JP2830792B2 - 画像再生装置 - Google Patents

画像再生装置

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JP2830792B2
JP2830792B2 JP23227995A JP23227995A JP2830792B2 JP 2830792 B2 JP2830792 B2 JP 2830792B2 JP 23227995 A JP23227995 A JP 23227995A JP 23227995 A JP23227995 A JP 23227995A JP 2830792 B2 JP2830792 B2 JP 2830792B2
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幸利 坪井
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル動画像デー
タの符号化、復号化と伝送に係り、特にCD−ROM等
のパッケージ系メディアを利用した動画像再生システム
に好適な動画像の再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の動画像の再生装置としては、特開
昭62−164391号公報に記載の画像符号化伝送シ
ステム、あるいは、アイ・イー・イー,トランザクショ
ン オン コミュニケーション、シー オー エム 3
2,3(1984年3月)第225頁から第232頁
(IEEE,Trans.Communications,Vol.COM−
32,No.3,March 1984,pp225−23
2)に記載の画像符号化伝送システムに用いられている
ものが知られている。
【0003】図2は、これらの従来技術による動画像符
号化伝送システムを示すブロック図である。同図におい
て20は動画像符号化装置であり、22は入力映像信
号、23はA/D変換回路、24は画像データ、25は
少なくとも1フレーム分以上の容量のフレームメモリ、
26は画像符号化回路、27は符号化データ、28はバ
ッファメモリ、29は符号化データ量制御回路、30は
符号化データ量制御信号である。そして、31は伝送媒
体、21は動画像復号化装置であり、32は符号化デー
タ、33はバッファメモリ、34は画像復号化回路、3
5は画像データ、36はフレームメモリ、37はD/A
変換回路、38は出力映像信号である。図3は、図2に
示した従来例における画像符号化回路26で発生する符
号化データのデータ量(以下、符号化データ量と呼ぶ)
の時間的変動を示したものである。
【0004】次に動作について説明する。図2におい
て、入力映像信号22は1/30秒ごとに1フレームず
つA/D変換回路23でディジタルの画像データ24に
変換され、フレームメモリ25の中に記憶保持される。
画像符号化回路26は、フレームメモリ25の中の画像
データ24を高能率符号化し、バッファメモリ28に格
納する。バッファメモリ28の中に格納された符号化デ
ータ27は、例えば1秒あたり1Mビット(以下、1M
bpsと表す)の速度で読み出され、伝送媒体31に出
力される。入力映像信号22の映像内容の動きが少ない
場合には、図3におけるa,b,c,dのフレームの様
に、画像符号化回路26で発生する符号化データ量40
は少ないので、伝送媒体31の伝送速度により定まる1
フレームあたりのデータ転送容量41のA(ここでは、
1Mbps×1/30秒≒32kビット)よりも小さ
い。この場合、動画像復号化装置21との伝送同期をと
るために、ダミーデータが挿入され伝送される。一方、
入力映像信号22の映像内容の動きが激しい場合、ある
いはシーンチェンジの場合には、図3におけるe,fの
フレームの様に、画像符号化回路26で発生する符号化
データ量40は1フレームあたりのデータ転送容量41
のAを越えることがある。そこでこの場合、バッファメ
モリ28の中のデータ量が増大するので、符号化データ
量制御回路29により、gのフレームのようにコマ落と
ししたり、h,iのフレームのように符号化パラメータ
を変えて圧縮率を高めたりして、符号化データ量40が
強制的に少なくなるように制御される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、伝
送媒体の伝送速度が一定であるために、動きの激しい映
像に対してはコマ落としや符号化パラメータ変更により
符号化データ量の強制的削減を行っていた。このため
