第2曲り部P2の曲げ方向内側における接続部P3
に座屈やシワが生じ易い傾向がある。
本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされたものであ
って、曲り部の曲げ方向内側に座屈やシワを発生するこ
とがなく、複数の曲り部を異なった方向に加工し得るパ
イプの連続曲げ加工装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明における曲げ加工装置は、回転往復駆動される
曲げ型と、該曲げ型と一体的に回転往復駆動されるクラ
ンプ台と、上記曲げ型及びクランプ台に取付けられ、選
択的にパイプ素材をクランプする第1クランプ型及び第
2クランプ型と、先端に成形曲面を有し、パイプ素材の
内側を案内支持する心金と、該心金に沿って配置され、
パイプ素材の外側を案内支持する圧力型とを備え、複数
の曲り部を異なる方向に加工するパイプの連続曲げ加工
装置であって、曲げ方向内側を曲げ型に接触させるとと
もに、中心軸を曲げ型の回転中心から一定距離に維持す
るようにパイプ素材を案内し、パイプ素材を曲げ型に倣
わせる倣い手段を心金に設けたことを特徴としている。
倣い手段の具体例を以下に説明する。
心金の先端に設けられた成形曲面の曲げ型に対向する
側と圧力型に対向する側とを同一曲率とし、曲げ型に対
向する側の成形曲面を圧力型に対向する側の成形曲面よ
りも短く、すなわち前者の後端を後者の後端より少なく
とも加工開始位置と後者の後端との距離δ分前方となる
ように形成してもよい。その際、心金を回転可能又は前
後動可能に設けることが好ましい。
心金の曲げ型に対向する側の成形曲面と圧力型に対向
する側の成形曲面とを同一曲率とし、各成形曲面の後端
を前後方向において同一位置とするとともに、心金を前
方部と後方部とに二分割し、前方部を上記距離δ以上前
進させ得るように駆動連結してもよい。その際、心金を
回転可能に設けることが好ましい。
また、曲げ型に対向する側の成形曲面と圧力型に対向
する成形曲面とを異なる曲率とするとともに、心金を回
転可能に設けてもよい。その際、各成形曲面の後端の位
置が前後方向において異なる場合には、心金を前後動可
能に設けることが好ましい。
(作用) 本発明の曲げ加工装置は上記のように構成されてお
り、第2クランプ型でパイプ素材をクランプする際に
は、パイプ素材は加工開始位置において曲げ型と間隙を
生じることなく接触してクランプされ、又曲げ型を回転
して曲げ加工する際には、パイプ素材の中心軸が曲げ型
の回転中心からの距離が変化しないように一定距離に維
持されており、パイプ素材の加工開始位置に対応する部
位と心金の成形曲面の後端と対応する部位との間の部位
が順次曲げ型に倣って曲げられる。
例えば、心金に曲げ型に対向する側の成形曲面の後端
が圧力型に対向する側の成形曲面の後端より前方に形成
されている場合には、第1曲り部を加工した後にパイプ
素材を180度回転する際に上記前者の後端と後者の後端
の間に対応するパイプ素材の加工開始位置より後方の円
弧状部位が曲げ型に対向する側の成形曲面の後端より後
方の部位によって直線状に整形されるため、第2クラン
プ型のクランプ面を加工開始位置において曲げ型と段差
を生じず同一位置となるように形成することができる。
従って、第2クランプ型でクランプする際には、パイプ
素材は曲げ型と間隙を生じることなく接触してクランプ
され、曲げ型を回転して曲げ加工を行う際には、パイプ
素材の中心軸が曲げ型の回転中心からの距離が変化しな
いように一定の距離に維持されるため、パイプ素材は加
工開始位置に対応する部位から順次曲げ型に倣って曲げ
加工されることになる。
前方部と後方部とに2分割された心金を用いる場合に
は、パイプ素材に第1曲り部を加工した後に心金の前方
部を所定距離前進させ、パイプ素材を180度回転させ
る。これにより、上記と同様にしてパイプ素材の所定部
位が直線状に整形され、第2クランク型を用いて加工す
る際にはパイプ素材が曲げ型に倣って曲げ加工されるこ
とになる。
なお、上記心金を回転又は前後動するものである場合
には、パイプ素材の上記円弧状部位の整形がより確実に
