JP2831196B2 - 廃トナー及び劣化現像剤の回収検出制御手段を備えた画像形成装置 - Google Patents

廃トナー及び劣化現像剤の回収検出制御手段を備えた画像形成装置

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JP2831196B2 JP4110082A JP11008292A JP2831196B2 JP 2831196 B2 JP2831196 B2 JP 2831196B2 JP 4110082 A JP4110082 A JP 4110082A JP 11008292 A JP11008292 A JP 11008292A JP 2831196 B2 JP2831196 B2 JP 2831196B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、レーザプリン
タ等の電子写真方式の画像形成装置に関し、特に廃トナ
ー回収容器には現像剤を回収する際の自動排出機構に係
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の画像形成装置では、感光体
1上の残留トナーをクリーニング装置により除去し、こ
の廃トナーを回収容器に回収している。また、現像槽内
の現像剤も二成分方式の場合、特にキャリアが劣化する
ため、これを現像槽から排出して新たな現像剤と交換し
なければならない。
【0003】従来、これらの廃トナー及び劣化現像剤の
回収技術としては、特開昭60−153066号(従来
例1)、実開昭63−180864号(従来例2)と、
特願平3−188733号(従来例3)とがある。
【0004】<従来例1>従来例1は、現像槽の現像剤
排出口に専用の回収容器を取り付けて、回収容器の有無
を確認してから交換動作に入るというものである。
【0005】しかし、これでは、専用の回収容器を必要
とするので、容器の運搬、保管など無駄が多い。
【0006】<従来例2>従来例2は、クリーニング装
置により除去された感光体上の残留トナーが、廃トナー
となって回収容器に回収される。また、寿命となった現
像槽の現像剤も同じ回収容器へと回収される。
【0007】しかし、上記従来例2では、回収容器内に
どれだけの廃トナーが現在回収されているのかが全く不
明であり、ほぼ一杯に廃トナーが回収されているとき
に、現像剤の寿命がきて、交換動作に入ると、回収容器
内に回収できず、あふれてしまうこととなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
3に記載の画像形成装置は、劣化現像剤回収可否判定手
段の判定結果、劣化現像剤を搬送しても回収容器からあ
ふれ出ない場合に劣化現像剤搬送手段に回収指示信号を
出力する搬送制御手段を備えているものである。即ち、
先願の明細書には劣化現像剤を搬送しても回収容器から
あふれ出ない場合に劣化現像剤を回収することについて
は記載されているが、あふれ出ると判断された場合につ
いての解決策は何等示されていない。
【0009】本発明は、上記に鑑み、現在の廃トナーを
回収量に応じて、現像剤の回収、交換の動作をよりスム
ースに行えるとともに、サービスメンテナンス時にマシ
ン側からサービスマンやユーザーに的確なメッセージを
与えることができる画像形成装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、図1、図2の如く、現像剤の劣化検出時に回収容
器4内の廃トナー量を検出し、その検出結果と、劣化現
像剤量記憶手段23にあらかじめ記憶させた設定値とか
ら、劣化現像剤を排出搬送しても、回収容器4からあふ
れ出ないか否かを判定する。その判定結果、劣化現像剤
を搬送すると回収容器4からあふれ出る場合には、劣化
現像剤搬送手段を駆動する回収指示信号を入力する操作
パネル上のキー入力を禁止するとともに回収容器の交換
を促すメッセージを表示し、回収容器が交換された後に
再度劣化現像剤を排出搬送しても回収容器4からあふれ
