JP2830166B2 - 真空炉安全化法 - Google Patents

真空炉安全化法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は真空炉の炉内保守作業を安全化する方法に関
するものである。
〔従来の技術〕
酸化し易いニオブやスズ,マグネシウム,カルシウム
等の金属を含んだ材料を真空炉中で焼結等の熱処理を行
うと、これらの金属が蒸発し炉殻内面の低温度部分にこ
の蒸発金属が凝結し付着する。こうした金属は真空中で
より活性度が高くなり、これが空気に触れると突然自然
発火して燃え出すことがある。このため上記のような金
属材料を熱処理した真空炉では、使用後に通常一昼夜程
度は炉内を大気に開放して放置し炉内の活性金属を燃焼
させ十分活性度が低下してから炉内の保守作業を行うよ
うにして安全を図っている。
〔従来技術の問題点〕
しかし上記のような真空炉内を大気中に開放して活性
金属が酸化するのを待つには上記のように少なくとも一
昼夜は時間が必要であるので保守に要するトータル時間
が非常に長くなり生産性を悪くする問題があると共に、
一昼夜放置しても活性度が十分に低下しているとは保証
されず、なおも空気に触れてない活性金属が残っている
と炉内保守作業中に突然燃焼して人身事故を起こすよう
なおそれがあった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明に係る真空炉安全化法は上記問題点を解決しよ
うとするもので、熱処理に使用した後の真空炉の炉内に
O2を少し宛供給して炉内のO2分圧を徐々に高くし最終的
に炉内のO2分圧を空気中のO2分圧より高くして炉内の活
性金属を酸化反応させることを特徴としたものである。
〔実施例〕 図示した真空炉1は内部にカーボン性の断熱壁板より
なる炉室2が設けられ、該炉室2内にヒータ3が設けら
れる。4は炉内ガスを循環させるためのフアン、5は被
熱物9の装入用気密扉、7は排気管、8は該排気管7に
バルブ9を介して接続された真空ポンプ、11は炉内のO2
分圧を測定できる酸素濃度計である。また、12は窒素ガ
スボンベ、13は酸素ガスボンベで、該ボンベ12,13から
バルブ14,15を通して炉内に夫々N2及びO2が供給できる
ようになっている。
しかして、真空炉1内面および炉室2内面には被熱物
aを真空状態で高温度に加熱することにより蒸発した活
性金属が付着するが、いまその安全化をするには、炉内
にボンベ12よりN2を供給して炉内を復圧し、その状態で
ボンベ13よりO2を炉内にO2分圧がまず1%程度になるよ
うに供給する。O2分圧1%は酸素濃度計11により確認す
る。こうして10分間程放置した後、さらにボンベ13より
O2を供給しO2分圧を3%程に上げる。そしてそのO2分圧
を酸素濃度計11にて確認してさらに10分間程放置する。
そしてさらにボンベ13よりO2を供給しO2分圧を5%程に
上げ、以下同様に酸素濃度計11にてO2分圧を確認しつつ
10分間程のインターバルを置いてO2分圧を10%→15%→
20%→25%と徐々に上げてゆき最後に空気中のO2分圧
(約21%)より高い30%程度まで上げてゆく。こうして
徐々にO2分圧を上げてゆくに従い炉内壁面等に付着して
いた活性金属は徐々に酸化反応しゆっくり燃焼すること
となるため炉内温度がこれによって急上昇することはな
く炉室2を構成しているカーボンの焼失が防がれる。ま
た、こうして炉内のO2分圧を最終的に空気中のO2分圧よ
り高くすることにより炉内活性金属の酸化を促す。また
その際フアン4を回転させてO2が炉内隅角部,細部等に
十分に行きわたるようにするとよい。
こうして炉内の活性金属を空気より高いO2分圧の基で
十分な酸化反応をさせることにより安全化が達成でき
る。
〔発明の効果〕
このように本発明の真空炉安全化法によれば、炉内の
O2分圧を徐々に高くしてゆき最終的に空気中のO2分圧よ
り高くすることにより、短時間で炉内の活性金属を酸化
反応させ自然発火のおそれのない状態にまで確実に安全
化を図ることができる。このため保守に要する時間が短
縮され、また、安全に保守作業をすることができると共
に生産性を向上させるなど有益なものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る真空炉の系統図である。 1……真空炉、11……酸素濃度計、13……酸素ガスボン
ベ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属材料を真空炉中で熱処理した際に蒸発
    し炉内面に凝結し付着した活性金属を酸化反応させて該
    真空炉を安全化する方法であって、熱処理に使用した後
    の真空炉の炉内にO2を少し宛供給して炉内のO2分圧を徐
    々に高くし最終的に炉内のO2分圧を空気中のO2分圧より
    高くして炉内の活性金属を酸化反応させることを特徴と
    した真空炉安全化法。
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