JP2830644B2 - 装軌車両の走行補助装置 - Google Patents

装軌車両の走行補助装置

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JP2830644B2
JP2830644B2 JP4248118A JP24811892A JP2830644B2 JP 2830644 B2 JP2830644 B2 JP 2830644B2 JP 4248118 A JP4248118 A JP 4248118A JP 24811892 A JP24811892 A JP 24811892A JP 2830644 B2 JP2830644 B2 JP 2830644B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無限軌道により走行す
る装軌車両において、不整地での走行性能を高めるため
に用いられる装軌車両の走行補助装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、図19に示すような装軌車両A
は、操縦が容易であると共に、機動性に優れるなどの利
点を有している。このような装軌車両Aは、例えば不整
地において上りの段差Dがある場合、無限軌道Bの起動
輪Cのトルクによりその段差Dに乗り上げて前進し続け
ることができる(例えば、実開昭56−51680号公
報に紹介されている)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うな装軌車両Aは、図19に示す上りの段差Dの高さH
が起動輪Cの中心の高さHよりも大きい場合や、図
20に示す溝Eの幅Lが、無限軌道Bの接地前端部か
ら車両重心Gまでの前後方向の長さLよりも大きい場
合、これらの段差Dや溝Eを通過することが困難であ
り、このような不具合を解決することが機動性をより高
めるうえでの課題となっていた。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記従来の課題に着目して成
されたもので、とくに、不整地における走行性能を高め
ることができる装軌車両の走行補助装置を提供すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる装軌車両
の走行補助装置は、装軌車両の両側部の前後に取付けら
れる4本の支持脚を備えており、各支持脚は、車体側に
設けた車両左右方向の支軸により回動自在に取付けた連
結部材と、連結部材に設けた車両左右方向の第1連結軸
に基端部を連結した第1脚部材と、この第1脚部材の先
端部に設けた車両左右方向の第2連結軸に基端部を連結
し且つ先端部に接地用の足部を有する第2脚部材を備え
ると共に、車体側と連結部材の間、連結部材と第1脚部
材の間および第1脚部材と第2脚部材の間に、当該支持
脚を車両の前後方向に伸展収縮させる油圧シリンダを備
えている構成としており、上記構成を課題を解決するた
めの手段としている。
【0006】
【発明の作用】本発明に係わる装軌車両の走行補助装置
では、装軌車両が通過しようとする段差や溝に対応し
て、前後各2本の支持脚の足部を接地させ各油圧シリ
ンダの伸縮駆動で連結部材および各脚部材を回動させて
各支持脚を伸展収縮させることにより、前進する車両の
姿勢を変化させたり、前進する車両を支持したりする。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0008】装軌車両の走行補助装置は、図1および図
2に示すように、一対の無限軌道B,Bにより走行する
装軌車両Aにおいて、その両側部の前後に取付けられる
合計4本の支持脚1を備えている。前記装軌車両Aは、
その両側に、無限軌道B,Bの上側に延出するフェンダ
ー兼用のベース50,50を有している。
【0009】各支持脚1は、いずれも同一の構成を有し
且つ車両側面において前後に対称的に構成してあって、
車体側に設けた車両左右方向の支軸6により回動自在に
取付けた連結部材7と、連結部材7に設けた車両左右方
向の第1連結軸11に基端部を連結した第1脚部材21
と、この第1脚部材21の先端部に設けた車両左右方向
の第2連結軸12に基端部を連結した第2脚部材22を
備えており、第2脚部材22の先端部には、車両左右方
向の軸を介して板状の接地用足部2を備えている。
【0010】これらの、脚部材21,22は、例えば断
面略矩形の中空を有する構造であると共に、その端部内
側に後記する油圧シリンダを連結し得るように、端部に
張出し部分や屈曲部分を有する構成になっている。
【0011】この実施例では、装軌車両Aの前記ベース
50上に、車両前端に位置する前側ブラケット3、車両
前後方向の中央に位置する中央ブラケット4、および車
両後端に位置する後側ブラケット5が設けてあって、
体側の構成である前側および後側のブラケット3,5
に、車両左右方向の支軸6を介して連結部材7が回動自
在に取付けてあり、これらの連結部材7に、各支持脚1
