JP2830360B2 - 印刷用シート状物 - Google Patents
印刷用シート状物Info
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- JP2830360B2 JP2830360B2 JP2111704A JP11170490A JP2830360B2 JP 2830360 B2 JP2830360 B2 JP 2830360B2 JP 2111704 A JP2111704 A JP 2111704A JP 11170490 A JP11170490 A JP 11170490A JP 2830360 B2 JP2830360 B2 JP 2830360B2
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- smoothness
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- woven fabric
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- Laminated Bodies (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、商品の品質表示などに使用される印刷用テ
ープなどの印刷用シート状物に関する。
ープなどの印刷用シート状物に関する。
従来、商品の品質表示などに使用される織布を基材と
する印刷用シート状物は、例えば緯糸および経糸とし
て、断面円形構造を有するマルチフィラメント糸を使用
した0.1〜0.2mm程度の極めて薄手の織布(例えば、綾織
り生地)の少なくとも一方の面を、該面の平滑度向上の
ため繊維の熱軟化点近傍温度で加熱押圧してやるか、ま
たはこの押圧面上に直接樹脂を溶融押し出して貼着させ
るか、もしくは樹脂溶液を直接塗布して乾燥させること
により得られていた。
する印刷用シート状物は、例えば緯糸および経糸とし
て、断面円形構造を有するマルチフィラメント糸を使用
した0.1〜0.2mm程度の極めて薄手の織布(例えば、綾織
り生地)の少なくとも一方の面を、該面の平滑度向上の
ため繊維の熱軟化点近傍温度で加熱押圧してやるか、ま
たはこの押圧面上に直接樹脂を溶融押し出して貼着させ
るか、もしくは樹脂溶液を直接塗布して乾燥させること
により得られていた。
しかしながら、前記に示すような印刷用シート状物
は、織布の構成繊維である緯糸および経糸として、断面
円形構造を有するマルチフィラメント糸を使用している
ため、被印刷面の平滑性を向上させるために該面を繊維
の熱軟化点近傍温度で加熱押圧して面修正しても被印刷
面の平滑度が向上し難く、また平滑度を向上させるため
に押圧面上に樹脂層を積層して被印刷面を形成しても充
分な平滑性が得られないのが現状であった。
は、織布の構成繊維である緯糸および経糸として、断面
円形構造を有するマルチフィラメント糸を使用している
ため、被印刷面の平滑性を向上させるために該面を繊維
の熱軟化点近傍温度で加熱押圧して面修正しても被印刷
面の平滑度が向上し難く、また平滑度を向上させるため
に押圧面上に樹脂層を積層して被印刷面を形成しても充
分な平滑性が得られないのが現状であった。
ところで、被印刷面の平滑性は、印刷の均一性および
精密性と密接な関係を有する極めて重要な因子となる
が、活版印刷やスクリーン印刷などの方式の場合は印刷
面の平滑性に多少劣るものでも判読不可能にはなりにく
いが、熱転写法による印刷の場合は、インクリボンより
熱溶融したインクが被印刷面上に転写されるので、その
平滑性はインクリボンの平滑性に匹敵するものでなけれ
ばならない。
精密性と密接な関係を有する極めて重要な因子となる
が、活版印刷やスクリーン印刷などの方式の場合は印刷
面の平滑性に多少劣るものでも判読不可能にはなりにく
いが、熱転写法による印刷の場合は、インクリボンより
熱溶融したインクが被印刷面上に転写されるので、その
平滑性はインクリボンの平滑性に匹敵するものでなけれ
ばならない。
また、印刷用シート状物に、例えば機能的な観点(例