整形されるため、パイプ素材はより確実に曲げ型に倣っ
て曲げ加工されるまた、曲げ型に対向する側の成形曲面
と圧力型に対向する側の成形曲面とが異なる曲率である
場合には、例えば第1クランプ型を用いて加工した後に
第2クランプ型を用いて加工するときに心金を180度回
転し、成形曲面の曲げ型に対向する側と圧力型に対向す
る側とを入れ換える。これにより、曲率の異なる2つの
曲り部を180度異なる方向に直線部を介して接続された
パイプ製品を加工することになる。
(実施例) 本発明の実施例を図に基いて説明する。
第3図及び第4図は、本発明の実施例の要部を説明す
る図で、第6〜12図における符号と同一の符号は同一機
能部材を意味する。
第3図及び第4図に示す心金6には、倣い手段が設け
られている。この倣い手段は、曲げ型2に対向する側の
成形曲面6dが圧力型7と対向する側の成形曲面6cよりも
短く、前者の後端6fが後者の後端6gよりも距離δ以上前
方となるように形成され、前者の後端6fが加工開始位置
O−Oよりも僅かに前方に位置し、後者の後端6gが加工
開始位置O−Oから後方に距離δとなる位置に配置され
ることにより構成されている。すなわち、心金6の曲げ
型2と対向する側については、成形曲面の後端6fから圧
力型7と対向する側の成形曲面の後端6gに対応する部位
までが直線状に形成されている。また、心金6は、少な
くとも1回転して元の位置に復帰するように回転可能に
支持されている。従って、第1曲り部P1が加工された後
にパイプ素材Wを180度回転した際に、パイプ素材の加
工開始位置に対応する部位Waから心金の圧力型に対向す
る側の成形曲面の後端6gに対応する部位までの間は円弧
状となっているが、該円弧状部位が心金6の曲げ型7に
対向する部位によって直線状に整形される。また、その
状態において心金6が一回転されることによって、上記
円弧状部位はより確実に直線状に整形されることにな
る。これにより、パイプ素材の加工開始位置に対応する
部位Waが曲げ型2の加工開始位置に接触することにな
る。
一方、第2クランプ型5は、パイプ素材Wを180度回
転した状態で確実にクランプするように、クランプ面5
c,5dが心金6により整形された形状に相当して形成され
ている。すなわち、固定部5aのクランプ面5cは、パイプ
素材Wが180度回転された際に心金6の曲げ型2に対向
する側については少なくとも加工開始位置に対応する部
位Waから後方が直線状に整形されていることから、加工
開始位置O−Oにおいては曲げ型2と同一位置となるよ
うに形成されている。従って、第2クランプ型5でクラ
ンプする際には、パイプ素材Wは加工開始位置O−Oに
おいて曲げ型2と間隙を生じることなく接触するように
クランプされる。また、パイプ素材Wの加工開始位置に
対応する部位Waから心金の圧力型に対向する成形曲面の
後端と対応する部位Wbまでが直線状に整形され、パイプ
素材Wの中心軸が曲げ型2の回転中心から一定距離に維
持されているため、第2曲り部P2を加工する際には、上
記部位は曲げ型2に接触した状態で曲げ加工される。
第3図及び第4図に示す心金6は上記のように構成さ
れた倣い手段が設けられており、第8図に示すパイプ製
品Pは、従来と同様に第9〜11図に示すようにして第1
曲り部P1及び第2曲り部P2が加工される。そして、第2
曲り部P2を加工する際には、上記したように、パイプ素
材の加工開始位置に対応する部位Waから心金の圧力型に
対向する側の成形曲面の後端と対応する部位Wbまでの間
が、パイプ素材Wを180度回転することによって直線状
に整形され、さらに心金6を一回転する場合にはより確
実に直線状に整形されるため、第2クランプ型2によっ
てクランプする際には加工開始位置O−Oにおいて曲げ
型2と接触し、かつパイプ素材Wの中心軸が曲げ型2の
回転中心からの距離が変化しないように一定距離となる
ようにクランプされる。従って、第2曲げ部P2を加工す
る際には、パイプ素材Wの曲げ方向内側が曲げ型2に確
実に接触し、曲げ方向外側が心金6と圧力型7により案
内支持された状態で引き曲げられ、従来のように曲げ方
向内側に座屈やシワを生じることがなく、第1曲り部P1
及び第2曲り部P2が連続して確実に加工される。
