JP2829609B2 - 鋼の冷却方法 - Google Patents
鋼の冷却方法Info
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- JP2829609B2 JP2829609B2 JP63082771A JP8277188A JP2829609B2 JP 2829609 B2 JP2829609 B2 JP 2829609B2 JP 63082771 A JP63082771 A JP 63082771A JP 8277188 A JP8277188 A JP 8277188A JP 2829609 B2 JP2829609 B2 JP 2829609B2
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- Japan
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- cooling
- cooling chamber
- steel
- tube
- hot water
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- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は熱処理分野における鋼(ワーク)の冷却、特
に、鋼の組織調整に最適な冷却方法に関する。
に、鋼の組織調整に最適な冷却方法に関する。
冷鍛後の焼準(焼ならし)で肌焼鋼は通常の空冷では
軟く粘っこい、急冷しすぎると硬く削りにくい。被削性
に優れたHRB85〜90になるよう冷却速度を制御する。
軟く粘っこい、急冷しすぎると硬く削りにくい。被削性
に優れたHRB85〜90になるよう冷却速度を制御する。
オーステナイトを過冷し500℃附近でパーライトを生
成させ微細パーライトの面積率を大きくし硬くする500
℃以下も急冷するとベイナイトが生成し硬くなりすぎ
る。
成させ微細パーライトの面積率を大きくし硬くする500
℃以下も急冷するとベイナイトが生成し硬くなりすぎ
る。
焼準温度より500℃近くまでは急冷しそれ以降は徐冷
しなければいけない。
しなければいけない。
上記焼準においては従来は冷却室内両側に冷却水供給
チューブあるいはさらに冷却水供給フィンチューブを設
け冷却水を循環させて行っていた。
チューブあるいはさらに冷却水供給フィンチューブを設
け冷却水を循環させて行っていた。
伝熱量Q(Kcal/h)は下記式で表わされる。
Q=KA ・・・・・(1) (上記式においてKは定数(Kcal/h)、Aは面積(m2)
である。) 従来の上記冷却室内に冷却水供給チューブを設け冷却
水を循環させる方法は例えば20℃の水が30℃に上昇させ
られる程度のことであり、いわゆる定数Kが小さく十分
な冷却効果を得ることができず、したがって冷却効果を
高めるためには面積Aでカバーする必要があった。
である。) 従来の上記冷却室内に冷却水供給チューブを設け冷却
水を循環させる方法は例えば20℃の水が30℃に上昇させ
られる程度のことであり、いわゆる定数Kが小さく十分
な冷却効果を得ることができず、したがって冷却効果を
高めるためには面積Aでカバーする必要があった。
そのためには必然的に冷却室を大きくする必要があっ
た。
た。
そこで、従来、上記面積Aを確保するため、チューブ
にフィンをつけることも行われた。
にフィンをつけることも行われた。
しかしながら、その場合には撹拌ファンに対してフィ
ンが抵抗体となり、冷気循環にバラツキが生じる欠点が
あった。
ンが抵抗体となり、冷気循環にバラツキが生じる欠点が
あった。
本発明は上記課題を解決することを目的とするもの
で、定数Kの大きい方法、すなわち、上記冷却水の約10
倍の定数を有する沸騰による気化潜熱を利用し、面積が
小さくても所要の冷却効果が得られるようにしたもの
で、冷却室を大きくする必要もなく、理論上は約10分の
1でよく、経済的であることを特徴とするものである。
で、定数Kの大きい方法、すなわち、上記冷却水の約10
倍の定数を有する沸騰による気化潜熱を利用し、面積が
小さくても所要の冷却効果が得られるようにしたもの
で、冷却室を大きくする必要もなく、理論上は約10分の
1でよく、経済的であることを特徴とするものである。
本発明は、上記目的を達成するため、冷却室内に、上
端が冷却室外部に開口され、下端が閉塞された多数のチ
ューブが設けられてなり、上記各チューブに沸騰間近な
温湯が供給され、上記冷却室への加熱された鋼の装入に
より上記沸騰間近な温湯を各チューブ内で沸騰させ、該
温湯の沸騰に伴う気化潜熱により上記各チューブ及び該
各チューブ周囲の空気の温度を低下させ、この温度を低
下させた空気を撹拌ファンによって上記冷却室内に装入
された鋼の周囲に供給し、該空気との熱交換によって上
記装入された鋼を冷却するものである。
端が冷却室外部に開口され、下端が閉塞された多数のチ
ューブが設けられてなり、上記各チューブに沸騰間近な
温湯が供給され、上記冷却室への加熱された鋼の装入に
より上記沸騰間近な温湯を各チューブ内で沸騰させ、該
温湯の沸騰に伴う気化潜熱により上記各チューブ及び該
