JP2829910B2 - セラミック生シートの積層装置 - Google Patents

セラミック生シートの積層装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミック生シー
トの積層装置に関し、詳しくは、セラミック生シートを
多層に積層するのに、積層時の位置ずれを防止し、セラ
ミック生シートを位置精度を高めて積層しようとする技
術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、セラミック生シートの多層体とな
っているセラミック積層コンデンサーや、多層配線基板
を製造するのに際して、一つの方法は、表面に所定のパ
ターンで電極や配線回路が印刷されたセラミック生シー
トを所定の形状に切断し、それらを所定の位置において
電極や配線回路がずれないように精度よく積層するもの
があり、もう一つの方法として、所定の形状に切断した
セラミック生シートを積層してその上に前記電極や配線
回路を印刷する工程を繰り返しながら多層に積層するも
のがある。これらの方法は、共にセラミック生シート同
士を密着させ圧力をかけて積層するものである。
【0003】図9は従来の積層装置を示していて、鋼板
プレート9の上にセラミック生シートSa…を積層する
例を示すが、鋼板プレート9を使用せずに下押さえ台2
に直接積層する場合もある。以下積層装置を詳述する。
加圧機器6を構成する油圧シリンダー7のシリンダーロ
ッド8の上端に下押さえ台2を取り付けて、下押さえ台
2を昇降自在にしている。下押さえ台2の上方には上押
さえ台1がネジ軸10に螺合された移動体に支持され、
ネジ軸10の制御された駆動回転にて、上押さえ台1を
略水平(X)方向に駆動移動可能に設けられている。上
押さえ台1にはその下面にエアー等の吸引作用でセラミ
ック生シートSaを吸着し、また、エアーの吹き出しで
吸着したセラミック生シートSaを下面から剥がすこと
ができるようにしている。
【0004】しかして、下押さえ台2に鋼板プレート9
を固定し、鋼板プレート9の上方にセラミック生シート
Saを吸着した上押さえ台1が駆動移動され、その後、
油圧シリンダー7を伸長させて下押さえ台2及び鋼板プ
レート9を上昇させ、上押さえ台1側においてエアーを
吹き出してセラミック生シートSaを剥がしながら、セ
ラミック生シートSaを鋼板プレート9の上に加圧・密
着させる。下押さえ台2の鋼板プレート9面に加圧され
たセラミック生シートSaは、シート自身の粘着力、又
は鋼板プレート9面に接着剤を塗っておくことによっ
て、1枚目のものが鋼板プレート9面に接着される。そ
の後、上押さえ台1は、制御信号に基づいて制御された
駆動にてネジ軸10が回転駆動され、上押さえ台1を所
定の位置へ移動させ、2枚目以後のセラミック生シート
Saを吸着し、下押さえ台2の上に戻ってくる。そして
前述と同様に加圧装置6を作動させて下押さえ台2とと
もに鋼板プレート9を持ち上げ、上押さえ台1の下面の
セラミック生シートSaを、既に接着されている1枚目
のセラミック生シートSaの上に加圧・密着させて、セ
ラミック生シートSa,Sa同士の粘着力によって接着
する。この工程を繰り返すことによって多層積層するの
である。図9中31はボールネジ、17はサーボモータ
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した図
9に示す構成のものにおいては、下押さえ台2と上押さ
え台1の加圧面が平行でない場合には、セラミック生シ
ートSa…が加圧されると、図9に示すように、加圧力
Pの作用によって下押さえ台2にF1 の横荷重が発生
し、セラミック生シートSa…を介して上押さえ台1に
2 の荷重がかかり、その反力としてセラミック生シー
トSa…はF3 の横荷重を受けることになる。この横荷
重F3 によってセラミック生シートSaと鋼板プレート
9との間、又はセラミック生シートSa,Sa間で横ズ
レが発生する場合がある。重ねて説明すると、例えば、
下押さえ台2と上押さえ台1の平行度の誤差がわずか
で、1回の加圧による横ズレが微少であっても多層積層
の場合は、セラミック生シートSa…を積層した積層体