第5図に示す心金6には、次の倣い手段が設けられて
いる。すなわち、倣い手段は、心金6を前方部と後方部
とに2分割し、前方部を距離δ以上の距離を前進し得る
ようにストロールがlに設定されたシリンダ機構6h等の
駆動機構により両者を駆動連結するように構成されてい
る。上記心金6を用いる場合には、パイプ素材Wを180
度回転し、第2クランプ型5でクランプする前に上記シ
リンダ機構6hを作動して心金6の前方部を前進し、パイ
プ素材Wを180度回転させる。第4図に示す心金6の場
合と同様にして前方部の曲げ型2と対向する側の成形曲
面によって、パイプ素材の加工開始位置に対応する部位
Waから圧力型に対向する側の成形曲面の後端6gに対応す
る部位Wbまでが、少なくとも直線状に整形されることに
なる。従って、第2クランプ型5でクランプする際に
は、第4図に示す心金6を用いる場合と同様にして、パ
イプ素材Wが曲げ型2に間隙を生じることなく接触して
クランプされる。なお、心金6の前方部は、曲げ型2を
回転させる前に後退し、元の位置に復帰されている。
次ぎに、他の実施例として第13図に示すパイプ製品p
を加工する曲げ加工装置について説明する。
第13図に示すパイプ製品pは、小径曲り部p1と大径曲
り部p2とが180度異なる方向に直線部p3を介して接続さ
れてなるもので、第14図に示す曲げ加工装置10により加
工される。
第14図に示す曲げ加工装置10は、心金11及び圧力型16
によって案内支持されるパイプ素材Wの先端を小径クラ
ンプ型の固定部14a及び可動部14bによりクランプし、小
径曲げ型12を所定角度回転して小径曲り部p1を加工し、
しかる後パイプ素材Wを180度回転すると共に直線部p3
の長さL分前進し、大径クランプ型の固定部15a及び可
動部15bでクランプし、大径曲げ型13を所定角度回転し
て大径曲り部p2を加工するように構成されている。
ところで、上記曲げ加工装置10において、各曲り部
p1,p2を精度良く加工するためには心金11の成形曲面が
各曲り部p1,p2の加工に適した形状に形成されているこ
とが必要であり、第15図又は第19図に示すように倣い手
段が設けられた心金11が採用さている。倣い手段は、小
径曲り部の曲率R1に対応した曲率r1で形成された小径用
成形曲面(以下小径曲面という)11aと大径曲り部の曲
率R2に対応した曲率r2で形成された大径用形成曲面(以
下大径曲面という)11bとを有するとともに、心金11を
回転可能に支持するように構成されている。
第15図に示す心金11には上記のように倣い手段が設け
られていることにより、小径曲面11aと大径曲面11bとが
同一直線上に中心を有する曲面として形成され、各曲面
の後端11c,11dが同一直線上に位置するように形成され
ている。また、上記心金11は、第16〜18図に示すよう
に、各曲面の後端11c,11dが加工開始位置O−O一致す
るように配置され、加工する曲り部p1,p2に対応した曲
面11a,11bが圧力型16と対向する位置となるように回転
可能に支持されている。
そして、上記心金11を用いて第13図に示すパイプ製品
pを加工する際、先ず第16図に示すように、心金の小径
曲面11aを圧力型16に対向する側の配置し、小径クラン
プ型の固定部14a及び可動部14bによりパイプ素材Wの先
端をクランプし、小径曲げ型12を所定角度回転する。パ
イプ素材Wは心金の小径曲面11aに案内支持されて引き
曲げられ、小径曲り部p1が加工される。しかる後、第17
図に示すように、パイプ素材Wを180度回転すると共に
直線部p3の長さL分前進し、心金11を180度回転して大
径曲面11bを圧力型16に対向する側に配置し、大径クラ
ンプ型の固定部15a及び可動部15bでクランプし、第18図
に示すように大径曲げ型13を所定角度回転する。パイプ
素材Wは、心金の大径曲面11bに案内支持されて引き曲
げられ、大径曲り部p2が加工される。
第19図に示す心金11には上記のように倣い手段が設け
られていることにより、小径曲面11aと大径曲面11bとの
中心が同一直線上になく、前者の後端11cが後者の後端1
1dより前方に位置して形成されている。また、上記心金
