JP2826534B2 - 静電式インクジェット記録装置 - Google Patents

静電式インクジェット記録装置

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JP2826534B2 JP24280496A JP24280496A JP2826534B2 JP 2826534 B2 JP2826534 B2 JP 2826534B2 JP 24280496 A JP24280496 A JP 24280496A JP 24280496 A JP24280496 A JP 24280496A JP 2826534 B2 JP2826534 B2 JP 2826534B2
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徹 薬師寺
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顔料系インク中の
トナー粒子が電気泳動現象により抽出され、飛翔粒子群
となって記録媒体に付着する静電式インクジェット記録
装置に関し、特に、小型で量産化に適し保守も容易な静
電式インクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】静電式インクジェット記録装置は、ノン
インパクト記録方式のため低騒音であること、可動部が
少なく機構が簡単であること、普通紙に直接に記録でき
ること等の利点があり、広く普及している。静電式イン
クジェット記録装置は、トナー粒子群が効率的に抽出さ
れ安定して飛翔粒子群になることが重要であり、これら
を目的とする静電式インクジェット記録装置の提案が種
々なされている。
【0003】図5は、第1従来例のインクジェット記録
装置を示す斜視図である。このインクジェット記録装置
では、顔料系インク(以下、省略してインクという)が
インク供給口51からカバー52内に流入し、インク排
出口53から排出される。カバー52内では、一定の静
電界がインク噴出口54・・54方向に生じるため、イ
ンクに含まれるトナー粒子群が、電気泳動現象により複
数のメニスカス形成部材55・・55に沿ってガラス等
の絶縁基板56上を移動する。
【0004】図6は、図5の記録電極の先端付近を部分
的に示す図であり、図6(a)は先端付近の拡大平面
図、同図(b)は同図(a)のC−C´方向から視た断
面図である。泳動電極63は、図示しない対向電極に向
かう静電界を生じる。この静電界により、トナー粒子群
がインク内を移動して各記録電極57・・57の先端部
に集中する。このトナー粒子群は、絶縁基板56と記録
電極57・・57とメニスカス形成部材55・・55と
の表面部で表面張力を生じ、この表面張力によりインク
メニスカス(以下、省略してメニスカスという)61を
形成する。
【0005】各記録電極57・・57は、クロム等の導
電性材料からなり、フォトリソグラフィを利用したスパ
ッタリング法により絶縁基板56上にパターン形成され
ている。各記録電極57の先端部は、各メニスカス形成
部材55からわずかに突き出している。各記録電極57
・・57には、図示しないドライバにより高電圧パルス
が選択的に印加される。このため静電界が対向電極に向
けて生じ、トナー粒子群が、表面張力に対向して適正な
分量でメニスカス61から離脱し、飛翔粒子群62にな
り図示しない対向電極に向かって飛翔する。
【0006】記録媒体は、記録電極57・・57と対向
電極との間に配置される。このため、使用すべき記録媒
体の厚みと記録中の浮き上がりとを勘案し、各記録電極
57・・57と対向電極との間の離隔距離が決定され
る。各記録電極57・・57には、この離隔距離に応じ
てトナー粒子の帯電特性に合わせたパルス電圧が印加さ
れる。このパルス電圧が低いと、飛翔粒子群74の離脱
が困難になり、トナー粒子群72がオリフィス73表面
に取り残されてしまう。
【0007】図7は、第2従来例のインクジェット記録
装置を示す断面図である。このインクジェット記録装置
は特開昭58-69062号公報に記載されている。第1制御電
極71aは、背面電極71bに向かって静電界を形成す
る。この静電界による電気泳動現象によりトナー粒子群
72がオリフィス73付近に集中する。第2制御電極7
1cは、トナー粒子群72を画像信号に従って飛翔粒子
群74とし記録媒体75に向け飛翔させる。
【0008】オリフィス73は、出口に向かって絞られ
る形状であり、第2制御電極71cの静電界が出口に向
かって強められる。このため、飛翔粒子群74がオリフ
ィス73から離脱し易くなり、トナー粒子群72がオリ