えば、バーコードなど)もしくは商品価値的な観点(例
えば、読み取り精度)などから精密細緻な印刷が要求さ
れる場合には、優れた平滑性が必要となり従来の印刷用
シート状物では不充分であった。
えば、バーコードなど)もしくは商品価値的な観点(例
えば、読み取り精度)などから精密細緻な印刷が要求さ
れる場合には、優れた平滑性が必要となり従来の印刷用
シート状物では不充分であった。
本発明は、以上のような従来の技術を背景になされた
ものであり、被印刷面の平滑性を向上させて精密細緻な
印刷を施すことのできる印刷用シート状物を提供するこ
とを目的とする。
ものであり、被印刷面の平滑性を向上させて精密細緻な
印刷を施すことのできる印刷用シート状物を提供するこ
とを目的とする。
本発明は、少なくとも経糸に多角形異型断面糸を使用
した織布の少なくとも一方の面を加熱押圧して面修正し
たのち、該面に、樹脂層を表面粗さの偏差値が0.5μm
以下となるように積層してなる印刷用シート状物を提供
するものである。
した織布の少なくとも一方の面を加熱押圧して面修正し
たのち、該面に、樹脂層を表面粗さの偏差値が0.5μm
以下となるように積層してなる印刷用シート状物を提供
するものである。
本発明に使用する経糸としては、被印刷面の平滑性を
向上させるにはステープルファイバーの紡績糸では表面
の毛羽立ち、ネップなどの点からみて好ましくないとい
う観点から、マルチフィラメント糸が好ましい。
向上させるにはステープルファイバーの紡績糸では表面
の毛羽立ち、ネップなどの点からみて好ましくないとい
う観点から、マルチフィラメント糸が好ましい。
本発明にいう多角形異型断面糸とは、繊維断面の形状
が略三角形、略四角形または略台形など、すなわち繊維
断面の形状が円形(楕円形も含む)でない構造のものを
いい、特に繊維断面の形状が楔型または略台形構造など
のどの内角も180゜より小さい凸多角形状のものが好ま
しい。
が略三角形、略四角形または略台形など、すなわち繊維
断面の形状が円形(楕円形も含む)でない構造のものを
いい、特に繊維断面の形状が楔型または略台形構造など
のどの内角も180゜より小さい凸多角形状のものが好ま
しい。
これは、織布面の加熱押圧時、該面で交互配列構造を
形成し、被印刷面の平滑性を向上させるからである。
形成し、被印刷面の平滑性を向上させるからである。
なお、緯糸については、特に限定されるものではない
が、好ましくはマルチフィラメント糸、さらに好ましく
は被印刷面の平滑性をさらに向上させるために経糸と同
様の多角形異型断面の繊維断面を有するマルチフィラメ
ント糸がよい。
が、好ましくはマルチフィラメント糸、さらに好ましく
は被印刷面の平滑性をさらに向上させるために経糸と同
様の多角形異型断面の繊維断面を有するマルチフィラメ
ント糸がよい。
また、経糸および緯糸の素材としては、通常、ポリエ
ステル繊維、ポリアミド繊維などを使用するのが一般的
である。
ステル繊維、ポリアミド繊維などを使用するのが一般的
である。
織布の織組織は、経糸/緯糸の組合からなり、平織
り、斜文織り、朱子織り、変化平織り、変化斜文織りお
よび綾織りなどが挙げられ、特に限定されるものではな
いが、被印刷面の平滑性の向上を考慮すると綾織りが最
も好ましい。
り、斜文織り、朱子織り、変化平織り、変化斜文織りお
よび綾織りなどが挙げられ、特に限定されるものではな
いが、被印刷面の平滑性の向上を考慮すると綾織りが最
も好ましい。
被印刷面の平滑性は、当然ながら構成繊維の織機への
打ち込み本数(経糸、緯糸の密度)にも左右されるが、
この密度としては、通常、50〜500本/インチ、好まし
くは70〜300本/インチであり、50本/インチ未満では
著しく表面平滑性が悪くなり、起毛して表面平滑性を向
上することもあるが、接着性が低下したり、引裂強度が
著しく低下し、一方500本/インチを超えると表面平滑
性は向上するものの、製織が煩雑となり経済的にも不利
となる。
打ち込み本数(経糸、緯糸の密度)にも左右されるが、
この密度としては、通常、50〜500本/インチ、好まし
くは70〜300本/インチであり、50本/インチ未満では
著しく表面平滑性が悪くなり、起毛して表面平滑性を向
