JP2832157B2 - 印刷用ブランケット - Google Patents

印刷用ブランケット

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JP2832157B2
JP2832157B2 JP7028312A JP2831295A JP2832157B2 JP 2832157 B2 JP2832157 B2 JP 2832157B2 JP 7028312 A JP7028312 A JP 7028312A JP 2831295 A JP2831295 A JP 2831295A JP 2832157 B2 JP2832157 B2 JP 2832157B2
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    • B41N2210/14Location or type of the layers in multi-layer blankets or like coverings characterised by macromolecular organic compounds

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、とくに高速オフセッ
ト輪転印刷機等に使用される、継ぎ目のない印刷用ブラ
ンケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の印刷用ブランケットは平面状であ
って、それを、印刷機のブランケット胴に巻きつけて使
用していた。しかしこの構成では、印刷用ブランケット
に版胴等が圧接されて生じるニップ変形部を、当該印刷
用ブランケットの継ぎ目が通過する毎に、その圧接力が
変動して振動や衝撃荷重が生じるため、印刷品質が悪く
なるという問題があった。
【0003】そこで、周方向に継ぎ目のない印刷用ブラ
ンケットが考えられた。かかる印刷用ブランケットは、
ブランケット胴軸に外挿される円筒状のスリーブの外周
面に、ゴム等のエラストマーからなる、多孔質でかつ継
ぎ目のない圧縮性層と、非伸縮性層と、そしてエラスト
マーからなる、継ぎ目のない表面印刷層とを、それぞれ
エラストマーからなる、継ぎ目のない接着層を介して、
この順に積層したものである(特開平5−301483
号公報参照)。
【0004】このうち圧縮性層、表面印刷層および接着
層は、それぞれエラストマーを含む塗布液の塗布、乾
燥、さらにゴムの場合は加硫により形成される。なお圧
縮性層が多孔質状に形成されるのは、印刷用ブランケッ
トに振動吸収性や圧力吸収性を付与するためである。ま
た非伸縮性層は、糸等の非伸縮性の線材を、円周方向に
らせん状に巻回して形成される。
【0005】さらにスリーブは、ブランケット胴軸の外
径と一致するか、あるいはそれより僅かに小さい内径を
有し、通常は、ブランケット胴軸と強固に係合している
が、内側から圧が加えられた際に、径方向に僅かに拡張
して、ブランケット胴軸に対して着脱できるように形成
されている。そして、上記スリーブに内側から圧を加え
るべく、当該スリーブが装着されるブランケット胴軸内
には、圧力ガスをスリーブ内面に供給するための通気孔
が形成される。
【0006】かかるスリーブの具体例としては、たとえ
ば、ごく薄い金属材料で形成されたものや、あるいはガ
ラス繊維強化プラスチック等で形成されたもの等があげ
られる。中でもとくに、その剛性、強度および弾性を考
慮して、厚み0.125mm程度のニッケル製のスリー
ブが好適に使用される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記印刷用ブランケッ
トは周方向に継ぎ目がないので、それ自体は、印刷時に
振動や衝撃荷重を生じることがない。しかし、印刷用ブ
ランケットが圧接される版胴には依然として継ぎ目があ
り、この継ぎ目がニップ変形部を通過する際には、振動
や衝撃が発生する。
【0008】これらの振動や衝撃は、印刷用ブランケッ
トを構成する前記各層のうち、エラストマーからなる圧
縮性層や表面印刷層、中でも多孔質で振動吸収性のある
圧縮性層によってある程度吸収されるので、通常の印刷
では問題とならないが、とくに高速オフセット輪転印刷
機等による、1000r.p.m.以上の高速印刷時に
は、上記振動や衝撃荷重が大きくなるため、圧縮性層や
表面印刷層だけではその振動や衝撃荷重を十分に吸収し
きれなくなる。
【0009】また上記印刷用ブランケットにおいては、
版胴の継ぎ目の有無に拘らず、ニップ変形部を通過して
圧縮力から開放された印刷用ブランケットの弾性反発に
よる、径方向への過大な拡がりと、それが原因となって
表面印刷層が波打ついわゆる定常波の発生とを、非伸縮
性の線材からなる非伸縮性層によって防止しているが、
前記のような高速印刷時には、ニップ変形部を通過する
際に生じる高速の繰り返し圧縮によって、表面印刷層だ
けでなく圧縮性層や非伸縮性層にまで定常波が拡がるた
め、非伸縮性層のみでは、これらの現象の発生を防ぎき
れなくなる。
【0010】このため上記印刷用ブランケットは、とく
に高速印刷時に印刷画像が不鮮明化して、印刷品質が悪
化するという問題がある。また高速印刷時には、上記の
ような高速の繰り返し圧縮によって、各層に動的疲労や
発熱が発生するので、印刷用ブランケットの寿命が短く
なるという問題もある。とくに多孔質の圧縮性層は、そ
の他の層に比べて強度が低いので、上記動的疲労や発熱
が発生すると、それによって永久変形して弾性を失う、
いわゆるへたりを生じやすい。
【0011】また、高品質の印刷物を得るには、印刷用