に、動画像の中のこのような映像に対しては、著しい画
質の劣化が発生することがあった。ところで、人間の知
覚に関する情報伝達の観点からは、一般に動きの大きい
映像についても動きの少ない映像と同様に重要な情報が
多く含まれている。したがって、動きの大きい動画像を
忠実に伝送できない従来技術では、その用途は著しく制
限されることになる。
【0006】この課題を解決する手段としては、伝送媒
体の伝送速度を高速にすることが考えられるが、例えば
伝送媒体が通信回線の場合には通信コストの大幅アップ
につながり、また伝送媒体がCD−ROMのようなパッ
ケージ系メディアの場合には画像の全記録時間の大幅減
少につながる。
【0007】本発明は上記の様な課題を解決するための
ものであり、最小限のコストアップで、あるいは最小限
の全記録時間減少で、動きの激しい映像も動きの少ない
映像と同程度の画質を確保し、高画質の動画像データの
伝送を実現することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、動画像の再
生装置において、複数フレームの符号化データ量が可変
の動画像が記録された記録媒体からデータを読み出す読
出し手段と、動画像を再生する際に順次復号化していく
符号化データが動画像の再生途中で不足したり壊れたり
しないように、読み出し手段の記録媒体からのデータ読
み出し動作を制御する制御手段を設けることにより達成
される。
【0009】
【作用】本発明によれば、記録媒体からデータを読み出
す読出し手段のデータ読み出し動作を、符号化データが
動画像の再生途中で不足したり壊れたりしないように制
御手段が制御するので、複数フレームの符号化データ量
が可変の動画像データが記録された記録媒体から読み出
した符号化データを順次復号して動画像を破綻なく再生
することができる。これにより、従来よりも高画質の動
画像の再生を実現できる。また、従来と同等の画質とす
れば、記録媒体から読み出すべきデータ量を削減できる
ので、従来よりも長時間の動画像の再生が実現できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳しく
説明する。図1は本発明の一実施例を示すブロック図で
あり、光ディスクに対する動画像符号化記録システムを
示している。この図1において、1は動画像符号化装
置、2は光ディスク製造装置である。また、3は銀塩フ
ィルムやVTR等の動画像ソース、4は動画像信号、5
はA/D変換回路、6は画像データ、7は少なくともn
フレーム分の容量を持つフレームメモリ、8は画像符号
化回路、9は符号化データ、10はデータ転送速度算出
回路、11はデータ転送速度情報、12はバッファメモ
リである。さらに、13は符号化データを一定速度で読
み出して光ディスクの原盤を作成するマスタリング装
置、14は光ディスクの原盤、15は光ディスクの原盤
からプレスにより光ディスクを製造するプレス装置、1
6は光ディスクである。
【0011】また、図4は図1の画像符号化回路8で発
生する符号化データ量の変化を示す図、図5は図1に示
した動画像符号化記録システムで作成された光ディスク
を再生する動画像復号化再生システムのブロック図であ
る。図4において、45は画像符号化回路8で発生する
符号化データ量、46,47,48はnフレーム単位で
変化するデータ転送容量である。また、図5において、
50は光ディスク再生装置、51は動画像復号化装置、
52は動画像が符号化記録された光ディスク、53は回
転モータおよび光ピックアップを制御するサーボ回路、
54は回転モータ、55はモータ回転制御信号、56は
光ピックアップ、57は光ピックアップからの信号を増
幅するプリアンプ、58はデータを再生するデータ処理
回路、59は再生された符号化データ、60はデータ転
送速度情報、61は再生された動画像の符号化データを
記憶するバッファメモリ、62は符号化データを復号化
する画像復号化回路、63は復号化された画像データ、
64はフレームメモリ、65はD/A変換回路、66は
出力映像信号である。
【0012】次に、図1の動画像符号化記録システムに
ついてその動作を説明する。予め用意された動画像ソー
ス3を光ディスクに符号化して記録する場合には、まず
動画像信号4をnフレーム分だけA/D変換回路5によ
り画像データ6に変換した後、フレームメモリ7の中に
記憶する。画像符号化回路8はこのフレームメモリ7の
