JP2831433B2 - 塗料組成物 - Google Patents

塗料組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ベースコート上にウエット・オン・ウエッ
ト方式により塗装される、上塗用クリヤー塗料組成物に
関する。
更に詳しくは、自動車ボディーの塗装において、着色
塗料、メタリック顔料を含むベースコートを塗装し、そ
の上にウエット・オン・ウエット方式により、クリヤー
トップコートを塗装し、同時に焼付けせしめる塗装シス
テムにおける、クリヤー塗料組成物にに適した、耐酸
性、耐ガソリン性、耐ガスホール性、塗膜外観、耐候性
等に優れた塗料組成物に関する。
〔従来の技術〕
自動車ボディーの塗装において、近年、自動車用塗料
に対する強い要望として、高外観品質、高耐久性などが
挙げられる。
これらの要求を満足すべく、顔料を含むベースコート
上に、クリヤーコートを塗装する2コトー方式が多用さ
れている。
従来、クリヤーコート用塗料としては、アクリルメラ
ミン系の熱硬化性溶剤型塗料が多用されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、アクリル、メラミン樹脂系塗料は、酸
性雨に対する抵抗性が十分でなく、ブリスター、白化、
雨しみ等を発生し、耐久性が不足している。
これに対して特開平1−139653では、酸基とエポキシ
基の硬化反応を主体とした熱硬化性溶剤型塗料組成物が
提案されている。
上記の酸基とエポキシ基の硬化反応を主体とした熱硬
化性溶剤型塗料組成物は、酸性雨に対する抵抗性、耐久
性、外観等は問題はないが、燃料として使われるガソリ
ンに対する抵抗性が弱く、特に、ガソリン中にアルコー
ルを含む場合には、その抵抗性(耐ガスホール性)が劣
っていた。
このことにより自動車用塗料としての要望を、十分満
たしていなかった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、ベースコート上にウエット・オン・ウ
エット塗装方式における上塗用クリヤー塗料組成物にお
いて、従来の酸基とエポキシ基の硬化反応を主体とした
熱硬化性溶剤型塗料組成物で、酸性雨に対する抵抗値、
耐久性、塗膜外観を充分保持しつつ、特定な、有機ホス
フィンとホウ素化合物とからなる錯体を特定量加えるこ
とにより、耐ガソリン性及び耐ガスホール性が優れてい
ることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、 (a)酸基を有する単量体とその他の共重合可能な単量
体からなり、酸価が30〜150KOHmg/g、数平均分子量が3,
500〜20,000であるアクリル系共重合体、 (b)エポキシ基を有する単量体とその他共重合可能な
単量体からなり、エポキシ当量が200〜1,000g/eq、数平
均分子量が500〜5,000であるアクリル系共重合体および (c)下記一般式(I) (式中、R1はアルキル、アルケニル、アルキニル、アル
アルキルまたはアリール基を示し、R2〜R6は水素、アル
キル、アルケニル、アルキニル、アルアルキルまたはア
リール基を示す。)で表される錯体 を含んでなり、(a)の酸基と(b)のエポキシ基の
当量比が、1:0.5〜0.5:1で、かつ(a)と(b)の全量
100重量部に対して(c)が0.01〜3重量部よりなる塗
料組成物に関する。
本発明において、アクリル系共重合体(a)に用いる
酸基を有する単量体としては、例えば、アクリル酸、メ
タクリル酸、或いはマレイン酸、無水マレイン酸、イタ
コン酸及びそれらのモノエステル化物が挙げられ、これ
らの1種以上を用いることができる。
これら単量体の中でも、特に、アクリル酸、メタクリ
ル酸が好ましい。
共重合可能な単量体としては、メチル(メタ)アクリ
レート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メ
タ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、
イソブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、ステアリル(メタ)アクリレート、トリデシル
(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリ
レート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェニル(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒド
ロキシブチル(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオ
ールモノ(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)
アクリレート等のアクリル酸およびメタアクリル酸のエ
ステル類を用いることができる。
なお、上記化合物において、例えば、メチル(メタ)
アクリレートは、メチルメタクリレートおよびメチルア
クリレートを意味する。
その他の共重合可能な単量体としては、例えば、スチ
レン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、アクリロ
ニトリル、メタクリルニトリル、酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、アクリルアミド、メタクリルアミド、メチ
ロールアクリルアミド、メチロールメタクリルアミド、
塩化ビニル、プロピレン、エチレン、C4〜C20のα−オ
レフィン等が挙げられる。
酸基を有する単量体は、アクリル系共重合体(a)の
酸価が30〜150KOHmg/gになるように使用量を限定するの
が適当である。
酸価が30KOHmg/g未満の時は、硬化性が不足し耐溶剤
性が劣り、また酸価が150KOHmg/gを越えて大きいと、溶
剤に対する溶解性が劣り、塗料に沈澱物が生じるなど塗
料の安定性が悪く、溶剤塗料としては実用的でない。好
ましい酸価の範囲は50〜120KOHmg/gである。
なお、上記の酸価とは、樹脂1gを中和するのに要する
KOHのmg数で表され、単位はKOHmg/gである。
数平均分子量は、GPCを用いたポリスチレンを標準と
して測定し得られた値であり、この数平均分子量は3,50
0〜20,000の範囲が適当である。
数平均分子量が3,500未満の時は、耐溶剤性が劣り、
また洗車時等のブラシによるスリ傷がつきやすく、また
耐水性が劣り、塗膜品質を良好に保つ上での耐久性が劣
る。またベースコートとのウエット・オン・ウエット塗
装においてベースコートとクリヤコートの混じりが生じ
ツヤビケとなり塗膜外観が劣る。
数平均分子量が20,000を越えて大きいと、塗装時の不
揮発分が低く、かつ塗膜外観が悪くなる。
好ましい数平均分子量は、5,000〜20,000、更に好ま
しくは5,500〜20,000の範囲である。
アクリル系共重合体(a)のガラス転移点は、50℃以
下が好ましく、更には−20℃〜40℃であることが好まし
い。
酸基を有する共重合体としては、アクリル系共重合体
であることが必要で、他の重合体、例えば酸基を有する
ポリエステル樹脂をアクリル共重合体基(a)の替わり
に用いた場合、耐酸性が劣り、酸性雨による雨ジミが発
生し実用的ではない。
アクリル系共重合体(a)は常法により合成すること
ができ、溶液重合法、懸濁重合法、塊状重合法、乳化重
合法等の公知の何れの重合法にても製造することができ
る。
その際、重合開始剤としては、例えば、アゾビスイソ
ブチロニトリル、4,4−アゾビス(4−シアノペンタ
酸)、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキ
シ−2−エチルヘキサノエート、クメンハイドロパーオ
キサイド、カリウムパーサルフェート、過酸化水素、2,
2′−アゾビス〔2−メチル−N−(2−ヒドロキシエ
チル)プロピオアミド〕等を用いることができ、また必
要に応じて、連鎖移動剤として、ドデシルメルカプタ
ン、メルカプトエタノール、α−メチルスチレンダイマ
ー等を用いることができる。
本発明においてアクリル共重合体(b)に用いるエポ
キシ基を有する単量体としては、例えば、グリシジルメ
タアクリレート、グリシジルアクリレート、メチルグリ
シジルメタアクリレート、メチルグリシジルアクリレー
ト、アクリルグリシジルエーテル等が挙げられ、これら
を1種以上用いることができる。
その他の共重合可能な単量体としては、アクリル系共
重合体の(a)で記載した、共重合可能な単量体として
例示したもの全て用いることができる。
またアクリル系重合体(b)は、アクリル共重合体
(a)と同様に、常法により合成することができ、アク
リル系共重合体(a)で記載した重合法並びに重合開始
剤、必要に応じ連鎖移動剤を用い製造することができ
る。
エポキシ基を有する単量体は、アクリル系重合体