ブランケットを構成する圧縮性層、非伸縮性層、表面印
刷層および接着層の各層はできるだけ薄いことが望まし
いが、上記各層の厚みを薄くすると、印刷用ブランケッ
トの厚み方向の強度が低下して、たとえば外部から衝撃
が加えられた際に、その衝撃がスリーブにまで伝わり、
前記のようにごく薄い金属材料で形成されたスリーブが
凹んだり損傷したりするという問題がある。
【0012】またこのため、搬送等の取り扱いに慎重を
要し、作業性が悪化したり、梱包や搬送のコストが高く
つくという問題もある。さらに印刷用ブランケットは、
長期間の使用により、とくに圧縮性層が前記のようにへ
たる等した際に、資源の有効利用や環境保護の観点か
ら、少なくともスリーブを回収して再使用することが望
まれる。
【0013】しかし従来の印刷用ブランケットは、スリ
ーブの直上に、接着層を介して圧縮性層が形成されてい
るので、前記のようにごく薄い金属製のスリーブの場
合、圧縮性層を研磨等によって剥離する際にスリーブの
表面に傷がついたり、あるいはこの傷が原因となってス
リーブが破損したりして、再使用できなくなる場合が多
い。
【0014】この発明の目的は、通常の印刷から高速印
刷まで、幅広い範囲において高品質の印刷物を得ること
ができるとともに、高強度で取り扱いが容易であり、し
かも長寿命で、かつスリーブ等の再利用も容易な、周方
向に継ぎ目のない印刷用ブランケットを提供することに
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の、この発明の印刷用ブランケットは、ブランケット胴
軸に外挿される円筒状のスリーブの外周面に、 エラストマーからなる、実質的に多孔質でなく、か
継ぎ目のないベース層と、 エラストマーからなる、多孔質でかつ継ぎ目のない
圧縮性層と、 非伸縮性の線材を、円周方向にらせん状に巻回した
非伸縮性層と、 エラストマーからなる、継ぎ目のない表面印刷層と
を、 それぞれエラストマーからなる、継ぎ目のない接着層を
介して、この順に積層したことを特徴とするものであ
る。
【0016】
【作用】上記構成からなる、この発明の印刷用ブランケ
ットにおいては、スリーブの直上に接着層を介して形成
された、エラストマーからなるベース層が、圧縮性層や
表面印刷層とともに、版胴の継ぎ目がニップ変形部を通
過する際の振動や衝撃荷重を吸収する作用をする。
【0017】また上記ベース層は、非伸縮性層ととも
に、ニップ変形部を通過して圧縮力から開放された印刷
用ブランケットの弾性反発による、径方向への過大な拡
がりと、それにともなう定常波の発生とを防止する作用
もする。しかもこの発明の印刷用ブランケットは、上記
ベース層を含めて、各層がいずれも周方向に継ぎ目を有
さない構造になっている。
【0018】したがってこの発明の印刷用ブランケット
は、通常の印刷から高速印刷まで、幅広い範囲で、高品
質の印刷物を得ることができる。また、この発明の印刷
用ブランケットは、上記のように、ベース層と非伸縮性
層とが、印刷用ブランケットの弾性反発による径方向へ
の過大な拡がりを防止するので、高速印刷時の高速の繰
り返し圧縮が抑制される。このため、動的疲労や発熱等
の発生が抑えられ、長寿命である。
【0019】また上記ベース層は、スリーブを補強し、
かつ保護する作用もするため、この発明の印刷用ブラン
ケットは、従来に比べて高強度で、取り扱いが容易とな
る。さらにこの発明の印刷用ブランケットは、他の層に
比べて強度が低く、長期間使用した際に最も壊れやすい
圧縮性層が、スリーブの直上でなく、このスリーブの上
に形成されたベース層の上に形成されるため、スリーブ
を破損することなく、圧縮性層を簡単に除去することが
できる。しかもベース層は、圧縮性層のように簡単に壊
れないので、スリーブを、ベース層が付いたままの状態
で再利用することができる。
【0020】さらに、外径のわずかに異なるブランケッ
トを作製する際には、上記ベース層が厚みの調整層とし
て機能するため、マンドレルの共通化を図ることがで
き、生産性の点で好ましいという利点もある。
【0021】
【実施例】以下にこの発明を、その一実施例を示す図面
を参照しつつ説明する。図1(a)(b)に示すようにこの実
施例の印刷用ブランケットBは、円筒状のスリーブSの
外周面に、前記のように、 エラストマーからなる、実質的に多孔質でなく、か
継ぎ目のないベース層1、 エラストマーからなる、多孔質でかつ継ぎ目のない
圧縮性層2、 非伸縮性の線材を、円周方向にらせん状に巻回した
非伸縮性層3および エラストマーからなる、継ぎ目のない表面印刷層4
をそれぞれ、継ぎ目のない接着層g1〜g4を介して、
この順に積層したものである。
【0022】かかるこの実施例の印刷用ブランケットB
のうち、円筒状のスリーブSとしては、前述したよう
に、ごく薄い金属材料からなるものや、あるいはガラス
繊維強化プラスチック等にて形成されたもの等、従来公
知の種々のスリーブが、いずれも使用可能である。とく
にその剛性、強度および弾性を考慮して、厚み0.12
5mm程度のニッケル製のスリーブが好適に使用され
る。
【0023】スリーブSの外周面に、接着層g1を介し
て形成されるベース層1を構成するエラストマーとして
は、種々の合成ゴムや熱可塑性エラストマーがあげられ
るが、とくに前記振動や衝撃荷重を吸収する効果にすぐ
れた、振動に対して高減衰性を有するエラストマーが好
ましい。また上記エラストマーは、印刷インキ等に対す
る耐性を考慮すると、耐油性にすぐれていることが好ま
しい。かかるエラストマーの具体例としては、これに限