中のnフレーム分の画像データ6を符号化して符号化デ
ータ9を生成し、データ転送速度算出回路10は符号化
データ9の平均データ量を計算してデータ転送速度情報
11を出力する。すなわち、算出したデータ転送速度を
V(t)、各フレームにおける符号化データ量をD
(i)とすると、
【0013】
【数1】
【0014】となる様にV(t)を決定する。例えば図4
に示す様に、i=1〜nでは V(t)=α(bps) i=(n+1)〜2nでは V(t)=β (bps) i=(2n+1)〜3nでは V(t)=γ (bps) となる。このデータ転送速度情報11は、符号化データ
9と共にバッファメモリ12に記憶される。そしてバッ
ファメモリ12から読み出されたデータは、マスタリン
グ装置13で光ディスク用のフォーマットに編集されて
光ディスクの原盤14に記録され、プレス装置15によ
って光ディスク16が製造される。
【0015】次に図5の動画像復号化再生システムにつ
いてその動作を説明する。光ディスク52に記憶された
データは、光ピックアップ56で読み出され、プリアン
プ57によって増幅および波形整形される。そして、デ
ータ処理回路58で復調された後に所定の手順に従いデ
ータ誤り訂正処理を受ける。再生されたデータは、符号
化データ59とデータ転送速度情報60とに分離され
る。サーボ制御回路53は、このデータ処理部58で再
生されたデータ転送速度情報60に従って、回転モータ
54の回転制御を行うためのモータ回転制御信号55を
出力する。ここでは、プリアンプ57からのデータ転送
速度が一定となる様にサーボを動作させる。すなわち、
CLV(線速度一定)の回転制御を行い、データ転送速
度情報60で決まるデータ転送速度になるようにする。
例えば前述した様に、α,β,γ(bps)の3段階に
データ転送速度は変化する。そして、データ処理回路5
8で再生された動画像の符号化データ59は、バッファ
メモリ61に記憶され、画像復号化回路62により元の
画像データ63に復号化されてフレームメモリ64に書
き込まれる。このフレームメモリ64から、画像データ
63が表示走査に従い順次読み出されて、D/A変換器
65で出力映像信号66に変換され出力される。ところ
で、バッファメモリ61の容量は、最大のデータ転送速
度がγ(bps)とすると、
【0016】
【数2】γ×n×1/30(ビット) あれば良いことになるが、実際には、光ディスク52か
らのデータ転送速度を変化させたときの応答遅れを考慮
して、多少余分のメモリを持つ必要がある。また、この
実施例では、常にnフレームごとに処理する様にした
が、例えばnの値をデータ転送速度に逆比例させる様に
すれば、バッファメモリ61の容量を減らすことができ
る。
【0017】以上、光ディスクの回転速度を制御してデ
ータ転送速度を変化させる例について説明したが、デー
タ転送速度が固定の光ディスク再生装置を使用すること
も可能である。例えば、一般的に使用されているCD−
ROM再生装置を用いて、データ転送の方法に工夫を加
えて等価的にデータ転送速度を可変とすることができ
る。以下、その実施例について詳しく説明する。
【0018】CD−ROM(Compact Disc−Read Only
Memory)はオーディオ用のCDと同じ光ディスクにディ
ジタルオーディオデータではなくコンピュータデータを
記録するものである。図6にこの光ディスクの構造を示
す。この光ディスクは直径が12cm、厚さが1.2mmの
円板であり、全長約5kmのらせん状につながった1本の
トラック70が設けられている。トラック70上には幅
0.4μmで長さ0.9〜3.3μmのピット(データに
応じてその長さが違う)が記録されている。内径46mm
からリードインエリア71が始まり、次に直径50mmか
ら直径116mmまでのプログラムエリア72が続き、さ
らにリードアウトエリア73が外径120mmまで続いて
いる。そして、実際のディジタルオーディオデータやコ
ンピュータデータは、プログラムエリアに記録される。
なお、リードインエリアにTOC(Table Of Content)
というディスク全体の目次が記録される。
【0019】図7にCD−ROMディスクに記録される
データのフォーマットを示す。(a)に示すようにデー
タ記録の最小単位はオーディオ用のCDと同じくフレー
ム80であり、(b)に示すように合計588ビットの
フレーム80は、フレーム同期データ81、サブコード
82(自由に使用可能な付属情報)、24バイト分のデ