(b)のエポキシ当量が200〜1,000g/eqになるように使
用量を限定するが適当である。
エポキシ当量が1,000g/eqを越えて大きい場合は硬化
性が不足し耐溶剤性が劣る。また、エポキシ当量が200g
/eq未満の場合は、塗膜の表面が平滑とならず、好まし
い塗膜品質を得ることができない。
なお、上記のエポキシ当量とは、エポキシ基の1g当量
当たりの樹脂の重量g数で表される。単位はg/eqであ
る。
アクリル共重合体(b)の数平均分子量は、500〜5,0
00の範囲が適当である。
数平均分子量が500未満であると、反応性が増すが、
耐久性が劣り、望ましい塗膜が得難くなる傾向がある。
また、5,000を越えて大きいと、焼付時にアクリル共重
合体(a)と硬化反応を行う際に、反応が充分に進行せ
ず耐溶剤性が劣る。
これは、本発明がアクリル系共重合体(a)とアクリ
ル共重合体(b)から構成された高分子間架橋反応を用
いているためと考えられ、すなわちアクリル系共重合体
(b)の数平均分子量が、5,000を越えて大きい場合
は、架橋反応初期において未硬化塗料の粘度上昇が著し
く、その後の架橋反応において、酸基とエポキシ基の衝
突反応頻度を減じるためと推定される。
好ましくは、アクリル系共重合体(b)の数平均分子
量はアクリル共重合体(a)のそれを下まわることが望
ましい。アクリル系共重合体(b)は、アクリル系共重
合体(a)に対する硬化剤として作用する。
アクリル系共重合体(b)のガラス転移点は、50℃以
下であることが適当であり、更には−20℃〜40℃である
ことが好ましい。
アクリル系共重合体(a)と(b)が有する酸基とエ
ポキシ基の当量比は、1:0.5〜0.5:1であるように塗料を
調整することが必要である。
これ以外の範囲では、塗膜の耐溶剤性、耐水性が劣
る。
本発明において用いられる(C)成分は、下記一般式
(I) (式中、R1はアルキル、アルケニル、アルキニル、アル
アルキルまたはアリール基を示し、R2〜R6は水素、アル
キル、アルケニル、アルキニル、アルアルキルまたはア
リール基を示す。)で表される錯体である。
具体的な錯体としては、例えば、(C6H53P:BH3
(C6H53P:B(CH3、(C6H53P:B(C2H5、(C
6H53P:BH(C4H9、(C6H53P:B(C6H5、(P
−CH3C6H43P:B(CH3、(C4H93P:B(CH3
(C6H52HP:B(CH3、(CH32HP:BH(CH3など
が挙げられる。
このような、前記一般式(I)で表される錯体(c)
は、1種以上の混合物としても用いることができる。
一般式(I)で表される錯体(c)は、酸基とエポキ
シ基の反応触媒として作用する。
更に4級ホスホニウム塩、4級アンモニウム塩、3級
ホスフィン、3級アミン類、有機金属化合物、有機酸金
属塩、イミダゾール、ルイス酸、ホウ酸エステル類を併
用して使用することもできる。
前記一般式(I)で表される錯体(c)は、(a)と
(b)の全量100重量部に対して、0.01〜3重量部の範
囲が適当である。
上記錯体の量が0.01重量部未満では、耐ガソリン性、
耐ガスホール性が劣る。また3重量部を越えて大きい
と、塗料の貯蔵時に粘度が上昇し、安定性が劣り実用に
適さない。
本発明の熱硬化性溶剤型塗料に用いることのできる溶
剤は、例えば、ヘキサン、ヘプタンの如き脂肪族炭化水
素、トルエンまたはキシレンの如き芳香族炭化水素、主
として脂肪族炭化水素よりなるが、若干の芳香族炭化水
素を含有する種々の沸点範囲の石油留分、酢酸ブチル、
エチレングリコールジアセテート、2−エトキシエチル
アセテートの如きエステル、アセトンおよびメチルイソ
ブチルケトンの如きケトン類、およびブチルアルコール
の如きアルコール等が挙げられる。
上記溶剤は、脂肪族炭化水素並びに芳香族炭化水素が
好ましく、50重量%以上用いることが好ましい。
本発明の塗料組成物の調合は、アクリル系共重合体
(a)、アクリル系共重合体(b)及び前記一般式
(I)で表される錯体(c)を、(a)中の酸基と
(b)のエポキシ基の当量比が1:0.5〜0.5:1となり、か
つ(c)が(a)と(b)の合計100重量部に対し0.01
〜3重量部となるように常法により配合すればよい。
更に必要に応じて、(a)、(b)および(c)成分
以外に、慣用の他の成分、例えば、有機モンモリロナイ
ト、ミクロゲル、ポリアミド、ポリエチレンワックスの
ような粘度改質剤や、シリコーン、アクリル系の有機高
分子の表面調整剤、紫外線吸収剤などの耐候安定剤、メ