定されないが、たとえばアクリロニトリル−ブタジエン
共重合ゴム(NBR)、クロロプレンゴム、ウレタンゴ
ム等の合成ゴムがあげられる。
【0024】ベース層1の厚みは、0.2〜10.0m
mであるのが好ましい。ベース層1の厚みが上記範囲未
満では、当該ベース層1による、振動や衝撃荷重を吸収
する効果が十分に得られず、印刷画像が不鮮明化して、
印刷品質が悪化するおそれがある。また、高速の繰り返
し圧縮によって、印刷用ブランケットBを構成する各層
に動的疲労や発熱が発生して、とくに他の層より強度の
低い圧縮性層2が、それによって前述したへたりを生じ
て、印刷用ブランケットBの寿命が短くなるおそれもあ
る。
【0025】一方、ベース層1の厚みが上記範囲を超え
た場合には、版胴が圧接された際の周長の変化率(周長
変化率)が大きくなるため、却って印刷画像が不鮮明化
して、印刷品質が悪化するおそれがある。なおベース層
1の厚みは、上記範囲内でもとくに0.4〜5.0mm
の範囲内であるのが好ましく、0.8〜2.0mmの範
囲内であるのがさらに好ましい。
【0026】ベース層1を、前記NBR等の合成ゴムに
よって形成する場合は、たとえばその未加硫ゴムに各種
添加剤を配合した未加硫コンパウンドからなるシート
を、接着層g1を形成したスリーブSの外周面に貼りつ
け、その表面をテープ等でラッピングした状態で加圧、
加熱して加硫させる。そうすると、加硫によってシート
の継ぎ目が溶着一体化して、実質的に多孔質でなく、か
継ぎ目のないベース層1が形成される。
【0027】未加硫ゴムに添加される添加剤としては、
たとえば充填剤、可塑剤、老化防止剤、加硫剤、加硫促
進剤、加硫促進助剤、加硫遅延剤(加硫調整剤)等があ
げられる。これら添加剤の添加量は、従来と同程度でよ
い。具体的には、未加硫ゴム100重量部に対して、カ
ーボンブラック等の充填剤は30〜100重量部、ステ
アリン酸等の可塑剤は0.5〜1.5重量部、老化防止
剤は1〜4重量部、硫黄等の加硫剤は合計で0.5〜3
重量部、加硫促進剤は0.5〜3重量部(2種以上併用
する場合はそれぞれを0.5〜3重量部)、酸化亜鉛等
の加硫促進助剤は3.0〜5.0重量部、加硫遅延剤は
0〜0.5重量部程度添加するのが好ましい。
【0028】なおベース層1は、とくにその厚みが前記
範囲内でもより薄い範囲にある場合には、後述する圧縮
性層2や表面印刷層4と同様に、接着層g1を形成した
スリーブSの外周面に、上記各成分を含むゴム糊を、ド
クターブレードやドクターロール等を使用して所定の厚
みに塗布(糊引き)した後、加圧、加熱して加硫させる
ことでも形成可能である。
【0029】また上記のようにして形成されたベース層
1の表面を、円筒研削機等によって研磨して、所定の表
面粗さならびに所定の厚みに仕上げるのが好ましい。ベ
ース層1は、実施例では1層であったが、2層以上の多
層構造になっていてもよい。またこの発明においては、
非伸縮性層3と表面印刷層4との間にも、上記ベース層
1と同様のベース層を設けてもよい。かかる構成によれ
ば、振動や衝撃荷重を吸収する作用、および定常波の発
生を防止する作用がより一層向上し、印刷物の品質がさ
らに改善される。
【0030】上記ベース層1の上に、接着層g2を介し
て形成される圧縮性層2は、前記のように、振動吸収性
にすぐれた多孔質状に形成される。多孔質の構造には、
層内の空隙が連通した連続気孔構造と、上記空隙がそれ
ぞれ独立した独立気孔構造とがあり、この発明ではその
何れを採用してもよいが、衝撃吸収性のより効果的な発
現のためには、前者の連続気孔構造が好ましい。
【0031】かかる連続気孔構造を有する圧縮性層2
の、空隙の割合を示す空隙率は、この発明ではとくに限
定されないが、30〜60%であるのが好ましい。圧縮
性層2の空隙率が上記範囲未満では、当該圧縮性層2
が、十分な衝撃吸収性を発現しなくなるおそれがあり、
逆に空隙率が上記範囲を超えた場合には、圧縮性層2の
強度が低下して、前述したへたり等を生じやすくなり、
印刷用ブランケットBの寿命が短くなるおそれがある。
【0032】なお、圧縮性層2の空隙率は、上記範囲内
でもとくに、35〜55%であるのが好ましく、35〜
45%であるのがさらに好ましい。上記圧縮性層2を構
成するエラストマーとしては、やはり耐油性にすぐれた
ものが好適に使用され、その具体例としては、前記ベー
ス層1において例示したのと同じ合成ゴムがあげられ
る。
【0033】圧縮性層2の厚みは、0.15〜0.6m
mであるのが好ましい。圧縮性層2の厚みが上記範囲未
満では、当該圧縮性層2による、版胴が圧接された際の
圧力を吸収する作用が低下して、印刷用ブランケットB
の表面が、版胴の圧接によって大きく変形する、いわゆ
るバルジを生じやすくなり、その結果、周長変化率が大
きくなるため、印刷画像が不鮮明化して、印刷品質が悪
化するおそれがある。
【0034】一方、圧縮性層2の厚みが上記範囲を超え
た場合には、印刷用ブランケットBの、版胴や紙等への
圧接力が低下するため、印刷画像のべた部分のインキの
のりが悪くなる、いわゆるべた着肉性の低下によって、
上記べた部にかすれ等が発生するおそれがある。また印
刷時には、印刷用ブランケットBの回転方向下流側へ、
当該ブランケットを構成する各層がずれを起こしやすく
なり、その結果、印刷時にインキの転写ずれ等が発生す
るおそれがある。さらに、圧縮性層2の強度が低下し
て、前述したへたり等を生じやすくなり、印刷用ブラン
ケットBの寿命が短くなるおそれもある。
【0035】なお圧縮性層2の厚みは、上記範囲内でも
とくに0.2〜0.5mmの範囲内であるのが好まし
