JP2831360B2 - 感熱昇華転写記録媒体 - Google Patents

感熱昇華転写記録媒体

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JP2831360B2 JP63240828A JP24082888A JP2831360B2 JP 2831360 B2 JP2831360 B2 JP 2831360B2 JP 63240828 A JP63240828 A JP 63240828A JP 24082888 A JP24082888 A JP 24082888A JP 2831360 B2 JP2831360 B2 JP 2831360B2
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浩之 上村
保 有賀
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は昇華転写記録方法に用いる記録媒体、具体的
には、イエロー色素を含有する昇華転写インクシートに
関するものである。
[従来の技術] 昇華転写用のイエロー色素としては主に分散染料から
選択したものが使用されている。例えばC.I.ディスパー
ズイエロー1、3、5、11、13、14、16、42、61等であ
る。しかしこれ等の色素は昇華性は良いものの、色調が
悪かったり、転写前のインクシートの保存性、あるいは
記録画像の保存性に問題を有する。また特にこれ等の色
素はバインダーとして使われる樹脂への溶解性が悪いた
め結果として記録画像に光沢がない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、従来技術の上記問題点を解決するために、
昇華性に優れ、転写前のインクシートの保存性あるいは
記録画像の保存安定性に優れ、更に、記録画像に光沢の
あるイエロー色素を含有する昇華転写インクシートを提
供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するための本発明の構成は特許請求の
範囲に記載のとおり、基体上に設けられたインク層から
熱により色素を昇華させ、受紙に像を形成させる転写記
録方法に用いる転写記録媒体において、インク層が下記
一般式A、B、C、Dの何れかで表わされる少なくとも
一種の色素を含有していることを特徴とする感熱昇華転
写記録媒体、 一般式A ただし、この一般式Aにおける R1、R2は水素、未置換または置換アルキル基、フェニル
基のうちの何れか、 一般式B ただし、この一般式Bにおける R1は水素またはハロゲン R2、R3は水素、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲンの
うちの何れか、 R4、R5は水素、アルキル基、アラルキル基、ヒドロキシ
アルキル基およびそのエーテル、フェニルのうちの何れ
かである。
一般式C ただし、 R1:水素、アルキル基、ハロゲン、ニトロ基のうちの何
れか、 R2:水素、アルキル基、アルコキシ、ハロゲンのうちの
何れか、 R3、R4:水素、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、ア
ラルキル基、フェニル基のうちの何れかである。
一般式D ただし、 R1:アルキル基 R2:未置換もしくは置換フェニル基 未置換もしくは置換ベンジル基 未置換もしくは置換ベンゾイル基 のうちの何れか (R3;アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アラルキル
基、アシル基のうちの何れか) のうちの何れかである。
上記転写記録媒体は転写基体上に結合剤とともに色素
を塗布して製造する。その製造法について具体的に説明
する。
転写基体としては一般にコンデンサー紙、ポリエステ
ル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、
またはこれらの樹脂に耐熱性および平滑性を向上させる
処理を施したリボン状またはフィルム状のものが使用さ
れる。
結合剤としてはアラビアゴム、カゼイン、エチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアル
コール、ポリビニルアセテート、ポリビニルブチラー
ル、ポリエステル樹脂などの一種または二種以上の混合
物が使用される。
色素および結合剤などを溶解または分散させる溶媒と
してはエタノール、プロパノール、ブタノール、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、トルエン、キシレン、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、ジクロルエタンなどの一種または二種
以上の混合物が使用される。
色素および結合剤、すなわち、インクを転写基体上に
塗布する方法としてはバーコーター、ロールコーター、
ナイフコーター、スクリーン印刷、グラビヤ印刷などが
ある。
また受像体としてはポリエステル系樹脂、またはポリ
アミド系樹脂などをコートした紙、ポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリエステルなどの合成紙またはこれら
の合成紙にさらにポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹
脂などをコートしたものが使用される。
上記色素のうち一般式Aで表わされる色素の具体例を
列挙する。
上記色素のうち、具体例1の色素の製造例を示すと下
記のとおりである。
モノエタノールアミン6.5gとジオキサン50mlを50℃で
攪拌しながら、これに2,4−ジニトロクロルベンゼン10.
