JP2826782B2 - 腐植による下水、屎尿の活性汚泥の処理法 - Google Patents

腐植による下水、屎尿の活性汚泥の処理法

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JP2826782B2 JP3203334A JP20333491A JP2826782B2 JP 2826782 B2 JP2826782 B2 JP 2826782B2 JP 3203334 A JP3203334 A JP 3203334A JP 20333491 A JP20333491 A JP 20333491A JP 2826782 B2 JP2826782 B2 JP 2826782B2
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  • Fertilizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、腐植による下水、屎尿
の活性汚泥の処理法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の活性汚泥の処理では、通性嫌気性
微生物を主体とする嫌気性微生物群による汚泥の分解を
遅らせたり、変動が大きな汚泥品質を揃えるために曝気
を継続し、これに伴って増加する臭気を集中脱臭施設に
送り込むのが常法であった。また、一部の小規模施設で
は、微生物の代謝産物を利用したり、微生物体内に取り
込ませるなどして、活性汚泥の脱臭や脱水の向上を図っ
ていた。
【0003】しかしながら、上記従来の活性汚泥処理法
の一つである曝気による汚泥類の品質調整は、嫌気性細
菌群による分解を遅らせるもので、時間の経過と共に分
解が進み脱水性やコンポストの品質低下ならびに酸性や
中性臭気の増加を伴い、根本的な対策とはなっていなか
った。また、処理施設の不足から汚泥量が増える結果、
処理工程の大幅な改修は今後とも受け入れることができ
そうにない等の問題点があった。
【0004】一方、小規模施設の一部に見られる方法に
おいても、代謝産物を生産させる微生物を増殖させ質的
量的に安定させる場所と時間、代謝産物と汚泥または原
水有機物を縮重合させ、脱臭や脱水性を向上させる汚泥
を作るのに要する2週間から数カ月の期日をかける場
所、並びに作成した上記汚泥を原汚泥にその30%ー5
0%を加えなければならないために必要とする付加設備
は、今後とも制約条件となる等の問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解決するためになされたもので、その目的とす
るところは、脱水、焼却またはコンポスト工程、並びに
各工程間の搬送等の全工程において空気の供給が中断さ
れる場合でも、酸化や結合の増強が継続され、その結
果、活性汚泥処理の全工程で臭気の発生が抑制され、汚
泥量やコンポスト量が減少するだけでなく、脱水性の向
上や土壌への還元に適したコンポストの作成等、全工程
における品質を向上せしめることができる活性汚泥の処
理法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の腐植による下
水、屎尿の活性汚泥の処理法は、下記のような各行程か
ら構成されている。第1の行程は、中性腐植を微生物の
分解作用により低分子化すると共に、該低分子化する間
に至適pHを維持して、安定な条件下で可溶性部分がフ
ルボ酸を主体とするミセルコロイドからなる腐植粉体を
得ることである。
【0007】第2の行程は、上記腐植粉体に2価および
3価の鉄イオンを重量比でそれぞれ10%以上加えて酸
化能力を高め、システインのようなSH化合物を0.5
%以上加えて汚泥相互の結合を増強させる能力を付与
し、さらに水分を40%以上に保持して、フルボ酸等の
ミセルコロイドの鉄錯体を形成させて、ペレット、フレ
ーク又は粒状等の腐植ペレットを形成することである。
【0008】第3の行程は、フルボ酸を主体とするミセ
ルコロイドの鉄錯体とした上記腐植ペレットを、下水、
尿尿の生物学的処理で発生し、分解の程度が異なる活性
汚泥に、重量比で0.2%内外加えると共に、分散させ
た後、空気を0.5m/分程度で20〜30分間供給
するか、又は、濃度1%の過酸化水素水を重量比で1%
内外混合して、酸化の連鎖反応を開始させることであ
る。
【0009】
【作用】上記2価の鉄錯体と酸素の複合体ラジカル、及
び3価の鉄錯体と空気の供給で活性汚泥中の原水由来オ
キシターゼにより生成するスーパーオキシドとの複合体
ラジカル、並びに上記鉄錯体と過酸化水素水の反応によ
り発生するヒドロキシラジカルによって酸化の連鎖反応
が誘導される。この酸化の連鎖反応が開始すれば、酸素
の供給がなくても、上記鉄錯体との接触さえあれば酸化
連鎖反応が継続される。一時的にはヒドロキシペルオキ
シドとして連鎖反応が休止することもあるが、撹拌によ
って再開させることができる。
【0010】上記酸化連鎖反応により、各種の活性酸素
の耐性を持たない一般嫌気性微生物群は短時間で死滅す