く、0.2〜0.3mmの範囲内であるのがさらに好ま
しい。連続気孔構造を有する圧縮性層2を、前記合成ゴ
ムによって形成する場合には、以下に説明する、いわゆ
るリーチング法が好適に採用される。具体的にはまず、
未加硫ゴムに、前述した各種添加剤と、食塩等の水溶性
粉体とを添加したゴム糊を、接着層g2を形成したベー
ス層1の表面に、ドクターブレードやドクターロール等
を使用して所定の厚みに塗布(糊引き)した後、加圧、
加熱して加硫させて、加硫ゴム層を形成する。
【0036】加硫ゴム層は、先のベース層1と同様に、
上記各成分を含む未加硫コンパウンドからなるシート
を、接着層g2を形成したベース層1の表面に貼りつ
け、その表面をテープ等でラッピングした状態で加圧、
加熱して加硫させることでも形成できる。つぎにこの加
硫ゴム層まで形成された段階の印刷用ブランケットB
を、60〜100℃程度の温水中に、6〜10時間程度
浸漬して、水溶性粉体を溶出、除去させた後、十分に乾
燥させて水分を除去すると、水溶性粉体の跡が連続気孔
構造となった、多孔質の圧縮性層2が形成される。
【0037】このリーチング法で形成される圧縮性層2
の空隙率は、以上の説明からわかるように、ゴム糊や未
加硫コンパウンドへの、水溶性粉体の添加量によって決
まる。つまり水溶性粉体を多量に配合すれば、空隙率が
向上し、配合量を少量にすれば、空隙率が低下する。よ
って、目的とする空隙率に合わせた量の水溶性粉体を、
ゴム糊や未加硫コンパウンドに添加すればよい。
【0038】なお、独立気孔構造の圧縮性層2を形成す
る場合は、上記ゴム糊や未加硫コンパウンドに発泡剤を
添加して、加硫と同時に発泡させる、いわゆる発泡剤法
等が好適に採用される。上記のようにして形成された圧
縮性層2の表面は、ベース層1と同様に、円筒研削機等
によって研磨して、所定の表面粗さならびに所定の厚み
に仕上げるのが好ましい。
【0039】上記圧縮性層2の上に、接着層g3を介し
て形成される非伸縮性層3は、前記のように、非伸縮性
の線材を、張力をかけながら円周方向にらせん状に巻回
することで形成される。線材としては、らせん状に巻回
する際の作業のしやすさと、接着層g3,g4に対する
なじみの良さと、そして非伸縮性の強さ、すなわち引張
強さとを考慮すると、木綿糸、ポリエステル糸、レーヨ
ン糸等が好適に使用される。
【0040】線材の直径は、とくに限定されないが、
0.1〜0.5mm程度が好ましい。線材の直径が上記
範囲未満では、らせん状に巻きつける作業が困難となる
おそれがあり、逆に上記範囲を超えた場合には、当該線
材が、圧縮性層2による、版胴が圧接された際の圧力を
吸収する作用を妨げるため、印刷用ブランケットBの表
面が、前述したバルジを生じやすくなり、その結果、周
長変化率が大きくなるため、印刷画像が不鮮明化して、
印刷品質が悪化するおそれがある。
【0041】なお線材の直径は、上記範囲内でもとく
に、0.15〜0.35mmであるのが好ましく、0.
20〜0.30mmであるのがさらに好ましい。上記線
材をらせん状に巻回する際の、となりあう線材同士の間
隔についてはとくに限定されないが、その間隔は0.0
5mm以下であるのが好ましく、とくに図にみるよう
に、となりあう線材同士がほぼ隙間なく接するように巻
回するのがより好ましい。
【0042】線材をらせん状に巻回する際の、となりあ
う線材同士の間隔が上記範囲を超えた場合には、線材の
間隔がまばらになって、当該非伸縮性層3を設けたこと
による効果、すなわちニップ変形部を通過して圧縮力か
ら開放された印刷用ブランケットBの弾性反発による、
径方向への過大な拡がりと、それが原因となって表面印
刷層が波打ついわゆる定常波の発生とを防止する効果が
不十分になるおそれがある。
【0043】線材をらせん状に巻回する際の張力は、た
とえば線材が木綿糸の場合、100〜800gであるの
が好ましい。張力が上記範囲未満では、当該非伸縮性層
3を設けたことによる上記効果が不十分となって、印刷
用ブランケットBの、版胴や紙等への圧接力が低下する
ため、印刷画像のべた部分のインキの乗りが悪くなる、
いわゆるべた着肉性の低下によって、上記べた部にかす
れ等が発生するおそれがある。また逆に張力が上記範囲
を超えた場合には、線材の巻回時に圧縮性層2が荷重を
受けすぎて、へたってしまうおそれがある。
【0044】なお線材をらせん状に巻回する際の張力
は、上記範囲内でもとくに、200〜700gであるの
が好ましく、300〜500gであるのがさらに好まし
い。上記非伸縮性層3の上に、接着層g4を介して形成
される表面印刷層4を構成するエラストマーとしては、
振動や衝撃荷重を吸収する効果にすぐれた、振動に対し
て高減衰性を有するとともに、耐油性にすぐれたものが
好適に使用され、その具体例としては、前記ベース層1
において例示したのと同じ合成ゴムがあげられる。ま
た、多硫化ゴムや水素添加NBR等を使用することもで
きる。
【0045】表面印刷層4の厚みは、0.1〜0.4m
mであるのが好ましい。表面印刷層4の厚みが上記範囲
未満では、当該表面印刷層4自体の強度が低下する分、
印刷用ブランケットBの、版胴や紙等への圧接力が低下
するため、前記のようにべた着肉性の低下によって、べ
た部にかすれ等が発生するおそれがある。
【0046】また逆に、表面印刷層4の厚みが上記範囲
を超えた場合には、印刷時に、印刷用ブランケットBの
回転方向下流側への、表面印刷層4のずれが大きくな
り、その分だけ周長変化率が大きくなるため、印刷画像
が不鮮明化して、印刷品質が悪化するおそれがある。な
お表面印刷層4の厚みは、上記範囲内でもとくに、0.