ラミン樹脂、ブロックイソシアナート樹脂等を配合して
もよい。
更にまた、クリヤーコートに、少量の顔料を配合し、
完全な隠蔽性の発現しない程度に着色してもよい。得ら
れたクリヤーコート組成物は、適当な溶剤を希釈シンナ
ーとして用い、所定粘度に調整される。その際芳香族及
び樹脂族炭化水素系溶剤を50重量%以上使用することが
好ましい。
ベースコートの塗料としては、自動車塗装において使
用可能なもの全てを用いることが出来る。
ベースコート塗料は、樹脂、着色剤、金属顔料を含
み、樹脂としては、アクリル−メラミン樹脂系、ポリエ
ステル−メラミン樹脂系が一般的である。
ベースコートの塗料に使用される金属顔料及び着色剤
としては、例えばアルミニウムフレーク、銅ブロンズフ
レーク、及びマイカが挙げられる。
着色料としては、例えば無機顔料、特に二酸化チタ
ン、酸化鉄、酸化クロム、クロム酸鉛及びカーボンブラ
ック、並びに有機顔料としては、フタロシアニンブルー
及びフタロシアニングリーンが挙げられる。
またベースコート塗料組成物は、更に界面活性剤、フ
ローコントロール剤、チクソトロピー剤、ミクロゲル、
紫外線吸収剤、触媒等の通常の添加剤を用いることがで
きる。更にセルロース系の樹脂を配合することもでき
る。
本発明の塗料組成物をクリヤーコートとして使用する
方法としては、代表的に次のような方法が例示できる。
ベースコートを基材に塗布した後、フラッシュ時間を
おき、クリヤーコートを塗布する。
フラッシュ時間は、室温で1〜10分間放置するか、適
当な80℃程度の加熱行程を加えてもよい。
被塗装物に、ベースコート並びにクリヤーコートが塗
布された後、5分から20分程度のセッティング時間をと
った後、被塗装物は約100〜180℃で約5〜60分間焼付ら
れる。
一般的なクリヤーフィルムの膜厚は20〜60μである。
クリヤーコート組成物を塗布する方法は、通常の方
法、例えば、ハケ塗り塗装、スプレー塗装、浸漬塗装等
を用いてもよいが、スプレー塗装は、優れた塗膜外観を
付与するために好ましい方法である。スプレー塗装法
は、例えばエアー霧化方式、ベル霧化方式等が挙げられ
る。
本発明の塗料組成物は、ベースコート上にウエット・
オン・ウエット方式により塗装される。自動車ボディー
の塗装において、耐酸性、耐ガソリン性、耐ガスホール
性、塗膜外観、耐候性等の優れた塗膜に仕上げることが
できる。
〔実施例〕
以下、本発明を、更に具体的に説明するため、実施例
及び比較例をあげて説明するが、本発明はこれらの実施
例に限定されるものではない。
また、説明中の「部」及び「%」は、ことわりのない
限り重量によるものである。
酸基を有するアクリル系共重合体(a)の調整 参考例1 撹拌機、温度計、還流コンデンサー及び窒素導入管を
備えた4つ口フラスコに、窒素をパージした後、ソルベ
ッソ#100(エッソ社製、芳香族炭化水素、沸点150〜17
7℃)85部、n−ブタノール15部を仕込み、100℃で加熱
昇温した。
表−1に示す原料を5時間にわたり滴下して、さらに
その後は100℃で6時間保持して、固形分約50重量%
の、酸基を有するアクリル系共重合体(a−1)〜(a
−7)を得た。
エポキシ基を有するアクリル系共重合体(b)の調整 参考例2 参考例1で用いたと同様の反応装置に、窒素をパージ
した後、ソルベッソ#100(エッソ社製、芳香族炭化水
素、沸点150〜177℃)150部を仕込み、140℃に加熱昇温
した。
表−2に示す原料を5時間にわたり滴下して、さらに
その後は100℃で6時間保持した後、ソルベッソ#100
50部を減圧下(〜30mmHg)で加温して留去し、固形分約
50重量%のエポキシ基を有するアクリル系共重合体(b
−1)〜(b−6)を得た。
ベースコート塗料の調整 メタリックベースコート塗料(3−1−1)の調整 参考例3 撹拌機、温度計、コンデンサーを備えた4ツ口フラス
コに、キシレン100部を仕込み、100℃に加熱昇温した。
ここにスチレン10部、メチルメタクリレート10部、ブチ
ルアクリレート30部、イソブチルアクリレート35部、2
−ヒドロキシメタクリレート12部、メタクリル酸3部、
アゾビスブチロニトリル2部よりなる原料を混合し、4
時間にわたり滴下して、更にその後も同温度で6時間保
持して、固形分約50%のアクリル樹脂を得た。
このアクリル樹脂180部、ユーバン20SE−60(ブチル
化メラミン樹脂、三井東圧化学社製、固形分60%)37.5
部、アルミペースト7160N(東洋アルミニウム社製)16.