フィス73表面に取り残されるおそれが少ない。加速電
極71dは、第2制御電極71cによる静電界を強める
ため、飛翔粒子群74を第1従来例より遠くまで飛翔さ
せる。このため、上記の離隔距離に拘らず第2制御電極
71cの印加電圧を一定値に設定できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来例の静電式インク
ジェット記録装置を使用し、多様な記録媒体に対応させ
ようとすると次の問題点が生じる。第1従来例では、厚
手の記録媒体を使用し、又は記録媒体の浮き上がりが生
じると、記録電極57が対向電極から遠ざけられる。こ
のため静電界が弱まるので、通常より高い電圧を記録電
極57に印加して補う必要があり、通常は、1KV程度
の高電圧になる。高電圧用の記録電極57・・57は、
その構造が複雑化し電圧制御も難しくなる。
【0010】記録電極57・・57からは、その先端部
が導電性であるため漏洩電流がインク中に流れる。この
漏洩電流がトナー粒子群の帯電性と電気泳動による移動
とを妨げ、飛翔粒子群が適正な密度及び分量で記録電極
57・・57の先端部から離脱できなくなる。メニスカ
ス61は、その表面張力が絶縁基板56上で特に大きい
ため、表面張力に打ち勝つ十分に高い電圧パルスを記録
電極57・・57に印加せざるをえない。
【0011】第2従来例では、飛翔粒子群74が加速電
極71dにも付着する。加速電極71dは、単なるスリ
ット又はメッシュ状構造であるため、この付着分が除去
し難い。そのためスリットの目詰まりが生じてしまう。
第2制御電極71cは、導電性であるため第1従来例と
同様に漏洩電流が生じ、飛翔粒子群74がオリフィス7
3から離脱するのを妨げるおそれがある。
【0012】上記に鑑み、本発明は、トナーの飛翔粒子
群を記録電極から離脱させ記録媒体に付着させる静電式
インクジェット記録装置を改良し、小型で量産化に適し
保守も容易な静電式インクジェット記録装置を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の静電式インクジェット記録装置は、泳動電
極と、泳動電極に対向する対向電極と、泳動電極と対向
電極との間に配置され高電圧パルスが印加される複数の
記録電極とを備え、泳動電極から対向電極に向かう静電
界に従って、顔料系インクに含まれるトナー粒子群が飛
翔する静電式インクジェット記録装置において、各記録
電極が、絶縁性ベースフィルム上に形成され、絶縁性ベ
ースフィルムの端部から対向電極側に突き出し、この突
き出す部分を含む記録電極の部分が絶縁性コーティング
部材により被覆されることを特徴とする。
【0014】本発明の静電式インクジェット記録装置に
よれば、複数の記録電極は、絶縁性ベースフィルム上に
形成されるため薄型化が可能であると共に、パターニン
グによる形成であるため規格化できる。また、対向電極
側に突き出しているため、電極間の間隙にインクが容易
に浸潤する。更に、先端部が絶縁性コーティング部材に
被覆され直接インクに接触しないため、漏洩電流と化学
的な変成を抑える。
【0015】本発明の静電式インクジェット記録装置の
好ましい例では、前記記録電極と対向電極との間に配置
されるゲート電極と、各記録電極の突き出す部分に対向
してゲート電極に同数配列され、対向電極方向にゲート
電極を貫通するオリフィス列とを備える。この場合、ゲ
ート電極が一定の距離から飛翔粒子群を導くため、記録
電極と対向電極との離隔距離が変化しても影響を受けな
い。
【0016】上記好ましい例に代えて、前記ゲート電極
と記録電極との間に2つのインク吸引口を備え、各イン
ク吸引口がオリフィス列と平行なスリット状をなす構成
が採用できる。この場合、ゲート電極に付着する余剰ト
ナー粒子群が各インク吸引口に捉えられ排除され得る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に基づ
いて本発明を説明する。図1は、本発明の一実施形態例
の静電式インクジェット記録装置を、その一部を切り欠
いて示す斜視図である。本静電式インクジェット記録装
置は、電極群が配列される面状の本体部10と、この本
体部10を挟んで互いに固定され、図示しない記録媒体
側に開口を有するカバー部20と、このカバー部20の
開口側で本体部10と離隔して配置されるゲート電極部
30とから成っている。
【0018】本体部10は、合成樹脂等の絶縁基板11
と、この絶縁基板11上の片面に形成されるポリイミド
等の絶縁性ベースフィルム(以下、省略して絶縁膜とい
う)12と、この絶縁膜12上に相互に平行に配列され