11は、第20〜22図に示すように、加工する曲り部p1,p2
に対応した曲面11a,11bが圧力型16の側に位置するよう
に回転可能で、かつ各曲面の後端11c,11dが加工開始位
置O−Oと一致するように前後動可能に支持されてい
る。
そして、上記心金11を用いて第13図に示すパイプ製品
pを加工する際、先ず第20図に示すように、心金の小径
曲面11aを圧力型16に対向する側で、かつ小径曲面の後
端11cが加工開始位置O−Oと一致するように配置し、
小径曲げ型12を所定角度回転させる。パイプ素材Wは、
心金の小径曲面11aに案内支持されて引き曲げられ、小
径曲り部p1が加工される。しかる後、第21図に示すよう
に、パイプ素材Wを180度回転すると共に直線部p3の長
さL分前進し、心金11を大径曲面11bが圧力型16に対向
する側となるように回転すると共に大径曲面の後端11d
が加工開始位置O−Oと一致するように距離S前進し、
大径クランプ型の固定部15a及び可動部15bでクランプ
し、第22図に示すように大径曲げ型13を所定角度回転さ
せる、パイプ素材Wは、心金の大径曲面11bに案内支持
されて引き曲げられ、大径曲り部p2が加工される。
以上のように、第15図又は第19図に示す心金11を用い
ることにより、各曲り部p1,p2が加工に適した倣い手段
の成形曲面11a,11bにより案内支持されて引き曲げ加工
されるため、パイプ素材Wの曲げ方向内側が曲げ型に接
触するとともに曲げ方向外側が心金11に確実に接触する
ことになり、精度のよいパイプ製品が得られる。
ところで、第1図及び第2図は、参考例の説明図で、
第6〜12図における符号と同一の符号は同一機能部材を
意味する。
第1図及び第2図に示す曲げ型2は、加工開始位置O
−Oに対応する部位2aから心金6の成形曲面の後端6f,6
gに対応する部位までを含めた一部分が交換可能に形成
されており、第1曲り部P1を加工する際には従来と同一
の曲げ型を形成する第1補助型(第2図中二点鎖線で示
す)2cが取付けられ、第1補助型2cに隣接して第1クラ
ンプ型の固定部4aが取付けられる。第2曲り部P2を加工
する際には第2補助型2bが取付けられ、第2補助型2bに
隣接して第2クランプ型の固定部5aが取付けられる。
第2補助型2bは、パイプ素材Wの加工開始位置に対応
する部位Waと心金の成形曲面の後端6f,6gと対応する部
位Wbとの間の部位が、パイプ素材Wの心金の成形曲面の
後端6fと対応する部位を通り、パイプ素材Wの中心軸と
平行である直線からの変位量に相当して突出して形成さ
れており、曲げ型2に取付けた際には、第2図に示すよ
うに、二点鎖線で示す第1補助型2cよりも突出すること
になる。そして、第2補助型2bは、第2クランプ型の固
定部5aのクランプ面5cがパイプ素材の加工開始位置に対
応する部位Waと係合するように形成されていることか
ら、加工開始位置O−Oにおいて第2クランプ型の固定
部5aのクランプ面5cと同一位置となり、連続した面が形
成される。
第1図及び第2図に示す参考例は上記のように構成さ
れており、第8図に示すパイプ製品Pは、従来と同様に
第9図及び第10図に示すようにして第1曲り部P1が加工
され、しかる後パイプ素材Wを180度回転して第11図に
示すように第2クランプ型5により第1曲り部P1をクラ
ンプし、矢印方向に所定角度回転して第2曲り部P2
加工される。
ところで、第2図に示すように、第2クランプ型5で
パイプ素材Wをクランプする際、曲げ型2には第2補助
型2bが取付けられ、加工開始位置O−Oにおいて第2ク
ランプ型の固定部5bと連続した面が形成されるため、パ
イプ素材Wは加工開始位置O−Oにおいて第2補助型2b
と段差を生じることがなく接触してクランプされる。ま
た、第2補助型2bの加工開始位置O−Oに対応する部位
から心金の成形曲面の後端6fと対応する部位との間がパ
イプ素材Wに対応した形状に形成されているため、第2
曲り部P2を加工する際にパイプ素材Wの中心軸が曲げ型
2の回転中心から一定の距離に維持される。
従って、第2曲り部P2を加工する際には、パイプ素材
Wの曲げ方向内側が曲げ型の第2補助型2bと接触し、曲
げ方向外側が心金6と圧力型7により案内支持された状