Lは、図10(a)(b)に示すように、斜めに積層さ
れたり、うねりのあるものになるのである。即ち、1回
の積層で仮に1μmの横ズレが発生したとすると、10
0枚の積層では100μmとなり、その結果、セラミッ
ク生シートSa…を多層に積層したセラミック積層コン
デンサーや、多層配線基板においては、電極や配線回路
の位置ずれが生じ、不良品が発生することになるのであ
り、この為、下押さえ台2と上押さえ台1の平行度の管
理は正確を要し、装置の部品製作精度、組立精度がきび
しく要求されるのである。
【0006】ところで、上下押さえ台1,2の平行度が
充分に出ている場合でも、セラミック生シートSaの厚
さが不均一な場合や電極や配線回路を印刷する導電性イ
ンクの塗布量が不均一な場合に加圧した時に上述と同様
に横荷重F3 が発生し、横ずれ現象が生じるのであり、
セラミック生シートSa…を精度よく垂直に多層積層す
るのは困難を極めるものである。図10において符号W
は横ずれを示す。
【0007】本発明はこのような問題を解消しようとす
るもので、セラミック生シートを多層に積層するのに、
上下押さえ台の平行度を容易に出し、かつ、セラミック
生シートの厚さが不均一な場合やインクの塗布むらが生
じた場合にもセラミック生シート間に位置ずれを生じさ
せるのを抑制し、積層時の位置ずれを防止し、セラミッ
ク生シートを位置精度を高めて積層することができるセ
ラミック生シートの積層装置を提供することを課題とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1においては、上
押さえ台1と下押さえ台2との間にセラミック生シート
を一枚づつ搬入するとともに搬入毎に上下押さえ台1,
2を稼働させて多層積層体を製造するセラミック生シー
トの積層装置であって、上下押さえ台1,2の一方を回
動中心P廻りに回動自在に支持する球面支持手段3を設
けて成ることを特徴とするものである。
【0009】請求項2においては、球面支持手段3の回
動中心Pが、上下押さえ台1,2の合わせ面の近傍に設
定されて成ることを特徴とするものである。請求項1に
おいては、球面支持手段3にて支持された例えば下押さ
え台2は、回動中心P廻りの回動が許容され、上下押さ
え台1,2を圧接する場合に、例えば下押さえ台2は回
動中心P廻りに回動して、上下押さえ台1,2は平行度
を効果的に高めて圧接されるのであり、球面支持手段3
を設けるという簡単な改良により、上下押さえ台1,2
の平行度を良好に高めることができ、セラミック生シー
トSa…を多層に積層する積層体Lの製造を良好におこ
なえる。更に、セラミック生シートSaの厚さに変動や
インクの塗布むらが生じてもてもこれに馴染んで例えば
下押さえ台2が回動し、セラミック生シートSaの全面
における加圧力を略等しくし、セラミック生シートSa
が加圧により横ずれするのを回避できる。
【0010】請求項2においては、上下押さえ台1,2
の合わせ面の近傍の回動中心Pを中心に例えば下押さえ
台2が回動し、加圧面でセラミック生シートSaが横移
動するを回避でき、横荷重が発生しないので横ずれも起
きるのを回避でき、一層、位置精度を高めることができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図面
に基づいて詳述する。図2は積層装置の全体正面図を示
し、図3は全体平面図を示している。セラミック生シー
トSbは長尺な保持シート11に塗工されて成形された
うえで、さらに電極及び位置決めマーク19が予め印刷
されている。この2層体を成すシート12が巻出装置1
3に装着され、カッター15にてセラミック生シートS
bのみ所定の幅に切断されながらサクションロール14
などの駆動により前記印刷パターンが剥離テーブル16
の所定の位置で止まるように間欠駆動されるようにして
いる。剥離テーブル16上に停止したセラミック生シー
トSbの印刷パターンがここで撮影され、同パターン内
の位置決め用マーク19の位置を基準位置と比較して、
同上パターンの停止位置のずれを検出するようにしてい
る。
【0012】上押さえ台1は、上記位置の検出結果に基
づいて制御信号を受けて駆動されるサーボモータ17に
