JP2832328B2 - ドッグギヤの製造方法 - Google Patents
ドッグギヤの製造方法Info
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- JP2832328B2 JP2832328B2 JP34992592A JP34992592A JP2832328B2 JP 2832328 B2 JP2832328 B2 JP 2832328B2 JP 34992592 A JP34992592 A JP 34992592A JP 34992592 A JP34992592 A JP 34992592A JP 2832328 B2 JP2832328 B2 JP 2832328B2
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- JP
- Japan
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- forming
- chamfer
- dog gear
- gear
- tooth
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、メインギヤと合体さ
せてシンクロ用歯付きギヤとするためのドッグギヤ（ク
ラッチギヤ）の製造方法に関する。
せてシンクロ用歯付きギヤとするためのドッグギヤ（ク
ラッチギヤ）の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】長年切削加工に頼っていた案内用チャン
ファを備えたドッグギヤも、近年になって鍛造成形する
ことが可能となった。一般に案内用チャンファは左右対
称のＶ字状であるため、素材は歯筋に沿って真直に押し
込まれるから、精度の高い歯形を形成することがでる。
ファを備えたドッグギヤも、近年になって鍛造成形する
ことが可能となった。一般に案内用チャンファは左右対
称のＶ字状であるため、素材は歯筋に沿って真直に押し
込まれるから、精度の高い歯形を形成することがでる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】案内用チャンファは左
右対称のＶ字状ばかりでなく、片側傾斜にして噛み合い
歯に方向性を持たせたものもあり、そのようなチャンフ
ァが片側傾斜のドッグギヤを形成しようとすると、成形
の際に素材が傾斜面に案内されて回転してしまい、歯筋
方向と押し込み方向とが一致しなくなるので、精度の高
い歯形及びチャンファを形成できない。
右対称のＶ字状ばかりでなく、片側傾斜にして噛み合い
歯に方向性を持たせたものもあり、そのようなチャンフ
ァが片側傾斜のドッグギヤを形成しようとすると、成形
の際に素材が傾斜面に案内されて回転してしまい、歯筋
方向と押し込み方向とが一致しなくなるので、精度の高
い歯形及びチャンファを形成できない。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、メインギヤと
ドッグギヤとを合体させるための嵌め合わせ切り欠き部
（以下単に嵌め合わせ部という）形成用突起を有効に利
用し、素材の回転を阻止すると共に、嵌め合わせ部を形
成するもので、その構成は、嵌め合わせ部形成用の突起
に、前記チャンファ形成用歯型の傾斜と対称の傾斜面を
形成し、回転阻止力を作用させたことにある。
ドッグギヤとを合体させるための嵌め合わせ切り欠き部
（以下単に嵌め合わせ部という）形成用突起を有効に利
用し、素材の回転を阻止すると共に、嵌め合わせ部を形
成するもので、その構成は、嵌め合わせ部形成用の突起
に、前記チャンファ形成用歯型の傾斜と対称の傾斜面を
形成し、回転阻止力を作用させたことにある。
【０００５】
【作用】嵌め合わせ部形成用突起により、傾斜方向へ回
転しようとする力に抗した反対方向にもに回転力が作用
するから、それらの力が相殺されて素材は回転せずプレ
ス方向が歯筋方向と一致し、チャンファ形成用歯型に忠
実なチャンファを形成できる。
転しようとする力に抗した反対方向にもに回転力が作用
するから、それらの力が相殺されて素材は回転せずプレ
ス方向が歯筋方向と一致し、チャンファ形成用歯型に忠
実なチャンファを形成できる。
【０００６】
【実施例】本発明に係るドッグギヤの製造方法を図面に
基いて説明する。１はダイ、２はパンチ、３は前記ダイ
１の中心に立設されたマンドレル、４はマンドレル３の
周囲に配置されたノックアウトである。ダイ１の内周に
はクラッチ歯形成用歯型５と、三箇所に嵌め合わせ部形