各チューブ周囲の空気の温度を低下させ、この温度を低
下させた空気を撹拌ファンによって上記冷却室内に装入
された鋼の周囲に供給し、該空気との熱交換によって上
記装入された鋼を冷却するものである。
本発明では加熱室(1)で高温に加熱された鋼(8)
の装入に先立ち、それぞれのチューブ(3)の上端の冷
却室(2)外部の開口部から沸騰間近かな温湯が供給さ
れている。そして冷却室(2)に加熱された鋼(8)が
装入される。
の装入に先立ち、それぞれのチューブ(3)の上端の冷
却室(2)外部の開口部から沸騰間近かな温湯が供給さ
れている。そして冷却室(2)に加熱された鋼(8)が
装入される。
その結果、冷却室(2)内の温度が上昇させられ、同
時に各チューブ(3)が加熱され、該各チューブ(3)
内の温湯が沸騰し、該各チューブ(3)の上端の開口か
ら急速に蒸発が始まり、沸騰に伴う気化潜熱により上記
各チューブ(3)及び該各チューブ(3)周囲の空気の
温度が低下させられ、この温度を低下させられた空気が
撹拌ファン(5)により上記冷却室(2)内に装入され
た鋼(8)の周囲に供給され、該空気との熱交換により
上記鋼(8)の冷却が行われるものである。そして、別
の検知装置により鋼(8)の温度が500℃以下(5〜10
分後)となったことが確認されたら、撹拌ファン(5)
を止めれば、徐冷状態となり、その後はゆっくり冷却さ
れ、最終的に歪の少い熱処理作業が完了するものであ
る。
時に各チューブ(3)が加熱され、該各チューブ(3)
内の温湯が沸騰し、該各チューブ(3)の上端の開口か
ら急速に蒸発が始まり、沸騰に伴う気化潜熱により上記
各チューブ(3)及び該各チューブ(3)周囲の空気の
温度が低下させられ、この温度を低下させられた空気が
撹拌ファン(5)により上記冷却室(2)内に装入され
た鋼(8)の周囲に供給され、該空気との熱交換により
上記鋼(8)の冷却が行われるものである。そして、別
の検知装置により鋼(8)の温度が500℃以下(5〜10
分後)となったことが確認されたら、撹拌ファン(5)
を止めれば、徐冷状態となり、その後はゆっくり冷却さ
れ、最終的に歪の少い熱処理作業が完了するものであ
る。
上記のごとく、本発明は従来の冷却水の約10倍の定数
を有する沸騰による気化潜熱を利用するため、冷却室を
大きくする必要がなく、コンパクトに構成しても十分な
効果が得られるものである。
を有する沸騰による気化潜熱を利用するため、冷却室を
大きくする必要がなく、コンパクトに構成しても十分な
効果が得られるものである。
以下に本発明の一実施例を図面について詳細に説明す
る。
る。
本発明の実施に利用される冷却室(2)は例えば第1
図示のごとく、加熱室(1)に連続させて設けられる。
図示のごとく、加熱室(1)に連続させて設けられる。
そして、上記冷却室(2)内に、上端が冷却室(2)
の外部に開口され、下端が閉塞された多数のチューブ
(3)が設けられる。
の外部に開口され、下端が閉塞された多数のチューブ
(3)が設けられる。
本発明では各多数のチューブ(3)に沸騰間近かな温
湯が供給される。
湯が供給される。
図面実施例の場合、上記各チューブ(3)間を外部設
けた連通パイプ(4)で連結し、全部のチューブ(3)
に温湯の供給が容易であるように構成されている。
けた連通パイプ(4)で連結し、全部のチューブ(3)
に温湯の供給が容易であるように構成されている。
上記連通パイプ(4)を内部に設けることも考えられ
るが、内部に設けた場合には撹拌ファン(5)に対する
抵抗体となり、冷却循環にバラツキが生じる可能性があ
る。
るが、内部に設けた場合には撹拌ファン(5)に対する
抵抗体となり、冷却循環にバラツキが生じる可能性があ
る。
図中(6)は温湯供給パイプ、(7)はオーバーフロ
ー、(8)は冷却する鋼であり、治具により積重ねられ
ている。
ー、(8)は冷却する鋼であり、治具により積重ねられ
ている。
第3図はチューブ(3)をU字状に構成して内部に配
置した例であり、連通パイプ(4)による連結が容易と
なるものである。
置した例であり、連通パイプ(4)による連結が容易と
なるものである。
上記構成の冷却室(2)により本発明は実施されるも
ので、本発明は、冷却室(2)内に設けた多数のチュー
ブ(3)内に供給された沸騰間近な温湯の沸騰による気
化潜熱を利用して急冷するものであり、撹拌ファン
(5)の停止等の制御と合せて鋼の組織調整に最適な冷
却を可能とするものである。
ので、本発明は、冷却室(2)内に設けた多数のチュー
ブ(3)内に供給された沸騰間近な温湯の沸騰による気
化潜熱を利用して急冷するものであり、撹拌ファン
(5)の停止等の制御と合せて鋼の組織調整に最適な冷
却を可能とするものである。
本発明によれば、コンパクトな冷却室で急速均一な冷
却効果を得ることができ、経済的である効果が得られる
ものである。
却効果を得ることができ、経済的である効果が得られる
ものである。
図面は本発明の実施に利用される装置の一例を示し、第
1図はその全体図、第2図は冷却室の縦断面図、第3図
はチューブ配置の一例を示す平面図である。 (1)……加熱室、(2)……冷却室、(3)……チュ