ィジタルデータ83、二重符号化リードソロモン符号に
よるエラー訂正コードECC84から構成される。ディ
スク上のトラック70にはこのフレーム80が約260
0万個記録されている。なお、実際にはデータが順番通
りに記録されるのではなく、ディスクの欠陥や汚れによ
って生じるバースト誤りに対するエラー訂正能力を高め
るために、かなり長い範囲にわたって適当なデータの並
び換え(インターリーブ)が行われた後に記録される。
オーディオ用のCDの場合には、オーディオ信号を4
4.1kHで標本化した16ビット2チャンネルのディ
ジタルオーディオデータが24バイト分1フレーム80
の中に記録されるが、CD−ROMの場合には、その代
わりにコンピュータデータが記録される。
【0020】CD−ROMの1セクタ85は、(c)に
示すように98フレーム分のディジタルデータ83を合
わせた2352バイトから構成され、その中にブロッキ
ングされた2048バイトのコンピュータデータが記録
される。1セクタ85は、同期をとるための12バイト
のシンクデータ86、アドレスとモードの情報を持つ4
バイトのヘッダデータ87、2048バイトのコンピュ
ータデータ88、32ビットCRCによる4バイトの誤
り検出コードEDC89、将来の拡張のための8バイト
の予約領域90、二重符号化リードソロモン符号による
276バイトの誤り訂正コードECC91から成る。コ
ンピュータにとっては、(e)に示すように2kBずつ
のブロックに分けられたコンピュータデータ88が並ん
でいるように見える。
【0021】なお、オーディオ用CDにおいても既に説
明したように強力な誤り訂正が施されているが、CD−
ROMにおいてはコンピュータデータを対象としている
ので、さらに誤り訂正を行いデータの品質を高めてい
る。CD−ROMのデータ転送速度は1.2Mbps、
すなわち150kB/秒であり、約540MBのコンピ
ュータデータが記録可能である。
【0022】図8はCD−ROMに動画像を記録する動
画像符号化記録システム、図9はCD−ROMから動画
像を再生する動画像復号化再生システムのブロック図で
ある。まず、図8において、100は動画像符号化装
置、111はCD−ROM製造装置、112はCD−R
OMディスクである。また動画像符号化装置100にお
いて、101は入力映像信号、102はA/D変換回
路、103は画像データ、104は1フレーム分以上の
容量を持つフレームメモリ、105は画像符号化回路、
106は符号化データ、107はデータ転送速度情報、
108はデータ多重回路、109はバッファメモリ、1
10はデータ転送速度情報生成回路である。次に、図9
において、120は動画像復号化装置、そして121は
CD−ROMディスク、122はCD−ROM再生装置
である。また、動画像復号化装置120において、12
3はデータ分離回路、124は符号化データ、125は
データ転送速度情報、126はデータ転送制御回路、1
27はバッファメモリ、128は画像復号化回路、12
9は画像データ、130は1フレーム分以上の容量を持
つフレームメモリ、131はD/A変換回路、132は
出力映像信号である。
【0023】まず、図8の動画像符号化記録システムに
関して動作を説明する。TVカメラやビデオテープレコ
ーダ等から出力された映像信号は、NTSCコンポジッ
トビデオ信号から3種類のコンポーネントビデオ信号
(たとえば、輝度Y、色差R−YとB−Y)に分離され
る。それぞれの入力映像信号101は、A/D変換回路
102において所定の標本化周波数(たとえば、色副搬
送波周波数3.58MHzの4倍の周波数)で標本化さ
れ、順次ディジタルの画像データ103に変換される。
通常、A/D変換回路102のビット数は8ビットにと
られるので、1画素あたりの画像データ103のデータ
量は各コンポーネント成分につき8ビット、合計で24
ビットとなる。フレームメモリ104は複数フレーム分
の画像データを記憶できる容量を持ち、ディジタル化さ
れた画像データ103が所定のフレーム数だけ順次書き
込まれる。画像符号化方式によって異なるが、例えばフ
レーム間符号化を行う場合には最低2フレームは必要と
なる。そして、フレームメモリ104に記憶保持された
画像データ103は、画像符号化回路105によって高
能率符号化され、冗長度が削減された符号化データ10
6が生成される。様々な画像符号化方式が知られている
が、例えば動き補償フレーム間符号化方式を用いると平
均して1/100倍程度にデータ圧縮が可能である。す