る。従って、嫌気性分解も停止する。嫌気性微生物群に
よって分解を受けている活性汚泥の結合度は、上記酸化
連鎖反応の開始とともに修復されていくが、短時間で元
通りになることは難しい。
【0011】また、腐植粉体にSH化合物を混合して汚
泥構造の強度を高めるS−S結合の数を増やすことによ
り、汚泥の脱水性の向上および臭気の吸着面や吸蔵面の
増加を図ることができる。
【0012】上記酸化連鎖反応の開始後は、空気の供給
の有無に関係なく酸化が進行しているので、酸化され易
い硫化水素、メチルメルカプタン、アンモニア等は分解
されるか又は不揮発性となり、臭気発生源であるSH
基、アミノ基、イミド基等は安定な結合体となり、臭気
発生を促進する各種加水分解酵素、ウレアーゼ等の酵素
群も不活性となる。
【0013】また、酸化連鎖反応の進行とともに、活性
汚泥の粘質菌膜をはじめ固形物のS−S結合が増加し、
上記鉄錯体の特性である巨大分子化への触媒作用と活性
基の表面移行による吸着力や吸蔵力の増強で、酸化しに
くい酪酸、吉草酸、ジメチルサルファイド等の吸着酸化
が行われ、コンポストまでの全工程および工程品の臭気
はすべて抑制される。
【0014】上記酸化連鎖反応を継続させると共に、汚
泥相互の結合を増強し続けてきた活性汚泥の水分を60
%前後に調整すると、腐植に由来し、各活性酸素(ヒド
ロキシラジカル、スーパーオキシド、鉄錯体、酸素複合
体等)に耐性を持つ放線菌類および真正菌類が増殖し始
める。次いで、各活性酸素に耐性は持たないが同類の微
生物(放線菌、乳酸菌、酵母等)が大量に増殖する。同
時に酸化連鎖反応も消滅する。
【0015】酸化連鎖反応が続けられ、臭気も抑制され
た脱水前または脱水後の汚泥を10%又は7%前後戻し
て、pH5.8以下またはpH7.2以上の変質が甚だ
しい活性汚泥の予備処理とするか、又はpH6.6〜p
H7.2前後の品質移動に対応する本処理とすることに
より、流入汚泥の品質変動に対応せしめる。
【0016】また、酸化手段が施された直後以降の汚泥
では固形部および液部のいずれも、構造が強靱になって
いるため、塩素を始めとするハロゲン類に対する抵抗力
があり、極端な濃度でない限りトリハロメタン等の発生
はみられない。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。下
水汚泥で、pH5.8、酸化電位−480mv、臭気強
度150のものを試料とし、以下の試験を行った。
【0018】 上記試料汚泥に水酸化カルシウムを0.
25%加えてpHを6.8とし、上記腐植ペレットを
0.2%加え、5m/分の通気攪拌を5分間行って分
散させ、次いで1%の過酸化水素を当該汚泥の2%加え
て5分間の通気攪拌により反応させた。その結果、pH
6.2、酸化電位300mv、ならびに臭気強度は2以
下となった。尚、過酸化水素の代わりに、通気攪拌を3
0分間継続し、前者と同様な結果を得た。
【0019】上記の脱臭汚泥を原汚泥に10%戻した場
合には脱臭力が多少劣るが、脱水性、コンポスト品質に
付いては殆ど差が見られなかった。上記脱臭処理汚泥を
走行濾布により脱水を行ったところ平均水分含量65%
で、殆ど臭気を感じない脱水汚泥が得られた。
【0020】さらに、脱水汚泥でコンポスト造りを行っ
た結果、水分調整は大鋸屑で行って含水率65%とした
後、1日1回の切り返しをした。2週間で40℃に達
し、次いで28日後に無臭で、大鋸屑が見当たらないコ
ンポストが得られた。
【0021】
【発明の効果】本発明により、現行の工程時間と設備の
許容範囲内で実施できるものであり、得られる効果は全
工程にわたる臭気の抑制、各工程における品質向上の集
積として農家が喜ぶ品質のコンポストを作ることが可能
となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C02F 11/00 - 11/20 C05F 7/00 C05F 11/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の各行程からなることを特徴とする腐植
    による下水、屎尿の活性汚泥の処理法。 1)中性腐植を微生物の分解作用により低分子化すると
    共に、該低分子化する間に至適pHを維持して、フルボ
    酸を主体とするミセルコロイドの腐植粉体を得る行程。 2)上記腐植粉体に2価および3価の鉄イオンを重量比
    でそれぞれ10%以上加えて酸化能力を高めると共に、
    システインのようなSH化合物を0.5%以上加えて汚
    泥相互の結合を増強させる能力を付与し、さらに水分を
    40%以上に維持して、ペレット、フレーク又は粒状等
    の腐植ペレットを形成する行程。 3)上記腐植ペレットを、下水、尿尿の生物学的処理で
    発生する活性汚泥の処理開始時に、汚泥重量比で0.2
    %加えると共に、過酸化水素を注加して酸化連鎖反応を
    起こさせる行程。
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