成用突起６．６．６が夫々設けられている。前記クラッ
チ歯形成用歯型５の下端には、そのクラッチ歯形成用歯
型５の端部にチャンファを一体的に形成すべくチャンフ
ァ形成用歯型７が連設されており、このチャンファ形成
用歯型７は片側傾斜となっている。
基いて説明する。１はダイ、２はパンチ、３は前記ダイ
１の中心に立設されたマンドレル、４はマンドレル３の
周囲に配置されたノックアウトである。ダイ１の内周に
はクラッチ歯形成用歯型５と、三箇所に嵌め合わせ部形
成用突起６．６．６が夫々設けられている。前記クラッ
チ歯形成用歯型５の下端には、そのクラッチ歯形成用歯
型５の端部にチャンファを一体的に形成すべくチャンフ
ァ形成用歯型７が連設されており、このチャンファ形成
用歯型７は片側傾斜となっている。
【０００７】前記嵌め合わせ部形成用突起６は、断面が
矩形で、ダイ１の開放上面より突出し、チャンファ形成
用歯型７の傾斜面７ａと対称となる側面に、前記チャン
ファ形成用歯型７の傾斜面７ａと逆向きの傾斜が与えら
れている。この逆向きの傾斜面６ａは、素材８が前記チ
ャンファ形成用歯型７の傾斜面７ａにより回動しようと
する分を押し戻そうとするためのもので、チャンファ形
成の際、傾斜により素材８が回転しようとする力に対抗
し得る形状とされる。一方パンチ２には、嵌め合わせ部
形成用突起６の対応位置に、その突出部分に余裕を持た
せた大きさの逃げ凹部９が形成されている。
矩形で、ダイ１の開放上面より突出し、チャンファ形成
用歯型７の傾斜面７ａと対称となる側面に、前記チャン
ファ形成用歯型７の傾斜面７ａと逆向きの傾斜が与えら
れている。この逆向きの傾斜面６ａは、素材８が前記チ
ャンファ形成用歯型７の傾斜面７ａにより回動しようと
する分を押し戻そうとするためのもので、チャンファ形
成の際、傾斜により素材８が回転しようとする力に対抗
し得る形状とされる。一方パンチ２には、嵌め合わせ部
形成用突起６の対応位置に、その突出部分に余裕を持た
せた大きさの逃げ凹部９が形成されている。
【０００８】このように形成された装置により、片側傾
斜のチャンファを有するドッグギヤを形成すると、パン
チ２の下降によってチャンファ形成用歯型７がクラッチ
歯形成用歯型５内に押し込まれた際、素材８には前記チ
ャンファ形成用歯型７の傾斜により回転しようとする力
が作用する。又素材８にはそれと同時に、嵌め合わせ部
形成用突起６の傾斜面６ａによって逆方向の回転力も作
用し、互いに回転方向を逆とする回転力同士が相殺され
て、プレス力は歯形の筋方向へ真直に働き、嵌め合わせ
部１０及びチャンファ１１を高い精度で形成できるので
ある。
斜のチャンファを有するドッグギヤを形成すると、パン
チ２の下降によってチャンファ形成用歯型７がクラッチ
歯形成用歯型５内に押し込まれた際、素材８には前記チ
ャンファ形成用歯型７の傾斜により回転しようとする力
が作用する。又素材８にはそれと同時に、嵌め合わせ部
形成用突起６の傾斜面６ａによって逆方向の回転力も作
用し、互いに回転方向を逆とする回転力同士が相殺され
て、プレス力は歯形の筋方向へ真直に働き、嵌め合わせ
部１０及びチャンファ１１を高い精度で形成できるので
ある。
【０００９】ドッグギヤはトルク伝達を司どるものでは
ないので、総ての歯形が揃っていなくても使用に耐え得
るから、ノックアウトにより装置から取り出された製品
に、クラッチ歯を１〜２歯以上削り落してその数及び配
置の違いを識別用の目印として利用することができる。
このように形成されたドッグギヤは、図６に示す如く嵌
め合わせ突部１２を有するメインギヤ１３と合体され、
シンクロ用歯付きギヤとして製品化される。
ないので、総ての歯形が揃っていなくても使用に耐え得
るから、ノックアウトにより装置から取り出された製品
に、クラッチ歯を１〜２歯以上削り落してその数及び配
置の違いを識別用の目印として利用することができる。
このように形成されたドッグギヤは、図６に示す如く嵌
め合わせ突部１２を有するメインギヤ１３と合体され、
シンクロ用歯付きギヤとして製品化される。
【００１０】前記実施例では、三箇所に切り欠き状の嵌
め合わせ部を有したドッグギヤについて説明したが、嵌
め合わせ部は抜き穴にすることも可能で、又その嵌め合
わせ部の数も適宜変更できる。又嵌め合わせ部形成用突
起の側面と逃げ凹部との間隙を、周方向に対して左右に
差を設けることで前記傾斜面による阻止力に加え、その
隙間の差による抵抗も利用すると効果的である。
め合わせ部を有したドッグギヤについて説明したが、嵌
め合わせ部は抜き穴にすることも可能で、又その嵌め合