なわち、1画素あたり24ビットの画像データ103を
約0.2ビットにデータ圧縮することができる。ただ
し、動領域の比率、動きの激しさ、絵柄のきめ細かさや
鮮やかさ等に応じて、データ圧率はかなり大幅に変動
し、符号化データ106のデータ量はフレームごとに変
化する。
【0024】一般的にこれまでは、バッファメモリ10
9の中に蓄えられた符号化データ106のデータ量に応
じて符号化パラメータを変化させ、画像符号化回路10
5において発生する符号化データ106のデータ量を制
御する工夫が採用されている。これは、バッファメモリ
109の中のデータ量をできるだけ一定に保ち、単位時
間あたりのデータ発生量の平均値をCD−ROMのデー
タ転送速度に合わせるためである。従来は一定のデータ
転送速度の通信路を用いる符号化装置、復号化装置が主
に開発されてきたので、このように符号化パラメータを
変えて符号化データ量を制御する方法が一般的であっ
た。しかし、この方法では入力画像の本来持つ情報量に
関係なく、データ転送の都合に合わせて符号化パラメー
タを変えてデータ発生量を制御するので、フレームごと
の符号化誤差の変動が非常に大きくなり画質の大幅な劣
化を招く。そこで、本実施例ではバッファメモリ109
の中に蓄えられた符号化データ106のデータ量に応じ
てデータ転送速度情報107を生成するデータ転送速度
情報生成回路110を設け、バッファメモリ109から
CD−ROM製造装置111へのデータ転送速度を制御
する方法を採用している。この方法を用いることによ
り、符号化誤差の変動が抑えられ画質が向上すると共
に、長時間の動画像の記録が可能になる。具体的な方法
については後で詳述する。
【0025】画像符号化回路105から出力された符号
化データ106は、データ多重回路108によりデータ
転送速度情報107と多重されバッファメモリ109に
記憶保持される。そして、バッファメモリ109から順
次データが読み出されて、データ転送速度が制御されつ
つCD−ROM製造装置111に出力される。CD−R
OMはユーザがその場で簡単に記録できるメディアでは
ないので、記録すべきデータをCD−ROM製造装置1
11に渡し、ディスクの原盤を作成した後にCD−RO
Mディスク112をプレスにより製造する必要がある。
【0026】次に、図9の動画像復号化システムに関し
て動作を説明する。CD−ROMディスク121はCD
−ROM再生装置122で再生され、記録されているデ
ータが読み出される。読み出されたデータは、データ分
離回路123で符号化データ124とデータ転送速度情
報125とに分離される。このデータ転送速度情報12
5に従い、データ転送制御回路126はCD−ROM再
生装置122からのデータ転送速度を制御する。具体的
な方法については後で詳述する。符号化データ124は
バッファメモリ127に一旦書き込まれるが、データ転
送速度の制御が行われるので、バッファメモリ127の
中に蓄えられる符号化データ124のデータ量はほぼ一
定に保たれる。そして、バッファメモリ127から読み
出された符号化データ124は、画像復号化回路128
によって画像データ129に戻される。復号化された画
像データ129はフレームメモリ130に記憶保持さ
れ、A/D変換回路131でアナログの出力映像信号1
32に変換されてCTR部に表示される。
【0027】それでは、図8における動画像符号化装置
100からCD−ROM製造装置111へのデータ転送
速度の制御方法、および図9におけるCD−ROM再生
装置122から動画像復号化装置120へのデータ転送
速度の制御方法について説明する。CD−ROMのデー
タ転送速度は1.2Mbps(すなわち150kB/
秒)であり、この最大転送速度とこれより遅い低速転送
速度の、二段階にデータ転送速度を制御する方法につい
て以下詳しく説明する。
【0028】図10はデータ転送速度の制御方法の第一
の例である。同図において、(a)はCD−ROMディ
スクのトラック上に順番に記録された符号化データ10
6の並び、(b)は動画像符号化装置100からCD−
ROM製造装置111へのデータ転送の様子、(c)は
データ転送におけるデータ転送速度、(d)は画像符号
化回路105で生成される符号化データ106のデータ
量、(e)はバッファメモリ109に蓄えられた符号化
データ106のデータ量である。
【0029】動画像を高能率符号化した後の符号化デー
タ量152は、フレームごとに(d)の様に大きく変動