よりネジ軸10を介して水平(X方向)にその移動距離
が補正されて剥離テーブル16上のセラミック生シート
Sbのパターン上に正確に位置決されるのである。この
時、カメラ20は剥離テーブル16上から移動して上押
さえ台1に邪魔にならない場所に退避している。その
後、上押さえ台1に付設されているカッターにて長尺な
セラミック生シートSbのみを所定の長さに切断し、上
押さえ台1にエアーの吸引による吸着作用で保持し、積
層装置Aにおける下押さえ台2の上方に移動される。
【0013】一方、剥離テーブル16上のセラミック生
シートSbの撮影されたパターンに対して、前記X方向
と直交するY方向及び回転(θ)方向の位置ずれの補正
は下押さえ台2の側においておこなうようにしてあり、
これによって積層される位置が正確に位置決めされる。
その後、下押さえ台2の上方に移動して来た上押さえ台
1と下押さえ台2の間においてセラミック生シートSa
を正確な位置に順次積層して、セラミック積層体Lを連
続的に生産するのである。セラミック生シートSaが剥
離された保持シート11は巻取装置18に巻取られるの
である。
【0014】以下、位置補正構成と上下押さえ台1,2
を備えている積層装置Aを詳述する。図1に示すよう
に、サーボモータ17にてネジ軸10が制御回転自在に
設けられ、ネジ軸10にボールネジ31が螺合され、ボ
ールネジ31に上押さえ台1が保持され、X方向の信号
が入力されてネジ軸10が制御回転されて、上押さえ台
1を所定の位置に駆動移動できるようにしている。上押
さえ台1には多数個の孔が形成され、エアー供給・吸引
部(図示せず)に接続され、エアーの吸引作用にてセラ
ミック生シートSaを吸引して搬送し、また、搬送後に
おいてエアーを噴出してセラミック生シートSaを上押
さえ台1から剥離することができるようにしている。
【0015】下押さえ台2は加圧機器6としての油圧シ
リンダー7のシリンダーロッド8に後述するY方向の補
正手段及び回転(θ)方向の補正手段を介して搭載さ
れ、下押さえ台2がY方向の制御信号及び回転(θ)方
向の制御信号にて各々の方向の補正がおこなわれ、その
後、油圧シリンダー7の伸縮で昇降されて、上押さえ台
1との間においてセラミック生シートSaを一枚毎に積
層してゆくのである。
【0016】図4乃至図7に示すように、下押さえ台2
とシリンダーロッド8との間には、Y方向の補正手段及
び回転(θ)方向の補正手段が介装されている。即ち、
シリンダーロッド8の上端に固定受台33が連結され、
固定受台33には昇降台34が昇降ガイド手段52を介
して支持枠53に垂直にガイド移動できるように構成し
ている。昇降台34には軸受35を介して軸36が回転
自在に保持され、回転台54は板バネ44を介して軸3
6に接合されている。回転台54には板バネ材43を介
してY方向に伸びる一対のレール37,37が付設さ
れ、このレール37,37にスライド自在に支持される
ボールスライド軸受38,38を介してY方向の移動が
自在なY方向移動台39が搭載されている。
【0017】更に、昇降台34にウォーム40がサーボ
モータ41の駆動にて制御回転自在に設けられ、軸36
にはウォームギヤ42が設けられ、ウォーム40がウォ
ームギヤ42に螺合し、しかして、回転(θ)方向の制
御信号にて駆動されるサーボモータ41にてウォーム4
0が駆動回転され、ウォームギヤ42を介して軸36を
従動回転し、回転台54を回転させてセラミック生シー
トSaの回転(θ)方向の位置ずれを補正することがで
きるようにしている。
【0018】また、回転台54にはサーボモータ62が
搭載され、Y方向の補正信号にてサーボモータ62が制
御回転される。この動力はネジ軸63に伝達される。ネ
ジ軸63にはボールネジ64が備えられているY方向移
動台39が螺合されていてY方向移動台39が駆動移動
されて、セラミック生シートSaのY方向の位置ずれを
補正することができるようにしている。
【0019】ところで、上下押さえ台1,2は数トンか
ら数十トンの加圧力にて加圧されるのであり、この時の
高荷重に耐えられる構造でなければならない。一方、上
記加圧力が加圧されていない時にY方向及び回転(θ)