わせ部の数も適宜変更できる。又嵌め合わせ部形成用突
起の側面と逃げ凹部との間隙を、周方向に対して左右に
差を設けることで前記傾斜面による阻止力に加え、その
隙間の差による抵抗も利用すると効果的である。
【００１１】尚本発明において、チャンファの傾斜方向
は逆方向でも差し支えなく、その場合は嵌め合わせ部の
傾斜方向も逆となり、更にその嵌め合わせ部の形状を矩
形以外にすることもできる。
は逆方向でも差し支えなく、その場合は嵌め合わせ部の
傾斜方向も逆となり、更にその嵌め合わせ部の形状を矩
形以外にすることもできる。
【００１２】
【発明の効果】本発明によれば、片側傾斜のチャンファ
を有したドッグギヤを、嵌め合わせ部とともに鍛造手段
により精度高く形成できる。
を有したドッグギヤを、嵌め合わせ部とともに鍛造手段
により精度高く形成できる。
【図１】本発明に係るドッグギヤの製造方法に使用する
装置の説明図である。
装置の説明図である。
【図２】本発明に係るドッグギヤの製造方法を示す説明
図である。
図である。
【図３】ドッグギヤ形成工程の観念図である。
【図４】ドッグギヤ形成工程の観念図である。
【図５】完成されたドッグギヤの説明図である。
【図６】ａ、ｂはメインギヤと合体させることにより形
成されるシンクロ用歯付きギヤの説明図である。
成されるシンクロ用歯付きギヤの説明図である。
１・・ダイ、２・・パンチ、３・・マンドレル、４・・
ノックアウト、５・・クラッチ歯形成用歯型、６・・嵌
め合わせ部形成用突起、６ａ・・傾斜面、７・・チャン
ファ形成用歯型、７ａ・・傾斜面、８・・素材、９・・
逃げ凹部、１０・・嵌め合わせ部、１１・・チャンフ
ァ、１２・・嵌め合わせ突部、１３・・メインギヤ。
ノックアウト、５・・クラッチ歯形成用歯型、６・・嵌
め合わせ部形成用突起、６ａ・・傾斜面、７・・チャン
ファ形成用歯型、７ａ・・傾斜面、８・・素材、９・・
逃げ凹部、１０・・嵌め合わせ部、１１・・チャンフ
ァ、１２・・嵌め合わせ突部、１３・・メインギヤ。
Claims (1)
- 【請求項１】 片側傾斜のチャンファを有し、メインギ
ヤと合体させるための嵌め合わせ切り欠き部を備えたド
ッグギヤの製造方法において、前記嵌め合わせ切り欠き
部形成用突起に、前記チャンファ形成用歯型の傾斜と対
称の傾斜面を形成し、素材がチャンファ形成用歯型の傾
斜面に案内されて回動しようとする回転力を、嵌め合わ
せ切り欠き部形成用突起の傾斜面に案内されて回動しよ
うとする回転力で相殺するドッグギヤの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34992592A JP2832328B2 (ja) | 1992-12-01 | 1992-12-01 | ドッグギヤの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34992592A JP2832328B2 (ja) | 1992-12-01 | 1992-12-01 | ドッグギヤの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06170481A JPH06170481A (ja) | 1994-06-21 |
| JP2832328B2 true JP2832328B2 (ja) | 1998-12-09 |
Family
ID=18407038
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34992592A Expired - Lifetime JP2832328B2 (ja) | 1992-12-01 | 1992-12-01 | ドッグギヤの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2832328B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5276626B2 (ja) * | 2010-06-11 | 2013-08-28 | 大岡技研株式会社 | マルチコーンシンクロの同期用クラッチ歯車 |
-
1992
- 1992-12-01 JP JP34992592A patent/JP2832328B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06170481A (ja) | 1994-06-21 |
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