出ないか否かを判定し、その判定結果が劣化現像剤を搬
送しても回収容器4からあふれ出ない場合、キー入力を
可能とし、該劣化現像剤搬送手段19に回収指示信号を
出力する。
【0011】
【作用】上記構成において、複写機の画像形成枚数が所
定枚数に達したとき、現像剤劣化時期検出手段21によ
り、現像剤が劣化したと判断し、現像剤を交換する動作
に入る。まず、現像剤を排出する際、廃トナー量検出手
段22の重量センサまたは光センサによって、回収容器
4内の廃トナーの量を検出する。この検出結果と劣化現
像剤量記憶手段23にあらかじめ記憶しておいた現像槽
2内の劣化現像剤の量とを合計したものが、回収容器4
の容量をオーバーするか否か劣化現像剤回収可否判定手
段24で判断し、劣化現像剤を搬送してもあふれ出ない
量であれば、劣化現像剤搬送制御手段25により、搬送
手段19のスクリュー13およびシャッタ11を駆動す
るための操作パネル上のキー28の入力を可能とする。
【0012】ここで前記判定手段24で判断しあふれ出
る場合には、同じく前記制御手段25により搬送手段1
9の各要素を駆動するためのキー28の入力を禁止する
とともに、操作パネル上の表示部29に“回収ボトルを
交換してください”等のメッセージを表示する。更にサ
ービスマン等により回収ボトルが空のものあるいは廃ト
ナー量の少ないものに交換された場合、再び廃トナー量
検知手段22及び回収可否判定手段24にて判断し、溢
れない場合に操作パネル上のキー28の入力を可能とす
る。
【0013】
【実施例】
(第一実施例)図1は本発明の第一実施例を示す画像形
成装置の機能ブロック図、図2は画像形成装置の構成
図、図3は回収容器部の構成図である。
【0014】本実施例の画像形成装置は、図2の如く、
感光体1の静電潜像を現像する現像槽2と、感光体1の
残留トナーをクリーニングするクリーニング装置3と、
該クリーニング装置3からの廃トナーを回収しかつ前記
現像槽2内の劣化現像剤を回収する回収容器4とを備え
ている。
【0015】感光体1は、ドラム状のものであって、そ
の周囲に現像槽2、転写器5、およびクリーニング装置
3が配されている。
【0016】現像槽2は、その内部に現像ローラ6、攪
拌ローラ7,7aが内装される。また、現像槽2の上部
には、トナー補給槽8と現像剤補給槽9とが設けられて
いる。トナー補給槽8からのトナーの補給は、トナー濃
度センサ10からの信号により行われる。現像剤補給槽
9からの現像剤の補給は、現像剤交換信号により行われ
る。
【0017】また、現像槽2の底部には、現像剤排出用
シャッタ11が設けられ、その下方の現像槽台板兼搬送
スクリュー壁12には、劣化現像剤搬送手段19の排出
用搬送スクリュー13が設けられている。劣化現像剤搬
送手段19は、前記排出用搬送スクリュー13と、現像
槽2と回収容器4とを結ぶ回収パイプ20とから構成さ
れる。
【0018】前記回収容器4には、クリーニング装置3
からの廃トナーがスクリュー等によって搬送されてお
り、また、現像剤の寿命がきた時点で搬送スクリュー1
3によりさらに回収容器4の中へ劣化現像剤が排出され
る。
【0019】現像槽内の劣化現像剤を排出するには、シ
ャッタ11をラックとピニオンとを用いて手前に引抜
く。シャッタ11は、その左右がかぎ状になっており、
現像槽2の長手方向にわたって現像槽と嵌合している。
したがって、シャッタ11を抜くと、スクリュー13お
よび台板12上の空間に現像槽2の開口部から劣化現像
剤が落下することになる。
【0020】そして、ローラ6,7,7aおよび搬送ス
クリュー13を駆動させれば、現像槽2内の劣化現像剤
は回収容器14に導かれる。回収後は、シャッタ11を
元に戻し、新しい現像剤を補給槽9より補給して現像剤
の交換は終了する。
【0021】そして、本実施例では、上記の回収機構に
おいて、現像槽2内の現像剤の劣化時期を検出する現像
剤劣化時期検出手段21と、該現像剤劣化時期検出手段
21による劣化時に回収容器4内の廃トナー量を検出す
る廃トナー量検出手段22と、該廃トナー量検出手段2