一体形成される複数の記録電極13・・13と、これら
記録電極13・・13の表面を部分的に被覆する絶縁性
コーティング部材(以下、省略して絶縁被覆という)1
4・・14とから成る。絶縁膜12は、その厚みが50
μm程度である。
【0019】図2は、図1のA部を拡大して示す模式的
断面図である。各記録電極13・・13は、その厚みが
20〜30μmでゲート電極部30方向に延びる銅等の
金属配線である。各記録電極13・・13の間隔は、例
えば300dpi(すなわち、約85μm)で絶縁膜1
2上にパターンメッキされる。パターニングを採用した
ことにより、絶縁膜12と記録電極13・・13が薄型
化し装置全体を小型化できる。各記録電極13・・13
には、外部配線用のパッド13aがゲート電極部30と
反対側に形成される。
【0020】記録電極13の金属配線は、絶縁膜12の
端部からゲート電極部30側に80〜500μmの長さ
だけ突き出している。この突出部は、突出部を含む表面
が10μm以下の厚みの絶縁被覆14により均一に被覆
され、インナーリード15・・15を形成する。絶縁被
覆14は、パリレン樹脂が化学蒸着されたものである。
絶縁被覆14が突出部をインクから隔てることにより、
各インナーリード15先端部を保護し漏洩電流や、その
表面の化学的な変成を抑制する。
【0021】カバー部20は、絶縁性の上カバー21と
絶縁性の下カバー22から成っている。これら上下カバ
ー21,22が合わさって本体部10を部分的に覆い、
その内部空間にインク室が形成される。上カバー21は
インク供給口23を、下カバー22は図示しないインク
排出口を各々有しており、さらに上カバー21は、泳動
電極24をゲート電極部30と反対側の内面に有し、ゲ
ート配線25及び外部配線用のパッド25aを上面にパ
ターンメッキしている。
【0022】カバー部20内に、インク40がインク供
給口23から流入する。インク40は、インク室内で強
制循環され1cmH2 O程度の負圧が付与されてインク
室内に充満し、各インナーリード15・・15の間隙に
インク40が浸潤している。余分なインク40は、各イ
ンナーリード15・・15の間隙を流れ下り、インク排
出口から排出される。インナーリード15では、表面張
力によりインク40がメニスカス42,42を形成す
る。各メニスカス42,42は、インク40に加わる負
圧によりインク室内方向に湾曲している。
【0023】インク40は、トナー粒子群41が帯電制
御剤とともに石油系有機溶媒(イソパラフィン)中に分
散されたコロイド溶液として製造される。インク40
は、図示しないインクタンクに蓄えられ、チューブを介
しインク供給口23に導かれている。トナー粒子群41
は、着色された熱可塑性樹脂の微粒子群であり、有機溶
媒との界面に生じるゼータ電位により見かけの正極性に
帯電されている。
【0024】泳動電極24には、正極性の電圧が印加さ
れるため、図示しない対向電極に向かう一定の静電界が
生じる。この静電界による電気泳動現象によりトナー粒
子群41が移動し、各インナーリード15・・15先端
部に集中してメニスカス42,42を形成する。このた
め、メニスカス42,42ではトナー粒子群41の密度
が他のインク部分に比して相対的に高くなる。
【0025】トナー粒子群41は、上記のとおりインク
40の強制循環とインナーリード15・・15間隙への
浸潤とにより継続的に補給される。このため、高いトナ
ー粒子密度がインナーリード15周辺で安定に維持さ
れ、仮に、過酷な記録条件によりトナー粒子群41が急
激に消費されても、トナー粒子密度が殆ど影響を受けず
良好な記録品位が得られる。
【0026】ゲート電極部30は、エレクトロフォーミ
ングで形成された導電性のゲート基板31と、各インナ
ーリード15・・15に対向して配置される複数のオリ
フィス32・・32とから成っている。各オリフィス3
2・・32は、その内面が記録電極13方向に湾曲して
広がるテーパ状をなしている。オリフィス32は、実験
的に、記録媒体側の出口の直径Dが、ゲート電極部30
と記録電極13との距離Lに対し、L/2>D>Lの関
係を満たしている。記録媒体は、ゲート電極部30と対
向電極間を走行する。
【0027】図3は、図2のB−B´方向から視た断面
図である。ゲート電極部30は、上下の保持部材33,
34により上下カバー21,22開口側と固定される。
上下の保持部材33,34は、各インナーリード15・
・15及び各オリフィス32から離隔しており、その内
部に飛翔粒子群43が通過する空間を形成する。
【0028】上下の保持部材33,34は、ゲート電極
部30との間に各々上下のインク吸引口35,36を形