2gをジオキサン150mlに溶かした溶液を少しづつ加え
る。同温度で2時間攪拌した後冷却し、これを約300ml
の水に加えると黄色の結晶が析出する。これを濾取し、
水洗した後エタノールにて再結晶すればm.p.91〜92℃の
具体例1の色素9.3gが得られる。
つぎに、上記一般式Bで表わされる色素の具体例を下
記に列挙する。
上記一般式Cで示される色素を具体的に例示すると下
記のとおりである。
ただし、置換基R1ないしR4のみを例示する。
[色素の具体例] つぎに、上記色素の具体例1の色素の製法例を示す。
インデン3.5g、4−N,N−ジメチルベンズアルデヒド
4.5gを無水エタノール50mlに入れ、窒素ガス気流下で加
熱還流しながら飽和水酸化カリウムのエタノール溶液25
mlを除々に滴下した。滴下終了後30分間加熱還流したの
ち室温まで放冷し、水200mlに注ぐ。トルエンで抽出
し、乾燥後、トルエンを留去し、ついでシリカゲルによ
るカラム処理した(溶離液;トルエン/n−ヘキサン=2/
1 Vol.比)。得られた結晶を酢酸エチル、エタノールの
混合溶媒で再結晶して橙色針状結晶の1−(4−N,N−
ジメチルアミノベンジリデン)インデン2.7g(収率約37
%)を得た。融点は161〜162℃であった。
次に上記色素のうち、一般式Dで表わされる色素の具
体例を列挙する。
以下、実施例によって、本発明を更に具体的に説明す
る。
なお、実施例に記載の各成分の量(部)は重量部であ
る。
実施例I 下記組成のインク層形成液を24時間ボールミルにて分
散せしめた。次に8.5μmポリイミドフィルム(東レデ
ュポン製)にワイヤーバーを用いて膜厚約0.6μmにな
るように塗布し、乾燥して昇華転写記録媒体を得た。
インク層形成液の組成 色素 8部 ポリビニルブチラール樹脂BX−1(積水化学製)10部 メチルエチルケトン 100部 トルエン 100部 受像体として合成紙ユポFPG#150(王子油化合成紙
製)上に下記組成の塗工液を乾燥時付着量4.5g/m2にな
る割合で塗布し80℃で1分間乾燥して受像体シートを作
製した。
ポリエステル樹脂 バイロン 200(東洋紡製) 20部 イソシアネート コロネートL(日本ポリウレタン
製) 3.5部 シリコーンオイルDC28PA(トーレシリコーン製) 1.5部 メチルエチルケトン 40部 トルエン 40部 この昇華転写記録媒体と受像体を対向させ、解像度6
ドット/mmのサーマルヘッドを用いて次の条件で印字し
た。
印加電力442mw/ドット、 印加時間0〜8mmsec、 印加エネルギー0〜3.54mJ/ドット、 得られた画像についてそれぞれ次の試験を行った。
(1)マクベス濃度計(RD−514)で画像濃度を測定し
比較した。
(2)フェードメータ(カーボンアーク灯)に24時間か
けた後、色彩色差計CR−100(ミノルタ製)で色素を測
定し、標準ブルースケールと比較して耐光性を等級で表
わした。
(3)光沢の有無を目視により判定した(光沢有り:
○、無し:×) 一般式Aで表わされる色素を用いた実施例の結果を表
−1に示す。
次に、一般式Bで表わされる色素を用いた実施例の結
果を表−2に示す。
実施例II 下記組成のインク層形成液を24時間ボールミルにて分
散せしめた。次に8.5μmポリイミドフィルム(東レデ
ュポン製)にワイヤーバーを用いて膜厚約0.6μmにな
るように塗布し、乾燥して昇華転写体を得た。
インク層形成液の組成 色素 8部 ポリビニルブチラール 10部 メチルエチルケトン 100部 トルエン 100部 この転写体を用い、実施例Iと同じ受像体シートを用
い、同じ条件で印字試験をした。
その結果を表−3に示す。
実施例III 下記組成を8.5μmポリイミドフィルム(東レデュポ
ン製)にワイヤーバーを用いて膜厚約0.6μmになるよ
うに塗布し、乾燥して昇華転写インクシートを得た。
色素 8部 ポリビニルブチラール 10部 メチルエチルケトン 100部 トルエン 100部 この昇華転写インクシート、および、実施例Iと同じ
受像体シートを用い、実施例Iと同じ条件で印字試験を
した。
その結果を表−4に示す。
[効 果] 以上説明したように、本発明の感熱昇華転写記録媒体
によれば、高濃度で、耐光性がよく、かつ、光沢のある
転写画像を形成することができる。
フロントページの続き (72)発明者 上村 浩之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 有賀 保 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 佐々木 正臣 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭51−98260(JP,A) 特開 昭61−108590(JP,A) 特開 昭63−288781(JP,A) 特公 昭57−11289(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/38 - 5/40 CA(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体上に設けられたインク層から熱により
    色素を昇華させ、受紙に像を形成させる転写記録方法に
    用いる転写記録媒体において、インク層が下記一般式
    A、B、C、Dの何れかで表わされる少なくとも一種の
    色素を含有していることを特徴とする感熱昇華転写記録
    媒体、 一般式A ただし、この一般式Aにおける R1、R2は水素、未置換または置換アルキル基、フェニル
    基のうちの何れか、 一般式B ただし、この一般式Bにおける R1は水素またはハロゲン R2、R3は水素、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲンの
    うちの何れか、 R4、R5は水素、アルキル基、アラルキル基、ヒドロキシ
    アルキル基およびそのエーテル、フェニルのうちの何れ
    かである。 一般式C ただし、 R1:水素、アルキル基、ハロゲン、ニトロ基のうちの何
    れか、 R2:水素、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲンのうち
    の何れか、 R3、R4:水素、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、ア
    ラルキル基、フェニル基のうちの何れかである。 一般式D ただし、 R1:アルキル基 R2:未置換もしくは置換フェニル基 未置換もしくは置換ベンジル基 未置換もしくは置換ベンゾイル基 のうちの何れか (R3;アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アラルキル
    基、アシル基のうちの何れか) のうちの何れかである。
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