1〜0.3mmであるのが好ましく、0.15〜0.3
mmであるのがさらに好ましい。
【0047】表面印刷層4を、前記合成ゴムによって形
成する場合には、まず、未加硫ゴムに、前述した各種添
加剤を添加したゴム糊を、接着層g4を形成した非伸縮
性層3の表面に、ドクターブレードやドクターロール等
を使用して所定の厚みに塗布(糊引き)した後、加圧、
加熱して加硫させればよい。なお表面印刷層4は、先の
ベース層1と同様に、上記各成分を含む未加硫コンパウ
ンドからなるシートを、接着層g4を形成した非伸縮性
層3の表面に貼りつけ、その表面をテープ等でラッピン
グした状態で加圧、加熱して加硫させることでも形成で
きる。
【0048】上記のようにして形成された表面印刷層4
の表面は、ベース層1、圧縮性層2と同様に、円筒研削
機等によって研磨して、所定の表面粗さならびに所定の
厚みに仕上げるのが好ましい。表面印刷層4の表面粗さ
は、印刷精度と密接に係わっているので、とくに厳密に
仕上げる必要がある。その表面粗さの具体的な範囲は、
とくに限定されないが、10点平均粗さ(Rz)で表し
て、1〜10μmの範囲内であるのが好ましい。また表
面粗さは、上記範囲内でもとくに、10点平均粗さ(R
z)で表して、2〜8μmの範囲内であるのが好まし
く、3〜6μmの範囲内であるのがさらに好ましい。
【0049】上記各層間に形成される接着層のうち、ス
リーブSとベース層1の間に形成される接着層g1とし
ては、たとえばスリーブSが金属製である場合、エラス
トマーからなり、しかも、金属ならびにベース層1を構
成するエラストマーとの接着性にすぐれた接着剤の層が
好適に採用される。かかる接着剤としては、とくに、金
属との接着性にすぐれた接着剤と、ベース層1を構成す
るエラストマーとの接着性にすぐれた接着剤とを併用す
るのが好ましい。より具体的には、金属との接着性にす
ぐれた接着剤を、ドクターブレードやドクターロール等
を使用してスリーブSの表面に塗布して乾燥させた後、
その上に、ベース層1を構成するエラストマーとの接着
性にすぐれた接着剤を同様にして塗布して乾燥させた、
2層構造の接着層が好ましい。
【0050】この2層構造の接着層を構成する2種の接
着剤のうち前者の、金属との接着性にすぐれた接着剤と
しては、これに限定されないが、たとえばロードケミカ
ル(Lord Chemical)社製の商品名ケムロ
ック(Chemlock)205があげられる。また、
ベース層1が前記のようにNBRで形成される場合、後
者の接着剤としては、たとえば同じロードケミカル社製
の商品名ケムロック252X等があげられる。これらの
接着剤は未加硫の合成ゴム系であって、ベース層1の加
硫時に同時に加硫されることで、スリーブSとベース層
1とを接着する。
【0051】上記接着層g1の厚みはとくに限定されな
いが、上記2層構造の接着層の場合、2層の合計の厚み
が0.02〜0.25mmの範囲内であるのが好まし
い。接着層g1の厚みが上記範囲未満では、十分な接着
強度が得られないおそれがあり、逆に上記範囲を超えた
場合には、他の層の機能を妨げるおそれがある。ベース
層1と圧縮性層2の間に設けられる接着層g2、圧縮性
層2と非伸縮性層3の間に設けられる接着層g3、なら
びに非伸縮性層3と表面印刷層4の間に設けられる接着
層g4はいずれも、エラストマー、とくに前述した耐油
性にすぐれた合成ゴムにより形成される。
【0052】このうち接着層g2は、上記合成ゴムの未
加硫ゴムを含むゴム糊を、ドクターブレードやドクター
ロール等を使用して、ベース層1の表面に塗布した後、
その上に形成される圧縮性層2の加硫時に同時に加硫す
ることで形成される。また接着層g3は、同様のゴム糊
を、ドクターブレードやドクターロール等を使用して、
圧縮性層2の表面に塗布し、さらに非伸縮性層3を構成
する線材を巻回した後、加硫することにより、図1(a)
に示すように、上記線材を包み込むように溶融一体化さ
れて形成される。
【0053】さらに接着層g4は、やはり同様のゴム糊
を、ドクターブレードやドクターロール等を使用して、
非伸縮性層3の表面に塗布した後、その上に形成される
表面印刷層4の加硫時に同時に加硫することで形成され
る。なお、圧縮性層2の表面にゴム糊を塗布し、その上
に線材を巻回したのち、再びゴム糊を塗布し、さらにそ
の上に未加硫の表面印刷層4を形成した後、これら各層
を同時に加硫して、圧縮性層2上に、接着層g3、非伸
縮性層3、接着層g4および表面印刷層4を同時に形成
してもよい。
【0054】上記各接着層g2,g3,g4の厚みはと
くに限定されないが、0.01〜0.1mmの範囲内で
あるのが好ましい。各接着層の厚みが上記範囲未満で
は、十分な接着強度が得られないおそれがあり、逆に上
記範囲を超えた場合には、他の層の機能を妨げるおそれ
がある。 実施例1〜7 〈ベース層の形成〉内径169.5mm、長さ910m
m、厚み0.125mmのニッケル製のスリーブS(太
洋工業(株)製)を、前述したブランケット胴軸と同様
の、圧力ガスによるスリーブの着脱機構を有する加硫用
マンドレルに装着し、その外周面に、まず前述したロー
ドケミカル社製のケムロック205を塗布して乾燥さ
せ、ついで、ケムロック252Xを塗布して乾燥させ
て、2層構造の接着層g1(厚み0.05mm)を形成
した。
【0055】つぎに上記接着層g1の上に、下記の各成
分からなる未加硫コンパウンドを、ニーダー(森山製作
所(株)製)にて混練し、さらに14×36インチロー
ル(KANSAI ROLL社製)にてシート出しして
作製した、厚み2.0mm、幅900mmのシートを貼
りつけた。 そして上記シートの表面を、ラッピングマシーン(住友
ゴム工業(株)製)を用いて、幅30mmのナイロンバ
ンドでラッピングした状態で、加硫缶(1000×20
00mm、KANSAI ROLL社製)にて、140
℃、3kg/cm2 、90分の条件で加硫させた後、そ
の表面を円筒研削機(豊田工機(株)製)によって研磨
して、後述する表1に示す厚み(寸法公差±0.01m
m以内)を有するベース層1を形成した。 〈圧縮性層の形成〉上記ベース層1の表面に、下記の各
成分からなる接着層用ゴム糊を、ドクターロールを応用
した回転体糊引き機(住友ゴム工業(株)製)にて塗布
して30分間、自然乾燥させて接着層g2(厚み0.0
5mm)を形成した。 つぎに上記接着層g2の上に、下記の各成分からなる圧
縮性層用ゴム糊を、上記回転体糊引き機にて塗布して1
2時間、自然乾燥させた後、その表面を、木綿で編んだ
シート(幅1000mm)にて、円周方向に巻き締めて
ラッピングした状態で、前出の加硫缶にて、140℃、