成している。各インク吸引口35,36は、ゲート電極
部30における一連のオリフィス32・・32列と平行
なスリット状をなし、飛翔粒子群43の通過空間を上下
方向に外部と連通している。
【0029】ゲート電極部30は零電位に維持される。
特定の記録電極13に正極性の高電圧パルスが印加され
ると、この高電圧パルスによりインナーリード15先端
部に電気力線が集中し、この先端部から、対向するオリ
フィス32内面に向かう静電界が生じる。トナー粒子群
41は、既にインク40中で正極性に帯電されているた
め、この静電界により適正な分量でインナーリード15
から離脱し、飛翔粒子群43となる。飛翔粒子群43
は、インナーリード15とのメニスカス力のみに打ち勝
って離脱するため、高電圧パルスのエネルギーを有効に
使用できる。
【0030】対向電極には、零電位又は負電位が印加さ
れている。飛翔粒子群43は、ゲート電極部30に向か
う静電界に沿ってオリフィス32を通過し、対向電極に
導かれて記録媒体に到達し付着する。記録媒体は、図示
しないヒータにより加熱されており、付着したトナー粒
子群41が記録媒体に定着する。
【0031】記録媒体は、走行中に膨らみを生じること
がある。この膨らみによりインナーリード15・・15
が一時的に対向電極から遠ざかる。或いは、厚みが大き
な記録媒体が使用され、このため、インナーリード15
・・15が予め遠ざかっている場合もある。これらの場
合に、インナーリード15・・15から対向電極に向か
う静電界が弱まる。
【0032】しかし、ゲート電極部30は、保持部材3
3,34及びカバー部20を介して本体部10に固定さ
れている。このため、記録媒体の厚み等に拘らずゲート
電極部30と各インナーリード15・・15との距離が
一定に維持される。このため飛翔粒子群43は、インナ
ーリード15から適正に離脱でき、且つ、オリフィス3
2に向け安定して飛翔できる。
【0033】通常、各オリフィス32・・32は、その
位置がインナーリード15との関係において精密に製造
管理される。このため、大部分の飛翔粒子群43がオリ
フィス32を通過できる。しかし、最小限の精度のばら
つきが製造時に生じ、高電圧パルス及びメニスカス4
2,42の状態が運用時に自然な変化を生じる場合があ
る。これらの場合に、わずかな飛翔粒子群43が一定の
確率で通過できず、オリフィス32内面に付着し余剰ト
ナー粒子群44になる。
【0034】余剰トナー粒子群44は、オリフィス32
内面がテーパ上であるため、この内面を伝わり上下イン
ク吸引口35,36に向かって流れていく。上下インク
吸引口35,36は、余剰トナー粒子群44を自らのメ
ニスカス力により捉えてしまう。余剰トナー粒子群44
は、各インク吸引口35,36に一旦達すると、激しい
振動等が加えられても再びオリフィス32には戻れな
い。このため、オリフィス32が余剰トナー粒子群44
により詰まることはない。
【0035】捉えられた余剰トナー粒子群44は、図示
しないポンプ等により、まとめて吸引され外部に排除さ
れる。上記のように余剰トナー粒子群44は、予防保守
や定期点検等の際に上下インク吸引口35,36から簡
単に除去できる。このため余剰トナー粒子群44は、上
下インク吸引口35,36からオリフィス32に溢れだ
すことがなく、良好な記録品位を維持できる。
【0036】図4は、図1における本体部の製作時の一
段階を示す平面図である。複数の記録電極13・・13
は、TAB(Tape AutomatedBonding)技術によりま
とめて連続的に量産される。このためTABテープ16
が使用される。TABテープ16は、ポリイミド等から
なっており、その表面に絶縁膜12が形成される。両側
端には、多数のスプロケットホール17・・17が連続
的に設けられる。
【0037】TABテープ16上には、フラッシュメッ
キが先ず施される。次に、レジストフィルムがラミネー
トされ、露光・現像により配線パターンが形成される。
配線パターンには、銅等がパターンメッキされ各記録電
極13・・13の金属配線が高精度で形成される。
【0038】続いて、TABテープ16にエッチングが
施され、スルーホール18,18が所定位置に正確に開
けられ、各記録電極13・・13の突出部が一斉に形成
される。レジストフィルムが除去されると、金属配線に
仕上げメッキが施される。各記録電極13・・13の突
出部を含む範囲には絶縁被覆14が化学蒸着され、各突
出部にインナーリード15がまとめて形成される。
【0039】各インナーリード15は、高精度の相互配
列と絶縁被覆14の精確な形成とを要する。各記録電極