態で引き曲げられ、従来のように曲げ方向内側に座屈や
シワを生じることがなく、各曲り部P1,P2が連続して確
実に加工される。
(発明の効果) 本発明によれば、心金に倣い手段を設けたことによ
り、各クランプ型でパイプ素材をクランプする際にはパ
イプ素材の曲げ方向内側を曲げ型に接触させ、パイプ素
材の中心軸を曲げ型の回転中心から一定の距離に支持す
る。曲げ型を回転して曲げ加工する際には、パイプ素材
の中心軸を曲げ型の回転中心から一定距離に維持し、パ
イプ素材の曲げ方向内側を曲げ型に倣らせ、曲げ方向外
側を心金の成形曲面に倣わせながら引き曲げる。これに
より、パイプ素材の曲げ方向側に従来のように座屈やシ
ワを生ぜず、また曲り部の横断面形状に変形を伴うこと
がなく、複数の曲り部を異なる方向に連続して良好に加
工することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
第1〜2図は、参考例の説明図で、第1図は曲げ型の斜
視図、第2図は第1図の曲げ型の拡大平面図である。第
3図は本発明の実施例の説明図、第4図は第3図に示す
心金の拡大平面図、第5図は他の心金の拡大平面図、第
6図は従来の曲げ加工装置の全体概略平面図、第7図は
第6図に示す曲げ加工装置の要部拡大平面図、第8図は
連続して形成された曲り部を有するパイプ製品の説明図
である。第9〜11図は第6図に示す曲げ加工装置により
第8図に示すパイプ製品を加工する工程の説明図で、第
9図は第1クランプ型でパイプ素材をクランプした状態
の説明図、第10図はパイプ素材に第1曲り部を加工した
状態の説明図、第11図は第2クランプ型でパイプ素材を
クランプした状態の説明図、第12図は第11図の拡大図で
ある。第13〜22図は、本発明の他の実施例の説明図で、
第13図は曲率の異なる曲り部が直線部で接続されてなる
パイプ製品の説明図、第14図は第13図に示すパイプ製品
の加工に用いられる曲げ加工装置の概略的な説明図、第
15図は第14図の曲げ加工装置の心金の拡大平面図、第16
〜18図は第15図に示す心金を用いて第13図に示すパイプ
製品を加工する工程の説明図、第19図は他の心金の拡大
平面図、第20〜22図は第19図に示す心金を用いて第13図
に示すパイプ製品を加工する工程の説明図である。 1……曲げ加工装置、2……曲げ型、2a……曲げ型の加
工開始位置に対応する部位、2b……第2補助型、3……
クランプ台、4……第1クランプ型、5……第2クラン
プ型、5c,5d……第2クランプ型のクランプ面、6……
心金、6c,6d……心金の成形曲面、6f,6g……心金の成形
曲面の後端、6h……シリンダ機構、7……圧力型、P…
…パイプ製品、P1,P2……パイプ製品の第1,2の曲り部、
P3……第1,2の曲り部の接続部、W……パイプ素材、Wa
……パイプ素材の加工開始位置に対応する部位、Wb……
パイプ素材の心金の成形曲面の後端に対応する部位、O
−O……加工開始位置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21D 9/05 B21D 7/025

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転往復駆動される曲げ型と、該曲げ型と
    一体的に回転往復駆動されるクランプ台と、上記曲げ型
    及びクランプ台に取付けられ、選択的にパイプ素材をク
    ランプする第1クランプ型及び第2クランプ型と、先端
    に成形曲面を有し、パイプ素材の内側を案内支持する心
    金と、該心金に沿って配置され、パイプ素材の外側を案
    内支持する圧力型とを備え、複数の曲り部を異なる方向
    に加工するパイプの連続曲げ加工装置において、曲げ方
    向内側を曲げ型に接触させるとともに、中心軸を曲げ型
    の回転中心から一定距離に維持するようにパイプ素材を
    案内し、パイプ素材を曲げ型に倣わせる倣い手段を心金
    に設けたことを特徴とするパイプの連続曲げ加工装置。
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