の第1連結軸11が設けてある。
【0012】これらの各ブラケット3,4,5および連
結部材7にあっても、その内側に後記する油圧シリンダ
を連結し得るように、例えば一対の板材を備えた構成に
なっている。
【0013】そして、各支持脚1において、中央ブラケ
ットと連結部材の間には、連結部材駆動用の油圧シ
リンダ8が設けてあって、連結部材と第1脚部材21
の先端部の間には、第1脚部材駆動用の油圧シリンダ9
が設けてあり、さらに、第1脚部材21の先端部と第2
脚部材22の先端部の間には、第2脚部材駆動用の油圧
シリンダ10が設けてある。
【0014】図3は、上記各油圧シリンダ8,9,10
に対する作動油の循環系を示す図である。ベース50上
には、作動油供給源から導かれた金属製チューブ51が
配設してあり、第1脚部材21の中間には、3つに分れ
た各流路に電磁比例弁を備えたバルブユニット52が設
けてあって、前記チューブ51とバルブユニット52
は、耐高圧ラバーホース53で接続してある。また、前
記バルブユニット52の各流路には、夫々の油圧シリン
ダ8,9,10へのラバーホース54,55,56が接
続してある。なお、図には一系統のみを示したが、実際
には油圧シリンダを伸長駆動するための系統と収縮駆動
するための系統の二系統が設けてある。
【0015】上記構成を備えた装軌車両Aの走行補助装
置は、使用していないときには、各支持脚1の第1・第
2脚部材21,22および各油圧シリンダ8,9,10
が上下方向に並んで互いにほぼ平行となり、各支持脚1
が車両の前後に突出することなく折りたたまれた状態に
なっている。
【0016】また、上記走行補助装置における支持脚1
は、図4に示すように、折りたたみ時の上段の油圧シリ
ンダ10を伸長駆動することによって第1脚部材21が
上方に回動し、中段の油圧シリンダ9を伸長駆動するこ
とによって第2脚部材22が前方(あるいは後方)に回
動することとなり、図中仮想線で示す範囲において伸展
収縮することが可能である。
【0017】さらに、上記支持脚1は、図5に示すよう
に、折りたたみ時の下段の油圧シリンダ8を伸長駆動さ
せて連結部材7を前方(あるいは後方)に回動させるこ
とにより、図中仮想線で示すように、車両Aの下側にま
で及ぶより大きな範囲において伸展収縮することが可能
になっている。
【0018】次に、図6〜図10に基づいて、装軌車両
Aが走行補助装置を用いて溝を越える過程を説明する。
【0019】まず、図6には、装軌車両Aが溝Eの手前
で停止した状態を示す。このとき、溝Eの幅Lは、無
限軌道Bの接地前端部から車両重心Gまでの前後方向の
長さLよりも大きい。
【0020】そこで、図7に示すように、前側の左右の
支持脚1を伸展させて溝Eの向う側に接地させたのち、
その支持脚1を収縮させつつ装軌車両Aを前進させる。
そして、無限軌道Bの接地後端部が溝Eの手前側を離れ
る前に、後側の左右の支持脚1を車両の後部で接地さ
せ、図8に示すように、無限軌道Bが溝Eの向う側に接
地したのちに前側の支持脚1を収縮させ、さらに図9に
示すように、後方の支持脚1を伸展させつつ装軌車両A
を前進させる。このようにして、装軌車両Aの重心Gが
溝Eの向う側に完全に移動したのち、図10に示すよう
に、後方の支持脚1を収縮させて前進し続けることとな
る。
【0021】次に、図11〜図18に基づいて、装軌車
両Aが走行補助装置を用いて上りの段差を越える過程を
説明する。
【0022】まず、図11には、装軌車両Aが上りの段
差Dの手前で停止した状態を示す。このとき、段差Dの
高さHは、無限軌道Bの起動輪Cの中心高さHより
も充分に大きい。
【0023】そこで、図12に示すように、前側の左右
の支持脚1を伸展させて段差Dの上面に接地させたの
ち、図13に示すように、支持脚1を収縮させつつ装軌
車両Aを前進させることにより、無限軌道Bの前端を段
差Dの上面まで持ち上げる状態にする。そして、図14
に示すように、前方の支持脚1を収縮させると共に、無
限軌道Bを前進駆動することによってその後端部を段差
Dに近づけた状態にしてから、図15に示すように、後
側の左右の支持脚1を車両の後部で接地させ、続いて図
16に示すように、支持脚1の伸展により装軌車両Aが
水平になるまでその後部を持ち上げたのち、図17に示
すように装軌車両Aを前進させる。このようにして、装
軌車両Aの重心Gが段差Dの上側に完全に移動したの
ち、図18に示すように、後方の支持脚1を収縮させて
前進し続けることとなる。
【0024】なお、下りの大きな段差の場合には、上述
した過程の逆の動きを利用することにより、大きな衝撃
を与えることなく装軌車両Aを前進させることができ
る。
【0025】また、上記の走行補助装置は、左右の支持
脚1の伸展収縮状態を変えることができ、図2中に仮想
線で示すように車両の左右方向において地面に高低差が
ある場合であっても、装軌車両Aを水平に支持すること
が可能である。
【0026】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の装軌