方向共に位置ずれ補正のために軽く動く必要がある。そ
こで回転台54と軸36との接合部材に板バネ44のよ
うな弾性体を介在させ、また、回転台54とレール3
7,37との間の接合部材に板バネ材43のような弾性
体を介在させることによって、軸受35やボールスライ
ド軸受38に板バネの弾性力以上の高荷重がかかるのを
防いでいる。
【0020】また、部品加工精度や組立誤差によって昇
降台34と回転台54が強い力で直接接触して回転
(θ)方向に動かなくなるのを板バネ44のような弾性
体が介在することによって防ぎ、回転台54とY方向移
動台39が強い力で直接接触して、Y方向に動かなくな
るのを板バネ材43のような弾性体が介在することによ
って防いでいる。
【0021】図1に示す説明上の概略図のように、下押
さえ台2は上半体2aと下半体2bとに分割され、下半
体2bの上面が球面状の受面2cに形成され、上半体2
aの下面が球面状の載置面2dが形成されている。載置
面2dに受面2cが載置されて、上半体2aが球面状の
受面2cの中心を回動中心Pとして回動自在に支持され
ている。このように、上半体2aを球面状の受面2cに
て回動自在に支持する構成を球面支持手段3と総称する
が、その構成は種々設計変更可能である。しかして、球
面支持手段3にて支持された例えば下押さえ台2の上半
体2aは、下半体2bに対して回動中心P廻りの回動が
許容され、上下押さえ台1,2を圧接する場合に、例え
ば下押さえ台2の上半体2aは回動中心P廻りに回動し
て、上押さえ台1に馴染み、上下押さえ台1,2は平行
度を効果的に高めて圧接されるのである。しかして、球
面支持手段3を設けるという簡単な改良により、上下押
さえ台1,2の平行度を良好に高めることができるので
ある。更に、セラミック生シートSaの厚さに変動やイ
ンクの塗布むらが生じてもてもこれに馴染んで例えば下
押さえ台2の上半体2aが回動し、厚さの変動やインク
の塗布むらも吸収するのである。
【0022】とろこで、上記回動中心Pは、上下押さえ
台1,2の合わせ面の近傍に設定されているのであり、
上下押さえ台1,2の合わせ面の近傍の回動中心Pを中
心に下押さえ台2の上半体2aが回動し、加圧面での横
移動を回避でき、横荷重が発生しないので横ずれも起き
るのを回避でき、一層、位置精度を高めるのである。更
に、上半体2aと下半体2bとの間には、上半体2aを
下半体2b側に付勢する引きばね26が介装されてい
て、常に上半体2aを下半体2bに弾接させて、上半体
2aを下半体2bに安定的に圧接し、上半体2aの位置
保持を安定化させることができ、加圧によって上半体2
aが上押さえ台1の下面に添うように上半体2aの向き
が修正された位置を、上下押さえ台1,2間の加圧が解
けた時にも保持することはできるものであり、セラミッ
ク生シートSa…を連続して積層するのに有効となるも
のである。
【0023】ところで、図1(c)に示すように、下半
体2bに対して上半体2aがその球面支持手段3におい
て上押さえ台1に対して所定の姿勢に回動して、上下押
さえ台1,2の平行度が出された後、上半体2a側の挟
持片45,45間に、下半体2b側の位置決めピン46
が進入して、上下半体2a,2b間の球面支持手段3に
おける回転方向の位置決めをおこない、上下押さえ台
1,2間の相対位置が変更されないようにしている。
【0024】更に、下半体2bには複数個のストッパー
48…が周方向に略等間隔に設けられていて、下半体2
bに対して上半体2aが一定以上に回動すると、いずれ
かのストッパー48に上半体2aのフランジ部分2eが
当接して、それ以上の回動を阻止するようにしている。
また、下半体2b側のステー47に挿通されたボルト5
1が支持枠53側の受けステー50のネジ孔にねじ込ま
れて、シリンダーロッド8に支持されている下半体2b
が回動するのを阻止するようにしている。しかして、球
面支持手段3にて回動自在に支持されている例えば下押
さえ台2を上押さえ台1に合致させて、上下押さえ台
1,2の平行度を出してセラミック生シートSa…の積
層をおこなうのであり、そして、セラミック生シートS
aを多層に積層する途中において、セラミック生シート
Saの厚さの変動やインクの塗布むらが生じても、フラ