上することもあるが、接着性が低下したり、引裂強度が
著しく低下し、一方500本/インチを超えると表面平滑
性は向上するものの、製織が煩雑となり経済的にも不利
となる。
マルチフィラメント糸(経糸)のトータルデニール
は、通常、50〜200デニール、好ましくは50〜75デニー
ルの範囲であり、50デニール未満では表面平滑性はよい
が単糸強度が弱くなる場合があり、製織し難く経済的に
不利となり、一方200デニールを超えると高密度織物と
しても表面粗さが大きくなり被印刷面の平滑性が得られ
難くなる。
は、通常、50〜200デニール、好ましくは50〜75デニー
ルの範囲であり、50デニール未満では表面平滑性はよい
が単糸強度が弱くなる場合があり、製織し難く経済的に
不利となり、一方200デニールを超えると高密度織物と
しても表面粗さが大きくなり被印刷面の平滑性が得られ
難くなる。
また、マルチフィラメント糸(経糸)の本数は、通
常、10〜100本であり、10本未満では単糸デニールが大
きくなり表面平滑性が悪くなり、一方100本を超えると
単糸デニールが著しく小さくなり、撚糸条件やそのほか
製織が著しく困難となる。
常、10〜100本であり、10本未満では単糸デニールが大
きくなり表面平滑性が悪くなり、一方100本を超えると
単糸デニールが著しく小さくなり、撚糸条件やそのほか
製織が著しく困難となる。
さらに、マルチフィラメント糸(経糸)の単糸デニー
ルは、通常、1.2〜5デニールであり、1.2デニール未満
では単糸強度が極めて弱く糸切れし易くなって取り扱い
も困難となり、一方5デニールを超えるとマルチフィラ
メント本数を多くしても表面平滑性の悪いものしか得ら
れなくなる。
ルは、通常、1.2〜5デニールであり、1.2デニール未満
では単糸強度が極めて弱く糸切れし易くなって取り扱い
も困難となり、一方5デニールを超えるとマルチフィラ
メント本数を多くしても表面平滑性の悪いものしか得ら
れなくなる。
なお、マルチフィラメント(緯糸)のトータルデニー
ルは、50〜300デニール、本数は10〜300、単糸デニール
は1.2〜5デニール程度である。
ルは、50〜300デニール、本数は10〜300、単糸デニール
は1.2〜5デニール程度である。
次に、織布の被印刷面の平滑性を向上させるために、
繊維の熱軟化点近傍の温度で該織布の少なくとも一方の
面を加熱押圧して平滑性を修正するわけであるが、この
面修正は樹脂層積層に対して極めて好ましい結果を与え
る。
繊維の熱軟化点近傍の温度で該織布の少なくとも一方の
面を加熱押圧して平滑性を修正するわけであるが、この
面修正は樹脂層積層に対して極めて好ましい結果を与え
る。
この加熱温度としては、例えばポリエステル繊維の場
合では、130〜170℃程度であり、ポリアミド繊維の場合
では、120〜160℃程度であり、また加熱押圧手段として
は、通常の熱プレス(熱カレンダーなど)などが採用で
きる。
合では、130〜170℃程度であり、ポリアミド繊維の場合
では、120〜160℃程度であり、また加熱押圧手段として
は、通常の熱プレス(熱カレンダーなど)などが採用で
きる。
また、この場合、乾燥状態で加熱押圧するよりも、僅
かに加湿した状態で加熱押圧するとさらに高い平滑性を
得ることができる。
かに加湿した状態で加熱押圧するとさらに高い平滑性を
得ることができる。
加熱押圧して面修正をした織布面上に積層させる樹脂
としては、例えばポリアクリル酸エステル、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、アクリロニトリル−スチレン共重
合体、ポリウレタン、クロロスルホン化ポリエチレン、
スチレン−ブタジエン共重合体、ポリクロロプレン、ク
ロロプレン−ブタジエン共重合体、ポリエチレングリコ
ールテレフタレートなどが挙げられるが、柔軟性、接着
性および被印刷面の平滑性の向上などを考慮するとポリ
ウレタン樹脂、ポリエステル系樹脂が好ましく、そのな
かでも特にポリウレタン樹脂が好ましい。
としては、例えばポリアクリル酸エステル、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、アクリロニトリル−スチレン共重