するので、データ転送速度を変えてバッファメモリ内の
データ量153を制御する必要がある。つまり、最大転
送速度で符号化データ140のデータ転送を行っていく
と、(e)に示す様にAの時点でバッファメモリ内のデ
ータ量153は下限スレショルド154を下回るように
なる。そこで、このAの時点から低速転送速度に切り換
えて符号化データ141〜149を転送すると、今度は
Bの時点でバッファメモリ内のデータ量153は上限ス
レショルド155を上回るようになる。そのため、再び
最大転送速度で符号化データ150を転送するようにす
る。ここでは、低速転送速度でのデータ転送を実現する
ために、(a)と(b)に示す様にAの時点からBの時
点までは141,143,145,147,149のセ
クタをスキップし、142,144,146,148の
セクタにおいてデータ転送することにより、等価的に最
大転送速度の1/2の低速転送速度((c)に点線で示
す)を実現している。
【0030】セクタをスキップする場合、データ転送を
行わない方法の他に、符号化データ以外のデータを転送
する方法もある。
【0031】図11はデータ転送速度の制御方法の第二
の例である。同図において、(a)は符号化データ並
び、(b)はデータ転送の様子、(c)はデータ転送速
度、(d)は符号化データ量、(e)はバッファメモリ
内のデータ量である。
【0032】符号化データ量167の変動に応じてデー
タ転送速度を変化させ、バッファメモリ内のデータ量1
68を制御する。すなわち、バッファメモリ内のデータ
量168が下限スレショルド169を下回るAの時点か
ら、上限スレショルド170を上回るBの時点までは、
符号化データ161〜164のデータ転送を低速転送速
度で行う。ここでは、低速転送速度でのデータ転送を実
現するために、(a)と(b)とに示す様にAの時点か
らBの時点までは161,162,163,164のセ
クタの始めと終わりで適当な時間だけポーズすることに
より、等価的に最大転送速度よりも遅い低速転送速度
((c)に点線で示す)を実現している。
【0033】ポーズする時間を調節することにより、二
段階だけでなくさらに多くの段階を設けることは容易で
ある。また、このように1セクタごとにポーズを入れな
くても、複数セクタごとに入れることにしてもよい。
【0034】図12はデータ転送速度の制御方法の第三
の例である。同図において、(a)は符号化データ並
び、(b)はデータ転送の様子、(c)はデータ転送速
度、(d)は符号化データ量、(e)はバッファメモリ
内のデータ量である。
【0035】(d)に示す符号化データ量187の変動
に応じてデータ転送速度を変化させ、(e)に示すバッ
ファメモリ内のデータ量188を制御する。すなわち、
バッファメモリ内のデータ量188が下限スレショルド
189を下回るAの時点から、上限スレショルド190
を上回るBの時点までは、符号化データ181〜184
のデータ転送を低速転送速度で行う。ここでは、低速転
送速度でのデータ転送を実現するために、(a)と
(b)に示す様にAの時点からBの時点までは、まず1
81、183のセクタをスキップして182、184の
セクタのみにおいてデータ転送し、次に再びAの時点ま
でシークして戻って先程スキップしたセクタのみにおい
てデータ転送する。こうすることにより、等価的に最大
転送速度よりも遅い低速転送速度((c)に点線で示
す)を実現している。
【0036】スキップするセクタの個数とデータ転送す
るセクタの個数との比を1ではなくNとして、終わりか
ら始めへ戻るためのシークをN回行うようにしてもよ
い。
【0037】以上、動画像符号化装置100からCD−
ROM製造装置111へのデータ転送速度の制御方法の
三つの例について、図10から図12を用いて詳しく説
明した。なお、CD−ROM再生装置122から動画像
復号化装置120へのデータ転送速度は、上記説明した
動画像符号化装置100からCD−ROM製造装置11
1へのデータ転送速度と同様に可変制御される。すなわ
ち、CD−ROM再生装置122がCD−ROMからの
データ読み出しの途中でスキップやポーズ、シークを行
うことにより、等価的にデータ転送速度は可変制御され
る。符号化データのデータ転送速度の制御は動画像符号
化装置100のバッファメモリ内のデータ量によって行
われることになっていたが、もちろん別の方法によって
制御してもよい。例えば、動画像復号化装置120のバ
ッファメモリ内のデータ量を予測しておき、そのデータ