ーブ、(4)……連通パイプ (5)……撹拌ファン、(6)……温湯供給パイプ、
(7)……オーバーフロー。
1図はその全体図、第2図は冷却室の縦断面図、第3図
はチューブ配置の一例を示す平面図である。 (1)……加熱室、(2)……冷却室、(3)……チュ
ーブ、(4)……連通パイプ (5)……撹拌ファン、(6)……温湯供給パイプ、
(7)……オーバーフロー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 一良 神奈川県横浜市港北区箕輪町字舟下785 番地 東京熱処理工業株式会社内 (72)発明者 北本 健一 神奈川県横浜市港北区箕輪町字舟下785 番地 東京熱処理工業株式会社内 (72)発明者 高須 優一 神奈川県横浜市港北区箕輪町字舟下785 番地 東京熱処理工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭51−125615(JP,A) 特開 昭53−89859(JP,A) 特公 昭54−16921(JP,B1) 実公 平4−41165(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C21D 1/00 - 11/00 105
Claims (1)
- 【請求項1】冷却室内に、上端が冷却室外部に開口さ
れ、下端が閉塞された多数のチューブが設けられてな
り、上記各チューブに沸騰間近な温湯が供給され、上記
冷却室への加熱された鋼の装入により上記沸騰間近な温
湯を各チューブ内で沸騰させ、該温湯の沸騰に伴う気化
潜熱により上記各チューブ及び該各チューブ周囲の空気
の温度を低下させ、この温度を低下させた空気を撹拌フ
ァンによって上記冷却室内に装入された鋼の周囲に供給
し、該空気との熱交換によって上記装入された鋼を冷却
することを特徴とする鋼の冷却方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63082771A JP2829609B2 (ja) | 1988-04-04 | 1988-04-04 | 鋼の冷却方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63082771A JP2829609B2 (ja) | 1988-04-04 | 1988-04-04 | 鋼の冷却方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01255619A JPH01255619A (ja) | 1989-10-12 |
JP2829609B2 true JP2829609B2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=13783697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63082771A Expired - Lifetime JP2829609B2 (ja) | 1988-04-04 | 1988-04-04 | 鋼の冷却方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2829609B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN117004797B (zh) * | 2023-09-21 | 2024-08-27 | 中科卓异环境科技(东莞)有限公司 | 一种钢材正火设备和钢材正火方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51125615A (en) * | 1975-03-19 | 1976-11-02 | Nisshin Steel Co Ltd | A cooling arrangement for rolls, etc. |
SE7800058L (sv) * | 1977-01-14 | 1978-07-15 | Hi Draw Machinery Ltd | Forfarande och anordning for att kyla dragna, langstreckta material |
US4385323A (en) * | 1977-06-02 | 1983-05-24 | Ampex Corporation | Camera pickup tube circuit for automatically suppressing excessive highlights in response to their occurrence |
JPH0441165Y2 (ja) * | 1988-03-02 | 1992-09-28 |
-
1988
- 1988-04-04 JP JP63082771A patent/JP2829609B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01255619A (ja) | 1989-10-12 |
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