合体、ポリウレタン、クロロスルホン化ポリエチレン、
スチレン−ブタジエン共重合体、ポリクロロプレン、ク
ロロプレン−ブタジエン共重合体、ポリエチレングリコ
ールテレフタレートなどが挙げられるが、柔軟性、接着
性および被印刷面の平滑性の向上などを考慮するとポリ
ウレタン樹脂、ポリエステル系樹脂が好ましく、そのな
かでも特にポリウレタン樹脂が好ましい。
これらの樹脂の織布面上への積層手段としては、直接
コーティング法または転写法のいずれの方法も採用する
ことができ、またこれらの組合せでもよい。
コーティング法または転写法のいずれの方法も採用する
ことができ、またこれらの組合せでもよい。
また、熱転写法により被印刷面に印刷を施す場合にお
いては、一般的にワックス系樹脂を用いているために、
樹脂層は全体的に疎水性になっていることが好ましい。
いては、一般的にワックス系樹脂を用いているために、
樹脂層は全体的に疎水性になっていることが好ましい。
樹脂層の厚みは、一般に織布の生地目と呼ばれている
織組織を被覆し、織布面上に樹脂層を形成すれば充分で
あるが、通常、3〜50μmが好ましく、さらに好ましく
は3〜40μmであり、3μm未満では被印刷面の平滑性
の向上し難く、一方50μmを超えると経済的に問題があ
り、また樹脂の残留歪によりカールし易くなる。
織組織を被覆し、織布面上に樹脂層を形成すれば充分で
あるが、通常、3〜50μmが好ましく、さらに好ましく
は3〜40μmであり、3μm未満では被印刷面の平滑性
の向上し難く、一方50μmを超えると経済的に問題があ
り、また樹脂の残留歪によりカールし易くなる。
次に、表面粗さの測定に使用する表面粗さ計として
は、ニードルタイプまたはワイヤータイプがあるが、織
布の場合、いかなる方法が真の表面平滑性を表すかは一
概にはいえないが、現在では一般的にワイヤー型接触子
による方式が広く採用されている。
は、ニードルタイプまたはワイヤータイプがあるが、織
布の場合、いかなる方法が真の表面平滑性を表すかは一
概にはいえないが、現在では一般的にワイヤー型接触子
による方式が広く採用されている。
ワイヤー型接触子による方式としては、例えばKESシ
ステム〔(株)加藤鉄工所〕などが挙げられるが、この
KESシステムによる表面粗さ計で測定、解析すると被印
刷物の表面粗さの偏差値は、熱転写法による印刷の場合
における被印刷面の表面粗さの偏差値が、0.8μm以上
で明らかに印刷の欠けが多発し、0.4〜0.5μmで肉眼で
の識別が全く不可能であることが判った。
ステム〔(株)加藤鉄工所〕などが挙げられるが、この
KESシステムによる表面粗さ計で測定、解析すると被印
刷物の表面粗さの偏差値は、熱転写法による印刷の場合
における被印刷面の表面粗さの偏差値が、0.8μm以上
で明らかに印刷の欠けが多発し、0.4〜0.5μmで肉眼で
の識別が全く不可能であることが判った。
このように印刷の欠けを多発させないような被印刷面
の平滑性に優れた樹脂の積層状態を得るコーティング手
段としては、直接コーティング法、トランスファーコー
ティング法または押し出しコーティング法などが挙げら
れるが、直接コーティング法による場合は、被印刷面が
硬い風合いのものしか得られないことが多いという理由
でトランスファーコーティング法または押し出しコーテ
ィング法によることが最も好ましい。
の平滑性に優れた樹脂の積層状態を得るコーティング手
段としては、直接コーティング法、トランスファーコー
ティング法または押し出しコーティング法などが挙げら
れるが、直接コーティング法による場合は、被印刷面が
硬い風合いのものしか得られないことが多いという理由
でトランスファーコーティング法または押し出しコーテ
ィング法によることが最も好ましい。
なお、直接コーティング法を採用して風合いを柔軟に
する場合は、織布面(樹脂の積層面)に揆油性を付与
し、樹脂溶液の過度な浸透を防ぐとよい。
する場合は、織布面(樹脂の積層面)に揆油性を付与
し、樹脂溶液の過度な浸透を防ぐとよい。
さらに、直接コーティング法の場合は、乾燥工程まで