車両の走行補助装置によれば、支軸により回動する連結
部材、第1・第2連結軸により回動する第1・第2脚部
材および油圧シリンダから成る支持脚を備えているこ
とから、とくに連結部材によって支持脚の収納性と運動
範囲の拡大とを両立させることができ、不使用時には、
支持脚を小さく折りたたんで車両の側部に収納しておく
ことが可能であり、また使用時には、支持脚を前方ある
いは後方、および上下の広範囲に伸展させることができ
ると共に、装軌車両を充分な力で支持することができ、
例えば起動輪の中心高さよりも大きい段差や、無限軌道
の接地端部から車両重心までの前後方向の長さよりも大
きい幅の溝なども越えることができ、不整地における走
行性能を飛躍的に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による走行補助装置を備えた
装軌車両の側面図である。
【図2】図1に示す装軌車両の正面図である。
【図3】各油圧シリンダに対する作動油の循環系を示す
説明図である。
【図4】連結部材を回動させない状態での支持脚の可動
範囲を説明する側面図である。
【図5】連結部材を回動させた状態での支持脚の可動範
囲を説明する側面図である。
【図6】装軌車両が溝を越える過程において、溝の手前
で停止した状態を示す側面図である。
【図7】図6に続いて前側の支持脚を伸展して接地させ
た状態を示す側面図である。
【図8】図7に続いて後側の支持脚を接地させた状態を
示す側面図である。
【図9】図8に続いて車両重心が溝を越えた状態を示す
側面図である。
【図10】図9に続いて溝越えを完了した状態を示す側
面図である。
【図11】装軌車両が上りの段差を越える過程におい
て、段差の手前で停止した状態を示す側面図である。
【図12】図11に続いて前側の支持脚を伸展して接地
させた状態を示す側面図である。
【図13】図12に続いて車両の前部を持ち上げた状態
を示す側面図である。
【図14】図13に続いて無限軌道を前進駆動させた状
態を示す側面図である。
【図15】図14に続いて後側の支持脚を接地させた状
態を示す側面図である。
【図16】図15に続いて車両の後部を持ち上げた状態
を示す側面図である。
【図17】図16に続いて車両重心が段差上に移動した
状態を示す側面図である。
【図18】図17に続いて段差越えを完了した状態を示
す側面図である。
【図19】装軌車両と越えようとする段差の関係を示す
側面図である。
【図20】装軌車両と越えようとする溝の関係を示す側
面図である。
【符号の説明】
A・・・装軌車両 1・・・支持脚 2・・・足部6・・・支軸 7・・・連結部材 8,9,10・・・油圧シリンダ 11・・・第1連結軸 12・・・第2連結軸 21・・・第1脚部材 22・・・第2脚部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−214071(JP,A) 特開 平3−144020(JP,A) 特開 昭61−500604(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 57/024 B62D 55/075

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装軌車両の両側部の前後に取付けられる
    4本の支持脚を備えており、各支持脚は、車体側に設け
    車両左右方向の支軸により回動自在に取付けた連結部
    材と、連結部材に設けた車両左右方向の第1連結軸に基
    端部を連結した第1脚部材と、この第1脚部材の先端部
    に設けた車両左右方向の第2連結軸に基端部を連結し且
    つ先端部に接地用の足部を有する第2脚部材を備えると
    共に、車体側と連結部材の間、連結部材と第1脚部材の
    間および第1脚部材と第2脚部材の間に、当該支持脚を
    車両の前後方向に伸展収縮させる油圧シリンダを備えて
    いることを特徴とする装軌車両の走行補助装置。
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WO2009110592A1 (ja) * 2008-03-07 2009-09-11 国立大学法人東京工業大学 移動補助アーム及び移動装置
US10131057B2 (en) * 2016-09-20 2018-11-20 Saudi Arabian Oil Company Attachment mechanisms for stabilzation of subsea vehicles

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DE4028773C2 (de) * 1989-09-28 1994-11-10 Schaeff Karl Gmbh & Co Schreitfahrzeug

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