3kg/cm2 、90分の条件で加硫させた。 そして、70℃の温水に12時間浸漬して食塩を溶出、
除去し、ついでオーブンにて100℃、60分間、加熱
乾燥させた後、その表面を前出の円筒研削機によって研
磨して、厚み0.3mm(寸法公差±0.01mm以
内)、空隙率35%の、連続気孔構造を有する多孔性の
圧縮性層2を形成した。 〈非伸縮性層の形成〉上記圧縮性層2の表面に、前記接
着層g2と同じ接着層用ゴム糊を、前出の回転体糊引き
機にて塗布して30分間、自然乾燥させて接着層g3
(厚み0.05mm)を形成した。
【0056】つぎにこの接着層g3の上に、木綿糸(直
径0.250mm)を、380±10gfの張力をかけ
ながららせん状に巻回した。となりあう線材同士の間隔
は0.05mm以下となるようにした。また木綿糸の巻
回には、円筒体成形機(住友ゴム工業(株)製)を用い
た。そして、巻回した木綿糸の表面を、木綿で編んだシ
ート(幅1000mm)にて、円周方向に巻き締めてラ
ッピングした状態で、前出の加硫缶にて、140℃、3
kg/cm2 、90分の条件で加硫させて、厚み0.3
mmの非伸縮性層3を形成した。 〈表面印刷層の形成〉上記非伸縮性層3の表面に、前記
接着層g2と同じ接着層用ゴム糊を、前出の回転体糊引
き機にて塗布して30分間、自然乾燥させて接着層g4
(厚み0.05mm)を形成した。
【0057】つぎにこの接着層g4の上に、下記の各成
分からなる表面印刷層用ゴム糊を、前出の回転体糊引き
機にて塗布して12時間、自然乾燥させた後、その表面
を、木綿で編んだシート(幅1000mm)にて、円周
方向に巻き締めてラッピングした状態で、前出の加硫缶
にて、140℃、3kg/cm2 、90分の条件で加硫
させた。 そしてその表面を、前出の円筒研削機によって研磨し
て、厚み0.2mm(寸法公差±0.01mm以内)、
10点平均粗さRz=3〜5の表面印刷層4を形成し
て、印刷用ブランケットを製造した。 比較例1 ベース層1と、その上の接着層g2とを省略したこと以
外は、実施例1〜7と同様にして印刷用ブランケットを
製造した。 比較例2 基布層(森内織物(株)製、厚み1.05mm)の表面
に、実施例1〜7で使用したのと同じ圧縮性層用ゴム糊
からなる、連続気孔構造を有する多孔質の圧縮性層(厚
み0.3mm、空隙率35%)と、補強層(森内織物
(株)製、厚み0.3mm)と、実施例1〜7で使用し
たのと同じ表面印刷層用ゴム糊からなる表面印刷層(厚
み0.3mm)とを、この順に積層した平面状のブラン
ケットを、比較例2とした。 比較例3 特開平5−301483号公報に開示された、従来の、
周方向に継ぎ目のない印刷用ブランケットのうち、連続
気孔構造を有する多孔質の圧縮性層を備えた印刷ブラン
ケットを作製した。
【0058】具体的にはまず、実施例1〜7で使用した
のと同じ、ニッケル製のスリーブの外周面に、ケムロッ
ク205を塗布して乾燥させ、ついで、ケムロック25
2Xを塗布して乾燥させて、2層構造の接着層(厚み
0.05mm)を形成した後、この表面に、前記実施例
1〜7で使用したのと同じ圧縮性層用ゴム糊を塗布した
木綿糸(直径0.375mm)を、らせん状に巻回して
12時間、自然乾燥させた。となりあう線材同士の間隔
は0.025mm以下となるようにした。
【0059】上記の、圧縮性層用ゴム糊を塗布した木綿
糸を巻きつけて乾燥させる操作をもう1回繰り返した
後、その表面を、木綿で編んだシート(幅1000m
m)にて、円周方向に巻き締めてラッピングした状態
で、前出の加硫缶にて、140℃、3kg/cm2 、9
0分の条件で加硫させた。そして、70℃の温水に12
時間浸漬して食塩を溶出、除去し、ついでオーブンにて
100℃、60分間、加熱乾燥させて、厚み1.5m
、空隙率35%の圧縮性層を形成した。
【0060】つぎにこの圧縮性層の表面に、実施例1〜
7で使用したのと同じ接着層用ゴム糊を塗布した木綿糸
(直径0.175mm)を、らせん状に巻回して30分
間、自然乾燥させた後、この上に、上記と同じ接着層用
ゴム糊を塗布して12時間、自然乾燥させた。そしてそ
の表面を、木綿で編んだシート(幅1000mm)に
て、円周方向に巻き締めてラッピングした状態で、前出
の加硫缶にて、140℃、3kg/cm 2 、90分の条
件で加硫させた。
【0061】この後、その表面を、前出の円筒研削機に
よって研磨して、厚み0.25mmの非伸縮性層と、厚
み0.45mm(寸法公差±0.01mm以内)、10
点平均粗さRz=3〜5の表面印刷層とを形成して、比
較例3の印刷用ブランケットを作製した。 比較例4 特開平5−301483号公報に開示された、従来の、
周方向に継ぎ目のない印刷用ブランケットのうち、複数
の極小球を分散させた圧縮性層を備えた印刷ブランケッ
トを作製した。
【0062】具体的には、上記比較例3における圧縮性
層に代えて、ニッケル製のスリーブの外周面に形成した
2層構造の接着層の表面に、下記の各成分からなる圧縮
性層用ゴム糊を塗布して12時間、自然乾燥させた後、
その表面を、木綿で編んだシート(幅1000mm)に
て、円周方向に巻き締めてラッピングした状態で、前出
の加硫缶にて、140℃、3kg/cm2 、90分の条
件で加硫させて、圧縮製層を形成したこと以外は、比較
例3と同様にして、比較例4の印刷用ブランケットを得
た。 {圧縮性層用ゴム糊} (成 分) (重量部) ・未加硫のNBR 100 ・ファーネスブラック(充填剤) 30 ・クレー系充填剤 40 ・ステアリン酸(可塑剤) 1 ・フェノール系老化防止剤 1 ・粉末硫黄(加硫剤) 2.5 ・スルフェンアミド系加硫促進剤 1.5 ・チウラム系加硫促進剤 1 ・酸化亜鉛(加硫促進助剤) 5 ・極小球 6 (松本油脂(株)製の商品名サランマイクロスフィアー) ・トルエン(溶媒) 100 上記各実施例、比較例の印刷用ブランケットについて、
以下の各試験を行って、その特性を評価した。 振動吸収性評価 各実施例、比較例の印刷用ブランケットの粘弾性特性
(tanδ)を、それぞれ粘弾性スペクトルメータ
((株)レオロジ社製のDVE−V4)を用いて測定し
た。そして、tanδが大きいほど振動吸収性がよいと
いう知見に基づいて、実施例、比較例の印刷用ブランケ
ットの振動吸収性を評価した。
【0063】なおtanδの測定は、各印刷用ブランケ
ットから、縦10mm×横10mmの、スリーブまたは
基布層に達するサンプルをサンプリングし、常温下、各
サンプルに初期歪み0.1mmの条件で、振幅0.05
mm、16Hzの正弦波振動を加えつつ行った。この測
定条件は、印刷用ブランケットを1000r.p.m.