のレベリング性が製品における被印刷面の平滑性の重要
な因子となるので、溶剤組成、粘度および塗布量など詳
細に規定する必要がある。
のレベリング性が製品における被印刷面の平滑性の重要
な因子となるので、溶剤組成、粘度および塗布量など詳
細に規定する必要がある。
なお、本発明の趣旨から明らかなように、樹脂層は目
的に応じて織布の片面あるいは両面(両面印刷などの場
合)に積層することができるものであり、両面に樹脂を
積層する場合には織布の両面を加熱押圧して面修正する
ことはいうまでもない。
的に応じて織布の片面あるいは両面(両面印刷などの場
合)に積層することができるものであり、両面に樹脂を
積層する場合には織布の両面を加熱押圧して面修正する
ことはいうまでもない。
また、本発明では、印刷用シート状物の基材として織
布を採用しているが、本発明の目的を達成できる表面平
滑性が得られるものであれば、繊維集合体構造として、
該織布の代わりに、編布、あるいは不織布を用いてもよ
い。
布を採用しているが、本発明の目的を達成できる表面平
滑性が得られるものであれば、繊維集合体構造として、
該織布の代わりに、編布、あるいは不織布を用いてもよ
い。
さらにまた、本発明にいう印刷とは、複写装置、転写
装置などによる複写、転写なども含む広い概念であり、
狭義の印刷に限定するものではない。
装置などによる複写、転写なども含む広い概念であり、
狭義の印刷に限定するものではない。
以下、実施例を挙げ本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1 経糸に繊維断面が略台形状の異形断面糸で50デニール
/38フィラメントのマルチフィラメント糸を使用し、緯
糸に75デニール/32フィラメントの繊維断面が円形のマ
ルチフィランメント糸を使用した2/1綾織り生地(坪量9
5g/cm2、厚み0.1mm)に、熱カレンダーを用いて温度160
℃、クリアランス0.05mmで面修正した。
/38フィラメントのマルチフィラメント糸を使用し、緯
糸に75デニール/32フィラメントの繊維断面が円形のマ
ルチフィランメント糸を使用した2/1綾織り生地(坪量9
5g/cm2、厚み0.1mm)に、熱カレンダーを用いて温度160
℃、クリアランス0.05mmで面修正した。
一方、ポリブチレンアジペート、1,4ブタンジオー
ル、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネートよりな
る100%Mod、45kg/cm2のポリウレタン樹脂(熱軟化点12
5℃)のDMF/MEK(重量比)=1/3の20重量%樹脂溶液を
フラットタイプ離型紙(ワーレン社製)上に樹脂の厚み
が20μmになるようにコーティングし、80℃の温度で乾
燥した。
ル、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネートよりな
る100%Mod、45kg/cm2のポリウレタン樹脂(熱軟化点12
5℃)のDMF/MEK(重量比)=1/3の20重量%樹脂溶液を
フラットタイプ離型紙(ワーレン社製)上に樹脂の厚み
が20μmになるようにコーティングし、80℃の温度で乾
燥した。
次いで、熱カレンダーを用い、160℃の温度で前記ポ
リウレタン樹脂層を面修正した前記ポリエステル生地に
加熱圧着した。
リウレタン樹脂層を面修正した前記ポリエステル生地に
加熱圧着した。
得られたものの表面平滑性は、偏差値0.45μmであ
り、極微細な印刷が正確に施されるものであった。
り、極微細な印刷が正確に施されるものであった。
実施例2 ポリカプロラクトン、1,4ブタンジオール、4,4′−ジ
フェニルメタンジイソシアネートよりなる100%Mod、80
kg/cm2のポリウレタン樹脂(熱軟化点165℃)を230℃に
て押し出し、実施例1で使用したものと同じ面修正した
ポリエステル生地上に厚みが40μmになるようにコーテ
ィングし、直ちにクリアランス0.1mmで冷却圧着した。
フェニルメタンジイソシアネートよりなる100%Mod、80
kg/cm2のポリウレタン樹脂(熱軟化点165℃)を230℃に
て押し出し、実施例1で使用したものと同じ面修正した