8部を撹拌機にて撹拌混合した。
上記で得たベースコート塗料組成物を下記混合溶剤に
て希釈しFord Cup #4にて13秒/25℃に粘度調整し、メ
タリックベースコート塗料(3−1−1)を得た。
酢酸エチル 15部 トルエン 40部 ソルベッソ#100(エッソ社製) 35部 セルローズアセテート 10部 ソリッドカラーベースコート塗料(3−1−2)の調整 ソリッドカラーベースコート塗料を下記の様に配合し
た。
(3−1−1)で合成したベース用アクリル樹脂(固 形分50%) 60.7部 酸化チタンCR−90(石原産業社製) 52部 上記配合にてペイントシェーカーにより1時間顔料を
分散した。更にユーバン20SE−60を21.7部加え、下記混
合溶剤にて希釈しFord Cup #4にて13秒/25℃に粘度調
整し、ソリッドカラーベースコート塗料(3−1−2)
を得た。
トルエン 60部 ソルベッソ#100(エッソ社製) 30部 n−ブタノール 10部 クリヤーコート塗料の調整 参考例4 クリヤーコート塗料を表−3に示す割合で配合し、更
に樹脂固形分に対し0.2重量%のレジミックスRL−4
(レベリング材 三井東圧化学社製)を加え、撹拌機に
て撹拌し、ソルベッソ#100 50部、ソルベッソ#150
50部(エッソ社製)よりなる混合溶剤にて希釈し、Ford
Cup #4にて30秒/25℃に粘度調整し、クリヤーコート
塗料を得た。
塗膜性能 実施例1 アクリル系共重合体(a−1)、アクリル系共重合体
(b−1)及び一般式(I)で表される錯体(c)とし
てトリフェニルホスフィン−トリフェニルボランを表−
3に示す割合で配合し、参考例4に示す手法でクリヤー
コート塗料を調整した。
参考例3ので調整したメタリックベースコート塗料
(3−1−1)を、自動車車体用鋼板にカチオン電着塗
料を塗布、焼付した被塗物に、エアースプレーにて塗装
後3分間のセッティング後、上記クリヤーコート塗料を
ウエット・オン・ウエット塗装し、10分間セッティング
後、140℃で20分間加熱しテスト板を得た。
クリヤーフィルム膜厚並びに塗膜性能は表−4に示
す。
実施例2〜4、比較例1〜8 実施例1と同様に表−3に示す割合で塗料を調整し、
同様の方法でテスト板を得た。
実施例5 実施例1と同様に表−3に示す割合でクリヤーコート
塗料を調整した。
実施例1と同様の被塗物に参考例3ので調整したソリ
ッドカラーベースコート塗料(3−2)をエアースプレ
ーにて塗装後3分間セッティング後、上記クリヤーコー
ト塗料をウエット・オン・ウエット塗装し、10分間セッ
ティング後、140℃で20分間加熱しテスト板を得た。
クリヤーフィルム膜厚並びに塗膜性能は表−4に示
す。
〔発明の効果〕 本発明の塗料組成物は、従来のものに比べ、耐ガソリ
ン性、耐ガスホール性、耐酸性、塗膜外観共に優れてい
ることが、表−4から明らかである。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09D 133/00 - 133/14,163/00 C08L 33/00 - 33/14,63/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)酸基を有する単量体とその他の共重
    合可能な単量体からなり、酸価が30〜150KOHmg/g、数平
    均分子量が3,500〜20,000であるアクリル系共重合体、 (b)エポキシ基を有する単量体とその他の共重合可能
    な単量体からなり、エポキシ当量が200〜1,000g/eq、数
    平均分子量が500〜5,000であるアクリル系共重合体、及
    び (c)下記一般式(I) (式中、R1はアルキル、アルケニル、アルキニル、アル
    アルキルまたはアリール基を示し、R2〜R6は水素、アル
    キル、アルケニル、アルキニル、アルアルキルまたはア
    リール基を示す。)で表される錯体 を含んでなり、(a)の酸基と(b)のエポキシ基の当
    量比が、1:0.5〜0.5:1で、かつ、(a)と(b)の全量
    100重量部に対して(c)が0.01〜3重量部よりなる塗
    料組成物。
  2. 【請求項2】アクリル系共重合体(a)のガラス転移点
    が50℃以下である請求項1記載の塗料組成物。
  3. 【請求項3】アクリル系共重合体(b)のガラス転移点
    が50℃以下である請求項1記載の塗料組成物。
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