の高速印刷に使用した際に、当該印刷用ブランケット
が、毎秒約17回の繰り返し圧縮を受けることに即して
設定した。
【0064】また各実施例においてベース層1を構成す
るコンパウンドの、加硫後のtanδは、上記の測定方
法で測定したところ0.05であった。 周長変化率の測定 各実施例、比較例の印刷用ブランケットの周長変化率
(%)を、それぞれ図2に示す装置を用いて測定した。
前述したように周長変化率が大きいと、印刷画像が不鮮
明化して、印刷品質が悪化するので、かかる測定による
周長変化率(%)の測定結果は、小さいほど好ましい。
【0065】図の装置は、図中黒矢印で示す方向に回転
駆動される駆動軸5に固定された、前述したブランケッ
ト胴軸と同様の、圧力ガスによるスリーブの着脱機構を
有するドラム6に、サンプルの印刷用ブランケットBを
装着するとともに、この印刷用ブランケットBに、上方
から、オフセット輪転印刷機の版胴に相当するドラム7
を所定の押し込み量で圧接した状態で、上記駆動軸5を
所定回数回転させた際の、両ドラム6,7の回転量のず
れから、周長の変化率(%)を求めるものである。
【0066】なお図において符号8は、駆動軸5を支持
する軸受装置、符号9は、ドラム7の軸71を支持し、
かつ図中矢印で示すように上下方向に直線移動可能な軸
受装置、符号10は、上記軸受装置9を下支えするバ
ネ、符号11は、ドラム7の、印刷用ブランケットBへ
の圧接力を測定するためのロードセルを示している。上
記装置においては、ドラム7を直径の違うものと交換す
ることで、当該ドラム7の印刷用ブランケットBへの押
し込み量が調整される。
【0067】また比較例2の平面状の印刷用ブランケッ
トの周長変化率を測定する場合は、ドラム6を、従来
の、ブランケット巻きつけ用のブランケット胴軸と同様
のドラムと交換すればよい。上記装置を用いた、周長変
化率の測定条件は以下のとおりである。 ・ドラム6の直径(継ぎ目なし印刷ブランケット用)…
169.520mm ・ドラム6の直径(平面状印刷ブランケット用)…17
0.100mm ・ドラム7の直径 …173.915mm ・ドラム7の印刷用ブランケットBへの押し込み量…
0.1mm ・駆動軸5の回転速度 …1000r.p.m. ・駆動軸5の回転数 …500回 なお測定に際しては、100回転ごとに、ドラム6に対
する、ドラム7の回転量のずれが正方向(ドラム6より
ドラム7が多く回転する)か、負方向(ドラム6よりド
ラム7が少なく回転する)かを確認した。その結果、い
ずれのものも、回転量のずれは正方向であることがわか
った。 へたり量測定 各実施例、比較例の印刷用ブランケットについて、それ
ぞれ上記周長変化率の測定で使用した装置を用いて、そ
のへたり量(mm)を測定し、その結果から、実施例、
比較例の印刷用ブランケットの耐久性を評価した。いう
までもなく、へたり量が小さいほど、印刷用ブランケッ
トの耐久性は良好である。
【0068】具体的には、ドラム7の印刷用ブランケッ
トBへの押し込み量0.1mm、駆動軸5の回転速度1
000r.p.m.の条件で、100時間、連続回転さ
せた後、ブランケットの厚みの減少量(mm)を測定し
て、へたり量とした。以上の結果を表1に示す。
【0069】
【表1】
【0070】表1より、ベース層の厚みを0.2〜1
0.0mmの範囲内とすると、振動吸収性、周長変化率
ならびに耐久性の点で良好な結果が得られることがわか
った。 実施例8〜14 表面印刷層4を、表2に示す厚みとしたこと以外は、実
施例3と同様にして、印刷用ブランケットBを作製し
た。
【0071】上記各実施例の印刷用ブランケット、なら
びに先の実施例3、比較例2〜4の印刷用ブランケット
について、前記周長変化率の測定と、下記のべた着肉性
評価とを行って、その特性を評価した。 べた着肉性評価 各実施例、比較例の印刷用ブランケットを、高速オフセ
ット輪転印刷機に装着し、墨色の油性インキを用いて、
上質紙の表面に3×3mmのべた印刷を行った。
【0072】そしてこの印刷物のべた部の輝度標準偏差
を、画像処理装置((株)ピアス社製のLA555)を
用いて測定して、輝度の標準偏差が小さいほど、べた着
肉性が良好であるとる知見に基づいて、実施例、比較例
の印刷用ブランケットのべた着肉性を評価した。結果を
表2に示す。
【0073】
【表2】
【0074】表2より、表面印刷層の厚みを0.1〜
0.4mmの範囲内とすると、周長変化率ならびにべた
着肉性の点で良好な結果が得られることがわかった。 実施例15〜21 圧縮性層2を、表3に示す厚みとしたこと以外は、実施
例3と同様にして、印刷用ブランケットBを作製した。
【0075】上記各実施例の印刷用ブランケット、なら
びに先の実施例3、比較例2〜4の印刷用ブランケット
について、前記周長変化率の測定、べた着肉性評価なら
びにへたり量測定の各試験を行って、その特性を評価し
た。結果を表3に示す。
【0076】
【表3】
【0077】表3より、圧縮性層の厚みを0.15〜
0.6mmの範囲内とすると、周長変化率、べた着肉性
ならびに耐久性の点で良好な結果が得られることがわか
った。 実施例22〜25 圧縮性層2の空隙率が表4に示す値となるように、当該
圧縮性層2を構成する圧縮性層用ゴム糊中の、食塩の添
加量(重量部)を下記のように変化させたこと以外は、