量と所定のスレショルドとの比較により制御してもよ
い。また、バッファメモリ内のデータ量ではなく、画像
符号化回路105で生じた符号化データ量に応じて制御
してもよい。例えば、動画像符号化装置100において
フレームメモリ104をnフレーム分設け、取り込んだ
nフレームの画像データをまとめて符号化して符号化デ
ータ量の合計を計算した後に、その符号化データ量の合
計に応じてデータ転送速度を制御する方法がある。
【0038】また、CD−ROMディスク112には、
符号化データ106と共にデータ転送速度情報107を
記録しておく必要があるが、符号化データの並びの中に
そのデータ転送速度情報をうめこんで一緒に記録する
か、あるいは別にデータ転送速度情報だけをまとめて所
定の場所に記録すればよい。図7の(b)に示したサブ
コードの領域や、(d)に示したセクタ内の予約領域に
記録してもよい。
【0039】CD−ROM等の光ディスクに符号化デー
タを記録する場合について以上詳しく説明したが、もち
ろんこれに限らず他のデータ記録メディアであってもよ
い。たとえば、ユーザが自由に書き換えできるCD−R
AMディスクやハードディスク、フロッピーディスク等
が挙げられる。CD−ROMはらせん状の一本のトラッ
クを持つのに対し、ハードディスク等では同心円状の複
数本のトラックを持つが、ここまで説明したデータ転送
速度制御方法と同様の方法が適用可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
符号化データが動画像の再生途中で不足したり壊れたり
しないように、記録媒体からのデータ読み出し動作が制
御されるので、複数フレームの符号化データ量が可変の
動画像が記録された記録媒体から動画像の再生を破綻な
く行うことができ、従来よりも高画質の動画像の再生を
実現できる。また、従来と同等の画質とすれば、記録媒
体から読み出すべきデータ量を削減できるので、従来よ
りも長時間の動画像の再生が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である動画像符号化記録シス
テムのブロック図。
【図2】従来例の動画像符号化伝送システムのブロック
図。
【図3】図2における符号化データ量の変動を示すグラ
フ。
【図4】図1における符号化データ量の変動とデータ転
送容量の変更を示すグラフ。
【図5】図1と組になる動画像復号化再生システムのブ
ロック図。
【図6】光ディスクの一種であるCD−ROMディスク
の構造を示す概念図。
【図7】CD−ROMのデータフォーマットを示す概念
図。
【図8】本発明の別の実施例である動画像符号化記録シ
ステムのブロック図。
【図9】図8と組になる動画像復号化再生システムのブ
ロック図。
【図10】図8におけるデータ転送方法の三つの例を示
す概念図。
【図11】図8におけるデータ転送方法の三つの例を示
す概念図。
【図12】図8におけるデータ転送方法の三つの例を示
す概念図。
【符号の説明】
1,20,100…動画像符号化装置、 21,51,120…動画像復号化装置、 7,25,36,64,104,130…フレームメモ
リ、 12,28,33,61,109,127…バッファメ
モリ、 8,26,105…画像符号化回路、 34,62,128…画像復号化回路、 10…平均データ転送算出回路、 53…サーボ制御回路、 110…データ転送速度情報生成回路、 126…データ転送制御回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 5/92 H04N 5/93 H04N 7/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数画像毎の符号化データ量が異なる符号
    化画像情報と、該符号化画像情報の符号化データ転送に
    関する情報とを記録した媒体を再生する画像再生装置で
    あって、 前記記録媒体から情報を読み出す読出し手段と、 該情報から、前記符号化画像情報と前記符号化データ転
    送に関する情報とを分離する分離手段と、 該分離手段で分離された前記符号化画像情報を復号する
    画像復号化手段と、 前記分離手段で分離された前記符号化データ転送に関す
    る情報に応じて前記読出し手段の動作を制御する制御手
    段と、 を備えたことを特徴とする画像再生装置。
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