2の検出結果と劣化現像剤量記憶手段23による設定値
とから、劣化現像剤を搬送しても回収容器4からあふれ
出ないか否かを判定する劣化現像剤回収可否判定手段2
4を有し、24の判定結果に対して劣化現像剤搬送手段
19に回収指示信号を入力する操作パネル上のキー28
及び表示手段29を設けている。また、これらを制御す
る制御手段25を設けている。
【0022】前記現像剤劣化時期検出手段21は、画像
形成枚数を計数し所定値になったときに信号を出力する
カウンタ等から構成される。
【0023】廃トナー量検出手段22は、図3の如く、
回収容器4の下部に配された重量センサ26と、回収容
器4の側部に配された光センサ27とから構成される。
【0024】劣化現像剤回収可否判定手段24および搬
送制御手段25は、一般的なワンチップマイクロコンピ
ュータ内のCPU、プログラムROM、データRAMに
より構成される。なお、重量センサ26や光センサ27
に限定されるものではなく、廃トナーの量を確認可能な
ものであれば良い。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、請求項1
の発明によると、現像剤の劣化検出時に回収容器内の廃
トナー量を検出し、劣化現像剤を搬送したならば、回収
容器からあふれ出る場合は排出しないので、回収容器か
ら劣化現像剤がこぼれるのを防止できる。したがって、
廃トナー及び劣化現像剤を回収ボトルからあふれさせて
マシンや床などを汚すことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一実施例を示す画像形成装置
の機能ブロック図である。
【図2】図2は画像形成装置の構成図である。
【図3】図3は回収容器部の構成図である。
【図4】図4はフローチャートである。
【図5】図5は操作パネル上のキー及び表示手段を示
す。
【符号の説明】
1 感光体 2 現像槽 3 クリーニング装置 4 回収容器 5 転写器 6 現像ローラ 7 攪拌ローラ 8 トナー補給槽 9 現像剤補給槽 10 トナー濃度センサ 11 劣化現像剤排出用シャッタ 12 搬送スクリュー壁 13 搬送スクリュー 19 劣化現像剤搬送手段 21 現像剤劣化時期検出手段 22 廃トナー量検出手段 23 劣化現像剤量記憶手段 24 劣化現像剤回収可否判定手段 25 搬送制御手段 26 重量センサ 27 光センサ 28 回収入力キー 29 表示手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体の静電潜像を現像する現像槽と、 感光体の残留トナーをクリーニングするクリーニング装
    置と、 該クリーニング装置からの廃トナーを回収しかつ前記現
    像槽内の劣化現像剤を回収する回収容器と、 前記現像槽から劣化現像剤を回収容器に搬送する劣化現
    像剤搬送手段と、 前記現像槽内の現像剤の劣化時期を検出する現像剤劣化
    時期検出手段と、 該現像剤劣化時期検出手段による現像剤の劣化検出時に
    回収容器内の廃トナー量を検出する廃トナー量検出手段
    と、 該廃トナー量検出手段の検出結果と前記現像槽内の劣化
    現像剤量記憶手段による設定値とから、劣化現像剤を搬
    送しても回収容器からあふれ出ないか否かを判定する劣
    化現像剤回収可否判定手段と、 該劣化現像剤回収可否判定手段の判定結果、劣化現像剤
    を搬送すると回収容器からあふれ出る場合、前記劣化現
    像剤搬送手段を駆動する回収指示信号を入力する操作パ
    ネル上のキー入力を禁止するとともに回収容器の交換を
    促すメッセージを表示し、回収容器が交換された後に前
    記劣化現像剤回収可否判定手段の判定結果が劣化現像剤
    を搬送しても回収容器からあふれ出ない場合、キー入力
    を可能とし、前記劣化現像剤搬送手段に回収指示信号を
    出力する搬送制御手段とを備えたことを特徴とする画像
    形成装置。
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