実施例3と同様にして、印刷用ブランケットBを作製し
た。
【0078】 実施例26〜30 圧縮性層2を、発泡剤法により形成した、独立気孔構造
としたこと以外は、実施例3と同様にして、印刷用ブラ
ンケットBを作製した。
【0079】具体的には、食塩に代えてジニトロソペン
タメチレンテトラミン(DPT)系の発泡剤、および尿
素化合物系発泡助剤を下記の添加量で添加した圧縮性層
用ゴム糊を、前出の回転体糊引き機にて塗布して12時
間、自然乾燥させた後、その表面を、木綿で編んだシー
ト(幅1000mm)にて、円周方向に巻き締めてラッ
ピングした状態で、前出の加硫缶にて、140℃、3k
g/cm2 、90分の条件で発泡させるとともに加硫さ
せて、独立気孔構造の圧縮性層2を形成した。
【0080】 上記各実施例の印刷用ブランケット、ならびに先の実施
例3、比較例2〜4の印刷用ブランケットについて、前
記振動吸収性評価を行って、その特性を評価した。
【0081】結果を表4に示す。
【0082】
【表4】
【0083】*1:空隙率ではなく極小球の体積率 表4より、圧縮性層は独立気孔構造より連続気孔構造の
方が、振動吸収性の点で良好な結果が得られることがわ
かった。 実施例31 前記実施例3と同様にして、非伸縮性層3までを形成し
た後、この非伸縮性層3上に、前記実施例3で使用した
のと同じ接着層用ゴム糊を、前出の回転体糊引き機にて
塗布して30分間、自然乾燥させて接着層(厚み0.0
5mm)を形成した。
【0084】ついでこの接着層上に、前記実施例3で使
用したのと同じベース層用コンパウンドを100重量部
のトルエンで溶解したベース層用ゴム糊を、同様の方法
にて塗布して12時間、自然乾燥させた後、その表面
を、木綿で編んだシート(幅1000mm)にて、円周
方向に巻き締めてラッピングした状態で、前出の加硫缶
にて、140℃、3kg/cm2 、90分の条件で加硫
させ、さらにその表面を前出の円筒研削機によって研磨
して、厚み0.2mmの、第2のベース層を形成した。
【0085】つぎに、上記第2のベース層上に、前記実
施例3と同様にして、接着層g4と表面印刷層4とを形
成して、印刷用ブランケットを製造した。上記実施例3
1の印刷用ブランケットについて、前出の各試験を行っ
て、その特性を評価した。結果を、実施例3の結果と併
せて表5に示す。
【0086】
【表5】
【0087】表5より、非伸縮性層3と表面印刷層4と
の間に第2のベース層を形成すると、振動吸収性、周長
変化率および耐久性の点でさらに良好な結果が得られる
ことがわかった。
【0088】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、円筒状のスリーブの外周面に、接着層を介して積層
された、エラストマーからなる、実質的に多孔質でな
く、かつ継ぎ目のないベース層の作用によって、通常の
印刷から高速印刷まで、幅広い範囲において高品質の印
刷物を得ることができるとともに、高強度で取り扱いが
容易であり、しかも長寿命で、かつスリーブ等の再利用
も容易な、周方向に継ぎ目のない印刷用ブランケットが
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】同図(a) は、この発明にかかる印刷用ブランケ
ットの一実施例の、層構成を示す断面図、同図(b) は、
上記実施例の印刷用ブランケットの、部分切り欠き斜視
図である。
【図2】印刷用ブランケットの周長変化率を測定するた
めの装置の側面図である。
【符号の説明】
B 印刷用ブランケット S スリーブ 1 ベース層 2 圧縮性層 3 非伸縮性層 4 表面印刷層 g1,g2,g3,g4 接着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41N 10/00 - 10/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブランケット胴軸に外挿される円筒状のス
    リーブの外周面に、 エラストマーからなる、実質的に多孔質でなく、か
    継ぎ目のないベース層と、 エラストマーからなる、多孔質でかつ継ぎ目のない
    圧縮性層と、 非伸縮性の線材を、円周方向にらせん状に巻回した
    非伸縮性層と、 エラストマーからなる、継ぎ目のない表面印刷層と
    を、 それぞれエラストマーからなる、継ぎ目のない接着層を
    介して、この順に積層したことを特徴とする印刷用ブラ
    ンケット。
  2. 【請求項2】ベース層の厚みが0.2〜10.0mm、
    圧縮性層の厚みが0.15〜0.6mmで、かつ表面印
    刷層の厚みが0.1〜0.4mmである請求項1記載の
    印刷用ブランケット。
  3. 【請求項3】圧縮性層が連続気孔構造を有し、かつその
    空隙率が30〜60%である請求項1記載の印刷用ブラ
    ンケット。
  4. 【請求項4】非伸縮性層と表面印刷層との間にも、エラ
    ストマーからなる、実質的に多孔質でなく、かつ継ぎ目
    のないベース層が、エラストマーからなる、継ぎ目のな
    い接着層を介して設けられている請求項1記載の印刷用
    ブランケット。
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