ンジ部分2eがいずれかのストッパー48に当接するま
では下半体2bが回動し、セラミック生シートSaの全
面における加圧力を略等しくし、セラミック生シートS
aが加圧により横ずれするのを回避できるのである。
【0025】図8は実施の他の形態を示していて、下押
さえ台2とシリンダーロッド8との間に、回動中心P廻
りに回動自在に支持する球面支持手段3を設けたもので
ある。即ち、下押さえ台2の下方には球面凸体27が設
けられ、シリンダーロッド8側には、球面凹体28が形
成されて自在継手29が構成されたものである。この実
施の形態においては、上下押さえ台1,2を圧接して、
上下押さえ台1,2の平行度を出した状態で、下押さえ
台2側のステー47に挿通したボルト51を支持枠53
側の受けステー50のネジ孔にねじ込んで下押さえ台2
の姿勢を固定するのであり、固定後は球面支持手段3に
おいて下押さえ台2が回動されるのを阻止して、セラミ
ック生シートSa…の積層途中において、上下押さえ台
1,2の平行度が変動されるのを回避するものである。
【0026】
【発明の効果】請求項1においては、上押さえ台と下押
さえ台との間にセラミック生シートを一枚づつ搬入する
とともに搬入毎に上下押さえ台を稼働させて多層積層体
を製造するセラミック生シートの積層装置であって、上
下押さえ台の一方を回動中心廻りに回動自在に支持する
球面支持手段を設けているから、球面支持手段にて支持
された例えば下押さえ台は、回動中心廻りの回動が許容
され、上下押さえ台を圧接する場合に、例えば下押さえ
台は回動中心廻りに回動して、上下押さえ台は平行度を
効果的に高めて圧接されるのであり、球面支持手段を設
けるという簡単な改良により、上下押さえ台の平行度を
良好に高めることができ、セラミック生シートを多層に
積層する積層体の製造を良好におこなえるという利点が
ある。更に、セラミック生シートの厚さに変動やインク
の塗布むらが生じてもてもこれに馴染んで例えば下押さ
え台が回動し、セラミック生シートの全面における加圧
力を略等しくし、セラミック生シートが加圧により横ず
れするのを回避できるという利点がある。
【0027】請求項2においては、球面支持手段の回動
中心が、上下押さえ台の合わせ面の近傍に設定されてい
るから、上下押さえ台の合わせ面の近傍の回動中心を中
心に例えば下押さえ台が回動し、加圧面での横移動を回
避でき、横荷重が発生しないので横ずれも起きるのを回
避でき、一層、位置精度を高めることができるという利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示し、(a)は概略説
明図、(b)はセラミック積層体の説明のための斜視
図、(c)は概略平面図である。
【図2】(a)は同上の積層装置の全体側面図、(b)
は積層シートの拡大断面図である。
【図3】同上の平面図である。
【図4】(a)は積層装置の一部破断した側面図、
(b)は部分拡大側面図である。
【図5】(a)は積層装置の側断面図、(b)は部分拡
大断面図である。
【図6】一部破断した概略斜視図である。
【図7】同上の部分拡大斜視図である。
【図8】同上の実施の他の形態の概略説明図である。
【図9】従来例の概略側面図である。
【図10】(a)(b)は従来例の問題点を示す側面図
である。
【符号の説明】
1 上押さえ台 2 下押さえ台 3 球面支持手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上押さえ台と下押さえ台との間にセラミ
    ック生シートを一枚づつ搬入するとともに搬入毎に上下
    押さえ台を稼働させて多層積層体を製造するセラミック
    生シートの積層装置であって、上下押さえ台の一方を回
    動中心廻りに回動自在に支持する球面支持手段を設けて
    成ることを特徴とするセラミック生シートの積層装置。
  2. 【請求項2】 球面支持手段の回動中心が、上下押さえ
    台の合わせ面の近傍に設定されて成ることを特徴とする
    請求項1記載のセラミック生シートの積層装置。
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