ポリエステル生地上に厚みが40μmになるようにコーテ
ィングし、直ちにクリアランス0.1mmで冷却圧着した。
得られたものの表面平滑性は、偏差値0.42μmであ
り、極微細な印刷が可能であった。
り、極微細な印刷が可能であった。
比較例1 実施例1のポリウレタン樹脂を実施例1で使用した面
修正していないポリエステル生地上に、同様にしてポリ
ウレタン樹脂が20g/cm2になるようにコーティングした
が、得られたものの表面平滑性は、偏差0.87μmであ
り、印刷の欠けが多いものであった。
修正していないポリエステル生地上に、同様にしてポリ
ウレタン樹脂が20g/cm2になるようにコーティングした
が、得られたものの表面平滑性は、偏差0.87μmであ
り、印刷の欠けが多いものであった。
本発明の印刷用シート状物は、少なくとも経糸に多角
形異型断面糸を使用した織布の少なくとも一方の面を加
熱押圧して面修正したのち、該面に、樹脂層を表面粗さ
の偏差値が0.5μm以下となるように積層しているの
で、被印刷面の平滑性を向上させて精密細緻な印刷を施
すことのできる印刷用シート状物を提供することができ
る。
形異型断面糸を使用した織布の少なくとも一方の面を加
熱押圧して面修正したのち、該面に、樹脂層を表面粗さ
の偏差値が0.5μm以下となるように積層しているの
で、被印刷面の平滑性を向上させて精密細緻な印刷を施
すことのできる印刷用シート状物を提供することができ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】少なくとも経糸に多角形異型断面糸を使用
した織布の少なくとも一方の面を加熱押圧して面修正し
たのち、該面に、樹脂層を表面粗さの偏差値が0.5μm
以下となるように積層してなる印刷用シート状物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2111704A JP2830360B2 (ja) | 1990-05-01 | 1990-05-01 | 印刷用シート状物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2111704A JP2830360B2 (ja) | 1990-05-01 | 1990-05-01 | 印刷用シート状物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0412838A JPH0412838A (ja) | 1992-01-17 |
JP2830360B2 true JP2830360B2 (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=14568042
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2111704A Expired - Lifetime JP2830360B2 (ja) | 1990-05-01 | 1990-05-01 | 印刷用シート状物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2830360B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5971781B1 (ja) * | 2015-08-18 | 2016-08-17 | ナテック株式会社 | 内照式パネル用布帛及びそれを用いた内照式パネル |
JP7346882B2 (ja) * | 2019-04-10 | 2023-09-20 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷装置 |
-
1990
- 1990-05-01 JP JP2111704A patent/JP2830360B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0412838A (ja) | 1992-01-17 |
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