13・・13はTAB技術により一斉に量産できる。こ
のため、各インナーリード15・・15相互の間隔と絶
縁膜12端部からの突き出し量が精密に製造管理でき、
各絶縁被覆14が均一に形成される。
【0040】以上、本発明をその好適な実施形態に基づ
いて述べたが、本発明は、上記実施形態に限定されるも
のではなく、この他にも、これら実施形態から種々の修
正及び変形が可能である。
【0041】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明の静
電式インクジェット記録装置では、各記録電極が、パタ
ーニングにより形成されることにより薄型で高精度に量
産でき、記録媒体の状態の如何に拘らず飛翔粒子群が確
実にインナーリードを離脱でき、良好な記録が得られ
る。併せて、ゲート電極部の清掃或いは予防保守も容易
になる。従って、本発明は、小型で量産化に適し保守も
容易な静電式インクジェット記録装置を提供できる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例の静電式インクジェット
記録装置を、その一部を切り欠いて示す斜視図。
【図2】図1のA部を拡大して示す模式的断面図。
【図3】図2のB−B´方向から視た断面図。
【図4】図1の本体部の製作時の一段階を示す平面図。
【図5】第1従来例のインクジェット記録装置を示す斜
視図。
【図6】(a)及び(b)は図5の記録電極の先端付近
を部分的に示す拡大平面図及びその断面図。
【図7】第2従来例のインクジェット記録装置を示す断
面図。
【符号の説明】
10 本体部 11 絶縁基板 12 絶縁性ベースフィルム(絶縁膜) 13 記録電極 13a,25a パッド 14 絶縁性コーティング部材(絶縁被覆) 15 インナーリード 20 カバー部 21 上カバー 22 下カバー 23 インク供給 24 泳動電極 25 ゲート配線 30 ゲート電極部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 溝 口 忠 志 新潟県柏崎市大字安田7546番地新潟日本 電気株式会社内 (72)発明者 峯 本 仁 史 新潟県柏崎市大字安田7546番地新潟日本 電気株式会社内 (72)発明者 竹 本 人 司 新潟県柏崎市大字安田7546番地新潟日本 電気株式会社内 (72)発明者 萩 原 良 広 新潟県柏崎市大字安田7546番地新潟日本 電気株式会社内 (72)発明者 薬師寺 徹 新潟県柏崎市大字安田7546番地新潟日本 電気株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−258270(JP,A) 特開 平9−201970(JP,A) 特開 平9−201971(JP,A) 特開 平10−808(JP,A) 特開 平10−809(JP,A) 特開 平10−34932(JP,A) 特開 平10−34933(JP,A) 特開 平10−44427(JP,A) 特開 平10−67108(JP,A) 特開 平10−67109(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 泳動電極と、泳動電極に対向する対向電
    極と、泳動電極と対向電極との間に配置され高電圧パル
    スが印加される複数の記録電極とを備え、泳動電極から
    対向電極に向かう静電界に従って、顔料系インクに含ま
    れるトナー粒子群が飛翔する静電式インクジェット記録
    装置において、 各記録電極が、絶縁性ベースフィルム上に形成され、絶
    縁性ベースフィルムの端部から対向電極側に突き出し、
    この突き出す部分を含む記録電極の部分が絶縁性コーテ
    ィング部材により被覆されることを特徴とする静電式イ
    ンクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録電極と対向電極との間に配置さ
    れるゲート電極と、各記録電極の突き出す部分に対向し
    てゲート電極に同数配列され、対向電極方向にゲート電
    極を貫通するオリフィス列とを備える、請求項1に記載
    の静電式インクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記ゲート電極と記録電極との間に2つ
    のインク吸引口を備え、各インク吸引口がオリフィス列
    と平行なスリット状をなす、請求項2に記載の静電式イ
    ンクジェット記録装置。
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